JP5137466B2 - 非水電解質一次電池および非水電解質一次電池用正極活物質の製造方法 - Google Patents

非水電解質一次電池および非水電解質一次電池用正極活物質の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5137466B2
JP5137466B2 JP2007141225A JP2007141225A JP5137466B2 JP 5137466 B2 JP5137466 B2 JP 5137466B2 JP 2007141225 A JP2007141225 A JP 2007141225A JP 2007141225 A JP2007141225 A JP 2007141225A JP 5137466 B2 JP5137466 B2 JP 5137466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manganese
nickel
composite oxide
nickel composite
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007141225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008300040A (ja
Inventor
一広 岡村
浩司 芳澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007141225A priority Critical patent/JP5137466B2/ja
Publication of JP2008300040A publication Critical patent/JP2008300040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5137466B2 publication Critical patent/JP5137466B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、主として、非水電解質一次電池、特に非水電解質一次電池に含まれる正極活物質の改良に関する。
使用環境温度が−20℃〜60℃程度である機器用の電源としては、従来からリチウム一次電池のような非水電解質一次電池が広く用いられている。近年、電池を用いる機器の応用範囲がさらに拡大しており、それに伴って機器の使用温度範囲も拡大する傾向にある。例えば、車載用機器や屋外に設置される計測・通信機器においては、−40℃程度の低温でも動作する一次電池が要望されている。
これまで、非水電解質一次電池の正極活物質には、主として二酸化マンガンおよびフッ化黒鉛が用いられている。例えば、電解二酸化マンガンなどを350℃〜430℃で熱処理して得られるβ相二酸化マンガン、またはγ相とβ相とを含む二酸化マンガンの混晶が正極活物質として用いられている。
前記正極活物質を含む電池の平均放電電圧は、−20℃〜60℃の範囲で、概ね3.0〜2.7Vである。しかし、更に低温になると、放電電圧が機器の要求する電圧(多くは2.2V)を下回る。このため、機器の動作が困難となる。
リチウム二次電池のような非水電解質二次電池の分野では、例えば、スピネル型のリチウムマンガン酸化物(LiMn24)中のマンガン原子の一部を、ニッケルなどの他原子で置換することによって、正極を高電位化することが報告されている(非特許文献1)。しかし、前記材料は、リチウムを含んでおり、この状態は放電状態に対応する。よって、前記材料を、非水電解質一次電池の正極活物質に用いることはできない。
一方、非水電解質一次電池の分野でも、二酸化マンガンを含む正極にニッケルを添加する提案がなされている(特許文献1および2参照)。しかし、それらの提案において、ニッケルは、正極活物質の構成元素として正極活物質に含まれているわけではない。また、前記提案において、正極へのニッケルの添加は、電池の高電圧化を意図していない。
特許文献1は、放電容量およびエネルギー密度の高い、高出力で長寿命なリチウム一次電池を提供することを意図している。そのために、二酸化マンガンの粒子間に、酸化ニッケルなどの金属酸化物を分散することが提案されている。しかし、添加された金属酸化物は放電反応に寄与しないため、それらの添加量を増すほど、放電容量は低減する。さらに、前記金属酸化物を添加したとしても、電池の放電電圧が高くなることはない。
特許文献2は、二酸化マンガンの表面に存在する水酸基の酸性を中和し、または酸触媒活性を失活させることを意図している。そのために、二酸化マンガンと酸化ニッケルの混合物を加熱することが提案されている。なお、前記混合物を、特許文献2に示されている300℃〜450℃の温度範囲で処理しても、マンガンニッケル複合酸化物は生成しない。
特開2003−249213号公報 特開昭57−9061号公報 T.Ohzuku,S.Takeda,M.Iwanaga,J.Power Sources,90,81−82(1999)
上記のように、非水電解質一次電池は、さらなる低温環境下で動作することが望まれているにもかかわらず、上述のような従来の正極材料を用いた電池では、放電電圧が低くなる。このために、前記の要望に応じることができない。
従来の活物質を含む電池は、一般に、温度の低下と共に放電電圧が低下する。その原因には、主として、放電反応時における電極の分極の増大が考えられる。よって、低温における電池の放電電圧の低下を抑制するために、電極の分極を低減することが考えられる。例えば、電極の反応表面積を増加させたり、電解液の伝導度を向上させたりすることが、電極の分極を低減するための有効な手段であると考えられる。
一方、本発明では、放電電位の高い正極活物質を用いて、電池の起電力を高めること、すなわち正極の電位を高めることで、低温における放電電圧の低下を抑制している。
つまり、本発明の非水電解質一次電池において、正極活物質は、以下の式(1):
Mn1-xNix2-y (1)
(式中、0.≦x≦0.5および0≦y≦0.5である。)
で表されるマンガンニッケル複合酸化物を含む。
低温における放電では、電極の分極が増大して、放電電圧が低下するのであるから、正極がそれを補うほどの高い電位を有すれば、放電電圧を、低温でも機器の要求する電圧を下回らないようにすることが可能となる。検討の結果、上記マンガンニッケル複合酸化物は、従来の二酸化マンガンおよびフッ化黒鉛よりも高い放電電位を示すことが分かった。よって、上記マンガンニッケル複合酸化物を正極活物質として用いた非水電解質一次電池は、高い放電電圧を有するため、低温においても、機器の要求する電圧(例えば、2.2V)を下回らない放電電圧を長期間維持することができる。
本発明において、上記マンガンニッケル複合酸化物は、γ相二酸化マンガン型の結晶構造またはβ相二酸化マンガン型の結晶構造を有する。
本発明の好ましい実施形態において、上記マンガンニッケル複合酸化物は、γ相二酸化マンガン型の結晶構造とβ相二酸化マンガン型の結晶構造との混晶を含む。
本発明のさらに好ましい実施形態において、上記マンガンニッケル複合酸化物は、粉末X線回折チャートにおいて、0.692±0.005nm、0.490±0.005nm、0.309±0.005nm、0.240±0.005nm、0.183±0.005nm、0.153±0.005nm、および0.135±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも7本のX線回折ピークを示す。
本発明のさらに好ましい実施形態において、上記マンガンニッケル複合酸化物は、粉末X線回折チャートにおいて、0.473±0.005nm、0.244±0.005nm、0.215±0.005nm、0.167±0.005nm、0.148±0.005nm、および0.141±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも6本のX線回折ピークを示す。
また、本発明は、上記非水電解質一次電池の正極活物質の製造方法に関する。前記製造方法は、マンガンとニッケルとを0.8:0.2〜0.5:0.5の原子比で含む原料を、酸素ガスの圧力が0.1MPa以上200MPa以下の雰囲気中で加熱する工程を含む。前記マンガンとニッケルを含む原料は、マンガンとニッケルを含む炭酸塩共沈物、マンガンとニッケルを含む水酸化物共沈物、マンガンを含む硝酸塩とニッケルを含む硝酸塩の混合物、またはマンガンを含む有機酸塩とニッケルを含む有機酸塩の混合物である。
上記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物は、従来の二酸化マンガン、フッ化黒鉛等よりも高い放電電位を示す。よって、前記マンガンニッケル複合酸化物を正極活物質として用いる非水電解質一次電池は、放電電圧が高いため、低温においても機器の要求する放電電圧を維持することができる。
本発明に係る非水電解質一次電池の正極活物質は、以下の式(1):
Mn1-xNix2-y (1)
(式中、0.≦x≦0.5および0≦y≦0.5である。)
で表されるマンガンニッケル複合酸化物を含む。
上記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物は、二酸化マンガンおよびフッ化黒鉛のような従来の活物質よりも高い放電電位を示す。よって、前記マンガンニッケル複合酸化物を正極活物質として含む非水電解質一次電池は、低温環境下においても、機器の要求する電圧よりも高い放電電圧を維持することができる。また、上記マンガンニッケル複合酸化物を含む電池は、パルス放電においても、高い放電電圧を維持することができる。
上記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物において、マンガンとニッケルの合計に対するニッケルの原子比xは、0.〜0.5であり、0.2〜0.3であることが好ましい。原子比xが0.5を超えると、容量が低下する。原子比xが0.より小さい場合、電極電位が低くなるため、低温における放電電圧を長期間高く維持することができなくなる。
y値は、原子比xが増加するに伴い、0〜0.5の範囲で増加する。なお、原子比xが0.5を超えると、y値も0.5を超える。この場合、マンガンニッケル複合酸化物は、不純物として酸化ニッケル(NiO)を含む。NiOは、放電機能を有しないため、電池容量が著しく低下する。さらには、放電過電圧が増加して、低温における放電電圧も著しく低下する。y値は、0〜0.2であることが好ましい。
式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物としては、現在のところ、本発明者らにより、以下のような結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物が合成されている。
(a)γ相二酸化マンガン型あるいはβ相二酸化マンガン型の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物。
(b)γ相二酸化マンガン型とβ相二酸化マンガン型との混晶状態の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物。
(c)粉末X線回折測定において、0.692±0.005nm、0.490±0.005nm、0.309±0.005nm、0.240±0.005nm、0.183±0.005nm、0.153±0.005nm、および0.135±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも7本のX線回折ピークを示すマンガンニッケル複合酸化物。
(d)粉末X線回折測定において、0.473±0.005nm、0.244±0.005nm、0.215±0.005nm、0.167±0.005nm、0.148±0.005nm、および0.141±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも6本のX線回折ピークを示すマンガンニッケル複合酸化物。
上記のような結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物を用いることにより、正極の電位を高くすることができる。なお、上記のなかでも、放電容量がより高いため、γ相二酸化マンガン型の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物が好ましい。この場合、マンガンニッケル複合酸化物には、γ相二酸化マンガン型の結晶構造のみが含まれてもよいし、γ相二酸化マンガン型の結晶構造のマンガンニッケル複合酸化物と、それ以外の他の結晶構造のマンガンニッケル複合酸化物が含まれてもよい。なお、両者で特性はほとんど変わらないため、γ相二酸化マンガン型の結晶構造のマンガンニッケル複合酸化物と、それ以外の他の結晶構造のマンガンニッケル複合酸化物との混合比は、特に限定されない。
なお、上記マンガンニッケル複合酸化物が高い放電電位を示すのは、高価数のニッケルを含むためである。よって、式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物は、上記のような結晶構造のマンガンニッケル複合酸化物に限定されず、x値およびy値が上記範囲であれば、その他の結晶構造の材料でも、同様の効果が得られると考えられる。
上記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物は、例えば、マンガンとニッケルを含む原料を、酸素ガスの圧力が、例えば、0.1MPa以上200MPa以下の雰囲気中で加熱することにより、作製することができる。
マンガンとニッケルを含む原料は、上記マンガンニッケル複合酸化物と同様に、マンガンとニッケルとが原子レベルで混合された状態にあることが好ましい。これにより、マンガンニッケル複合酸化物の合成反応を容易にし、かつ得られるマンガンニッケル複合酸化物において、マンガンとニッケルとを原子レベルで均質に分布させることができる。
なお、マンガン化合物とニッケル化合物とを機械的に混合した混合物を原料に用いた場合、組成が不均質なマンガンニッケル複合酸化物が得られることが多い。
マンガンとニッケルを含む原料としては、例えば、マンガンとニッケルを含む炭酸塩共沈物、マンガンとニッケルを含む水酸化物共沈物、マンガンを含む硝酸塩とニッケルを含む硝酸塩の混合物、およびマンガンを含む有機酸塩とニッケルを含む有機酸塩の混合物が挙げられる。
マンガンとニッケルを含む炭酸塩共沈物は、例えば、硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液にアルカリ炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)の水溶液とを攪拌しながら混合し、生成した沈殿物を水洗して得ることができる。
マンガンとニッケルを含む水酸化物共沈物は、例えば、硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液にアルカリ水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)の水溶液とを攪拌しながら混合し、生成した沈殿物を水洗して得ることができる。
マンガンとニッケルとが原子レベルで混合された、マンガンを含む硝酸塩とニッケルを含む硝酸塩の混合物、およびマンガンを含む有機酸塩とニッケルを含む有機酸塩の混合物は、例えば、上記マンガンを含む塩とニッケルを含む塩の水溶液を、噴霧乾固することにより作製することができる。上記有機酸塩としては、例えば、酢酸塩が挙げられる。
ニッケルとマンガンとを含む原料において、ニッケルとマンガンとの合計に対するニッケルの原子比は、0.01〜0.5であることが好ましい。
上記マンガンニッケル複合酸化物において、マンガンの価数は4価であり、ニッケルの価数は3価ないし4価である。このようなマンガンニッケル複合酸化物を製造するためには、マンガンとニッケルを含む原料を加熱する雰囲気における酸素ガスの圧力を、1気圧(0.1MPa)以上とする必要がある。
従来から知られているマンガンニッケル複合酸化物(例えば、NiMnO3、Ni2MnO4など)におけるマンガンの価数は4価であり、ニッケルの価数は2価である。つまり、空気中、大気圧下でのマンガンニッケル複合酸化物の加熱合成において、ニッケルは2価となる。このため、3価以上の高価数のニッケルを含むマンガンニッケル複合酸化物を得るには、高い酸素ガス圧力でニッケルの酸化を促進する必要がある。
具体的には、上記マンガンおよびニッケルを含む原料を加熱するときの雰囲気に含まれる酸素ガスの圧力(または分圧)は0.1MPa以上であることが好ましい。酸素ガスの圧力を0.1MPa以上とすることにより、3価ないし4価といった高い形式価数のニッケルを含むマンガンニッケル複合酸化物の合成が容易となる。酸素ガスの圧力が0.1MPa未満である場合、生成されたマンガンニッケル複合酸化物は、2価のニッケルを含むとともに、かつ放電活性を有しない酸化物Mn1-xNixOを含みやすい。このようなマンガンニッケル複合酸化物は、容量が小さい。
雰囲気に含まれる酸素ガスの圧力の上限は、反応容器の耐圧上限に制限される。現在のところ、反応容器の耐圧上限は、200MPa程度である。本発明において、酸素ガスの圧力が200MPaを超える雰囲気を用いて、マンガンニッケル複合酸化物の合成を行っていないが、より高い圧力に耐えられる反応容器を用いることができれば、好適な結果が得られると予測される。
なお、式(1)のマンガンニッケル複合酸化物において、酸素の量(2−y)は、Niの量、雰囲気に含まれる酸素ガスの圧力等を調節することにより、制御することができる。
上記原料の加熱温度は、200〜600℃であることが好ましい。加熱温度が、200℃(下限)より低くなると、加熱時間を20時間としても、原料あるいは原料の分解物が残存する。よって、マンガンニッケル複合酸化物と、原料あるいは原料の分解物との混合物が得られる。原料あるいは原料の分解物は、充放電反応に関与しないため、これらの含量が多くなるにつれて充放電容量が低下してしまう。よって、原料あるいは原料の分解物を含むマンガンニッケル複合酸化物は活物質として好ましくない。なお、加熱時間を更に長くすれば、合成反応が進行して、原料あるいは原料の分解物は、いずれマンガンニッケル複合酸化物へと反応するものと考えられるが、長時間の加熱はコストが増加することから、工業的に好ましくない。
加熱温度が、600℃(上限)より高くなると、マンガンニッケル複合酸化物Mn1-xNix2-y(式中、0.01≦x≦0.5および0≦y≦0.5)は酸素を放って分解してしまい、活物質として機能しない物質となる。
上記マンガンニッケル複合酸化物は、原料および製造条件を変更するにより、様々な結晶構造を有する。
例えば、マンガンとニッケルとを含む水酸化物共沈物を、200℃〜400℃で加熱することにより、γ相とβ相との混晶状態の二酸化マンガンと同様の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物を得ることができる。
マンガンの硝酸塩とニッケルの硝酸塩との混合物を、200℃〜400℃で加熱すると、β相の二酸化マンガンと同様の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物を得ることができる。
マンガンの有機酸塩(例えば、酢酸塩)とニッケルの有機酸塩(例えば、酢酸塩)との混合物を、200℃〜400℃で加熱することにより、γ相の二酸化マンガンと同様の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物を得ることができる。
マンガンとニッケルを含む炭酸塩共沈物を、200℃〜400℃で加熱することにより、粉末X線回折測定において、0.473±0.005nm、0.244±0.005nm、0.215±0.005nm、0.167±0.005nm、0.148±0.005nm、0.141±0.005nmの面間隔に相当する少なくとも6本のX線回折ピークを示す新規な結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物を得ることができる。
マンガンとニッケルを含む炭酸塩共沈物を、400〜600℃で加熱することにより、粉末X線回折測定において、0.692±0.005nm、0.490±0.005nm、0.309±0.005nm、0.240±0.005nm、0.183±0.005nm、0.153±0.005nm、および0.135±0.005nmの面間隔に相当する少なくとも7本のX線回折ピークを示す新規な結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物を得ることができる。
なお、上記のような面間隔に相当する回折ピークを示す結晶構造は、前者が正方晶系でその格子定数aが0.487nmであり、格子定数cが1.420nmである場合と一致し、後者が正方晶系でその格子定数aが0.978nmであり、格子定数cが0.286nmである場合と一致する。しかし、これらのマンガンニッケル複合酸化物の晶系と格子定数は、現時点では明確に断言できない。
上記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物は、非水電解質一次電池用の正極活物質として用いることができる。
本発明に係る非水電解質一次電池は、上記マンガンニッケル複合酸化物を正極活物質として含む正極、負極、リチウムイオン伝導性の非水電解質、および正極と負極との間に配置されたセパレータを含む。
正極は、正極活物質層のみから構成されてもよいし、正極集電体およびその上に担持された正極活物質層から構成されてもよい。正極活物質層は、正極活物質のみから構成されてもよいし、結着剤、導電剤等の任意成分を含んでいてもよい。上記マンガンニッケル複合酸化物は、正極活物質を構成する。
マンガンニッケル複合酸化物の平均粒径は1〜100μmであることが好ましい。平均粒径が1μmよりも小さくなると、充填密度が顕著に低下するため電池の放電容量が減少することがある。平均粒径が100μmよりも大きくなると、放電の反応速度が低下するため過電圧が大きくなって、放電電圧が顕著に低下することがある。
負極も、負極活物質層のみから構成されてもよいし、負極集電体およびその上に担持された負極活物質層から構成されてもよい。負極活物質層は、負極活物質のみから構成されてもよいし、結着剤、導電剤等の任意成分を含んでいてもよい。
負極活物質としては、金属リチウム、リチウム合金などを用いることが好ましい。このような金属リチウムおよび/またはリチウム合金を含む負極と、上記正極活物質を含む正極とを組み合わせて用いることにより、非水電解質一次電池の放電電圧をさらに高めることができる。リチウム合金としては、種々の材料を用いることができる。なかでも、リチウム合金は、少なくともアルミニウムを含むことが好ましい。リチウム合金に含まれるアルミニウムの量は、0.2〜15wt%であることが好ましい。
上記リチウム合金は、電池外で合成してもよいし、電池内で合成してもよい。
電池外で合金を合成する場合、リチウムとリチウム以外の元素とが予め合金化される。得られた合金を負極活物質として用いて、電池が作製される。
電池内で合金を合成する場合、例えば、リチウム(またはリチウム以外の金属)を負極に含ませるとともに、正極と対向する負極の表面部分に、リチウム以外の元素からなる金属箔(またはリチウム箔)を圧着して、電池を作製する。これにより、電池組立中または組立後に、電池内で、リチウムとリチウム以外の元素との合金化を進行させることができる。
本発明の非水電解質一次電池に含まれる正極活物質は、前記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物以外に、当該分野で公知の他の放電可能な材料を含んでもよい。この場合、前記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物は、正極活物質の50重量%以上を占めることが好ましい。
リチウムイオン伝導性の非水電解質は、非水溶媒およびこれに溶解した溶質を含む。非水溶媒としては、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状エーテル、鎖状エーテル、ラクトン類などを用いることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶質としては、LiClO4、LiNCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiBF4、LiPF6などを用いることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、セパレータ、正極集電体、負極集電体等を構成する材料としては、当該分野で公知の材料を用いることができる。
本発明の非水電解質一次電池の形状は、ボタン形、円筒形等であってもよい。また、前記非水電解質一次電池に含まれる電極群は、積層型であってもよいし、捲回型であってもよい。
以下、本発明を、実施例に基づいて説明する。
《実施例1−1−1》
[マンガンニッケル複合酸化物の合成]
硫酸マンガン(関東化学(株)製の特級試薬)と硫酸ニッケル(関東化学(株)製の特級試薬)との混合水溶液を調製した。前記混合水溶液において、硫酸塩の合計濃度は1mol/Lであり、マンガンとニッケルとの原子比は0.5:0.5とした。
得られた混合水溶液を、反応容器に収容された過剰量の水酸化ナトリウム(関東化学(株)の特級試薬)を含む水溶液(水酸化ナトリウム濃度4mol/L)に、攪拌しながら、徐々に滴下した。
反応液を静置した後に、その上澄み液を捨て、イオン交換水を補充する操作を、上澄み液が中性になるまで繰り返した。反応容器の底部に生成したマンガンとニッケルとの水酸化物共沈物を乾燥して、マンガンとニッケルとを含む原料とした。得られた原料において、マンガンとニッケルとの原子比は0.5:0.5であった。
原料を、酸素ガスの圧力が200MPaである雰囲気中、250℃で20時間加熱処理して、マンガンニッケル複合酸化物を得た。なお、本実施例および以下の実施例において、酸素ガスの圧力が200MPaの場合には、酸素ガスのみからなる雰囲気中で熱処理を行った。以下に説明するような酸素ガスの圧力が0.02〜20MPaの場合には、酸素ガスとアルゴンガスとからなる雰囲気中で熱処理を行った。
[マンガンニッケル複合酸化物の結晶構造の解析]
得られたマンガンニッケル複合酸化物のX線回折チャートを、銅管球を装備した粉末X線回折装置(フィリップス社製のX’Pert)を用いて、測定した。得られたX線回折チャートの回折ピークの位置から面間隔dを求め、既知の化合物のそれと照合して、結晶構造を調べた。
[マンガンニッケル複合酸化物の組成の分析]
得られたマンガンニッケル複合酸化物を、王水に溶解した。得られた溶液を、高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分析に供して、マンガンニッケル複合酸化物の構成元素の量を定量した。ICP分析には、(株)島津製作所製のICPS−1000IIIを用いた。ICP発光分析によりマンガンニッケル複合酸化物に含まれるマンガンとニッケルの含量(重量)を求め、残りを酸素の含量(重量)として、これらの値から複合酸化物の組成(モル比)を求めた。
なお、以下の実施例および比較例においても、マンガンニッケル複合酸化物の結晶構造および組成は、上記のようにして測定した。
[正極の作製]
得られたマンガンニッケル複合酸化物を100重量部と、導電材であるケッチェンブラックを5重量部と、結着剤であるポリテトラフルオロエチレンを5重量部とを十分に混合して、正極合剤を得た。この正極合剤を、直径20mm、厚み3.0mmのディスク状に成形し、減圧乾燥して、正極を得た。
[負極の作製]
厚み1.0mmの金属リチウムからなるフープから、直径20mmのディスクを打抜き、負極を得た。
[非水電解質一次電池の作製]
図1に示すような直径24.5mm、厚み5.0mmのコイン型のリチウム一次電池(CR2450)を、以下のようにして作製した。
まず、正極12を、電池ケース11の内底面に載置した。正極12の上に、ポリプロピレン製の不織布からなるセパレータ13を被せた。
次に、非水電解質を、電池ケース11内に注液した。非水電解質は、プロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタンとの体積比1:1の混合溶媒に、過塩素酸リチウムを1モル/リットルの濃度で溶解することにより調製した。
次いで、内面に負極14が圧接され、端部の周囲にガスケット15が配された封口板16で、電池ケース11の開口を塞いだ。このとき、正極12と負極14とを、セパレータ13を介して対向するように配置した。こうして、電池1−1−1を得た。
《実施例1−1−2》
マンガンとニッケルとの原子比が0.6:0.4である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池1−1−2を得た。
《実施例1−1−3》
マンガンとニッケルとの原子比が0.7:0.3である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池1−1−3を得た。
(実施例1−1−4)
マンガンとニッケルとの原子比が0.8:0.2である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池1−1−4を得た。
参考例1−1−
マンガンとニッケルとの原子比が0.9:0.1である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池1−1−5を作製した。
参考例1−1−
マンガンとニッケルとの原子比が0.99:0.01である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池1−1−6を作製した。
《比較例1−1−1》
硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液の代わりに、硫酸マンガン水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、比較電池1−1−1を作製した。
《比較例1−1−2》
マンガンとニッケルとの原子比が0.4:0.6である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、マンガンニッケル複合酸化物を得た。このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、比較電池1―1―2を作製した。
《実施例1−2−1〜1−2−4、参考例1−2−1〜1−2−2および比較例1−2−1〜1−2−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を20MPaとしたこと以外は、実施例1−1−1〜1−1−4、参考例1−1−1〜1−1−2および比較例1−1−1〜1−1−2と同様にして、それぞれ、電池1−2−1〜1−2−6および比較電池1−2−1〜1−2−2を作製した。
《実施例1−3−1〜1−3−4、参考例1−3−1〜1−3−2および比較例1−3−1〜1−3−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を2MPaとしたこと以外は、実施例1−1−1〜1−1−4、参考例1−1−1〜1−1−2および比較例1−1−1〜1−1−2と同様にして、それぞれ、電池1−3−1〜1−3−6および比較電池1−3−1〜1−3−2を作製した。
《実施例1−4−1〜1−4−4、参考例1−4−1〜1−4−2および比較例1−4−1〜1−4−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.1
MPaとしたこと以外は、実施例1−1−1〜1−1−4、参考例1−1−1〜1−1−2および比較例1−1−1〜1−1−2と同様にして、それぞれ、電池1−4−1〜1−4−6および比較電池1−4−1〜1−4−2を作製した。
《比較例1−5−1〜比較例1−5−6》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.0
2MPaとしたこと以外は、実施例1−1−1〜1−1−4および参考例1−1−1〜1−1−2と同様にして、比較電池1−5−1〜1−5−6を作製した。
表1に、実施例1−1−1〜1−4−4、参考例1−1−1〜1−4−2および比較例1−1−1〜1−5−6で作製した正極活物質の組成および結晶構造を示す。なお、表1の中の「混晶」は、γ相とβ相との混晶状態の二酸化マンガン型の結晶構造を意味する。また、「+NiO」は、得られたマンガンニッケル複合酸化物が、不純物として酸化ニッケル(NiO)および/またはNiOと同じ結晶構造でありながら、いくらかのマンガン含有しているであろう酸化物(Mn1-xNixO)を含むことを意味する。このことは、以下の表2〜5でも同様である。なお、粉末X線回折のピーク強度から、NiO含有量の相対的な大小は分かるが、含有量の絶対値を求めることは、他の分析手法を用いても困難である。
Figure 0005137466
《実施例2−1−1》
マンガンとニッケルとの原子比が0.5:0.5である硝酸マンガンと硝酸ニッケルとの混合水溶液(硝酸塩の合計濃度1mol/L)を作製した。この混合水溶液を、80℃の空気中で噴霧乾固して、粉末状の硝酸塩混合物(原料)を得た。この原料を、酸素ガスの圧力が200MPaである酸素雰囲気中、250℃で、20時間、熱処理して、マンガンニッケル複合酸化物を得た。
上記マンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池2−1−1を作製した。
《実施例2−1−2〜実施例2−1−4および参考例2−1−1〜2−1−2
硝酸マンガンと硝酸ニッケルとの混合水溶液におけるマンガンとニッケルとの原子比を、0.6:0.4、0.7:0.3、0.8:0.2、0.9:0.1、または0.99:0.01に変更したこと以外、実施例2−1−1と同様にして、電池2−1−2〜2−1−6を作製した。
《比較例2−1−1》
硝酸マンガンと硝酸ニッケルとの混合水溶液の代わりに、硝酸マンガン水溶液を用いたこと以外、実施例2−1−1と同様にして、比較電池2−1−1を作製した。
《比較例2−1−2》
マンガンとニッケルとの原子比が0.4:0.6となる硝酸マンガンと硝酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例2−1−1と同様にして、比較電池2−1−2を作製した。
《実施例2−2−1〜2−2−4、参考例2−2−1〜2−2−2および比較例2−2−1〜2−2−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を20M
Paとしたこと以外は、実施例2−1−1〜2−1−4、参考例2−1−1〜2−1−2および比較例2−1−1〜2−1−2と同様にして、それぞれ、電池2−2−1〜2−2−6および比較電池2−2−1〜2−2−2を作製した。
《実施例2−3−1〜2−3−4、参考例2−3−1〜2−3−2および比較例2−3−1〜2−3−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を2MP
aとしたこと以外は、実施例2−1−1〜2−1−4、参考例2−1−1〜2−1−2および比較例2−1−1〜2−1−2と同様にして、それぞれ、電池2−3−1〜2−3−6および比較電池2−3−1〜2−3−2を作製した。
《実施例2−4−1〜2−4−4、参考例2−4−1〜2−4−2および比較例2−4−1および2−4−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.1
MPaとしたこと以外は、実施例2−1−1〜2−1−4、参考例2−1−1〜2−1−2および比較例2−1−1〜2−1−2と同様にして、それぞれ、電池2−4−1〜2−4−6および比較電池2−4−1〜2−4−2を得た。
《比較例2−5−1〜比較例2−5−6》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.0
2MPaとしたこと以外は、実施例2−1−1〜2−1−4および参考例2−1−1〜2−1−2と同様にして、比較電池2−5−1〜2−5−6を得た。
表2に、実施例2−1−1〜2−4−4、参考例2−1−1〜2−4−2および比較例2−1−1〜2−5−6で作製した正極活物質の組成および結晶構造を示す。なお、表2の中の「β」は、β相二酸化マンガン型の結晶構造を意味する。
Figure 0005137466
《実施例3−1−1》
マンガンとニッケルとの原子比が0.5:0.5である酢酸マンガンと酢酸ニッケルとの混合水溶液(酢酸塩の合計濃度1mol/L)を、80℃の空気中で噴霧乾固して、粉末状の酢酸塩混合物(原料)を得た。
この原料を、酸素ガスの圧力が200MPaである酸素雰囲気中、250℃で、20時間、熱処理して、マンガンニッケル複合酸化物を得た。
このマンガンニッケル複合酸化物を用いて、実施例1−1−1と同様にして、電池3−1−1を得た。
《実施例3−1−2〜3−1−4および参考例3−1−1〜3−1−2
酢酸マンガンと酢酸ニッケルとの混合水溶液におけるマンガンとニッケルとの原子比を、0.6:0.4、0.7:0.3、0.8:0.2、0.9:0.1、または0.99:0.01としたこと以外、実施例3−1−1と同様にして、電池3−1−2〜3−1−6を作製した。
《比較例3−1−1》
酢酸マンガンと酢酸ニッケルとの混合水溶液の代わりに、酢酸マンガン水溶液を用いたこと以外、実施例3−1−1と同様にして、比較電池3−1−1を作製した。
《比較例3−1−2》
マンガンとニッケルとの原子比が0.4:0.6である酢酸マンガンと酢酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例3−1−1と同様にして、比較電池3−1−2を作製した。
《実施例3−2−1〜3−2−4、参考例3−2−1〜3−2−2および比較例3−2−1〜3−2−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を20MPaとしたこと以外は、実施例3−1−1〜実施例3−1−4、参考例3−1−1〜3−1−2および比較例3−1−1〜3−1−2と同様にして、それぞれ、電池3−2−1〜3−2−6および比較電池3−2−1〜3−2−2を作製した。
《実施例3−3−1〜3−3−4、参考例3−3−1〜3−3−2および比較例3−3−1〜3−3−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を2MPaとしたこと以外は、実施例3−1−1〜3−1−4、参考例3−1−1〜3−1−2および比較例3−1−1〜3−1−2と同様にして、それぞれ、電池3−3−1〜3−3−6および比較電池3−3−1〜3−3−2を作製した。
《実施例3−4−1〜3−4−4、参考例3−4−1〜3−4−2および比較例3−4−1〜3−4−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.1
MPaとしたこと以外は、実施例3−1−1〜3−1−4、参考例3−1−1〜3−1−2および比較例3−1−1〜3−1−2と同様にして、それぞれ、電池3−4−1〜3−4−6および比較電池3−4−1〜3−4−1を作製した。
《比較例3−5−1〜比較例3−5−6》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.0
2MPaとしたこと以外は、実施例3−1−1〜3−1−4および参考例3−1−1〜3−1−2と同様にして、比較電池3−5−1〜3−5−6を作製した。
表3に、実施例3−1−1〜3−4−4、参考例3−1−1〜3−4−2および比較例3−1−1〜3−5−6で作製した正極活物質の組成および結晶構造を示す。なお、表3の中の「γ」は、γ相二酸化マンガン型の結晶構造を意味する。
Figure 0005137466
《実施例4−1−1》
マンガンとニッケルとの原子比が0.5:0.5である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液(硫酸塩の合計濃度1mol/L)を、反応容器に収容された過剰量の炭酸ナトリウムを含む水溶液(炭酸ナトリウム濃度3mol/L)に、攪拌しながら、徐々に滴下した。前記以外は、実施例1−1−1と同様にして、マンガンとニッケルとの炭酸塩共沈物(原料)を得た。この原料を用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、電池4−1−1を作製した。
《実施例4−1−2〜4−1−4および参考例4−1−1〜4−1−2
硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液におけるマンガンとニッケルとの原子比を、0.6:0.4、0.7:0.3、0.8:0.2、0.9:0.1または0.99:0.01としたこと以外、実施例4−1−1と同様にして、電池4−1−2〜4−1−6を作製した。
《比較例4−1−1》
硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液の代わりに、硫酸マンガン水溶液を用いたこと以外、実施例4−1−1と同様にして、比較電池4−1−1を作製した。
《比較例4−1−2》
マンガンとニッケルとの原子比が0.4:0.6である硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液を用いたこと以外、実施例4−1−1と同様にして、比較電池4−1−2を作製した。
《実施例4−2−1〜4−2−4、参考例4−2−1〜4−2−2および比較例4−2−1〜4−2−2》
原料を加熱するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を20MPaとしたこと以外は、実施例4−1−1〜4−1−4、参考例4−1−1〜4−1−2および比較例4−1−1〜4−1−2と同様にして、それぞれ、電池4−2−1〜4−2−6および比較電池4−2−1〜4−2−2を作製した。
《実施例4−3−1〜4−3−4、参考例4−3−1〜4−3−2および比較例4−3−1〜4−3−2》
原料を加熱するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を2MPaとしたこと以外は、実施例4−1−1〜4−1−4、参考例4−1−1〜4−1−2および比較例4−1−1〜4−1−2と同様にして、それぞれ、電池4−3−1〜4−3−6および比較電池4−3−1〜4−3−2を作製した。
《実施例4−4−1〜4−4−4、参考例4−4−1〜4−4−2および比較例4−4−1〜4−4−2》
原料を加熱するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.1MPaとしたこと以外は、実施例4−1−1〜4−1−4、参考例4−1−1〜4−1−2および比較例4−1−1〜4−1−2と同様にして、それぞれ、電池4−4−1〜4−4−6および比較電池4−4−1〜4−4−2を作製した。
《比較例4−5−1〜比較例4−5−6》
原料を加熱するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.02
MPaとしたこと以外は、実施例4−1−1〜4−1−4および参考例4−1−1〜4−1−2と同様にして、比較電池4−5−1〜4−5−6を作製した。
表4に、実施例4−1−1〜4−4−4、参考例4−1−1〜4−4−2および比較例4−1−1〜4−5−6で作製した正極活物質の組成および結晶構造を示す。なお、表1の中の「新2」は、粉末X線回折測定において、0.473±0.005nm、0.244±0.005nm、0.215±0.005nm、0.167±0.005nm、0.148±0.005nm、0.141±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも6本のX線回折ピークを示す新規な結晶構造を意味する。また、「γ」は、γ相二酸化マンガン型の結晶構造を意味する。
Figure 0005137466
《実施例5−1−1》
実施例4−1−1で用いた炭酸塩共沈物(原料)を、酸素ガスの圧力が200MPaである酸素雰囲気中、450℃で、20時間、熱処理して、マンガンニッケル複合酸化物を作製した。前記以外、実施例4−1−1と同様にして、電池5−1−1を作製した。
《実施例5−1−2〜実施例5−1−4、参考例5−1−1〜5−1−2
硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液におけるマンガンとニッケルとの原子比を、0.6:0.4、0.7:0.3、0.8:0.2、0.9:0.1、または0.99:0.01としたこと以外、実施例5−1−1と同様にして、電池5−1−2〜電池5−1−6を作製した。
《比較例5−1−1》
硫酸マンガンと硫酸ニッケルとの混合水溶液の代わりに、硫酸マンガン水溶液を用いたこと以外、実施例5−1−1と同様にして、比較電池5−1−1作製した。
《比較例5−1−2》
原料を熱処理するときの温度を450℃したこと以外、比較例4−1−2と同様にして、比較電池5−1−2を作製した。
《実施例5−2−1〜5−2−4、参考例5−2−1〜5−2−2および比較例5−2−1〜5−2−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を20MPaとしたこと以外は、実施例5−1−1〜5−1−4、参考例5−1−1〜5−1−2および比較例5−1−1〜5−1−2と同様にして、電池5−2−1〜電池5−2−6および比較電池5−2−1〜5−2−2を作製した。
《実施例5−3−1〜5−3−4、参考例5−3−1〜5−3−2および比較例5−3−1〜5−3−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を2MPaとしたこと以外は、実施例5−1−1〜5−1−4、参考例5−1−1〜5−1−2および比較例5−1−1〜5−1−2と同様にして、電池5−3−1〜5−3−6および比較電池5−3−1〜5−3−2を作製した。
《実施例5−4−1〜5−4−4、参考例5−4−1〜5−4−2および比較例5−4−1〜5−4−2》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.1MPaとしたこと以外は、実施例5−1−1〜5−1−4、参考例5−1−1〜5−1−2および比較例5−1−1〜5−1−2と同様にして、電池5−4−1〜5−4−6および比較電池5−4−1〜5−4−2を作製した。
《比較例5−5−1〜比較例5−5−6》
原料を熱処理するときの混合雰囲気(Ar+O2)に含まれる酸素ガスの分圧を0.0
2MPaとしたこと以外は、実施例5−1−1〜5−1−4および参考例5−1−1〜5−1−2と同様にして、比較電池5−5−1〜5−5−6を作製した。
表5に、実施例5−1−1〜5−4−4、参考例5−1−1〜5−4−2および比較例5−1−1〜5−5−6で作製した正極活物質の組成および結晶構造を示す。なお、表5の中の「新1」は、粉末X線回折測定において、0.692±0.005nm、0.490±0.005nm、0.309±0.005nm、0.240±0.005nm、0.183±0.005nm、0.153±0.005nm、0.135±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも7本のX線回折ピークを示す新規な結晶構造を意味する。また、「β」は、β相二酸化マンガン型の結晶構造を意味する。
Figure 0005137466
《比較例6》
電解合成法により量産されている電池用二酸化マンガン(三井金属鉱業(株)製)を正極活物質として用いたこと以外、実施例1−1−1と同様にして、比較電池6を作製した。
[評価]
(放電容量)
上記実施例および比較例の各電池を、−40℃環境に3時間以上放置して、電池の温度を−40℃にした。その電池を、8mAの一定電流で、電池電圧が2.2Vに低下するまで放電し、放電容量を求めた。結果を表6〜10に示す。
(パルス放電試験)
上記実施例および比較例の各電池を、−40℃環境に3時間以上放置して、電池の温度を−40℃にした。その電池を、8mAで0.5秒間放電し、そののちに2分間休止するパターンを繰り返す間欠放電に100時間供した。その間欠放電における電池のパルス電圧の最低値を、表6〜10に示す。
Figure 0005137466
Figure 0005137466
Figure 0005137466
Figure 0005137466
Figure 0005137466
表1〜5から、原料の種類、熱処理の温度、熱処理するときの雰囲気に含まれる酸素ガスの圧力を変化させることにより、結晶構造の異なるマンガンニッケル複合酸化物が得られることがわかる。得られたマンガンニッケル複合酸化物におけるマンガンとニッケルとの原子比は、原料におけるマンガンとニッケルとの原子比と等しいことがわかる。
また、マンガンニッケル複合酸化物に含まれるニッケルの量が多いと、酸素の量も減少する傾向にあることがわかった。マンガンニッケル複合酸化物に含まれる酸素の量は、酸素ガスの圧力が低い雰囲気中で熱処理を行った場合に顕著に低下していた。
さらに、熱処理を行う雰囲気中の酸素ガスの圧力が0.02MPaの場合、および熱処理を行う雰囲気中の酸素ガスの圧力が0.1〜200MPaであってもマンガンとニッケルの合計に対する酸素の原子比が1.5よりも小さい場合には、マンガンニッケル複合酸化物は、不純物として酸化ニッケル(NiO)を含んでいた。
表6〜10に示される結果から、マンガンニッケル複合酸化物に含まれるニッケルの量が多いと、パルス電圧の最低値が顕著に高くなることがわかる。実施例の電池は、−40℃の環境下でも放電が可能であり、実施例の電池のパルス電圧の最低値は2.2Vを下回ることはなかった。
実施例の電池において、ニッケルの量が多い場合、放電容量が多少減少する傾向があった。しかし、このような電池は、放電容量が多少少なくても、高い放電電圧を維持できるので、低温環境下でも十分に用いることができる。
なお、ニッケルの量が最も少ないマンガンニッケル複合酸化物(つまり、Mn0.99Ni0.012-y)を含む電池の場合でも、パルス電圧の最低値は、比較例の電池のそれと比較して、高い値であった。
さらに、マンガンニッケル複合酸化物を作製するときに用いられる雰囲気に含まれる酸素ガスの圧力が高いほど、パルス電圧の最低値が高くなる傾向も見られた。一方、酸素ガスの圧力が0.1Paまでは、放電容量が高く維持されていた。よって、マンガンニッケル複合酸化物を作製するときに用いられる雰囲気の酸素ガスの圧力は、0.1MPa以上であることが、高いパルス電圧および放電容量の観点で好ましい。
表1〜5に示されるように、原料の種類、熱処理の温度、および熱処理を行うときに用いられる雰囲気の酸素ガスの圧力を変化させることにより、結晶構造の異なるマンガンニッケル複合酸化物が得ることができる。マンガンニッケル複合酸化物の結晶構造の差異による電池特性の差は小さく、よって、いずれの構造のマンガンニッケル複合酸化物を含む電池は、低温環境下でも十分に機器を作動させることができる。それらの中でも、γ相二酸化マンガン型の結晶構造を有するマンガンニッケル複合酸化物が、他の構造のマンガンニッケル複合酸化物と比較して、わずかに大きい放電容量を有するため、好ましい。
本発明において、正極活物質は、上記式(1)で表されるマンガンニッケル複合酸化物を含むため、とりわけ、低温環境下における電池の放電電圧を改善することができる。よって、本発明の非水電解質一次電池は、例えば、寒冷地、特に−40℃といった低温環境下で作動させる車載用機器や計測・通信機器用の電源として用いることができる。
本発明の一実施形態に係る非水電解質一次電池を概略的に示す縦断面図である。
符号の説明
11 電池ケース
12 正極
13 セパレータ
14 負極
15 ガスケット
16 封口板

Claims (5)

  1. 正極活物質を含む正極、負極、非水電解質および前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータを備え、
    前記正極活物質は、以下の式(1):
    Mn1-xNix2-y (1)
    (式中、0.≦x≦0.5および0≦y≦0.5である。)
    で表されるマンガンニッケル複合酸化物を含み、
    前記マンガンニッケル複合酸化物が、γ相二酸化マンガン型の結晶構造またはβ相二酸化マンガン型の結晶構造を有する、非水電解質一次電池。
  2. 前記マンガンニッケル複合酸化物が、γ相二酸化マンガン型の結晶構造とβ相二酸化マンガン型の結晶構造との混晶を含む、請求項1に記載の非水電解質一次電池。
  3. 前記マンガンニッケル複合酸化物が、粉末X線回折チャートにおいて、0.692±0.005nm、0.490±0.005nm、0.309±0.005nm、0.240±0.005nm、0.183±0.005nm、0.153±0.005nm、および0.135±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも7本のX線回折ピークを示す、請求項1に記載の非水電解質一次電池。
  4. 前記マンガンニッケル複合酸化物が、粉末X線回折チャートにおいて、0.473±0.005nm、0.244±0.005nm、0.215±0.005nm、0.167±0.005nm、0.148±0.005nm、および0.141±0.005nmの面間隔dに相当する少なくとも6本のX線回折ピークを示す、請求項1に記載の非水電解質一次電池。
  5. 請求項1記載の非水電解質一次電池の正極活物質の製造方法であって、マンガンとニッケルとを0.8:0.2〜0.5:0.5の原子比で含む原料を、酸素ガスの圧力が0.1MPa以上200MPa以下の雰囲気中で加熱する工程を含み、前記マンガンとニッケルを含む原料が、マンガンとニッケルを含む炭酸塩共沈物、マンガンとニッケルを含む水酸化物共沈物、マンガンを含む硝酸塩とニッケルを含む硝酸塩の混合物、またはマンガンを含む有機酸塩とニッケルを含む有機酸塩の混合物である、製造方法。
JP2007141225A 2007-05-29 2007-05-29 非水電解質一次電池および非水電解質一次電池用正極活物質の製造方法 Expired - Fee Related JP5137466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141225A JP5137466B2 (ja) 2007-05-29 2007-05-29 非水電解質一次電池および非水電解質一次電池用正極活物質の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141225A JP5137466B2 (ja) 2007-05-29 2007-05-29 非水電解質一次電池および非水電解質一次電池用正極活物質の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008300040A JP2008300040A (ja) 2008-12-11
JP5137466B2 true JP5137466B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=40173384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007141225A Expired - Fee Related JP5137466B2 (ja) 2007-05-29 2007-05-29 非水電解質一次電池および非水電解質一次電池用正極活物質の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5137466B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54103515A (en) * 1978-02-01 1979-08-15 Hitachi Ltd Nonnelectrolytic liquid cell
JPS5864756A (ja) * 1981-10-13 1983-04-18 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質電池用正極の製法
FR2677636B1 (fr) * 1991-06-17 1995-09-01 Technology Finance Corp Materiau a base de dioxyde de manganese et cellule electrochimique le contenant.
JP4019070B2 (ja) * 2003-08-19 2007-12-05 三井金属鉱業株式会社 リチウム一次電池用正極活物質

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008300040A (ja) 2008-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110392950A (zh) 非水系电解质二次电池用正极活性物质和其制造方法、和非水系电解质二次电池
JP6246109B2 (ja) リチウム・コバルト含有複合酸化物及びその製造方法、並びにそのリチウム・コバルト含有複合酸化物を用いた非水二次電池用電極及びそれを用いた非水二次電池
WO2014104234A1 (ja) 表面修飾リチウム含有複合酸化物粒子、該粒子を用いた正極及び非水電解質二次電池
JP2015133318A (ja) 非水電解液二次電池用正極活物質及びその製造方法
CN110407259A (zh) 用于制造锂离子电池的复合金属氧化物阴极的高密度前体
JP4556191B2 (ja) リチウム2次電池の陽極活性物質用リチウム複合酸化物の製造方法。
JP2011034943A (ja) 非水電解液二次電池
JP6427921B2 (ja) 非水系二次電池用正極活物質及びその製造方法
JP2011113885A (ja) 非水電解質二次電池用Li−Ni複合酸化物粒子粉末及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池
JP7212289B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質
EP3223346B1 (en) Positive electrode active material particle powder for non-aqueous electrolyte secondary battery, method for producing same, and non-aqueous electrolyte secondary battery
JP2016103477A (ja) ナトリウム二次電池用正極材料
JP6303279B2 (ja) 正極活物質粒子粉末及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池
JP6436335B2 (ja) 遷移金属複合水酸化物粒子とその製造方法、およびそれを用いた非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法
JP2017226576A (ja) リチウムニッケル含有複合酸化物および非水系電解質二次電池
JP4997609B2 (ja) リチウムマンガン系複合酸化物の製造方法
JP2008156163A (ja) スピネル型リチウムマンガン酸化物及びその製造方法
JP2015153551A (ja) 正極活物質粒子粉末及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池
JP6083556B2 (ja) ナトリウムイオン二次電池用正極活物質
JP4457213B2 (ja) リチウムフェライト系複合酸化物の製造方法
CN107172888A (zh) 非水电解质二次电池用正极活性物质及非水电解质二次电池
JP2008166118A (ja) リチウム二次電池用の負極活物質及びリチウム二次電池
US10305103B2 (en) Stabilized electrodes for lithium batteries
JP6466074B2 (ja) ナトリウムイオン二次電池用正極活物質
JP2013037879A (ja) リチウムイオン二次電池用正極活物質、その正極活物質を用いたリチウムイオン二次電池及びリチウムマンガン銀複合酸化物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees