JP5140113B2 - 電子制御装置 - Google Patents
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Description
周期の中で、ON期間又はOFF期間が集中しているので、負荷電流のリップル変動が大きくなる欠点がある。
外部電源から給電されてチャンネル番号に対応した複数の電気負荷を通電駆動する複数の開閉素子と、当該各開閉素子に対する過電流遮断回路及び過熱遮断回路のうちの少なくとも一方と、異常検出回路とを一体化したインテリジェントパワーモジュールと、当該インテリジェントパワーモジュールと直並列変換器を介して相互にシリアル接続されたマイクロプロセッサとを備えた電子制御装置であって、
前記インテリジェントパワーモジュールは、更に、前記各開閉素子に対する選択回路と、第二の多チャンネルAD変換器を備え、
前記選択回路は、前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介して受信して、バッファメモリに更新記憶されたシリアル制御信号、又は前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介さないで直接入力されたパラレル制御信号のうちの少なくとも一方又は双方により前記開閉素子を閉路駆動又は開路遮断すると共に、前記マイクロプロセッサと前記インテリジェントパワーモジュールとの間のパラレル制御信号回路が接続されていないときには、前記シリアル制御信号の論理状態によって前記開閉素子の開閉状態を決定することができ、
前記異常検出回路は、前記選択回路によって選択された前記シリアル制御信号又はパラレル制御信号の論理状態と、前記開閉素子の開閉動作状態とを比較して得られる異常判定信号であるか、又は異常判定を行うのに必要とされる状態検出信号を発生すると共に、当該異常判定信号又は状態検出信号は前記直並列変換器を介して前記マイクロプロセッサにシリアル送信され、
前記第二の多チャンネルAD変換器は、前記開閉素子の一部又は全部に対する通電電流に関するアナログ検出信号をデジタル値に変換して、当該デジタル変換データは前記直並列変換器を介して前記マイクロプロセッサに送信され、
前記マイクロプロセッサは、入力センサから入力された入力信号と、前記異常検出回路の検出信号と、プログラムメモリに格納された制御プログラムの内容に応動して、前記シリアル制御信号又はパラレル制御信号によって前記複数の開閉素子を開閉制御して、前記複数の電気負荷の通電駆動制御を行なうと共に、前記デジタル変換データは前記制御信号の種別を問わず常に前記開閉素子が閉路駆動されている期間に読み出されるよう前記インテリジェントパワーモジュールによって読出タイミングが調整されている、ことを特徴とするものである。
回路によって決定されると共に、開閉素子の通電電流は多チャンネルAD変換器による
デジタル変換データとしてマイクロプロセッサに送信され、当該デジタル変換データは
制御信号の種別を問わず常に開閉素子が閉路駆動されている期間に読み出されるようI
PMによって読出タイミングが調整されている。
従って、シリアル通信制御による応答遅れが問題にならない一般用途の開閉素子はシリアル制御信号によって制御して、マイクロプロセッサの制御出力点数を抑制することができ、パルス周期が一定でパルスのON時間とON/OFF周期の比率(デューティ)が可変であるパルス幅変調制御や、パルス周期が可変でパルスのON時間と周期の比率が50%一定である可変周期のパルス出力制御などの、高度な制御を必要とする特殊な負荷に対しては、外部に信号切換選択回路を設けなくてもパラレル制御信号を用いて手軽にIPMを高度な制御にも対応できるようにすることができると共に、マイクロプロセッサは多チャンネルAD変換器によるAD変換データの読出しを手軽に行うことができる効果がある。
(1)構成の詳細な説明
先ず、この発明の実施の形態1による電子制御装置の構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態1による電子制御装置の全体構成を示すブロック図、図2は、この発明の実施の形態1による電子制御装置におけるインテリジェントパワーモジュールの詳細を示すブロック図である。図1において、電子制御装置100Aは、マイクロプロセッサ110Aと、インテリジェントパワーモジュール(以下、IPMと称する)190Aと、定電圧電源回路120と、入力インタフェース回路130を主体として構成されている。
るようになっている。
次に、この発明の実施の形態1による電子制御装置の作用、動作について説明する。先ず、図1、図2において、電源スイッチ102を閉路して電子制御装置100Aに電源電圧Vbが印加されると、定電圧電源回路120は所定の安定化制御電圧Vccを発生してマイクロプロセッサ110Aに給電する。マイクロプロセッサ110Aは、入力センサ103の動作状態とプログラムメモリ112Aに格納されている制御プログラムの内容に応じて電気負荷104n(n=1〜m)を駆動制御する。電気負荷104nに対する駆動指令信号DRnは、直並列変換器114a・114bを介してIPM190Aに送信されたシリアル制御信号SRnであるか、又はマイクロプロセッサ110Aから電気負荷104nの一部に対して直接指令されたパラレル制御信号PRn(この実施例ではパルス幅変調信号PWMn)であって、シリアル制御信号SRnであるかパラレル制御信号PRnであるかは選択回路180Anによって選択されるようになっている。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態1による電子制御装置は、本願の請求項1に記載の発明に関連して、以下の特徴を備えている。
外部電源101から給電されてチャンネル番号n=1〜mに対応した複数の電気負荷104nを通電駆動する複数の開閉素子140nと、当該各開閉素子140nに対する過電流遮断回路150an又は過熱遮断回路150bnの少なくとも一方と、異常検出回路160nとを一体化したIPM190A、及び当該IPMと直並列変換器114a・114bを介して相互にシリアル接続されたマイクロプロセッサ110Aとを備えた電子制御装置100Aであって、
前記IPM190Aは、更に、前記各開閉素子140nに対する選択回路180Anと、第二の多チャンネルAD変換器116bとを備えている。
前記選択回路180Anは、前記マイクロプロセッサ110Aから前記直並列変換器114a、114bを介して受信して、バッファメモリ115に更新記憶されたシリアル制御信号SRn、又は前記マイクロプロセッサ110Aから前記直並列変換器114a・114bを介さないで直接入力されたパラレル制御信号PWMnのいずれか一方又は双方の制御信号によって前記開閉素子140nを閉路駆動又は開路遮断すると共に、前記マイクロプロセッサ110AとIPM190Aとの間のパラレル制御信号回路が接続されていないときには、前記シリアル制御信号SRnの論理状態によって前記開閉素子140nの開閉状態を決定することができる。
前記異常検出回路160nは、前記選択回路180Anによって選択された前記シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PWMnの論理状態と、前記開閉素子140nの開閉動作状態とを比較して得られる異常判定信号であるか、又は異常判定を行うのに必要とされる状態検出信号を発生すると共に、当該異常判定信号又は状態検出信号は前記直並列変換器114b、114aを介して前記マイクロプロセッサ110Aにシリアル送信される。
前記第二の多チャンネルAD変換器116bは、前記開閉素子140nの一部又は全部に対する通電電流に関するアナログ検出信号ADInをデジタル値に変換して、当該デジタル変換データDInは前記直並列変換器114b、114aを介して前記マイクロプロセッサ110Aに送信される。
前記マイクロプロセッサ110Aは、入力センサ103から入力された入力信号と、前記異常検出回路160nの検出信号と、プログラムメモリ112Aに格納された制御プログラムの内容に応動して、前記シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PWMnによって前記複数の開閉素子140nを開閉制御して、前記複数の電気負荷104nの通電駆動制御を行なうと共に、前記デジタル変換データDInは前記制御信号の種別を問わず常に前記開閉素子140nが閉路駆動されている期間に読み出されるよう前記IPM190Aによって読出タイミングが調整されている。
前記選択回路180Anは、前記マイクロプロセッサ110Aから前記直並列変換器114a、114bを介してシリアル送信された選択指令データ119に基づく選択指令信号SLnに応動して、シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PWMnのいずれか一方を選択し、
前記選択指令データ119は、予め前記プログラムメモリ112Aに格納されていて、少なくとも前記マイクロプロセッサ110Aの運転開始時に前記直並列変換器114a、114bを介して前記バッファメモリ115に一括送信されると共に、前記マイクロプロセッサ110Aの運転中においては読出確認又は分割確認送信が行われるようになっている。
メモリがノイズによって誤動作しても異常状態の検出又は再書込みによる安全処理が可
能となる特徴がある。
前記パラレル制御信号は、パルス周期が一定でパルスのON時間とON/OFF周期の
比率が可変であるパルス幅変調制御信号PWMnであり、
前記第二の多チャンネルAD変換器116bは、読出時期制御回路170nと協働して前記開閉素子140nの通電電流に比例したアナログ検出信号ADInをデジタル変換して、読出許可信号RDYが発生したときに前記直並列変換器114b・114aを介して前記マイクロプロセッサ110Aに報告返信する。
前記読出時期制御回路170nは、前記マイクロプロセッサ110Aから前記直並列変換器
114a、114bを介してシリアル送信されたサンプリングホールド指令SHnに応動して、前記第二の多チャンネルAD変換器116bに対してAD変換指令ADSを供給し、前記第二の多チャンネルAD変換器116bが発生したAD変換完了信号ADF又は所定の変換待機時間をおいて読出許可信号RDYを発生する。
前記読出時期制御回路170nは、前記サンプリングホールド指令SHnの受信タイミングが前記開閉素子140nの開路指令期間中又は閉路指令直後であったときには、前記パラレル制御信号PWMnであるか又は前記シリアル制御信号SRnである駆動指令信号DRnが閉路駆動指令を発生するまでは予備待機し、更に前記開閉素子140nが閉路駆動されて電流検出信号が立上り完了するまでは確認待機してからAD変換指令ADSを発生し、前記サンプリングホールド指令SHnの受信タイミングが前記開閉素子140nの閉路期間中であって電流検出信号の立上がりが完了している時期であったときには、前記サンプリングホールド指令SHnの受信に伴う入力チャンネルの変更完了を待って、AD変換指令ADSを発生する。
前記読出時期制御回路170nは、また、前記第二の多チャンネルAD変換器116bがAD変換完了信号ADFを発生するか又は所定の変換待機時間が経過した時点で、前記駆動指令信号DRnが依然として閉路駆動指令を発生していることによって読出許可信号RDYを発生し、読出許可信号RDYの発生予定時期において既に前記駆動指令信号DRnが開路遮断指令を発生していたときには、前記駆動指令信号DRnが再度閉路駆動指令を発生して電流検出信号が立上り完了するまで前記予備待機と確認待機を行なうようになっている。
IPMは多チャンネルAD変換器のデジタル変換信号を報告返信するための読出時期制御回路を備え、マイクロプロセッサからシリアル送信されたサンプリングホールド指令の受信タイミングと、駆動指令信号の論理変化状態との相互関係に基づいてAD変換指令と読出許可信号を発生するようになっている。
従って、シリアル信号であるサンプリングホールド指令と非同期で動作するパラレル制御信号であっても、断続通電される開閉素子の通電電流を確実に読み出すことができる特徴がある。
前記マイクロプロセッサ110Aは、前記サンプリングホールド指令SHnを発生した後、前記直並列変換器114b、114aから前記デジタル変換データDInを受信したことに伴って、読出完了の確認信号として前記サンプリングホールド指令SHnを解除し、
前記IPM190A、190Bは、サンプリングホールド指令SHnが解除されたことに伴って前記デジタル変換データDInをリセットするようになっている。
マイクロプロセッサがデジタル変換データの読出を完了するとサンプリングホールド指令が解除されて、IPM内のデジタル変換データはリセットされるようになっている。
従って、パルス電流を検出するために一般に使用される充電ダイオードと放電トランジスタとピークホールドコンデンサによる最大値保持回路が不要となり、単にノイズ保護コンデンサを設けるだけの簡略化されたハードウエアが適用できると共に、ダイオードによる電圧降下が発生しないのでアナログ検出信号に誤差が発生しない特徴がある。
また、シリアル制御信号によって閉路駆動された開閉素子の場合であっても、サンプリングホールド指令によって適時に通電電流の更新読出が行える特徴がある。
前記マイクロプロセッサ110Aは、パラレル制御信号としてパルス幅変調制御信号PWMnを発生して前記IPM190Aの開閉素子140nを開閉制御すると共に、前記第二の多チャンネルAD変換器116bによってデジタル変換された開閉素子140nの通電電流を前記直並列変換器114a、114bを介して読み出して、読み出された通電電流の値に対して前記マイクロプロセッサ110Aによって決定されたパルス幅変調制御信号PWMnのON時間とON/OFF周期との比率である通電デューティを掛けることによって平均負荷電流を算出するようになっている。
マイクロプロセッサは読み出された開閉素子の通電電流とパルス幅変調制御信号PWMn
の通電デューティとを掛け合わせることによって負荷電流を算出するようになっている。
従って、IPM側でコンデンサ回路によって検出電流の平滑、平均化を行ってから読み出すものに比べ、ハードウエアの構成が単純化されて小型安価であると共に、開閉制御に伴うリップル変動の影響を受けないで正確に平均電流を検出することができる特徴がある。
前記マイクロプロセッサ110Aは、更に、第一の多チャンネルAD変換器116aが接続され、
当該第一の多チャンネルAD変換器116aは、少なくとも前記外部電源101の電源電圧Vbを分圧して得られる分圧電圧の値をデジタル変換して、電源電圧Vbに比例した電圧データを生成する。
前記マイクロプロセッサ110Aは、前記サンプリングホールド指令SHnを発生した時点の前記電源電圧Vbに比例した第一の電圧データ、又は前記第二の多チャンネルAD変換器116bからデジタル変換データDInを受信した時点における前記電源電圧Vbに比例した第二の電圧データ、の何れか一方又は両方のデータによって前記電源電圧Vbを推定し、
当該推定電源電圧Vbの値と前記IPM190Aから送信された電気負荷104nの通電電流Inの値を対比することによって電気負荷104nの負荷抵抗Rnの値が所定の環境温度範囲に対応した閾値範囲を逸脱しているときには、当該電気負荷104nが異常であると予兆判定するようになっている。
マイクロプロセッサ側に設けられた第一の多チャンネルAD変換器によって負荷駆動用の外部電源の電圧を測定し、IPMから送信された負荷電流と電源電圧から負荷抵抗を算出し、負荷抵抗が異常であるかどうかを判定するようになっている。
従って、外部電源の電圧の変動と、環境温度による電気負荷の抵抗変動に伴って負荷電流が大幅に変動しても、負荷抵抗の異常状態を正確に判定することができる特徴がある。
また、電源電圧は通電電流に比例したアナログ検出信号をAD変換する時点の前後の直近時刻の電源電圧を測定するようになっているので、電源電圧の変動による測定誤差の影響を受け難い特徴がある。
(1)構成の詳細な説明
次に、この発明の実施の形態2による電子制御装置について説明する。図7は、この発明の実施の形態2による電子制御装置の全体構成を示すブロック図である。図7において、図1に示すものとの相違点を中心にして説明する。なお、各図において同一符号は同一又は相等部分を示している。図7において、電子制御装置100Bは、マイクロプロセッサ110BとIPM190Bと、定電圧電源回路120と、入力インタフェース回路130を主体として構成されている。
Dn=(An/Vref)×(10b −1) ・・・・・(1)
但し、bは、第二の多チャンネルAD変換器116bの分解能であり、例えばb=10とした場合には、(10b −1)=1023となる。
An={(Vb/Rn)/α}×R141 ・・・・・・(2)
また、分圧抵抗121、122の抵抗値をそれぞれR121・R122とすると、次に示す(3)式の関係が成立する。
Vref=Vb×R122/(R121+R122) ・・・・・(3)
従って、(1)〜(3)式を合成して次の(4)式が得られる。
Dn=K/Rn ・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
但し、定数K={R141×(R121+R122)/(α×R122)}×(10b−1)
である。
次に、以上のように構成されたこの発明の実施の形態2による電子制御装置について、その作用・動作について説明する。先ず、図7、図8において、電源スイッチ102を閉路して電子制御装置100Bに電源電圧Vbが印加されると、定電圧電源回路120は所定の安定化制御電圧Vccを発生してマイクロプロセッサ110Bに給電し、マイクロプロセッサ110Bは入力センサ103の動作状態とプログラムメモリ112Bに格納されている制御プログラムの内容に応じて電気負荷104n(n=1〜m)を駆動制御する。
遮断状態を持続するようバッファメモリ115によって更新記憶動作が行われる。
断指令とが集中しないで分散するように配慮したものが図12で示すデータマップとなっている。図12において、例えばN=24回の通信の間でS=6回の閉路駆動を行う場合であれば、図12の6段目に示すように1回の論理「1」に続いて3回の論理「0」を続け、これを6回繰返すことによって6回の論理「1」は均等に分散されている。
再び再び1回のON指令に続いて3回のOFF指令を発生するON/OFFパターンを反
復すればよい。
のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令又はγ回のOFF指令を発生し、再び1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令又はγ回のOFF指令を発生するON/O
FFパターンを反復し、S回の反復動作の中でγ回のOFF指令を発生するのはδ回とする。例えばN=24、S=7の場合であれば、商γ=24/7=3、剰余δ=3であるから
、1回のON指令に続いて2回のOFF指令又は3回のOFF指令を発生し、再び1回のON指令に続いて2回のOFF指令又は3回のOFF指令を発生するON/OFFパター
ンを反復し、7回の反復動作の中で3回のOFF指令を発生するのは3回とすればよい。
回の中でS回のOFF指令を発生することによって通電デューティ(N−S)/Nを達成
することができる。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態2による電子制御装置は、本願の請求項1に記載の発明に関連して、以下の特徴を有する。
外部電源101から給電されてチャンネル番号n=1〜mに対応した複数の電気負荷104nを通電駆動する複数の開閉素子140nと、当該各開閉素子140nに対する過電流遮断回路150an又は過熱遮断回路150bnの少なくとも一方と、異常検出回路160nとを一体化したインテリジェントパワーモジュール(以下IPMという)190B、及び当該IPMと直並列変換器114a・114bを介して相互にシリアル接続されたマイクロプロセッサ110Bとを備えた電子制御装置100Bであって、
前記IPM190Bは、更に、前記各開閉素子140nに対する選択回路180Bnと、第二の多チャンネルAD変換器116bとを備えている。
前記選択回路180Bnは、前記マイクロプロセッサ110Bから前記直並列変換器114a、114bを介して受信して、バッファメモリ115に更新記憶されたシリアル制御信号SRn、又は前記マイクロプロセッサ110Bから前記直並列変換器114a、114bを介さないで直接入力されたパラレル制御信号PLSnのいずれか一方又は双方の制御信号によって前記開閉素子140nを閉路駆動又は開路遮断すると共に、前記マイクロプロセッサ110BとIPM190Bとの間のパラレル制御信号回路が接続されていないときには、前記シリアル制御信号SRnの論理状態によって前記開閉素子140nの開閉状態を決定することができる。
前記異常検出回路160nは、前記選択回路180Bnによって選択された前記シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PLSnの論理状態と、前記開閉素子140nの開閉動作状態とを比較して得られる異常判定信号であるか、又は異常判定を行うのに必要とされる状態検出信号を発生すると共に、当該異常判定信号又は状態検出信号は前記直並列変換器114b、114aを介して前記マイクロプロセッサ110Bにシリアル送信される。
前記第二の多チャンネルAD変換器116bは、前記開閉素子140nの一部又は全部に対する通電電流に関するアナログ検出信号ADInをデジタル値に変換して、当該デジタル変換データDInは、前記直並列変換器114b・114aを介して前記マイクロプロセッサ110Bに送信される。
前記マイクロプロセッサ110Bは、入力センサ103から入力された入力信号と、前記異常検出回路160nの検出信号と、プログラムメモリ112Bに格納された制御プログラムの内容に応動して、前記シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PLSnによって前記複数の開閉素子140nを開閉制御して、前記複数の電気負荷104nの通電駆動制御を行なうと共に、前記デジタル変換データDInは前記制御信号の種別を問わず常に前記開閉素子140nが閉路駆動されている期間に読み出されるよう前記IPM190Bによって読出タイミングが調整されている。
前記選択回路180Bnは、前記マイクロプロセッサ110Bから前記直並列変換器114a、114bを介してシリアル送信されたシリアル制御信号SRn、又は前記直並列変換器114a、114bを介さないで直接指令されたパラレル制御信号PLSnの少なくとも一方が論理「1」であれば前記開閉素子140nを閉路駆動し、前記シリアル制御信号SRnとパラレル制御信号PLSnが共に、論理「0」であるときに前記開閉素子140nを開路遮断する論理和選択回路であって、前記パラレル制御信号PLSnの入力回路は、前記IPM190Bの内部又は外部において、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗によってバイアス付勢されていて、パラレル制御信号入力回路が接続されていないときには論理「0」の入力となる。
以上のとおり、本願の請求項3に記載の発明に関連して、選択回路は、シリアル制御信号とパラレル制御信号の論理和に応動して開閉素子を開閉制御し、パラレル制御信号は開閉素子を開路遮断する側の論理となるようバイアス付勢されている。
従って、開閉素子はシリアル制御信号とパラレル制御信号の双方から自由に閉路駆動することができると共に、パラレル制御信号を接続しなければシリアル制御信号だけで開閉制御を行なうことができる特徴がある。
前記パラレル制御信号は、パルス周期が可変でパルスのON時間とON/OFF周期の
比率が一定であるパルス出力制御信号PLSnであり、
前記第二の多チャンネルAD変換器116bは、読出時期制御回路170nと協働して前記開閉素子140nの通電電流に比例したアナログ検出信号ADInをデジタル変換して、読出許可信号RDYが発生したときに前記直並列変換器114b、114aを介して前記マイクロプロセッサ110Bに報告返信する。
前記読出時期制御回路170nは、前記マイクロプロセッサ110Bから前記直並列変換器114a、114bを介してシリアル送信されたサンプリングホールド指令SHnに応動して、前記第二の多チャンネルAD変換器116bに対してAD変換指令ADSを供給し、前記第二の多チャンネルAD変換器116bが発生したAD変換完了信号ADF又は所定の変換待機時間をおいて読出許可信号RDYを発生する。
前記読出時期制御回路170nは、前記サンプリングホールド指令SHnの受信タイミングが前記開閉素子140nの開路指令期間中又は閉路指令直後であったときには、前記パラレル制御信号PLSnであるか又は前記シリアル制御信号SRnである駆動指令信号DRnが閉路駆動指令を発生するまでは予備待機し、更に前記開閉素子140nが閉路駆動されて電流検出信号が立上り完了するまでは確認待機してからAD変換指令ADSを発生し、前記サンプリングホールド指令SHnの受信タイミングが前記開閉素子140nの閉路期間中であって電流検出信号の立上がりが完了している時期であったときには、前記サンプリングホールド指令SHnの受信に伴う入力チャンネルの変更完了を待って、AD変換指令ADSを発生する。
前記読出時期制御回路170nは、また、前記第二の多チャンネルAD変換器116bがAD変換完了信号ADFを発生するか又は所定の変換待機時間が経過した時点で、前記駆動指令信号DRnが依然として閉路駆動指令を発生していることによって読出許可信号RDYを発生し、読出許可信号RDYの発生予定時期において既に前記駆動指令信号DRnが開路遮断指令を発生していたときには、前記駆動指令信号DRnが再度閉路駆動指令を発生して電流検出信号が立上り完了するまで前記予備待機と確認待機を行なう。
前記第二の多チャンネルAD変換器116bの基準電圧端子には、前記外部電源101の電源電圧Vbに比例した電圧が基準電圧Vrefとして印加され、当該第二の多チャンネルAD変換器116bによってデジタル変換された電気負荷104nの負荷電流Inの値は、当該電気負荷104nの負荷抵抗Rnに反比例した値となり、
前記マイクロプロセッサ110Bは、送信された前記負荷抵抗Rnに反比例した値が所定の環境温度範囲に対応した閾値範囲を逸脱しているときには、当該電気負荷104nが異常であると予兆判定するようになっている。
以上のとおり、本願の請求項10に記載の発明に関連して、IPMに内蔵された第二の多チャンネルAD変換器は負荷駆動用の外部電源の電源電圧に比例した値を基準電圧として動作し、デジタル変換された負荷電流の値は電源電圧の変動とは無関係に負荷抵抗の値に反比例した値となっている。
従って、マイクロプロセッサは、電源電圧の変動による負荷電流の変動を補正して負荷抵抗を算出する必要がないので、マイクロプロセッサの制御負担を軽減し、マイクロプロセッサ側で電源電圧の測定を行なう必要がない特徴がある。
前記マイクロプロセッサ110Bと協働するプログラムメモリ112Bは、前記パラレル制御信号に依存しないでシリアル制御信号SRnを用いた簡易通電デューティ制御手段117となる制御プログラムを包含している。
前記簡易通電デューティ制御手段117は、所定回数(N回)のシリアル制御信号SRnの送信過程においてS回は開閉素子140nを閉路駆動又は開路遮断することによって通電デューティS/N又は(N-S)/Nを得る手段である。
前記通電デューティが50[%]以下であってN/S=γの値が整数であるときには、
1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令を発生し、再び1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令を発生するON/OFFパターンを反復し、前記通電デュー
ティが50[%]以下であってN/Sの商がγ、剰余がδあるときには、1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令又はγ回のOFF指令を発生し、再び1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令又はγ回のOFF指令を発生するON/OFFパター
ンを反復し、S回の反復動作の中でγ回のOFF指令を発生するのはδ回とする。
前記通電デューティが50%を超過するときは、通電デューティが50%以下であった場合のON/OFFパターンのONとOFFを反転した補数パターンに基づいて、N回の中でS回のOFF指令を発生することによって通電デューティ(N−S)/Nを達成するようになっている。
従って、多数回のシリアル通信を一つの周期として緩慢にON/OFF制御される簡易
通電デューティ制御手段であっても、負荷電流のリップル変動が抑制され、ヒータ制御のように急速応答性を必要としない電気負荷においては、パラレル制御信号によるパルス幅変調制御に依存しなくても、シリアル通信によって可変通電デューティの制御が可能であって、マイクロプロセッサの出力端子を抑制することができる特徴がある。
前記簡易通電デューティ制御手段117において、
前記シリアル制御信号SRnのON指令とOFF指令のタイミングは、必要とされる通電デューティに対応したデータマップ118から選択される。
前記データマップ118は、前記プログラムメモリ112Bに予め格納されていて、前記ON指令とOFF指令が集中するのを回避して分散化配置されているデータマップである。
以上のとおり、本願の請求項12に記載の発明に関連して、マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリは簡易通電デューティ制御手段となる制御プログラムを包含し、ON/OFF指令タイミングは必要とされる通電デューティに対応して選択されるデータマ
ップによって分散配置されている。
従って、マイクロプロセッサはON/OFF指令の分散化のために複雑な演算をする必
要がなく、予め設定されたデータマップを用いて手軽に分散指令信号を発生して、負荷電流の脈動を抑制することができる特徴がある。
(1)構成及び作用・動作の詳細な説明
次に、この発明の実施の形態3による電子制御装置について説明する。図13は、この発明の実施の形態3による電子制御装置の全体構成を示すブロック図である。図13において、図1に示すものとの相違点を中心にして説明する。なお、各図において同一符号は同一又は相等部分を示している。図13において、電子制御装置100Cはマイクロプロセッサ110CとIPM190Cと、定電圧電源回路120と、入力インタフェース回路130を主体として構成されている。
において特定チャンネルの開閉素子をパラレル制御信号PRnによって駆動制御するためには、該当チャンネルのシリアル制御信号SRnを予め論理「1」に設定しておく必要がある。
次に、この発明の実施の形態3による電子制御装置における選択回路の変形例について説明する。図15は、この発明の実施の形態3による電子制御装置における選択回路の変形例を示すブロック図である。図15において、図14における選択回路180Cnに代わって使用される選択回路180Dnは、シリアル制御信号SRnとパラレル制御信号PRnの論理和出力を発生する論理和素子181と、論理積出力を発生する論理積素子186を備え、シリアル制御信号SRnはプルダウン抵抗183aによってグランド回路GNDに接続され、パラレル制御信号PRnはバイアス抵抗187を介してモード選択端子189に接続されている。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態3による電子制御装置は、本願の請求項1に記載の発明に関連して、以下の特徴を有する。
外部電源101から給電されてチャンネル番号n=1〜mに対応した複数の電気負荷104nを通電駆動する複数の開閉素子140nと、当該各開閉素子140nに対する過電流遮断回路150an又は過熱遮断回路150bnの少なくとも一方と、異常検出回路160nとを一体化したインテリジェントパワーモジュール(以下IPMという)190C、及び当該IPMと直並列変換器114a・114bを介して相互にシリアル接続されたマイクロプロセッサ110Cとを備えた電子制御装置100Cであって、
前記IPM190Cは、更に、前記各開閉素子140nに対する選択回路180Cn、180Dnと、第二の多チャンネルAD変換器116bとを備えている。
前記選択回路180Cn、180Dnは、前記マイクロプロセッサ110Cから前記直並列変換器114a、114bを介して受信して、バッファメモリ115に更新記憶されたシリアル制御信号SRn、又は前記マイクロプロセッサ110Cから前記直並列変換器114a、114bを介さないで直接入力されたパラレル制御信号PRnのいずれか一方又は双方の制御信号によって前記開閉素子140nを閉路駆動又は開路遮断すると共に、前記マイクロプロセッサ110CとIPM190Cとの間のパラレル制御信号回路が接続されていないときには、前記シリアル制御信号SRnの論理状態によって前記開閉素子140nの開閉状態を決定することができる。
前記異常検出回路160nは、前記選択回路180Cn、180Dnによって選択された前記シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PRnの論理状態と、前記開閉素子140nの開閉動作状態とを比較して得られる異常判定信号であるか、又は異常判定を行うのに必要とされる状態検出信号を発生すると共に、当該異常判定信号又は状態検出信号は前記直並列変換器114b、114aを介して前記マイクロプロセッサ110Cにシリアル送信される。
前記第二の多チャンネルAD変換器116bは、前記開閉素子140nの一部又は全部に対する通電電流に関するアナログ検出信号ADInをデジタル値に変換して、当該デジタル変換データDInは前記直並列変換器114b・114aを介して前記マイクロプロセッサ110Cに送信される。
前記マイクロプロセッサ110Cは、入力センサ103から入力された入力信号と、前記異常検出回路160nの検出信号と、プログラムメモリ112Cに格納された制御プログラムの内容に応動して、前記シリアル制御信号SRn又はパラレル制御信号PRnによって前記複数の開閉素子140nを開閉制御して、前記複数の電気負荷104nの通電駆動制御を行なうと共に、前記デジタル変換データDInは前記制御信号の種別を問わず常に前記開閉素子140nが閉路駆動されている期間に読み出されるよう前記IPM190Cによって読出タイミングが調整されている。
前記選択回路180Cnは、前記マイクロプロセッサ110Cから前記直並列変換器114a、114bを介してシリアル送信されたシリアル制御信号SRn、又は前記直並列変換器114a、114bを介さないで直接指令されたパラレル制御信号PRnの両方が論理「1」であれば前記開閉素子140nを閉路駆動し、前記シリアル制御信号SRnとパラレル制御信号PRnの少なくとも一方が論理「0」であるときに前記開閉素子140nを開路遮断する論理積選択回路であって、
前記パラレル制御信号PRnの入力回路は、前記IPM190Cの内部又は外部において、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗によってバイアス付勢されていて、パラレル制御信号入力回路が接続されていないときには論理「1」の入力となる。
選択回路は、シリアル制御信号とパラレル制御信号の論理積に応動して開閉素子を開閉制御し、パラレル制御信号は開閉素子を閉路駆動する側の論理となるようバイアス付勢されている。
従って、開閉素子は、シリアル制御信号とパラレル制御信号の双方から自由に閉路駆動することができると共に、パラレル制御信号を接続しなければシリアル制御信号だけで開閉制御を行なうことができる特徴がある。
また、1点のパラレル制御信号によって各パラレル制御信号を一斉に非駆動論理にすれば、シリアル制御信号による各開閉素子の開閉動作は一斉に禁止され、安全性を向上するためのインターロック制御を行うことができる特徴がある。
前記選択回路180Dnは、前記シリアル制御信号SRnとパラレル制御信号PRnとの論理和選択回路となる論理和素子181と、論理積選択回路となる論理積素子186との双方を備えると共に、モード選択端子189を備えている。
前記モード選択端子189は、予めグランド回路に接続されているか又は安定化制御電圧Vccに接続されており、モード選択端子189の論理レベルに応動して前記論理和選択回路又は前記論理積選択回路のいずれか一方の出力が有効となる。
以上のとおり、本願の請求項5に記載の発明に関連して、
IPMは、論理和選択回路と前記論理積選択回路の双方を備え、どちらを適用するかはモード選択端子の論理レベルによって決定されるようになっている。
従って、選択回路として論理和方式又は論理積方式のいずれかををユーザによって選択することができ、シリアル通信による選択指令が不要となる特徴がある。
101 電源
103 センサ
104n(n=1〜m) 電気負荷
110A、110B、110C マイクロプロセッサ
112A、112B、112C プログラムメモリ
114a、114b 直並列変換器
115 バッファメモリ
116a 第一の多チャンネルAD変換器
116b 第二の多チャンネルAD変換器
117 簡易通信デューティ制御手段
118 データマップ
119 選択指令データ
140n 開閉素子
143n 電流検出抵抗
144n 電流検出回路
150an 過電流遮断回路
150bn 過熱遮断回路
160n 異常検出回路
170n 読出時期制御回路
180An、180Bn、180Cn 選択回路
180Dn 選択回路
181 論理和素子
186 論理積素子
190A、190B、190C インテリジェントパワーモジュール(IPM)
ADF AD変換完了信号
ADIn アナログ検出信号
ADS AD変換指令
In 通電電流(負荷電流)
PLSn パラレル制御信号(パルス出力制御信号)
PRn パラレル制御信号
PWMn パラレル制御信号(パルス幅変調制御信号)
RDY 読出許可信号
Rn 負荷抵抗
SHn サンプリングホールド指令
SLn 選択指令信号
SRn シリアル制御信号
Vb 電源電圧
Vref 基準電圧
Claims (12)
- 外部電源から給電されてチャンネル番号に対応した複数の電気負荷を通電駆動する複数の開閉素子と、当該各開閉素子に対する過電流遮断回路及び過熱遮断回路のうちの少なくとも一方と、異常検出回路とを一体化したインテリジェントパワーモジュールと、当該インテリジェントパワーモジュールと直並列変換器を介して相互にシリアル接続されたマイクロプロセッサとを備えた電子制御装置であって、
前記インテリジェントパワーモジュールは、更に、前記各開閉素子に対する選択回路と、第二の多チャンネルAD変換器を備え、
前記選択回路は、前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介して受信して、バッファメモリに更新記憶されたシリアル制御信号、又は前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介さないで直接入力されたパラレル制御信号のうちの少なくとも一方又は双方により前記開閉素子を閉路駆動又は開路遮断すると共に、前記マイクロプロセッサと前記インテリジェントパワーモジュールとの間のパラレル制御信号回路が接続されていないときには、前記シリアル制御信号の論理状態によって前記開閉素子の開閉状態を決定することができ、
前記異常検出回路は、前記選択回路によって選択された前記シリアル制御信号又はパラレル制御信号の論理状態と、前記開閉素子の開閉動作状態とを比較して得られる異常判定信号であるか、又は異常判定を行うのに必要とされる状態検出信号を発生すると共に、当該異常判定信号又は状態検出信号は前記直並列変換器を介して前記マイクロプロセッサにシリアル送信され、
前記第二の多チャンネルAD変換器は、前記開閉素子の一部又は全部に対する通電電流に関するアナログ検出信号をデジタル値に変換して、当該デジタル変換データは前記直並列変換器を介して前記マイクロプロセッサに送信され、
前記マイクロプロセッサは、入力センサから入力された入力信号と、前記異常検出回路の検出信号と、プログラムメモリに格納された制御プログラムの内容に応動して、前記シリアル制御信号又はパラレル制御信号によって前記複数の開閉素子を開閉制御して、前記複数の電気負荷の通電駆動制御を行なうと共に、前記デジタル変換データは前記制御信号の種別を問わず常に前記開閉素子が閉路駆動されている期間に読み出されるよう前記インテリジェントパワーモジュールによって読出タイミングが調整されている、ことを特徴とする電子制御装置。 - 前記選択回路は、前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介してシリアル送信された選択指令データに基づく選択指令信号に応動して、シリアル制御信号又はパラレル制御信号のいずれか一方を選択し、
前記選択指令データは、予め前記プログラムメモリに格納されていて、少なくとも前記マイクロプロセッサの運転開始時に前記直並列変換器を介して前記バッファメモリに一括送信されると共に、前記マイクロプロセッサの運転中においては読出確認又は分割確認送信が行われる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記選択回路は、前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介してシリアル送信されたシリアル制御信号と前記直並列変換器を介さないで直接指令されたパラレル制御信号とのうちの少なくとも一方が論理「1」であれば前記開閉素子を閉路駆動し、前記シリアル制御信号とパラレル制御信号が共に論理「0」であるときに前記開閉素子を開路遮断する論理和選択回路であって、
前記パラレル制御信号の入力回路は、前記インテリジェントパワーモジュールの内部又は外部において、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗によってバイアス付勢されていて、パラレル制御信号入力回路が接続されていないときには論理「0」の入力となる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記選択回路は、前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介してシリアル送信されたシリアル制御信号と、前記直並列変換器を介さないで直接指令されたパラレル制御信号との両方が論理「1」であれば前記開閉素子を閉路駆動し、前記シリアル制御信号とパラレル制御信号とのうちの少なくとも一方が論理「0」であるときに前記開閉素子を開路遮断する論理積選択回路であって、
前記パラレル制御信号の入力回路は、前記インテリジェントパワーモジュールの内部又は外部において、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗によってバイアス付勢されていて、パラレル制御信号入力回路が接続されていないときには論理「1」の入力となる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記選択回路は、前記シリアル制御信号とパラレル制御信号との論理和選択回路となる論理和素子と、論理積選択回路となる論理積素子との双方を備えると共に、モード選択端子を備え、
前記モード選択端子は、予めグランド回路に接続されているか、又は安定化制御電圧Vccに接続されており、モード選択端子の論理レベルに応動して前記論理和選択回路又は前記論理積選択回路のいずれか一方の出力が有効となる、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子制御装置。 - 前記パラレル制御信号は、パルス周期が一定でパルスのON時間とON/OFF周期の比率が可変であるパルス幅変調制御信号であるか、又はパルス周期が可変でパルスのON時間とON/OFF周期の比率が一定であるパルス出力制御信号であり、
前記第二の多チャンネルAD変換器は、読出時期制御回路と協働して前記開閉素子の通電電流に比例したアナログ検出信号をデジタル変換して、読出許可信号が発生したときに前記直並列変換器を介して前記マイクロプロセッサに報告返信し、
前記読出時期制御回路は、前記マイクロプロセッサから前記直並列変換器を介してシリアル送信されたサンプリングホールド指令に応動して、前記第二の多チャンネルAD変換器に対してAD変換指令を供給し、前記第二の多チャンネルAD変換器が発生したAD変換完了信号又は所定の変換待機時間をおいて読出許可信号を発生し、
前記読出時期制御回路は、前記サンプリングホールド指令の受信タイミングが前記開閉素子の開路指令期間中又は閉路指令直後であったときには、前記パラレル制御信号であるか又は前記シリアル制御信号である駆動指令信号が閉路駆動指令を発生するまでは予備待機し、更に前記開閉素子が閉路駆動されて電流検出信号が立上り完了するまでは確認待機してからAD変換指令を発生し、前記サンプリングホールド指令の受信タイミングが前記開閉素子の閉路期間中であって電流検出信号の立上がりが完了している時期であったときには、前記サンプリングホールド指令の受信に伴う入力チャンネルの変更完了を待って、AD変換指令を発生し、
前記読出時期制御回路は、前記第二の多チャンネルAD変換器がAD変換完了信号を発生するか又は所定の変換待機時間が経過した時点で、前記駆動指令信号が依然として閉路駆動指令を発生していることによって読出許可信号を発生し、読出許可信号の発生予定時期において既に前記駆動指令信号が開路遮断指令を発生していたときには、前記駆動指令信号が再度閉路駆動指令を発生して電流検出信号が立上り完了するまで前記予備待機と確認待機を行なう、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れか一項に記載の電子制御装置。 - 前記マイクロプロセッサは、前記サンプリングホールド指令を発生した後、前記直並列変換器から前記デジタル変換データを受信したことに伴って、読出完了の確認信号として前記サンプリングホールド指令を解除し、
前記インテリジェントパワーモジュールは、サンプリングホールド指令が解除されたことに伴って前記デジタル変換データをリセットする、ことを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置。 - 前記マイクロプロセッサは、パラレル制御信号としてパルス幅変調制御信号を発生して前記インテリジェントパワーモジュールの開閉素子を開閉制御すると共に、前記第二の多チャンネルAD変換器によってデジタル変換された開閉素子の通電電流を前記直並列変換器を介して読み出して、読み出された通電電流の値に対して前記マイクロプロセッサによって決定されたパルス幅変調制御信号のON時間とON/OFF周期との比率である通電デューティを掛けることによって平均負荷電流を算出する、ことを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置。
- 前記マイクロプロセッサは、更に、第一の多チャンネルAD変換器が接続され、
前記第一の多チャンネルAD変換器は、少なくとも前記外部電源の電源電圧を分圧して得られる分圧電圧の値をデジタル変換して、電源電圧に比例した電圧データを生成し、
前記マイクロプロセッサは、前記サンプリングホールド指令を発生した時点の前記電源電圧に比例した第一の電圧データと、前記第二の多チャンネルAD変換器からデジタル変換データを受信した時点における前記電源電圧に比例した第二の電圧データとのうちの少なくとも一方のデータによって前記電源電圧を推定し、当該推定した電源電圧の値と前記インテリジェントパワーモジュールから送信された電気負荷の通電電流の値を対比することによって電気負荷の負荷抵抗の値が所定の環境温度範囲に対応した閾値範囲を逸脱しているときには、当該電気負荷が異常であると予兆判定する、ことを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置。 - 前記第二の多チャンネルAD変換器の基準電圧端子には前記外部電源の電源電圧に比例した電圧が基準電圧として印加され、前記第二の多チャンネルAD変換器によってデジタル変換された電気負荷の負荷電流の値は、当該電気負荷の負荷抵抗に反比例した値となり、
前記マイクロプロセッサは、送信された前記負荷抵抗に反比例した値が所定の環境温度範囲に対応した閾値範囲を逸脱しているときには、当該電気負荷が異常であると予兆判定する、ことを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置。 - 前記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリは、前記パラレル制御信号に依存しないでシリアル制御信号を用いた簡易通電デューティ制御手段となる制御プログラムを包含し、
前記簡易通電デューティ制御手段は、所定回数Nのシリアル制御信号の送信過程においてS回は開閉素子を閉路駆動又は開路遮断することによって通電デューティS/N、又は(N―S)/Nを得る手段であり、
前記通電デューティが50%以下であってN/S=γの値が整数であるときには、1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令を発生し、再び1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令を発生するON/OFFパターンを反復し、
前記通電デューティが50%以下であってN/Sの商がγ、剰余がδあるときには、1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令又はγ回のOFF指令を発生し、再び1回のON指令に続いて(γ−1)回のOFF指令又はγ回のOFF指令を発生するON/OFFパターンを反復し、S回の反復動作の中でγ回のOFF指令を発生するのはδ回とし、
前記通電デューティが50%を超過するときは、通電デューティが50%以下であった場合のON/OFFパターンのONとOFFを反転した補数パターンに基づいて、N回の中でS回のOFF指令を発生することによって通電デューティ(N−S)/Nを達成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れか一項に記載の電子制御装置。 - 前記簡易通電デューティ制御手段において、前記シリアル制御信号のON指令とOFF指令のタイミングは、必要とされる通電デューティに対応したデータマップから選択され、
前記データマップは、前記プログラムメモリに予め格納されていて、前記ON指令とOFF指令が集中するのを回避して分散化配置されているデータマップである、
ことを特徴とする請求項11に記載の電子制御装置。
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