JP2002195324A - 電磁クラッチ・ブレーキ装置 - Google Patents

電磁クラッチ・ブレーキ装置

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JP2002195324A
JP2002195324A JP2000402758A JP2000402758A JP2002195324A JP 2002195324 A JP2002195324 A JP 2002195324A JP 2000402758 A JP2000402758 A JP 2000402758A JP 2000402758 A JP2000402758 A JP 2000402758A JP 2002195324 A JP2002195324 A JP 2002195324A
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brake
clutch
coil
friction surface
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JP2000402758A
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Shinko Murase
真弘 村瀬
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低く抑え、かつ、消費電力量を
抑えること。 【解決手段】 入力軸31に回転軸に対して垂直な垂直
円板部31bを形成し、この垂直円板部31bの出力側
にクラッチ用摩擦面31cを形成する。ケース35の入
力側に、コイル組立体36を固定し、出力側に突起部3
5aを設けてブレーキ用摩擦面39を形成する。出力軸
33に、ハブ40を固定し、クラッチ用摩擦面31cに
対向してクラッチ用アーマチュア42、ブレーキ用摩擦
面39に対向してブレーキ用アーマチュア44を軸方向
に変位可能に設ける。両アーマチュアを段付きボルト4
5で連結し、コイルスプリング46により出力側に付勢
する。コイルへの通電時にはクラッチ用アーマチュア4
2がクラッチ用摩擦面31cに吸着されて入力軸31の
回転が出力軸33に伝達され、コイルへの非通電時には
ブレーキ用アーマチュア44がブレーキ用摩擦面39に
接触して出力軸33の回転に制動がかけられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の回転の出
力軸への伝達・切断を切り換える電磁クラッチ機構と、
出力軸の回転を制動する電磁ブレーキ機構とが単一のケ
ースに収納された電磁クラッチ・ブレーキ装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の電磁クラッチ・ブレーキ
装置を示す縦断側面図である。図7の電磁クラッチ・ブ
レーキ装置10は、図中左側に配置されたモータ1と図
示せぬ負荷機構との間に介在し、モータ1の回転軸1a
に結合する入力軸11の回転を伝達、切断する電磁クラ
ッチ機構12と、負荷機構側を駆動する出力軸13の回
転に制動をかける電磁ブレーキ機構14とを備える。こ
れらの各機構は、モータ1側に開放する有底筒状のケー
ス15内に配置されている。なお、この明細書では、入
力軸に接続されるモータが配置される側を「入力側」、
出力軸に接続される負荷機構が配置される側を「出力
側」として説明する。
【0003】ケース15内の入力側には、クラッチ用コ
イル組立体16が、ケース15の開放端を覆うカバー体
17に支持されて取り付けられている。入力軸11は、
回転軸1aが挿入される円筒部11aがベアリング18
aを介してクラッチ用コイル組立体16およびカバー体
17の内側に支持されることにより、ケース15に対し
て回転自在とされている。また、入力軸11の出力側の
端部には、ベアリング18bを介して出力軸13の先端
部が相対回転可能に取り付けられている。なお、入力軸
11には、円筒部11aの出力側の端部に、軸線に対し
て垂直な垂直円板部11bが形成されている。この垂直
円板部11bは、クラッチ用コイル組立体16に近接す
る位置に配置され、出力側の面に摩擦面11cが形成さ
れている。
【0004】ケース15内の出力側には、ブレーキ用コ
イル組立体19が固定されている。ブレーキ用コイル組
立体19には、出力軸13の軸線に対して垂直な摩擦面
19aが設けられている。出力軸13は、2つのベアリ
ング18c、18dを介してブレーキ用コイル組立体1
9の内側に支持され、ケース15に対して回転自在とさ
れている。
【0005】一方、出力軸13には、この出力軸13と
一体に回転する円板状のハブ20が固定されている。ハ
ブ20の入力側の面には、円板状の板ばね21を介して
クラッチ用アーマチュア22が取り付けられ、出力側の
面には、同様の板ばね23を介してブレーキ用アーマチ
ュア24が取り付けられている。
【0006】モータ1の回転を負荷機構に伝達する場合
には、クラッチ用コイル組立体16のコイルに通電し、
ブレーキ用コイル組立体19のコイルへの通電は遮断す
る。これにより、クラッチ用アーマチュア22は、板ば
ね21のばね圧に抗して摩擦面11cに吸着して入力軸
11の回転をハブ20を介して出力軸13に伝達すると
共に、ブレーキ用アーマチュア24は、板ばね23のば
ね圧により摩擦面19aから離反する。
【0007】一方、モータ1の回転の伝達を切断して出
力軸13に制動をかける場合には、クラッチ用コイル組
立体16のコイルへの通電を遮断し、ブレーキ用コイル
組立体19のコイルに通電する。これにより、クラッチ
用アーマチュア22は、板ばね21のばね圧により摩擦
面11cから離反して入力軸11から出力軸13への回
転の伝達を遮断すると共に、ブレーキ用アーマチュア2
4は、板ばね23のばね圧に抗して摩擦面19aに吸着
して出力軸13の回転に制動をかける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電磁クラッチ・ブレーキ装置10は、クラッチ
用、ブレーキ用の2つのコイル組立体16、19を必要
とするため、製造コストが高くなるという問題点があっ
た。また、クラッチ機能、ブレーキ機能を使用する場合
には、必ず対応する機構のコイルに通電しなければなら
ないため、通電時間が長くなり、電力消費量が大きいく
なるという問題点もあった。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題点(課
題)を解決するもので、製造コストを低く抑えることが
でき、しかも、クラッチ機能、ブレーキ機能のいずれか
一方の使用時にはコイルへの通電を必要とせずに消費電
力量を抑えることができる電磁クラッチ・ブレーキ装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電磁クラ
ッチ・ブレーキ装置は、上記課題を解決するために、請
求項1に記載のものでは、入力側の装置に連結される入
力軸の回転を出力側の装置に連結される出力軸に伝達
し、又は切断する電磁クラッチ機構と、出力軸の回転を
制動する電磁ブレーキ機構とがケース内に配置された構
成において、入力軸に、回転軸に対して垂直な垂直板部
を形成すると共に、この垂直板部の出力側にクラッチ用
摩擦面を形成し、出力軸に、クラッチ用摩擦面に対して
出力側から対向する位置に、出力軸と一体に回転する軸
方向に変位可能なアーマチュアを設け、ケースに、アー
マチュアに対して出力側から対向する位置にブレーキ用
摩擦面を形成し、垂直板部より入力側、又はブレーキ用
摩擦面より出力側のいずれか一方に、アーマチュアを引
き付けるための磁束を発生する単一のコイルをケースに
固定して設け、コイルへの非通電時にアーマチュアをコ
イルから離れる方向に変位させる付勢手段を設けたこと
を特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、コイルへの通電時に
は、アーマチュアがコイルにより発生した磁束に引き付
けられてクラッチ用、ブレーキ用のいずれか一方の摩擦
面に接触してクラッチを接続し、又は出力軸に制動をか
け、非通電時には、アーマチュアが他方の摩擦面に接触
して出力軸に制動をかけ、又はクラッチを接続する。
【0012】また、請求項2に記載したように、コイル
を入力軸の垂直板部より入力側に配置した場合には、コ
イルへの通電時にはアーマチュアがクラッチ用摩擦面に
吸着されて入力軸の回転が出力軸に伝達され、コイルへ
の非通電時には、アーマチュアが付勢手段によりブレー
キ用摩擦面に接触して出力軸の回転に制動がかけられ
る。
【0013】また、出力軸には、請求項3に記載したよ
うに、軸線に対して垂直なディスク状のハブを固定し、
このハブの入力側、出力側に夫々クラッチ用、ブレーキ
用のアーマチュアが支持されるようにしてもよい。この
場合には、各アーマチュアを軸方向に変位可能に設ける
と共に、ブレーキ用アーマチュアとクラッチ用アーマチ
ュアとをハブを貫通して配置された連結部材によりに連
結し、クラッチ用アーマチュアの軸方向の変位にブレー
キ用アーマチュアを連動させることが望ましい。
【0014】さらに、請求項4に記載したように、コイ
ルをブレーキ用摩擦面より出力側に配置した場合には、
コイルへの通電時にはアーマチュアがブレーキ用摩擦面
に吸着されて出力軸の回転に制動がかけられ、コイルへ
の非通電時にはアーマチュアが付勢手段によりクラッチ
用摩擦面に接触して入力軸の回転が出力軸に伝達され
る。
【0015】この場合、アーマチュアを、請求項5に記
載のように、前記ブレーキ用摩擦面とクラッチ用摩擦面
との間に配置された単体で円板状の部材であり、ブレー
キ用アーマチュアとクラッチ用アーマチュアとしての機
能を兼ね備えた構成とすると構成が簡素となるので望ま
しい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電磁クラッ
チ・ブレーキ装置の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。 第1の実施の形態:図1は、第1の実施の形態にかかる
電磁クラッチ・ブレーキ装置を示す縦断側面図であり、
クラッチ切断、ブレーキ作動時の状態を示す。また、図
2は図1の装置に用いられる板ばねの平面図、図3は図
1に示す装置のアーマチュア周辺の拡大図、図4は図1
に示す装置のクラッチ接続、ブレーキ非作動時の状態を
示す上部拡大縦断側面図である。
【0017】図1に示す第1の実施の形態にかかる電磁
クラッチ・ブレーキ装置30は、図1中左側に配置され
たモータ1と図示せぬ負荷機構との間に介在し、モータ
1の回転軸1aに結合する入力軸31の回転を伝達、切
断する電磁クラッチ機構32と、負荷機構側を駆動する
出力軸33の回転に制動をかける電磁ブレーキ機構34
とを備える。これらの機構は、モータ1側に開放する有
底筒状のケース35内に配置されている。
【0018】ケース35内の入力側には、コイル組立体
36が、ケース35の開放端を覆うカバー体37に支持
されて取り付けられている。入力軸31は、回転軸1a
が挿入される円筒部31aがベアリング38aを介して
コイル組立体36およびカバー体37の内側に支持され
ることにより、ケース35に対して回転自在に支持され
ている。また、入力軸31の出力側の端部には、ベアリ
ング38bを介して出力軸33の先端部が相対回転可能
に取り付けられている。なお、入力軸31には、円筒部
31aの出力側の端部に、軸線に対して垂直な垂直円板
部31bが形成されている。この垂直円板部31bは、
コイル組立体36に近接する位置まで延び、出力側の面
にクラッチ用摩擦面31cが形成されている。
【0019】ケース35の底壁には、中心に軸穴が形成
されると共に、軸穴の周囲には入力側に向けて突出する
突出部35aが形成されている。突出部35aの入力側
の側面には、ブレーキ用摩擦面39が設けられている。
出力軸33は、2つのベアリング38c、38dを介し
て突出部35aの内側に回転自在に支持されている。
【0020】一方、出力軸33には、この出力軸33と
一体に回転する円板状のハブ40が固定されている。ハ
ブ40の入力側の面には、図3に示すようにリング状の
板ばね41を介してクラッチ用アーマチュア42が取り
付けられ、出力側の面には、同様の板ばね43を介して
ブレーキ用アーマチュア44が取り付けられている。ク
ラッチ用アーマチュア42、ブレーキ用アーマチュア4
4は、板ばね41、43により支持されることにより軸
方向に変位可能であり、夫々クラッチ用摩擦面31c、
ブレーキ用摩擦面39に対向して配置されている。
【0021】板ばね41は、図2に示すようにリング状
の薄板であり、例えば60度の等角度間隔で取付穴41
a〜41fが形成されている。120度間隔で配置され
た3つの取付穴41a、41c、41eは、ハブ40に
固定され、残りの3つの取付穴41b、41d、41f
はクラッチ用アーマチュア42に固定される。板ばね4
1はその厚さ方向に湾曲自在であり、クラッチ用アーマ
チュア42を軸方向に平行移動可能にハブ40に対して
支持する。ブレーキ用アーマチュア44を支持する板ば
ね43も、板ばね41と同様の構成である。
【0022】また、クラッチ用アーマチュア42、ブレ
ーキ用アーマチュア44は、図3に拡大して示すよう
に、ハブ40を貫通して配置された連結部材である段付
きボルト45により連結されている。即ち、ブレーキ用
アーマチュア44には、中間に内方フランジ44aが形
成された貫通穴44bが形成されており、ハブ40には
出力側が大径で入力側が小径となる段付き穴40aが形
成され、クラッチ用アーマチュア42にはねじ穴42a
が形成されている。段付きボルト45は、先端部45a
にのみねじが形成され、円柱状の中間部45bと頭部4
5cとを有している。段付きボルト45は、ブレーキ用
アーマチュア44の貫通穴44bの出力側から挿入さ
れ、先端部45aをクラッチ用アーマチュア42のねじ
穴42aに螺合させることにより固定されている。ハブ
40に形成された段付き穴40aの段部と、ブレーキ用
アーマチュア44の貫通穴44bに形成された内方フラ
ンジ44aとの間には、付勢手段としてコイルスプリン
グ46が段付きボルト45の中間部45bを巻回するよ
うに設けられている。
【0023】このような構成によれば、図1及び図3に
示す状態、即ち、ブレーキ用アーマチュア44はコイル
スプリング46によりコイル組立体36から離れる方
向、即ちブレーキ用摩擦面39に接触する方向への付勢
力を受けると共に、クラッチ用アーマチュア42も段付
きボルト45により引っ張られて出力側に変位する方向
の付勢力を受ける。なお、コイルスプリング46の付勢
力は、コイル組立体36のコイルに通電された際に発生
する磁束によるクラッチ用アーマチュア42に作用する
吸引力よりは弱くなるように設定されている。
【0024】従って、コイル組立体36のコイルへの非
通電時には、図1及び図3に示すように、ブレーキ用ア
ーマチュア44がコイルスプリング46に付勢されてブ
レーキ用摩擦面39に接触し、出力軸33の回転に制動
をかける。このとき、ブレーキ用アーマチュア44は、
段付きボルト45に引っ張られて出力側に位置し、クラ
ッチ用摩擦面31cとは離れるためにクラッチは切断さ
れる。
【0025】一方、コイル組立体36のコイルへの通電
時には、図4に示すように、クラッチ用アーマチュア4
2がコイルにより発生する磁束により引っ張られてクラ
ッチ用摩擦面31cに接触し、入力軸31の回転が出力
軸33に伝達される。このとき、ブレーキ用アーマチュ
ア44は、段付きボルト45に引かれてコイルスプリン
グ46の付勢力に抗して入力側に変位し、ブレーキ用摩
擦面39とは離れるために制動は解除される。この状態
でモータ1を接続して入力軸31を回転駆動すると、出
力軸33も同時に回転して負荷機構に回転力を伝える。
【0026】第1の実施の形態では、コイルが入力軸の
垂直板部より入力側に配置され、クラッチ用及びブレー
キ用の各アーマチュアは付勢手段により出力側に付勢さ
れている。従って、非通電時に出力軸をロックすること
ができ、従来のように非通電時に出力軸がフリーとなる
構成と比較すると、非通電時、停電時等における安全性
を高めることができる。
【0027】第2の実施の形態:図5及び図6は、この
発明の第2の実施の形態にかかる電磁クラッチ・ブレー
キ装置50を示し、図5はクラッチ接続、ブレーキ非作
動時の状態を示す縦断側面図、図6はクラッチ切断、ブ
レーキ作動時の状態を示す上部拡大縦断側面図である。
【0028】第2の実施の形態にかかる電磁クラッチ・
ブレーキ装置50は、図5中左側に配置されたモータ1
と図示せぬ負荷機構との間に介在し、モータ1の回転軸
1aに結合する入力軸51の回転を伝達、切断する電磁
クラッチ機構52と、負荷機構側を駆動する出力軸53
の回転に制動をかける電磁ブレーキ機構54とを備え
る。これらの機構は、モータ1側に開放する有底筒状の
ケース55内に配置されている。
【0029】ケース55内の入力側には、ケース55の
開放端を覆うカバー体57が取り付けられており、入力
軸51は、回転軸1aが挿入される円筒部51aがベア
リング58aを介してカバー体57の内側に支持される
ことにより、ケース55に対して回転自在に支持されて
いる。入力軸51には、円筒部51aの出力側の端部
に、軸線に対して垂直な垂直円板部51bが形成され、
この垂直円板部51bの出力側の面にクラッチ用摩擦面
51cが形成されている。
【0030】ケース55の出力側となる底壁には、コイ
ル組立体56が組み付けられており、このコイル組立体
56の入力側の側面には、ブレーキ用摩擦面59が設け
られている。出力軸53は、2つのベアリング58b、
58cを介してコイル組立体56の内側に回転自在に支
持されている。
【0031】一方、出力軸53の入力側の端部周囲に
は、この出力軸53と一体に回転するハブ60が固定さ
れ、このハブ60に対して板ばね61を介して円板状の
アーマチュア62が取り付けられている。板ばね61
は、図2に示したものと同様のリング状の薄板であり、
アーマチュア62を軸方向に平行移動可能にハブ60に
対して支持する。なお、このアーマチュア62は、後述
するように、クラッチ用アーマチュアとブレーキ用アー
マチュアの各機能を兼用するものである。
【0032】また、出力軸53には、入力側から軸方向
に収納穴53aが形成されており、この収納穴53a内
に、付勢手段としてコイルスプリング63が収納されて
いる。アーマチュア62は、コイルスプリング63によ
り出力軸53に対して入力側、即ち、コイル組立体56
から離れる方向への付勢力を受ける
【0033】従って、コイル組立体56のコイルへの非
通電時には、図5に示すように、アーマチュア62がコ
イルスプリング63に付勢されてクラッチ用摩擦面51
cに接触し、入力軸51の回転が出力軸53に伝達され
る。このとき、アーマチュア62はブレーキ用摩擦面5
9とは離れるために制動は解除される。この状態でモー
タ1を接続して入力軸51を回転駆動すると、出力軸5
3も同時に回転して負荷機構に回転力を伝える。
【0034】一方、コイル組立体56のコイルへの通電
時には、図6に示すように、アーマチュア62がコイル
により発生する磁束により引っ張られてコイルスプリン
グ63の付勢力に抗して出力側に変位し、ブレーキ用摩
擦面59に接触し、出力軸53の回転に制動をかける。
このとき、アーマチュア62は、クラッチ用摩擦面51
cとは離れるためにクラッチは切断される。
【0035】第2の実施の形態では、コイルがブレーキ
用摩擦面より出力側に配置され、アーマチュアは付勢手
段により入力側に付勢されている。従って、非通電時に
クラッチを接続することができ、従来のようにクラッチ
側コイルに通電してクラッチを接続する構成と比較する
と、運転時の消費電力量を抑えることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから、
次に示すような優れた効果を有する。 (1)請求項1に記載のように、単一のコイルによりク
ラッチ機構、ブレーキ機構を作動させることにより、コ
イルの数を従来より削減することができ、装置の大幅な
コストダウンが可能となる。また、クラッチを接続して
ブレーキを解除する場合と、クラッチを切断してブレー
キを作動させる場合とのいずれかの場合にのみコイルに
通電すれば足りるため、いずれの場合にもコイルへの通
電が必要であった従来の構成と比較すると、運転時の消
費電力量を小さく抑えることができる。
【0037】(2)請求項2に記載のように、非通電時
にブレーキが作動するようにした場合には、従来のよう
に非通電時に出力軸がフリーとなる構成と比較すると、
非通電時、停電時等における安全性を高めることができ
る。
【0038】(3)請求項3に記載したように、従来の
ようにアーマチュアをクラッチ側とブレーキ側との2部
品で構成する場合にも、連結部材を用いることにより、
これらを連動させて単一のコイルで駆動することが可能
となる。
【0039】(4)請求項4に記載したように、非通電
時にクラッチが接続されるようにした場合には、従来の
ようにクラッチ側コイルに通電してクラッチを接続する
構成と比較すると、運転時の消費電力量を抑えることが
できる。 (5)請求項5に記載のように、請求項4に記載のアー
マチュアを前記ブレーキ用摩擦面とクラッチ用摩擦面と
の間に配置された単体で円板状の部材であり、ブレーキ
用アーマチュアとクラッチ用アーマチュアとしての機能
を兼ね備えた構成とすると、構成が簡素となるので望ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電磁クラッ
チ・ブレーキ装置のクラッチ切断、ブレーキ作動時の状
態を示す縦断側面図である。
【図2】図1の装置に用いられる板ばねの平面図であ
る。
【図3】図1に示す装置のアーマチュア周辺の拡大図で
ある。
【図4】図1の装置のクラッチ接続、ブレーキ非作動時
の状態を示す上部拡大縦断側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる電磁クラッ
チ・ブレーキ装置のクラッチ接続、ブレーキ非作動時の
状態を示す縦断側面図である。
【図6】図5の装置のクラッチ切断、ブレーキ作動時の
状態を示す上部拡大縦断側面図である。
【図7】従来の電磁クラッチ・ブレーキ装置の縦断側面
図である。
【符号の説明】
30、50:電磁クラッチ・ブレーキ装置 31、51:入力軸 31a、51c:クラッチ用摩擦面 32、52:電磁クラッチ機構 33、53:出力軸 34、54:電磁ブレーキ機構 35、55:ケース 36、56:コイル組立体 38a、38b、38c、38d、58b、58c:ベ
アリング 39、59:ブレーキ用摩擦面 40、60:ハブ 42:クラッチ用アーマチュア 44:ブレーキ用アーマチュア 62:アーマチュア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側の装置に連結される入力軸の回転
    を出力側の装置に連結される出力軸に伝達し、又は切断
    する電磁クラッチ機構と、前記出力軸の回転を制動する
    電磁ブレーキ機構とがケース内に配置された電磁クラッ
    チ・ブレーキ装置において、 前記入力軸には、回転軸に対して垂直な垂直板部が形成
    されると共に、該垂直板部の出力側にクラッチ用摩擦面
    が形成され、 前記出力軸には、前記クラッチ用摩擦面に対して出力側
    から対向する位置に、前記出力軸と一体に回転する軸方
    向に変位可能なアーマチュアが設けられ、 前記ケースには、前記アーマチュアに対して出力側から
    対向する位置にブレーキ用摩擦面が形成され、 前記垂直板部より入力側、又は前記ブレーキ用摩擦面よ
    り出力側のいずれか一方に、前記アーマチュアを引き付
    けるための磁束を発生する単一のコイルが前記ケースに
    固定して設けられ、該コイルへの非通電時に前記アーマ
    チュアを前記コイルから離れる方向に変位させる付勢手
    段が設けられていることを特徴とする電磁クラッチ・ブ
    レーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記コイルは、前記入力軸の垂直板部よ
    り入力側に配置され、該コイルへの通電時には、前記ア
    ーマチュアが前記クラッチ用摩擦面に吸着されて前記入
    力軸の回転が前記出力軸に伝達され、前記コイルへの非
    通電時には、前記アーマチュアが前記付勢手段により前
    記ブレーキ用摩擦面に接触して前記出力軸の回転に制動
    がかけられることを特徴とする請求項1に記載の電磁ク
    ラッチ・ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記出力軸には、軸線に対して垂直なデ
    ィスク状のハブが固定され、前記アーマチュアは、前記
    ハブの入力側に軸方向に変位可能に支持されたクラッチ
    用アーマチュアと、前記ハブの出力側に軸方向に変位可
    能に支持されたブレーキ用アーマチュアとを含み、前記
    ブレーキ用アーマチュアとは、前記ハブを貫通して配置
    された連結部材により前記クラッチ用アーマチュアに連
    結され、前記クラッチ用アーマチュアの軸方向の変位に
    前記ブレーキ用アーマチュアが連動することを特徴とす
    る請求項2に記載の電磁クラッチ・ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記コイルは、前記ブレーキ用摩擦面よ
    り出力側に配置され、該コイルへの通電時には、前記ア
    ーマチュアが前記ブレーキ用摩擦面に吸着されて前記出
    力軸の回転に制動がかけられ、前記コイルへの非通電時
    には、前記アーマチュアが前記付勢手段により前記クラ
    ッチ用摩擦面に接触して前記入力軸の回転が前記出力軸
    に伝達されることを特徴とする請求項1に記載の電磁ク
    ラッチ・ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記アーマチュアは、前記ブレーキ用摩
    擦面とクラッチ用摩擦面との間に配置された単体で円板
    状の部材であり、ブレーキ用アーマチュアとクラッチ用
    アーマチュアとしての機能を兼ね備えていることを特徴
    とする請求項4に記載の電磁クラッチ・ブレーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005030491A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Shinko Electric Co Ltd 電磁クラッチ
JP2006275229A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Sanden Corp 電磁クラッチ
JP2015098913A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 ニチユ三菱フォークリフト株式会社 ブレーキ装置

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