JPH0667025B2 - ハウリング抑圧装置 - Google Patents
ハウリング抑圧装置Info
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- JPH0667025B2 JPH0667025B2 JP7030584A JP7030584A JPH0667025B2 JP H0667025 B2 JPH0667025 B2 JP H0667025B2 JP 7030584 A JP7030584 A JP 7030584A JP 7030584 A JP7030584 A JP 7030584A JP H0667025 B2 JPH0667025 B2 JP H0667025B2
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- super
- pass filter
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B3/00—Line transmission systems
- H04B3/02—Details
- H04B3/20—Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
- H04B3/21—Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a set of bandfilters
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R3/00—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
- H04R3/02—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for preventing acoustic reaction, i.e. acoustic oscillatory feedback
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Otolaryngology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、拡声のハウリング抑圧にディジタルフィルタ
を用いたハウリング抑圧装置に関する。
を用いたハウリング抑圧装置に関する。
従来例の構成とその問題点 近年、会議システムやテレコンファレンスシステムの発
展に伴い、明瞭で自然な拡声ができるハウリング抑圧装
置が望まれている。
展に伴い、明瞭で自然な拡声ができるハウリング抑圧装
置が望まれている。
以下に従来のハウリング抑圧装置について説明する。第
1図は従来のディジタルフィルタを用いたハウリング抑
圧装置のブロック図であり、1は単一指向性マイクロホ
ン、2はマイクロホンアンプ、3はローパスフィルタ、
4は拡声用スピーカ、5は拡声用アンプ、6,12はア
ナログ−ディジタル変換器(以下、A/D変換器と呼ぶ)
7,13用のローパスフィルタ、10はディジタル−ア
ナログ変換器(以下D/A変換器と呼ぶ)9用のローパス
フィルタ、14はマイクロホン1とスピーカ4の間の伝
達関数を推定しインパルスレスポンス(以下、IRと略
す)の形で記憶する伝達関数推定部、8は推定したI
R:Hと拡声アンプへの入力Lのディジタル信号Xとの
コンボリューションを計算し、スピーカ4からマイクロ
ホン1への反響信号を推定する反響信号推定部、11は
推定した反響信号Mをマイクロホン出力Jから減算する
減算部、16,17はIRの推定の更新と保持の切り替
えスイッチで更新時はA側、保持時はB側に設定され
る。15は更新の際のIR推定用のホワイトノイズ発振
器である。
1図は従来のディジタルフィルタを用いたハウリング抑
圧装置のブロック図であり、1は単一指向性マイクロホ
ン、2はマイクロホンアンプ、3はローパスフィルタ、
4は拡声用スピーカ、5は拡声用アンプ、6,12はア
ナログ−ディジタル変換器(以下、A/D変換器と呼ぶ)
7,13用のローパスフィルタ、10はディジタル−ア
ナログ変換器(以下D/A変換器と呼ぶ)9用のローパス
フィルタ、14はマイクロホン1とスピーカ4の間の伝
達関数を推定しインパルスレスポンス(以下、IRと略
す)の形で記憶する伝達関数推定部、8は推定したI
R:Hと拡声アンプへの入力Lのディジタル信号Xとの
コンボリューションを計算し、スピーカ4からマイクロ
ホン1への反響信号を推定する反響信号推定部、11は
推定した反響信号Mをマイクロホン出力Jから減算する
減算部、16,17はIRの推定の更新と保持の切り替
えスイッチで更新時はA側、保持時はB側に設定され
る。15は更新の際のIR推定用のホワイトノイズ発振
器である。
以上のように構成されたハウリング抑圧装置について、
以下その動作を説明する。まず、スイッチ16,17を
A側に倒し、マイクロホン,スピーカ間のIRを推定す
る。ホワイトノイズ発振器15の出力がスピーカ4で拡
声され、マイクロホン1で収音される。また、拡声され
るホワイトノイズはローパスフィルタ6を通してA/D変
換器7でディジタル信号Xに変換され、反響信号推定部
8に送られる。さらに反響信号推定部8には伝達関数推
定部14より反響路を推定したIR:Hが送られてお
り、ディジタル信号XとIR:Hのコンボリューション
を計算し、推定反響信号Yを出力する。推定反響信号Y
はD/A変換器9を通してアナログ信号に変換され、マイ
クロホン1の出力Iを増幅し、低域波した信号Jから
減算部11において差し引かれる。減算部11の出力K
は、A/D変換器13によりディジタル信号Nに変換さ
れ、伝達関数推定部14に送られる。伝達関数推定部1
4では、ディジタル信号Nが零になるようIRを更新す
る。以上の動作を1サンプリング内に行なう。充分な回
数だけ以上の動作を繰り返し、減算部11の出力Kが零
になるように推定したIR:Hは一定値に収束してゆ
き、伝達関数の推定が完了する。
以下その動作を説明する。まず、スイッチ16,17を
A側に倒し、マイクロホン,スピーカ間のIRを推定す
る。ホワイトノイズ発振器15の出力がスピーカ4で拡
声され、マイクロホン1で収音される。また、拡声され
るホワイトノイズはローパスフィルタ6を通してA/D変
換器7でディジタル信号Xに変換され、反響信号推定部
8に送られる。さらに反響信号推定部8には伝達関数推
定部14より反響路を推定したIR:Hが送られてお
り、ディジタル信号XとIR:Hのコンボリューション
を計算し、推定反響信号Yを出力する。推定反響信号Y
はD/A変換器9を通してアナログ信号に変換され、マイ
クロホン1の出力Iを増幅し、低域波した信号Jから
減算部11において差し引かれる。減算部11の出力K
は、A/D変換器13によりディジタル信号Nに変換さ
れ、伝達関数推定部14に送られる。伝達関数推定部1
4では、ディジタル信号Nが零になるようIRを更新す
る。以上の動作を1サンプリング内に行なう。充分な回
数だけ以上の動作を繰り返し、減算部11の出力Kが零
になるように推定したIR:Hは一定値に収束してゆ
き、伝達関数の推定が完了する。
次にスイッチ16,17をB側へ倒し拡声を行う。マイ
クロホン1で収音された信号Iは増幅,低域波され信
号Jとなる。信号Jに話者の声とスピーカからの反響信
号が含まれている。マイクロホン−スピーカ間の伝達関
数は推定されているので反響信号推定部8で推定反響信
号Yが算出され、アナログ信号Mに変換され、減算部1
1で反響信号を含んだ信号Jから推定反響信号Mが取り
除かれた信号Kが出力され拡声アンプ5を通しスピーカ
4で拡声される。この際、信号L(LとKは同じ)はデ
ィジタル信号に変換された後反響信号推定部8に送ら
れ、今拡声した信号Lによるスピーカからマイクへの回
り込み信号の除去に用いられる。この際、推定される推
定反響信号Mが、実際の反響信号に近いほどハウリング
抑圧効果は大きくなる。推定反響信号とは(1)式で算出
される。
クロホン1で収音された信号Iは増幅,低域波され信
号Jとなる。信号Jに話者の声とスピーカからの反響信
号が含まれている。マイクロホン−スピーカ間の伝達関
数は推定されているので反響信号推定部8で推定反響信
号Yが算出され、アナログ信号Mに変換され、減算部1
1で反響信号を含んだ信号Jから推定反響信号Mが取り
除かれた信号Kが出力され拡声アンプ5を通しスピーカ
4で拡声される。この際、信号L(LとKは同じ)はデ
ィジタル信号に変換された後反響信号推定部8に送ら
れ、今拡声した信号Lによるスピーカからマイクへの回
り込み信号の除去に用いられる。この際、推定される推
定反響信号Mが、実際の反響信号に近いほどハウリング
抑圧効果は大きくなる。推定反響信号とは(1)式で算出
される。
Nは伝達関数推定部14で推定するIRの次数(以下タ
ップ数と呼ぶ)このため、データのサンプリング時間が
同じであればタップ数が大きいほど、長い反響を除去で
きるし、データのビット数が大きいほど推定反響信号は
実際の反響に近づく。
ップ数と呼ぶ)このため、データのサンプリング時間が
同じであればタップ数が大きいほど、長い反響を除去で
きるし、データのビット数が大きいほど推定反響信号は
実際の反響に近づく。
しかしながら、上記の従来の構成では、高音域までの信
号の反響を除去しなければならないためサンプリング周
期が短かくなり、1サンプル間での演算量が制限された
り、タップ数の大きくとれない場合、除去できる反響信
号時間が短くなったりして、十分なハウリング抑圧効果
が得られなかったりする。また、ディジタルフィルタ部
のハードウェアが大きくなったりし、コストや効果の面
で問題があった。
号の反響を除去しなければならないためサンプリング周
期が短かくなり、1サンプル間での演算量が制限された
り、タップ数の大きくとれない場合、除去できる反響信
号時間が短くなったりして、十分なハウリング抑圧効果
が得られなかったりする。また、ディジタルフィルタ部
のハードウェアが大きくなったりし、コストや効果の面
で問題があった。
発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、マイクロ
ホンに超指向性マイクロホンを用い、ハードウェアの構
成を簡単にし、除去できる反響時間を長くし、ハウリン
グ抑圧効果を向上することのできるハウリング抑圧装置
を提供することを目的としている。
ホンに超指向性マイクロホンを用い、ハードウェアの構
成を簡単にし、除去できる反響時間を長くし、ハウリン
グ抑圧効果を向上することのできるハウリング抑圧装置
を提供することを目的としている。
発明の構成 本発明は、超指向性マイクロホンと、前記超指向性マイ
クロホンのマイクロホン出力の低音域と高音域に分割す
るローパスフィルタ,ハイパスフィルタと、マイクロホ
ンとスピーカの間の伝達関数を推定する伝達関数推定部
と、伝達関数からスピーカからマイクへの反響信号を推
定する反響信号推定部と、マイクロホン出力から推定し
た反響信号を減算する減算部を備えたハウリング抑圧装
置であり、高音域に超指向性を用いハウリングを抑圧
し、低音域に反響信号を推定し入力から減算するディジ
タルフィルタを用いる構成とし、サンプリング時間を長
くすることにより、反響打ち消し時間、反響打ち消し効
果を大幅に向上することができるものである。
クロホンのマイクロホン出力の低音域と高音域に分割す
るローパスフィルタ,ハイパスフィルタと、マイクロホ
ンとスピーカの間の伝達関数を推定する伝達関数推定部
と、伝達関数からスピーカからマイクへの反響信号を推
定する反響信号推定部と、マイクロホン出力から推定し
た反響信号を減算する減算部を備えたハウリング抑圧装
置であり、高音域に超指向性を用いハウリングを抑圧
し、低音域に反響信号を推定し入力から減算するディジ
タルフィルタを用いる構成とし、サンプリング時間を長
くすることにより、反響打ち消し時間、反響打ち消し効
果を大幅に向上することができるものである。
実施例の説明 第2図は本発明の一実施例におけるハウリング抑圧装置
のブロック図である。第2図において18は超指向性マ
イクロホン、19はマイクロホンアンプ、20は拡声用
スピーカ、21は拡声用アンプ、22はマイクロホンア
ンプ19の出力の低音域部だけを取り出し減算器30へ
送るローパスフィルタ、23は超指向性マイクロホンの
指向性の尖い高音域部だけ取り出すハイパスフィルタ、
24は反響信号を除去された後の低音域部と、ハイパス
フィルタ23の出力を合成する合成部、25はローパス
フィルタ、26はアナログ−ディジタル変換器(以下A/
D変換器という)、27は反響信号推定部、28はディ
ジタル−アナログ変換器(以下D/A変換器という)、2
9はローパスフィルタ、30は減算器、31は伝達関数
推定器、32はA/D変換器、33はローパスフィルタで
これらの構成部材は、従来例の構成と同じものである。
35,36,37はスイッチで、IR推定時にA側、保
持する時はB側へ倒す。34はホワイトノイズ発振器で
ある。
のブロック図である。第2図において18は超指向性マ
イクロホン、19はマイクロホンアンプ、20は拡声用
スピーカ、21は拡声用アンプ、22はマイクロホンア
ンプ19の出力の低音域部だけを取り出し減算器30へ
送るローパスフィルタ、23は超指向性マイクロホンの
指向性の尖い高音域部だけ取り出すハイパスフィルタ、
24は反響信号を除去された後の低音域部と、ハイパス
フィルタ23の出力を合成する合成部、25はローパス
フィルタ、26はアナログ−ディジタル変換器(以下A/
D変換器という)、27は反響信号推定部、28はディ
ジタル−アナログ変換器(以下D/A変換器という)、2
9はローパスフィルタ、30は減算器、31は伝達関数
推定器、32はA/D変換器、33はローパスフィルタで
これらの構成部材は、従来例の構成と同じものである。
35,36,37はスイッチで、IR推定時にA側、保
持する時はB側へ倒す。34はホワイトノイズ発振器で
ある。
第3図は、第2図に示す超指向性マイクロホン18の構
成図で、第3図において、38は単一指向性マイクロホ
ンで、矢印Dの方向に指向性がある。39は各マイクロ
ホンの出力を加算する加算器、また、両端のマイクロホ
ン間の距離lは20cm〜1m程度である。
成図で、第3図において、38は単一指向性マイクロホ
ンで、矢印Dの方向に指向性がある。39は各マイクロ
ホンの出力を加算する加算器、また、両端のマイクロホ
ン間の距離lは20cm〜1m程度である。
第4図は、両端のマイクロホン間の距離がl=40cmの
場合の周波数特性図であり、第4図中Aは正面、Bは9
0°方向、Cは180°方向の特性、超指向性の第1の
ディップ点D点はlで決まり、第2図に示すハイパスフ
ィルタ23のカットオフ周波数cは以下の(2)式に従
いc =c/l〔Hz〕 ……(2) (ただしcは音速である。) で決まる。l=40cm、c=340m/secの場合は、
c=850Hzとなる。第5図に第2図のローパスフィル
タ22、ハイパスフィルタ23の特性の一例を示す。
場合の周波数特性図であり、第4図中Aは正面、Bは9
0°方向、Cは180°方向の特性、超指向性の第1の
ディップ点D点はlで決まり、第2図に示すハイパスフ
ィルタ23のカットオフ周波数cは以下の(2)式に従
いc =c/l〔Hz〕 ……(2) (ただしcは音速である。) で決まる。l=40cm、c=340m/secの場合は、
c=850Hzとなる。第5図に第2図のローパスフィル
タ22、ハイパスフィルタ23の特性の一例を示す。
以上のように構成された本実施例のハウリング抑圧装置
について、以下のその動作を第2図に従い説明する。ま
ず、スイッチ35,36,37をA側に倒し、低音域部
の超指向性マイクロホン18とスピーカ20間のIRを
推定する。伝達関数の推定の動作は従来例と同じであ
る。次にスイッチ35,36,37をB側に倒し拡声を
行う。超指向性マイクロホン18で収音された信号I
は、マイクアンプ19を通った後、ローパスフィルタ2
2、ハイパスフィルタ23に送られる。ハイパスフィル
タ23の出力Pには超指向性マイクロホンの特性から話
者の声だけが含まれ、スピーカ20からの反響は非常に
少ない。ローパスフィルタ22の出力Jには、話者の声
とスピーカからの反響信号が含まれている。すでに、マ
イクロホン−スピーカ間の伝達関数は推定されているの
で、反響信号推定部27で推定反響信号Yが算出され、
アナログ信号Mに変換された後、減算部30で反響信号
を含んだ信号Jから推定反響信号Mが取り除かれた信号
Kが出力され、これが合成器24に入力される。ここ
で、合成器24に入力される信号P,L(信号Lは信号
Kと同じ)にはスピーカからの反響成分は非常に少なく
なっており、合成器24で信号PとLを合成した出力Q
にはほとんど反響信号は含まれていない。出力Qが拡声
用アンプ21を通して拡声スピーカ20で拡声されるこ
とになり、ハウリングは起こりにくくなる。先ほどの減
算器30の出力Kは(もしくはL)は、反響信号推定部
27に送られ、今拡声した信号Lによるスピーカからマ
イクロホンへの回り込み信号の除去に用いられる。
について、以下のその動作を第2図に従い説明する。ま
ず、スイッチ35,36,37をA側に倒し、低音域部
の超指向性マイクロホン18とスピーカ20間のIRを
推定する。伝達関数の推定の動作は従来例と同じであ
る。次にスイッチ35,36,37をB側に倒し拡声を
行う。超指向性マイクロホン18で収音された信号I
は、マイクアンプ19を通った後、ローパスフィルタ2
2、ハイパスフィルタ23に送られる。ハイパスフィル
タ23の出力Pには超指向性マイクロホンの特性から話
者の声だけが含まれ、スピーカ20からの反響は非常に
少ない。ローパスフィルタ22の出力Jには、話者の声
とスピーカからの反響信号が含まれている。すでに、マ
イクロホン−スピーカ間の伝達関数は推定されているの
で、反響信号推定部27で推定反響信号Yが算出され、
アナログ信号Mに変換された後、減算部30で反響信号
を含んだ信号Jから推定反響信号Mが取り除かれた信号
Kが出力され、これが合成器24に入力される。ここ
で、合成器24に入力される信号P,L(信号Lは信号
Kと同じ)にはスピーカからの反響成分は非常に少なく
なっており、合成器24で信号PとLを合成した出力Q
にはほとんど反響信号は含まれていない。出力Qが拡声
用アンプ21を通して拡声スピーカ20で拡声されるこ
とになり、ハウリングは起こりにくくなる。先ほどの減
算器30の出力Kは(もしくはL)は、反響信号推定部
27に送られ、今拡声した信号Lによるスピーカからマ
イクロホンへの回り込み信号の除去に用いられる。
以上のように本実施例によれば、マイクロホンを超指向
性マイクロホンとし、超指向性マイクロホンの指向性が
鋭い周波数においては、マイクロホン出力をそのまま拡
声し、指向性のにぶい周波数においては、スピーカから
マイクロホンへの反響を推定して反響成分を取り除くこ
とにより、データのサンプリング時間を長くすることが
でき、従来例と同じタップ数であっても反響除去できる
時間が長くなり、なおかつ、計算速度に対する制限もゆ
るめられ、1サンプル中に大量の計算が可能となり、ハ
ウリング抑圧効果を大幅に向上させることができる。さ
らに、マイクアレイ形の超指向性マイクロホンであるた
め、S/Nが良く、手元雑音を拾いにくくなり、話者とマ
イクロホンの距離を離すことができる。また、横長の形
状であるため、机上、演壇上でのスペースファクタが良
く非常に使い易くなる。
性マイクロホンとし、超指向性マイクロホンの指向性が
鋭い周波数においては、マイクロホン出力をそのまま拡
声し、指向性のにぶい周波数においては、スピーカから
マイクロホンへの反響を推定して反響成分を取り除くこ
とにより、データのサンプリング時間を長くすることが
でき、従来例と同じタップ数であっても反響除去できる
時間が長くなり、なおかつ、計算速度に対する制限もゆ
るめられ、1サンプル中に大量の計算が可能となり、ハ
ウリング抑圧効果を大幅に向上させることができる。さ
らに、マイクアレイ形の超指向性マイクロホンであるた
め、S/Nが良く、手元雑音を拾いにくくなり、話者とマ
イクロホンの距離を離すことができる。また、横長の形
状であるため、机上、演壇上でのスペースファクタが良
く非常に使い易くなる。
なお、本実施例では、超指向性マイクロホンをマイクア
レイ形として水平面内だけ超指向としたが、第6図のラ
イン形マイクロホン、第7図のパラボリック形マイクロ
ホンとすれば空間的に指向性を取る必要のある場合に有
効である。超指向性となるのはライン形マイクの場合第
6図の音孔42間の距離l、また、パラボリック形マイ
クロホンの場合第7図のパラボラ43の大きさlで決ま
る。尚、第6図はライン形マイクロホンの断面図で、第
6図において40は筐体、41は振動板、42は音孔で
ある。第7図はパラボリック形マイクロホンの構成図
で、第7図において43はパラボラ、44は単一指向性
マイクロホンである。
レイ形として水平面内だけ超指向としたが、第6図のラ
イン形マイクロホン、第7図のパラボリック形マイクロ
ホンとすれば空間的に指向性を取る必要のある場合に有
効である。超指向性となるのはライン形マイクの場合第
6図の音孔42間の距離l、また、パラボリック形マイ
クロホンの場合第7図のパラボラ43の大きさlで決ま
る。尚、第6図はライン形マイクロホンの断面図で、第
6図において40は筐体、41は振動板、42は音孔で
ある。第7図はパラボリック形マイクロホンの構成図
で、第7図において43はパラボラ、44は単一指向性
マイクロホンである。
発明の効果 本発明は、マイクロホンを超指向性マイクロホンとし、
マイクロホン出力を低音域部と高音域部に分け、高音域
部の超指向性、低音域部に反響信号を推定して反響成分
を除去するディジタルフィルタを用いることにより、A/
D,D/A変換のサンプリング時間を長くし、従来と同じタ
ップ数でも長い反響を除去でき、1サンプリング中に大
量の計算ができるようにしたため、ハウリング抑圧効果
が大幅に向上することができる優れたハウリング抑圧装
置を実現することができる。さらに、超指向性としたた
めS/Nが向上し、話者とマイクロホンを離して使用する
ことができ、マイクロホンの設置に自由度をもたせると
いう利点も有している。またマイクアレイ形の超指向性
マイクロホンは、机上等に設置する場合スペースファク
タが良く、会議システムやテレコンファレンス用ハンド
フリーマイクとして、実用に適しているなど、数々の優
れた効果を得ることができる。
マイクロホン出力を低音域部と高音域部に分け、高音域
部の超指向性、低音域部に反響信号を推定して反響成分
を除去するディジタルフィルタを用いることにより、A/
D,D/A変換のサンプリング時間を長くし、従来と同じタ
ップ数でも長い反響を除去でき、1サンプリング中に大
量の計算ができるようにしたため、ハウリング抑圧効果
が大幅に向上することができる優れたハウリング抑圧装
置を実現することができる。さらに、超指向性としたた
めS/Nが向上し、話者とマイクロホンを離して使用する
ことができ、マイクロホンの設置に自由度をもたせると
いう利点も有している。またマイクアレイ形の超指向性
マイクロホンは、机上等に設置する場合スペースファク
タが良く、会議システムやテレコンファレンス用ハンド
フリーマイクとして、実用に適しているなど、数々の優
れた効果を得ることができる。
第1図は従来のハウリング抑圧装置のブロック図、第2
図は本発明の一実施例におけるハウリング抑圧装置のブ
ロック図、第3図は第2図中の超指向性マイクロホンの
一実施例であるマイクアレイ形超指向性マイクロホンの
構成図、第4図は第3図のマイクロホンの周波数感度特
性図、第5図は本実施例のローパスフィルタ、ハイパス
フィルタの特性図、第6図は同他の実施例におけるライ
ン形マイクロホンの構成図、第7図は同パラボリック形
マイクロホンの構成図である。 18……超指向性マイクロホン、20……スピーカ、2
2……ローパスフィルタ、23……ハイパスフィルタ、
24……合成部、27……反響信号推定部、30……減
算器、31……伝達関数推定器。
図は本発明の一実施例におけるハウリング抑圧装置のブ
ロック図、第3図は第2図中の超指向性マイクロホンの
一実施例であるマイクアレイ形超指向性マイクロホンの
構成図、第4図は第3図のマイクロホンの周波数感度特
性図、第5図は本実施例のローパスフィルタ、ハイパス
フィルタの特性図、第6図は同他の実施例におけるライ
ン形マイクロホンの構成図、第7図は同パラボリック形
マイクロホンの構成図である。 18……超指向性マイクロホン、20……スピーカ、2
2……ローパスフィルタ、23……ハイパスフィルタ、
24……合成部、27……反響信号推定部、30……減
算器、31……伝達関数推定器。
Claims (4)
- 【請求項1】超指向性マイクロホン18と、前記超指向
性マイクロホン18のマイクロホン出力の高音域を取り
出すハイパスフィルタ23と、前記超指向性マイクロホ
ン18の出力の低音域を取り出すローパスフィルタ22
と、前記ローパスフィルタ22の通過帯域において、ス
ピーカ20から前記超指向性マイクロホン18に至る反
響路の伝達特性をインパルス応答の形で推定する伝達関
数推定部31と、前記スピーカ20への入力信号と前記
伝達関数推定部31で推定したインパルス応答を畳み込
むことにより前記スピーカ20から前記超指向性マイク
ロホン18へ回り込む反響信号の推定値を近似合成する
反響信号推定部27と、前記ローパスフィルタ22の出
力から前記反響信号推定部27で推定した反響信号の推
定値を減算する減算部30と、前記減算部30の出力と
ハイパスフィルタ23の出力を合成し、前記スピーカ2
0に出力する合成部24から構成されることを特徴とす
るハウリング抑圧装置。 - 【請求項2】超指向性マイクロホン18が、複数個のマ
イクロホン素子を並べたマイクアレイ形マイクロホンで
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のハウ
リング抑圧装置。 - 【請求項3】超指向性マイクロホン18が、複数個の音
孔を設けた音響管を使用したライン形マイクロホンであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のハウリ
ング抑圧装置。 - 【請求項4】超指向性マイクロホン18が、集音用パラ
ボラを備えたパラボリック形マイクロホンであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載のハウリング抑圧
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030584A JPH0667025B2 (ja) | 1984-04-09 | 1984-04-09 | ハウリング抑圧装置 |
US06/719,740 US4747132A (en) | 1984-04-09 | 1985-04-03 | Howling canceller |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030584A JPH0667025B2 (ja) | 1984-04-09 | 1984-04-09 | ハウリング抑圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60214194A JPS60214194A (ja) | 1985-10-26 |
JPH0667025B2 true JPH0667025B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=13427612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7030584A Expired - Lifetime JPH0667025B2 (ja) | 1984-04-09 | 1984-04-09 | ハウリング抑圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667025B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5136396B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-02-06 | ヤマハ株式会社 | ハウリング抑制装置 |
-
1984
- 1984-04-09 JP JP7030584A patent/JPH0667025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60214194A (ja) | 1985-10-26 |
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