JP5135364B2 - 水冷式四サイクルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、主として汎用の水冷式四サイクルエンジンに関し、特に、シリンダボアを有するシリンダブロックと、燃焼室及びそれに開口する吸気ポート及び排気ポートを有するシリンダヘッドと、クランク室の一半部を有する第1クランクケース半体とよりなるエンジンコアを、一体鋳造された単一部品で構成し、このエンジンコアと、クランク室の他半部を有して第1クランクケース半体に接合される第2クランクケース半体と、シリンダヘッドに接合されて、それとの間に動弁室を画成するヘッドカバーとでエンジン本体を構成し、クランク室に収容されるクランク軸を前記第1及び第2クランクケース半体により支持し、動弁室に収容されるカム軸をシリンダヘッドにより支持し、エンジンコアには、シリンダボアを囲むシリンダジャケットと、このシリンダジャケットと連通して燃焼室を囲むヘッドジャケットとよりなるウォータジャケットを形成し、またエンジンコアの一側には、エンジンコアと一体の隔壁を挟んで前記シリンダジャケットに隣接して、クランク軸及びカム軸間を連結するタイミングベルトを収容するタイミングベルト室を設けた水冷式四サイクルエンジンの改良に関する。
かゝる水冷式四サイクルエンジンは、下記特許文献1に開示されるように、既に知られている。
特開平5−26099号公報
特許文献1に開示される水冷式四サイクルエンジンでは、シリンダ周りのシリンダジャケットを鋳抜き形成するためにシリンダブロックの両側面に一対の開口部を設け、また燃焼室周りのヘッドジャケットを鋳抜き形成するための開口部をシリンダヘッドの上面に設けているので、ウォータジャケットを鋳抜き形成するための開口部は3つも必要となり、鋳造金型の構造が複雑でコスト高となり、またそれら開口部を水密に閉鎖する蓋板も3個必要となり、部品点数及び組立工数が多く、これもコスト高の要因となるのみならず、エンジンの小型化を困難にする欠点がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、ウォータジャケットを鋳抜き形成するための開口部は2つで足り、したがってそれらを水密に閉鎖する蓋板も2枚で足り、鋳造が容易であると共に、部品点数及び組立工数が少なく、コストの低減に寄与し得る水冷式四サイクルエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダボアを有するシリンダブロックと、燃焼室及びそれに開口する吸気ポート及び排気ポートを有するシリンダヘッドと、クランク室の一半部を有する第1クランクケース半体とよりなるエンジンコアを、一体鋳造された単一部品で構成し、このエンジンコアと、クランク室の他半部を有して第1クランクケース半体に接合される第2クランクケース半体と、シリンダヘッドに接合されて、それとの間に動弁室を画成するヘッドカバーとでエンジン本体を構成し、クランク室に収容されるクランク軸を前記第1及び第2クランクケース半体により支持し、動弁室に収容されるカム軸をシリンダヘッドにより支持し、エンジンコアには、シリンダボアを囲むシリンダジャケットと、このシリンダジャケットと連通して燃焼室を囲むヘッドジャケットとよりなるウォータジャケットを形成し、またエンジンコアの一側には、エンジンコアと一体の隔壁を挟んで前記シリンダジャケットに隣接して、クランク軸及びカム軸間を連結するタイミングベルトを収容するタイミングベルト室を設けた水冷式四サイクルエンジンにおいて、前記シリンダジャケットの、前記タイミングベルト室と反対側の一半周部を鋳抜き形成するための第1開口部をシリンダブロックの一側面に設ける一方、前記シリンダジャケットの他半周部及び該他半周部に直接連通した前記ヘッドジャケットを鋳抜き形成するための第2開口部をシリンダヘッドの上面に設け、前記第1開口部を水密に閉鎖する第蓋板をシリンダブロックに、また前記第2開口部を水密に閉鎖する第2蓋板をシリンダヘッドにそれぞれ接合し、その第2蓋板には、前記カム軸を回転自在に支持するための軸受部を設け、更にその第2蓋板には、前記カム軸と一体に回転する動弁用カムが出入り可能な凹部を形成すると共に、該凹部の背面側において、前記ヘッドジャケット側に突出する凸部を形成したことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記第1蓋板とエンジンコアとの接合面を、シリンダボアの軸線に平行し且つシリンダボアの周壁の外側面もしくはその近傍を通る平面上に配置すると共に、前記第1蓋板に、前記周壁の外側面から離れる方向に膨出する膨出部を形成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第1の特徴に加えて、前記シリンダジャケットを、その下部の厚みが第1クランクケース半体側に向かって減少するように形成したことを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記タイミングベルト室を鋳抜き形成するための第3開口部を前記シリンダヘッドの上面に設けたことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、互いに直交するたった2方向からの鋳抜きによりシリンダジャケット及びヘッドジャケットを、タイミングベルト室の存在にも拘らず、容易に形成することができ、したがってシリンダジャケット及びヘッドジャケット付きのエンジンコアの鋳造が容易になるのみならず、第1及び第2開口部を水密に閉鎖する蓋板も、第1及び第2蓋板の2枚で足り、部品点数及び組立工数が少なく、コストの低減に寄与し得る。
本発明の第2の特徴によれば、第1蓋板のシリンダブロックに対する接合面をシリンダボアに極力近接させてエンジンコアのコンパクト化を図りつゝ、第1蓋板の膨出部によりシリンダジャケットの必要容量を確保することができる。
本発明の第3の特徴によれば、シリンダボア周りの下部の冷却水による過冷却を防ぎ、エンジンの燃焼効率を高めることができる。
本発明の第1実施例に係る水冷式四サイクルエンジンの縦断正面図。 図1の2−2線断面図。 図2のの3−3線断面図。 図1の4−4線断面図。 図3の5−5線断面図。 ウォータジャケット及びタイミングベルト室の形成方法を示すエンジンコアの横断面図。 同形成方法を示すエンジンコアの縦断面図。 本発明の第2実施例を示す、図2との対応図。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
先ず、本発明の第1実施例の説明より始める。図1〜図4において、水冷式四サイクルエンジンEのエンジン本体1はエンジンコア2を有する。このエンジンコア2は、シリンダボア3aを有するシリンダブロック3と、シリンダボア3aに連なる燃焼室4a及びそれに開口する吸気ポート5及び排気ポート6を有するシリンダヘッド4と、クランク室7の一半部を有する第1クランクケース半体8aとをダイキャスト鋳造により一体成形してなる単一部品を構成するものであり、このエンジンコア2と、クランク室7の他半部を有して第1クランクケース半体8aに複数のボルト9により接合される第2クランクケース半体8bと、シリンダヘッド4に複数のボルト10により接合されて、それとの間に動弁室11を画成するヘッドカバー12とでエンジン本体1が構成される。
エンジンコア2の一側には、クランク室7及び動弁室11間を連通するタイミングベルト室13が形成される。
第1及び第2クランクケース半体8a,8bは、互いに接合されてクランクケースを構成するもので、それらの接合面14(図2参照)は、シリンダボア3aの軸線Yに対して斜めに傾斜するように形成される。クランク室7に収容されるクランク軸15は、これら第1及び第2クランクケース半体8a,8bにボールベアリング16,16を介して支承されると共に、シリンダボア3aに摺動自在に嵌装されるピストン17にコンロッド18を介して連接される。このクランク軸15には、前記タイミングベルト室13に臨む歯付きの駆動プーリ19が固設される。
またクランク室7には、クランク軸15の両側に配置され、クランク軸15上の駆動ギヤ22により互いに反対方向に且つクランク軸15と同一回転速度で駆動される一対の1次バランサ23,23が収容され、エンジンEの1次慣性力振動を防ぐようになっている。
シリンダヘッド4には、吸気及び排気ポート5,6を開閉する吸気及び排気弁24,25が設けられ、これら吸気及び排気弁24,25を開閉する動弁装置26が前記動弁室11に収容される。
動弁装置26は、吸気及び排気カム27a,27bを有してクランク軸15と平行にシリンダヘッド4に回転自在に支持されるカム軸27と、このカム軸27と平行にヘッドカバー12に支持される吸気及び排気ロッカ軸28a,28bと、吸気ロッカ軸28aに揺動自在に支持されて吸気カム27a及び吸気弁24間を連接する吸気ロッカアーム29aと、排気ロッカ軸28bに揺動自在に支持されて排気カム27b及び排気弁25間を連接する排気ロッカアーム29bと、吸気及び排気弁24,25をそれぞれ閉じ方向に付勢する弁ばね30a,30bとよりなっている。
カム軸27は、タイミングベルト室13を跨ぐように後記第2蓋板47及びシリンダヘッド4に設けられる一対の軸受部31,32により支持され、それら軸受部31,32間に配置されてタイミングベルト室13に臨む歯付きの従動プーリ20がカム軸27に固設されている。この従動プーリ20と、前記駆動プーリ19とに巻き掛けかけられる歯付きのタイミングベルト21がタイミングベルト室13に配設される。従動プーリ20は、歯数が前記駆動プーリ19より2倍になっており、駆動プーリ19の回転が2分の1に減速されてカム軸27に伝達される。
図2に示すように、クランク軸15の一端部には、発電コイル33を備えるフライホイール34が固着され、その他端部には、各種作業機(図示せず)を駆動する出力軸35が連結される。
またシリンダヘッド4には、シリンダボア3aの軸線Yを挟んでタイミングベルト室13と反対側で、前記燃焼室4aに電極を臨ませる点火プラグ36が螺着される。
図1〜図4に示すように、エンジンコア2にはウォータジャケット40が形成される。このウォータジャケット40は、シリンダボア3aを囲むシリンダジャケット40aと、このシリンダジャケット40aと連通して燃焼室4a、吸気ポート5及び排気ポート6を囲むヘッドジャケット40bとよりなっており、上記シリンダジャケット40aの、タイミングベルト室13と反対側の一半周部40a1を鋳抜き形成するための第1開口部41がシリンダブロック3の一側面に設けられ、また上記シリンダジャケット40aの他半周部40a2及びそれに連なるヘッドジャケット40bを鋳抜き形成するための第2開口部42と、上記タイミングベルト室13を鋳抜き形成するための第3開口部43とがシリンダヘッド4の上面に設られる。
而して、上記シリンダジャケット40aの他半周部40a2は、シリンダブロック3と一体の隔壁44を挟んでタイミングベルト室13に隣接するが、シリンダブロック3の外周面のタイミングベルト室13側の半周部は半円筒状をなしていて、シリンダブロック3及びタイミングベルト室13間には、前記隔壁44の両側部に食い込む空間45,45が設けられる。これによれば、前記隔壁44の両側部に食い込む空間45,45によりシリンダブロック及びタイミングベルト室周壁の放熱面が拡張して、それらの冷却を促進し得ると共に、エンジンコア2の軽量化を図ることができる。
上記第1開口部41は、シリンダブロック3の一側面に複数のボルト48で接合される第1蓋板46により水密に閉鎖され、第2開口部42は、シリンダヘッド4の上面に複数のボルト49で接合される第2蓋板47により水密に閉鎖される。
また第2蓋板47には、図1,2に示されるように、カム軸27と一体に回転する吸気及び排気カム27a,27bが出入り可能な凹部47aが形成されると共に、該凹部47aの背面側において、ヘッドジャケット40b側に突出する凸部47bが形成される。
第1蓋板46及びシリンダブロック3の接合面50は、シリンダボア3aの軸線Yに平行し且つシリンダボア3aの周壁の外側面もしくはその近傍を通る平面51上に配置される一方、前記第1蓋板46には、前記周壁の外側面から離れる方向に膨出する膨出部46aが形成される。
図6及び図7は、上記エンジンコア2のダイキャスト鋳造時、特に、ウォータジャケット40及びタイミングベルト室13を形成する複数の中子を示すもので、第1開口部41の開口方向、即ちシリンダボア3aの半径方向に沿って進退する第1金型52には、シリンダジャケット40aの一半周部40a1の形成用の第1中子52aが設けられ、第2及び第3開口部42,43の開口方向、即ちシリンダボア3aの軸線Y方向に沿って進退する第2金型53には、ヘッドジャケット40b及びシリンダジャケット40aの形成用の第2及び第3中子53a,53bが設けられる。エンジンコア2のその他の部分を形成する金型の図示は省略してある。
而して、型閉めして第1〜第3中子52a,53a,53bを前進位置にセットし、キャビティに溶湯を射出充填することにより、ウォータジャケット40及びタイミングベルト室13を有するエンジンコア2を鋳造することができ、その鋳造後は第1〜第3中子52a,53a,53bを第1〜第3開口部41〜43外に後退させる。このように、シリンダジャケット40a及びヘッドジャケット40b及びタイミングベルト室13は、互いに直交する2方向に沿って進退する第1〜第3中子52a,53a,53bにより容易に形成することができる。
その際、シリンダジャケット40aは、その下部の厚みS(図3参照)が第1クランクケース半体8a側に向かって減少するように形成される。
再び図2において、シリンダヘッド4には、ヘッドジャケット40bの上部に開口する入口管54が設けられ、また第1蓋板46には、シリンダジャケット40aの下部に開口する出口管55が設けられる。図示しないラジエータで冷却された冷却水は、入口管54からヘッドジャケット40bの上部に供給され、ヘッドジャケット40bを上部から下部に流れながら吸気及び排気ポート5,6周りを冷却し、そしてシリンダジャケット40aに移り、その上部から下部に流れてシリンダボア3a周りを冷却した後、出口管55から流出してラジエータに戻るようになっている。
次に、この第1実施例の作用について説明する。
エンジンEの運転中、上記のように、冷却水が吸気及び排気ポート5,6周りのヘッドジャケット40bと、シリンダボア3a周りのシリンダジャケット40aを順次流れることにより、エンジンコア2を燃焼室4aに近い高温部からシリンダボア3aの下部の低温部に亙り効率よく冷却することができる。しかもシリンダボア3a周りのシリンダジャケット40aでは、その下部の厚みSが第1クランクケース半体8a側に向かって減少するように形成されるので、シリンダボア3a周りの下部の冷却水による過冷却を防ぎ、エンジンEの燃焼効率を高めることができる。
またシリンダジャケット40aの、タイミングベルト室13と反対側の一半周部40a1を鋳抜き形成するための第1開口部41がシリンダブロック3の一側面に設けられ、またシリンダジャケット40aの他半周部40a2及びそれに連なる前記ヘッドジャケット40bを鋳抜き形成するための第2開口部42、並びにタイミングベルト室13を鋳抜き形成するための第3開口部43がシリンダヘッド4の上面に設けられるので、互いに直交するたった2方向からの鋳抜きによりシリンダジャケット40a、並びにヘッドジャケット40b及びタイミングベルト室13を形成することができ、したがってシリンダジャケット40a、ヘッドジャケット40b及びタイミングベルト室13付きのエンジンコア2の鋳造が容易になるのみならず、第1及び第2開口部41,42を水密に閉鎖する蓋板も、第1及び第2蓋板46,47の2枚で足り、部品点数及び組立工数が少なく、コストの低減に寄与し得る。
しかも第1蓋板46及びシリンダブロック3の接合面50は、シリンダボア3aの軸線Yに平行し且つシリンダボア3aの周壁の外側面もしくはその近傍を通る平面51上に配置され、そして上記第1蓋板46には、前記周壁の外側面から離れる方向に膨出する膨出部46aが形成されるので、第1蓋板46及びシリンダブロック3の接合面50をシリンダボア3aに極力近接させてエンジンコア2のコンパクト化を図りつゝ、第1蓋板46の膨出部46aによりシリンダジャケット40aの必要容量を確保することができる。
次に、図8に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例では、タイミングベルト室13を画成するベルトケースが、エンジンコア2と一体に成形される第1ベルトケース半体56aと、これに複数のボルト57で接合される第2ベルト室半体56bとに分割構成される。その第1ベルトケース半体56aは、前実施例の隔壁44を含むことになる。その他の構成は前実施例と略同様であるので、図8中、前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第2実施例によれば、ベルトケース56a,56bの分割構成により、駆動及び従動プーリ19,20へのタイミングベルト21の巻き掛け装着を容易に行うことができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、第1及び第2クランクケース半体8a,8bの接合面を、クランク軸15の軸線を含む平面上に配置して、両クランクケース半体8a,8bによりクランク軸15を挟持するようにしてもよい。
E・・・・・水冷式四サイクルエンジン
2・・・・・エンジンコア
3・・・・・シリンダブロック
3a・・・・シリンダボア
4・・・・・シリンダヘッド
4a・・・・燃焼室
5・・・・・吸気ポート
6・・・・・排気ポート
7・・・・・クランク室
8a・・・・第1クランクケース半体
8b・・・・第2クランクケース半体
11・・・・動弁室
12・・・・ヘッドカバー
13・・・・タイミングベルト室
15・・・・クランク軸
21・・・・タイミングベルト
27・・・・カム軸
31・・・・軸受部
40・・・・ウォータジャケット
40a・・・シリンダジャケット
40a1・・シリンダジャケットの一半周部
40a2・・シリンダジャケットの他半周部
40b・・・ヘッドジャケット
41・・・・第1開口部
42・・・・第2開口部
44・・・・隔壁
46・・・・第1蓋板
46a・・・膨出部
47・・・・第2蓋板
47a・・・第2蓋板の凹部
47b・・・第2蓋板の凸部
50・・・・接合面
51・・・・平面

Claims (4)

  1. シリンダボア(3a)を有するシリンダブロック(3)と、燃焼室(4a)及びそれに開口する吸気ポート(5)及び排気ポート(6)を有するシリンダヘッド(4)と、クランク室(7)の一半部を有する第1クランクケース半体(8a)とよりなるエンジンコア(2)を、一体鋳造された単一部品で構成し、このエンジンコア(2)と、クランク室(7)の他半部を有して第1クランクケース半体(8a)に接合される第2クランクケース半体(8b)と、シリンダヘッド(4)に接合されて、それとの間に動弁室(11)を画成するヘッドカバー(12)とでエンジン本体(1)を構成し、クランク室(7)に収容されるクランク軸(15)を前記第1及び第2クランクケース半体(8a,8b)により支持し、動弁室(11)に収容されるカム軸(27)をシリンダヘッド(4)により支持し、エンジンコア(2)には、シリンダボア(3a)を囲むシリンダジャケット(40a)と、このシリンダジャケット(40a)と連通して燃焼室(4a)を囲むヘッドジャケット(40b)とよりなるウォータジャケット(40)を形成し、またエンジンコア(2)の一側には、エンジンコア(2)と一体の隔壁(44)を挟んで前記シリンダジャケット(40a)に隣接して、クランク軸(15)及びカム軸(27)間を連結するタイミングベルト(21)を収容するタイミングベルト室(13)を設けた水冷式四サイクルエンジンにおいて、
    前記シリンダジャケット(40a)の、前記タイミングベルト室(13)と反対側の一半周部(40a1)を鋳抜き形成するための第1開口部(41)をシリンダブロック(3)の一側面に設ける一方、前記シリンダジャケット(40a)の他半周部(40a2)及び該他半周部(40a2)に直接連通した前記ヘッドジャケット(40b)を鋳抜き形成するための第2開口部(42)をシリンダヘッド(4)の上面に設け、
    前記第1開口部(4)を水密に閉鎖する第蓋板(4)をシリンダブロック(3)に、また前記第2開口部(42)を水密に閉鎖する第2蓋板(47)をシリンダヘッド(4)にそれぞれ接合し
    その第2蓋板(47)には、前記カム軸(27)を回転自在に支持するための軸受部(31)を設け、
    更にその第2蓋板(47)には、前記カム軸(27)と一体に回転する動弁用カム(27a,27b)が出入り可能な凹部(47a)を形成すると共に、該凹部(47a)の背面側において、前記ヘッドジャケット(40b)側に突出する凸部(47b)を形成したことを特徴とする水冷式四サイクルエンジン。
  2. 請求項1記載の水冷式四サイクルエンジンにおいて、
    前記第1蓋板(46)とエンジンコア(2)との接合面(50)を、シリンダボア(3a)の軸線(Y)に平行し且つシリンダボア(3a)の周壁の外側面もしくはその近傍を通る平面(51)上に配置すると共に、前記第1蓋板(46)に、前記周壁の外側面から離れる方向に膨出する膨出部(46a)を形成したことを特徴とする水冷式四サイクルエンジン。
  3. 請求項1記載の水冷式四サイクルエンジンにおいて、
    前記シリンダジャケット(40a)を、その下部の厚み(S)が第1クランクケース半体(8a)側に向かって減少するように形成したことを特徴とする水冷式四サイクルエンジン。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の水冷式四サイクルエンジンにおいて、
    前記タイミングベルト室(13)を鋳抜き形成するための第3開口部(43)を前記シリンダヘッド(4)の上面に設けたことを特徴とする水冷式四サイクルエンジン。
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