JP5144380B2 - モータ制御方法及びモータ制御装置 - Google Patents

モータ制御方法及びモータ制御装置 Download PDF

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本発明は、家電製品や工業用・医療用機器などの駆動源として不可欠な各種モータの回転制御方法及び制御装置に係り、特に、駆動回路を構成するHブリッジ回路、更には3相ブリッジ回路のトランジスタをオン/オフ制御して所望のモータ制御を行うためのモータ制御方法及びモータ制御装置に関する。
一般に、家電製品や工業用・医療用機器などの駆動源となる各種モータは、Hブリッジ回路などの駆動回路を備えたモータ制御装置によってきめ細かな回転制御がなされている。
このような従来のモータ制御装置としては、例えば以下の特許文献1に示すようにアナログ的なパルス幅変調(Pulse Width Modulation:以下「PWM」と称す)制御信号を駆動回路のトランジスタのゲートに入力することによってモータの回転制御を行うものが知られている。
すなわち、このモータ制御装置は、図18に示すようにアナログ制御信号Seを出力するバイアス回路部100と、電源電圧VDDを分圧して第1の直流電圧レベルVrより高い第2の直流電圧レベルVh及び前記第1の直流電圧レベルVrより低い第3の直流電圧レベルVlを得る電圧発生回路部700と、前記電源電圧VDDの変動に応じて振幅が変化する三角波Sdを発生するミラー積分充放電回路部200と、前記アナログ制御信号Seと前記第2の直流電圧レベルVhに重畳された上記三角波Sd’とをレベル比較して、第1のPWM制御信号Saを形成する第1のレベル比較回路部300と、前記第3の直流電圧レベルVlに重畳された前記三角波Sd”と前記第1の直流電圧レベルVrを比較して、第2のPWM制御信号Sbを形成する第2のレベル比較回路部400と、前記第1及び第2のPWM制御信号Sa、Sbに基づいて被制御部に対する駆動制御を行う駆動回路部500とから主に構成されている。
そして、図19に示すように、まず前記第2の直流電圧レベルVhを重畳したアナログ制御信号Sd’と、アナログ信号Seとをレベル比較回路部300で比較して得られた出力信号Saによって駆動回路500のトランジスタTr1、Tr4のオン/オフを繰り返すことでPWM制御を行い、次に切り替わり区間で、駆動回路500の全てのトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4をオフにする。次に、第3の直流レベルVlを重畳したアナログ制御信号Sd”と、アナログ信号Seとをレベル比較回路部400で比較して得られた出力信号Sbによって駆動回路500のトランジスタTr2、Tr3のオン/オフを繰り返すことでPWM制御を含むモータ制御を行っている。
特開昭60−190010号公報
ところで、前述したような従来のモータ制御方法では、電流の向きを切り替える際に、モータ600のモータコイルにエネルギーが蓄積されたままでそのモータコイルに流れる電流の向きが切り替わるため、この切り替え時に大きなキックバック現象が発生し、これによって可聴域での雑音が発生することがある。
すなわち、図20に示すように、前述したようなモータ制御装置による従来の制御方法は、通電区間Aから最初のPWM制御区間Bに移行することでトランジスタTr1→モータ600(モータコイル)→トランジスタTr4の向きに流れる電流の傾きを抑制し、次の切り替わり区間Cを経てから次のPWM制御区間Dに移行し、ここでPWM制御によってモータコイルに流れる電流の傾きが抑制されてから通電区間Eで完全な通電を行うようにしている。
しかしながら、この切り替わり区間Cにおいては、通電区間A及びPWM制御区間Bでモータコイルに蓄積されたエネルギーが一気に放電されることになるため、図示するようにモータコイルのコイル電流の傾きが急峻となり、これによって大きなキックバック現象が生じることになる。
一方、前述したような従来のモータ制御装置は、トランジスタのゲート信号をアナログ回路で生成しているため、ICのサイズが大きくなってしまい、また、更に制御対象となるモータの時定数が異なると対処が困難となる。
そこで、本発明は係る課題を有効に解決するために案出されたものであり、その主な目的は、モータコイルに流れる電流の向きの切り替え制御を行う際のキックバック現象を抑制することができる新規なモータ制御方法及びモータ制御装置を提供するものである。
前記の課題を解決するために第1の発明は、
第1の電源側に接続された第1及び第2のトランジスタと、第2の電源側に接続された第3及び第4のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタと第3のトランジスタ、及び前記第2のトランジスタと第4のトランジスタとをそれぞれ接続すると共に、前記第1及び第3のトランジスタ間と前記第2及び第4のトランジスタ間にモータコイルを架け渡してなるHブリッジ回路に対し、前記第1、第2、第3及び第4のトランジスタのオン/オフを制御して前記モータコイルの駆動によりモータの回転を制御する方法であって、
前記第1及び第4のトランジスタをオンにすると共に前記第2及び第3のトランジスタをオフにして、前記第1のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電させる第1の通電制御ステップと、当該第1の通電制御状態から前記第1のトランジスタをPWM制御する第1のPWM制御ステップと、当該第1のPWM制御状態から前記第1のトランジスタをオフにして、前記第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に回生電流を発生させる回生制御ステップと、
当該回生制御状態から前記第3のトランジスタをオンにして、当該第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電するノーオーバーラップ制御ステップと、当該ノーオーバーラップ制御状態から前記第4のトランジスタをオフにすると共に前記第2のトランジスタをオンにして当該第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させながら当該第2のトランジスタをPWM制御する第2のPWM制御ステップと、当該第2のPWM制御状態から前記第2のトランジスタのPWM制御を停止して前記第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させる第2の通電制御ステップと、を有することを特徴とするモータ制御方法である。
第2の発明は、
第1の発明において、前記ノーオーバーラップ制御ステップと前記第2のPWM制御ステップとの間に、前記第3のトランジスタをオンにすると共に前記第1、第2及び第4のトランジスタをオフにして、前記第4のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に回生電流を発生させるキックバック制御ステップを更に有することを特徴とするモータ制御方法である。
一方、第3の発明は、
第1の電源側に接続された第1及び第2のトランジスタと、第2の電源側に接続された第3及び第4のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタと第3のトランジスタ、及び前記第2のトランジスタと第4のトランジスタとをそれぞれ直列に接続すると共に前記第1及び第3のトランジスタ間と前記第2及び第4のトランジスタ間にモータコイルを架け渡してなるHブリッジ回路と、当該Hブリッジ回路の第1、第2、第3及び第4のトランジスタを制御する制御信号を生成するゲート信号制御回路とを含むモータ制御装置であって、前記ゲート信号制御回路は、前記第1及び第4のトランジスタをオンにすると共に前記第2及び第3のトランジスタをオフにして、前記第1のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電させる第1通電制御信号と、当該通電状態から前記第1のトランジスタをPWM制御する第1PWM制御信号と、当該第1のPWM制御状態から前記第1のトランジスタをオフにして、前記第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に回生電流を発生させる回生制御信号と、当該回生状態から前記第3のトランジスタをオンにして、当該第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電するノーオーバーラップ制御信号と、当該通電状態から前記第4のトランジスタをオフにすると共に前記第2のトランジスタをオンにして当該第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させながら当該第2のトランジスタをPWM制御する第2PWM制御信号と、当該第2のPWM制御を停止して前記第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させる第2通電制御信号と、を生成することを特徴とするモータ制御装置である。
第4の発明は、
第3の発明において、前記ゲート信号制御回路は、前記第3のトランジスタをオンにすると共に前記第1、第2及び第4のトランジスタをオフにして、前記第4のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に回生電流を発生させるキックバック制御信号を更に生成することを特徴とするモータ制御装置である。
第5の発明は、
第3または第4の発明において、前記ゲート信号制御回路の入力信号を生成する16ステップ生成回路を更に有し、前記ゲート信号制御回路は、比較回路の出力信号HALLと前記発振器の出力信号MCLKと前記16ステップ生成回路の出力信号S16とリセット信号RSTとに基づいて信号RESET1を出力するリセット1生成回路と、当該リセット1生成回路の出力信号RESET1と前記比較回路の出力信号HALLと前記発振器の出力信号MCLKとに基づいて分周信号CLKを出力する分周回路と、当該分周回路の出力信号CLKと前記16ステップ生成回路の出力信号S16と前記比較回路の出力信号HALLとリセット信号RSTに基づいてセレクタ信号SINとゲート信号NとPWMリセット信号PWMRSTとを出力するシフトレジスタ+論理回路と、当該シフトレジスタ+論理回路の出力信号SINに基づいてゲート信号Pを出力するセレクタと、を備えることを特徴とするモータ制御装置である。
また、第6の発明は、
発明5において、前記16ステップ生成回路は、前記発振器の出力信号MCLKとPWMリセット信号PWMRSTとに基づいて出力信号CONT15とCONT16とをそれぞれ出力する15進カウンタ及び16進カウンタと、この出力信号CONT15とCONT16に基づいて前記ゲート信号制御回路の入力信号S16を生成するロジックと、を備えることを特徴とするモータ制御装置。前記ゲート信号制御回路の入力信号を生成する16ステップ生成回路を更に有し、前記ゲート信号制御回路は、前記16ステップ生成回路から入力信号に基づいて前記各種制御信号を生成すべく、リセット1生成回路と、分周回路と、シフトレジスタ+論理回路と、セレクタとを備えることを特徴とするモータ制御装置である。
本発明によれば、第1のPWM制御ステップBと第2のPWM制御ステップDとの間に、回生制御ステップとノーオーバーラップ制御ステップを設けたため、モータに流れる電流の向きを切り替えるに際してそのモータコイルに蓄積されたエネルギーを完全に放電させることができる。これによって、エネルギーの蓄積によるキックバック現象を解消できるため、可聴域での雑音の発生を効果的に抑制することができる。
また、この回生制御ステップとノーオーバーラップ制御ステップでモータコイルに蓄積されたエネルギーを完全に放電しきれない場合でも、この回生制御ステップによるエネルギーの削減とキックバック制御ステップを設けることで従来よりも大幅な静音化が可能となる。
また、従来のようなアナログでの制御回路よりもモータコイルの電流を直接的に制御できるため、モータの種類にかかわらず対応可能となり、優れた汎用性を発揮することができる。
また、モータを制御するトランジスタのゲート信号をデジタル回路で生成できるため、装置(IC)を容易に小型化できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るモータ制御装置10の実施の一形態を示したものである。
図示するようにこのモータ制御装置10は、ホール(HALL)素子20と、比較回路(COMP)30と、発振器40と、16ステップ(STEP)生成回路50と、ゲート信号制御回路60と、Hブリッジ回路70とから主に構成されており、ゲート信号制御回路60から出力されるゲート信号P1、P2、N1、N2によってHブリッジ回路70に設けられたモータ80の回転制御を行うようになっている。
まず、このモータ80は、図2に示すように永久磁石を筒状に組み合わせたロータ81内に回転軸82を有するステータ83を収容すると共に、このステータ83に銅線をN回巻いてなるモータコイル84を備えた構造となっている。また、このロータ81内には、前記ホール素子20が設けられており、このホール素子20によってロータ83の磁極変位を検出し、ホール出力信号HALL_ORIを比較回路30に出力するようになっている。そして、このホール素子20のホール出力信号HALL_ORIを元に制御された信号によってモータコイル84を励磁し、ロータ81とモータコイル84の反発力及び吸引力によってこのロータ81が回転軸82と共に回転駆動するようになっている。
比較回路(COMP)30は、このホール素子20からの出力信号HALL_ORIを入力し、その信号HALL_ORIを基にモータ80のロータ位置検出信号HALLをゲート信号制御回路60に出力するようになっている。
発振器40は、高周波のクロック信号MCLKを生成し、これをゲート信号制御回路60と16ステップ生成回路50とに出力するようになっている。
16ステップ生成回路50は、図3に示すように15進カウンタ51と、16進カウンタ52と、ロジック(LOGIC)53とから構成されている。そして、発振器40から出力されたクロック信号MCLKと、ゲート信号制御回路60から出力されたPWMリセット信号PWMRSTとをそれぞれ15進カウンタ51と16進カウンタ52に入力し、15進カウンタ51で生成された信号CONT15と、16進カウンタ52で生成された信号CONT16をロジック53に入力し、このロジック53で信号S16を生成し、これをゲート信号制御回路60に出力するようになっている。
図4は、この16ステップ生成回路50の各入出力信号の関係について示したタイムチャートである。
図示するように、15進カウンタ51の信号CONT15は、PWMリセット信号PWMRSTの立下りから発振器40のクロック信号MCLKの1周期後に、0から1へと増加し、クロック信号MCLKの16周期毎に1ずつ増加する信号である。また、16進カウンタ52の信号CONT16は、PWMリセット信号PWMRSTの立下りから、0から1へと増加し、発振器出力信号MCLKの1周期毎に1ずつ増加する信号である。
そして、クロック信号MCLKとPWMリセット信号PWMRSTを入力とし、15進カウンタ51の出力信号CONT15と、16進カウンタ52の出力信号CONT16を生成して、ロジック53を介して16進カウンタ52の出力信号CONT16=02で立ち上がり、15進カウンタ51の出力信号CONT15の増加に伴って、クロック信号MCLKの1周期分ずつHの区間が増加するような信号S16を出力するようになっている。
次に、Hブリッジ回路70は、図1に示すように第1の電源となる電源電圧VDD側に接続された第1及び第2のPMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTr1、Tr2と、第2の電源となるVSS側に接続された第3及び第4のNMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTr3、Tr4とを有し、前記第1のトランジスタTr1と第3のトランジスタTr3、及び前記第2のトランジスタTr2と第4のトランジスタTr4とをそれぞれ直列に接続すると共に、これら第1及び第3のトランジスタTr1、Tr3間と前記第2及び第4のトランジスタTr2、Tr4間にモータ80(モータコイル)を架け渡した構成となっている。そして、これら4つのトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4に対してゲート信号制御回路60からそれぞれゲート信号P1、P2、N1、N2を入力することでトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4毎にオン/オフ制御が可能となっている。なお、図7〜図12に示すようにこれら各トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4には、それぞれ寄生ダイオードD1、D2、D3、D4が存在している。
次に、ゲート信号制御回路60は、図5に示すようにリセット1(RESET1)生成回路61と、分周回路62と、シフトレジスタ+論理回路63と、前述したHブリッジ回路70の2つのPMOSトランジスタTr1、Tr2のゲート信号P1、P2を出力するセレクタS1、S2とから構成されている。
このリセット1生成回路61は、発振器40から出力されたクロック信号MCLKと、比較回路30から出力されたロータ位置検出信号HALLと、リセット信号RSTとを入力し、これらの信号を基にリセット信号RESET1を生成して分周回路62に出力するようになっている。
また、分周回路62は、発振器40から出力されたクロック信号MCLKと、リセット1生成回路61から出力されたリセット信号RESET1と、リセット信号RSTとを入力し、これらの信号を基にクロック信号MCLKを分周して3種類の信号CLK1、CLK2、CLK3を生成し、これら信号CLK1、CLK2、CLK3をシフトレジスタ+論理回路63に出力するようになっている。
また、シフトレジスタ+論理回路63は、この分周回路62から出力された信号CLK1、CLK2、CLK3と、比較回路30から出力されたロータ位置検出信号HALLと、16ステップ生成回路50から出力された信号S16と、リセット信号RSTとを入力し、これら信号を基にHブリッジ回路70のNMOSトランジスタTr3、Tr4のゲート信号N1、N2と、セレクタS1、S2の入力信号SIN1、SIN2、SIN3、SIN4及びセレクト信号SELと、16ステップ生成回路50のPWMリセット信号PWMRSTを出力するようになっている。
そして、このゲート信号制御回路60は、これら各入力信号(ロータ位置検出信号HALL、クロック信号MCLK、信号S16、リセット信号RST)に基づいてゲート信号P1、P2、N1、N2を出力してHブリッジ回路70のPMOSトランジスタTr1,Tr2及びNMOSトランジスタTr3、Tr4をオン/オフ制御してモータ80の回転制御を行うようになっている。
図6は、このゲート信号制御回路60によるモータ80の電流切り替え制御時におけるゲート信号(P1、P2、N1、N2)と、各入力信号(ロータ位置検出信号HALL、クロック信号MCLK、信号S16、リセット信号RST)との関係を示したタイムチャートである。
図示するように、このゲート信号制御回路60による電流切り替え制御は、第1の通電制御区間Aと、第1のPWM制御区間Bと、回生制御区間C1と、ノーオーバーラップ制御区間C2と、キックバック制御区間C3と、第2のPWM制御区間Dと、第2の通電制御区間Eに分けられる。
そして、最初の第1の通電制御区間Aにおいては、PMOSトランジスタTr1のゲート信号P1をLレベル、PMOSトランジスタTr2のゲート信号P2をHレベルにすると共に、NMOSトランジスタTr4のゲート信号N2をHレベル、NMOSトランジスタTr3のゲート信号N1をLレベルとして、PMOSトランジスタTr1からモータコイル84(モータ80)を介してNMOSトランジスタTr4側に通電させる。
次に、第1のPWM制御区間Bにおいては、ロータ位置検出信号HALLを基にコミュテーションの切り替わりをトリガーとしてPMOSトランジスタTr1のゲート信号P1を信号S16でH、Lを繰り返すことでPMOSトランジスタTr1をオン、オフさせるPWM制御信号に切り替える。図7は、このPWM制御区間Bの電流経路を示したものであり、PMOSトランジスタTr1→モータコイル84→NMOSトランジスタTr4に電流が流れ、モータコイル84に蓄積されたエネルギーが放電される。
次に、回生制御区間C1では、PMOSトランジスタTr1のゲート信号P1のデューティー(ここで、デューティー(DUTY)=H区間/(L区間+H区間)×100(%)と定義する)が100%になった時点をトリガーとして信号MCLKをリセットし、信号MCLKのN周期分だけNMOSトランジスタTr4のみをオンにする。図8はこの回生制御区間C1の電流経路を示したものであり、NMOSトランジスタTr3の寄生ダイオードD3→モータコイル84→NMOSトランジスタTr4を経路として電流が流れ、モータコイル84に蓄積されたエネルギーが放電される。
そして、この回生制御区間C1によって、モータコイル84に蓄積されたエネルギーがほぼ全て放電されることになるため、キックバック現象が無くなり、モータの騒音を削減することができる。また、仮にこの回生制御区間C1でモータコイル84に蓄積されたエネルギーが全て放電仕切れなくても、この回生制御区間C1によるエネルギー放電処理による静音化は可能であり、その場合のみ後述するキックバック制御区間C3が必要となる。
次に、この回生制御区間C1後のノーオーバーラップ制御区間C2においては、回生制御区間C1後から貫通電流が流れない程度の区間だけ全てのトランジスタのゲート信号をHレベルとして図9に示すような電流経路を生成する。図9は、このノーオーバーラップ制御区間C2での電流経路を示したものであり、NMOSトランジスタTr3→モータコイル84→NMOSトランジスタTr4を経路として電流が流れ、モータコイル84に蓄積されたエネルギーが放電される。
次に、キックバック制御区間C3においては、このノーオーバーラップ制御区間C2の終了時をトリガーとして、信号MCLKのM周期分だけNMOSトランジスタTr4のゲート信号のみLレベルとして図10に示すような電流経路を生成する。ただし、前述したようにこのキックバック制御区間C3は、回生制御区間C1で全てのエネルギーが放出することができていれば不要となる。図10は、このキックバック制御区間C3での電流経路を示したものであり、NMOSトランジスタTr4の寄生ダイオードD4→モータコイル84→NMOSトランジスタTr3を経路として電流が流れ、モータコイル84に残っているエネルギーが放電される。
そして、その後の第2のPWM制御区間Dと第2の通電制御区間Eにおいては、図11及び図12に示すように、このキックバック制御区間C3の終了後、PMOSトランジスタTr2のゲート信号P2を16ステップのH、Lを繰り返すPWM制御信号に切り替え、PMOSトランジスタTr2からNMOSトランジスタTr3間に流す電流を制御してPMOSトランジスタTr2のゲート信号のデューティーが0%となる時点以降はPMOSトランジスタTr2、NMOSトランジスタTr3を完全にオンにして通電させる。
図11は、この第2のPWM制御区間Dの電流経路を示したものであり、PMOSトランジスタTr2→モータコイル84→NMOSトランジスタTr3を経路として電流が流れ、モータコイル84にエネルギーが蓄積される。また、図12は、第2の通電制御区間Eの電流経路を示したものであり、図11と同様の経路で電流が流れ、モータコイル84にエネルギーが蓄積される。
次に、図13は、このような各区間制御を行うべくゲート信号制御回路60によるゲート信号及び各入力信号(P1、P2、N1、N2、ロータ位置検出信号HALL、クロック信号MCLK、信号S16、リセット信号RST)と、各種信号(PWMリセット信号:PWMRST、セレクタS1の信号:SIN1、SIN2、セレクタS2の信号:SIN3、SIN4、セレクタS1、S2のセレクト信号:SEL、リセット信号:RESET1、MCLKの分周信号:CLK1、CLK2、CLK3)との関係を示したタイムチャートである。
図示するように、このゲート信号制御回路60は、まずロータ位置検出信号HALL、発振器出力信号MCLK、リセット信号RST、16ステップ生成回路出力信号S16より、分周回路62のリセット信号RESET1を生成する。
このリセット信号RESET1は、制御対象となるモータ80の特性に合わせたタイミングで生成する必要があり、発振器40の出力信号MCLKの周期をカウントすることで第1PWM制御区間B、回生制御区間C1、ノーオーバーラップ制御区間C2、キックバック制御区間C3を決定し、ロータ位置検出信号HALLの立ち上がり且つ立下りの時点、PMOSトランジスタTr1のゲート信号P1のデューティーが100%になった時点、ノーオーバーラップ制御区間C2を開始する時点、キックバック制御区間C3を開始する時点、PMOSトランジスタTr2のゲート信号P2を16ステップのH、Lを繰り返すPWM制御信号に切り替える時点、PMOSトランジスタTr2のゲート信号のデューティーが0%となる時点で立ち上がる。
そして、このリセット信号RESET1の立ち上がりのタイミングで、分周クロック信号CLK1、CLK2、CLK3を全て初期化し、回生制御区間C1、ノーオーバーラップ制御区間C2、キックバック制御区間C3を分周クロック信号CLK1、CLK2、CLK3の1周期分とする。
また、セレクタS1の入力信号SIN1は、ノーオーバーラップ制御区間C2の終了時までは16ステップ生成回路の出力信号S16を出力し、ノーオーバーラップ制御区間C2終了後Hに切り替わる信号である。また、セレクタS1の入力信号SIN2は、ロータ位置検出信号HALLの立下り時から分周CLK1の1周期分L、その後Hに切り替わる信号である。また、セレクタS2の入力信号SIN3は、キックバック制御区間C3の終了時まではH、その後、第2PWM制御区間Dは16ステップ生成回路出力信号S16の反転、通電区間はHに切り替わる信号である。また、セレクタS2の入力信号SIN4は、キックバック制御区間C3以前と、キックバック制御区間C3終了時から分周CLK1の1周期後まではH、その後はLに切り替わる信号である。
また、セレクタS1、S2のセレクト信号SELは、ロータ位置検出信号HALLの立下りでLに切り替わり、第1PWM制御区間Bの終了後にH、キックバック制御区間C3の終了後にL、第2PWM制御区間Dの終了後にHに切り替わる信号である。
また、16ステップ信号生成回路のPWMリセット信号PWMRSTは、ロータ位置検出信号HALLの立下りでLに切り替わり、ノーオーバーラップ制御区間C2の開始時にH、キックバック制御区間C3の終了後、Lに切り替わる信号である。
一方、図14は、このゲート信号制御回路60によるゲート信号と、各入力信号との関係を示した他の例であり、図6が、ロータ位置検出信号HALLの立下りを基準とした波形であるのに対して、この図14はロータ位置検出信号HALLの立ち上がりを基準とした波形である。
この例は、基本的には波形の切り替わりタイミングは図6と同じであるが、図6の場合とは逆にPMOSトランジスタTr2からPWM制御を行うため、PMOSトランジスタTr2のゲート信号P2から制御を行うことになる。
そして、図15は、この図14に示すゲート信号制御回路の入出力信号について示したものであり、図13が、ロータ位置検出信号HALLの立下りを基準とした波形に対して、図15はロータ位置検出信号HALLの立ち上がりを基準とした波形である。この例は、基本的には波形の切り替わりタイミングは図13と同じであるが、図13の場合とは逆にPMOSトランジスタTr2からPWM制御を行うため、PMOSトランジスタTr2のゲート信号P2から制御を行うことになる。
次に、このようなゲート信号制御回路60を備えた本発明のモータ制御装置10によるモータ制御方法について主に図16及び図17を参照しながら説明する。
本発明のモータ制御方法は、図示するように第1の通電制御区間Aを実施するための第1通電制御ステップS100と、第1のPWM制御区間Bを実施するための第1PWM制御ステップS102と、回生制御区間C1を実施するための回生制御ステップS104と、ノーオーバーラップ制御区間C2を実施するためのノーオーバーラップ制御ステップS106と、キックバック制御区間C3を実施するためのキックバック制御ステップS110と、第2のPWM制御区間Dを実施するための第2PWM制御ステップS112と、第2通電制御区間Eを実施するための第2通電制御ステップS114とからなる。
まず、第1通電制御ステップS100では、第1の通電制御区間Aにおいて、PMOSトランジスタTr1とNMOSトランジスタTr4のみオンにすることで図7に示すように電流を襷がけに流す(トランジスタTr1→モータコイル84→トランジスタTr4)。
次に、第1PWM制御ステップS102では、第1のPWM制御区間Bにおいて、PMOSトランジスタTr1のゲート信号に16ステップのパルス幅をスイープさせた信号を入力することで同じく図7に示すようにPMOSトランジスタTr1、NMOSトランジスタTr4間に流れる電流を抑制する(トランジスタTr1→モータコイル84→トランジスタTr4)。これによって、図17に示すようにモータコイル84に流れるコイル電流の傾きが生じてくる。
次に、回生制御ステップS104では、回生制御区間C1において、図8に示すようにNMOSトランジスタTr3側の寄生ダイオードD3からモータコイル84を介してNMOSトランジスタTr4を電流の経路として回し、モータコイル84に蓄積されたエネルギーを放電させる。これによって、図17に示すようにモータコイル84に流れるコイル電流の傾きが第1のPWM制御区間Bと連続するように緩やかな傾きとなる。
次に、ノーオーバーラップ制御ステップS106では、ノーオーバーラップ制御区間C2において、図9に示すように貫通電流が流れず、なお且つモータ80の発電作用によりモータコイル84にエネルギーが蓄積されないだけの時間に設定する。
次に、ステップS108では、このノーオーバーラップ制御ステップS106でエネルギーが充分に放電されたか否かを判断し、充分に放電された場合(Yes)にはステップS112にジャンプするが、充分に放電されない場合(No)には、次のキックバック制御ステップS110に移行してキックバック制御区間C3を実施する。このキックバック制御は、エネルギーが全て放電しきれなかった場合のみ必要なキックバック現象をマスクするものであり、図17の例では回生制御区間C1でモータコイル84のエネルギーを全て放電しているため、電流の傾きに変化は見られない。
次に、第2PWM制御ステップS112では、第2のPWM制御区間Dにおいて、PMOSトランジスタTr2のゲート信号P2に前述同様にゲート信号制御回路60で生成された16ステップのPWM制御信号を入力することで、図11に示すようにPMOSトランジスタTr2からモータコイル84を介してNMOSトランジスタTr3側に流れる電流を制御する。そして、図17に示すように、この第2のPWM制御区間Dでのモータコイル84の電流の傾きは第1のPWM制御区間Bと同じ傾きとなる。
最後の第2通電制御ステップS114では、第2通電制御区間Eにおいて、PMOSトランジスタTr2、NMOSトランジスタTr3間に完全に通電させることで、図12に示すようにモータコイル84に流れる電流がノーオーバーラップ制御区間C2を基準に左右対称となる。
このように本発明は、モータ80に流れる電流の向きを切り替えるに際して、第1のPWM制御区間Bと第2のPWM制御区間Dとの間に、回生制御区間C1と、ノーオーバーラップ制御区間C2及び必要に応じて更にキックバック制御区間C3を設けたため、モータコイル84に蓄積されたエネルギーをほぼ完全に放電させることができる。これによって、モータコイル84のエネルギーの蓄積によるキックバック現象を解消できるため、可聴域での雑音を効果的に抑制することができる。
また、エネルギーを完全に放電しきれない場合でも、この回生制御によるエネルギーの削減とキックバック制御区間を設けることで従来よりも大幅な静音化が可能となる。
また、モータ80の定常回転時において静音化が可能となり、アナログでの制御回路よりもモータコイル84の電流を直接的に制御できるため、モータ80の種類にかかわらず対応可能となり、優れた汎用性を発揮することができる。すなわち、モータコイル84の変更によってモータ80の時定数が変化しても、制御信号をロジックで生成することにより分周CLKの変更のみで回生制御区間を容易に変更できるため、優れた汎用性を発揮できる。
また、Hブリッジ回路70のトランジスタTr1〜Tr4のゲート信号を制御するゲート信号制御回路60を論理回路からなる、いわゆるデジタル回路で構成したため、公知の半導体製造技術を用いれば装置(IC)を容易に小型化できる。
なお、本発明のモータ制御回路は、家電製品や工業用・医療用機器などの駆動源となる各種モータの他に、ボイスモータなどの駆動にも用いることができる。
本発明のモータ制御装置10の実施の一形態を示す回路図である。 本発明装置に係るモータ80を示す構成図である。 本発明装置に係る16ステップ生成回路50を示す回路図である。 本発明装置に係る16ステップ生成回路50の制御信号と出力信号波形を示すタイムチャート図である。 本発明装置に係るゲート信号制御回路60を示す回路図である。 本発明装置に係るゲート信号制御回路60における制御信号と出力信号波形との関係を示すタイムチャート図である。 本発明装置に係るHブリッジ回路70における第1通電制御区間A及び第1PWM制御区間Bでの電流経路を示す図である。 本発明装置に係るHブリッジ回路70における回生制御区間C1での電流経路を示す図である。 本発明装置に係るHブリッジ回路70におけるノーオーバーラップ制御区間C2での電流経路を示す図である。 本発明装置に係るHブリッジ回路70におけるキックバック制御区間C3での電流経路を示す図である。 本発明装置に係るHブリッジ回路70における第2PWM制御区間Dでの電流経路を示す図である。 本発明装置に係るHブリッジ回路70における第2通電制御区間Eでの電流経路を示す図である。 本発明装置に係るゲート信号制御回路60におけるゲート信号制御回路の制御信号と出力信号波形を示すタイムチャート図である。 本発明装置に係るゲート信号制御回路60における制御信号と出力信号波形との関係を示すタイムチャート図(ロータ位置検出信号HALLの立ち上がりを基準)である。 本発明装置に係るゲート信号制御回路60におけるゲート信号制御回路の制御信号と出力信号波形を示すタイムチャート図(ロータ位置検出信号HALLの立ち上がりを基準)である。 本発明のモータ制御方法に係るフローチャート図である。 本発明のモータ制御方法に係るモータコイル84の電流波形を示す図である。 従来制御方法における制御回路を示す図である。 従来制御方法における制御信号と出力信号波形を示す図である。 従来制御方法におけるコイル電流波形を示す図である。
符号の説明
10…モータ制御装置
20…ホール素子
30…比較回路(COMP)
40…発振器
50…16ステップ生成回路
51…15進カウンタ
52…16進カウンタ
53…ロジック(LOGIC)
60…ゲート信号制御回路
61…リセット1(RESET1)生成回路
62…分周回路
63…シフトレジスタ+論理回路
70…Hブリッジ回路
80…モータ
Tr1、Tr2…PMOSトランジスタ
Tr3、Tr4…NMOSトランジスタ
S1、S2…セレクタ
P1、P2、N1、N2…ゲート信号
MCLK…発振器40の出力信号
HALL…ロータ位置検出信号
S16…16ステップ生成回路の出力信号

Claims (6)

  1. 第1の電源側に接続された第1及び第2のトランジスタと、第2の電源側に接続された第3及び第4のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタと第3のトランジスタ、及び前記第2のトランジスタと第4のトランジスタとをそれぞれ接続すると共に、前記第1及び第3のトランジスタ間と前記第2及び第4のトランジスタ間にモータコイルを架け渡してなるHブリッジ回路に対し、前記第1、第2、第3及び第4のトランジスタのオン/オフを制御して前記モータコイルの駆動によりモータの回転を制御する方法であって、
    前記第1及び第4のトランジスタをオンにすると共に前記第2及び第3のトランジスタをオフにして、前記第1のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電させる第1の通電制御ステップと、
    当該第1の通電制御状態から前記第1のトランジスタをPWM制御する第1のPWM制御ステップと、
    当該第1のPWM制御状態から前記第1のトランジスタをオフにして、前記第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に回生電流を発生させる回生制御ステップと、
    当該回生制御状態から前記第3のトランジスタをオンにして、当該第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電するノーオーバーラップ制御ステップと、
    当該ノーオーバーラップ制御状態から前記第4のトランジスタをオフにすると共に前記第2のトランジスタをオンにして当該第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させながら当該第2のトランジスタをPWM制御する第2のPWM制御ステップと、
    当該第2のPWM制御状態から前記第2のトランジスタのPWM制御を停止して前記第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させる第2の通電制御ステップと、を有することを特徴とするモータ制御方法。
  2. 請求項1に記載のモータ制御方法において、
    前記ノーオーバーラップ制御ステップと前記第2のPWM制御ステップとの間に、
    前記第3のトランジスタをオンにすると共に前記第1、第2及び第4のトランジスタをオフにして、前記第4のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に回生電流を発生させるキックバック制御ステップを更に有することを特徴とするモータ制御方法。
  3. 第1の電源側に接続された第1及び第2のトランジスタと、第2の電源側に接続された第3及び第4のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタと第3のトランジスタ、及び前記第2のトランジスタと第4のトランジスタとをそれぞれ直列に接続すると共に前記第1及び第3のトランジスタ間と前記第2及び第4のトランジスタ間にモータコイルを架け渡してなるHブリッジ回路と、
    当該Hブリッジ回路の第1、第2、第3及び第4のトランジスタを制御する制御信号を生成するゲート信号制御回路とを含むモータ制御装置であって、
    前記ゲート信号制御回路は、
    前記第1及び第4のトランジスタをオンにすると共に前記第2及び第3のトランジスタをオフにして、前記第1のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電させる第1通電制御信号と、
    当該通電状態から前記第1のトランジスタをPWM制御する第1PWM制御信号と、
    当該第1のPWM制御状態から前記第1のトランジスタをオフにして、前記第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に回生電流を発生させる回生制御信号と、
    当該回生状態から前記第3のトランジスタをオンにして、当該第3のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第4のトランジスタ側に通電するノーオーバーラップ制御信号と、
    当該通電状態から前記第4のトランジスタをオフにすると共に前記第2のトランジスタをオンにして当該第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させながら当該第2のトランジスタをPWM制御する第2PWM制御信号と、
    当該第2のPWM制御を停止して前記第2のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に通電させる第2通電制御信号と、を生成することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置において、
    前記ゲート信号制御回路は、
    前記第3のトランジスタをオンにすると共に前記第1、第2及び第4のトランジスタをオフにして、前記第4のトランジスタから前記モータコイルを介して前記第3のトランジスタ側に回生電流を発生させるキックバック制御信号を更に生成することを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項3または4に記載のモータ制御装置において、
    前記ゲート信号制御回路の入力信号を生成する16ステップ生成回路を更に有し、
    前記ゲート信号制御回路は、
    比較回路の出力信号HALLと前記発振器の出力信号MCLKと前記16ステップ生成回路の出力信号S16とリセット信号RSTとに基づいて信号RESET1を出力するリセット1生成回路と、
    当該リセット1生成回路の出力信号RESET1と前記比較回路の出力信号HALLと前記発振器の出力信号MCLKとに基づいて分周信号CLKを出力する分周回路と、
    当該分周回路の出力信号CLKと前記16ステップ生成回路の出力信号S16と前記比較回路の出力信号HALLとリセット信号RSTに基づいてセレクタ信号SINとゲート信号NとPWMリセット信号PWMRSTとを出力するシフトレジスタ+論理回路と、
    当該シフトレジスタ+論理回路の出力信号SINに基づいてゲート信号Pを出力するセレクタと、を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項5に記載のモータ制御装置において、
    前記16ステップ生成回路は、
    前記発振器の出力信号MCLKとPWMリセット信号PWMRSTとに基づいて出力信号CONT15とCONT16とをそれぞれ出力する15進カウンタ及び16進カウンタと、
    この出力信号CONT15とCONT16に基づいて前記ゲート信号制御回路の入力信号S16を生成するロジックと、を備えることを特徴とするモータ制御装置。
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