JP5145641B2 - 薬効性組成物の調製方法 - Google Patents

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Description

この発明は、茶葉からの抽出によって得られる薬効性を有する組成物の調製方法に関するものであって、得られた組成物は薬効性を有し、健康食品の原料として、さらには、各種疾病の予防又は治療用の医薬として使用される可能性の高いもので、それら健康食品調製、医薬調製技術に関するものである。
嗜好品としてのお茶は、非常に古くから、また全世界的に愛用されているが、その多くは、茶葉に湯を注いで、その浸出液を飲むというものである。
その浸出液には、茶葉から抽出された種々の成分が含まれているため、独特の香と味とを有し、また、特有の機能を有するものである。
そのため、茶葉の成分に関しての研究が、幅広く行われており、その成分に関しても以下のようなことが知られている。
すなわち、茶の特徴的な成分はカフェインとタンニン系の物質のカテキンで、カフェインは、人に興奮作用を与え、苦味を呈し、利尿作用も有する。
前記カテキンは、茶の成分としては一番量の多いもので、茶の渋味の成分である。
それら以外にも、テアニンに代表されるアミノ酸やビタミンCに代表されるビタミン類、クロロフィル類、カリウムやカルシウムなどの無機成分、ジメチルスルフィド、青葉アルコール、テルペンアルコールなどの香料成分など幅広く知られている。
これらの成分が、茶葉からの製茶の段階で、変化することも知られている。
例えば、釜炒茶、ほうじ茶では、ピラジン、ピロール等の含窒素化合物が多くなり、醗酵茶では、花香をもつテルペンアルコールが非常に多くなることが知られている(平凡社発行:世界大百科事典参照)。
このように茶葉には、各種の有用な成分が多く含まれているため、その成分を効率よく抽出することや、茶葉を加工して有効成分を多く取得する試みが古くから多くなされている。
最近のものでは、例えば、特開2005−270094号公報(特許文献1)には、アスコルビン酸ナトリウム等の有機酸(塩)を添加した水を用いて、茶葉から抽出して得たカテキン類を精製するのに、水を添加した有機溶媒と、活性炭、酸性白土、活性白土等を用いることが提案されている。
特開2005−185292号公報(特許文献2)には、緑茶を加熱処理することによって緑茶中のカテキン類を異性化し、抗アレルギー活性を増強させることが提案されている。
一方、本出願人は、先に、特許第3108059号公報(特許文献3)に示したように、精白ハトムギ粉末を高濃度酢酸処理後プロテアーゼ分解することにより、生理活性ペプチド組成物が得られることを見出している。
特開2005−270094号公報(特許請求の範囲、段落0012) 特開2005−185292号公報(特許請求の範囲) 特許第3108059号公報(特許請求の範囲)
発明者は、茶葉の有する各種成分の特性をより深く追求し、それらの特性を有効に活用するために、茶葉における有効成分を探索し、また、健康食品や医薬の原料として用い、より効率的に茶葉を使用することについて検討した。
その結果、発明者は、醗酵茶葉からの酢酸抽出、特に、精白ハトムギ粉末から生理活性ペプチド組成物を作出する際に用いた、高濃度酢酸処理後の醗酵茶葉からの酢酸による抽出により、薬効性を有する成分が得られることを見出し、この発明を完成させた。
すなわち、この発明の請求項1に記載の発明は、
酢酸濃度20〜30質量%の酢酸水溶液に、発酵させた茶葉を浸漬処理してなる酢酸水溶液に、撹拌しながら水を加えて酢酸濃度4質量%以下の稀酢酸水溶液とし、
当該稀酢酸水溶液における溶解物を分離取得すること
を特徴とする薬効性組成物の調製方法である。
この発明の請求項2に記載の発明は、
酢酸濃度20〜30質量%の酢酸水溶液に、発酵させた茶葉を浸漬処理してなる酢酸水溶液に、撹拌しながら水を加えて酢酸濃度4質量%以下の稀酢酸水溶液とし、
当該稀酢酸水溶液における不溶解物について、エタノール抽出を施して取得すること
を特徴とする薬効性組成物の調製方法である。
この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の薬効性組成物の調製方法において、
前記エタノール抽出に用いられるエタノールは、
濃度50〜80質量%のエタノール水溶液であること
を特徴とするものである。
この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれかに記載の薬効性組成物の調製方法において、
前記浸漬処理は、
濃度90質量%の酢酸水溶液中で始めるとともに、当該酢酸水溶液に水を加えて希釈しながら継続し、最終的に濃度20〜30質量%の酢酸水溶液中で1〜2時間浸漬処理するものであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載の薬効性組成物の調製方法において、
前記撹拌は、
前記稀酢酸水溶液濃度が、4質量%以下とされた後も、0.5〜2時間継続されること
を特徴とするものである。
この発明の請求項6に記載の発明は、
前記茶葉は、
刈捨葉であること
を特徴とするものである。
この発明で調製される薬効性組成物は、以下の優れた医学的効果を奏するもので、健康食品の素材として、医薬の原料として、有効に利用されるものである。
1.肝機能(AST、ALT)の悪化の防止
2.HDLコレステロール(善玉コレステロール)の増大
3.血糖値の上昇防止
4.血小板の減少防止
5.酸化ストレスによる赤血球変形能の低下の防止
さらに、この発明で調製される薬効性組成物は、粉末状態でも、酢酸あるいは水又はエタノール溶液としても使用することができるため、前記のような効果を発現させるために、健康食品や医薬として利用する際に、効率的、効果的に活用することを可能とするものである。
さらにまた、この発明で調製される薬効性組成物は、従来使用されていなかった刈捨葉からでも調製されるため、環境にやさしく、エコロジカルな面でも優れたものである。
この発明で調製される組成物は、茶葉からの抽出物から調製されるものである。
用いられる茶葉としては、醗酵処理されたものであれば、「やぶきた」に代表される各種の茶の葉が用いられる。
特に、製茶には利用されず、刈捨葉と称される茶葉を醗酵させたものも用いることができ、この点にも、この発明は大きな特長を有するものである。
醗酵に際しては、前記茶葉の葉が用いられ、製茶に用いられる新芽はもちろん、使用されない成育葉で、刈捨葉と呼ばれるものも十分に使用可能で、それらを紅茶などの調製時と同様に、常温(20〜25℃)で、高湿度(90〜95%)で発酵処理される。
発酵処理の施された茶葉は、凍結乾燥又は通風乾燥して、粉末としたものが抽出するには好適であるが、粉末とせず、葉そのものを用いることも可能である。
それらは、水道水、脱イオン水で洗浄した上で、特に高濃度酢酸処理が施された後に、酢酸抽出処理される。
高濃度酢酸処理は、合成酢酸や醸造酢を濃縮した濃厚酢酸など90%濃度の酢酸から始めて、水により3〜4倍に希釈して1〜2時間処理することで、高濃度酢酸処理後は、多量の水を加えて、希酢酸とし、その状態で抽出するのが好ましく、その際の酢酸濃度としては4%以下、特に2〜3%とするのが好ましい。
このようにして抽出されたものは、種々の成分からなる組成物であるが、希酢酸、特に2〜3%濃度の希酢酸に溶解するものである。
前記組成物は、後述する種々の特性を有するものであるので、健康食品の素材として、医薬の原料として、有効に利用されるものである。
前記酢酸による抽出後に残存する残渣物(以下、不溶解物とも云う。)は、50〜80%エタノールで抽出処理することによって、希酢酸に難溶でエタノール可溶性である抽出物が得られる。
この組成物も後述するように、前記の組成物とは若干異なるが、それなりの特性を有するものである。
酢酸およびエタノールによる抽出は、室温で0.5〜2時間、攪拌しながら行うことが好ましく、それにより、目的とする抽出物が得られる。
前記したように、この発明における抽出は、酢酸抽出を主に、エタノールを従にして行なわれるものである。
その際、エタノールを主に、酢酸を従にする抽出物とすることも可能である。
しかしながら、その場合は、異なる成分が構成成分となり、特性に異なるところがあるので、使用に際しては、十分に検討を加えてから行うのが望ましい。
1.組成物の調製
<玉露茶からの成分抽出>
福岡県農業総合八女試験場より供与された玉露茶の粉末200gに、90%酢酸100mlと脱イオン水200mlを加え、よく掻き混ぜて30分間放置した後、さらに1リットルの脱イオン水を加え、室温で1時間攪拌する。
60メッシュのナイロン濾過網を用い、3,000rpmで5分間遠心濾過して濾液を分離した後、残渣(以下、不溶解物とも云う。)に約1.5リットルの脱イオン水を加えて攪拌し、遠心濾過して洗液を分離した。
濾液と洗液を併せ、8,000回転で10分間遠心分離して沈殿物を除去し、得られた上清を減圧濃縮後、凍結乾燥し、60.4gの酢酸抽出物を得た。
前記で得られた沈殿物と残渣物を併せて凍結乾燥し、酢酸抽出残渣とし、これに1.6lの80%エタノール溶液を加えてよく攪拌した後、8,000rpmで10分間遠心分離して上清を分離した。
沈殿物に300mlの80%エタノール溶液を加えて攪拌し、ヌッチェで濾過して洗液を分離し、上清に併せて減圧濃縮後、凍結乾燥し、30.0gの80%エタノール抽出物を得た。
<刈捨葉からの成分抽出>
玉露用茶樹(やぶきた)から剪定した刈捨葉を、温度37℃で48時間乾燥して粉砕した刈捨葉粉末496gに、90%酢酸250mlと脱イオン水500mlを加え、30分間掻き混ぜながら放置した後、脱イオン水を加えながらホモゲナイズして、4リットルのホモジネートを得た。
室温で1時間攪拌した後、濾布を用い、3,000rpmで5分間遠心濾過して濾液を分離し、不溶解物を水洗濾過し、得られた濾液と洗液を併せて減圧濃縮し、凍結乾燥し、185gの酢酸抽出物を得た。
前記で得られた不溶解物870gに、87%エタノール溶液700mlと50%エタノール溶液2リットルを加え、室温で30分間攪拌した後、濾布を用いて遠心濾過し、得られた濾液を減圧濃縮、凍結乾燥し、39gの50%エタノール抽出物を得た。
<醗酵茶からの成分抽出1>
玉露用茶樹(やぶきた)から剪定した刈捨葉を筵に包んで7日間放置した後、さらに漬物桶に充填して、18日間放置して醗酵させたのち乾燥し、ホモゲナイザーで粉砕して得た粉末200gに、90%酢酸100mlと脱イオン水200mlを加え、掻き混ぜて30分間放置した後、脱イオン水を加えながらホモゲナイズして、2リットルのホモジネートを得た。
室温で1時間攪拌した後、60メッシュのナイロン網を用いて、3,000rpmで5分間遠心濾過し、濾液を分離した。
不溶解物に脱イオン水を加えて1.5リットルとし、よく攪拌した後、遠心濾過して濾液を分離した。
両濾液を併せて遠心分離し、得られた上清を減圧濃縮、凍結乾燥し、75.3gの酢酸抽出物を得た。
前記で得られた不溶解物と沈殿物を併せ、これに1.1リットルの50%エタノール溶液を加え、室温で1時間攪拌した後、遠心分離して上清を分離した。
沈殿物に50%エタノール溶液1リットルを加えて攪拌した後、遠心分離して、上清を分離した。
両上清を併せて減圧濃縮後、凍結乾燥して9.9gの50%エタノール抽出物を得た。
<醗酵茶からの成分抽出2>
碁石茶312.6gを粉末にしたのち、90%酢酸150mlと脱イオン水300mlを加え、掻き混ぜて30分間放置した後、脱イオン水を加えながらホモゲナイズして、4リットルのホモジネートを得た。
室温で30分間攪拌した後、60メッシュのナイロン網を用いて遠心濾過して、濾液を分離した。
不溶解物に2リットルの脱イオン水を加えて攪拌したのち、遠心濾過して濾液を分離した。
2つの濾液を併せて遠心分離し、得られた上清を減圧濃縮後、沈殿物はそのまま凍結乾燥して、99.4gの酢酸抽出物と17.93gの沈殿物を得た。
凍結乾燥した酢酸抽出不溶解物に2リットルの80%エタノール溶液を加え、室温で1時間攪拌した後、ヌッチェで吸引濾過して濾液を分離して減圧濃縮し、フラスコに付着した沈殿と溶液をデカントして分離し、前者を80%エタノール抽出物・油性画分、後者を80%エタノール抽出物・水性画分とした。
収量は、それぞれ21.80gと6.54gであった。
<抽出物の分析>
各抽出物におけるカテキンとカフェインを、TBAC−MeCN系を用いた逆HPLCで分析した。
分析条件は、以下の通りである。
<分析条件>
カラム:Symmetry R C18 5μm(4.6×250mm)
溶 出:1mMテトラブチルアンモニウムクロリド(TBAC)−酢酸溶液(pH2.9)中、MeCNの10%から80%への直線的濃度上昇(60分間)による
流 速:0.5ml/min
温 度:40℃
検 出:280nm
図1は玉露の酢酸抽出物であって、図中、2はEGC(エピガロカテキン)、3はカフェイン、6はEC(エピカテキン)、7はEGCG(エピガロカテキンガレート)、9はECG(エピカテキンガレート)である。
図2は刈捨葉(やぶきた)の酢酸抽出物で、図3は刈捨葉の50%エタノール抽出物である。
図4は醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物、図5は醗酵茶(碁石茶)の酢酸抽出物である。
図6は各酢酸抽出物の総フェノール量を没食子酸換算で表示したもので、図において、1は刈捨葉、2は醗酵茶(刈捨葉)、3は醗酵茶(碁石茶)、4は玉露での抽出物を示すものである。
<抗酸化活性の測定>
前記で得られた各抽出物の抗酸化活性を、リノ−ル酸の酸化物がβ−カロチンを退色させる作用を利用したMillerらの方法に準じ、以下の方法で測定した結果を図に示した。
図から明らかなように、各抽出物に抗酸化活性が認められた。
<抗酸化活性の測定方法>
試料液0.1mlを分注した分光光度計用試験管セルに、リノ−ル酸−β−カロチン溶液4.9mlを加えて攪拌し、温度50℃の恒温槽で、一定時間インキュベ−トした場合のβ−カロチンの退色度を470nmの吸光度によって求め、合成抗酸化剤ブチルヒドロキシアニソール(BHA)による吸光度の減少量を測定し、試料と同じ減少量を与えるBHAの濃度によって、試料の抗酸化活性を表した。
図7は各酢酸抽出物の結果を示す図で、図8はエタノール抽出物の結果を示す図であって、図中、1は刈捨葉、2は醗酵茶(刈捨葉)、3は醗酵茶(碁石茶)、4は玉露での抽出物の結果を示すものである。
<ラジカル捕捉活性の測定>
前記で得られた各抽出物のラジカル捕捉活性を、以下の方法で測定し、その結果を図に示した。
図から明らかなように、各抽出物は、いずれもラジカル捕捉活性を示した。
<ラジカル捕捉活性測定法>
DPPH(1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル)溶液(DPPH400μM:MES200μM:20%エタノール=1:1:1)900μlに、80%エタノール(300−a)μlと試料aμlを加え、室温で20分間反応させた後、520nmでの吸光度の減少を測定する。
アスコルビン酸(AsA)でDPPHラジカル捕捉活性の検量線を作成し、試料g当たりのラジカル捕捉活性をAsA当量(μmol)で表した。
図9は酢酸抽出物の結果を示す図、図10は、エタノール抽出物の結果を示す図で、図中、1は刈捨葉、2は醗酵茶(刈捨葉)、3は醗酵茶(碁石茶)、4は玉露での抽出物の結果を示すものである。
<ゲル濾過による成分の分画>
各酢酸抽出物370mgを用いて、以下の条件によるゲル濾過法により構成成分の検出と分取を行い、得られたゲル濾過の溶出パターンを図に示し、また分画した。
図11は刈捨葉、図12は醗酵茶(刈捨葉)、図13は醗酵茶(碁石茶)の結果を示すものである。
<ゲル濾過条件>
凍結乾燥した抽出物を1%酢酸溶液4mlに溶解した後、その2mlを、予め1%酢酸溶液で洗浄したBio−Gel P−10(2×30cm)カラムに供し、1%酢酸溶液で展開した。
溶出液は、ドロップカウンターを用いて一定量ずつ分取し、成分の検出は230nmと280nmにおける吸光度を測定して行った。
さらに、抽出物3gを1%酢酸溶液8mlに溶解し、Bio−Gel P−10(3×34cm)カラムを用いて、同様に分画した結果を図14、図15、表1に示した。
図14は刈捨葉、図15は醗酵茶(刈捨葉)の結果を示すもので、表1は、醗酵茶(刈捨葉)の分取結果を示すものである。

なお、画分No.15は、アセトン−メタノール(1:1)溶出画分である。
<醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物の再分画>
前記で得られた画分No.6の成分を逆相HPLCで再分画を行ない、図16の結果が得られた。
ゲル濾過の条件としては、カラム(4.6×250mm)、溶出液0.1%TFA−MeCN系、流速は0.5ml/minであった。
前記再分画における、5つのピーク1〜5の成分について、抗酸化活性とラジカル捕捉活性を測定した結果を図17、図18に示した。
ピーク3と4の成分に、優れた活性が存在することが認められる。
<赤血球変形能低下抑制機能測定>
赤血球変形能は、酸化剤(AAPH:2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩)の影響で低下するが、前記醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物による低下抑制機能を、以下に示す方法で測定した。
図19は、その結果であって、前記組成物による抑制効果が、顕著に認められた。
<赤血球変形能低下抑制機能測定方法>
採血した血液10.0mlを、3.8%クエン酸ソーダ溶液1.0mlを含む採血管に投入し、遠心分離(2500rpm×10分)して赤血球を沈殿させたのち、洗浄し、HEPESを加え、6.0%赤血球浮遊液を調製した。
この6.0%赤血球浮遊液3mlに、HEPESを(a3.0ml、b2.40ml、c2.34ml)加え、温度37.0℃で予備インキュベートしたのち、
bとcには、500mMのAAPH溶液0.6mlを、
cには、醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物の酢酸溶液0.06ml(10mg/2ml)をそれぞれ添加し、
温度37.0℃で45分インキュベートした。
その後、測定するまで氷冷し、測定は、温度25.0℃で7分、再度インキュベートしてから行なった。なお、aは、コントロールである。
なお、赤血球変形能は、従来の定量性と再現性に難点のある微細孔(nucleipore)フィルターを用いた方法に代わるものとして、発明者が開発したフィルター特性が顕著に改善された、ニッケルメッシュ(nickel mesh)フィルターを用いる、以下の方法で測定した。
前記ニッケルメッシュフィルターは、フォトレジスト法と特殊メッキ法を組み合わせて作成されたニッケル薄膜フィルターであって、微小孔の数、形状、分布が正確に一定であるばかりでなく、数秒間の超音波洗浄によって100回以上の再使用が可能である。
加えて、ニッケルメッシュの微小孔の辺縁は滑らかでテーパを持ち、これにより混入白血球が機械的影響を受けることはなく、微小孔には融合や分枝が全くない。
これらの特徴によって、以下の方法は、高い定量性と再現性を保持するものである。
<赤血球変形能測定法(Nickel mesh filtration法)>
試験は、垂直に立てたガラス管(vertical tube)に、タイゴンチューブを介してニッケルメッシュホルダーを接続し、通常15cmの高さ(height:h)より、HEPESバッファーで調整した生理食塩水を用いて作成した赤血球浮遊液を、濾過させて行なう。
ガラス管の周囲は恒温水を還流させて、試料を定温に保っている。
ガラス管のゼロレベルに設置した圧力(pressure:P)トランスデューサーで、試料を濾過中の圧力降下を連続的に検出し、これを増幅器とAD変換器を介してパソコンに取り込み、流量(flowrate:Q)を計算する。
流量は、圧力を高さに変換し(P=ρgh)、高さ‐時間(h−t)曲線の微分値(dh/dt)を取って、これにガラス管の断面積(a)を乗じて得られる(Q=dh/dt・a)。
血球を含まないコントロール溶液(HEPESバッファー調整生食水:ニュートン流体)の圧−流量曲線を対照として、赤血球浮遊液の圧−流量曲線を検討し、ある一定圧(通常100mm・HO)での、対照液の流量に対する赤血球浮遊液の流量(%)をもって、赤血球変形能を評価する。
<生体での機能測定>
この発明の薬効性組成物の生体に与える影響について、ラットを用いて検討した。
ラットは、13週齢雄Wistarラットを用い、糖尿病での影響をみるために、糖尿病を誘発するSTZ(ストレプトゾトシン)の投与したラットについても検討した。
この発明の薬効性組成物としては、醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物を用い、その0.5%をオリエンタル酵母(株)の飼料MFに混入してラットに与えた。
検討項目は、以下の通りである。
1.体重
2.血糖値(尾静脈:グルテストエースR(三和化学研究所)使用)
3.血液検査(腹大動脈から採血:血液一般、生化学検査(血漿)、赤血球変形能)
4.組織観察(顕微鏡)
表2および図20〜図23は、STZを投与し、糖尿病などの異常を起こさせたラットにおける、この発明の薬効性組成物の影響を調べた結果を示すものである。
この発明の薬効性組成物の投与によって、AST、ALTの数値、すなわち肝機能の悪化を有意に防止している。
さらに、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を有意に増大させた。
さらにまた、血糖値の上昇や血小板の減少を防止し、酸化ストレスによる赤血球変形能の低下も防止していることが、これらの表および図から認められた。
免疫機能検査としては、膵臓ランゲルハンス島の免疫染色による組織観察により行なった。
組織観察は、WistarラットにSTZ45mg/Kgを腹腔内に注射し、糖尿病モデル動物を作成して行なった。
それらモデル動物を2群に分け、1群に0.5%醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物含有食餌を与えて、糖尿病モデル動物の膵臓ランゲルハウス島(ラ氏島)を顕微鏡で観察し、この発明にかかる薬効性組成物の糖尿病の膵臓に及ぼす影響を調査した。
顕微鏡観察は、各動物を、エーテル麻酔下で屠殺後、膵臓を摘出し、クリオスタット切片を作製、H・E染色と抗インシュリン抗体を用いた免疫染色を施し、
一次抗体は、マウス抗インシュリンモノクローナル抗体(Lab Vision.、Co.、CA、USA)を、
二次抗体は、ウマ抗マウスIgG−FITC(Vector Labs、CA、USA)を用い、蛍光抗体法によって染色したのち、行なった。
図24は、正常対照ラットの膵臓ラ氏島のインシュリン免疫染色像を示し、図25は、糖尿病モデルラットの膵臓ラ氏島のインシュリン免疫染色像を示す。
図26は、醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物投与後における、糖尿病モデルラットの膵臓ラ氏島のインシュリン免疫染色像を示す。
これらの図から明らかなように、正常対照ラットにおいては、多数のB細胞が強い免疫陽性反応を示しているのに対し、糖尿病モデルラットは、B細胞が変性し、免疫染色性が著しく低下している。
一方、醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物の投与された糖尿病モデルラットは、膵臓ラ氏島内に免疫反応が低下したB細胞が混在しているが、多くのB細胞の免疫染色性は良好に保持されている。
以上の結果から醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物の投与は、糖尿病モデル群に対して有効に働き、軽症糖尿病から重症糖尿病への移行を抑制するか、あるいは遅延させる可能性が示唆された。
この発明で調製された薬効性組成物は、前記のような優れた特性を有し、かつ粉末ないし水、酢酸又はエタノールの無毒の溶媒溶液として供給可能なため、健康食品産業や医薬業界で広く利用される可能性の高いものである。
玉露の酢酸抽出物のHPLCにおける溶出パターン図である。 刈捨葉(やぶきた)の酢酸抽出物のHPLCにおける溶出パターン図である。 刈捨葉(やぶきた)の50%アルコール抽出物のHPLCにおける溶出パターン図である。 醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物のHPLCにおける溶出パターン図である。 醗酵茶(碁石茶)の酢酸抽出物のHPLCにおける溶出パターン図である。 各酢酸抽出物の総フェノール量を没食子酸換算で表示した図である。 各酢酸抽出物の抗酸化活性を示した図である。 各エタノール抽出物の抗酸化活性を示した図である。 各酢酸抽出物のラジカル捕捉活性を示した図である。 各エタノール抽出物のラジカル捕捉活性を示した図である。 刈捨葉の酢酸抽出物のゲル濾過の溶出パターン図である。 醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物のゲル濾過の溶出パターン図である。 醗酵茶(碁石茶)の酢酸抽出物のゲル濾過の溶出パターン図である。 刈捨葉(やぶきた)の酢酸抽出物分取の際のゲル濾過法における溶出パターン図である。 醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物分取の際のゲル濾過法における溶出パターン図である。 醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物からの画分6のHPLCにおける溶出パターン図である。 醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物画分6の再分画物の抗酸化活性を示した図である。 醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物画分6の再分画物のラジカル捕捉活性を示した図である。 醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物の赤血球変形能低下抑制機能を示した図である。 糖尿病モデルラットに醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物を投与した際の、血中のASTの変化を示す図である。 糖尿病モデルラットに醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物を投与した際の、血中の尿素窒素の変化を示す図である。 糖尿病モデルラットに醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物を投与した際の、血中の尿酸の変化を示す図である。 糖尿病モデルラットに醗酵茶(やぶきた刈捨葉)の酢酸抽出物を投与した際の、血中のHDLコレステロールの変化を示す図である。 正常対照ラットの膵臓ラ氏島のインシュリン免疫染色像を示す顕微鏡写真である。 糖尿病モデルラットの膵臓ラ氏島のインシュリン免疫染色像を示す顕微鏡写真である。 醗酵茶(刈捨葉)の酢酸抽出物投与後における糖尿病モデルラットの膵臓ラ氏島のインシュリン免疫染色像を示す顕微鏡写真である。
なし

Claims (6)

  1. 酢酸濃度20〜30質量%の酢酸水溶液に、発酵させた茶葉を浸漬処理してなる酢酸水溶液に、撹拌しながら水を加えて酢酸濃度4質量%以下の稀酢酸水溶液とし、
    当該稀酢酸水溶液における溶解物を分離取得すること
    を特徴とする薬効性組成物の調製方法。
  2. 酢酸濃度20〜30質量%の酢酸水溶液に、発酵させた茶葉を浸漬処理してなる酢酸水溶液に、撹拌しながら水を加えて酢酸濃度4質量%以下の稀酢酸水溶液とし、
    当該稀酢酸水溶液における不溶解物について、エタノール抽出を施して取得すること
    を特徴とする薬効性組成物の調製方法。
  3. 前記エタノール抽出に用いられるエタノールは、
    濃度50〜80質量%のエタノール水溶液であること
    を特徴とする請求項2に記載の薬効性組成物の調製方法。
  4. 前記浸漬処理は、
    濃度90質量%の酢酸水溶液中で始めるとともに、当該酢酸水溶液に水を加えて希釈しながら継続し、最終的に濃度20〜30質量%の酢酸水溶液中で1〜2時間浸漬処理するものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬効性組成物の調製方法。
  5. 前記撹拌は、
    前記稀酢酸水溶液濃度が、4質量%以下とされた後も、0.5〜2時間継続されること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬効性組成物の調製方法。
  6. 前記茶葉は、
    刈捨葉であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薬効性組成物の調製方法。
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