JP5136396B2 - ハウリング抑制装置 - Google Patents

ハウリング抑制装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5136396B2
JP5136396B2 JP2008331498A JP2008331498A JP5136396B2 JP 5136396 B2 JP5136396 B2 JP 5136396B2 JP 2008331498 A JP2008331498 A JP 2008331498A JP 2008331498 A JP2008331498 A JP 2008331498A JP 5136396 B2 JP5136396 B2 JP 5136396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
band
frequency
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008331498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010154356A5 (ja
JP2010154356A (ja
Inventor
啓 奥村
啓文 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2008331498A priority Critical patent/JP5136396B2/ja
Priority to AT09180288T priority patent/ATE543342T1/de
Priority to EP09180288A priority patent/EP2202997B1/en
Priority to US12/645,203 priority patent/US8218788B2/en
Publication of JP2010154356A publication Critical patent/JP2010154356A/ja
Publication of JP2010154356A5 publication Critical patent/JP2010154356A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5136396B2 publication Critical patent/JP5136396B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/02Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for preventing acoustic reaction, i.e. acoustic oscillatory feedback
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2430/00Signal processing covered by H04R, not provided for in its groups
    • H04R2430/03Synergistic effects of band splitting and sub-band processing

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本発明は、適応フィルタを用いてハウリングを抑制する技術に関する。
同一音響空間内においてマイクロホンにより収音した音の信号を増幅してスピーカから放音する音響フィードバック系では、ハウリングの発生が問題になることが多い。このようなハウリングを抑制するための手段として、適応フィルタを利用したハウリング抑制装置がある。このハウリング抑制装置では、適応フィルタによりスピーカからマイクロホンへの回り込み音成分を模擬した模擬信号がスピーカへの入力信号に基づいて生成され、この模擬信号がマイクロホンの出力信号から相殺される。しかしながら、適応フィルタは、回り込み音の伝達系の状態が変化した場合に、伝達系の状態変化後の回り込み音を正確に模擬した模擬信号を出力するようになるまでに時間が掛かる。このため、適応フィルタを利用したハウリング抑制装置は、回り込み音の伝達系の状態が急激に変化するような状況では、ハウリングを十分に抑圧することができないという問題がある。また、適応フィルタを利用したハウリング抑制装置では、その適応フィルタにおける回り込み音の推定精度が不足していたり、スピーカとマイクロホンの間の位置関係が変化した場合に、いわゆるカラレーションが発生するという問題がある。
ハウリングの抑圧を強化するための技術としては、適応フィルタとノッチフィルタを併用した技術が特許文献1と非特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたハウリング抑制装置は、適応フィルタにより回り込み音成分の抑圧を行う一方で、ハウリングが発生した場合には、マイクロホンを介して得られた信号においてハウリングが発生している周波数成分を減衰させる処理をノッチフィルタに行わせるものである。また、非特許文献1に開示されたハウリング抑制装置は、PEM−AFROW型の適応フィルタにより回り込み成分の抑圧を行う一方で、スピーカからマイクロホンまでの伝達系の利得がピークとなる周波数を推定し、マイクロホンを介して得られた信号においてその推定した周波数成分を減衰させる処理をノッチフィルタに行わせるものである。
特開2006−217542号公報 G.Rombouts,T.Waterschoot,M.Moonen、"Proactive notch filtering for acoustic feedbackCancellation"、Proc 2nd Annual IEEE Benelux/DSP Valley SignalProcess.Symp、2006年4月、p.169−172
ところで、非特許文献1に開示の技術において、ハウリングの抑圧を適切に行うためには、適応フィルタのフィルタ係数が閉ループの振幅特性を正確に反映したものにする必要がある。そして、そのためには、フィルタ係数の更新のために多くの演算量が必要となり、ハウリング抑圧のための処理を高速化できないという問題があった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、ハウリングを未然に抑圧することができ、かつ、その抑圧のための処理を高速化できるハウリング抑制装置を提供することを目的とする。
この発明は、同一の音響空間内に配置されたマイクロホンとスピーカとを含む閉ループ内に介挿されたハウリング抑圧用フィルタと、前記スピーカから前記マイクロホンまでの区間と前記ハウリング抑圧用フィルタとを少なくとも含むものを適応対象信号伝達系とし、前記適応対象信号伝達系の出力信号から特定の帯域に属する信号を選択し、前記特定の帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングして出力する第1の入力処理手段と、前記適応対象信号伝達系に対する入力信号から特定の帯域に属する信号を選択し、前記特定の帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングして出力する第2の入力処理手段と、前記第2の入力処理手段の出力信号にフィルタ処理を施すことにより、前記適応対象信号伝達系から前記第1の入力処理手段を介して出力される信号を模した模擬出力信号を生成し、前記第1の入力処理手段を介して出力される信号から前記模擬出力信号を相殺して出力するとともに、前記模擬出力信号が前記第1の入力処理手段を介して出力される信号を模したものとなるように前記フィルタ処理におけるフィルタ係数の更新を行う適応フィルタと、前記適応フィルタの出力信号を前記適応対象信号伝達系の出力信号と同じサンプリング周波数にアップサンプリングして前記適応対象信号伝達系の出力信号のうち前記特定の帯域外の信号と加算して前記閉ループ内に出力する出力処理手段と、前記適応フィルタのフィルタ処理に用いられるフィルタ係数に基づいて前記閉ループの振幅特性を求める時間/周波数変換手段と、前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの前記特定の帯域内の振幅特性において前記閉ループのゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するように前記ハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性を制御するとともに、前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの前記特定の帯域内の振幅特性に基づいて、前記特定の帯域外における前記閉ループのゲインを推定し、推定結果に基づいて前記特定の帯域外における前記ハウリング抑圧用フィルタの抑圧量を制御するフィルタ制御手段とを具備するハウリング抑制装置を提供する。
このハウリング抑制装置は、適応対象信号伝達系の出力信号から選択した特定の帯域の信号とその適応対象信号伝達系の入力信号から選択した同じ帯域の信号とをともにダウンサンプリングし、そのダウンサンプリングした信号を用いて適応フィルタのフィルタ係数の更新を行う。そして、フィルタ制御部は、この適応フィルタのフィルタ係数に基づいて求められた閉ループの特定の帯域内の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するように、ハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性を制御する。さらに、フィルタ制御部は、特定の帯域内の振幅特性から特定の帯域外における閉ループのゲインを推定し、推定結果に基づいてその帯域外におけるハウリング抑圧用フィルタの抑圧量を制御する。よって、適応フィルタ内のフィルタのフィルタ係数の更新に関わる演算量を減らし、全帯域に亙るハウリングの抑制のための処理を高速に行うことができる。
この発明は、同一の音響空間内に配置されたマイクロホンとスピーカとを含む閉ループ内に介挿された複数のハウリング抑圧用フィルタと、前記スピーカから前記マイクロホンまでの区間と前記複数のハウリング抑圧用フィルタとを少なくとも含むものを適応対象信号伝達系とし、前記適応対象信号伝達系の出力信号を複数の帯域に分割し、分割した帯域に属する帯域信号をそれらの帯域に適したサンプリング周波数の信号として出力する第1の入力処理手段と、前記適応対象信号伝達系に対する入力信号から前記複数の帯域に各々属する帯域信号を選択し、選択した帯域信号をそれらの帯域に適したサンプリング周波数の信号として出力する第2の入力処理手段と、前記複数の帯域の各々に対応した複数の適応フィルタであって、前記第2の入力処理手段から出力される当該帯域の帯域信号にフィルタ処理を施すことにより、前記適応対象信号伝達系から前記第1の入力処理手段を介して出力される当該帯域の帯域信号を模した帯域別模擬出力信号を生成し、前記第1の入力処理手段を介して出力される当該帯域の帯域信号から前記帯域別模擬出力信号を相殺した帯域別誤差信号を出力するとともに、前記帯域別模擬出力信号が前記第1の入力処理手段を介して出力される当該帯域の帯域信号を模したものとなるように前記フィルタ処理におけるフィルタ係数の更新を行う複数の適応フィルタと、前記複数の適応フィルタから各々出力される帯域別誤差信号を前記適応対象信号伝達系の出力信号と同じサンプリング周波数の信号として加算して前記閉ループ内に出力する出力処理手段と、前記複数の適応フィルタにおける各帯域信号のフィルタ処理に用いられるフィルタ係数に基づいて前記閉ループの振幅特性を求める時間/周波数変換手段と、前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの振幅特性における各帯域内のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するように前記複数のハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性を制御するフィルタ制御手段とを具備するハウリング抑制装置を提供する。
このハウリング抑制装置は、適応対象信号伝達系の出力信号とその適応対象信号伝達系の入力信号とを複数の帯域の信号に各々分割し、それらの信号を用いて複数の帯域の各々に対応する適応フィルタのフィルタ係数を更新する。そして、フィルタ制御部は、複数の適応フィルタの各々のフィルタ係数に基づいて求められた閉ループの各帯域ごとの振幅特性においてゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するように、複数のハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性を各々制御する。よって、適応フィルタのフィルタ係数の更新とハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性の制御を帯域ごとに並行して行い、全帯域に亙るハウリングの抑制のための処理を高速に行うことができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、この発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この発明の第1実施形態であるハウリング抑制装置10を含む拡声システムの構成を示す図である。このハウリング抑制装置10は、スピーカ91、マイクロホン92、当該ハウリング抑制装置10、増幅部93を含む閉ループ(以下、単に「閉ループ」という)におけるハウリングの発生を抑制する役割を果たす装置である。このハウリング抑制装置10は、マイクロホン92により音響空間から収音した音を増幅部93により増幅してスピーカ91から音響空間に放音する拡声システムにおけるマイクロホン92と増幅部93の間に介挿される。マイクロホン92とそのマイクロホン92が収音した音を放音するスピーカ91とが同じ音響空間内に置かれている場合、スピーカ91から放音された音の一部が回り込み音としてマイクロホン92に到達する。回り込み音の成分x(k)やその伝達に要する時間τは、音響空間内におけるスピーカ91とマイクロホン92との位置関係等に依存して決まる。
マイクロホン92により収音された音は、信号y(k)としてハウリング抑制装置10に入力される。この信号y(k)には、音響空間内で発生した音の成分s(k)と時間τだけ前にスピーカ91から放音された音の回り込み音の成分x(k)とが含まれる。ハウリング抑制装置10に入力されたオーディオ信号y(k)は、ハウリング抑制装置10の信号処理を経た後に増幅部93によって増幅され、増幅部93によって増幅された信号u(k)がスピーカ91に入力される。このハウリング抑制装置10による信号処理の詳細は、後述する。
スピーカ91は、自身に入力された信号u(k)を音として音響空間に放音する。そして、このスピーカ91から放音された音の一部が回り込み音としてマイクロホン92に到達し、その回り込み音の成分x(k)と音響空間内で発生した音の成分s(k)とを含む音がマイクロホン92により収音される、という音の循環が繰り返される。
ハウリング抑圧用フィルタ31は、たとえば、IIR(Infinite Impulse Response;無限インパルス応答)フィルタである。このハウリング抑圧用フィルタ31は、信号y(k)に対してハウリング抑制のためのフィルタ処理を施し、フィルタ処理を施した信号z(k)を出力する。このハウリング抑圧用フィルタ31のフィルタ処理における中心周波数、レベル、Q値を指定するパラメータPara−m(m=1,2…)は、フィルタ制御部34によって更新される。詳しくは、後述する。
ハウリング検出部33は、ハウリング抑圧用フィルタ31の出力信号z(k)に基づいて閉ループにおけるハウリングの発生およびそのハウリングが発生している周波数を検出する手段である。ハウリング検出部33によるハウリングの発生の検出の方法としては、ピッチ検出法やFFT(Fast Fourier Ttransform )解析法のほか、バンドパスフィルタを用いる方法などが知られている。本実施形態におけるハウリング検出部33は、それらのいずれの方法を用いてハウリングを検出してもよい。
ノッチフィルタ32は、たとえば、IIRフィルタである。このノッチフィルタ32は、ハウリング検出部33によってハウリングが発生している周波数が検出されると、ハウリング抑圧用フィルタ31の出力信号z(k)に対してその周波数の成分を減衰させる減衰処理を施す。また、このノッチフィルタ32は、減衰処理を開始したあと、フィルタ制御部34による制御の下にその減衰処理におけるゲインを低下前のゲインに戻す。詳しくは、後述する。
第1入力処理部11は、スピーカ91→音響空間における回り込み音の伝達経路→マイクロホン92→ハウリング抑圧用フィルタ31→ノッチフィルタ32という信号伝達系(「適応対象信号伝達系pw−1」という)から当該第1入力処理部11に出力される信号z(k)から低域に属する信号を選択し、選択した信号をその帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングして出力する手段である。具体的に説明すると、この第1入力処理部11における帯域分割部115は、ハウリング抑圧用フィルタ31からノッチフィルタ32を介して入力される信号z(k)を高低2つの帯域に分割し、高域信号z1(k)と低域信号z0(k)を出力する。以下では、一例として、増幅部93から出力される信号u(k)およびマイクロホン92を介して入力される信号y(k)のサンプリング周波数がfs=48kHzであり、帯域分割部115は、信号z(k)における周波数fs/12=4kHz以上の帯域の成分を高域信号z1(k)として出力し、周波数fs/12=4kHz以下の帯域の成分を低域信号z0(k)として出力するものとする。さらに、第1入力処理部11におけるダウンサンプラ116は、帯域分割部115から出力される低域信号z0(k)に1/6ダウンサンプリングを施し、サンプリング周波数fs/6=8kHzの信号z0(k’)として出力する。
第2入力処理部12は、増幅部93から適応対象信号伝達系pw−1に入力される信号u(k)から低域に属する信号を選択し、選択した信号をその帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングして出力する手段である。具体的に説明すると、この第2入力処理部12におけるLPF125は、増幅部93が出力する信号u(k)のうち周波数4kHz以下の帯域に属する信号のみを通過させる。そして、第2入力処理部12におけるダウンサンプラ126は、LPF125を通過した信号に1/6ダウンサンプリングを施し、サンプリング周波数fs/6=8kHzの信号u(k’)として出力する。
適応フィルタ22において、遅延部23は、ダウンサンプラ126が出力した信号u(k’)を時間τだけ遅延させて出力する。また、フィルタ24は、遅延部23を介して供給される信号u(k’)のサンプル列にフィルタ係数更新部25から与えられたフィルタ係数列を畳み込み、畳み込み演算結果を模擬出力信号x’(k’)として出力する。減算部26は、ダウンサンプラ116が出力した低域信号z0(k’)から模擬出力信号x’(k’)を相殺し、誤差信号e0(k’)として出力する。フィルタ係数更新部25は、LMS(Least Mean Square;最小平均2乗)アルゴリズム等の適応アルゴリズムに従い、誤差信号e0(k’)に基づいて、フィルタ24に与えるフィルタ係数列を更新する。この誤差信号e0(k’)に基づくフィルタ24のフィルタ係数列の更新が繰り返されることにより、フィルタ24の伝達関数H0’(jω)は、適応対象信号伝達系pw−1の伝達関数H(jω)に近似したものとなる。
出力処理部13は、適応フィルタ22から出力される誤差信号e0(k’)を適応対象信号伝達系pw−1の出力信号z(k)と同じサンプリング周波数にアップリサンプリングした上で高域信号z1(k)と加算し、閉ループに出力する手段である。具体的に説明すると、この出力処理部13におけるアップサンプラ135は、適応フィルタ22から出力される誤差信号e0(k’)に6倍アップサンプリングを施し、サンプリング周波数fs=48kHzの信号e0(k)として出力する。そして、出力処理部13における加算部136は、このアップサンプラ135の出力信号e0(k)と帯域分割部115から出力された高域信号z(k)とを加算し、信号e(k)として出力する。
時間/周波数変換部27は、適応フィルタ22のフィルタ処理に用いられるフィルタ係数に基づいて閉ループの振幅特性R(ω)を求める手段である。時間/周波数変換部27は、フィルタ係数更新部25によってフィルタ24のフィルタ係数が更新されるたびに、更新後のフィルタ係数にFFTを施すことによりその伝達関数H0’(jω)を取得し、伝達関数H0’(jω)を次式に代入することにより求まるパワースペクトルL0’(ω)(dB)を閉ループの振幅特性R(ω)とする。
0’(ω)=10log10(|H0’(jω)|)…(1)
ここで、適応対象信号伝達系pw−1は、第1入力処理部11、適応フィルタ22、出力処理部13、および増幅部93を閉ループから除いた系であるため、適応対象信号伝達系pw−1と閉ループの振幅特性はほぼ等しいと考えて差し支えない。その一方で、フィルタ係数更新部25は、適応対象信号伝達系pw−1の出力信号z(k)そのものではなく、その低域の周波数成分のみを含む低域信号z0(k’)に基づいてフィルタ24のフィルタ係数を更新する。よって、時間/周波数変換部27がこのフィルタ24の更新後のフィルタ係数に基づいて求める振幅特性R(ω)は、本来であれば存在するはずの高域のピークを有さず低域にのみピークを有する振幅特性となる。
フィルタ制御部34は、時間/周波数変換部27が求めた振幅特性R(ω)における低域のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ31のフィルタ特性を制御する第1の制御と、振幅特性R(ω)に基づいて閉ループにおける高域のゲインを推定し、推定結果に基づいてハウリング抑圧用フィルタ31における高域の抑圧量を制御する第2の制御と、ノッチフィルタ32の減衰処理においてゲインを低下させている周波数と同じ周波数の信号をハウリング抑圧用フィルタ31が減衰させるようになった場合に、ノッチフィルタ32におけるその周波数のゲインを低下前のゲインに戻す第3の制御とを行う。
第1の制御では、フィルタ制御部34は、時間/周波数変換部27が求めた振幅特性R(ω)に現われているピークP0−k(k=1,2…)における周波数ωmax0−k(k=1,2…)、レベルLev0−k(k=1,2…)、半値幅hwid0−k(k=1,2…)を、それらのピークP0−k(k=1,2…)のピーク情報REF0−k(k=1,2…)として抽出する。ピーク情報REF0−k(k=1,2…)の抽出の具体的な手順は以下の通りである。図2(A)に示すように、まず、振幅特性R(ω)の最大ピークP0−1の周波数ωmax0−1、レベルLev0−1、半値幅hwid0−1をピーク情報REF0−1として抽出し、その後、図2(B)に示すように、その最大ピークP0−1のレベルを十分に減衰させ、減衰後の振幅特性R(ω)の最大ピークP0−2の周波数ωmax0−2、レベルLev0−2、半値幅hwid0−2をピーク情報REF0−2として抽出する。以後、閾値THを超えるピークが無くなるまで同様の手順を繰り返し、残りのピークP0−k(k=3,4…)のピーク情報REF0−k(k=3,4…)を抽出する。
フィルタ制御部34は、閾値THを超えるすべてのピークP0−k(k=1,2…)のピーク情報REF0−k(k=1,2…)を抽出すると、ハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータPara−m(m=1,2…)のなかからピーク情報REF0−k(k=1,2…)と同数のパラメータPara−mを更新候補として選び、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す周波数ωmax0−k(k=1,2…)と中心周波数が一致し、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す半値幅hwid0−k(k=1,2…)とQ値が一致し、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示すレベルLev0−k(k=1,2…)と所定値(たとえば、0dBとする)との差とゲインが一致するように、更新候補としたパラメータPara−mの各々を更新する。
第2の制御では、フィルタ制御部34は、フィルタ24のフィルタ係数の更新が出力信号z(k)に基づいて行われたならば振幅特性R(ω)に現れていたであろう高域のピークP1のレベルの推定値(「推定レベルLevCXT」と記す)をピーク情報REF1として抽出する。このピーク情報REF1の抽出の具体的な手順は以下の通りである。図3に示すように、まず、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す周波数ωmax0−k(k=1,2…)の各ピークP0−k(k=1,2…)から高域に向かって所定量ずつ減衰する傾きA(−dB/オクターブ)を有する線LINE−k(k=1,2…)を引く。そして、それらの線LINE−k(k=1,2…)の各々と低域と高域の境界とが交差した点におけるレベルLevの最大値を高域の推定レベルLevCXTとするレベル推定処理を行い、この処理結果をピーク情報REF1とする。
フィルタ制御部34は、ピーク情報REF1を抽出すると、ハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータPara−m(m=1,2…)のなかから第1の制御における更新候補としていないパラメータPara−mを1つ選び、高域の全周波数の成分がピーク情報REF1が示すレベルLevCXTだけ一律に抑圧されるようにそのパラメータPara−mを更新する。
第3の制御では、フィルタ制御部34は、ハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータPara−m(m=1,2…)のいずれかを更新するたびに、更新後のパラメータPara−m(m=1,2…)の各々が示す中心周波数をωとし、ゲインをgとし、q値をqとし、ノッチフィルタ32の中心周波数をωとし、ゲインをgとし、q値をqとした場合において、更新後のパラメータPara−m(m=1,2…)のいずれかにおいて次式に示す条件が満たされたとき、ノッチフィルタ32の減衰処理におけるゲインを低下前のゲインに戻すことを指示する制御信号をノッチフィルタ32に出力する。
|ω−ω|/ω≦21/q かつ g/g≧1…(2)
本実施形態にかかるハウリング抑制装置10では、マイクロホン92を介して入力される信号y(k)のうち低域信号z0(k)を選択し、この低域信号z0(k)をダウンサンプリングした低域信号z0(k’)を適応フィルタ22の処理対象とする。その一方で、適応フィルタ22内のフィルタ24のフィルタ係数から求まる適応対象信号伝達系pw−1の振幅特性を閉ループの振幅特性R(ω)とし、この振幅特性R(ω)の低域におけるゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ31のフィルタ特性を制御するとともに、振幅特性R(ω)に基づいて閉ループにおける高域のゲインを推定し、推定結果に基づいてハウリング抑圧用フィルタ31における高域の抑圧量を制御する。よって、適応フィルタ22内のフィルタ24のフィルタ係数の更新に関わる演算量を減らし、低域、高域の全周波数帯域に亙るハウリングの抑制のための処理を高速に行うことができる。
(第2実施形態)
以下、図面を参照し、この発明の第2実施形態を説明する。
図4および図5は、この発明の第2実施形態であるハウリング抑制装置10Aを含む拡声システムの構成を示す図である。図4および図5において、第1実施形態のハウリング抑制装置10(図1)と同一の構成要素には同じ符号を付し、その再度の説明を割愛する。
このハウリング抑制装置10Aのハウリング抑圧用フィルタ61−0は、マイクロホン92の出力信号y(k)に対してフィルタ処理を施し、フィルタ処理を施した信号z(k)を出力する。ハウリング抑圧用フィルタ61−1は、ハウリング抑圧用フィルタ61−0の出力信号z(k)に対してフィルタ処理を施し、フィルタ処理を施した信号z’(k)を出力する。ハウリング抑圧用フィルタ61−2は、ハウリング抑圧用フィルタ61−2の出力信号z’(k)に対してフィルタ処理を施し、フィルタ処理を施した信号z”(k)を出力する。
第1入力処理部41は、スピーカ91→音響空間における回り込み音の伝達経路→マイクロホン92→ハウリング抑圧用フィルタ61−0→ハウリング抑圧用フィルタ61−1→ハウリング抑圧用フィルタ61−2→ノッチフィルタ32という信号伝達系(「適応対象信号伝達系pw−2」という)から当該第1入力処理部41に出力される信号z”(k)を、低域、中域、高域の3つの帯域に分割し、分割した帯域に属する帯域信号をそれらの帯域に適したサンプリング周波数の信号として出力する手段である。
具体的に説明すると、この第1入力処理部41における帯域分割部215は、ハウリング抑圧用フィルタ61−2からノッチフィルタ32を介して入力される信号z”(k)を低域、中域、高域の3つの帯域に分割し、低域信号z0”(k)、中域信号z1”(k)、および高域信号z2”(k)の3種類の帯域信号を出力する。以下では、一例として、増幅部93から出力される信号u(k)およびマイクロホン92を介して入力される信号y(k)のサンプリング周波数がfs=48kHzであり、帯域分割部215は、信号z”(k)における2kHz未満の帯域の成分を低域信号z0”(k)として出力し、2kHz以上12kHz以下の帯域の成分を中域信号z1”(k)として出力し、12kHz以上の帯域の成分を高域信号z2”(k)として出力するものとする。第1入力処理部41におけるダウンサンプラ216は、帯域分割部215から出力された低域信号z0”(k)に1/12ダウンサンプリングを施し、サンプリング周波数fs/12=4kHzの信号z0”(k’)として出力する。第1入力処理部41におけるダウンサンプラ217は、帯域分割部215から出力された中域信号z1”(k’)に1/2ダウンサンプリングを施し、サンプリング周波数fs/2=24kHzの信号z1”(k’)として出力する。
第2入力処理部42は、増幅部93から適応対象信号伝達系pw−2に入力される信号u(k)から、低域、中域、高域に属する帯域信号を選択し、選択した帯域信号をそれらの帯域に適したサンプリング周波数の信号として出力する手段である。具体的に説明すると、この第2入力部処理部42におけるLPF225は、増幅部93が出力する信号u(k)のうち2kHz以下の帯域に属する信号u0(k)のみを通過させ、同処理部42におけるダウンサンプラ226は、そのLPF225を通過した信号u0(k)に1/12ダウンサンプリングを施し、サンプリング周波数fs/12=4kHzの信号u0(k’)として出力する。第2入力処理部42におけるBPF227は、増幅部93が出力する信号u(k)のうち2kHz以上12kHz以下の帯域に属する信号u1(k)のみを通過させ、同処理部42におけるダウンサンプラ228は、そのBPF227を通過した信号u1(k)に1/2ダウンサンプリングを施し、サンプリング周波数fs/2=24kHzの信号u1(k’)として出力する。第2入力処理部42におけるHPF229は、増幅部93が出力する信号u(k)のうち12kHz以上の帯域に属する信号u2(k)のみを通過させる。
適応フィルタ52−0,52−1,52−2は、低域、中域、高域の各々に対応した適応フィルタである。これら3種類の適応フィルタ52−0,52−1,52−2のうち適応フィルタ52−0は、ダウンサンプラ216,226から1サンプル分の信号z0”(k’),u0(k’)が入力されるたびに、信号z0”(k’),u0(k’)に基づいて内部のフィルタ係数を更新するとともにそのフィルタ係数を信号u0(k’)に畳み込んで模擬出力信号x0(k’)を生成し、模擬出力信号x0(k’)を信号z0”(k’)から相殺した帯域別誤差信号e0(k’)を出力する。同様にして、適応フィルタ52−1は、ダウンサンプラ217,228から1サンプル分の信号z1”(k’),u1(k’)が入力されるたびに、フィルタ係数を更新するとともに帯域別誤差信号e1(k’)を出力し、適応フィルタ52−2は、帯域分割部215とHPF229から1サンプル分の信号z2”(k),u2(k)が入力されるたびに、フィルタ係数を更新するとともに帯域別誤差信号e2(k)を出力する。適応フィルタ52−0,52−1,52−2におけるフィルタ係数の更新も、第1実施形態と同様に、LMSアルゴリズム等の適応アルゴリズムに従って行う。
出力処理部43は、適応フィルタ52−0,52−1から出力される帯域別誤差信号e0(k’),e1(k’)を適応対象信号伝達系pw−2の出力信号z”(k)と同じサンプリング周波数にアップサンプリングし、アップサンプリングした信号e0(k),e1(k)と信号e2(k)とを加算して閉ループに出力する手段である。具体的に説明すると、この出力処理部43におけるアップサンプラ235は、適応フィルタ52−0から出力される帯域別誤差信号e0(k’)に12倍アップサンプリングを施し、サンプリング周波数fs=48kHzの信号として出力する。また、出力処理部43におけるアップサンプラ237は、適応フィルタ52−1から出力される帯域別誤差信号e1(k’)に2倍アップサンプリングを施し、サンプリング周波数fs=48kHzの信号e1(k)として出力する。さらに、出力処理部43における加算部236は、アップサンプラ235の出力信号e0(k)と、アップサンプラ237の出力信号e1(k)と、適応フィルタ52−2の出力信号e2(k)とを加算し、信号e(k)として出力する。
時間/周波数変換部57−0は、適応フィルタ52−0内のフィルタ係数が更新されるたび、更新後のフィルタ係数に基づいて閉ループの振幅特性R0(ω)を求める。同様に、時間/周波数変換部57−1は、適応フィルタ52−1内のフィルタのフィルタ係数が更新されるたび、更新後のフィルタ係数に基づいて閉ループの振幅特性R1(ω)を求め、時間/周波数変換部57−2は、適応フィルタ52−2内のフィルタのフィルタ係数が更新されるたび、更新後のフィルタ係数に基づいて閉ループの振幅特性R2(ω)を求める。
また、フィルタ制御部64−0は、時間/周波数変換部57−0が求めた振幅特性R0(ω)の低域におけるゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ61−0のフィルタ特性を制御する。同様に、フィルタ制御部64−1は、時間/周波数変換部57−1が求めた振幅特性R1(ω)の中域におけるゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ61−1のフィルタ特性を制御し、フィルタ制御部64−2は、時間/周波数変換部57−2が求めた振幅特性R0(ω)の高域におけるゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ61−2のフィルタ特性を制御する。
本実施形態にかかるハウリング抑制装置10では、マイクロホン92を介して入力される信号y(k)を、低域信号z0”(k),中域信号z1”(k),高域信号z2”(k)の3種類の帯域信号に分割する。そして、それらのうち低域信号z0”(k)と中域信号z1”(k)を帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングし、ダウンサンプリングした低域信号z0”(k’)と中域信号z1”(k’)、および高域信号z2”(k)を各々適応フィルタ52−0,52−1,52−2の処理対象とする。そして、適応フィルタ52−0内のフィルタ係数が更新されるたびにその更新後の振幅特性R0(ω)における低域のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ61−0のフィルタ特性を制御し、適応フィルタ52−1内のフィルタ係数が更新されるたびにその更新後の振幅特性R1(ω)における中域のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ61−1のフィルタ特性を制御し、適応フィルタ52−2内のフィルタ係数が更新されるたびにその更新後の振幅特性R2(ω)における高域のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ61−2のフィルタ特性を制御する。よって、適応フィルタ52−0,52−1,52−2のフィルタ係数の更新とハウリング抑圧用フィルタ61−0,61−1,61−2のフィルタ特性の制御を帯域ごとに並行して行い、低域、中域、高域の全周波数帯域に亙るハウリングの抑制のための処理を高速に行うことができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態があり得る。例えば、以下の通りである。
(1)上記第1実施形態では、フィルタ制御部34は、振幅特性R(ω)の低域に現われているピークP0−k(k=1,2…)における周波数ωmax0−k(k=1,2…)、レベルLev0−k(k=1,2…)、半値幅hwid0−k(k=1,2…)を、それらのピークP0−k(k=1,2…)のピーク情報REF0−k(k=1,2…)として抽出した。しかし、ピークP0−k(k=1,2…)の急峻さを示す半値幅hwid0−k(k=1,2…)以外の値を半値幅hwid0−k(k=1,2…)の替わりに抽出してもよい。たとえば、ピークP0−k(k=1,2…)の周波数ωmax0−k(k=1,2…)の周辺で、レベルLev0−k(k=1,2…)がα(L0MAX(ω)+Λ)となる帯域幅を半値幅hwid0−k(k=1,2…)の代わりに抽出してもよい。ここで、L0MAX(ω)は、パワースペクトルL0’(ω)の最大ピークのレベルであり、Λは任意の閾値であり、αは0≦α≦1の係数である。
(2)上記第1実施形態では、フィルタ制御部34は、最新の振幅特性R(ω)から得られる最新のピーク情報REF0−k(k=1,2…),REF1に基づいてハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータParaを更新した。しかし、フィルタ制御部34は、最新のある時間長の間に得られたピーク情報REF0−k(k=1,2…),REF1の移動平均をとり、この移動平均に基づいてハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータParaを更新してもよい。
(3)上記第1実施形態では、時間/周波数変換部27は、フィルタ係数更新部25によってフィルタ24のフィルタ係数が更新されるたびに、更新後のフィルタ係数にFFTを施すことによりその伝達関数H0’(jω)を取得し、その伝達関数H0’(jω)を式(1)に代入して求まるパワースペクトルL0’(ω)(dB)を閉ループの振幅特性R(ω)とした。しかし、対数値ではなく実数値としてのパワースペクトルL0’(ω)を閉ループの振幅特性R(ω)としてもよい。また、最新のパワースペクトルL0’(ω)とその1つ前のパワースペクトルL0old(ω)とを次式に入力することにより求まるパワースペクトルL0new(ω)を閉ループの振幅特性R(ω)としてもよい。次式において、λは0以上の係数であり、μは1以下の係数である。
0new(ω)=λL0old(ω)+μL0’(ω)…(3)
(4)上記第1実施形態において、フィルタ制御部34は、時間/周波数変換部27が求めた振幅特性R(ω)からピーク情報REF0−k(k=1,2…),REF1を抽出し、このピーク情報REF0−k(k=1,2…),REF1に基づいてハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータParaを更新した。しかし、フィルタ制御部34は、時間/周波数変換部27が求めた振幅特性R(ω)からその逆特性となる振幅特性1/R(ω)を求め、この振幅特性1/R(ω)を実現するようにハウリング抑圧用フィルタ31のパラメータParaを更新してもよい。
(5)上記第1実施形態において、フィルタ制御部34は、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す周波数ωmax0−k(k=1,2…)の各ピークP0−k(k=1,2…)から高域に向かって所定量ずつ減衰する傾きA(−dB/オクターブ)を有する線LINE−k(k=1,2…)を引き、それらの線LINE−k(k=1,2…)の各々と低域と高域の境界とが交差した点におけるレベルLevの最大値を高域の推定レベルLevCXTとした。しかし、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す周波数ωmax0−k(k=1,2…)の各ピークP0−k(k=1,2…)から高域に向かって所定量ずつ減衰する傾きA(−dB/オクターブ)を有する線LINE−k(k=1,2…)を引き、各々の線LINE−k(k=1,2…)と低域と高域の境界とが交差した点におけるレベルLevの最大値を高域の推定レベルLevCXTとしてもよい。また、フィルタ制御部34は、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す低域側の波形の包絡線から高域側の波形の包絡線を推定し、その包絡線から高域の推定レベルLevCXTを求めてもよい。また、ピーク情報REF0−k(k=1,2…)が示す低域側の波形をローパスフィルタで濾波した波形を高域側の波形とし、この波形の包絡線から高域の推定レベルLevCXTを求めてもよい。
(6)上記第1実施形態において、時間/周波数変換部27は、たとえば、特開2001−42033号公報に開示されているように、フィルタ24のフィルタ係数の伝達関数H0’(jω)を変換して得たパワースペクトルL0’(ω)の隣接する周波数ビンの振幅をまとめて狭帯域(たとえば、1/24オクターブバンド)における各周波数の振幅値からなる振幅特性を求め、フィルタ制御部34は、この振幅特性におけるゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するようにハウリング抑圧用フィルタ31のフィルタ特性を制御してもよい。
(7)上記第1実施形態では、ハウリング抑圧用フィルタ31をIIRフィルタにより構成し、フィルタ制御部34は、このハウリング抑圧用フィルタ31の中心周波数、ゲイン、Q値を指定するパラメータParaを振幅特性R(ω)に基づいて更新した。しかし、ハウリング抑圧用フィルタ31をFIR(Finite Impulse Response;有限インパルス応答)フィルタとしてもよい。この実施形態では、フィルタ制御部34は、ハウリング抑圧用フィルタ31のフィルタ特性を決定づけるフィルタ係数列を振幅特性R(ω)に基づいて更新する。
(8)上記第1および第2実施形態では、ハウリング検出部33は、ハウリング抑圧用フィルタ31,61−2から出力された信号z(k)に基づいてハウリングの発生およびそのハウリングが発生している周波数を検出した。しかし、マイクロホン92から入力された信号y(k)、その信号y(k)を分割した信号z0(k)やz1(k)、減算部26の出力信号e0(k)、加算部136の出力信号e(k)など、閉ループを循環する別の種類の信号に基づいてハウリングの発生およびそのハウリングが発生している周波数を検出してもよい。
(9)上記第1および第2実施形態では、マイクロホン92の後段にハウリング抑圧用フィルタ31,61−0,61−1,61−2が介挿され、その後段にノッチフィルタ32と適応フィルタ22,52−0,52−1,52−2が介挿された。しかし、ハウリング抑圧用フィルタ31,61−0,61−1,61−2、ノッチフィルタ32、適応フィルタ22,52−0,52−1,52−2を閉ループにおける別の位置に介挿してもよい。
(10)上記第1および第2実施形態では、ハウリング検出部33は、ハウリング抑圧用フィルタ31,61−2の出力信号z(k),z”(k)に基づいてハウリングの発生およびそのハウリングが発生している周波数を検出し、ノッチフィルタ32は、ハウリング検出部33が検出した周波数の成分を減衰させる減衰処理をその信号z(k),z”(k)に施した。しかし、ハウリング検出部33は、閉ループにおける他の種類の信号からハウリングが発生している周波数を検出し、ノッチフィルタ32がその信号に減衰処理を施すようにしてもよい。
(11)第1および第2実施形態では、適応フィルタ22,52−0,52−1,52−2のフィルタ係数の更新のアルゴリズムの例としてLMSアルゴリズムを挙げた。しかし、適応フィルタ22,52−0,52−1,52−2における模擬出力信号x’0(k’),x’1(k’),x’2(k’)が第1入力処理部41の出力信号z0(k’),z0”(k’),z1”(k’),z2”(k’)を模擬したものとなるような別のアルゴリズムによってそのフィルタ係数を更新してもよい。
この発明の第1実施形態であるハウリング抑制装置を含む拡声システムの構成を示す図である。 図1に示すハウリング抑制装置のフィルタ制御部によるピーク情報REF0の抽出の様子を示す図である。 図1に示すハウリング抑制装置のフィルタ制御部によるピーク情報REF1の抽出の様子を示す図である。 この発明の第2実施形態であるハウリング抑制装置を含む拡声システムの構成を示す図である。 この発明の第2実施形態であるハウリング抑制装置を含む拡声システムの構成を示す図である。
符号の説明
10,10A…ハウリング抑制装置、21…帯域分割部、22,52−0,52−1,52−2…適応フィルタ、23…遅延部、24…フィルタ、25…フィルタ係数更新部、26…減算部、27,57−0,57−1,57−2…時間/周波数変換部、31,61−0,61−1,61−2…ハウリング抑圧用フィルタ、32…ノッチフィルタ、33…ハウリング検出部、34,64−0,64−1,64−2…フィルタ制御部、91…スピーカ、92…マイクロホン、93…増幅部、115,215…帯域分割部、116,126,216,217,226,228…帯域分割部、125,225…LPF、135,235,237…アップサンプラ、136,236…加算部、227…BPF、229…HPF。

Claims (5)

  1. 同一の音響空間内に配置されたマイクロホンとスピーカとを含む閉ループ内に介挿されたハウリング抑圧用フィルタと、
    前記スピーカから前記マイクロホンまでの区間と前記ハウリング抑圧用フィルタとを少なくとも含むものを適応対象信号伝達系とし、前記適応対象信号伝達系の出力信号から特定の帯域に属する信号を選択し、前記特定の帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングして出力する第1の入力処理手段と、
    前記適応対象信号伝達系に対する入力信号から特定の帯域に属する信号を選択し、前記特定の帯域に適したサンプリング周波数にダウンサンプリングして出力する第2の入力処理手段と、
    前記第2の入力処理手段の出力信号にフィルタ処理を施すことにより、前記適応対象信号伝達系から前記第1の入力処理手段を介して出力される信号を模した模擬出力信号を生成し、前記第1の入力処理手段を介して出力される信号から前記模擬出力信号を相殺して出力するとともに、前記模擬出力信号が前記第1の入力処理手段を介して出力される信号を模したものとなるように前記フィルタ処理におけるフィルタ係数の更新を行う適応フィルタと、
    前記適応フィルタの出力信号を前記適応対象信号伝達系の出力信号と同じサンプリング周波数にアップサンプリングして前記適応対象信号伝達系の出力信号のうち前記特定の帯域外の信号と加算して前記閉ループ内に出力する出力処理手段と、
    前記適応フィルタのフィルタ処理に用いられるフィルタ係数に基づいて前記閉ループの振幅特性を求める時間/周波数変換手段と、
    前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの振幅特性における前記特定の帯域内のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するように前記ハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性を制御するとともに、前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの前記特定の帯域内の振幅特性に基づいて、前記特定の帯域外における前記閉ループのゲインを推定し、推定結果に基づいて前記特定の帯域外における前記ハウリング抑圧用フィルタの抑圧量を制御するフィルタ制御手段と
    を具備することを特徴とするハウリング抑制装置。
  2. 前記フィルタ制御手段は、前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの前記特定の帯域内の振幅特性においてゲインがピークとなる点から前記特定の帯域外に向かって所定の勾配で減衰する線と、前記特定の帯域内および前記特定の帯域外を分ける境界とが交差する点のレベルに基づいて、前記特定の帯域外における前記閉ループのゲインを推定することを特徴とする請求項1に記載のハウリング抑制装置。
  3. 前記フィルタ制御手段は、前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの前記特定の帯域内の振幅特性においてゲインがピークとなる複数の点について、これらの複数の点の各々から前記特定の帯域外に向かって所定の勾配で減衰する複数の線と、前記特定の帯域内および前記特定の帯域外を分ける境界とが交差する各点のレベルを求め、これらの各店のレベルのうち最大のレベルに基づいて、前記特定の帯域外における前記閉ループのゲインを推定することを特徴とする請求項2に記載のハウリング抑制装置。
  4. 同一の音響空間内に配置されたマイクロホンとスピーカとを含む閉ループ内に介挿された複数のハウリング抑圧用フィルタと、
    前記スピーカから前記マイクロホンまでの区間と前記複数のハウリング抑圧用フィルタとを少なくとも含むものを適応対象信号伝達系とし、前記適応対象信号伝達系の出力信号を複数の帯域に分割し、分割した帯域に属する帯域信号をそれらの帯域に適したサンプリング周波数の信号として出力する第1の入力処理手段と、
    前記適応対象信号伝達系に対する入力信号から前記複数の帯域に各々属する帯域信号を選択し、選択した帯域信号をそれらの帯域に適したサンプリング周波数の信号として出力する第2の入力処理手段と、
    前記複数の帯域の各々に対応した複数の適応フィルタであって、前記第2の入力処理手段から出力される当該帯域の帯域信号にフィルタ処理を施すことにより、前記適応対象信号伝達系から前記第1の入力処理手段を介して出力される当該帯域の帯域信号を模した帯域別模擬出力信号を生成し、前記第1の入力処理手段を介して出力される当該帯域の帯域信号から前記帯域別模擬出力信号を相殺した帯域別誤差信号を出力するとともに、前記帯域別模擬出力信号が前記第1の入力処理手段を介して出力される当該帯域の帯域信号を模したものとなるように前記フィルタ処理におけるフィルタ係数の更新を行う複数の適応フィルタと、
    前記複数の適応フィルタから各々出力される帯域別誤差信号を前記適応対象信号伝達系の出力信号と同じサンプリング周波数の信号として加算して前記閉ループ内に出力する出力処理手段と、
    前記複数の適応フィルタにおける各帯域信号のフィルタ処理に用いられるフィルタ係数に基づいて前記閉ループの振幅特性を求める時間/周波数変換手段と、
    前記時間/周波数変換手段が求めた前記閉ループの振幅特性における各帯域内のゲインがピークとなる周波数のゲインを抑圧するように前記複数のハウリング抑圧用フィルタのフィルタ特性を制御するフィルタ制御手段と
    を具備することを特徴とするハウリング抑制装置。
  5. 前記閉ループ内の信号に基づいて前記閉ループにおけるハウリングの発生およびそのハウリングが発生している周波数を検出するハウリング検出手段と、
    前記閉ループ内の信号から前記ハウリング検出手段がハウリングを検出した周波数の信号を減衰させるノッチフィルタとを具備し、
    前記フィルタ制御手段は、前記ノッチフィルタの減衰処理においてゲインを低下させている周波数と同じ周波数の信号を前記ハウリング抑圧用フィルタが減衰させるようになった場合に、前記ノッチフィルタにおけるその周波数のゲインを低下前のゲインに戻すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のハウリング抑制装置。
JP2008331498A 2008-12-25 2008-12-25 ハウリング抑制装置 Expired - Fee Related JP5136396B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331498A JP5136396B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 ハウリング抑制装置
AT09180288T ATE543342T1 (de) 2008-12-25 2009-12-22 Anti-rückkopplungsvorrichtung und anti- rückkopplungsverfahren
EP09180288A EP2202997B1 (en) 2008-12-25 2009-12-22 Anti-feedback device and anti-feedback method
US12/645,203 US8218788B2 (en) 2008-12-25 2009-12-22 Anti-feedback device and anti-feedback method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331498A JP5136396B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 ハウリング抑制装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010154356A JP2010154356A (ja) 2010-07-08
JP2010154356A5 JP2010154356A5 (ja) 2012-02-23
JP5136396B2 true JP5136396B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=42110318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008331498A Expired - Fee Related JP5136396B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 ハウリング抑制装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8218788B2 (ja)
EP (1) EP2202997B1 (ja)
JP (1) JP5136396B2 (ja)
AT (1) ATE543342T1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112012006266B4 (de) 2012-04-25 2017-10-12 Mitsubishi Electric Corporation Echolöschvorrichtung
US9749021B2 (en) 2012-12-18 2017-08-29 Motorola Solutions, Inc. Method and apparatus for mitigating feedback in a digital radio receiver
JP2015015561A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 ヤマハ株式会社 ハウリング抑制装置
JP2018110362A (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 ローム株式会社 オーディオ信号処理回路、それを用いた車載オーディオシステム、オーディオコンポーネント装置、電子機器、オーディオ信号処理方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0667025B2 (ja) * 1984-04-09 1994-08-24 松下電器産業株式会社 ハウリング抑圧装置
DE3431141A1 (de) * 1984-08-24 1986-03-06 Siemens Ag Transversalfilter-echokompensator fuer lange akustische echos
US5263019A (en) * 1991-01-04 1993-11-16 Picturetel Corporation Method and apparatus for estimating the level of acoustic feedback between a loudspeaker and microphone
JPH05137191A (ja) * 1991-11-11 1993-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd ハウリング抑制装置
DK169958B1 (da) * 1992-10-20 1995-04-10 Gn Danavox As Høreapparat med kompensation for akustisk tilbagekobling
JP3235925B2 (ja) * 1993-11-19 2001-12-04 松下電器産業株式会社 ハウリング抑制装置
JP3391144B2 (ja) * 1995-05-11 2003-03-31 株式会社日立製作所 帯域分割型エコーキャンセラー
US6301357B1 (en) * 1996-12-31 2001-10-09 Ericsson Inc. AC-center clipper for noise and echo suppression in a communications system
US7242762B2 (en) * 2002-06-24 2007-07-10 Freescale Semiconductor, Inc. Monitoring and control of an adaptive filter in a communication system
DE10245667B4 (de) * 2002-09-30 2004-12-30 Siemens Audiologische Technik Gmbh Rückkopplungkompensator in einem akustischen Verstärkungssystem, Hörhilfsgerät, Verfahren zur Rückkopplungskompensation und Anwendung des Verfahrens in einem Hörhilfsgerät
US7609841B2 (en) * 2003-08-04 2009-10-27 House Ear Institute Frequency shifter for use in adaptive feedback cancellers for hearing aids
US7324651B2 (en) * 2004-03-15 2008-01-29 Phonak Ag Feedback suppression
JP4186932B2 (ja) 2005-02-07 2008-11-26 ヤマハ株式会社 ハウリング抑制装置および拡声装置
JP2006262098A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Yamaha Corp ハウリングキャンセラ
DK2002691T3 (da) 2006-04-01 2012-01-23 Widex As Høreapparat og fremgangsmåde til at styre signalbehandling i et høreapparat
US7365669B1 (en) 2007-03-28 2008-04-29 Cirrus Logic, Inc. Low-delay signal processing based on highly oversampled digital processing
JP2008306446A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Sony Corp 音声信号処理装置、音声信号処理方法
EP2232890A2 (en) * 2008-01-22 2010-09-29 Phonak AG Method for determining a maximum gain in a hearing device as well as a hearing device

Also Published As

Publication number Publication date
EP2202997A3 (en) 2010-10-20
ATE543342T1 (de) 2012-02-15
US20100166213A1 (en) 2010-07-01
US8218788B2 (en) 2012-07-10
EP2202997B1 (en) 2012-01-25
EP2202997A2 (en) 2010-06-30
JP2010154356A (ja) 2010-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI759652B (zh) 用於處理聲學信號的電子網路、用於即時聲學處理的方法及主動雜訊消除音訊裝置
JP5026495B2 (ja) 音声信号補償を用いるアクティブノイズコントロールのためのシステム
JP5038143B2 (ja) エコーキャンセル
KR101149591B1 (ko) 오디오 신호 반향 억제
EP2242044B1 (en) System for active noise control with an infinite impulse response filter
US9607603B1 (en) Adaptive block matrix using pre-whitening for adaptive beam forming
EP2364037B1 (en) Adaptive notch filter with variable bandwidth, and method and apparatus for canceling howling by using the adaptive notch filter with variable bandwidth
JP2008197284A (ja) フィルタ係数算出装置、フィルタ係数算出方法、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、および、音声信号処理装置
EP3282678A1 (en) Signal processor with side-tone noise reduction for a headset
JP5136396B2 (ja) ハウリング抑制装置
JP5975290B2 (ja) ハウリング抑圧装置、補聴器、ハウリング抑圧方法、及び集積回路
EP2490218B1 (en) Method for interference suppression
EP2230664B1 (en) Method and apparatus for attenuating noise in an input signal
JP4690243B2 (ja) デジタルフィルタ、周期性騒音低減装置および騒音低減装置
JPH11265199A (ja) 送話器
JP7162242B2 (ja) 能動騒音低減装置、移動体装置、及び、能動騒音低減方法
JP5292931B2 (ja) 音響エコーキャンセラおよびエコーキャンセル装置
JP2010154356A5 (ja)
JP5239670B2 (ja) 音場支援装置、音場支援方法およびプログラム
JP2020197651A (ja) ミキシング処理装置及びミキシング処理方法
JP2022011894A (ja) ノイズリダクション回路
CN117561725A (zh) 啸叫抑制装置、啸叫抑制方法以及啸叫抑制程序
JP2011161965A (ja) 車載用音響装置
KR100842681B1 (ko) 오디오 증폭 장치 및 오디오 증폭 방법
Khorram et al. LP-based over-sampled subband Adaptive Noise Canceller for speech enhancement in diffuse noise fields

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees