JP5136355B2 - 撮像装置及びその異物除去プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子に写り込むゴミを振動により除去する機能を備えた撮像装置及びその異物除去プログラムに関するものである。
従来、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラでは、レンズを交換した際に侵入する塵埃やカメラ内の駆動部品から発生する磨耗粉(以下、異物という)が、撮像素子の前面に配置された光学部材の表面に付着し、撮像素子で撮影した画像に写り込んでしまうという問題が生じていた。
そこで、撮像素子に写り込む異物を撮像素子の前方に配置した光学部材を振動させることにより除去するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−293097号公報
光学部材を圧電素子により振動させる従来技術では、共振周波数の異なる振動モードを複数組み合わせて光学部材を振動させる方式が主流となっている。しかしながら、従来は異物の付着している位置にかかわらず、共振周波数の異なる振動モードによる振動を一定時間、一定回数繰り返すようにしていたため、異物を効率良く除去することが難しいものとなっていた。
本発明の課題は、光学部材の表面に付着した異物を効率良く除去することができる撮像装置及びその異物除去プログラムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前記光電変換面側に設けられた光学部材と、前記光学部材を振動させる振動素子と、振動形状の異なる複数の各振動モードに応じて前記振動素子を振動させる振動素子駆動手段と記光学部材上に付着している異物の位置を特定する異物特定手段と、前記異物特定手段により特定された異物に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択し、当該振動モードの振動条件を変更する振動制御手段とを備え、前記振動制御手段は、前記異物特定手段により特定された異物の位置に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードの振動条件を変更し、前記異物が振動形状の山部に存在しない振動モードの振動条件を変更しないこと、を特徴とする撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記振動制御手段は、選択した振動モードの振動条件として、当該振動モードの共振周波数による駆動回数及び駆動電圧の少なくとも一つを変更することを特徴とする。
求項に記載の発明は、被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前記光電変換面側に設けられた光学部材と、前記光学部材を振動させる振動素子と、振動形状の異なる複数の各振動モードに応じて前記振動素子を振動させる振動素子駆動手段と、制御部とを備えた撮像装置の異物除去プログラムであって、記光学部材上に付着している異物の位置を特定する異物特定ステップと、前記異物特定ステップにより特定された異物の位置に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択し、当該振動モードの振動条件を変更する振動制御ステップであって、前記異物特定ステップにより特定された異物の位置に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードの振動条件を変更し、前記異物が振動形状の山部に存在しない振動モードの振動条件を変更しない振動制御ステップと、を前記制御部に実行させることを特徴とする異物除去プログラムである。
本発明によれば、光学部材の表面に付着した異物を効率良く除去することができる撮像装置及びその異物除去プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係わる撮像装置及びその異物除去プログラムの実施形態について説明する。ここでは、本発明をデジタルカメラに適用した場合の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係わるカメラ1の構成を示すブロック図である。以下、各部について説明する。
撮影レンズ2は、入射した被写体光を屈折させて撮像部3側に出射する光学系であり、図示しない絞りユニットにより被写体光の光量が調節される。
撮像部3は、撮影レンズ2から出射された被写体光を撮像する回路であり、被写体光を露光して電気的な画像信号に変換して画像処理部7へ出力する。この撮像部3は、撮像素子4と、光学部材5と、振動ユニット6とを備えている。
撮像素子4は、被写体像を光電変換面で光電変換する部分であり、平面状に配置されたCCD、CMOSなどで構成されている。光学部材5は、撮像素子4の前面に設けられ、撮像素子4の光電変換面上に被写体像を結像させるものであり、被写体光の分光特性やフィルタリング特性を備えている。この光学部材5は、積層された複数枚の水晶板やフィルタなどで構成されている。
振動ユニット6は、電圧の印加により振動して光学部材5を振動させる振動発生手段である。図2は、振動ユニット6の構成を示す斜視図である。本実施形態の振動ユニット6は、光学部材5の前面側の左右両端部に、この光学部材5を振動させる振動素子として一対の圧電素子61、62が設置されている。各圧電素子は板状に形成されており、光学部材5における有効撮影領域外の左右両端部にそれぞれ接着により貼り付けられている。
また、圧電素子61、62の端部には、フレキシブルプリント基板63、64が接続されている。これらフレキシブルプリント基板63、64は圧電素子駆動回路9(図1)と電気的に接続されており、この圧電素子駆動回路9から振動モードに応じた共振周波数の交流電圧が印加される。
圧電素子61、62に特定の周波数(光学部材5の共振周波数)の交流電圧が印加されると、圧電素子61、62の振動とともに光学部材5が共振して光学部材5の振動が発生する。この振動により光学部材5の表面に付着した異物が除去されることになる。なお、振動モードと振動形状については後述する。
画像処理部7は、撮像部3から出力された画像信号に対し、ノイズ除去、A/D変換、色補正処理、サイズ変更、符号化などの、アナログ及びデジタルの画像処理を行い、最終的な画像データを作成する。この画像データはDRAM15に一時的に記憶される。
表示パネル8は、カメラ1の上面に配置された白黒の液晶ディスプレイパネルであり、撮影モード、絞り値、シャッタスピードなどの撮影情報などが表示される。
圧電素子駆動回路9は、上述した振動ユニット6に対して、各振動モードに応じた周波数の電圧を印加する。すなわち、圧電素子駆動回路9は、振動形状の異なる複数の各振動モードに応じて圧電素子を振動させる振動素子駆動手段として機能する。
制御部10は、カメラ1全体の動作を制御する回路であり、マイクロプロセッサにより構成されている。
この制御部10では、焦点調節のためのレンズ駆動量を演算し、撮影レンズ2の一部を光軸方向に移動させる不図示のレンズ内モータ又はボディ内モータを駆動して、焦点調節を行う。また、被写体光の輝度や、撮影レンズ2の種類、開放F値、焦点距離などのレンズ情報のほか、ユーザにより設定された撮影モード、図示しない感度設定部から入力された感度情報などに基づいて適正な露出値を演算する。そして、その露出値に応じた絞り値とシャッタスピード値を選択し、不図示の絞りユニットやシャッタユニットを駆動して露出制御を行う。
また、ユーザ操作により異物除去処理が選択されたときに、制御部10は、撮像素子4により撮像された白画面の画像データに基づいて、光学部材5に付着している異物の位置を特定する異物位置手段として機能する。また、制御部10は、特定された異物の位置に基づいて、この異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択し、この振動モードの振動条件を変更とする振動制御手段として機能する。本実施形態では、振動モードの振動条件として、後述の実施形態1では振動ユニット6の駆動回数を変更し、実施形態2では駆動電圧を変更するようにしている。また、いずれの実施形態においても、異物が振動形状の山部に存在する振動モードの振動条件のみを変更し、異物が振動形状の山部に存在しない振動モードの振動条件を変更しないようにしている。なお、異物の位置の特定と、特定した異物が振動形状の山部に存在する振動モードの選択については後述する。
操作部材11は、ユーザが制御部10に対し各種指令を与えるための操作入力手段であり、不図示のダイヤル、ボタン、レバーなどで構成されている。
液晶モニタ12は、カメラ1の背面に配置されたカラーの液晶ディスプレイである。この液晶モニタ12には、表示パネル8と同じ撮影モード、絞り値、シャッタスピードなどの撮影情報が表示されるほか、メニュー画面、モード設定画面や、撮像された画像(再生画像)やライブビュー画像を含む動画などが表示される。ユーザは液晶モニタ12に表示されたメニュー画面から異物除去処理を選択することができる。
EEPROM13は、カメラ1の電源がオフしても記憶した情報を保持する不揮発性メモリであり、ユーザ設定やカスタム設定などの入力情報が記憶される。このEEPROM13には、後述の実施形態1においては基準の駆動回数NA0、NB0、NC0や、実際の駆動回数NA、NB、NCが記憶される。また実施形態2においては、基準の駆動電圧VA0、VB0、VC0や、実際の駆動電圧VA、VB、VCが記憶される。
ROM14は、カメラ1の動作や制御に必要なプログラムのほか、このプログラムの実行に必要な初期値や設定値などが記憶される。
DRAM15は、カメラ1の電源がオフしたときに記憶した情報が消去される揮発性メモリであり、上述した画像データのほか、画像処理部7や制御部10などが処理を行う際に必要なデータが一時的に記憶される。
メモリカードI/F(インターフェース)部16は、DRAM15に記憶されている画像データをメモリカード17に記録し、またメモリカード17に記録されている画像データを読み出す機能を備えた書き込み/読み出し装置である。このメモリカードI/F部16の図示しないメモリカードスロットには、メモリカード17が着脱自在に装着される。
次に、振動ユニット6における振動モードと振動形状について説明する。図3は、光学部材5が共振したときの振動形状を示す説明図であり、各振動モードにおいて、光学部材5を異なる共振周波数で共振させたときの振動形状を模式的に示している。各振動形状では、振幅運動の一方の形状を実線で示し、他方の形状を二点鎖線で示している。すなわち、圧電素子61、62に印加する交流電圧のサイクルに従って、対称な2つの振幅形状が周期的に発生することになる。
圧電素子61、62に印加する共振周波数が高くなるにつれて振動形状の振幅周期も短くなり、振動形状の腹部の数も多くなる。また、共振周波数が低くなるにつれて振動形状の振幅周期も長くなり、振動形状の腹部の数も少なくなる。ここでは、腹部の数が少ない順に振動モードA、振動モードB、振動モードCが設定されている。なお、本実施形態では、説明を簡単にするため3つの振動モードを例とするが、振動モードの数はさらに多くてもよい。また、振動形状の「腹部」とは、振動形状の山(頂点付近)の区間をいい、「節部」とは、隣り合う腹部と腹部との間の区間をいう。
光学部材5の表面に付着した異物を除去する場合は、振動モードA、振動モードB、振動モードCの順に異なる共振周波数による振動を発生させる。これによれば、光学部材5の有効撮影領域(横幅方向)では、振動モードA〜Cのいずれかの振動形状の山部による振幅が発生することになるため、光学部材5の有効撮影領域を含むほぼ全体を満遍なく振動させることができる。
なお、各振動モードでは、振動ユニット6の振動時間とその回数が基準の駆動回数として設定されている。例えば、振動モードAにおいて5秒間×3回が基準の駆動回数として設定されているとすると、異物除去処理が実行されるごとに、振動モードAでは、5秒間×3回の駆動が行われる。振動モードB、振動モードCについても、それぞれ所定の駆動時間と駆動回数が設定されている。ただし、この駆動回数は変更可能であり、後述する実施形態1では、選択した振動モードにおける駆動回数を基準の駆動回数よりも1回多くするように制御している。また、後述する実施形態2では、選択した振動モードにおける駆動電圧を基準の駆動電圧よりも10(V)高くなるように制御している。
次に、制御部10において、異物の位置の特定と、特定した異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択する場合の具体例について説明する。
図4(a)〜(d)は、撮像された白画面と光学部材5上に付着した異物の位置との関係を示す説明図である。本実施形態の異物除去処理においては、光学部材5に付着している異物を検出するために、白画面の画像データを取得する必要がある。このような白画面の画像データは、撮影レンズ2の先端から10cmほど離れた位置に、明るく均一な白色被写体を固定し、これを画面いっぱいに撮影することにより取得される。本実施形態の異物除去処理を実施する場合、ユーザは上記のような手法により予め白画面の画像データを取得することになる。なお、白画面の画像データはEEPROM13に記憶される。
図4(a)は、撮像された白画面の一例を示している(破線は分割された領域を示す)。光学部材5に異物が付着している場合は、例えば、図示のように有効撮影領域100の中に異物101が写り込むことになる。制御部10は、白画面の画像データをパターン認識等の手法により解析し、異物が存在する場合は、その異物が複数の領域に分割された有効撮影領域100のどの領域に存在するかを特定し、その領域の位置情報をDRAM25に記憶する。
次に、制御部10は、特定した異物101の位置に基づいて、この異物101が振動形状の山部に存在する振動モードを選択する。図4(b)〜(d)は、図3に示した振動モードA〜Cの山部を斜線、節部を白色で示している。すなわち、図4(b)は振動モードAの山部、図4(c)は振動モードBの山部、図4(d)は振動モードCの山部をそれぞれ示している。図4(a)に示す異物101の位置に対して、この異物101が振動形状の山部に存在する振動モードは、振動モードBと振動モードCとになる。このため、制御部10は、振動モードBと振動モードCを、振動条件を変更とする振動モードとしてDRAM25に記憶する。
次に、実施形態1における異物除去処理の手順を図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。この実施形態1では、異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動回数を変更するようにしている。なお図5において、NA0、NB0、NC0は基準の駆動回数であり、所定の回数が初期値として設定されている。また、NA、NB、NCは実際の駆動回数である。駆動回数NA、NB、NCに変更がなければ、NA=NA0、NB=NB0、NC=NC0となる。この異物除去処理のルーチンは、ROM14に記憶された異物除去処理プログラムを起動することにより実行される。
まず、制御部10は、EEPROM13に記憶している駆動回数NA、NB、NCを初期値にリセットする(ステップS101)。続いて、白画面の画像データがEEPROM13に記憶されているかどうかを判定する(ステップS102)。ここで、判定がNoであれば、ステップS113へ進み、Yesであれば、白画面の画像データを解析して、異物が存在するかどうかを判定する(ステップS103)。ここで、判定がNoであれば、ステップS112へ進み、Yesであれば、その異物が有効撮影領域のどの領域に位置するかを特定する(ステップS104)。続いて、制御部10は、特定した異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択する(ステップS105)。先に説明した図4の例では、振動モードBと振動モードCが選択されているため、振動モードB及びCでは駆動回数が変更されることになる。
次に、制御部10は、選択されたのが振動モードAかどうかを判定する(ステップS106)。この判定でNoであれば、ステップS108へ進み、Yesであれば、駆動回数NA=NA0+1とする(ステップS107)。続いて、選択されたのが振動モードBかどうかを判定する(ステップS108)。この判定でNoであれば、ステップS110へ進み、Yesであれば、駆動回数NB=NB0+1とする(ステップS109)。続いて、選択されたのが振動モードCかどうかを判定する(ステップS110)。ここでNoであれば、ステップS112へ進み、Yesであれば、駆動回数NC=NC0+1とする(ステップS111)。
なお、上記ステップS106、ステップS108、ステップS110の判定がいずれもNoであれば、駆動回数NA、NB、NCは、基準の駆動回数NA0、NB0、NC0のままとなる。すなわち、異物が存在している場合であっても、その異物が振動形状の山部に存在する振動モードがない場合は、基準の駆動回数NA0、NB0、NC0により各振動モードが実行されることになる。また、ステップS103の判定でNoの場合も、基準の駆動回数NA0、NB0、NC0により各振動モードが実行される。
本実施形態の例では、振動モードBと振動モードCが選択されているため、振動モードAの駆動回数は初期値NA0となるが、振動モードBと振動モードCの駆動回数はそれぞれ初期値よりも1回多い回数が設定されることになる。すなわち、制御部10は、EEPROM13に記憶している駆動回数NA、NB、NCのうち、NB、NCの駆動回数を変更する。
次に、制御部10は、EEPROM13に記憶している白画面の画像データを削除する(ステップS112)。そして、圧電素子駆動回路9を制御して、EEPROM13に記憶している駆動回数NA、NB、NCに基づいて、各振動モードを実行する(ステップS113)。
上記実施形態1によれば、白画面の画像データに基づいて異物の位置を特定するとともに、この異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動回数を多くするようにしたので、光学部材5において異物の付着している部分を通常よりも多く振動させることができる。したがって、光学部材5の表面に付着した異物を効率良く除去することができる。
また、実施形態1においては、白画面の画像データを解析して異物が存在しない場合は、基準の駆動回数NA0、NB0、NC0により各振動モードが実行されるので、異物として認識されない微細な塵埃等についても除去することができる。同様に、異物が存在している場合でも、その異物が振動形状の山部に存在する振動モードがない場合は、基準の駆動回数NA0、NB0、NC0により各振動モードが実行されるので、通常の駆動回数による異物除去の効果を期待することができる。
さらに、実施形態1において、基準の駆動回数NA0、NB0、NC0をゼロと設定すれば、異物が振動形状の山部に存在する振動モードのみが実行されることになるので、異物除去処理に要する時間を短縮することができる。
次に、実施形態2における異物除去処理の手順を図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。この実施形態2では、異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動電圧を変更するようにしている。なお図6において、VA0、VB0、VC0は基準の駆動電圧(交流電圧の最大値)であり、所定の電圧値が初期値として設定されている。また、VA、VB、VCは実際の駆動電圧である。駆動電圧VA、VB、VCに変更がなければ、VA=VA0、VB=VB0、VC=VC0となる。この異物除去処理のルーチンは、ROM14に記憶された異物除去処理プログラムを起動することにより実行される。
まず、制御部10は、EEPROM13に記憶している駆動電圧VA、VB、VCを初期値にリセットする(ステップS201)。続いて、白画面の画像データがEEPROM13に記憶されているかどうかを判定する(ステップS202)。ここで、判定がNoであれば、ステップS213へ進み、Yesであれば、白画面の画像データを解析して、異物が存在するかどうかを判定する(ステップS203)。ここで、判定がNoであれば、ステップS212へ進み、Yesであれば、その異物が有効撮影領域のどの領域に位置するかを特定する(ステップS204)。続いて、制御部10は、特定した異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択する(ステップS205)。先に説明した図4の例では、振動モードBと振動モードCが選択されているため、振動モードB及びCでは駆動電圧が変更されることになる。
次に、制御部10は、選択されたのが振動モードAかどうかを判定する(ステップS206)。この判定でNoであれば、ステップS208へ進み、Yesであれば、駆動電圧VA=VA0+10(V)とする(ステップS207)。続いて、選択されたのが振動モードBかどうかを判定する(ステップS208)。この判定でNoであれば、ステップS210へ進み、Yesであれば、駆動電圧VB=VB0+10(V)とする(ステップS209)。続いて、選択されたのが振動モードCかどうかを判定する(ステップS210)。ここでNoであれば、ステップS212へ進み、Yesであれば、駆動電圧VC=VC0+10(V)とする(ステップS211)。
なお、上記ステップS206、ステップS208、ステップS210の判定がいずれもNoであれば、駆動電圧VA、VB、VCは、基準の駆動電圧VA0、VB0、VC0のままとなる。すなわち、異物が存在している場合であっても、その異物が振動形状の山部に存在する振動モードがない場合は、基準の駆動電圧VA0、VB0、VC0により各振動モードが実行されることになる。また、ステップS203の判定でNoの場合も、基準の駆動電圧VA0、VB0、VC0により各振動モードが実行される。
本実施形態の例では、振動モードBと振動モードCが選択されているため、振動モードAの駆動電圧は初期値VA0となるが、振動モードBと振動モードCの駆動電圧はそれぞれ初期値よりも10(V)高い電圧が設定されることになる。すなわち、制御部10は、EEPROM13に記憶している駆動電圧VA、VB、VCのうち、VB、VCの駆動電圧を変更する。
次に、制御部10は、EEPROM13に記憶している白画面の画像データを削除する(ステップS212)。そして、圧電素子駆動回路9を制御して、EEPROM13に記憶している駆動電圧VA、VB、VCに基づいて、各振動モードを実行する(ステップS213)。
上記実施形態2によれば、白画面の画像データに基づいて異物の位置を特定するとともに、この異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動電圧を高くするようにしたので、光学部材5において異物の付着している部分を通常よりも大きな振幅で振動させることができる。したがって、光学部材5の表面に付着した異物を効率良く除去することができる。とくに、本実施形態では振動モードの駆動回数を変更しないので、異物除去処理に要する時間を通常時と同じにすることができる。
また、実施形態2においては、白画面の画像データを解析して異物が存在しない場合は、基準の駆動電圧VA0、VB0、VC0により各振動モードが実行されるので、異物として認識されない微細な塵埃等についても除去することができる。同様に、異物が存在している場合でも、その異物が振動形状の山部に存在する振動モードがない場合は、基準の駆動電圧VA0、VB0、VC0により各振動モードが実行されるので、通常の駆動電圧による異物除去の効果を期待することができる。
さらに、実施形態2において、基準の駆動電圧NA0、NB0、NC0をゼロと設定すれば、異物が振動形状の山部に存在する振動モードのみが実行されることになるので、異物除去処理に要する時間を短縮することができる。
なお、他の実施形態として、異物が振動形状の山部に存在する振動モードにおいて、駆動回数と駆動電圧の両方を変更するようにしてもよい。すなわち、制御部10において、異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動回数を基準よりも多くし、且つ駆動電圧を基準よりも高くするように制御部するものである。このように、駆動回数と駆動電圧の両方を変更するようにした場合は、光学部材5において異物の付着している部分を通常よりも更に多く、且つ大きな振幅で振動させることができるため、異物をより効率良く除去することができる。
また、駆動回数と駆動電圧の両方を変更する実施形態において、基準の駆動電圧および基準の駆動電圧をそれぞれゼロと設定すれば、異物が振動形状の山部に存在する振動モードのみが実行されることになるので、異物除去処理に要する時間を更に短縮することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)異物除去処理が終了した後、異物の存在した領域の位置情報を記憶しておき、次回の異物除去処理で同一の領域に異物の存在が確認された場合は、駆動回数や駆動電圧の値が更に大きくなるように制御してもよい。これによれば、同じ領域で除去されない異物に対して、より集中的に振動を与えることができる。この場合、駆動回数や駆動電圧の値に上限を設けておき、その上限値を越えても同じ領域に除去されない異物が存在する場合は、ユーザに対し光学部材5をブロアなどで掃除するよう促すメッセージを液晶モニタ12に表示させるようにしてもよい。
(2)実施形態1では、異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動回数を基準の駆動回数よりも1回多くする例について示したが、この例に限定されず、さらに多くの回数に変更するようにしてもよい。また、振動モードに応じて増やす回数が異なるようにしてもよい。
(3)実施形態2では、異物が振動形状の山部に存在する振動モードの駆動電圧を基準の駆動電圧よりも10(V)高くする例について示したが、この例に限定されず、さらに電圧値を高くするようにしてもよい。また、振動モードに応じて高くする電圧値が異なるようにしてもよい。
(4)実施形態1、2では、白画面の画像データを解析して異物が存在しない場合に、基準の駆動回数又は駆動電圧により各振動モードを実行するようにしているが、異物が存在していなければ、白画面の画像データを削除した後、各振動モードを実行することなく処理を終了するようにしてもよい。
(5)実施形態1、2では、ROM14に記憶された異物除去処理プログラムを起動することにより異物除去処理が実行される例について示したが、制御部10により実行される異物除去処理プログラムの一部又は全部に相当するプログラムが記録された記憶媒体を用意し、必要に応じてその記録媒体をカメラ1へ装着して内部に記録されているプログラムを読み込むようにしてもよい。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。さらに、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
実施形態に係わるカメラの構成を示すブロック図である。 振動ユニットの構成を示す斜視図である。 光学部材が共振したときの振動形状を示す説明図。 (a)〜(d)は撮像された白画面と光学部材上に付着した異物の位置との関係を示す説明図である。 実施形態1における異物除去処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2における異物除去処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
5:光学部材、6:振動ユニット、9:圧電素子駆動回路、10:制御部、13:EEPROM、14:ROM、15:DRAM、61,62:圧電素子

Claims (3)

  1. 被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の前記光電変換面側に設けられた光学部材と、
    前記光学部材を振動させる振動素子と、
    振動形状の異なる複数の各振動モードに応じて前記振動素子を振動させる振動素子駆動手段と、
    記光学部材上に付着している異物の位置を特定する異物特定手段と、
    前記異物特定手段により特定された異物に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択し、当該振動モードの振動条件を変更する振動制御手段と、
    を備え
    前記振動制御手段は、
    前記異物特定手段により特定された異物の位置に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードの振動条件を変更し、前記異物が振動形状の山部に存在しない振動モードの振動条件を変更しないこと、
    を特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記振動制御手段は、
    選択した振動モードの振動条件として、当該振動モードの共振周波数による駆動回数及び駆動電圧の少なくとも一つを変更すること、
    を特徴とする撮像装置。
  3. 被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前記光電変換面側に設けられた光学部材と、前記光学部材を振動させる振動素子と、振動形状の異なる複数の各振動モードに応じて前記振動素子を振動させる振動素子駆動手段と、制御部とを備えた撮像装置の異物除去プログラムであって、
    記光学部材上に付着している異物の位置を特定する異物特定ステップと、
    前記異物特定ステップにより特定された異物の位置に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードを選択し、当該振動モードの振動条件を変更する振動制御ステップであって、前記異物特定ステップにより特定された異物の位置に基づいて、当該異物が振動形状の山部に存在する振動モードの振動条件を変更し、前記異物が振動形状の山部に存在しない振動モードの振動条件を変更しない振動制御ステップと、
    を前記制御部に実行させることを特徴とする異物除去プログラム。
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