JP5142030B2 - 多軸モータ - Google Patents

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Description

本発明は、多軸モータに関し、特に大気外の雰囲気例えば真空中で用いられる搬送ロボットなどに用いると好適な多軸モータに関する。
従来、大気側から分離隔絶されたチャンバ内のスカラーアーム式ロボットを駆動する手段として,ベローズ式駆動方式や磁気結合駆動方式,磁性流体シール駆動方式等のカップリング機構やシール機構を介して、大気中に配置した数台のモータの出力を多重構造のシャフトにまとめ、その多重構造のシャフトをチャンバ内に導入する方法が用いられていた。
一方、大気側から分離隔絶された雰囲気中にモータを設置し、多重シャフト構造よりチャンバ内に駆動力を伝達する方法も、例えば特許文献1に示すように開発されている。即ち、特許文献1の技術によれば、3本の同軸多重シャフトを3台のダイレクトモータで回転させることで、2本のロボットアームを独立して駆動することができる。
特表2002−534282号公報
ところが、上記のようなベローズ式駆動方式や磁気結合駆動方式などのカップリング機構を用いた場合、バックラッシが大きすぎたり、回転方向のねじれ剛性が低くなりすぎたりして、高精度の位置決め精度が得られないという問題点があった。一方、シール機構を介して回転力を導入する方式の場合、シール材に含まれる揮発成分によるアウトガスが発生してしまい、超高真空槽に適用することが難しいという問題があった。
更に、特許文献1に示すごとき、回転子と固定子の間に大気側との分離隔絶するための隔壁を配した3軸モータの場合、3台のモータを使用するため、部品間のアライメントが難しくなり、メンテナンスが困難である。また、3台の駆動モータから構成されるため、ハードと制御ソフトなどの構成部品コストが上昇し、構造が複雑のためメンテナンスコストも向上するという問題もある。
本発明は,かかる従来技術の間題点に鑑みてなされたものであり,例えばロボットの高精度な位置決めを実現しながらも、低コストである多軸モータを提供することを目的とする。
本発明の多軸モータは、
固定摩擦部材を取り付けたハウジングと、
前記ハウジングに内包され且つ前記ハウジングに対して回転自在に支持された中空の第3軸と、
前記第3軸に内包され且つ前記第3軸に対して回転自在に支持された中空の第2軸と、
前記第2軸に内包され且つ前記第2軸に対して回転自在に支持された第1軸と、
前記ハウジングに対して前記第3軸を駆動する第2モータと、
前記ハウジングに対して前記第1軸を駆動する第1モータと、
前記第2軸と一体的に回転するように取り付けられ相対移動可能となっている回転摩擦部材と、前記回転摩擦部材を一方向に付勢する付勢手段と、外部からの信号に応じて、前記回転摩擦部材を前記付勢力に抗して他方向に駆動する駆動力を選択的に発生する駆動手段とを備えたカップリング装置とを有し、
前記駆動手段が駆動力を発生しないときは、前記回転摩擦部材は前記付勢手段の付勢力により前記固定摩擦部材に係合する位置へと移動し、前記駆動手段が駆動力を発生したときは、前記回転摩擦部材は前記付勢手段の付勢力に抗して前記第3軸及び前記第1軸のうち少なくとも一方の軸に係合する位置へと移動するようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、前記第2モータのみを駆動することで、前記第3軸のみを独立して回転させることができ、或いは前記カップリング装置により前記第2軸を前記ハウジングに対して連結したときに、前記第1モータのみを駆動することで、前記第1軸のみを独立して回転させることができ、或いは前記カップリング装置により前記第2軸を前記第1軸及び/又は前記第3軸に対して連結したときに、前記第2モータ及び前記第1モータを駆動することで、前記第1軸、前記第2軸、前記第3軸を同時に回転させることができ、これにより、例えば特表2002−534282号公報に示すごとき機構を、前記第1軸、前記第2軸、前記第3軸に連結しておくことで、2本のロボットアームを独立して動作させることができるため、簡素且つ低コストな構成を提供できる。
更に、前記第2軸と一体的に回転するように取り付けられ相対移動可能となっている回転摩擦部材と、前記回転摩擦部材を一方向に付勢する付勢手段と、外部からの信号に応じて、前記回転摩擦部材を前記付勢力に抗して他方向に駆動する駆動力を選択的に発生する駆動手段とを備えたカップリング装置とを有し、前記駆動手段が駆動力を発生しないときは、前記回転摩擦部材は前記付勢手段の付勢力により前記固定摩擦部材に係合する位置へと移動し、前記駆動手段が駆動力を発生したときは、前記回転摩擦部材は前記付勢手段の付勢力に抗して前記第3軸及び前記第1軸のうち少なくとも一方の軸に係合する位置へと移動するようになっているので、前記第2軸の連結又は固定を円滑に行わせることができる。
更に、前記回転摩擦部材は、その移動方向において前記駆動手段と前記固定摩擦部材との間に配置されていると好ましい。
更に、前記回転摩擦部材は磁性材からなり、前記駆動手段は前記ハウジングの外側に配置された電磁コイルと、前記ハウジングの外側に配置され前記ハウジングの壁越しに磁路を形成したステータ部材とを有し、前記ステータ部材と前記回転摩擦部材との間には電磁力に基づく吸引力が発生するようになっていると好ましい。
更に、前記付勢手段はバネであると好ましい。
更に、前記付勢手段は永久磁石であると好ましい。
更に、前記固定摩擦部材は、セラミック等の非金属材から形成されていると好ましい。
更に、前記第2モータは、前記ハウジングの外周に配置された第2ステータと、前記第2ステータに対向するようにして前記第3軸の外周に取り付けられた第2ロータとを有し、
前記第1モータは、前記ハウジングの外周に配置された第1ステータと、前記第1ステータに対向するようにして前記第1軸の外周に取り付けられた第1ロータとを有すると好ましい。
更に、前記ハウジングの外周に配置された第2検出器と、前記第2検出器によって回転を検出されるために前記第3軸の外周に取り付けられた第2センサロータと、前記ハウジングの外周に配置された第1検出器と、前記第1検出器によって回転を検出されるために前記第1軸の外周に取り付けられた第1センサロータと、を有すると好ましい。
更に、前記ハウジングの外部は大気状態であり、前記ハウジングの内部は大気外の状態におかれると好ましい。
本発明の好ましい形態としては、二本の独立スカラーアームを駆動する多軸モータであって、密封型ハウジングで真空環境と大気環境を分離して、天板フランジによってプロセスチャンバに固定して、かかるハウジングから形成された真空側に2本の独立スカラーアームを駆動する3本の同軸シャフト(軸)を有するものである。各シャフトの間及びハウジングの間に真空軸受を配置することによって、各シャフトはハウジングに対し回転自在に支えられている。第1軸と第3軸にそれぞれ永久磁石を設け、対応するハウジングの外側にそれぞれ駆動電磁ステータを配置し、2台の駆動モータ構造を構成し、第2軸に第2円盤(回転摩擦部材)、ハウジング真空側内壁にハウジング円盤(固定摩擦部材)を配置すると良い。磁性材である第2円盤は第2軸に対して回転方向に拘束され、軸方向に移動自在に結合されている。
ハウジング内側に配置されたステータ部材が、ハウジングを越してハウジング外側に配置される電磁コイルと磁路上繋がっている。電磁コイルが励磁されたら、ステータ部材と第2円盤との間に吸引力が発生し、第2円盤が第1軸又は第3軸の方向へ動いて接触し、第1軸又は第3軸に対して固定される。又、別な形態では第2円盤に圧縮バネからなる反力装置があって、バネは第2軸に対して常に圧縮されているため、電磁コイルが通電しない時に、バネ反力によって第2円盤はハウジング円盤と押し合って、ハウジングと第2軸が互いにロックされる。第1軸と第3軸の位置を検出するために、第1軸用回転検出器と第3軸用回転検出器を配置すると良い。
本発明の一形態によれば、従来技術の3つのモータ構成に比べ、2つのモータと1つのロック(又はカップリング)構造への変更により、機械部品の減少と制御ソフトの簡単化が可能になり、コスト低減ができる。又、機械部品の減少によって、組立とメンテナンスの複雑さが低減でき、更に組立コストとメンテナンスコストが削減できる。更に、3つのモータ構成に比べ、体積がより小さくて、スループットの上昇を期待できる。加えて、円筒型ロック構造の採用により、接触する有効摩擦面の半径を大きくできるので、摩擦トルクが増大し、システム上の剛性が高まる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる多軸モータ100Aの断面図であり、図1(a)は電磁コイルが励磁された状態を示し、図1(b)は電磁コイルが非励磁の状態を示す。
図1において、天板フランジ101が、大気外としての真空雰囲気内に維持されたプロセスチャンバ(不図示)の底壁に取り付けられている。天板フランジ101の開口101aに対向して、例えばステンレス製である底付き円管状のハウジング102が配置され、天板フランジ101の開口101aの周囲とハウジング102の上端周囲との間は、伸縮自在な筒状金属製のベローズ103により密封可能に連結されている。従って、プロセスチャンバの内部からハウジング102の内部までは密閉空間となり、ハウジング102の外部を大気雰囲気にしても、開口101aから空気がプロセスチャンバ内に侵入することはない。このようにベローズ103を設けることで、プロセスチャンバ内の真空雰囲気を破壊することなく、不図示のアクチュエータによりハウジング102を天板フランジ101に対して接近・離隔させることができる。尚、このような動作が不要であれば、ハウジング102を天板フランジ101に対して溶接などで固定することもできる。
天板フランジ101の開口101aを通ってプロセスチャンバ内に、同軸に配置された三本の軸104〜106が延出している。より具体的には、中空の第3軸104が、ハウジング102に対して、真空軸受107,108により軸線方向に移動不能且つ回転自在に支持されている。又、中空の第2軸105が、第3軸104に対して、真空軸受109,110により軸線方向に移動不能且つ回転自在に支持されている。更に、中実の第1軸106が、第2軸105に対して、真空軸受111,112により軸線方向に移動不能且つ回転自在に支持されている。従って、ハウジング102が天板フランジ101に対して接近・離隔した場合、三本の軸104〜106もハウジング102と一体で変位することとなる。ここで、第3軸104は、これを内包するハウジング102の上端より上方に突出し、第2軸105は、これを内包する第3軸104の上端より上方に突出し、第1軸106は、これを内包する第2軸104の上端より上方に突出していると、アーム等の接続に好適である。尚、システム剛性を向上させるために、各真空軸受としてアンギュラ式玉軸受のDB組合せを使用することが好適であるが、ラジアル荷重とアキシアル荷重両方とも受けられる方式の軸受であれば、別の方式でも構わない。又、半径方向内側の軸の両端は、それより半径方向外側の軸の端部を超えて延出している。
第3軸104の下端外周には、第2ロータを構成する第2永久磁石113が周方向に並べて付着されているが、付着場所はこれに限定されない。第2永久磁石113に対向するようにして、ハウジング102の外周には第2ステータ114が取り付けられている。第2ステータ114に電力を供給すると、第2永久磁石113との間に発生した磁力により、ハウジング102に対して第3軸104が回転するようになっている。第2永久磁石113と第2ロータ114とで第2モータを構成する。
一方、第1軸106の下端外周には、上面中央が窪んだ厚肉円盤状の基板115(外径が第3軸104の外径と略等しい)が固定され、基板115の外周には、第1ロータを構成する第1永久磁石116が周方向に並べて付着されているが、付着場所はこれに限定されない。第1永久磁石116に対向するようにして、ハウジング102の外周には第1ステータ117が取り付けられている。第1ステータ117に電力を供給すると、第1永久磁石116との間に発生した磁力により、ハウジング102に対して第1軸106が回転するようになっている。第1永久磁石116と第1ロータ117とで第1モータを構成する。
本実施の形態のように、第2ステータ114と第1ステータ117とをハウジング102の外部の大気環境内におくことで、コイルなどから発生するアウトガスを真空環境から隔離し、かつ安定的な回転トルクが発生できるダイレクトドライブモータが構成される。又、以上の構成により、第3軸104と第1軸106は独立に回転と精密位置決めができ、かつバランスよい駆動性能が得られる。
更に、第3軸104の外周には、第2センサロータ118が取り付けられており、また第2センサロータ118に対向するようにして、ハウジング102の外周には第2検出器119が取り付けられている。第2検出器119は、第2センサロータ118の回転を磁気的に検出できるものであるが、精度良く第2センサロータ118即ち第3軸104の回転を検出できるものであれば、これに限られない。
一方、第1軸106に取り付けられた基板115の外周には、第1センサロータ120が取り付けられており、また第1センサロータ120に対向するようにして、ハウジング102の外周には第1検出器121が取り付けられている。第1検出器121も、第1センサロータ120の回転を磁気的に検出できるものであるが、精度良く第1センサロータ120即ち第1軸106の回転を検出できるものであれば、これに限られない。
第2軸105の下端外周には、フランジ状のバネ支持部123が溶接等により固定され、その上方には、ドーナツ板状である摩擦部材としての第2円盤122が取り付けられている。磁性材からなる第2円盤122と第2軸105との間には、例えば雄セレーションと雌セレーションとを係合した構造が形成されており、第2軸105に対して第2円盤122は一体的に回転するが、軸線方向に相対移動可能となっている。
第2円盤122とバネ支持部123との間には、付勢手段としての圧縮バネ124が配置されて、第2円盤122を図1で上方に向かって付勢している。
ハウジング102の内周には、第2円盤122に対して圧縮バネ124と反対側(図1で上側)に、セラミックなどからなるドーナツ板状であるハウジング円盤125が接着や凹凸の嵌合等によって固定されている。一方、第2円盤122に対して圧縮バネ124側(図1で下側)において、ハウジング102の外周には駆動手段としての電磁コイル126が配置され、それに対向してハウジング102の内周には、磁性材からなる環状のステータ部材150が固定されていて、電磁コイル126との間で磁路上連結されている。尚、ステータ部材150は、基板115の上端より下方の位置に形成されている。
更に、第2ステータ114,第1ステータ117,第2検出器119,第1検出器121,電磁コイル126は、制御装置CONTに信号授受可能に接続されている。
ここで、制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が圧縮バネ124の付勢力より大きければ、図1(a)に示すようにステータ部材150に第2円盤122が吸引され、基板115の上端に当接して、お互いに押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105を第1軸106に対してロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、圧縮バネ124の付勢力に応じて、図1(b)に示すように第2円盤122は、ハウジング円盤125の下面に当接係合して摩擦力が作用するので、第2軸105とハウジング103とを互いに固定することができる。ハウジング円盤125はセラミックなどであるので、第2円盤122の係合時の摩擦力を任意に強く設定できるので好ましい。電磁コイル126,ステータ部材150、第2円盤122、圧縮バネ124によりカップリング装置を構成する。
本実施の形態のように、電磁コイル126をハウジング102の外部の大気環境内におくことで、それから発生するアウトガスを真空環境から隔離することができる。
ここで、本実施の形態の多軸モータを、例えば特表2002−534282号公報に記載されているようなデュアルスカラーアームロボットに用いる例について検討する。特表2002−534282号公報に記載されているデュアルスカラーアームロボットは、軸回りに旋回可能であり且つ半径方向に独立して移動可能な2つのアームを有している。より具体的には、第3軸104は一方のアームのフレームに連結され、第1軸106は他方のアームのフレームに連結され、第2軸105は両アームの間接駆動用プーリに連結されている。
以下に示すように、制御装置CONTからの信号により第3軸104〜第1軸106を回転駆動することで、アームの駆動を実現できる。
(1)制御装置CONTからのオン信号により電磁コイル126を励磁した状態では、第1軸106と第2軸105とが連結されるので、制御装置CONTを介しての電力供給により第2モータと第1モータとの駆動により、第3軸104、第2軸105,第1軸106は全て一体的に回転させることができ、これにより両アームは同方向に一体的に旋回する。更に、第2検出器119及び第1検出器121からの信号に基づき、第3軸104及び第1軸106が所定角度回転したことを検出したときは、制御装置CONTは第2モータと第1モータを静止させることができる。
(2)制御装置CONTからのオフ信号により電磁コイル126を非励磁とした状態では、静止したハウジング102に対して第2軸105が固定されるので、第3軸104及び第1軸106を一方向に回転駆動することで、両アームが半径方向外側へと変位し、或いは第3軸104及び第1軸106を他方向に回転駆動することで、両アームが半径方向内側へと変位する。更に、第2検出器119及び第1検出器121からの信号に基づき、第3軸104及び第1軸106が所定角度回転したことを検出したときは、制御装置CONTは第2モータと第1モータを静止させることができる。
従来は、スカラーアームロボットを駆動するために最低3つのダイレクトドライブモータが必要であったが、2つのモータと1つの選択手段を備えた本実施の形態にかかる多軸モータでスカラーアームロボットを駆動できるため、簡素且つ低コストなロボットを提供できる。尚、本実施の形態では、第2円盤122の付勢に圧縮バネを用いているが、それ以外にも、引っ張りばね、磁気吸引、磁気反発など種々のタイプのバネを採用できる。
図2は、第2の実施の形態にかかる多軸モータ100Bの断面図である。尚、以下の実施の形態においては、電磁コイルはオンでもオフでもない中立の状態で示しており、制御装置CONT及び配線は省略している。図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図2においては、上面中央に窪みを有しておらず円盤状の基板115の上面に対向して、第2軸105の下端外周に軸線方向移動可能且つ相対回転不能に第2円盤122を取り付けている。第2円盤122の上方において、第2軸105の外周に、フランジ状のバネ支持部123bを形成し、支持部105aと第2円盤122との間を引っ張りバネ124bで連結することにより、第2円盤122に上方に向かう付勢力を付与している。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が引っ張りバネ124bの付勢力より大きければ、ステータ部材150に第2円盤122が吸引され、第2円盤122が基板155の上面と押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105を第1軸106に対してロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、引っ張りバネ124bの付勢力に応じて、第2円盤122はハウジング円盤125の下面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に対して固定することができる。
図3は、第3の実施の形態にかかる多軸モータ100Cの断面図である。以下、図2に示す第2の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図3においては、第2円盤122の下方にハウジング円盤125が設けられ、第2円盤122の上方に、電磁コイル126及びステータ部材150が設けられている。ステータ部材150は、第3軸140の下端より上方に配置されている。バネ支持部材123と第2円盤122との間には圧縮バネ124cが配置されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が圧縮バネ124cの付勢力より大きければ、第2円盤122は第3軸104の下端に当接係合して摩擦力が作用する。これにより、第2軸105と第3軸104とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、圧縮バネ124cの付勢力に応じて、第2円盤122がハウジング円盤125の上面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図4は、第4の実施の形態にかかる多軸モータ100Dの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図4においては、第2円盤122の下方にハウジング円盤125が設けられ、第2円盤122の上方に、電磁コイル126及びステータ部材150が設けられている。第2円盤122と、その下方に配置されたバネ支持部材123との間には引っ張りバネ124dが配置されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が引っ張りバネ124dの付勢力より大きければ、ステータ部材150に第2円盤122が吸引され、第2円盤122は第3軸104の下端に当接係合して摩擦力が作用する。これにより、第2軸105と第3軸104とが互いにロックする或いはカップリングとして作用する。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、引っ張りバネ124dの付勢力に応じて、第2円盤122はハウジング円盤125に向かって付勢され、第2円盤122がハウジング円盤125の上面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図5は、第5の実施の形態にかかる多軸モータ100Eの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図5においては、第2円盤と圧縮バネとを電磁コイル及びステータ部材をそれぞれ2つ設けている。より具体的には、ハウジング円盤125を上下に挟むようにして、上方第2円盤122と下方第2円板122’が、上述と同様に第2軸105に取り付けられている。上方第2円盤122の更に上方には、高さ方向に上方電磁コイル126と上方ステータ部材150とを挟んで上方バネ支持部123が形成され、下方第2円盤122’の更に下方には、高さ方向に下方電磁コイル126’と下方ステータ部材150’とを挟んで下方バネ支持部123’が形成されている。更に、上方第2円盤122と上方バネ支持部123との間には、上方圧縮バネ124eが配置され、下方第2円盤122’と下方バネ支持部123’との間には、下方圧縮バネ124e’が配置されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126、126’が励磁されると、ステータ部材150,150’と第2円盤122、122’が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が圧縮バネ124e、124e’の付勢力より大きければ、上方第2円盤122は第3軸104の下端に当接し、下方第2円盤122’は第1軸106の基板115の上面に当接してそれぞれ摩擦力が作用する。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、圧縮バネ124e、124e’の付勢力に応じて、第2円盤122、122’はハウジング円盤125の両面に当接して、それぞれ摩擦力が作用することとなる。これにより、固定時の剛性を高く確保できる。
図6は、第6の実施の形態にかかる多軸モータ100Fの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。第2円盤と圧縮バネとを電磁コイル及びステータ部材をそれぞれ2つ設けている。より具体的には、ハウジング円盤125を上下に挟むようにして、上方第2円盤122と下方第2円板122’が、第2軸105に取り付けられている。上方第2円盤122の更に上方には、高さ方向に上方電磁コイル126と上方ステータ部材150とを挟んで上方バネ支持部123が形成され、下方第2円盤122’の更に下方には、高さ方向に下方電磁コイル126’と下方ステータ部材150’とを挟んで下方バネ支持部123’が形成されている。更に、下方第2円盤122’と上方バネ支持部123とは、上方第2円盤122に形成された開口を通過する上方引っ張りバネ124fにより連結されており、上方第2円盤122と下方バネ支持部123’とは、下方第2円盤122’に形成された開口を通過する下方引っ張りバネ124f’により連結されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126、126’が励磁されると、ステータ部材150,150’と第2円盤122、122’が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が引っ張りバネ124f、124f’の付勢力より大きければ、上方第2円盤122は第3軸104の下端に当接し、下方第2円盤122’は第1軸106の基板115の上面に当接してそれぞれ摩擦力が作用する。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、引っ張りバネ124f、124f’の付勢力に応じて、第2円盤122、122’はハウジング円盤125の両面に当接して、それぞれ摩擦力が作用することとなる。これにより、固定時の剛性を高く確保できる。
図7は、第7の実施の形態にかかる多軸モータ100Gの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図7においては、バネの代わりに第2円盤を付勢する付勢手段としての永久磁石の吸引力を用いている。より具体的には、セラミックなどのハウジング円盤125の下面には、ドーナツ板状の溝125aが形成されており、かかる溝125a内には、ドーナツ板状の永久磁石130が固着されている。溝125aの深さより永久磁石130の肉厚が薄くなっている。永久磁石130の磁力により、磁性体である第2円盤122は常に上方に付勢されている。電磁コイル126,ステータ部材150、第2円盤122、永久磁石130によりカップリング装置を構成する。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が永久磁石130の磁力より大きければ、ステータ部材150に第2円盤122が吸引され、第2円盤122は基板115の上面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105と第1軸106とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、永久磁石130の磁力に応じて、第2円盤122はハウジング円盤125に対して押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図8は、第8の実施の形態にかかる多軸モータ100Hの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図8においては、第2円盤を付勢するため永久磁石の反発力を用いている。より具体的には、第1軸106に取り付けられた基板115の上面にドーナツ板状の溝115aが形成されており、かかる溝115a内には、ドーナツ板状の永久磁石130が固着されている。溝115aの深さより永久磁石130の肉厚が薄くなっている。一方、第2円盤122の下面には、ドーナツ板状の溝122aが形成されており、かかる溝122a内には、ドーナツ板状の永久磁石131が固着されている。溝122aの深さより永久磁石131の肉厚が薄くなっている。ここで、永久磁石130,131は、互いに同極同士を向き合わせているため、永久磁石130、131の間には反発力が生じており、よって第2円盤122は常に上方に付勢されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ハウジング円盤125と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が永久磁石130、131の間の反発力より大きければ、ステータ部材150に第2円盤122が吸引され、第2円盤122は基板115の上面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105と第1軸106とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、永久磁石130、131の間の反発力に応じて、第2円盤122はハウジング円盤125に押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図9は、第9の実施の形態にかかる多軸モータ100Iの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図9においては、第2円盤を付勢するため永久磁石の吸引力を用いている。より具体的には、セラミックなどのハウジング円盤125の上方に、第2円盤122を挟んで電磁コイル126とステータ部材150とが設けられている。ハウジング円盤125の上面には、ドーナツ板状の溝125aが形成されており、かかる溝125a内には、ドーナツ板状の永久磁石130が固着されている。溝125aの深さより永久磁石130の肉厚が薄くなっている。永久磁石130の磁力により、磁性体である第2円盤122は常に下方に付勢されている。電磁コイル126,ステータ部材150、第2円盤122、永久磁石130によりカップリング装置を構成する。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が永久磁石130の磁力より大きければ、ステータ部材150に第2円盤122が吸引され、第2円盤122は第3軸104の下端に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105と第3軸104とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、永久磁石130の磁力に応じて、第2円盤122はハウジング円盤125に対して押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図10は、第10の実施の形態にかかる多軸モータ100Jの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図10においては、第2円盤を付勢するため永久磁石の反発力を用いている。より具体的には、ハウジング円盤125の上方に、第2円盤122を挟んで電磁コイル126とステータ部材150とが設けられている。ハウジング円盤125の上方で第3軸104の下端内周に、ドーナツ板状の永久磁石130が固着されている。これに対向して、第2円盤122の上面にはドーナツ板状の溝122aが形成されており、かかる溝122a内には、ドーナツ板状の永久磁石131が固着されている。溝122aの深さより永久磁石131の肉厚が薄くなっている。ここで、永久磁石130,131は、互いに同極同士を向き合わせているため、永久磁石130、131の間には反発力が生じており、よって第2円盤122は常に下方に付勢されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126が励磁されると、ステータ部材150と第2円盤122が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が永久磁石130、131の間の反発力より大きければ、ステータ部材150に第2円盤122が吸引され、第2円盤122は第3軸104の下端に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105と第3軸104とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126の励磁を中断すれば、永久磁石130、131の間の反発力に応じて、第2円盤122はハウジング円盤125に対して押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図11は、第11の実施の形態にかかる多軸モータ100Kの断面図である。以下、図1に示す第1の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図11においては、第2円盤を付勢するため永久磁石の吸引力を用いると共に、第2円盤と磁石と電磁コイル及びステータ部材をそれぞれ2つ設けている。より具体的には、セラミックなどのハウジング円盤125を上下に挟むようにして、上方第2円盤122と下方第2円板122’が、第2軸105に取り付けられている。上方第2円盤122の更に上方には、上方電磁コイル126と上方ステータ部材150とが配置され、下方第2円盤122’の更に下方には、下方電磁コイル126’と下方ステータ部材150’とが配置されている。ハウジング円盤125の上面には、ドーナツ板状の溝125aが形成されており、かかる溝125a内には、ドーナツ板状の永久磁石130が固着されている。溝125aの深さより永久磁石130の肉厚が薄くなっている。又、ハウジング円盤125の下面には、ドーナツ板状の溝125bが形成されており、かかる溝125b内には、ドーナツ板状の永久磁石131が固着されている。溝125bの深さより永久磁石130の肉厚が薄くなっている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126、126’が励磁されると、ステータ部材150,150’と第2円盤122、122’が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が永久磁石130、131の磁力より大きければ、上方第2円盤122は第3軸104の下端に当接し、下方第2円盤122’は第1軸106の基板115の上面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105と第3軸104及び第1軸106とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126、126’の励磁を中断すれば、永久磁石130、131の磁力に応じて、ハウジング円盤125の両面に第2円盤122、122’が押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
図12は、第12の実施の形態にかかる多軸モータ100Lの断面図である。以下、図11に示す第11の実施の形態に対し、異なる点を主として説明する。図12においては、第2円盤を付勢するため永久磁石の反発力を用いると共に、第2円盤を2つ、永久磁石を4つ、電磁コイル及びステータ部材を2つ設けている。より具体的には、ハウジング円盤125を上下に挟むようにして、上方第2円盤122と下方第2円板122’が、第2軸105に取り付けられている。上方第2円盤122の上面には、ドーナツ板状の溝122aが形成されており、かかる溝122a内には、ドーナツ板状の永久磁石130が固着されている。溝122aの深さより永久磁石130の肉厚が薄くなっている。永久磁石130に対向するようにして、その上方には、第3軸104の下端内周に、ドーナツ板状の永久磁石131が取り付けられている。一方、下方第2円盤122’の下面には、ドーナツ板状の溝122a’が形成されており、かかる溝122a’内には、ドーナツ板状の永久磁石132が固着されている。溝122a’の深さより永久磁石132の肉厚が薄くなっている。永久磁石132に対向するようにして、その下方には、基板115の上面に形成された溝115a内に、ドーナツ板状の永久磁石133が取り付けられている。溝125aの深さより永久磁石133の肉厚が薄くなっている。ここで、永久磁石130,131及び132,133は、それぞれ互いに同極同士を向き合わせているため、永久磁石130、131及び132,133の間には反発力が生じており、よって上方第2円盤122は常に下方に付勢され、下方第2円盤122’は常に上方に付勢されている。
制御装置CONTからの電力供給により電磁コイル126、126’が励磁されると、ステータ部材150,150’と第2円盤122、122’が磁化され、互いに吸引する吸引力に基づく駆動力が発生するので、かかる駆動力が永久磁石130、131及び132,133の磁力より大きければ、上方第2円盤122は第3軸104の下端に当接し、下方第2円盤122’は第1軸106の基板115の上面に当接係合して摩擦力が作用し、第2軸105と第3軸104及び第1軸106とが互いにロックする或いはカップリングとして機能させることができる。一方、電磁コイル126、126’の励磁を中断すれば、永久磁石130、131及び132,133の磁力に応じて、ハウジング円盤125の両面に第2円盤122、122’が押圧し合うように係合することで摩擦力が作用し、第2軸105をハウジング102に固定することができる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ハウジング円盤は、セラミックなどに限られない。本実施の形態の多軸モータは、真空雰囲気に限らず、大気外の雰囲気で使用することができる。
第1の実施の形態にかかる多軸モータ100Aの断面図である。 第2の実施の形態にかかる多軸モータ100Bの断面図である。 第3の実施の形態にかかる多軸モータ100Cの断面図である。 第4の実施の形態にかかる多軸モータ100Dの断面図である。 第5の実施の形態にかかる多軸モータ100Eの断面図である。 第6の実施の形態にかかる多軸モータ100Fの断面図である。 第7の実施の形態にかかる多軸モータ100Gの断面図である。 第8の実施の形態にかかる多軸モータ100Hの断面図である。 第9の実施の形態にかかる多軸モータ100Iの断面図である。 第10の実施の形態にかかる多軸モータ100Jの断面図である。 第11の実施の形態にかかる多軸モータ100Kの断面図である。 第12の実施の形態にかかる多軸モータ100Lの断面図である。
符号の説明
100A〜100L 多軸モータ
101 天板フランジ
101a 開口
102 ハウジング
103 ベローズ
104 第3軸
105 第2軸
105a バネ支持部
106 第1軸
107,108 真空軸受
109,110 真空軸受
111,112 真空軸受
113 永久磁石
114 第2ステータ
115 基板
115a 溝
116 永久磁石
117 第1ステータ
118 第2センサロータ
119 第2検出器
120 第1センサロータ
121 第1検出器
122 第2円盤
123 バネ支持部
124 バネ
125 ハウジング円盤
126 電磁コイル
130,131,132,133 永久磁石
150 ステータ部材
CONT 制御装置

Claims (9)

  1. 固定摩擦部材を取り付けたハウジングと、
    前記ハウジングに内包され且つ前記ハウジングに対して回転自在に支持された中空の第3軸と、
    前記第3軸に内包され且つ前記第3軸に対して回転自在に支持された中空の第2軸と、
    前記第2軸に内包され且つ前記第2軸に対して回転自在に支持された第1軸と、
    前記ハウジングに対して前記第3軸を駆動する第2モータと、
    前記ハウジングに対して前記第1軸を駆動する第1モータと、
    前記第2軸と一体的に回転するように取り付けられ相対移動可能となっている回転摩擦部材と、前記回転摩擦部材を一方向に付勢する付勢手段と、外部からの信号に応じて、前記回転摩擦部材を前記付勢力に抗して他方向に駆動する駆動力を選択的に発生する駆動手段とを備えたカップリング装置とを有し、
    前記駆動手段が駆動力を発生しないときは、前記回転摩擦部材は前記付勢手段の付勢力により前記固定摩擦部材に係合する位置へと移動し、前記駆動手段が駆動力を発生したときは、前記回転摩擦部材は前記付勢手段の付勢力に抗して前記第3軸及び前記第1軸のうち少なくとも一方の軸に係合する位置へと移動するようになっていることを特徴とする多軸モータ。
  2. 前記回転摩擦部材は、その移動方向において前記駆動手段と前記固定摩擦部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の多軸モータ。
  3. 前記回転摩擦部材は磁性材からなり、前記駆動手段は前記ハウジングの外側に配置された電磁コイルと、前記ハウジングの外側に配置され前記ハウジングの壁越しに磁路を形成したステータ部材とを有し、前記ステータ部材と前記回転摩擦部材との間には電磁力に基づく吸引力が発生するようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多軸モータ。
  4. 前記付勢手段はバネであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多軸モータ。
  5. 前記付勢手段は永久磁石であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多軸モータ。
  6. 前記固定摩擦部材は、非金属材から形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多軸モータ。
  7. 前記第2モータは、前記ハウジングの外周に配置された第2ステータと、前記第2ステータに対向するようにして前記第3軸の外周に取り付けられた第2ロータとを有し、
    前記第1モータは、前記ハウジングの外周に配置された第1ステータと、前記第1ステータに対向するようにして前記第1軸の外周に取り付けられた第1ロータとを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多軸モータ。
  8. 前記ハウジングの外周に配置された第2検出器と、前記第2検出器によって回転を検出されるために前記第3軸の外周に取り付けられた第2センサロータと、前記ハウジングの外周に配置された第1検出器と、前記第1検出器によって回転を検出されるために前記第1軸の外周に取り付けられた第1センサロータと、を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多軸モータ。
  9. 前記ハウジングの外部は大気状態であり、前記ハウジングの内部は大気外の状態におかれることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の多軸モータ。
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