JP5143079B2 - 配線の固定構造およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

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本発明は、配線の固定構造およびこれを備えた電子機器に関する。
換気装置等の電子機器では、制御デバイス等の電子部品が実装された制御基板と制御デバイスにより動作制御される被制御部品、あるいは制御デバイスに情報を提供するセンサとが配線で接続される。制御基板と被制御部品とを接続する配線や制御基板とセンサとを接続する配線の中には、電子機器内部を比較的長距離に亘って引き回されるものもあり、このような配線は、該配線が機器内の鋭部に接触する等して傷ついてしまうのを防止するために機器内の種々の箇所で固定される。
電子機器内での配線の固定方法としては、例えば引掛爪付きコードクリップを用いた方法やリブを用いた方法が知られている。引掛爪付きコードクリップは、電子機器内に予め設けられた引っ掛かり部に引っ掛けられる引掛爪部が一端側に設けられ、配線結束用の結束部が他端側に設けられたクリップであり、当該引掛爪付きコードクリップによる配線の固定は、上記の引っ掛かり部に引掛爪を引っ掛けると共に結束部により配線を結束することで行われる。また、リブによる配線の固定は、固定しようとする配線の径や本数に合わせた切欠き部を当該リブに予め設け、上記の切欠き部に配線を挟み込みことで行われる。
上述の方法の他に、制御基板近傍での配線の固定方法として、特許文献1に記載されたクランプ構造による固定方法も知られている。当該クランプ構造では、回路基板と回路基板取付板とを電気的に分離する電気絶縁シートに回路基板よりも外側に突出する突出部を設けると共に、ハーネスを通すための孔と該孔から突出部の縁に達する切れ目とを当該突出部に形成し、上記の切れ目から上記の孔にハーネスを通すことで配線を固定する。
特開2007-242690号公報
しかしながら、特許文献1のクランプ構造では、電気絶縁シートの突出部に形成された孔の周辺でのみ配線が拘束されることから、比較的長距離に亘って引き回される配線については該配線を十分に拘束することができず、配線が電子機器内の鋭部に接触して傷ついてしまうおそれがある。勿論、電子機器内の鋭部から離れた箇所で配線の引き回しを行うようにすれば、配線を十分に拘束することができなくても該配線が鋭部に接触して傷ついてしまうのを防止し易くなるが、このようにして配線を固定すると電子機器の小型化を図り難くなる。
また、特許文献1のクランプ構造では、電気絶縁シートに複数の突出部を設け、これらの突出部の各々に上述の孔および切れ目を形成することにより、比較的長距離に亘って引き回される配線についても該配線を所望の位置に拘束することが可能になるが、このようにして配線を固定するとその作業に多くの手間を要することになる。さらには、固定しようとする配線の本数や個々の配線の径等により上記の孔の大きさが変動することから、電子機器の機種やグレード等に応じて配線の本数や配線の径が異なる場合には孔径が互いに異なる複数種類の電気絶縁シートを用意しなければならず、汎用性に乏しい。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、制御基板に接続された配線を機械的に保護しながら固定することが容易で、かつ汎用性を高め易い配線の固定構造およびこれを備えた電子機器を得ることを目的とする。
本発明の配線の固定構造は、電子部品が実装された制御基板と、制御基板を取り付けるための基板取付部と、制御基板から引き出された配線とを備えた電子機器に設けられて制御基板から引き出された配線を固定する配線の固定構造であって、制御基板と基板取付部との間に配置され、展延させたときに制御基板よりも外側に突出する突出部が設けられたシートを有し、配線は、該配線をシートの突出部で巻き込むことで固定され、前記制御基板にはノイズ源となる電子部品が実装されており、前記配線を固定しようとする箇所での該配線の延在方向に沿った前記突出部の幅は、前記ノイズ源となる電子部品を該突出部に投影したときの投影長さ以上であることを特徴とする。
本発明の電子機器は、ノイズ源となる電子部品が実装された制御基板と、制御基板を取り付けるための基板取付部と、制御基板から引き出された配線とを有する電子機器であって、制御基板と基板取付部との間に配置され、展延させたときに制御基板よりも外側に突出する突出部が設けられたシートを有し、配線は、該配線をシートの突出部で巻き込むことで固定され、前記配線を固定しようとする箇所での該配線の延在方向に沿った前記突出部の幅は、前記ノイズ源となる電子部品を該突出部に投影したときの投影長さ以上であることを特徴とする。
本発明の配線の固定構造では、シートに設けた突出部で配線を巻き込むことにより配線を固定するので、配線の固定作業が容易である。また、上記の突出部による配線の固定箇所では当該配線が突出部によって機械的に保護されることから、電子機器内での配線の固定箇所の選択の自由度が高く、鋭部の近傍においても配線を固定することができるので、この点からも配線の固定作業が容易である。そして、上記の突出部の大きさを予め十分な大きさに選定しておくことにより、固定すべき配線の本数や配線の径等が異なる複数種の電子機器に適用可能になるので、汎用性を高め易い。
図1は、本発明の電子機器の一例を概略的に示す部分断面平面図である。 図2は、図1に示した電子機器での制御部を概略的に示す分解斜視図である。 図3は、図2に示した制御部での配線の固定構造を概略的に示す部分断面図である。 図4は、図2に示した制御部での配線の固定構造を概略的に示す斜視図である。 図5は、本発明の配線の固定構造で用いられるシートのうち、突出部に開口部が設けられたものの一例を概略的に示す平面図である。
以下、本発明の配線の固定構造および電子機器それぞれの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の電子機器の一例を概略的に示す部分断面平面図である。同図に示す電子機器60は、例えば建物の天井等に埋め込まれて設置され、外気と室内空気との間で熱交換を行いながら換気する装置(以下、「換気装置60」という)であり、図1は、当該換気装置60を室外側から概略的に示している。図示の換気装置60は、筐体10、給気用送風機15、排気用送風機20、熱交換器30、外気温検知部40、制御部50、および操作部55を備えている。以下、換気装置60の各構成部材について説明する。
上記の筐体10は、箱状の本体ケーシング1と蓋体(図示せず)とを有しており、図1は上記の蓋体を取り外したときの換気装置60を概略的に示している。本体ケーシング1の側壁部には室外側吸込口、室内側吹出口、室内側吸込口、および室外側吹出口(いずれも図示せず)が形成されており、室外側吸込口に連通する筒状の第1ダクト接続部3a、室内側吹出口に連通する筒状の第2ダクト接続部3b、室内側吸込口に連通する筒状の第4ダクト接続部5a、室該側吹出口に連通する筒状の第4ダクト接続部5bが当該本体ケーシング1の側壁部に装着されている。第1ダクト接続部3aと第4ダクト接続部5aとが互いに略対向し、第2ダクト接続部3bと第4ダクト接続部5bとが互いに略対向する。また、本体ケーシング1を建物に固定するための固定用金具7a〜7dも当該本体ケーシング1の側壁部に取り付けられている。
給気用送風機15および排気用送風機20の各々は、筐体10での室内側吹出口と室外側吹出口との間に並置されて制御部50により動作制御される。筐体10内での室内側に給気用送風機15が、また室外側に排気用送風機20が設けられており、これら給気用送風機15と排気用送風機20との間には仕切り板25が配置されている。
給気用送風機15の動作時には、外気が第1ダクト接続3aおよび室外側吸込口を通って本体ケーシング1内に吸い込まれ、熱交換器30の上側から該熱交換器30の下側へと流れて当該給気用送風機15に達した後、ここから室内側吹出口および第2ダクト接続部3bを通って室内に吹き出される。また、排気用送風機20の動作時には、室内空気が第3ダクト接続部5aおよび室内側吸込口を通って本体ケーシング1内に吸い込まれ、熱交換器30の下側から該熱交換器30の上側へと流れて当該排気用送風機20に達した後、ここから室外側吹出口および第4ダクト接続部5bを通って室外に吹き出される。筐体10内外での外気および室内空気の流れを判り易くするために、図1においては外気の流れを矢印Aで示しており、室内空気の流れを矢印Bで示している。
熱交換器30は、熱交換素子30aと該熱交換素子30aを収容した枠体(図示せず)とを有しており、給気用送風機15により筐体10内に吸い込まれた外気と排気用送風機20により筐体10内に吸い込まれた室内空気との間で熱交換を行う。熱交換素子30aとしては、例えば、シート状を呈する紙製の仕切部材と波形を呈する紙製の間隔保持部材とを交互に積層し、仕切部材とその下の間隔保持部材との間、および仕切部材とその上の間隔保持部材との間にそれぞれ空気の流路を複数形成した直交流型の全熱交換型、顕熱交換型、または潜熱交換型の素子が用いられる。この熱交換器30は、熱交換素子30aが横臥した状態で、筐体10内に配置されたエレメントボックス35に装着されている。
外気温検知部40は、筐体10内での室外空気吸込口の近傍に配置されて、筐体10内に吸い込まれた外気の温度を検知する。この外気温検知部40の検知結果は制御部50に伝えられる。
制御部50は、筐体10に装着されて給気用送風機15、排気用送風機20、外気温検知部40、および操作部55の各々に電気的に接続され、ユーザが操作部55から入力した指令と外気温検知部40の検知結果とに応じて、給気用送風機15および排気用送風機20それぞれの動作を個別に制御する。
操作部55は、信号線57により制御部50に接続されて、制御部50の入出力装置として機能する。この操作部55は、換気運転の開始や停止を指示する指令の入力等に用いられる複数個の入力スイッチ55aと、該入力スイッチ55aから入力された指令や制御部50から送られてきた情報等を表示する表示部55bとを有している。
上述した構成部材を有する換気装置60は、制御部50内での配線の固定構造に特徴を有しているので、以下、図2を参照して制御部50の構成について説明した後、図3および図4を参照して制御部50内での配線の固定構造について説明する。
図2は、図1に示した換気装置での制御部を概略的に示す分解斜視図である。同図に示すように、制御部50は制御基板41、該制御基板41を固定するための基板取付部42、およびシート43を有している。また、当該制御部50は、複数本の配線45、配線側コネクタ46、複数個の固定用クリップ47,47…、2個のブッシュ48a,48b、および前面カバー49も有している。
上記の制御基板41には2個の端子台41a,41e(端子台41eは図2には現れていない)、トランス41b、コンデンサー41c、コネクタ41d等の電子部品が実装されている。また、この制御基板41での複数箇所には、固定用クリップ47を挿入するための貫通孔H1が形成されている。
基板取付部42は、背板部42a、2つの側板部42b,42b、底板部42c、および天板部42dを有する箱状体であり、たとえ制御基板41が発火しても製品への延焼を防止することができるよう、金属等の難燃性ないし不燃性の材料により作製される。背板部42aの複数箇所には、固定用クリップ47を挿入するための貫通孔H2が形成されており、各側板42bでの天板部42d側には当該基板取付部42をネジ等で筐体10に固定するための固定部42eが形成されている。底板部42cの2箇所には、各配線45を通すための切欠き部C,Cが形成されている。
シート43は、制御基板41と基板取付部42との間に配置される。図示のシート43は、例えばポリエステル等の電気絶縁性樹脂により作製され、制御基板41と基板取付部42とを互いに電気的に分離する。このシート43には、展延させたときに制御基板41よりも外側に突出する突出部43aが形成されており、突出部43aを除いた残りの領域の平面視上の大きさは、制御基板41の平面視上の大きさと略同じである。図示の突出部43aは展延した状態にある。固定用クリップ47を挿入するための貫通孔H3がシート43の複数箇所に形成されている。
各配線45は、制御基板41と給気用送風機15、排気用送風機20、外気温検知部40、または操作部55(図1参照)とを電気的に接続するためのものであり、図1に示した信号線57を含む。個々の配線45の一端は、配線側コネクタ46に接続されている。配線側コネクタ46は、制御基板41のコネクタ41dに装着されて、各配線45を制御基板41に電気的に接続する。図2には2本の配線45のみが描かれている。
各固定用クリップ47は、基板取付部42の外側から該基板取付部42の貫通孔H2に挿入され、シート43の貫通孔H3を通って制御基板41の貫通孔H1を貫通して、制御基板41およびシート43の各々を基板取付部42に固定する。制御基板41は、基板取付部42の主面、すなわち背板部42aの内表面ISから所定の間隔をあけて各固定用クリップ47により基板取付部42に取り付けられ、シート43も各固定用クリップ47により上記の内表面ISから所定の間隔をあけて基板取付部42に取り付けられる。
各ブッシュ48a,48bは、例えば合成ゴムにより作製されて、基板取付部42の底板部42cに形成されている切欠き部Cに装着される。各配線45は、ブッシュ48aまたはブッシュ48bを通って制御部50の外に引き出される。したがって、切欠き部Cの外縁の鋭部(エッジ部)に配線45を接触させることなく当該配線45を制御部50の外部に引き出すことができる。
前面カバー49は、制御基板41への塵埃の付着や発火時の外部への延焼を防止するためのものであり、制御基板41の外側から基板取付部42に装着され、基板取付部42の天板部42d側からネジ(図示せず)で固定されて該基板取付部42と共に箱状体を形成する。このとき、当該前面カバー49に設けられている2つの側板部49a,49aそれぞれの外表面が、基板取付部42の側板部42bの内表面に当接する。前面カバー49は、金属等の難燃性ないし不燃性の材料により作製される。
図3は、図2に示した制御部での配線の固定構造を概略的に示す部分断面図であり、制御基板41、基板取付部42の背板部42a、および前面カバー49の各々が断面で示されている。ただし、背板部42a、および前面カバー49の断面箇所には、便宜上、スマッジングを付してある。また、図4は、図2に示した制御部での配線の固定構造を概略的に示す斜視図である。これらの図に示す配線の固定構造では、シート43の突出部43aで各配線45を巻き込んで該配線45を固定している。図示の例では、各配線45を巻き込んだ突出部43aの先端が前面ケース49の側板部49bの内表面に係止されて(図3参照)、各配線45を巻き込んだ状態を維持している。
各配線45を固定するにあたっては、図4に示すように、まず、各配線45を基板取付部42の側板部42bと制御基板41との間の隙間に引き回し、当該配線45を前面カバー49側から突出部43aで巻き込んで固定する。この後、各配線45を巻き込んだ突出部43aの先端が前面ケース49の側板部49bの内表面に係止されるようにして前面ケース49を基板取付部42に装着し、固定する。
上述のようにして各配線45を固定する配線の固定構造では、シート43の突出部43aで各配線45を巻き込むという簡単な動作で各配線45を固定することができるので、各配線45の固定作業が容易である。また、上記の突出部43aによる各配線45の固定箇所では、個々の配線45が突出部43aによって機械的に保護されることから、制御部50(図3参照)内での各配線45の固定箇所の選択の自由度が高く、鋭部の近傍においても各配線45を固定することができるので、この点からも各配線45の固定作業が容易である。
そして、突出部43aの大きさを予め十分な大きさに選定しておくことにより、固定すべき配線の本数や配線の径等が異なる複数種の制御部、ひいては複数種の換気装置に当該固定構造を適用することが可能になるので、シート43の汎用性、さらには固定構造の汎用性を高め易い。シートの汎用性が高まれば部品の共通化を図ることができるので、当該固定構造を備えた換気装置の歩留りの向上につながると共に、製造コストの削減にもつながる。また、上述した各配線45の固定箇所の選択の自由度の向上は、制御部50の小型化、ひいては換気装置60(図1参照)の小型を図り易くする。
以上、本発明の配線の固定構造および電子機器の各々について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上述の形態に限定されるものではない。本発明の配線の固定構造は、制御基板と基板取付部との間に配置されたシートに突出部が設けられ、該突出部で配線を巻き込んで該配線を固定するものであれば基本的によく、換気装置に限らず除湿乾燥機、温風乾燥機、空気調和装置等、制御基板と該制御基板から引き出される配線とを備えた種々の電子機器に適用可能である。
制御基板と基板取付部とを上記のシートによって電気的に分離することが不要な場合には、当該シートとして導電性材料からなるシートや導電層が形成されたシート等を用いることも可能である。電気絶縁性および導電性のいずれのシートを用いるかは、制御基板と基板取付部とを当該シートで電気的に分離することが必要であるか否かに応じて適宜選択可能である。電気絶縁性のシートを用いた場合には上記の突出部による固定箇所で各配線が機械的、電気的に保護されることになり、導電性のシートを用いた場合には上記の突出部による固定箇所で各配線が機械的、電磁気的に保護されることになるので、いずれにしても各配線の固定箇所の選択の自由度が高く、結果として各配線の固定作業が容易になると共に電子機器の小型を図り易くなる。
また、上記のシートに設ける突出部の大きさ、形状、数、および形成箇所等は、固定しようとする配線の数や径、制御基板からの配線の引き回し形態、付与しようとする汎用性等に応じて適宜選定可能である。例えば、実施の形態で説明した基板取付部での一方の側板の方向に突出する突出部と、他方の側板の方向に突出する突出部とを当該シートに設けることもできる。また、一方の側板の方向に突出する複数の突出部を当該シートに設けることもできる。
突出部の幅、すなわち配線を固定しようとする箇所での当該配線の延在方向に沿った長さは、所望の機械的保護、電気的保護、あるいは電磁気的保護が行い易くなるように、配線を固定しようとする箇所周辺での鋭部やノイズ源の分布状況に応じて適宜設定される。ノイズ源となるトランス等の電子部品の近傍で配線を固定しようとするときには、当該突出部の幅をノイズ源の投影長さ(配線を固定しようとする箇所での当該ノイズ源の投影長さ)以上にすることが好ましく、このように突出部の幅を選定することにより配線の電気的保護あるいは電磁気的保護を行い易くなる。
突出部による配線の固定は、実施の形態で説明した固定構造におけるように当該突出部の先端を前面カバー側から該前面カバーの側板部に係止させることで行ってもよいし、前面カバーの側板部が基板固定部の側板部の外側にくるようにして前面カバーを基板取付部に装着する場合には、当該突出部の先端を前面カバー側から基板取付部の側板部に係止させることで行ってもよい。また、上記の突出部を配線または配線の束の周方向の全長に亘って巻き付けることで配線を固定してもよい。
したがって、上記の突出部を展延させたときの突出長は、固定しようとする配線の本数や個々の配線の径、当該突出部による配線の固定形態、配線を固定しようとする箇所での制御基板と側板部(前面カバーの側板部または基板取付部の側板部)との間隔等に応じて適宜選定可能である。さらには、付与しようとする汎用性に応じても適宜選定可能である。なお、本明細書においては、配線または配線の束の周方向の全長に亘って突出部を巻き付けることも「配線を突出部で巻き込む」という概念に含まれるものとする。
必要に応じて、上記の突出部には開口部を設けることができる。図5は、突出部に開口部が設けられたシートの一例を概略的に示す平面図である。同図に示すシート143は、突出部143aに開口部OPを有しているという点を除き、図2に示したシート43と同様の形状および構成を有している。図示の開口部OPは、突出部143aでの幅方向Dw、すなわち配線を固定しようとする箇所での該配線の延在方向に沿った両端部それぞれに連結領域CRを残して肉抜きすることにより形成されている。突出部143aに開口部OPを設けると当該突出部143aを変形させ易くなるので、配線の固定作業を行い易くなる。個々の連結部CRの幅(幅方向Dwに沿った長さ)は、突出部143aの幅、シート143の材質、シート143の厚さ等に応じて適宜選定される。
本発明の電子機器は、制御基板から引き出された配線が本発明の配線の固定構造により固定されているものであればよく、上記配線の固定構造以外の構成は適宜選定される。本発明については、上述した実施の形態以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
本発明の配線の固定構造は、制御基板と該制御基板から引き出される配線とを備えた種々の電子機器に適用可能である。
10 筐体
15 給気側送風機
20 排気側送風機
30 熱交換器
40 外気温検知部
41 制御基板
42 基板取付部
43,143 シート
43a,143a 突出部
45 配線
50 制御部
60 電子機器(換気装置)
OP 開口部

Claims (5)

  1. 電子部品が実装された制御基板と、該制御基板を取り付けるための基板取付部と、前記制御基板から引き出された配線とを備えた電子機器に設けられて前記制御基板から引き出された配線を固定する配線の固定構造であって、
    前記制御基板と前記基板取付部との間に配置され、展延させたときに前記制御基板よりも外側に突出する突出部が設けられたシートを有し、
    前記配線は、該配線を前記シートの突出部で巻き込むことで固定され
    前記制御基板にはノイズ源となる電子部品が実装されており、
    前記配線を固定しようとする箇所での該配線の延在方向に沿った前記突出部の幅は、前記ノイズ源となる電子部品を該突出部に投影したときの投影長さ以上であることを特徴とする配線の固定構造。
  2. 前記突出部で巻き込んだ配線を前記基板取付部と前記制御基板との間の隙間に配置可能であることを特徴とする請求項1に記載の配線の固定構造。
  3. 前記突出部は、前記配線を固定しようとする箇所での該配線の延在方向に沿った両端部に連結領域を残して肉抜きされていることを特徴とする請求項1または2に記載の配線の固定構造。
  4. ノイズ源となる電子部品が実装された制御基板と、該制御基板を取り付けるための基板取付部と、前記制御基板から引き出された配線とを有する電子機器であって、
    前記制御基板と前記基板取付部との間に配置され、展延させたときに前記制御基板よりも外側に突出する突出部が設けられたシートを有し、
    前記配線は、該配線を前記シートの突出部で巻き込むことで固定され
    前記配線を固定しようとする箇所での該配線の延在方向に沿った前記突出部の幅は、前記ノイズ源となる電子部品を該突出部に投影したときの投影長さ以上であることを特徴とする電子機器。
  5. 空気吸込口および空気吹出口が設けられた筐体と、
    該筐体内に配置された少なくとも1台の送風機と、
    前記筐体に取り付けられて前記送風機の動作を制御する制御部と、
    を備え、前記制御部内に前記制御基板、前記基板取付部、および前記シートが配置され、前記制御基板から引き出された配線が前記制御部の外側にまで引き回されている換気装置であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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