JP2730349B2 - 流体圧回路の脈動低減装置 - Google Patents

流体圧回路の脈動低減装置

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JP2730349B2
JP2730349B2 JP3267362A JP26736291A JP2730349B2 JP 2730349 B2 JP2730349 B2 JP 2730349B2 JP 3267362 A JP3267362 A JP 3267362A JP 26736291 A JP26736291 A JP 26736291A JP 2730349 B2 JP2730349 B2 JP 2730349B2
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pulsation
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光洋 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流体圧回路に生じる
脈動を低減するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プランジャポンプのように間欠的に作動
流体を吐出するポンプを用いた場合、ポンプの吐出側流
路には、そのポンプの回転数に応じた脈動が生じるた
め、従来から、ポンプ吐出側流路には、脈動を吸収する
ためにアキュムレータを接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、ポンプの吸入側
に着目すると、ポンプの吸入過程において、吸い込み時
の負圧に起因する脈動が発生し、その脈動が伝播して騒
音の原因になるという不具合がある。そして、このよう
な不具合は、負圧に起因する脈動であるため、吐出側の
ようにアキュムレータを接続しても良好に解消すること
はできない。また、負圧状態にならないように、ポンプ
吸入側とタンクとを結ぶ流路の径を大きくするというこ
とも考えられるが、これでは、吸入量が少ないポンプ低
回転時にキャビテーションが発生し易くなってしまうと
いう欠点がある。
【0004】この発明は、このような従来の技術が有す
る未解決の課題に着目してなされたものであって、キャ
ビテーション発生を抑制しつつ、ポンプ吸入側の負圧に
起因する脈動を抑えられる流体圧回路の脈動低減装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の流体圧回路の脈動低減装置は、ポン
プの吸入側とタンクとの間の流路径を変化させる流路径
可変手段と、前記ポンプの回転数を検出する回転数検出
手段と、前記回転数に基づいて前記流路径可変手段を制
御する制御手段と、を備えた。
【0006】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の流体圧回路の脈動低減装置において、前記制御
手段は、前記回転数の上昇に伴って前記流路径が増大す
るように前記流路径可変手段を制御するようになってい
る。
【0007】
【作用】本発明にあっては、回転数検出手段が検出した
ポンプ回転数に基づいて、制御手段が、ポンプ吸入側と
タンクとの間の流路径を変化させる流路径可変手段を制
御するので、その流路径は、ポンプの回転数、即ち、ポ
ンプへの吸入量に対応した値になる。このため、流路径
がポンプ吸入量に対して大きくなり過ぎることが防げる
から、キャビテーションの発生が抑制され、且つ、流路
径がポンプ吸入量に対して小さくなることが防げるか
ら、負圧状態になり難い。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す図であり、こ
れは、車両用の油圧回路に本発明を適用したものであ
る。即ち、エンジン1を駆動源とした油圧ポンプ2は、
タンク3側から吸入した作動油を加圧して吐出側配管4
に吐出し、その加圧された作動油は、図示しない例えば
油圧式パワーステアリング装置や油圧式能動型サスペン
ション等の油圧機器に供給される。
【0009】そして、油圧ポンプ2の吸入側とタンク3
との間には、可変絞り10が介在している。可変絞り1
0は、円筒形のハウジング11と、このハウジング11
内に摺動可能に収容されたスプール12とを有してい
て、そのスプール12に形成された互いに連通する通路
12a及び12bの内、スプール12の軸方向に延びる
通路12aは、スプール12の一方の端面で開口して吐
出側配管4に通じ、通路12に交差する方向に延びる通
路12bは、スプール12の周面で開口し、ハウジング
11の内周面に形成された円周溝11aを介してアキュ
ムレータ20に通じている。なお、油圧ポンプ2の吸入
側及びタンク3を結ぶ配管の径と、可変絞り10Aの最
大径とは、エンジン1の高速回転時に油圧ポンプ2で必
要な最大吸入流量を通過させるのに十分な値とする。
【0010】そして、比例ソレノイド15は、マイクロ
コンピュータやインタフェース回路等から構成されたコ
ントローラ30から供給される指令信号に応じて作動す
るようになっていて、そのコントローラ30には、エン
ジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ5の出
力が供給されるようになっている。ここで、エンジン1
の回転数が増大すると、これを駆動源とした油圧ポンプ
2の回転数も増大し、従って、タンク3から油圧ポンプ
2に吸入される作動油の流量も、図2に示すように、エ
ンジン回転数の上昇に伴って増大する。
【0011】そして、油圧ポンプ2に吸入されるべき必
要な流量がタンク3側から供給されないと、油圧ポンプ
2の吸入側が負圧状態なり、騒音の原因となる脈動が発
生する。その一方で、油圧ポンプ2の吸入側とタンク3
との間の流路径は、可変絞り10Aを調整することによ
り変化するようになっており、具体的には、比例ソレノ
イド15の作動子15Aを図1左方に移動させれば、ス
プール12がスプリング13の付勢力に抗しつつ左方に
移動し、円周溝11aと通路12bとの連通面積が大き
くなって可変絞り10Aの絞り径が増大し、上記流路径
が大きくなり、逆に、比例ソレノイド15の作動子15
Aを図1右方に移動させれば、スプール12がスプリン
グ13の付勢によって左方に移動し、円周溝11aと通
路12bとの連通面積が小さくなって可変絞り10Aの
絞り径が縮小し、上記流路径が小さくなる。
【0012】そこで、コントローラ30は、図2に示す
ように、エンジン回転数の上昇に伴って油圧ポンプ2の
吸入側とタンク3との間の油路の径が増大するように、
比例ソレノイド15に指令信号を出力して可変絞り10
Aを変化させるようになっている。
【0013】すると、油圧ポンプ2の吸入側とタンク3
とを結ぶ配管の流路抵抗は、エンジン回転数の上昇に伴
って小さくなるから、油圧ポンプ2での必要吸入流量が
増大しても、タンク3から十分な量の作動油が油圧ポン
プ2側に供給でき、負圧状態になり難く、脈動の発生が
抑制され、騒音の発生等が防止される。
【0014】このように、本実施例の構成であれば、油
圧ポンプ2での必要吸入流量が小さいエンジン低回転時
には、可変絞り10Aの径が小さくなって油圧ポンプ2
の吸入側とタンク3とを結ぶ配管の流路抵抗が大きくな
るから、キャビテーションの発生を防止することができ
る。
【0015】ここで、本実施例にあっては、可変絞り1
0及び比例ソレノイド15によって流路径可変手段が構
成され、エンジン回転数センサ5によって回転数検出手
段が構成され、コントローラ30によって制御手段が構
成される。なお、上記実施例は、本発明に係る流体圧回
路の脈動低減装置を車両用の油圧回路に適用した場合に
ついて説明したが、本発明の適用対象はこれに限定され
るものではない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明であれば、
ポンプの吸入側とタンクとの間の流路径をポンプの回転
数に応じて可変としたため、流路径がポンプ吸入量に対
して小さくなることが防げるから、負圧状態になり難
く、脈動の発生が抑制されるし、しかも、流路径がポン
プ吸入量に対して大きくなり過ぎることが防げるから、
キャビテーションの発生も抑制されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】エンジン回転数に対する油圧ポンプへの吸入流
量及び油路径を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 油圧ポンプ 3 タンク 4 吐出側配管 5 エンジン回転数センサ(回転数検出手段) 10 可変絞り弁(流路径可変手段) 30 コントローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプの吸入側とタンクとの間の流路径
    を変化させる流路径可変手段と、前記ポンプの回転数を
    検出する回転数検出手段と、前記回転数に基づいて前記
    流路径可変手段を制御する制御手段と、を備えたことを
    特徴とする流体圧回路の脈動低減装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記回転数の上昇に伴
    って前記流路径が増大するように前記流路径可変手段を
    制御するようになっている請求項1記載の流体圧回路の
    脈動低減装置。
JP3267362A 1991-10-16 1991-10-16 流体圧回路の脈動低減装置 Expired - Lifetime JP2730349B2 (ja)

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JPH05106777A JPH05106777A (ja) 1993-04-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615422Y2 (ja) * 1974-08-26 1981-04-10
JPH0214896U (ja) * 1988-07-13 1990-01-30
JP2649091B2 (ja) * 1989-09-05 1997-09-03 株式会社 豊田中央研究所 高圧液体供給装置

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