JP5272790B2 - 振動制御装置及びカメラ - Google Patents

振動制御装置及びカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP5272790B2
JP5272790B2 JP2009037081A JP2009037081A JP5272790B2 JP 5272790 B2 JP5272790 B2 JP 5272790B2 JP 2009037081 A JP2009037081 A JP 2009037081A JP 2009037081 A JP2009037081 A JP 2009037081A JP 5272790 B2 JP5272790 B2 JP 5272790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
vibrating body
optical member
mode
vibration mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009037081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010193312A (ja
Inventor
智 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009037081A priority Critical patent/JP5272790B2/ja
Publication of JP2010193312A publication Critical patent/JP2010193312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5272790B2 publication Critical patent/JP5272790B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Description

本発明は、光学部材を振動させて、光学部材の表面に付着した塵埃等を除去する振動制御装置及びカメラに関するものである。
従来、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラでは、レンズを交換した際に侵入する塵埃やカメラ内の駆動部品から発生する磨耗粉(以下、塵埃等という)が、撮像素子の前面に配置された光学部材の表面に付着し、撮像素子で撮影した画像に写り込んでしまうという問題が生じていた。
そこで、光学部材に貼り付けた圧電素子に特定の周波数の電圧を印加して光学部材を共振させることにより、光学部材の表面に付着した塵埃等を除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008−5058号公報 特開2002−204379号公報
上記のような圧電素子により光学部材を振動させる技術では、付着している位置や性質の異なる様々な塵埃等を除去するため、共振周波数の異なる振動モードを複数組み合わせて光学部材に与える方式が主流となっている。この方式では、シミュレーションにより予め光学部材に発生する振動形状の腹部の個数と位置、大きさを把握し、圧電素子の中心位置が振動形状の腹部に位置するように圧電素子を設置することで光学部材を効率よく共振させるようにしている。
しかしながら、同一位置に設置された圧電素子を使って複数の振動モードによる振動を発生させる場合、組み合わせる振動モードが離れていると、特定の振動モードにおいては振動形状の節部が圧電素子の中心位置近くになることがある。このように、振動形状の節部が圧電素子の中心位置近くにかかっていると、光学部材を効率良く振動させることができないばかりか、発生した振動形状自体が互いに打ち消し合い、印加する電圧を上昇させても全く振動を得ることができない場合もある。この場合は、その振動モードが実質的に使用できないことになる。
なお、振動形状の「腹部」とは、振動形状の山(頂点)の部分をいい、「節部」とは、振動形状の腹部と腹部との間の中間点をいう。
本発明の課題は、光学部材の表面に付着した塵埃等を効果的に除去することができる振動制御装置及びカメラを提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する
求項1に記載の発明は、被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子の前記光電変換面側に設けられ、互いに向き合う第1面及び第2面を有する板状の光学部材と、前記光学部材の有効撮影範囲外に設置され、電圧の印加により振動して前記光学部材を共振させる複数の振動体を有する振動発生手段と、前記光学部材が異なる振動形状で共振する複数の振動モードの中から選択された振動モードに応じて、振動させる前記振動体を切り替える切り替え制御手段と、前記切り替え制御手段により切り替えられた前記振動体に対して、前記振動モードに応じた周波数の電圧を印加する電圧制御手段と、を備え、複数の前記振動体のうち、低次系振動モード用として機能する前記振動体は、低次系振動モードにおける振動形状の腹部が当該振動体の中心位置にかかるように前記光学部材の前記第1面側に設置され、高次系振動モード用として機能する前記振動体は、高次系振動モードにおける振動形状の腹部が当該振動体の中心位置にかかるように前記光学部材の前記第2面側に設置され、かつ、前記光学部材の前記第1面及び前記第2面と直交する方向から見たとき、低次系振動モード用として機能する前記振動体と、高次系振動モード用として機能する前記振動体とは、互いに重なる領域を有するように設置されていること、を特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の振動制御装置であって、前記低次系振動モード用として機能する前記振動体として前記光学部材の前記第1面の有効撮影範囲を挟んで設置された振動体対と、前記高次系振動モード用として機能する前記振動体として前記光学部材の前記第2面の有効撮影範囲を挟んで設置された振動体対と、を有すること、を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子の前記光電変換面側に設けられ、互いに向き合う第1面及び第2面を有する板状の光学部材と、記光学部材の前記第1面の有効撮影範囲外に設置され、電圧の印加により振動して前記光学部材を共振させる第1振動体、第2振動体及び第3振動体を有する振動発生手段と、前記光学部材が異なる振動形状で共振する複数の振動モードの中から選択された振動モードに応じて、振動させる前記振動体を切り替える切り替え制御手段と、記切り替え制御手段により切り替えられた前記振動体に対して、前記振動モードに応じた周波数の電圧を印加する電圧制御手段と、を備え、前記切り替え制御手段は、低次系振動モードにおいて、前記第1振動体と前記第2振動体とが振動するように切り替え、高次系振動モードにおいて、前記第2振動体と前記第3振動体が振動するように切り替え、前記第1振動体及び前記2振動体は、低次系振動モードにおける振動形状の腹部が前記第1振動体及び前記2振動体全体の中心位置にかかるように設置され、前記第2振動体及び前記3振動体は、低次系振動モードにおける振動形状の腹部が前記第2振動体及び前記3振動体全体の中心位置にかかるように設置されていること、を特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の振動制御装置であって、前記第1振動体、前記第2振動体及び前記第3振動体として、前記光学部材の前記第1面の有効撮影範囲を挟んで設置された振動体対をそれぞれ有すること、を特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の振動制御装置を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、光学部材の表面に付着した塵埃等を効果的に除去することができる振動制御装置及びカメラを提供することができる。
実施形態1に係わる振動制御装置を備えたデジタルカメラの機能的な構成を示すブロック図である。 実施形態1における振動ユニットの構成を示す斜視図である。 実施形態1の振動ユニットと光学部材の共振による振動形状を示す説明図である。 従来例の構成による振動ユニットと光学部材の共振による振動形状を示す説明図である。 実施形態2における振動ユニットの構成を示す斜視図である。 実施形態2の振動ユニットと光学部材の共振による振動形状を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係わる振動制御装置及びカメラの実施形態について説明する。ここでは、本発明に係わる振動制御装置及びカメラをデジタルカメラに適用した場合の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係わる振動制御装置を備えたデジタルカメラ1の機能的な構成を示すブロック図である。以下、各部について説明する。
撮影レンズ2は、入射した被写体光を屈折させて撮像部3側に出射する光学系であり、図示しない絞りユニットにより被写体光の光量が調節される。
撮像部3は、撮影レンズ2から出射された被写体光を撮像する回路であり、被写体光を露光して電気的な画像信号に変換して画像処理部7へ出力する。この撮像部3は、撮像素子4と、光学部材5と、振動ユニット6とを備えている。撮像素子4は、被写体像を光電変換面で光電変換する部分であり、平面状に配置されたCCD、CMOSなどで構成されている。光学部材5は、撮像素子4の前面に設けられ、被写体光の分光特性やフィルタリング特性を備えている。この光学部材5は、積層された複数枚の水晶板やフィルタなどで構成されている。振動ユニット6は、電圧の印加により振動して光学部材5を共振させる振動発生手段であり、後述する低次系振動モード用の圧電素子(60a、60b)と高次系振動モード用の圧電素子(61a、61b)とを備えている。これら圧電素子は、圧電素子駆動回路9から供給される交流電圧により駆動される。
画像処理部7は、撮像部3から出力された画像信号に対し、ノイズ除去、A/D変換、色補正処理、サイズ変更、符号化などの処理を行い、デジタルの画像データを作成する。この画像データはDRAM15に一時的に記憶される。
表示パネル8は、使用者に対し撮像部3で撮像された被写体像や操作に関する情報などの表示のほか、各種設定情報や登録情報などを表示するための表示手段であり、液晶ディスプレイパネルにより構成されている。
圧電素子駆動回路9は、制御部10から所定の信号を受信すると、振動ユニット6の各圧電素子に対して、振動モードに応じた周波数の電圧を印加する。制御部10では、後述するように、振動させる圧電素子を光学部材5の振動モードに応じて切り替えている。この圧電素子駆動回路9は、制御部10により切り替えられた圧電素子に対し、振動モードに応じた周波数の電圧を印加する電圧制御手段として機能する。
制御部10は、デジタルカメラ1全体の動作を制御する回路であり、マイクロプロセッサにより構成されている。
この制御部10では、焦点調節のためのレンズ駆動量を演算し、撮影レンズ2の一部を光軸方向に移動させる不図示のレンズ内モータ又はボディ内モータを駆動して、焦点調節を行う。また、被写体光の輝度や、撮影レンズ2の種類、開放F値、焦点距離などのレンズ情報のほか、使用者により設定された撮影モード、図示しない感度設定部から入力された感度情報などに基づいて適正な露出値を演算する。そして、その露出値に応じた絞り値とシャッタースピード値を選択し、不図示の絞りユニットやシャッターユニットを駆動して露出制御を行う。
また、制御部10は、振動させる圧電素子を光学部材5の振動モードに応じて切り替える切り替え制御手段としての機能を備えている。すなわち、制御部10は、振動させる圧電素子の設定を切り替えた後、駆動の対象となる圧電素子に所定の周波数の交流電圧が印加されるよう圧電素子駆動回路9に駆動信号を出力する。本実施形態では、振動モードとして、後述する低次系振動モード(モード6、モード7)と、高次系振動モード(モード11、モード12)の2種類の振動モードが設定されており、光学部材5の表面に付着した塵埃等を除去する場合は、最初に低次系振動モードによる振動を発生させ、続いて、高次系振動モードによる振動を発生させている。
操作部材11は、使用者が制御部10に対し各種指令を与えるための入力手段であり、不図示のダイヤル、ボタン、レバーなどで構成されている。
電源部12は、デジタルカメラ1の電源がオンされると、制御部10、表示パネル8などに電力を供給する電源回路である。
EEPROM13は、デジタルカメラ1の電源がオフしても記憶した情報を保持する不揮発性メモリであり、ユーザ設定やカスタム設定などの入力情報が記憶される。このEEPROM13には、使用者が選択、決定した振動ユニット6の駆動パターンや、駆動のタイミング(例えば、電源オン時に実行)などの情報が記憶される。
ROM14は、デジタルカメラ1の動作や制御に必要なプログラムのほか、このプログラムの実行に必要な初期値や設定値などが記憶される。
DRAM15は、デジタルカメラ1の電源がオフしたときに記憶した情報が消去される揮発性メモリであり、上述した画像データのほか、画像処理部7、制御部10などが処理を行う際に必要なデータが一時的に記憶される。
メモリカードI/F(インターフェース)部16は、DRAM15に記憶されている画像データをメモリカード100に記録し、またメモリカード100に記録されている画像データを読み出す機能を備えた書き込み/読み出し装置である。このメモリカードI/F部16の図示しないメモリカードスロットには、メモリカード100が着脱自在に装着される。
図2は、実施形態1における振動ユニット6の構成を示す斜視図である。本実施形態の振動ユニット6では、図2に示すように、光学部材5の前面側の左右両端部に圧電素子60a、60bが設置され、背面側の左右両端部に圧電素子61a、61bが設置されている。
圧電素子60a、60bは高次系振動モード用の圧電素子対である。これら圧電素子60a、60bの幅は、後述する高次系振動モードの振動形状に合わせて幅が狭く形成されている。一方、圧電素子61a、61bは低次系振動モード用の圧電素子対である。これら圧電素子61a、61bの幅は、後述する高次系振動モードの振動形状に合わせて、圧電素子60a、60bよりも幅が広く形成されている。また、各圧電素子は板状に形成されており、光学部材5有効撮影範囲外の左右両端部にそれぞれ接着により貼り付けられている。
さらに、圧電素子60a、60bの端部には、フレキシブルプリント基板62a、62bが接続されている。同様に、圧電素子61a、61bの端部には、フレキシブルプリント基板63a、63bが接続されている。これらフレキシブルプリント基板62a、62b、63a、63bは圧電素子駆動回路9と電気的に接続されており、振動モードにより切り替えられた圧電素子に対して、振動モードに応じた周波数の電圧が印加される。なお、以下の説明では、圧電素子の符号を適宜に省略して記載する。
上記構成において、対になる圧電素子に特定の周波数(光学部材5の共振周波数)の交流電圧を印加すると、圧電素子の振動とともに光学部材5が共振して光学部材5の振動が発生する。この振動により光学部材5の表面に付着した塵埃等が除去されることになる。
図3は、実施形態1の振動ユニット6と光学部材5の共振による振動形状を示す説明図である。図3では、振動形状の上部に光学部材5と振動ユニット6を平面的に示している。各振動形状では、振幅運動の一方の形状を実線で示し、他方の形状を二点鎖線で示している。すなわち、圧電素子60に印加する交流電圧のサイクルに従って、対称な2つの振幅形状が周期的に発生することになる。
4つの振動形状は、光学部材5を異なる共振周波数で共振させたときの形状を示している。共振周波数が高くなるにつれて振動形状の振幅周期も短くなり、振動形状の腹部の数も多くなる。ここでは、腹部の数が10未満を低次系振動モード、10以上を高次系振動モードと規定し、腹部の数が少ない順にモード1、モード2・・・モード12と呼ぶものとする。図3では、低次系振動モードとしてモード6、モード7を例示し、高次系振動モードとしてモード11、モード12を例示している。
光学部材5の表面に付着した塵埃等を除去する場合は、モード6、モード7、モード11、モード12の順に異なる振動モードによる振動を発生させることになる。このために、制御部10では、振動させる圧電素子を光学部材5の振動モードに応じて切り替えている。すなわち、最初に低次系振動モードによる振動を発生させるため、制御部10は、振動させる圧電素子を圧電素子61a、61bに切り替え、これらの圧電素子61a、61bに対し、モード6、モード7に応じた周波数の交流電圧が印加されるよう圧電素子駆動回路9に駆動信号を出力する。続いて、高次系振動モードによる振動を発生させるため、制御部10は、振動させる圧電素子を圧電素子60a、60bに切り替え、これらの圧電素子60a、60bに対し、モード11、モード12に応じた周波数の交流電圧が印加されるよう圧電素子駆動回路9に駆動信号を出力する。これにより、光学部材5を、図3に示すモード6、モード7、モード11、モード12の振動形状により順に振動させることができる。なお、各振動モードにおける振動時間は適宜に設定されるものである。
先に説明したように、圧電素子60a、60bは高次系振動モード用の圧電素子対であり、圧電素子61a、61bは低次系振動モード用の圧電素子対となっている。本実施形態の振動ユニット6では、図3に示すように、低次系振動モード用の圧電素子対である圧電素子61a、61bは、低次系振動モード(モード6、モード7)における振動形状の腹部が圧電素子の中心位置にかかるように設置されている。また、高次系振動モード用の圧電素子対である圧電素子60a、60bは、高次系振動モード(モード11、モード12)における振動形状の腹部が圧電素子の中心位置にかかるように設置されている。
したがって、図3に示すように、低次系振動モードでは、モード6及びモード7のいずれにおいても、振動形状の腹部が圧電素子61a、61bの中心位置にかかることになり、振動形状の節部は圧電素子61a、61bの中心位置から外れることになる。同様に、高次系振動モードでは、モード11及びモード12のいずれにおいても、振動形状の腹部が圧電素子60a、60bの中心位置にかかることになり、振動形状の節部は圧電素子60a、60bの中心位置から外れることになる。したがって、光学部材5の有効撮影範囲を含む全体を、図3に示すモード6、モード7、モード11、モード12の振動形状により満遍なく振動させることができる。
このような圧電素子の設置は、シミュレーションにより異なる共振周波数で光学部材5を共振させたときに発生する振動形状の腹部の個数と位置、大きさを把握することにより、それぞれの圧電素子最適な位置に設置することができる。
ここで、比較のために、従来例について説明する。図4は、従来例の構成による振動ユニットと光学部材5の共振による振動形状を示す説明図である。図4では図3と同等部分を同一符号で示している。図4に示す従来例では、一対の圧電素子60x、60yが光学部材5の左右両端部に設置されている。それ以外の構成は実施形態1と同じである。
図4に示す従来例によれば、低次系振動モードでは、モード6及びモード7のいずれにおいても、振動形状の腹部が圧電素子60x、60yの中心位置近くにかかることになり、振動形状の節部は圧電素子60x、60yの中心位置から外れることになる。
一方、高次系振動モードでは、モード11及びモード12のいずれにおいても、振動形状の節部が圧電素子60x、60yの中心位置にかかることになる。この場合、圧電素子60x、60yの部分では十分な振動を得ることができないか、或いは、発生した振動形状自体が互いに打ち消し合い、印加する電圧を上昇させても全く振動を得ることができなくなることが考えられる。したがって、高次系振動モードでは、光学部材5の有効撮影範囲を含む全体を効率良く振動させることができないことになる。
上記実施形態1によれば、以下の効果を奏する。
(1)共振による振動を光学部材5に高効率で伝達させることができるので、光学部材5の有効撮影範囲を含む全体を低次系振動モードと高次系振動モードのそれぞれの振動形状により満遍なく振動させることができる。この結果、光学部材5の表面に付着した塵埃等を効果的に除去することができる。
(2)光学部材5の前面側に高次系振動モード用の圧電素子を設置し、背面側に低次系振動モード用の圧電素子を設置したので、各面に設置した圧電素子の幅を任意に設定することができる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2における振動ユニット6Aの構成を示す斜視図である。本実施形態の振動ユニット6Aでは、図5に示すように、光学部材5の前面側に圧電素子64a、64b、64c、64d、64e、64fが設置されている。このうち、圧電素子64a、64b、64cは、光学部材5の有効撮影範囲外の図中左側の端部に並べて設置されている。また、圧電素子64d、64e、64fは、同じく光学部材5の有効撮影範囲外の図中右側の端部に並べて設置されている。なお、隣接する圧電素子間は接触していてもよいし、離間していてもよい。
さらに、圧電素子64a、64b、64cの端部には、フレキシブルプリント基板65aが共通に接続されている。同様に、圧電素子64d、64e、64fの端部には、フレキシブルプリント基板65bが共通に接続されている。各フレキシブルプリント基板の内部では、プリント配線が圧電素子毎に別れて実装されており、圧電素子駆動回路9からの個別の信号がそれぞれの圧電素子に伝達されるように構成されている。
本実施形態では、光学部材5の左右両端部に設置された複数の圧電素子の組み合わせを、振動モードに応じて切り替えるようにしている。このため、本実施形態の制御部10は、切り替え制御手段の機能として、低次系振動モードでは、低次系振動モード用の圧電素子対として機能する圧電素子64a、64b及び圧電素子64d、64eが振動ユニット6Aで振動させる圧電素子対となるように設定を切り替え、また高次系振動モードでは、高次系振動モード用の圧電素子対として機能する圧電素子64b、64c及び圧電素子64e、64fが振動ユニット6Aで振動させる圧電素子対となるように設定を切り替えるようにしている。
図6は、実施形態2の振動ユニット6Aと光学部材5の共振による振動形状を示す説明図である。図6において、各振動モードにおける振動形状は実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
本実施形態の振動ユニット6Aにおいても、図6に示すように、低次系振動モード用の圧電素子対として機能する圧電素子64a、64b及び圧電素子64d、64eは、低次系振動モード(モード6、モード7)における振動形状の腹部が圧電素子の中心位置にかかるように設置されている。また、高次系振動モード用の圧電素子対として機能する圧電素子64b、64c及び圧電素子64e、64fは、高次系振動モード(モード11、モード12)における振動形状の腹部が圧電素子の中心位置にかかるように設置されている。
したがって、図6に示すように、低次系振動モードでは、モード6及びモード7のいずれにおいても、振動形状の腹部が圧電素子64a、64b及び圧電素子64d、64eのそれぞれの中心位置にかかることになり、振動形状の節部は圧電素子64a、64b及び圧電素子64d、64eのそれぞれの中心位置から外れることになる。同様に、高次系振動モードでは、モード11及びモード12のいずれにおいても、振動形状の腹部が圧電素子64b、64c及び圧電素子64e、64fのそれぞれの中心位置にかかることになり、振動形状の節部は圧電素子64b、64c及び圧電素子64e、64fのそれぞれの中心位置から外れることになる。したがって、光学部材5の有効撮影範囲を含む全体を、図6に示すモード6、モード7、モード11、モード12の振動形状により満遍なく振動させることができる。
このような圧電素子の設置及び組み合わせは、シミュレーションにより異なる共振周波数で光学部材5を共振させたときに発生する振動形状の腹部の個数と位置、大きさを把握することにより、それぞれの圧電素子最適な位置に設置し、また組み合わせることができる。
上記実施形態2によれば、以下の効果を奏する。
(1)実施形態1と同様に、共振による振動を光学部材5に高効率で伝達させることができるので、光学部材5の有効撮影範囲を含む全体を低次系振動モードと高次系振動モードのそれぞれの振動形状により満遍なく振動させることができる。この結果、光学部材5の表面に付着した塵埃等を効果的に除去することができる。
(2)光学部材5の前面側にすべての圧電素子を設置するようにしたので、光学部材5の両面に圧電素子を設置する場合に比べて圧電素子の実装が容易となる。またフレキシブルプリント基板の数も実施形態1よりも少なくすることができる。さらには、フレキシブルプリント基板と圧電素子との接続数も減らすことができるため、電気的な導通の信頼性を向上させることができる。
(3)各圧電素子を同一形状とすることにより、部品の共通化によるコストダウンを図ることができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態1では、光学部材5の前面側に高次系振動モード用の圧電素子を設置し、背面側に低次系振動モード用の圧電素子を設置した例について示したが、光学部材5の前面側に低次系振動モード用の圧電素子を設置し、背面側に高次系振動モード用の圧電素子を設置した構成としてもよい。
(2)実施形態1では、対になる圧電素子を光学部材5の同じ面に設置した例について示したが、それぞれ異なる面に設置した構成としてもよい。例えば、図3において、圧電素子60bを光学部材5の背面側に設置し、圧電素子61bを前面側に設置するという構成である。
(3)実施形態2では、光学部材5の前面側の左右にそれぞれ3つの圧電素子を設置した例について示したが、圧電素子の数は使用する振動モードや設置スペースなどに応じて適宜に選択することができる。
1:デジタルカメラ、3:撮像部、4:撮像素子、5:光学部材、6(6A):振動ユニット、9:圧電素子駆動回路、10:制御部、60a、60b、61a、61b、64a〜64f:圧電素子、62a、62b、63a、63b、65a、65b:フレキシブルプリント基板

Claims (5)

  1. 被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子の前記光電変換面側に設けられ、互いに向き合う第1面及び第2面を有する板状の光学部材と、
    前記光学部材の有効撮影範囲外に設置され、電圧の印加により振動して前記光学部材を共振させる複数の振動体を有する振動発生手段と、
    前記光学部材が異なる振動形状で共振する複数の振動モードの中から選択された振動モードに応じて、振動させる前記振動体を切り替える切り替え制御手段と、
    前記切り替え制御手段により切り替えられた前記振動体に対して、前記振動モードに応じた周波数の電圧を印加する電圧制御手段と、
    を備え
    数の前記振動体のうち、低次系振動モード用として機能する前記振動体は、低次系振動モードにおける振動形状の腹部が当該振動体の中心位置にかかるように前記光学部材の前記第1面側に設置され、高次系振動モード用として機能する前記振動体は、高次系振動モードにおける振動形状の腹部が当該振動体の中心位置にかかるように前記光学部材の前記第2面側に設置され、かつ、前記光学部材の前記第1面及び前記第2面と直交する方向から見たとき、低次系振動モード用として機能する前記振動体と、高次系振動モード用として機能する前記振動体とは、互いに重なる領域を有するように設置されていること、
    を特徴とする振動制御装置。
  2. 請求項1に記載の振動制御装置であって、
    前記低次系振動モード用として機能する前記振動体として前記光学部材の前記第1面の有効撮影範囲を挟んで設置された振動体対と、前記高次系振動モード用として機能する前記振動体として前記光学部材の前記第2面の有効撮影範囲を挟んで設置された振動体対と、を有すること、
    を特徴とする振動制御装置。
  3. 被写体像を光電変換面で光電変換する撮像素子の前記光電変換面側に設けられ、互いに向き合う第1面及び第2面を有する板状の光学部材と、
    前記光学部材の前記第1面の有効撮影範囲外に設置され、電圧の印加により振動して前記光学部材を共振させる第1振動体、第2振動体及び第3振動体を有する振動発生手段と、
    前記光学部材が異なる振動形状で共振する複数の振動モードの中から選択された振動モードに応じて、振動させる前記振動体を切り替える切り替え制御手段と、
    前記切り替え制御手段により切り替えられた前記振動体に対して、前記振動モードに応じた周波数の電圧を印加する電圧制御手段と、
    を備え、
    前記切り替え制御手段は、低次系振動モードにおいて、前記第1振動体と前記第2振動体とが振動するように切り替え、高次系振動モードにおいて、前記第2振動体と前記第3振動体が振動するように切り替え、
    前記第1振動体及び前記2振動体は、低次系振動モードにおける振動形状の腹部が前記第1振動体及び前記2振動体全体の中心位置にかかるように設置され、前記第2振動体及び前記3振動体は、低次系振動モードにおける振動形状の腹部が前記第2振動体及び前記3振動体全体の中心位置にかかるように設置されていること、
    を特徴とする振動制御装置。
  4. 請求項3に記載の振動制御装置であって、
    前記第1振動体、前記第2振動体及び前記第3振動体として、前記光学部材の前記第1面の有効撮影範囲を挟んで設置された振動体対をそれぞれ有すること、
    を特徴とする振動制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の振動制御装置を備えること、
    を特徴とするカメラ。
JP2009037081A 2009-02-19 2009-02-19 振動制御装置及びカメラ Expired - Fee Related JP5272790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009037081A JP5272790B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 振動制御装置及びカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009037081A JP5272790B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 振動制御装置及びカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010193312A JP2010193312A (ja) 2010-09-02
JP5272790B2 true JP5272790B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42818846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009037081A Expired - Fee Related JP5272790B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 振動制御装置及びカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5272790B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5968052B2 (ja) * 2012-04-26 2016-08-10 キヤノン株式会社 塵埃除去装置および撮像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228246A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Canon Inc 塵埃除去装置および駆動方法
JP4267016B2 (ja) * 2006-10-02 2009-05-27 キヤノン株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010193312A (ja) 2010-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5501902B2 (ja) 振動装置及びそれを用いた画像機器
CN101840132B (zh) 振动装置及使用该振动装置的图像设备
JP5725882B2 (ja) 異物除去ユニットおよびそれを備える光学機器
CN101770144B (zh) 振动装置及使用该振动装置的图像设备
JP5439272B2 (ja) 振動装置及びそれを用いた画像機器
CN101770143B (zh) 振动装置及使用该振动装置的图像设备
JP2011015055A (ja) 振動装置
JP5616774B2 (ja) 振動装置及びそれを用いた画像機器
JP4648477B2 (ja) 画像機器
JP4005423B2 (ja) 電子撮像装置
US20100123786A1 (en) Photographing apparatus and method of removing foreign substance
JP4905170B2 (ja) ゴミ除去装置及び撮像装置
JP5136355B2 (ja) 撮像装置及びその異物除去プログラム
JP5272790B2 (ja) 振動制御装置及びカメラ
CN101771821B (zh) 振动装置及使用该振动装置的图像设备
JP5272757B2 (ja) 撮像装置及びその異物除去プログラム
JP5397043B2 (ja) 光学装置および光学機器
JP2010226395A (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2010098410A (ja) 撮像装置
JP2009165086A (ja) 撮像装置
JP5482548B2 (ja) 撮像装置
JP5444751B2 (ja) 撮像装置
JP5840272B2 (ja) 振動装置及びそれを用いた画像機器
JP2019169820A (ja) 撮像装置
JP2012227597A (ja) 撮像装置及びカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5272790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees