JP5143345B2 - 固体酸化物形燃料電池用燃料極および固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池用燃料極および固体酸化物形燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池用燃料極および固体酸化物形燃料電池に関する。
近年、環境問題および資源問題などに起因して、クリーンなエネルギ源が求められている。そのようなエネルギ源としては、たとえば燃料電池が期待されている。燃料電池は、燃料を電気化学的に酸化することによって、燃焼によって生じるはずのエネルギを熱エネルギとしてではなく電気エネルギとして取り出すことに特徴がある。
このような燃料電池の中でも固体酸化物形燃料電池は、約1000℃という極めて高温で作動させるものであるため、たとえば排熱を有効利用できるなどの利点を有している。
図11に、従来の固体酸化物形燃料電池の一例の模式的な構成図を示す。ここで、固体酸化物形燃料電池11は、酸化物イオン伝導体である電解質12の両側にそれぞれ酸素極13および燃料極14を配置してなる構造を有している。そして、酸素極13側に酸素または空気を導入し、燃料極14側に水素を導入して、約1000℃で固体酸化物形燃料電池11を作動させる。すると、酸素極13では(1/2)O2+2e-→O2-の反応によって酸化物イオン(O2-)が生じ、酸化物イオン(O2-)は電解質12を伝導して燃料極14に向かって移動する。そして、酸化物イオン(O2-)が燃料極14に到達すると、H2+O2-→H2O+2e-の反応によって電子(e-)が放出されて水(H2O)が生じ、電子(e-)は外部回路を通って酸素極13に流れる。
図12に、図11に示す固体酸化物形燃料電池の作動時における燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図を示す。図12において、燃料極14はニッケル15とジルコニア16とのサーメットからなっており、電解質12はジルコニアにイットリウムを少量混合して得られるイットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなっている。
ここで、水素とニッケル15と電解質12との三相界面17においては、燃料極14側に導入された水素(H2)と、電解質12を伝導してきた酸化物イオン(O2-)と、が反応して電子(e-)を放出して水(H2O)が生じる。
また、三相界面18においては、燃料極14側に導入された水素(H2)、またはその水素(H2)がニッケル15の表面に接触することによって解離した原子状水素(Had)と、電解質12およびジルコニア16を伝導してきた酸化物イオン(O2-)と、が反応して電子(e-)を放出して水(H2O)が生じる。
このような固体酸化物形燃料電池は、インターコネクタを介して複数接続され、セルスタックが構成される。ここで、インターコネクタは、酸素極側に導入される酸素または空気と、燃料極側に導入される水素と、を分離するとともに、個々の固体酸化物形燃料電池を電気的に直列に電気的に接続する機能を有する。
特許第3160993号公報
従来の固体酸化物形燃料電池は約1000℃という極めて高温で作動させるものであるため、インターコネクタを構成する材料としては、従来から、高温で高い電子伝導性を有するとともに、燃料極側の高温の還元雰囲気と酸素極側の高温の酸化雰囲気の双方に耐えることができるセラミックス材料が使用されている。しかしながら、インターコネクタに使用されるセラミックス材料は非常に高価であるため、固体酸化物形燃料電池の製造コストが高くなるという問題があった。そこで、低温で高性能な固体酸化物形燃料電池の開発が望まれているが、固体酸化物形燃料電池は作動時の温度が低下すると大幅に性能が低下してしまう。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、作動時の温度の低下による性能の低下を抑制することができる固体酸化物形燃料電池を実現することが可能な固体酸化物形燃料電池用燃料極とそれを含む固体酸化物形燃料電池とを提供することにある。
本発明は、水素分子を解離する金属と、水素イオンおよび酸化物イオンを伝導するイオン伝導体と、を含み、イオン伝導体の水素イオン輸率が0.5以上0.75以下である固体酸化物形燃料電池用燃料極である。
また、本発明の固体酸化物形燃料電池用燃料極においては、下記の組成式(I)で表わされるイオン伝導体を用いることができる。
BaCe1-xSmx3-(x/2) …(I)
なお、組成式(I)において、xは0<x≦0.2を満たす実数を示す。
また、本発明の固体酸化物形燃料電池用燃料極において、水素分子を解離する金属としては、白金、コバルトおよびニッケルからなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。
また、本発明の固体酸化物形燃料電池用燃料極は、酸化物イオンを伝導する電解質上に形成することができる。
また、本発明の固体酸化物形燃料電池用燃料極においては、下記の組成式(II)で表わされる電解質を用いることができる。
La1-sSrsGa1-tMgtu …(II)
なお、組成式(II)において、sは0≦s≦0.2を満たす実数を示し、tは0.05≦t≦0.25を満たす実数を示し、uは2.7≦u≦3を満たす実数を示す。
さらに、本発明は、上記のいずれかの固体酸化物形燃料電池用燃料極を含む、固体酸化物形燃料電池である。
本発明によれば、作動時の温度の低下による性能の低下を抑制することができる固体酸化物形燃料電池を実現することが可能な固体酸化物形燃料電池用燃料極とそれを含む固体酸化物形燃料電池とを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
図1に、本発明の固体酸化物形燃料電池用燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図を示す。図1において、本発明の燃料極4は、水素分子を解離する金属5と、水素イオンおよび酸化物イオンを伝導するイオン伝導体6と、から構成されており、燃料極4は電解質2上に形成されている。
ここで、金属5としては、白金、コバルトおよびニッケルからなる群から選択された少なくとも1種を用いることが好ましい。この場合には、燃料極4側に導入された水素分子を効率的に原子状水素に解離することができる傾向にある。
また、イオン伝導体6としては、固体酸化物形燃料電池の性能をより向上する観点から、以下の組成式(I)で表されるイオン伝導体を用いることが好ましい。
BaCe1-xSmx3-(x/2) …(I)
なお、組成式(I)において、1−xはCe(セリウム)の原子比を示し、xはSm(サマリウム)の原子比を示し、3−(x/2)はO(酸素)の原子比を示す。また、組成式(I)において、xは0<x≦0.2を満たす実数を示す。
ここで、組成式(I)において、xが0である場合には酸素空孔がなく酸化物イオン伝導が発現しないために本発明の効果を得ることができず、xが0.2よりも大きい場合には純粋な化合物が得られずイオン伝導体の抵抗を増加する不純物が生成しやすくなるために性能が低下する傾向にある。
また、電解質2は、固体酸化物形燃料電池の性能をより向上する観点から、以下の組成式(II)で表される酸化物イオン伝導体を用いることが好ましい。
La1-sSrsGa1-tMgtu …(II)
なお、組成式(II)において、1−sはLa(ランタン)の原子比を示し、sはSr(ストロンチウム)の原子比を示し、1−tはGa(ガリウム)の原子比を示し、tはMg(マグネシウム)の原子比を示し、uはO(酸素)の原子比を示す。また、組成式(II)において、sは0≦s≦0.2を満たす実数を示し、tは0.05≦t≦0.25を満たす実数を示し、uは2.7≦u≦3を満たす実数を示す。
ここで、組成式(II)において、sが0.2よりも大きい場合には純粋な化合物が得られず電解質の抵抗を増加する不純物が生成しやすくなるために性能が低下する傾向にある。
また、組成式(II)において、tが0.05未満である場合には酸化物イオン伝導が小さくなる傾向にあり、tが0.25よりも大きい場合には純粋な化合物が得られず電解質の抵抗を増加する不純物が生成しやすくなるために性能が低下する傾向にある。
また、組成式(II)において、uの値は通常u=3−(s/2)−(t/2)の式により導き出されるが、強酸化雰囲気あるいは強還元雰囲気においては酸素不定比性が発生する可能性があるため、uの値が取り得る範囲は上記の式で導き出される値の範囲よりも多少広くなる。
このような構成の本発明の燃料極4に電解質2中を酸素極側から伝導してきた酸化物イオン(O2-)は、水素と電解質2と金属5との三相界面7において、燃料極4側に導入された水素(H2)と、H2+O2-→H2O+2e-の反応を行なうことによって、電子(e-)を放出して水(H2O)を生成する。
また、燃料極4側に導入された水素(H2)は金属5によって解離されて原子状水素(Had)となり、原子状水素(Had)は金属5の表面を移動する。そして、原子状水素(Had)の一部は、三相界面8aにおいて、電解質2およびイオン伝導体6を伝導してきた酸化物イオン(O2-)と2H+O2-→H2O+2e-の反応によって電子(e-)を放出して水(H2O)を生成する。また、原子状水素(Had)の残りの一部は活性化サイト8bにおいて2H→2H++2e-の反応によって電子(e-)を放出して水素イオン(H+)となり、水素イオン(H+)はイオン伝導体6中を通ってイオン伝導体6の表面9まで伝導し、電解質2およびイオン伝導体6を伝導してきた酸化物イオン(O2-)と2H++O2-→H2Oの反応によって水を生成する。
なお、図1においては、説明の便宜のため、イオン伝導体6の表面9において水素イオン(H+)と酸化物イオン(O2-)との反応して水(H2O)が生成する反応が起こるように記載しているが、実際にはイオン伝導体6の表面の至るところでこの水(H2O)を生成する反応が起こっているものと考えられる。
図1と図11を比較すればわかるように、本発明の燃料極においては、水を生成する反応がイオン伝導体6の表面の至るところで起こるため、水を生成する反応が起こる箇所を従来の2箇所(図11の三相界面17、18)よりも大幅に増大することができる。したがって、本発明の燃料極においては、水の生成反応によって燃料極に生じる電極抵抗をイオン伝導体6の表面に分散(すなわち、イオン伝導体6における酸化物イオンの移動可能箇所をイオン伝導体6の表面全体に増大)してその電極抵抗を低減することができる。また、このような燃料極における電極抵抗の低減は、原子状水素が電子を放出して水素イオンになるという非常に起こりやすい活性化反応に起因する。このような特性を有する本発明の燃料極を用いた固体酸化物形燃料電池においては、低温で作動させた場合でも高性能になると考えられる。
また、本発明の固体酸化物形燃料電池の構造は、本発明の燃料極を含んでいるものであれば特に限定されず、たとえば酸化物イオン伝導体からなる電解質の両面にそれぞれ本発明の燃料極と酸素極とを設置した構造などにすることができる。ここで、酸素極の材質は特に限定されず、電解質の表面への本発明の燃料極と酸素極の形成方法も特に限定されない。
図2の模式的断面図に示す構成の固体酸化物形燃料電池を作製して、様々な実験を行なった。この固体酸化物形燃料電池1において、円盤状の電解質2の表面には酸素極3および燃料極4がそれぞれ形成されており、酸素極3および燃料極4の表面にはそれぞれ網状の白金電極26、27が焼き付けられて、白金電極26、27には白金線24、25がそれぞれ接続されている。そして、電解質2の表面にはそれぞれ、中空のガス導入路の周囲にガス排気路を備えた二重構造のアルミナ管20、21が設置されており、燃料極4側のアルミナ管21はガラスシール22を介して電解質2に連結されている。また、電解質2の酸素極3側の表面には白金線28を備えた参照電極23が設置されている。
ここで、酸素極3としては電解質2の表面に白金を焼き付けて形成した白金電極が用いられており、燃料極4としてはニッケル粉末とBCS粉末とをニッケル粉末:BCS粉末=65:35の質量比で混合した後に電解質2の表面に焼き付けて形成されたサーメットからなる電極が用いられている。なお、BCS粉末は、BaCO3(炭酸バリウム)粉末、CeO(酸化セリウム)粉末およびSm23(酸化サマリウム)粉末をそれぞれ所定のモル比で混合し、空気中で1100℃、10時間の条件で仮焼して、BaCe0.9Sm0.12.95の組成式で表されるイオン伝導体(以下、「BCS」という)を作製して得たものである。
また、電解質2としては、厚さ0.5mmのLa0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.22.8の組成式で表される酸化物イオン伝導体(以下、「LSGM」という)と、厚さ0.5mmのZrO2(ジルコニア)の一部をSc(スカンジウム)およびCe(セリウム)で置換した酸化物イオン伝導体(以下、「ScSZ」という)とをそれぞれ用いて、図2に示す構成の固体酸化物形燃料電池を2種類作製した。ここで、ScSZとしては、第一稀元素化学工業社製のScSZ粉末を294MPaの圧力でCIP(静水圧プレス)成形し、1700℃で18時間焼成して作製したものが用いられた。また、LSGMとしては、酸化ランタン、炭酸ストロンチウム、酸化ガリウムおよび酸化マグネシウムを所定の比率でエタノール中において湿式混合した後、1150℃で18時間の仮焼と上記の湿式混合とを交互に2回繰り返して作製したLSGM粉末を294MPaの圧力でCIP成形し、その後1500℃で10時間焼成して作製したものが用いられた。
また、円盤状のBCSペレットの両面にPt電極を焼き付け、そのPt電極間に電圧を印加してBCSペレットの導電率を測定した結果を図3に示す。ここで、導電率は、加湿水素(水素と水蒸気の混合ガス;Humidified H2)、乾燥水素(Dry H2)および乾燥アルゴン(Dry Ar)雰囲気のそれぞれの雰囲気下で500℃〜1000℃の範囲で温度をそれぞれ変化させて測定されたものである。なお、図3において、縦軸は導電率を示し、横軸は雰囲気温度の逆数を示している。また、図3中の印はそれぞれ右から500℃、550℃、600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃、900℃、950℃および1000℃の雰囲気温度における導電率に対応している。
乾燥アルゴン雰囲気中では水素イオン源が存在しないため、図3に示す乾燥アルゴン雰囲気における導電率は、BCSにおける酸化物イオン伝導のみに起因しているものと考えられる。一方、水素イオン源が雰囲気中に存在する加湿水素雰囲気および乾燥水素雰囲気下における導電率は、800℃〜1000℃においては乾燥アルゴン雰囲気における導電率とほぼ一致しているが、加湿水素雰囲気においては750℃以下、乾燥水素雰囲気においては600℃以下で乾燥アルゴン雰囲気における導電率よりも高い導電率を示している。
したがって、図3に示す結果から、加湿水素雰囲気および乾燥水素雰囲気においてはそれぞれ800℃〜1000℃では酸素イオンが伝導しているが、加湿水素雰囲気では750℃以下で、また乾燥水素雰囲気では600℃以下で水素イオンの伝導の寄与が増大するものと考えられる。
また、上記において作製した図2に示す構成の2種類の固体酸化物形燃料電池の酸素極3と燃料極4との間の電圧と固体酸化物形燃料電池に流れる電流の電流密度との関係を図4(a)〜(c)に示す。ここで、図4(a)〜(c)はそれぞれ固体酸化物形燃料電池を900℃(図4(a))、800℃(図4(b))および700℃(図4(c))の雰囲気下に設置し、固体酸化物形燃料電池の酸素極3側に空気を導入し、燃料極4側に燃料ガスとして加湿水素を導入して酸素極3と燃料極4との間に印加された電圧と固体酸化物形燃料電池に流れる電流の電流密度との関係を示している。また、図4(a)〜(c)において、縦軸は電圧を示し、横軸は電流密度を示している。
図4(a)〜(c)から、電解質2にLSGMを用いた固体酸化物形燃料電池は、電解質2にScSZを用いた固体酸化物形燃料電池と比べて、700℃〜900℃のいずれの雰囲気下に設置された場合でも、電圧が低いときに流れる電流の電流密度が大きい傾向にある。また、実験後の固体酸化物形燃料電池を分析したところ、電解質2にScSZを用いた固体酸化物形燃料電池においては電解質2と燃料極4との間に反応化合物層が生成しており、電解質2にLSGMを用いた固体酸化物形燃料電池においては電解質2と燃料極4との間に反応化合物層が生成していないことが分かった。したがって、本発明においては、電解質2としてLSGMまたはScSZのいずれも使用することは可能であるが、固体酸化物形燃料電池の性能を向上する観点および反応化合物層の生成を防止する観点からは、電解質2にScSZよりもLSGMを用いた方が好ましいと考えられる。
また、図5(a)および図5(b)に、図2に示す構成の固体酸化物形燃料電池の電解質2にLSGMを用い、酸素極3側に空気を導入し、燃料極4側に燃料ガスとして加湿水素(図5(a))および乾燥水素(図5(b))をそれぞれ導入したときの燃料極4における過電圧と固体酸化物形燃料電池に流れる電流の電流密度との関係を示す。ここで、図5(a)および図5(b)はそれぞれ、上記の固体酸化物形燃料電池を650℃、700℃、750℃および800℃のそれぞれの雰囲気下に設置して作動させたときの燃料極4の過電圧と電流密度との関係を示している。また、図5(a)および図5(b)において、縦軸は過電圧(V)を示し、横軸は電流密度(mA/cm2)を示している。
図5(a)と図5(b)とを比較すると、燃料ガスとして加湿水素を用いた場合の方が乾燥水素を用いた場合と比べて雰囲気温度の低下に伴なう燃料極4における過電圧の上昇量が抑制されていることがわかる。
特に、雰囲気温度を750℃から700℃に低下させたときの、加湿水素を用いた場合(図5(a))の過電圧の上昇量は、乾燥水素を用いた場合(図5(b))と比べて明らかに抑制されている。
また、図6(a)および図6(b)に、図2に示す構成の固体酸化物形燃料電池の電解質2にLSGMを用い、酸素極3側に空気を導入し、燃料極4側に燃料ガスとして加湿水素(図6(a))および乾燥水素(図6(b))をそれぞれ導入したときの界面導電率と雰囲気温度の逆数との関係を示す。ここで、界面導電率は燃料極4における電極反応が活発に行われているかどうかを表わす指標であり、界面導電率が大きいほど燃料極4における電極反応が活発に行われていることを示している。
図6(a)および図6(b)はそれぞれ、上記の固体酸化物形燃料電池をそれぞれ600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃および900℃のそれぞれの温度の雰囲気下において作動したときの界面導電率(ln(T/Rp))と雰囲気温度(T;単位はK)の逆数(1000/T;単位はK-1)との関係を示している。また、図6(a)中および図6(b)中の黒塗りの四角形は右から600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃および900℃のそれぞれの雰囲気温度における界面導電率を示している。また、界面導電率は、固体酸化物形燃料電池に交流電圧を印加したときに白金線24、25から取り出される交流電流を測定し、そこから得られるインピーダンスから燃料極4における電極反応に係る界面抵抗値(Rp;Ωcm2)を算出して、雰囲気温度と界面抵抗値とから界面導電率を導き出している。
図6(a)と図6(b)とを比較すると、燃料ガスとして加湿水素を用いた場合(図6(a))の方が乾燥水素を用いた場合と比べて、特に700℃以上750℃以下の雰囲気温度の場合に、雰囲気温度の低下に対する界面導電率の低下率を大幅に低減できていることがわかる。
すなわち、図6(b)を参照すると、雰囲気温度が低下する(図6(b)の横軸の左側から右側に進む)にしたがって界面導電率は直線的に低下する。他方、図6(a)を参照すると、雰囲気温度が800℃以上の場合には雰囲気温度が低下するにしたがって界面導電率は直線的に低下するが、雰囲気温度が700℃以上750℃以下の場合には界面導電率の低下を示す直線の傾きが緩やかになり、雰囲気温度が650℃以下の場合には再度、界面導電率の低下を示す直線の傾きが急になる。
このような図6(a)に示す結果に加えて、図3に示す水素イオン伝導の結果を考慮すると、本発明の燃料極は、雰囲気温度によって以下のような挙動を示すものと考えられる。
図7に、図6(a)の雰囲気温度が800℃以上の場合における本発明の燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図を示す。図7に示すように、雰囲気温度が800℃以上である場合には、従来と同様に、水を生成する反応が起こる箇所が2箇所(三相界面7、8)になるため、水を生成する反応によって生じる電極抵抗を低減することができないことから、雰囲気温度の低下に対する界面導電率の低下量も大きくなると考えられる。
図8に、図6(a)の雰囲気温度が700℃以上750℃以下の場合における本発明の燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図を示す。図8に示すように、雰囲気温度が700℃以上750℃以下である場合には、イオン伝導体6の表面の至るところで水を生成する反応が起こっているため、水を生成する反応によって生じる電極抵抗の発生箇所を分散させて電極抵抗を低減することができることから、雰囲気温度の低下に対する界面導電率の低下量を抑制することができると考えられる。
図9に、図6(a)の雰囲気温度が650℃以下の場合における本発明の燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図を示す。図9に示すように、雰囲気温度が650℃以下である場合には、雰囲気温度が低すぎて三相界面7でしか水を生成する反応が起こらないため、水の生成によって生じる電極抵抗の発生箇所を分散させることができないことから、雰囲気温度の低下に対する界面導電率の低下量も大きくなると考えられる。
また、図10に、雰囲気の温度と酸化物イオン(Oxide ion)および水素イオン(Proton)のBCS中におけるイオン輸率との関係を示す。なお、図10において、縦軸はイオン輸率を示しており、横軸は雰囲気温度を示している。
図10に示す関係から、700℃以上750℃以下の雰囲気温度で固体酸化物形燃料電池を作動させるためには、BCS中における水素イオン輸率は0.5以上0.75以下であることが好ましいことがわかる。本発明において、水素イオン輸率は、イオン伝導体中を移動するイオン全体の電荷数を1としたときのイオン伝導体中を移動する水素イオンの電荷数で表される。
なお、上記実施例においては、本発明の燃料極のイオン伝導体として、BaCe0.9Sm0.12.95の組成式で表されるイオン伝導体(BCS)を用いているが、BaCe1-xSmx3-(x/2)の組成式(I)で表されるイオン伝導体を用いた場合でも、BCSを用いた場合と同様の効果を得ることができる。なお、組成式(I)において、xは0<x≦0.2を満たす実数を示す。
また、上記実施例においては、本発明の固体酸化物形燃料電池の電解質として、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.22.8の組成式で表される酸化物イオン伝導体(LSGM)を用いているが、La1-sSrsGa1-tMgtuの組成式(II)で表される酸化物イオン伝導体を用いた場合でも、LSGMを用いた場合と同様の効果を得ることができる。なお、組成式(II)において、sは0≦s≦0.2を満たす実数を示し、tは0.05≦t≦0.25を満たす実数を示し、uは2.7≦u≦3を満たす実数を示す。
また、上記実施例においては、本発明の燃料極の水素分子を解離する金属としてニッケルを用いているが、白金、コバルトおよびニッケルからなる群から選択された少なくとも1種を用いた場合でもニッケルを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
また、上記の図3〜図6に結果を示す実験においてはそれぞれ図2に示す白金線24、25は負荷に接続されておらず開放されている。したがって、上記実施例において乾燥水素を導入した場合には燃料極4から水が発生せず加湿水素を導入した場合と比べて良い結果が得られていないが、白金線24、25を負荷に接続した場合には乾燥水素を導入した場合でも燃料極4から水が発生するため加湿水素を導入した場合と同様の効果が得られると考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、作動時の温度の低下による性能の低下を抑制することができる固体酸化物形燃料電池を実現することが可能な固体酸化物形燃料電池用燃料極とそれを含む固体酸化物形燃料電池とを提供することができる。
本発明の固体酸化物形燃料電池用燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池の模式的な断面図である。 本発明の実施例において円盤状のBCSペレットの導電率を測定した結果を示す図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池の電圧と電流密度との関係を示す図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池の燃料極側に燃料ガスとして加湿水素および乾燥水素をそれぞれ導入したときの燃料極における過電圧と電流密度との関係を示す図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池の燃料極側に燃料ガスとして加湿水素および乾燥水素をそれぞれ導入したときの界面導電率と雰囲気温度の逆数との関係を示す図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池を800℃以上の雰囲気温度において作動させたときの本発明の燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池を700℃以上750℃以下の雰囲気温度において作動させたときの本発明の燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図である。 本発明の実施例における固体酸化物形燃料電池を650℃以下の雰囲気温度において作動させたときの本発明の燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図である。 雰囲気温度と酸化物イオンおよび水素イオンのイオン輸率との関係を示す図である。 従来の固体酸化物形燃料電池の一例の模式的な構成図である。 図11に示す固体酸化物形燃料電池の作動時における燃料極の挙動を図解する模式的な拡大概念図である。
符号の説明
1,11 固体酸化物形燃料電池、2,12 電解質、3,13 酸素極、4,14 燃料極、5 金属、6 イオン伝導体、7,8,8a,17,18 三相界面、8b 活性化サイト、9 表面、15 ニッケル、16 ジルコニア、20,21 アルミナ管、22 ガラスシール、23 参照電極、24,25,28 白金線、26,27 白金電極。

Claims (6)

  1. 水素分子を解離する金属と、水素イオンおよび酸化物イオンを伝導するイオン伝導体と、を含み、イオン伝導体の水素イオン輸率が0.5以上0.75以下である、固体酸化物形燃料電池用燃料極。
  2. イオン伝導体は下記の組成式(I)で表わされ、
    BaCe1-xSmx3-(x/2) …(I)
    組成式(I)において、xは0<x≦0.2を満たす実数を示すことを特徴とする、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池用燃料極。
  3. 水素分子を解離する金属は、白金、コバルトおよびニッケルからなる群から選択された少なくとも1種からなることを特徴とする、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池用燃料極。
  4. 酸化物イオンを伝導する電解質上に形成されていることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池用燃料極。
  5. 電解質は下記の組成式(II)で表わされ、
    La1-sSrsGa1-tMgtu …(II)
    組成式(II)において、sは0≦s≦0.2を満たす実数を示し、tは0.05≦t≦0.25を満たす実数を示し、uは2.7≦u≦3を満たす実数を示すことを特徴とする、請求項に記載の固体酸化物形燃料電池用燃料極。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池用燃料極を含む、固体酸化物形燃料電池。
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