JP5146549B2 - 電子部品収納体および端子接続部構造 - Google Patents
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Description
上記電子部品および上記第1バスバーを収納する収納ケースとを備え、
上記収納ケース内において、第1外部コネクタのコネクタ端子と上記第1バスバーの第1端子接続部とを、上記コネクタ端子に設けた被締結部と、これに締結する締結部材とによって共締めして接続するよう構成した電子部品収納体であって、
上記収納ケースは、上記コネクタ端子を該収納ケース内に挿入するためのコネクタ用開口部と、上記第1端子接続部の板厚方向に開口し、上記締結部材を上記収納ケース内に挿入するための締結用開口部とを有し、
上記締結用開口部を形成した上記収納ケースの壁部と上記第1端子接続部との間には、上記締結部材の挿入方向から見たときに上記第1端子接続部を取り囲む落下防止壁を有すると共にその内側において上記挿入方向に貫通する締結貫通孔を有する落下防止部材が設けられ、
上記第1外部コネクタの上記コネクタ端子を上記コネクタ用開口部から上記収納ケース内に挿入した状態において、上記落下防止壁と、上記第1端子接続部と、上記第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に上記締結部材が上記収納ケース内における他の空間に落下することを防止する落下防止空間が形成され、
上記落下防止壁は、上記コネクタ端子の挿入方向において、上記落下防止空間を基準にして上記コネクタ用開口部に近い側に設けられたコネクタ側落下防止壁と、遠い側に設けられた電子部品側落下防止壁とを有し、
上記第1端子接続部は、上記締結部材の挿入方向において、上記コネクタ端子よりも上記締結用開口部側に位置しており、上記第1端子接続部の先端は上記締結用開口部側に屈曲しており、
上記第1端子接続部の先端は、上記落下防止空間内に位置し、上記コネクタ端子を上記収納ケース内に挿入する前の状態において、上記コネクタ端子の挿入方向から見た場合に、上記第1端子接続部の先端が上記コネクタ側落下防止壁と重なっていることを特徴とする電子部品収納体にある(請求項1)。
上記電子部品および上記第1バスバーを収納する収納ケースと、
該収納ケースに挿入されると共に上記第1バスバーと接続された第1外部コネクタとを備え、
上記収納ケース内において、上記第1外部コネクタのコネクタ端子と上記第1バスバーの第1端子接続部とを、上記コネクタ端子に設けた被締結部とこれに締結する締結部材とによって共締めして接続した端子接続構造であって、
上記収納ケースは、上記コネクタ端子を該収納ケース内に挿入するためのコネクタ用開口部と、上記第1端子接続部の板厚方向に開口し、上記締結部材を上記収納ケース内に挿入するための締結用開口部とを有し、
該締結用開口部を形成した上記収納ケースの壁部と上記第1端子接続部との間には、上記締結部材の挿入方向から見たときに上記第1端子接続部を取り囲む落下防止壁を有すると共にその内側において上記挿入方向に貫通する締結貫通孔を有する落下防止部材が設けられ、
上記第1外部コネクタの上記コネクタ端子を上記コネクタ用開口部から上記収納ケース内に挿入した状態において、上記落下防止壁と、上記第1端子接続部と、上記第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に上記締結部材が上記収納ケース内における他の空間に落下することを防止する落下防止空間が形成され、
上記落下防止壁は、上記コネクタ端子の挿入方向において、上記落下防止空間を基準にして上記コネクタ用開口部に近い側に設けられたコネクタ側落下防止壁と、遠い側に設けられた電子部品側落下防止壁とを有し、
上記第1端子接続部は、上記締結部材の挿入方向において、上記コネクタ端子よりも上記締結用開口部側に位置しており、上記第1端子接続部の先端は上記締結用開口部側に屈曲しており、
上記第1端子接続部の先端は、上記落下防止空間内に位置し、上記コネクタ端子を上記収納ケース内に挿入する前の状態において、上記コネクタ端子の挿入方向から見た場合に、上記第1端子接続部の先端が上記コネクタ側落下防止壁と重なっていることを特徴とする端子接続部構造にある(請求項13)。
また、第3の発明は、電子部品に電気的に接続した第1バスバーと、
上記電子部品および上記第1バスバーを収納する収納ケースとを備え、
上記収納ケース内において、第1外部コネクタのコネクタ端子と上記第1バスバーの第1端子接続部とを、上記コネクタ端子に設けた被締結部と、これに締結する締結部材とによって共締めして接続するよう構成した電子部品収納体であって、
上記収納ケースは、上記コネクタ端子を該収納ケース内に挿入するためのコネクタ用開口部と、上記第1端子接続部の板厚方向に開口し、上記締結部材を上記収納ケース内に挿入するための締結用開口部とを有し、
上記締結用開口部を形成した上記収納ケースの壁部と上記第1端子接続部との間には、上記締結部材の挿入方向から見たときに上記第1端子接続部を取り囲む落下防止壁を有すると共にその内側において上記挿入方向に貫通する締結貫通孔を有する落下防止部材が設けられ、
上記第1外部コネクタの上記コネクタ端子を上記コネクタ用開口部から上記収納ケース内に挿入した状態において、上記落下防止壁と、上記第1端子接続部と、上記第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に上記締結部材が上記収納ケース内における他の空間に落下することを防止する落下防止空間が形成されるよう構成され、
上記落下防止部材は、該落下防止部材を上記電子部品側にボルト固定するための固定孔を、上記落下防止空間よりも上記電子部品側において上記落下防止壁に隣接して備え、上記固定孔にボルトを挿通して上記落下防止部材をボルト固定する際に用いる工具が掃軌する掃軌領域は、上記締結貫通孔と部分的に重複しており、上記落下防止壁は、上記掃軌領域との干渉を避けるための壁切欠部を設けており、
上記収納ケースは、上記コネクタ用開口部を形成した壁部の内面から上記固定孔に向かって突出する突部を有し、該突部が、上記落下防止壁に形成した上記壁切欠部に配置されていることを特徴とする電子部品収納体にある(請求項11)。
上記電子部品収納体においては、締結用開口部を形成した収納ケースの壁部と、上記第1バスバーの第1端子接続部との間に上記落下防止部材を設けてある。そして、落下防止部材の落下防止壁と、第1端子接続部と、第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に締結部材が落下することを防止する落下防止空間が形成されるよう構成してある。
このようにすると、締結用開口部から締結部材を収納ケース内に差し込んで、第1バスバーとコネクタ端子とを締結する作業を行う場合に、誤って締結部材を落としてしまっても、落下防止空間内に締結部材が留まり、収納ケースの奥まで締結部材が落下することを防ぐことができる。そのため、締結部材を簡単に取り上げることができ、第1バスバーの締結作業を容易に再開することが可能になる。これにより、第1バスバーとコネクタ端子との締結作業をスムーズに行うことができ、また、締結部材によって電子部品等が損傷する不具合を防止できる。
上記端子接続部構造は、上述した構成の電子部品収納体に上記第1外部コネクタを取り付けてなる。このようにすると、第1バスバーとコネクタ端子との締結作業において、締結部材が収納ケース内に落下する不具合が生じにくいため、電子部品等の損傷が少ない端子接続部構造を提供することが可能になる。
本発明において、上記第1外部コネクタは、上記コネクタ端子を載置した端子台座部を備え、上記落下防止空間は、上記落下防止壁と、上記第1バスバーと、上記端子台座部とによって形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、コネクタ端子を載置するための端子台座部を利用して、落下防止空間を形成することができる。そのため、落下防止空間を形成するための専用の部分を第1外部コネクタに設ける必要がなくなり、第1外部コネクタの形状をシンプルにすることができる。そのため、第1外部コネクタをコネクタ用開口部に挿入する作業を行いやすくなる。
この場合には、上記第2端子接続部を載置するための端子台と、落下防止部材とを一体形成できるため、部品点数を少なくすることができ、電子部品収納体の製造コストを下げることができる。
この場合には、給電停止機構の本体側部分を固定する固定部を、落下防止壁および端子台と一体に形成できる。そのため、部品点数を少なくすることができ、電子部品収納体の製造コストを下げることが可能になる。
この場合には、上記ワイヤをワイヤ係止爪に係止することができる。したがって、ワイヤが垂れ下がって他の部品に干渉する等の不具合を防止できる。
この場合には、落下防止壁と第1バスバーとの間隙、又は落下防止壁と第1外部コネクタとの間隙が、上記軸線方向における頭部の長さよりも小さいため、落下防止空間に落ちたボルトが、間隙に対してどのような向きで転がっても、これらの間隙からボルトが落下する不具合を確実に防止できる。そのため、第1バスバーとコネクタ端子との締結作業をより容易に行うことが可能になる。
この場合には、締結用開口部を形成した収納ケースの壁部と、落下防止壁との間隙が、上記軸線方向における頭部の長さよりも小さいため、落下防止空間に落ちたボルトが、間隙に対してどのような向きで転がっても、この間隙からボルトが落下する不具合を確実に防止できる。そのため、第1バスバーとコネクタ端子との締結作業をより容易に行うことが可能になる。
この場合には、上記コネクタ側落下防止壁とコネクタ端子との間の間隙が、上記電子部品側落下防止壁と第1バスバーとの間の間隙よりも大きいため、コネクタ端子をコネクタ用開口部から挿入する際に、コネクタ端子の先端がコネクタ側落下防止壁に当接しにくくなる。そのため、コネクタ端子をコネクタ用開口部に挿入しやすくなり、電子部品収納体の製造効率を上げることが可能になる。
この場合には、落下防止部材を電子部品に組み付ける際に、第1バスバーが電子部品側落下防止壁に当接する不具合を防止できる。そのため、電子部品収納体の製造を容易に行うことが可能になる。
特に、落下防止部材を電子部品に対して、上記コネクタ端子の挿入方向から接近させる場合であって、第1バスバーの先端部が締結用開口部側に屈曲している場合には、この先端部が電子部品側落下防止壁に当接しやすくなるので、上記切欠部を形成することによる効果が大きい。
そのため、コネクタ端子を収納ケース内に差し込んだ際に、第1バスバーの先端にコネクタ端子が当接することを防止でき、第1バスバーが折れ曲がる等の不具合を防止できる。すなわち、上記構成によると、コネクタ端子を差し込む方向から見て、落下防止壁の裏側に第1バスバーの先端が位置しているため、コネクタ端子を差し込んだ際に、コネクタ端子の先端が落下防止壁に当接することはあっても、第1バスバーの先端に当接することは防止できる。これにより、第1バスバーの先端にコネクタ端子が当接して第1バスバーが折れ曲がる等の不具合を防止できる。
この場合には、落下防止壁に上記壁切欠部を設けたため、ボルト固定するための工具と落下防止壁とが干渉することを防止できる。そのため、落下防止部材を電子部品側にボルト固定する作業を容易に行うことができる。
また、このように壁切欠部を設けることにより、固定孔を落下防止壁に近づけて配置してもボルト固定が可能となるため、落下防止部材の小型化を容易にすることができる。
そのため、上記壁切欠部を設けた部分において、上記突部が上記落下防止壁を補って、落下防止空間を形成することができる。
この場合には、蓋固定部と落下防止壁との干渉を防止しつつ、落下防止壁を収納ケースに接近させることができる。これにより、収納ケースの、締結用開口部を形成した壁部と、落下防止壁との隙間を小さくすることが可能になる。そのため、この隙間から締結部材が落下しにくくなり、第1バスバーとコネクタ端子との締結作業を行いやすくなる。
本発明の実施例にかかる電子部品収納体および端子接続部構造につき、図1〜図13を用いて説明する。
本例の電子部品収納体1は、図6、図7に示すごとく、電子部品11に電気的に接続した第1バスバー2と、該電子部品11および第1バスバー2を収納する収納ケース4とを備える。
収納ケース4内において、第1外部コネクタ3のコネクタ端子30と第1バスバー2の第1端子接続部21とを、コネクタ端子30に設けた被締結部34と、これに締結する締結部材5とによって共締めして接続するよう構成してある。
締結用開口部40を形成した収納ケース4の壁部41と第1端子接続部21との間には、落下防止部材69が設けられている。図3に示すごとく、落下防止部材69は、締結部材5の挿入方向(図1に示すY方向)から見たときに第1端子接続部21を取り囲む落下防止壁6を有すると共にその内側において挿入方向(Y方向)に貫通する締結貫通孔600を有する。
締結用開口部40の開口周縁部480は、締結部材挿入側壁部41からY方向に突出している。開口周縁部480には、後述する蓋部49(図7参照)を取り付けるための螺子孔47が形成されている。
図6に示すごとく、第1外部コネクタ3は外部接続部33を備える。外部接続部33は、端子台座部35の突出方向に直交する方向に突出している。
凸部32をコネクタ用開口部42に嵌合させるようにコネクタ端子30を収納ケース4内に挿入配置したとき、コネクタ端子30と締結用開口部40との間に落下防止部材69が配置された状態となる。
また、図7に示すごとく、締結部材挿入側壁部41と落下防止壁6との間隙17も、上記長さLよりも小さい。
また、隙間17を、ボルト5の軸線方向から見た頭部50の外形の内接円の直径よりも小さい値に設定することによっても、ボルト5が間隙17から落下することを防止できるが、隙間17を長さLよりも小さくした方が好ましい。
なお、端子台60及び落下防止部材69は、絶縁樹脂の一体成形品からなる。
このように、2本の第1バスバー2は、半導体モジュール11aおよびコンデンサ11cと、直流電源とを電気的に接続するために用いられる。
3本の第2バスバー8は、半導体モジュール11aと三相交流モータ(図示しない)とを電気的に接続するために用いられる。
このように、積層体119、端子台60等をフレーム114に固定して一体化した後に、これを収納ケース4に入れ、ボルト等(図示しない)を使って、フレーム114を収納ケース4に固定する。そして、開口部450を蓋400で閉じる。
以上により、電子部品収納体10を得る。
この状態において、落下防止壁6と、第1端子接続部21と、端子台座部35とによって囲まれる落下防止空間Sが形成される。
この後、締結用開口部40に蓋部49(図7参照)を取り付け、ボルト固定する。なお、電子部品収納体10への、第1外部コネクタ3の接続と第2外部コネクタ13の接続とは、いずれを先に行ってもよい。
本例では、図6、図7に示すごとく、締結部材挿入側壁部41と、第1バスバー2の第1端子接続部21との間に落下防止部材69を設けてある。そして、落下防止部材69の落下防止壁6と、第1端子接続部21と、第1外部コネクタ3の一部とによって、締結作業時に締結部材5が落下することを防止する落下防止空間Sが形成されるよう構成してある。
このようにすると、締結用開口部40から締結部材5を収納ケース4内に差し込んで、第1バスバー2とコネクタ端子30とを締結する作業を行う場合に、誤って締結部材5を落としてしまっても、図8に示すごとく、落下防止空間S内に締結部材5が留まり、収納ケース4の奥まで締結部材5が落下することを防ぐことができる。そのため、締結部材5を簡単に取り上げることができ、第1バスバー2の締結作業を容易に再開することが可能になる。これにより、第1バスバー2とコネクタ端子30との締結作業をスムーズに行うことができ、また、締結部材5によって電子部品11等が損傷する不具合を防止できる。
本例では、落下防止部材69を絶縁樹脂によって形成したため、かかる不具合を防止できる。
これに対して本例では、第1外部コネクタ3に落下防止壁6を設けておらず、落下防止壁6を収納ケース4内に配設したため、コネクタ用開口部42を小さくすることができる。そのため、コネクタ用開口部42と第1外部コネクタ3との間を小さなシール部材で封止することができ、水等の異物が収納ケース4内に入りにくくなる。
(実施例2)
本例は、落下防止部材69の形状を変更した例である。図18〜図20に示すごとく、本例では、落下防止部材69と、第2端子接続部80(図14参照)を載置するための端子台60と、後述する給電停止機構の本体側部分74を取り付けるための固定部620とが一体的に形成されている。これら落下防止部材69と、端子台60と、固定部620との一体品は、樹脂による一体成形品であり、Y方向からの平面視が略矩形状をしている。また、固定部620は、端子台60と落下防止部材69との間に形成されている。
図25に示すごとく、切欠部67の、Y方向における端部67aは、第1バスバーの先端2bよりも締結用開口部40側に位置している。
凹部660は、落下防止壁6の、Z方向における固定部620とは反対側の端部を、締結用開口部40側の端面61a,63aからY方向に所定長さ切り欠いた形状をしている。凹部660は、端面61a,63aに続く凹状の円弧状部660aと、円弧状部660aに連なる平坦部660bとを有する。
ここで、第1端子接続部21には先端部24が屈曲形成されているが、本例では電子部品側落下防止壁63に切欠部67を形成したため、落下防止部材69を積層体119に対してX方向から接近させた場合に、先端部24が切欠部67内を通ることとなる。それゆえ、先端部24が電子部品側落下防止壁63に干渉することなく、落下防止部材69を積層体119に組み付けることができる。
この状態において、図25に示すごとく、コネクタ側落下防止壁61と第1外部コネクタ3との間隙161は、電子部品側落下防止壁63の、切欠部67を形成していない部分における、第1バスバー2との間隙16よりも大きい。
以上により、端子接続部構造1を得る。
特に、本例のように、落下防止部材69を積層体119に対してX方向(図22参照)から接近させる必要があり、かつ第1バスバー2に上記先端部24を屈曲形成した場合には、切欠部67を形成することによる効果が大きい。
また、このように壁切欠部68を設けることにより、固定孔610を落下防止壁6に近づけて配置してもボルト固定が可能となるため、落下防止部材69の小型化を容易にすることができる。
このようにすると、壁切欠部68を設けた部分において、突部45が落下防止壁6を補って、落下防止空間Sを形成することができる。
このようにすると、蓋固定部46と落下防止壁6との干渉を防止しつつ、落下防止壁6を収納ケース4に接近させることができる。これにより、締結部材挿入側壁部41と、落下防止壁6との隙間17を小さくすることが可能になる。そのため、この隙間17から締結部材5が落下しにくくなり、第1バスバー2とコネクタ端子30との締結作業を行いやすくなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、第1バスバー2の形状を変更した例である。図27に示すごとく、本例における第1バスバー2は、コンデンサ11cに接続した基部22と、基部22の一端から締結部材挿入側壁部41へ向かってY方向に延びる立設部23と、該立設部23から落下防止空間Sに向かって延びる第1端子接続部21とを備える。第1端子接続部21には、先端部24(図6参照)が屈曲形成されていない。そして、コネクタ端子30と第1端子接続部21とを締結する前の状態において、第1端子接続部21と立設部23とのなす角度θは鈍角になっている。また、コネクタ用開口部42からX方向に見た場合に、第1バスバー2の先端2bはコネクタ側落下防止壁61と重なっている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例では、第1端子接続部21に先端部24(図6参照)が形成されていないため、第1端子接続部21とコネクタ端子30とが接触する面積を増やすことができる。これにより、第1バスバー2とコネクタ端子30との間に多くの電流を流すことが可能となる。また、第1バスバーを製造する際の曲げ工数を低減できる。
また、コネクタ端子30を挿入する前の状態において、収納ケース4をコネクタ用開口部42からX方向に見た場合に、第1バスバー2の先端2bはコネクタ側落下防止壁61と重なっている。そのため、コネクタ端子30を挿入する際に第1バスバー2の先端2bにコネクタ端子30が当接することを防止できる。そのため、第1バスバー2が折れ曲る等の不具合を防止できる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
本例は、図29に示すごとく、第1バスバー2および落下防止壁6の形状を変更した例である。本例では、コネクタ側落下防止壁61の端部62は、電子部品側落下防止壁63の端部64よりもコンデンサ11c側に突出している。また、第1バスバー2は、コンデンサ11cに接続した基部22と、該基部22の一端から締結部材挿入側壁部41に向かってY方向に延びる立設部23と、該立設部23からコネクタ側落下防止壁61へ向かってX方向に延びる第1端子接続部21とを備える。第1端子接続部21には、先端部24(図6参照)が屈曲形成されていない。そして、第1端子接続部21と立設部23のなす角度θは略直角になっている。また、収納ケース4をコネクタ用開口部42からX方向に見た場合に、第1バスバー2の先端2bがコネクタ側落下防止壁61と重なっている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例では、上記角度θが略直角なので、締結用開口部40から収納ケース4内を見た場合にバスバー貫通孔20の位置を確認しやすい。そのため、第1バスバー2とコネクタ端子30との締結作業を行いやすい。また、締結部5をバスバー貫通孔20に挿入しやすい。
すなわち、実施例3のように、コネクタ端子30と第1端子接続部21とを締結する前の状態において、第1端子接続部21が傾斜していると、Y方向から見たときのバスバー貫通孔20の面積が小さいため、締結部材5を挿入しにくい。締結部材5を入れやすくするには、バスバー貫通孔20を長孔にする必要があるが、このようにすると、電気抵抗が上昇してしまう。本例のように、角度θを略直角にすることにより、バスバー貫通孔20が小さくても、締結用開口部40からバスバー貫通孔20を確認しやすくなり、また、第1バスバー2の電気抵抗の上昇も抑制できる。
さらに、本例では、収納ケース4をコネクタ用開口部42からX方向に見た場合に、第1バスバー2の先端2bがコネクタ側落下防止壁61と重なっている。そのため、コネクタ端子30を挿入する際に第1バスバー2の先端2bにコネクタ端子30が当接することを防止できる。そのため、第1バスバー2が折れ曲る等の不具合を防止できる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
10 電子部品収納体
2 第1バスバー
21 第1端子接続部
3 第1外部コネクタ
30 コネクタ端子
4 収納ケース
40 締結用開口部
42 コネクタ用開口部
43 第2コネクタ用開口部
5 締結部材
69 落下防止部材
S 落下防止空間
Claims (13)
- 電子部品に電気的に接続した第1バスバーと、
上記電子部品および上記第1バスバーを収納する収納ケースとを備え、
上記収納ケース内において、第1外部コネクタのコネクタ端子と上記第1バスバーの第1端子接続部とを、上記コネクタ端子に設けた被締結部と、これに締結する締結部材とによって共締めして接続するよう構成した電子部品収納体であって、
上記収納ケースは、上記コネクタ端子を該収納ケース内に挿入するためのコネクタ用開口部と、上記第1端子接続部の板厚方向に開口し、上記締結部材を上記収納ケース内に挿入するための締結用開口部とを有し、
上記締結用開口部を形成した上記収納ケースの壁部と上記第1端子接続部との間には、上記締結部材の挿入方向から見たときに上記第1端子接続部を取り囲む落下防止壁を有すると共にその内側において上記挿入方向に貫通する締結貫通孔を有する落下防止部材が設けられ、
上記第1外部コネクタの上記コネクタ端子を上記コネクタ用開口部から上記収納ケース内に挿入した状態において、上記落下防止壁と、上記第1端子接続部と、上記第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に上記締結部材が上記収納ケース内における他の空間に落下することを防止する落下防止空間が形成され、
上記落下防止壁は、上記コネクタ端子の挿入方向において、上記落下防止空間を基準にして上記コネクタ用開口部に近い側に設けられたコネクタ側落下防止壁と、遠い側に設けられた電子部品側落下防止壁とを有し、
上記第1端子接続部は、上記締結部材の挿入方向において、上記コネクタ端子よりも上記締結用開口部側に位置しており、上記第1端子接続部の先端は上記締結用開口部側に屈曲しており、
上記第1端子接続部の先端は、上記落下防止空間内に位置し、上記コネクタ端子を上記収納ケース内に挿入する前の状態において、上記コネクタ端子の挿入方向から見た場合に、上記第1端子接続部の先端が上記コネクタ側落下防止壁と重なっていることを特徴とする電子部品収納体。 - 請求項1に記載の電子部品収納体において、上記第1外部コネクタは、上記コネクタ端子を載置した端子台座部を備え、上記落下防止空間は、上記落下防止壁と、上記第1バスバーと、上記端子台座部とによって形成されていることを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項1又は請求項2に記載の電子部品収納体において、上記電子部品に接続され上記第1バスバーとは異なる入出力部を構成する第2バスバーと、該第2バスバーの第2端子接続部を載置する載置面を有する端子台とを備え、上記第2端子接続部には第2外部コネクタが接続され、上記第1外部コネクタと上記第2外部コネクタとは上記収納ケースにおいて互いに隣接した位置に取り付けられ、上記端子台は、上記落下防止部材と一体的に形成されていることを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項3に記載の電子部品収納体において、上記締結用開口部には着脱可能な蓋部が取り付けられ、上記電子部品収納体は、上記蓋部を取り外した際に上記電子部品への給電を停止する給電停止機構を備え、該給電停止機構は、上記蓋部に設けられた蓋側部分と、該蓋側部分に接離する本体側部分とを備え、上記落下防止壁と上記端子載置面との間に、上記本体側部分を固定する固定部が形成されていることを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項4に記載の電子部品収納体において、上記本体側部分と上記電子部品とを接続するワイヤを備え、上記端子台の外側面に、上記ワイヤを係止するワイヤ係止爪が形成されていることを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電子部品収納体において、上記締結部材は、軸部と、該軸部の一端に設けられた頭部とを備えたボルトであり、上記被締結部は上記ボルトの上記軸部が螺合するナットであり、上記落下防止壁と上記第1バスバーとの間隙または上記落下防止壁と上記第1外部コネクタとの間隙は、上記ボルトの軸線方向における上記頭部の長さよりも小さいことを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項6に記載の電子部品収納体において、上記収納ケースにおける上記締結用開口部を設けた上記壁部と上記落下防止壁との間隙は、上記ボルトの軸線方向における上記頭部の長さよりも小さいことを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電子部品収納体において、上記締結部材の挿入方向における、上記コネクタ側落下防止壁と上記コネクタ端子との間の間隙は、上記電子部品側落下防止壁と上記第1バスバーとの間の間隙よりも大きいことを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項8に記載の電子部品収納体において、上記電子部品側落下防止壁には、上記第1バスバーとの干渉を防止するための切欠部が形成されていることを特徴とする電子部品収納体。
- 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の電子部品収納体において、上記落下防止部材は、該落下防止部材を上記電子部品側にボルト固定するための固定孔を、上記落下防止空間よりも上記電子部品側において上記落下防止壁に隣接して備え、上記固定孔にボルトを挿通して上記落下防止部材をボルト固定する際に用いる工具が掃軌する掃軌領域は、上記締結貫通孔と部分的に重複しており、上記落下防止壁は、上記掃軌領域との干渉を避けるための壁切欠部を設けていることを特徴とする電子部品収納体。
- 電子部品に電気的に接続した第1バスバーと、
上記電子部品および上記第1バスバーを収納する収納ケースとを備え、
上記収納ケース内において、第1外部コネクタのコネクタ端子と上記第1バスバーの第1端子接続部とを、上記コネクタ端子に設けた被締結部と、これに締結する締結部材とによって共締めして接続するよう構成した電子部品収納体であって、
上記収納ケースは、上記コネクタ端子を該収納ケース内に挿入するためのコネクタ用開口部と、上記第1端子接続部の板厚方向に開口し、上記締結部材を上記収納ケース内に挿入するための締結用開口部とを有し、
上記締結用開口部を形成した上記収納ケースの壁部と上記第1端子接続部との間には、上記締結部材の挿入方向から見たときに上記第1端子接続部を取り囲む落下防止壁を有すると共にその内側において上記挿入方向に貫通する締結貫通孔を有する落下防止部材が設けられ、
上記第1外部コネクタの上記コネクタ端子を上記コネクタ用開口部から上記収納ケース内に挿入した状態において、上記落下防止壁と、上記第1端子接続部と、上記第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に上記締結部材が上記収納ケース内における他の空間に落下することを防止する落下防止空間が形成されるよう構成され、
上記落下防止部材は、該落下防止部材を上記電子部品側にボルト固定するための固定孔を、上記落下防止空間よりも上記電子部品側において上記落下防止壁に隣接して備え、上記固定孔にボルトを挿通して上記落下防止部材をボルト固定する際に用いる工具が掃軌する掃軌領域は、上記締結貫通孔と部分的に重複しており、上記落下防止壁は、上記掃軌領域との干渉を避けるための壁切欠部を設けており、
上記収納ケースは、上記コネクタ用開口部を形成した壁部の内面から上記固定孔に向かって突出する突部を有し、該突部が、上記落下防止壁に形成した上記壁切欠部に配置されていることを特徴とする電子部品収納体。 - 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の電子部品収納体において、上記締結用開口部には蓋部が取り付けられ、上記収納ケースには、上記締結用開口部の開口周縁部に、上記蓋部を固定するためのネジ孔を備えた蓋固定部が、上記落下防止部材側に突出するよう形成されており、上記落下防止壁には、上記蓋固定部との干渉を防止するための凹部が形成されていることを特徴とする電子部品収納体。
- 電子部品に電気的に接続した第1バスバーと、
上記電子部品および上記第1バスバーを収納する収納ケースと、
該収納ケースに挿入されると共に上記第1バスバーと接続された第1外部コネクタとを備え、
上記収納ケース内において、上記第1外部コネクタのコネクタ端子と上記第1バスバーの第1端子接続部とを、上記コネクタ端子に設けた被締結部とこれに締結する締結部材とによって共締めして接続した端子接続構造であって、
上記収納ケースは、上記コネクタ端子を該収納ケース内に挿入するためのコネクタ用開口部と、上記第1端子接続部の板厚方向に開口し、上記締結部材を上記収納ケース内に挿入するための締結用開口部とを有し、
該締結用開口部を形成した上記収納ケースの壁部と上記第1端子接続部との間には、上記締結部材の挿入方向から見たときに上記第1端子接続部を取り囲む落下防止壁を有すると共にその内側において上記挿入方向に貫通する締結貫通孔を有する落下防止部材が設けられ、
上記第1外部コネクタの上記コネクタ端子を上記コネクタ用開口部から上記収納ケース内に挿入した状態において、上記落下防止壁と、上記第1端子接続部と、上記第1外部コネクタの一部とによって、締結作業時に上記締結部材が上記収納ケース内における他の空間に落下することを防止する落下防止空間が形成され、
上記落下防止壁は、上記コネクタ端子の挿入方向において、上記落下防止空間を基準にして上記コネクタ用開口部に近い側に設けられたコネクタ側落下防止壁と、遠い側に設けられた電子部品側落下防止壁とを有し、
上記第1端子接続部は、上記締結部材の挿入方向において、上記コネクタ端子よりも上記締結用開口部側に位置しており、上記第1端子接続部の先端は上記締結用開口部側に屈曲しており、
上記第1端子接続部の先端は、上記落下防止空間内に位置し、上記コネクタ端子を上記収納ケース内に挿入する前の状態において、上記コネクタ端子の挿入方向から見た場合に、上記第1端子接続部の先端が上記コネクタ側落下防止壁と重なっていることを特徴とする端子接続部構造。
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