JP5135290B2 - 一斉指令放送を受信するip電話機及びip通信指令システム - Google Patents

一斉指令放送を受信するip電話機及びip通信指令システム Download PDF

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Description

本発明は、指令卓より指定された任意の指令電話端末に対して一斉指令放送を行う通信指令システムに関する。
通信システムの一つとして、電話端末或いは一斉指令専用端末から、任意に指定された幾つかの電話端末に対して一斉指令放送として片方向通信を行う通信指令システムが知られている。
特許文献1には、消防指令装置の故障のような非常時に、加入者回路から発信することで指令電話端末が着信し、指令電話端末の受話器がオフフックされると、受話器から加入者回路を通して指令電話端末に音声指令を行う自動指令放送装置が開示されている。
特許文献2には、指令台より指令端末装置に対して一斉指令を行った場合、応答しない端末装置や話中の指令端末装置があっても、それらの指令端末装置のみに対して再呼出しをする指令電話交換システムが開示されている。
ところで、近年、インターネットの急速な普及に伴い、IPネットワークを介してSIP(Session Initiation Protocol)に従った呼制御を行うIP電話システムが注目されており、一斉指令放送を行う通信指令システムをSIPに従ったシステム(以下、「IP通信指令システム」と称す)において提供することへの関心も高まっている。
特開平7−46207号公報 特開平7−79287号公報
通信指令システムは、例えば鉄道会社の統合司令室から各主要駅への指令を行うシステム等に適用されることがある。このような鉄道会社等で用いられるシステムでは、あらゆる場面を想定して、システム障害等の不具合に対する対策を講じておく必要がある。
このような不具合対策は、SIPに従ったIP通信指令システムを導入する場合にも考慮する必要がある。
本発明は、たとえ不具合が発生したとしても、その不具合の影響を少なくすることを考慮した一斉指令放送をSIPに従って受信するIP電話機或いはIP通信指令システムを提供することを目的とする。
本発明に係るIP電話機は、ログイン済みのIP通信指令交換機を介して指令卓からの一斉指令放送をSIPに従って受信するIP電話機であって、複数のIP通信指令交換機に対する優先順位を記憶する優先順位記憶部と、一斉指令放送を受信するためのログイン認証要求を前記優先順位記憶部に記憶された各IP通信指令交換機に対して定期的に行うログイン認証要求部と、ログイン済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には、前記優先順位記憶部を参照して、最も優先順位の高いログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送を受信する受信処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るIP電話機によれば、一斉指令放送を受信するためのログイン要求が各IP通信指令交換機に対して定期的に行われるとともに、ログイン済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には、最も優先順位の高いログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送が受信される。よって、たとえ一のIP指令交換機に不具合が発生したとしても、他のIP通信指令交換機のいずれかを介して一斉指令放送を受信することができるので、不具合の影響を少なくすることができる。
本発明に係るIP通信指令システムは、指令卓を収容する複数のIP通信指令交換機と、ログイン済みのIP通信指令交換機を介して指令卓からの一斉指令放送をSIPに従って受信するIP電話機とを備えるIP通信指令システムであって、前記IP通信指令交換機は、それぞれ予め認証を許可するIP電話機に対する認証情報を記憶する認証情報記憶部と、前記IP電話機からのログイン認証要求により示された認証情報と、前記認証情報記憶部に記憶された認証情報との比較に基づいて前記IP電話機に対する認証を行う認証部と、を備え、前記IP電話機は、複数のIP通信指令交換機に対する優先順位を記憶する優先順位記憶部と、一斉指令放送を受信するためのログイン認証要求を前記優先順位記憶部に記憶された各IP通信指令交換機に対して行うログイン認証要求部と、ログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送をSIPに従って受信し、且つログイン済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には、前記優先順位記憶部を参照して、最も優先順位の高いログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送を受信する受信処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るIP通信指令システムによれば、一斉指令放送を受信するためのログイン要求がIP電話機によって各IP通信指令交換機に対して定期的に行われるとともに、ログイン済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には、最も優先順位の高いログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送がIP電話機によって受信される。よって、たとえ一のIP指令交換機に不具合が発生したとしても、他のIP通信指令交換機のいずれかを介してIP電話機が一斉指令放送を受信することができるので、不具合の影響を少なくすることができる。
本発明に係るIP通信指令システムの一つの態様では、前記IP通信指令交換機は、複数の指令卓を収容し、それぞれの指令卓が属する指令グループごとに運用状態をアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えが可能であり、前記認証部は、前記IP電話機からのログイン認証要求に示される指令グループに対応する運用状態がアクティブ状態の場合に、前記IP電話機に対する認証を行い、当該運用状態がスタンバイ状態の場合には、前記IP電話機に対する認証を行わず、前記IP電話機は、自己が属する指令グループが予め定められており、前記ログイン認証要求部は、前記自己が属する指令グループを示したログイン認証要求を前記優先順位記憶部に記憶された各IP通信指令交換機に対して行うことを特徴とする。
本発明に係るIP通信指令システムの一つの態様によれば、例えば指令卓の指令グループごとにIP通信指令交換機の運用状態を変えることで、通常時は、指令卓ごとに異なるIP通信指令交換機を介してIP電話機が一斉指令放送を受信し、且つ障害発生時は、障害が発生していない他のIP通信指令交換機を介して複数の指令グループの指令卓からの一斉指令放送をIP電話機が受信することができ、障害による影響を抑えることができる。
本発明によれば、複数のIP通信指令交換機に対してIP電話機が定期的にログイン認証要求を行い、複数のIP通信指令交換機に対してログイン認証を済ましておくことで、たとえ一のIP指令交換機に不具合が発生したとしても、他のIP通信指令交換機のいずれかを介して一斉指令放送を受信することができるので、不具合の影響を少なくすることができる。
本発明を実施するための形態に係るIP通信指令システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明を実施するための形態に係るIP電話機の機能ブロックを示す図である。 本発明を実施するための形態に係るIP電話機が備える優先順位記憶部に記憶される優先順位の一例を示す図である。 IP電話機が通信指令システムにログインする際にIP通信指令交換機との間で実行されるシーケンスを示す図である。 IP電話機がIP通信指令交換機を介して指令卓から着信通知メッセージを受信した場合のIP電話機における処理手順を示すフローチャートである。 上記本発明を実施するための形態の変形例に係るIP通信指令システムの全体構成を示すブロック図である。 同変形例に係るIP通信指令交換機の記憶装置に記憶される指令グループごとの運用状態を示す情報の一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称す)について、以下図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るIP通信指令システムの全体構成を示すブロック図である。本実施形態に係るIP通信指令システムは、例えば鉄道会社の統合司令室から各主要駅への指令を行うシステム等に適用され、統合司令室等に設置された指令卓が、SIPに従って、IP通信指令交換機を介して、主要駅等に設置されたIP電話機と双方向通話路を確立して、一斉指令放送を行う。
本実施形態に係るIP通信指令システムでは、統合司令室を2カ所配備し、各統合司令室にIP通信指令交換機をそれぞれ設置することで、二重化構成としていることを特徴とする。詳細は後述するが、本実施形態では、IP電話機が、各IP通信指令交換機に対してログイン認証処理を順次実行し、ログイン認証済みのIP通信指令交換機を介して指令卓からの一斉指令放送を受信する。また、IP電話機は、一斉放送指令を受信するIP指令交換機の優先順位を記憶しており、ログイン認証処理により複数のIP通信指令交換機とログイン認証に成功した場合には、優先順位に従って、最も優先順位の高いIP通信指令交換機を介して指令卓からの一斉指令放送を受信する。
本実施形態に係るIP通信指令システムは、図1に示すように、IP通信指令交換機100AとIP通信指令交換機100Bとを備える。なお、IP通信指令交換機100A及びIP通信指令交換機100Bをそれぞれ一意に特定する情報として、適宜「SS1」及び「SS2」を用いる。また、IP通信指令交換機100AとIP通信指令交換機100Bとは同一の構成でよく、以下、説明を簡略化するため、特に区別して説明する必要がない場合には、「A」と「B」を省略して、IP通信指令交換機100と総称する。IP通信指令交換機100A及びIP通信指令交換機100Bが備える各部を示す符号についても、特に区別する必要がない場合には、「A」と「B」を省略し、総称して説明する。
IP通信指令交換機100には、一斉指令放送の送信側となる指令卓10が接続ケーブル12を介して接続され、さらにインターネット等のIP網30を介して複数のIP電話機20−1,20−2,20−3(以下、区別する必要がない場合には、総称して「IP電話機20」と称す)が接続されている。
IP通信指令交換機100は、通話路スイッチ(TSW)110と、中央制御装置120と、記憶装置130と、制御バス140と、SIP電話機制御ボード(SIPL)22と、回線接続制御ボード(TRK)14と、運用状態切替部24とを備える。
中央制御装置120は、CPU,ROM,RAMを備えるマイクロコンピュータであり、記憶装置130に記憶された各種プログラムを実行することで、制御バス140を介してIP通信指令交換機100全体を制御する。記憶装置130は、制御バス140を介して中央制御装置120と接続される。記憶装置130は、IP電話機20からの要求に基づいて当該IP電話機20のログイン認証を行うログイン認証部として機能するプログラムや指令卓10とIP電話機20との間の双方向通話路の確立や切断、双方向通話路を介した音声情報等の中継を制御するための交換制御プログラムなどを記憶する。さらに、記憶装置130は、認証が許可されるIP電話機20の認証情報が記憶され、IP電話機20のログイン認証を行う際に中央制御装置120によって参照される認証情報記憶部や、交換制御プログラムに基づく制御を行う際に中央制御装置120によって参照される局データ等の制御データを記憶する。また、記憶装置130は、各種プログラムを実行する際に中央制御装置120によって利用されるデータを一時的に記憶する。
通話路スイッチ110は、中央制御装置120と制御バス140とを介して接続され、中央制御装置120の制御により、指令卓10とIP電話機20との間の双方向通話路の確立や切断等を行う。
SIP電話機制御ボード22は、SIPに従ってIP電話機20との間のデータの送受信を制御するインタフェースである。SIP電話機制御ボード22は、接続ケーブル32を介してIP網30に接続される。なお、各IP電話機20は接続ケーブル34−1〜34−3(総称:接続ケーブル34)を介してIP網30に接続される。
SIP電話機制御ボード22は、IP網30を介してIP電話機20から受信した、ログイン認証要求メッセージや、着呼に対する応答メッセージや切断要求メッセージなどのSIP呼制御情報等を中央制御装置120に通知する。さらに、SIP電話機制御ボード22は、中央制御装置120から通知される、ログイン認証応答メッセージや、着呼通知メッセージ、切断通知メッセージなどのSIP呼制御情報をIP網30を介してIP電話機20に送信し、IP電話機20に対するログイン認証処理、呼接続や切断等を行う。
回線接続制御ボード14は、IP通信指令交換機100と指令卓10とを接続するためのインタフェースである。回線接続制御ボード14は、不図示のマイクロコンピュータを内蔵し、マイクロコンピュータの制御に基づき、接続ケーブル12を介して指令卓10から受信した、一斉指令放送の開始を要求する発呼要求メッセージや切断要求メッセージなどの呼制御情報を中央制御装置120に通知する。さらに、回線接続制御ボード14は、中央制御装置120から通知される、着呼通知メッセージ、切断通知メッセージなどの呼制御情報を接続ケーブル12を介して指令卓10に送信し、指令卓10の呼接続や切断等の制御を行う。
運用状態切替部24は、IP通信指令交換機100の運用状態をアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える切替スイッチであり、必要に応じて手動で切り替え操作が行われる。なお、アクティブ状態は、IP通信指令交換機100が一斉指令放送に関わる全般の処理を実行する状態であり、IP通信指令交換機100は、IP電話機20からログイン認証要求メッセージを受信した場合には、ログイン認証処理を行い、その結果を応答メッセージとしてIP電話機20に送信する。一方、スタンバイ状態は、IP通信指令交換機100が一斉指令放送に関わる処理を行わない待機状態であり、IP通信指令交換機100はIP電話機20からログイン認証要求メッセージを受信した場合にも、ログイン認証処理を行わず、応答メッセージもIP電話機20に送信しない。
図2は、IP電話機20の機能ブロックを示す。図2に示すように、IP電話機20は、電話機全体を制御するCPU210、BIOSプログラムなどの基本的な制御プログラムを記憶するROM212、各プログラムの実行時に使用されるRAM214、ログイン認証処理や呼制御等の各処理プログラム等を記憶する記憶装置220を備える。
記憶装置220は、プログラム230として、各IP通信指令交換機100に対して定期的にログイン認証要求を行うログイン認証要求部232と、各IP通信指令交換機100から送信された一斉指令放送の受信処理を行う受信処理部234とを記憶する。さらに、記憶装置220は、優先順位記憶部240を記憶する。優先順位記憶部240は、複数のIP通信指令交換機100とログイン認証に成功した場合、どのIP通信指令交換機100からの着呼通知メッセージを自身宛のメッセージとして受信するか判断するための各IP通信指令交換機の優先順位を記憶する。
図3は、優先順位記憶部240に記憶された各IP通信指令交換機の優先順位の一例を示す。図3に示す優先順位の場合は、IP通信指令交換機100A(SS1)の方がIP通信指令交換機100B(SS2)よりも順位が高いことを示す。したがって、IP電話機20は、IP通信指令交換機100A(SS1)及びIP通信指令交換機100B(SS2)のいずれもログイン認証に成功している場合には、IP通信指令交換機100A(SS1)からの着呼通信メッセージを受信して、IP通信指令交換機100A(SS1)を介した指令卓10との双方向通話路の確立を行う。一方、IP電話機20は、IP通信指令交換機100B(SS2)からの着呼通信メッセージを受信した場合には、そのメッセージは自身宛ではないと判断して、IP通信指令交換機100B(SS2)を介した指令卓10との双方向通話路の確立は行わない。
また、図2において、IP電話機20は、IP通信指令交換機100とIP網30とを介して接続され、指令卓10との間に通話路を確立する通信部251と、音声の入出力を行う送受話部252と、音声の出力を行うスピーカ部253と、ユーザが着信時の応答を行うための操作等を行う操作部254とを備える。
このように構成されたIP電話機20において、CPU210は、自身宛の一斉指令放送に対する着信通知メッセージの場合には、IP通信指令交換機100から一斉指令放送の着信通知メッセージを通信部251を介して受信し、その着信通知メッセージの受信に対応して、一斉指令放送用の音声情報をスピーカ部253から拡声出力する。
続いて、IP通信指令交換機100とIP電話機20との間のシーケンスを基に、本実施形態に係るIP通信指令システムの動作手順について説明する。
図4は、IP電話機20が通信指令システムにログインする際にIP通信指令交換機100との間で実行されるシーケンスである。当該シーケンスは、IP電話機20がIP網30に接続された後、定期的に実行される。
図4において、まず、IP通信指令交換機100Aがアクティブ状態で、IP通信指令交換機100Bがスタンバイ状態に設定されている。この状態で、IP電話機20がIP網30に接続されると、優先順位記憶部240を参照して、ログイン認証要求を行う対象となる各IP通信指令交換機100に対して、例えば優先順位に従ってログイン要求を順次行う。
図4では、IP電話機20は、IP網30に接続されると、IP通信指令交換機100Aに対して、認証情報が付与されていないREGISTERメッセージを送信する(S10)。IP通信指令交換機100Aは、アクティブ状態のため、SIP電話機制御ボード(SIPL)22を介してREGISTERメッセージを受信する。IP通信指令交換機100Aは、受信したREGISTERメッセージが認証付きではないため、401 UnauthorizedメッセージをIP電話機20に送信する(S12)。
IP電話機20は、401 Unauthorizedメッセージを受けて、予めROM212等に記憶されているユーザIDやパスワード等に基づいて認証情報を生成し、生成した認証情報を付与したREGISTER(認証付)メッセージを送信する(S14)。続いて、IP通信指令交換機100Aは、中央制御装置120において、受信した認証情報に基づくIP電話機20の認証を行う。IP通信指令交換機100Aは、認証に成功した場合には、SIP電話機制御ボード22を介してIP電話機20に対して200 OKメッセージを送信する(S16)。以上、ステップS10〜S16までの処理を実行することで、IP電話機20は、IP通信指令交換機100Aへのログイン認証が完了する。つまり、IP電話機20は、IP通信指令交換機100Aからの着信通知メッセージの受信が可能な状態となる。
一方、IP通信指令交換機100Bに対しても、IP電話機20が認証情報の付与されていないREGISTERメッセージを周期的に送信する。しかし、スタンバイ状態のIP通信指令交換機100Bからは、何ら応答がなく(S20,S22)、ログイン認証は行われない。しかし、アクティブ状態に切り替わった後に、IP電話機20からREGISTERメッセージが送信されると(S30)、IP通信指令交換機100Aの場合と同様に、IP通信指令交換機100Bは、401 UnauthorizedメッセージをIP電話機20に送信する(S32)。
IP電話機20は、401 Unauthorizedメッセージを受けて、認証情報を付与したREGISTER(認証付)メッセージを送信し(S34)、IP通信指令交換機100Bは、中央制御装置120Bにおいて、受信した認証情報に基づくIP電話機20の認証を行う。IP通信指令交換機100Bは、認証に成功した場合には、IP電話機20に対して200 OKメッセージを送信する(S36)。
以上のように、IP電話機20は、定期的に各IP通信指令交換機100に対してログイン認証要求を行うことで、各IP通信指令交換機100の状態を確認する。
続いて、図5を参照して、IP電話機20がIP通信指令交換機100を介して指令卓から着信通知メッセージを受信した場合のIP電話機20における処理手順について説明する。
図5において、IP電話機20は、IP通信指令交換機100を介して指令卓10からの着信通知メッセージを受信すると(S100)、すでにログイン認証済みのIP通信指令交換機が複数存在するかどうかを判定する(S102)。判定の結果、ログイン認証済みのIP通信指令交換機が一つのみの場合には(ステップS102の判定結果が、否定「N」)、IP通信指令交換機100に対して着信応答メッセージを送信し、指令卓10との間に双方向通信路を形成し、一斉指令放送の受信を開始する(S106)。
一方、ログイン認証済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には(ステップS102の判定結果が、肯定「Y」)、優先順位記憶部240を参照して、ログイン認証済みのIP通信指令交換機の中で、今回の着信メッセージの送信元のIP通信指令交換機100が最も優先順位が高いかどうかを判定する(S104)。判定の結果、最も優先順位が高ければ(ステップS104の判定結果が、肯定「Y」)、IP電話機20は、IP通信指令交換機100に対して着信応答メッセージを送信し、指令卓10との間に双方向通信路を形成し、一斉指令放送の受信を開始する(S106)。
一方、優先順位が最も高くなければ(ステップS104の判定結果が、否定「N」)、IP電話機20は、着信通知メッセージに対して応答せずに、処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係るIP通信指令システムでは、IP通信指令交換機100を複数設置し、さらに、IP電話機20が、それぞれのIP通信指令交換機100に対して定期的にログイン認証要求を行う。また、IP電話機20はそれぞれ個別にIP通信指令交換機100に対する優先順位を記憶している。IP電話機20は、複数のIP通信指令交換機100との間でログイン認証に成功している場合には、優先順位に従って最も優先順位の高いIP通信指令交換機100からの着信通知メッセージに対してのみ応答を行い、当該IP通信指令交換機100を介した一斉指令放送の受信を行う。
本実施形態によれば、それぞれのIP電話機20において、個別にIP通信指令交換機100に対する優先順位を定めることができる。したがって、例えば、複数のIP通信指令交換機100をアクティブ状態にしておき、それぞれのIP電話機20において異なるIP通信指令交換機100を介した一斉指令放送の受信をするように構成することができる。
例えば、新駅の開通に伴い、新たな統合司令室の設置、及び新駅へのIP電話機の設置を行い、既存のシステムとの統合を進める場合がある。このような場合、新たな統合司令室に新たなIP通信指令交換機を設置するとともに、新駅に新たに設置されるIP電話機に対して、当該新たなIP通信指令交換機を最も優先順位が高いIP通信指令交換機として登録しおく。このように構成することで、IP通信指令交換機やIP電話機等の機器の新規の導入段階において、既存の機器に対する影響を最小限に抑えることができる。その後、支障がなければ、例えば、既存の駅のIP電話機に登録された最も高いIP通信指令交換機の優先順位を段階的に、新たなIP通信指令交換機に変更していく。このようにすることで、段階的に既存のIP通信指令交換機から新たなIP通信指令交換機にシステムの移行を行える。つまり、たとえ障害が発生したとしても段階的に切り替えが行えるため、障害時の切り分け作業が容易になる。また、複数のIP通信指令交換機を併用運用することで、リスク分散することができる。
続いて、上記実施形態の変形例として、指令内容が異なる指令グループごとに指令卓を設ける場合について説明する。
図6は、変形例に係るIP通信指令システムの全体構成を示すブロック図である。図6に示すように、指令内容が異なる指令グループごとに指令卓10を設けている点で、上記の実施形態と異なる。また、指令グループごとにアクティブ状態とスタンバイ状態との間での切り替えを行うための切り替え命令を出力する保守端末25が設けられている点で、上記の実施形態と異なる。ユーザが保守端末25を介して、切り替え命令を中央制御装置120に対して行うと、中央制御装置120が、切り替え命令を受けて指令グループごとにアクティブ状態とスタンバイ状態の切り替えを行い、その切り替え状態(運用状態)を記憶装置130に記憶する。記憶装置130に記憶される切り替え状態の情報は、例えば、図7に示すような情報である。IP電話機20は、自己が属する指令グループごとにログイン認証要求を行い、ログイン認証の対象の指令グループがアクティブ状態であるIP通信指令交換機との間でログイン認証処理が実行される。
変形例では、各IP電話機20は、それぞれ何れかの指令グループに属しており、自己が属する指令グループを示してログイン認証要求をそれぞれのIP通信指令交換機100に対して行う。IP通信指令交換機100は、指令グループが示されたログイン認証要求を受けて、記憶装置130に記憶された運用状態を確認し、指定された指令グループに対する運用状態がアクティブ状態の場合には、当該ログイン認証要求に対する認証処理を行う。一方、IP通信指令交換機100は、指定された指令グループに対する運用状態がスタンバイ状態の場合には、当該ログイン認証要求に対する認証処理を行わない。
変形例では、指令グループごとにアクティブ状態となるIP通信指令交換機を異ならせることで、通常時は、指令グループごとに異なるIP通信指令交換機で運用しつつ、障害発生時は、障害が発生していないIP通信指令交換機がまとめて複数の指令グループの一斉指令放送を中継するように運用することで、障害による影響を少なくすることができる。
上記のように、複数のIP通信指令交換機に対してIP電話機が定期的にログイン認証要求を行い、複数のIP通信指令交換機に対してログイン認証を済ましておくことで、たとえ障害等が発生しても、短時間で代わりのIP通信指令交換機を介して一斉指令放送が再開できるため、障害による影響を少なくすることができる。
本発明は、複数のIP通信指令交換機に対してIP電話機が定期的にログイン認証要求を行い、複数のIP通信指令交換機に対してログイン認証を済ましておくことで、たとえ一のIP指令交換機に不具合が発生したとしても、他のIP通信指令交換機のいずれかを介して一斉指令放送を受信することができるので、不具合の影響を少なくすることができる。よって、本発明は、鉄道会社等の統合司令室の指令卓から各主要駅等のIP電話機への一斉指令放送を行うIP通信指令システム等に適用することができる。
10A、10B 指令卓
14a、14B 回線接続制御ボード(TRK)
20−1、20−2、20−3 IP電話機
22A、22B IP電話機制御ボード(SIPL)
24A,24B 運用状態切替部
25A,25B 保守端末
100A,100B IP通信指令交換機
110A,110B 通話路スイッチ
120A,120B 中央制御装置
130A,130B 記憶装置
140A,140B 制御バス
210 CPU
212 ROM
214 RAM
220 記憶装置
230 プログラム
232 ログイン認証要求部
234 受信処理部
240 優先順位記憶部
251 通信部
252 送受話部
253 スピーカ部
254 操作部

Claims (3)

  1. ログイン済みのIP通信指令交換機を介して指令卓からの一斉指令放送をSIPに従って受信するIP電話機であって、
    複数のIP通信指令交換機に対する優先順位を記憶する優先順位記憶部と、
    一斉指令放送を受信するためのログイン認証要求を前記優先順位記憶部に記憶された各IP通信指令交換機に対して定期的に行うログイン認証要求部と、
    ログイン済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には、前記優先順位記憶部を参照して、最も優先順位の高いログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送を受信する受信処理部と、
    を備えることを特徴とするIP電話機。
  2. 指令卓を収容する複数のIP通信指令交換機と、ログイン済みのIP通信指令交換機を介して指令卓からの一斉指令放送をSIPに従って受信するIP電話機とを備えるIP通信指令システムであって、
    前記IP通信指令交換機は、それぞれ予め認証を許可するIP電話機に対する認証情報を記憶する認証情報記憶部と、
    前記IP電話機からのログイン認証要求により示された認証情報と、前記認証情報記憶部に記憶された認証情報との比較に基づいて前記IP電話機に対する認証を行う認証部と、
    を備え、
    前記IP電話機は、
    複数のIP通信指令交換機に対する優先順位を記憶する優先順位記憶部と、
    一斉指令放送を受信するためのログイン認証要求を前記優先順位記憶部に記憶された各IP通信指令交換機に対して行うログイン認証要求部と、
    ログイン済みのIP通信指令交換機が複数存在する場合には、前記優先順位記憶部を参照して、最も優先順位の高いログイン済みのIP通信指令交換機を介した指令卓からの一斉指令放送を受信する受信処理部と、
    を備えることを特徴とするIP通信指令システム。
  3. 請求項2に記載のIP通信指令システムにおいて、
    前記IP通信指令交換機は、複数の指令卓を収容し、それぞれの指令卓が属する指令グループごとに運用状態をアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えが可能であり、
    前記認証部は、前記IP電話機からのログイン認証要求に示される指令グループに対応する運用状態がアクティブ状態の場合に、前記IP電話機に対する認証を行い、当該運用状態がスタンバイ状態の場合には、前記IP電話機に対する認証を行わず、
    前記IP電話機は、自己が属する指令グループが予め定められており、
    前記ログイン認証要求部は、前記自己が属する指令グループを示したログイン認証要求を前記優先順位記憶部に記憶された各IP通信指令交換機に対して行う、
    ことを特徴とするIP通信指令システム。
JP2009138528A 2009-06-09 2009-06-09 一斉指令放送を受信するip電話機及びip通信指令システム Expired - Fee Related JP5135290B2 (ja)

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