JP3913980B2 - 車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置に関し、特に、駆動軸及び被動軸間を連結する巻掛伝動装置の、前記被動軸の一端に固着される被動回転部材に環状の駆動マグネットを固着し、この駆動マグネットの内周側に、相互にトルク伝達可能に同心配置される被動マグネットを、両マグネット間に配設されるポンプハウジングに回転自在に軸支し、この被動マグネットにポンプ回転部材を連結したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる磁力式ポンプ駆動装置は、例えば特開平10−89069号公報に開示されているように、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かゝる磁力式ポンプ駆動装置において、駆動及び被動マグネット間の伝達トルクは、それらの直径に大きく依存する。ところが、従来装置では、上記公報に示されるように、駆動マグネットが被動回転部材の円筒状ハブの内周面に固着されているため、駆動及び被動マグネットの大径化は被動回転部材によって制約されてしまい、駆動及び被動マグネットの大径化により、それらの伝達トルクの増大を図るということは困難であった。
【0004】
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、巻掛伝動装置の被動回転部材に干渉されることなく、駆動及び被動マグネットの大径化を可能にして、伝達トルクの増大を図ることができ、しかも比較的コンパクトに構成し得る、前記車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、駆動軸及び被動軸間を連結する巻掛伝動装置の、前記被動軸と一体に回転する被動回転部材に環状の駆動マグネットを固着し、この駆動マグネットの内周側に、相互にトルク伝達可能に同心配置される被動マグネットを、両マグネット間に配設されるポンプハウジングに回転自在に軸支し、この被動マグネットにポンプ回転部材を連結した、車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置において、前記被動回転部材を前記被動軸の端面に、該被動軸の軸線周りに配置される複数本のボルトで固着し、その被動回転部材に、前記巻掛伝動装置の巻掛部材の回転中心面を横切るマグネットホルダを固着すると共に、このマグネットホルダに、前記被動回転部材の外側方に全部が配置される駆動マグネットを取り付け、この駆動マグネットの内周側で前記回転中心面を横切るように配置されるポンプハウジングに前記被動マグネットを軸支し、前記複数本のボルトの頭部に囲まれるスペースに、前記ポンプハウジングの外側面に突設されて前記被動マグネットを軸支するボスを臨ませたことを第1の特徴とする。
【0006】
尚、前記被動軸、巻掛伝動装置、被動回転部材、巻掛部材及びポンプ回転部材は、後述する本発明の実施例中におけるカム軸34、タイミング伝動装置35、被動スプロケット37、タイミングチェーン38及びポンプインペラ48にそれぞれ対応する。
【0007】
この第1の特徴によれば、マグネットホルダに、被動回転部材の外側方に全部が配置される駆動マグネットを取り付けたので、巻掛伝動装置の被動回転部材に干渉されることなく、駆動及び被動マグネットの大径化が可能となり、それらの伝達トルクの増大を図ることができる。しかも、駆動マグネットを支持するマグネットホルダと、被動マグネットを支持するポンプハウジングとを、これらが巻掛部材の回転中心面を横切るように配置したので、被動回転部材の内周側スペースがマグネットホルダ及びポンプハウジングの一部の収容スペースとなり、ポンプ駆動装置全体の軸方向の拡大を抑えることができる。その上、被動回転部材を被動軸の端面に固着すべく該被動軸の軸線周りに配置される複数本のボルトの頭部に囲まれるスペースに、前記ポンプハウジングの外側面に突設されて前記被動マグネットを軸支するボスを臨ませたから、前記ボルト及びボスの相互干渉を回避しながら、ポンプハウジングを被動軸に極力近接して配置することができ、したがって被動回転部材の内周側のスペース効率が向上し、ポンプ駆動装置のコンパクト化に寄与し得る。
【0008】
また本発明は、前記第1の特徴に加えて、前記駆動軸が、エンジンのクランク軸であり、前記被動軸は、同エンジンのカム軸であることを第2の特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1は本発明の磁力式ポンプ駆動装置を備えるスクータ型自動二輪車の全体側面図、図2は上記自動二輪車におけるエンジン要部の縦断平面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3の4−4線断面図である。
【0011】
先ず、図1において、スクータ型自動二輪車1の車体フレーム2は、フロントフレーム2f、センタフレーム2s及びリアフレーム2rに3分割される。フロントフレーム2fは、ヘッドパイプ3、ダウンチューブ4及びステップフロア5を一体に備えたアルミ合金の鋳造物で構成される。ヘッドパイプ3には、前輪6fを支持するフロントフォーク7が操向可能に支承され、その上端に操向ハンドル8が取り付けられる。
【0012】
センタフレーム2sもアルミ合金の鋳造物で構成されるもので、ステップフロア5の後端部にボルト結合される。このセンタフレーム2sに、後端部で前輪6rを支持するパワーユニット10がピボット軸11を介して上下揺動自在に連結される。センタフレーム2sの上面にはヘルメットケース12が支持されており、その上方開口部を開閉する、シート13と一体化されたリッド14が該ケース12の前端部にヒンジ結合される。
【0013】
リアフレーム2rはパイプ材で構成され、パワーユニット10の上方でセンタフレーム2sの後端部にボルト結合される。このリアフレーム2rに、それに取り囲まれようにして燃料タンク15が取り付けられる。
【0014】
パワーユニット10は、水冷式の単気筒4サイクルエンジン20と、このエンジン20の一側部から車体後方に延びると共に後輪6rを駆動するベルト式の無段変速機21とからなり、この無段変速機21がリアクッション22を介してセンタフレーム2sに支持される。
【0015】
図2及び図3に示すようにエンジン20のエンジン本体23は、ピストン24が摺動自在に嵌合するシリンダボア25aを有するシリンダブロック25と、このシリンダブロック25の端面に結合されて、ピストン24頂面との間に燃焼室26を画成するシリンダヘッド27と、ピストン24にコンロッド28を介して連接したクランク軸29を回転自在に支承するクランクケース(図示せず)とを備えており、そのシリンダヘッド27には、燃焼室26に電極を臨ませる点火プラグ60が螺着される。またシリンダブロック25及びシリンダヘッド27には冷却水を流通させるウォータジャケット31が形成される。
【0016】
シリンダヘッド27と、このシリンダヘッド27に結合されるヘッドカバー51との間に動弁室32が画成され、この動弁室32には、シリンダヘッド27に取り付けられる吸気及び排気弁30i,30eを開閉駆動する動弁機構33が配設され、該機構33の一部を構成するカム軸34がクランク軸29と平行にしてシリンダヘッド27に回転自在に支承される。このカム軸34は調時伝動装置35を介してクランク軸29に連結される。
【0017】
調時伝動装置35は、クランク軸29の一端部に固着される駆動スプロケット36と、カム軸34の一端部に固着される被動スプロケット37と、両スプロケット36,37に巻き掛けられる無端のタイミングチェーン38とから構成され、クランク軸29の回転を2分の1の減速比をもって減速してカム軸34に伝達するようになっている。この調時伝動装置35は、シリンダブロック25の一側壁に形成されて動弁室32に連なる調時室39に配置される。
【0018】
シリンダヘッド27の一側には、前記ウォータジャケット31を含む冷却水回路で冷却水を循環させるためのウォータポンプ40が設けられる。このウォータポンプ40は、動弁室32側に突出する内側ハウジング半体41aと、この内側ハウジング半体41aと共にシリンダヘッド27の一側に結合される外側ハウジング半体41bとからなるポンプハウジング41を有し、外側ハウジング半体41b内にポンプ室42が形成される。両ハウジング半体41a,41bの接合部にはシール部材43が介裝され、また外側ハウジング半体41bとシリンダヘッド27との接合部にもシール部材44が介裝され、これによってポンプ室42を水密にしている。
【0019】
両ハウジング半体41a,41bの対向壁には、カム軸34と同軸に並ぶボス45,45′が形成されており、これらボス45,45′に両端を支持させる支軸46に筒状のポンプ軸47が回転自在に支承され、このポンプ軸47に、前記ポンプ室42に収容されるポンプインペラ48が固設される。外側ハウジング半体41bには、ポンプ室42の外周部に通ずる吐出管49が形成されると共に、この吐出管49を開閉するサーモスタット50が設けられる。このサーモスタット50の開弁時、図示しないラジエータからポンプ室42の中心部に吸入された冷却水は、ポンプインペラ48の回転により加圧されて吐出管49を通してウォータジャケット31に供給され、エンジン本体23を冷却する。その冷却を終えた冷却水は上記ラジエータに還流する。
【0020】
外側ハウジング半体41bの外側面に接合されるサイドカバー54には、サーモスタット50の閉弁時、ポンプ室42からの吐出冷却水を、図示しないラジエータを経由せずにウォータジャケット31に直接戻すバイパス水路の入口管62が設けられる。
【0021】
上記ウォータポンプ40を駆動する本発明の磁力式ポンプ駆動装置55が被動スプロケット37及びウォータポンプ40間に構成される。その構成について以下に説明する。
【0022】
被動スプロケット37は、その中心部にカム軸34側に膨出する有底円筒状のハブ37aを一体に有しており、このハブ37aの底部が、それと同軸状に重ねられるマグネットホルダ56と共に複数本のボルト53,53…によりカム軸34の一端面に固着される。その際、複数本の上記ボルト53,53…は、カム軸34の軸線周りに配置される。
【0023】
マグネットホルダ56は、非磁性のステンレス鋼板をプレス成形してなるもので、有底段付き円筒状をなしている。即ち、有底で且つ前記ハブ37aの内径よりも小径の小径円筒部56aの開放端に、前記ハブ37aの内径よりも大径の大径円筒部56bを環状段部を介して一体に連ねて構成される。その小径円筒部56aは、前記ハブ37a内に配置されて、該ハブ37aと共に、前述のようにボルト53,53…でカム軸34の端面に固着される。大径円筒部56bは被動スプロケット37の外側面に近接して配置される。こうして、マグネットホルダ56は、タイミングチェーン38の回転中心面Pを横切るように配置される。この大径円筒部56bの内周面に環状の駆動マグネット48Aが圧入もしくは接着により固定され、この駆動マグネット48Aの内周面及び外端面には、合成樹脂製の保護カバー58が被着される。
【0024】
上記駆動マグネット48Aの内周面に近接し、且つタイミングチェーン38の回転中心面Pを横切るようにして前記内側ハウジング半体41aは配置される。この内側ハウジング半体41aは合成樹脂製で有底円筒状をなしており、その底部に形成されて外側面に突出した前記ボス45が、前記複数本のボルト53,53…で囲まれるスペース57に臨むように配置される。また内側ハウジング半体41a内には、前記ポンプ軸47に固着される環状の被動マグネット48Bが収容される。その際、被動マグネット48Bは、内側ハウジング半体41aを挟んで駆動マグネット48Aと同心状に配置される。この被動マグネット48Bの両端面及び外周面には、合成樹脂製の被覆体61がモード結合され、この被覆体61の一端に前記ポンプインペラ48が一体に連設される。
【0025】
上記駆動及び被動マグネット58A,58Bは、図4に示すように、それぞれ周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁されていて、磁力の相互作用により、相互にトルク伝達することができる。
【0026】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0027】
エンジン20の運転中、クランク軸29は、駆動スプロケット36、タイミングチェーン38及び被動スプロケット37を介してカム軸34を回転駆動して、吸入及び排気弁30i,30eを開閉する。これと同時に、被動スプロケット37にマグネットホルダ56を介して一体的に連結した駆動マグネット48Aも回転されるので、この駆動マグネット48A及び被動マグネット48Bが相互に及ぼす磁力によって被動マグネット48Bは駆動マグネット48Aと同方向に回転され、ポンプインペラ48を回転駆動することになる。
【0028】
ところで、被動スプロケット37のハブ37aに固着されるマグネットホルダ56は、被動スプロケット37の外側に配置される、上記ハブ37aの内径よりも大径の大径円筒部56bを有しており、その内周面に駆動マグネット48Aが固定されるので、被動スプロケット37に干渉されることなく、駆動マグネット48Aは勿論、それに囲繞される被動マグネット58Bをも充分に大径に形成することが可能となり、それらの伝達トルクの増大を図ることができる。
【0029】
しかも、駆動マグネット48Aを保持するマグネットホルダ56と、被動マグネット48Bを支持するポンプハウジング41、特に内側ハウジング半体41aとは、これらがタイミングチェーン38の回転中心面Pを横切るように配置されるので、被動スプロケット37の円筒状ハブ37aの内側スペースがマグネットホルダ56及び内側ハウジング半体41aの一部の収容スペースとなり、駆動装置55全体の軸方向の拡大を抑えることができる。
【0030】
また被動スプロケット37のハブ37a及びマグネットホルダ56は、カム軸34の端面には、カム軸34の軸線周りに配置される複数本のボルト53,53…で固着され、これらボルト53,53…の頭部に囲まれるスペース57に、内側ハウジング半体41aの外側面に突設されて、ポンプ軸47を支持するボス45が臨ませているので、ボルト53,53…及びボス45の相互干渉を回避しながら、内側ハウジング半体41aをカム軸34に極力近接して配置することができる。したがって被動スプロケット37のハブ37a内のスペース効率が向上し、ポンプ駆動装置55のコンパクトを図ることができる。
【0031】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲を逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば、本発明は、自動二輪車以外の各種車両のウォータポンプ駆動用にも、また自動二輪車を含む各種車両の燃料ポンプ駆動用にも適用可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、巻掛伝動装置の巻掛部材の回転中心面を横切るマグネットホルダを被動回転部材に固着すると共に、このマグネットホルダに、被動回転部材の外側方に全部が配置される駆動マグネットを取り付けたので、巻掛伝動装置の被動回転部材に干渉されることなく、駆動及び被動マグネットの大径化が可能となり、それらの伝達トルクの増大を図ることができる。しかも、駆動マグネットを支持するマグネットホルダと、被動マグネットを支持するポンプハウジングとを、これらが巻掛部材の回転中心面を横切るように配置したので、被動回転部材の内周側スペースがマグネットホルダ及びポンプハウジングの一部の収容スペースとなすことができて、ポンプ駆動装置全体の軸方向の拡大を抑えることができる。
【0033】
その上、前記被動回転部材を被動軸の端面に固着すべく該被動軸の軸線周りに配置される複数本のボルトの頭部に囲まれるスペースに、前記ポンプハウジングの外側面に突設されて被動マグネットを軸支するボスを臨ませたので、前記ボルト及びボスの相互干渉を回避しながら、ポンプハウジングを被動軸に極力近接して配置することができ、したがって被動回転部材の内周側のスペース効率が向上し、ポンプ駆動装置のコンパクト化に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁力式ポンプ駆動装置を備えるスクータ型自動二輪車の全体側面図。
【図2】 上記自動二輪車におけるエンジン要部の縦断平面図。
【図3】 図2の要部拡大図。
【図4】 図3の4−4線断面図。
【符号の説明】
P・・・・・巻掛部材(タイミングチェーン)の回転中心面
20・・・・エンジン
29・・・・駆動軸(クランク軸)
34・・・・被動軸(カム軸)
35・・・・巻掛伝動装置(タイミング伝動装置)
37・・・・被動回転部材(被動スプロケット)
38・・・・巻掛部材(タイミングチェーン)
40・・・・ポンプ(ウォータポンプ)
41・・・・ポンプハウジング
45・・・・軸支部(ボス)
48・・・・ポンプ回転部材(ポンプインペラ)
53・・・・ボルト
55・・・・ポンプ駆動装置
56・・・・マグネットホルダ
57・・・・ボルトに囲まれるスペース
58A・・・駆動マグネット
58B・・・被動マグネット
Claims (2)
- 駆動軸(29)及び被動軸(34)間を連結する巻掛伝動装置(35)の、前記被動軸(34)と一体に回転する被動回転部材(37)に環状の駆動マグネット(58A)を固着し、この駆動マグネット(58A)の内周側に、相互にトルク伝達可能に同心配置される被動マグネット(58B)を、両マグネット(58A,58B)間に配設されるポンプハウジング(41)に回転自在に軸支し、この被動マグネット(58B)にポンプ回転部材(48)を連結した、車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置において、
前記被動回転部材(37)を前記被動軸(34)の端面に、該被動軸(34)の軸線周りに配置される複数本のボルト(53)で固着し、その被動回転部材(37)に、前記巻掛伝動装置(35)の巻掛部材(38)の回転中心面(P)を横切るマグネットホルダ(56)を固着すると共に、このマグネットホルダ(56)に、前記被動回転部材(37)の外側方に全部が配置される駆動マグネット(58A)を取り付け、この駆動マグネット(58A)の内周側で前記回転中心面(P)を横切るように配置されるポンプハウジング(41)に前記被動マグネット(58B)を軸支し、前記複数本のボルト(53)の頭部に囲まれるスペース(57)に、前記ポンプハウジング(41)の外側面に突設されて前記被動マグネット(58B)を軸支するボス(45)を臨ませたことを特徴とする、車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置。 - 請求項1記載の車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置において、
前記駆動軸は、エンジン(20)のクランク軸(29)であり、前記被動軸は、同エンジン(20)のカム軸(34)であることを特徴とする、車両用エンジンにおける磁力式ポンプ駆動装置。
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