JP3811019B2 - 通信システムにおける通信機器登録方法及び通信システム - Google Patents
通信システムにおける通信機器登録方法及び通信システム Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声、画像などのマルチメディア情報をネットワークを介して授受する通信システムに係り、特に接続制御装置による接続制御のために、当該接続制御装置、通信端末、及びプロトコル変換装置などの通信機器を登録するのに好適な通信システムにおける通信機器登録方法及び通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声、画像などのマルチメディア情報をLAN、インターネット等のネットワークを用いて授受する通信システムでは、マルチメディア端末、IP電話機などの通信端末の登録と、接続制御を行う機器(接続制御装置)の登録とは、マルチキャスト通信またはブロードキャスト通信を用いた、自動登録、或いは手動登録で行われるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
音声、画像などのマルチメディア情報をネットワークを用いて授受する通信システムにおいては、マルチメディア端末、IP電話機などの通信端末の数が多くなると接続制御装置の負荷が増大する。
【0004】
この接続制御装置の負荷を低減する手法として、複数の接続制御装置による負荷分散が考えられる。また、システムの信頼性向上のために、接続制御装置を複数台設置し、障害が発生した場合に、正常な接続制御装置で処理を代替する手法も考えられる。
【0005】
しかしながら、従来の通信システムで適用される、端末の登録と、接続制御装置の登録を、マルチキャスト通信またはブロードキャスト通信を利用して自動的に行う方法では、システム内に複数の接続制御装置が設けられた場合、端末から送出される接続制御装置の検索に対して複数の応答が返ることになるため、その対策が必要となるという問題がある。一方、端末に対して手動登録を行う方式では、端末数が増加すると新規登録、設定データの変更に多くの工数が必要となるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、複数の接続制御装置が収容された通信システムにおいて通信端末、プロトコル変換装置及び接続制御装置の登録が自動的に行え、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上を図ることができる通信システムにおける通信機器登録方法及び通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信システムにおける通信機器登録方法は、通信端末またはプロトコル変換装置から予め定められたタイミングで同一ネットワーク(ネットワークセグメント)上の全ての接続制御装置に対して登録要求を送出するステップと、上記接続制御装置がこの登録要求を受信した場合、当該接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を予め登録した許容端末管理テーブルに基づいて、上記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置であるか否かを判定するステップと、上記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置である場合、自身の識別情報を含む通信情報を接続制御装置から要求元に返すステップと、この接続制御装置から通信情報を返された上記要求元の通信端末またはプロトコル変換装置が当該通信情報を受信して、当該通信情報中の識別情報を自身が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を管理する接続処理要求先管理テーブルに登録するステップとを備えたことを特徴とする。
【0008】
このような構成においては、同一のネットワークセグメント内に複数の接続制御装置が設置可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上が可能となる。また、ネットワークに収容される通信端末、プロトコル変換装置の数が増加しても設定(登録)に関係する工数を最小にできる。
【0009】
ここで、上記接続制御装置の負荷が予め定められた基準値を超えた場合、当該接続制御装置による接続処理が許容される通信端末またはプロトコル変換装置のうち、通信状態にない通信端末またはプロトコル変換装置を選択して他の少なくとも1つの接続制御装置に登録させるステップと、上記他の少なくとも1つの接続制御装置から当該接続制御装置に新たに登録した通信端末またはプロトコル変換装置に対し、接続制御装置の再登録処理を要求して、当該通信端末またはプロトコル変換装置が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を切り替えさせるステップとを追加するとよい。
【0010】
このようにすると、稼動中の接続制御装置の負荷に応じて、収容する(接続処理を許容する)通信端末またはプロトコル変換装置を動的に変更することが可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による一層の信頼性向上が図れる。
【0011】
また、上記接続制御装置が、当該接続制御装置による代替の対象として、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置と対をなして、予め接続制御装置代替管理テーブルに登録された代替対象接続制御装置の状態監視を、予め定められたタイミングで行うことで当該代替対象接続制御装置が正常であるか或いは異常であるかを確認するステップと、上記代替対象接続制御装置が異常であることを確認した接続制御装置が、上記接続制御装置代替管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置に対して、接続制御装置の再登録処理を要求して、当該通信端末またはプロトコル変換装置が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を切り替えさせるステップとを追加するとよい。
【0012】
このようにすると、接続制御装置に障害が発生した場合に、処理を継続することが可能となり一層の信頼性向上が図れる。
【0013】
以上の通信システムにおける通信機器登録方法に係る本発明は、装置(通信システム)に係る発明としても成立する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係る接続制御装置を複数備えた通信システムのシステム構成図である。
同図において、LAN11は、所定の通信プロトコル、例えばTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコルを適用するIPネットワークである。LAN11には、プロトコル変換装置12-1(#1)〜12-m(#m)と、接続制御装置13-1(#1)〜13-n(#n)と、後述する接続制御装置代替管理テーブル(400)を登録したデータベース(DB)14と、マルチメディア端末15-1(#1)〜15-p(#p)と、IP電話機16-1(#1)〜16-q(#q)とが接続されている。
【0016】
プロトコル変換装置12-1〜12-mは、各種外部インタフェースに対応して用意され、当該インタフェースに対して共通となるLAN11の通信インタフェース(LANインタフェース)との通信プロトコルの変換を行う。接続制御装置13-1〜13-n、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-qは、当該共通の通信インタフェース(LANインタフェース)を有している。
【0017】
プロトコル変換装置12-1〜12-mは、当該変換装置12-1〜12-mが接続されている公衆網17から送出される着信、応答、切断などの制御信号をパケット化し、接接続制御装置13-1〜13-nのいずれかに対して送出する機能を有する。プロトコル変換装置12-1〜12-mはまた、接続制御装置13-1〜13-nから送出される発信、応答、切断などの制御信号を網インタフェースに変換して公衆網17に送出すると共に、公衆網17から送られる音声、映像などのマルチメディア情報をパケット化し、通信先の端末に送出する機能を有する。プロトコル変換装置12-1〜12-mは更に、端末からパケットデータとして送られたマルチメディア情報を網インタフェースに合わせて変換して公衆網17に送出する機能を有する。
【0018】
接続制御装置13-1〜13-nは、プロトコル変換装置12-1〜12-m、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-qから送出される発信要求に付されている着信先端末名、或いは電話番号などの着信先情報から着信先を決定する機能を有する。接続制御装置13-1〜13-nはまた、決定した着信先端末からの応答、発信元端末及び着信先端末から送られる切断などの情報を中継すると共に転送などの交換サービスを提供する機能を有する。
【0019】
マルチメディア端末15-1〜15-pは、音声、映像などのマルチメディア情報を通信する通信端末、IP電話機16-1〜16-qは、LAN11を介して音声通信を行う通信端末(電話端末)である。
【0020】
図2は、図1中の接続制御装置13-i(i=1〜n)の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、接続制御装置13-iは、接続制御部131と、マルチメディア通信制御部132と、通信ドライバ133と、LANインタフェース134と、端末管理テーブル135とを備えている。
【0021】
LANインタフェース134はLAN11との間でパケットを送受する。通信ドライバ133は、LANインタフェース134の制御、及びTCP,UDP(User Datagram Protocol)などのプロトコル制御を行う。
【0022】
マルチメディア通信制御部132は、H.323などマルチメディア通信用プロトコルの制御を行い、接続制御部131との間で発信、着信、切断などの呼制御、及び音声チャネル(音声通信路)の確立、開放処理を行う。H.323プロトコルは、LAN11上で音声、映像などのマルチメディア通信を行うための、ITU−T(International Telecommunications Union Telecommunication Standardization Sector)勧告で規定されたプロトコルである。なお、H.323プロトコル以外のマルチメディア通信用プロトコルでも、そのプロトコルの処理機能をマルチメディア通信制御部132に持たせることで対応可能である。
【0023】
接続制御部131は、発信元端末の情報及び着信先端末の情報と端末管理テーブル135とから接続する端末(端末またはプロトコル変換装置)を決定する他、転送などの交換サービスを行う。端末管理テーブル135は、接続制御部131での接続する端末の決定に用いられるもので、各エントリの情報は例えばマルチメディア端末の端末名、IP電話機の電話番号などの識別情報と、IPアドレスとから構成される。図2には、端末名の例としてTerminal#1が示され、電話番号の例として1000,2000が示されている。
【0024】
図3は、接続制御装置13-i内に(端末管理テーブル135とは別に)保存される許容端末管理テーブル300のデータ構造例を示す。
許容端末管理テーブル300は、当該テーブル300を有する接続制御装置13-iが接続を許容する端末またはプロトコル変換装置(以下、端末/プロトコル変換装置と表現する)を管理するのに用いられるリストである。テーブル300の各エントリの情報は識別情報から構成される。識別情報は、接続制御装置13-iが接続処理を許容する端末/プロトコル変換装置の名前、内線番号などである。
【0025】
図4(a)は、図1中のDB14に保存される接続制御装置代替管理テーブル400のデータ構造例を示す。
接続制御装置代替管理テーブル400は、端末/プロトコル変換装置と正常時に接続処理を行う接続制御装置(代替対象接続制御装置)と異常時に接続処理を行う接続制御装置(代替接続制御装置)とを管理するのに用いられる。テーブル400の各エントリの情報は、端末/プロトコル変換装置の識別情報と、正常時に当該識別情報で示される端末/プロトコル変換装置の接続処理を行う接続制御装置(代替対象接続制御装置)の識別情報(接続制御装置アドレス)と、当該接続制御装置の異常時に当該接続制御装置を代替する代替接続制御装置の識別情報(接続制御装置アドレス)とから構成される。
【0026】
本実施形態では、接続制御装置代替管理テーブル400はDB14に保存されて、各接続制御装置13-iから共通に使用されるようになっているが、各接続制御装置13-i内にそれぞれ保存して使用されるようにしても構わない。
【0027】
図4(b),(c)に、接続制御装置代替管理テーブル400に代えて接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)内に保存される接続制御装置代替管理テーブル400-1,400-2の一例を示す。このテーブル400-1,400-2は、当該テーブル400-1,400-2を有する接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)を代替接続制御装置とする場合の代替対象接続制御装置を管理すると共に、当該接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)を代替対象接続制御装置とする場合の代替接続制御装置を管理するのに用いられる。なお、接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)の負荷が大きくなった場合に当該負荷をさらに増大させないための後述する処理を適用しない構成とするならば、テーブル400-1,400-2上で、接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)を代替対象接続制御装置とする場合の代替接続制御装置を管理する必要はない。この場合、テーブル400-1,400-2の代替接続制御装置の欄は必ずしも必要ない。
【0028】
図5は、図1中のプロトコル変換装置12-1〜12-m、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-q、即ち端末/プロトコル変換装置内に保存される接続処理要求先管理テーブル500のデータ構造例を示す。
【0029】
接続処理要求先管理テーブル500は、当該テーブル500を有する端末/プロトコル変換装置が接続処理を要求する際の要求先となる接続制御装置を管理するのに用いられる。テーブル500の各エントリの情報は、接続処理の要求先となる接続制御装置の識別情報から構成される。本実施形態では、テーブル500の先頭エントリに登録された(最初に登録された)接続制御装置が接続処理の最初の要求先となる。この要求先からの応答がなかった場合、次のエントリに登録された(次に登録された)接続制御装置が次の接続処理の要求先となる。つまり、テーブル500には、接続処理の要求先の候補となる接続制御装置が優先度の高い順に登録されている。
【0030】
図6は、接続制御装置13-i内に保存される複数接続制御装置登録可否管理テーブル600のデータ構造例を示す。
複数接続制御装置登録可否管理テーブル600は、当該テーブル600を有する接続制御装置13-iによる接続処理が許容される端末/プロトコル変換装置が、当該接続制御装置13-iを含む複数の接続制御装置(の識別情報)を登録可能か否かを管理するのに用いられる。テーブル600の各エントリ情報は、当該テーブル600を有する接続制御装置13-iによる接続処理が許容される端末/プロトコル変換装置の識別情報と、その端末/プロトコル変換装置が複数の接続制御装置(の識別情報)を登録可能か否かを示すフラグ情報とから構成される。
【0031】
次に、図1のシステムにおける端末/プロトコル変換装置からの登録要求と、当該要求に基づく各接続制御装置の動作を、登録要求元がプロトコル変換装置12-1〜12-m、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-qのうちのマルチメディア端末15-1、即ち端末#1である場合を例に、図7のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0032】
まず端末#1(15-1)は、予め定められたタイミング、例えば立ち上がり時、または予め定められた一定の時間間隔で、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信により、LAN11に接続された接続制御装置#1,#2を含む全接続制御装置#1〜#m(13-1〜13-m)に対して、当該端末#1の登録要求を同時に送出する(ステップS1)。この登録要求により、要求先の各接続制御装置には、要求元端末#1が正常に動作していることが通知されると共に、当該端末#1のIPアドレス、識別情報、着信時に着信要求を待ち受けるポート番号などの通信に必要な情報(通信情報)が通知される。
【0033】
端末#1からの登録要求は、接続制御装置#1,#2を含む各接続制御装置#1〜#mで受信される。但し、図7では、接続制御装置#1〜#mのうちの接続制御装置#1,#2の動作のみが示されている。
【0034】
接続制御装置#1,#2は端末(Terminal)#1からの登録要求を受信すると、当該端末#1から通知された情報の端末管理テーブル135等への登録を行うと共に、それぞれ自身が有する図3に示す構造の許容端末管理テーブル300を参照して、登録要求元の端末#1との接続処理を許容するか否かを判定する(ステップS2,S2′)。ここでは、端末#1との接続処理を、接続制御装置#1は許容し、接続制御装置#2は許容しないものとする。
【0035】
この場合、端末#1との接続処理を許容することが許容端末管理テーブル300に登録されている接続制御装置#1は、端末#1からの登録要求に応答して、当該接続制御装置#1自身のIPアドレス、識別情報(接続制御装置アドレス)、発信要求を待ち受けるポート番号などの情報(通信情報)を、登録要求元端末#1に送出する(ステップS3)。これに対し、端末#1との接続処理を許容しない接続制御装置#2、つまり許容端末管理テーブル300により端末#1からの要求を受け付けないように設定されている接続制御装置#2は、当該端末#1からの要求に対して応答せず処理を終了する。
【0036】
端末#1は、自身との接続処理を許容する接続制御装置、例えば接続制御装置#1から返された通信情報を受信すると(ステップS4)、その受信した通信情報中の識別情報(接続制御装置アドレス)を、図5の接続処理要求先管理テーブル500に登録する接続制御装置登録動作を行う。もし、上記の例と異なって、接続制御装置#2も端末#1との接続処理を許容しているために、当該接続制御装置#2からも通信情報が返された場合には、接続制御装置#2(の識別情報)も接続処理要求先管理テーブル500に登録される。以上のテーブル500への接続制御装置登録は、接続制御装置から返される通信情報の受信順に行われる。
【0037】
このように、端末#1の接続処理要求先管理テーブル500は、当該端末#1の立ち上がり時、または予め定められた一定の時間間隔で、当該端末#1から送出される登録要求に応じて、当該端末#1との接続処理を許容する接続制御装置から通知される通信情報に基づき、端末#1にて自動生成される。
【0038】
さて、端末#1が有する接続処理要求先管理テーブル500に例えば接続制御装置#1が登録されると、以後端末#1は、発信要求を当該テーブル500に登録された接続制御装置#1に対して送出する。なお、図5の例のようにテーブル500に複数の接続制御装置が登録された場合には、最初に登録された接続制御装置に対して発信要求が送出される。
【0039】
以上は、端末#1(15-1)以外のマルチメディア端末、IP電話機、プロトコル変換装置についても同様である。
【0040】
このように本実施形態においては、LAN11に接続された各端末/プロトコル変換装置が、立ち上がり時または一定時間間隔でLAN11(同一のネットワークセグメント)上の各接続制御装置#1〜#mに対して当該端末/プロトコル変換装置の登録要求を行って当該端末/プロトコル変換装置が正常に動作していることを通知すると共に、当該端端末/プロトコル変換装置のIPアドレス、識別情報、着信時に着信要求を待ち受けるポート番号などの通信情報を通知する。また、この通知を受けた接続制御装置のうち、要求元の端末/プロトコル変換装置との接続処理を許容する接続制御装置は、自身のIPアドレス、識別情報、発信要求を待ち受けるポート番号などの通信情報を要求元に通知する。
【0041】
これにより、端末/プロトコル変換装置には当該端末/プロトコル変換装置との接続処理を許容する接続制御装置の識別情報を含む通信情報が、接続制御装置には当該接続制御装置が接続処理を許容する端末/プロトコル変換装置の識別情報を含む通信情報が、それぞれ自動登録される。よって、同一のLAN11(ネットワークセグメント)上に複数の接続制御装置を設置可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上が可能となる。また、LAN11(ネットワークセグメント)上に設置される端末/プロトコル変換装置の数が増加しても、設定に関係する工数を最小にできる。
【0042】
なお、端末(端末/プロトコル変換装置)からの登録要求による端末(端末/プロトコル変換装置)登録処理に代えて、H.323で規定されているゲートキーパの取得要求(GRQ)などの接続制御装置問い合わせ信号による登録処理を用いることも可能である。
【0043】
次に、接続制御装置の負荷の増大に応じて、登録する端末/プロトコル変換装置を動的に変更することを可能とする処理について、図8のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0044】
図1のシステム中の各接続制御装置#1〜#mは、自身の負荷を、例えば一定時間当たりの接続端末/プロトコル変換装置の数(通信数)、或いは接続制御装置全体を制御するCPU(図示せず)の一定時間当たりの使用率(CPU使用率)などにより測定する。今、接続制御装置#2において、自身の負荷が予め定められた基準値を超えたことを検出したものとする。この場合、接続制御装置#2は、自身の負荷をこれ以上増大させないために、LAN11上の他の少なくとも1つの接続制御装置、例えば接続制御装置#1を代替接続制御装置として選択し、当該接続制御装置#1に対して端末(端末/プロトコル変換装置)の登録を要求する(ステップS11)。
【0045】
ここで登録要求の対象となる端末(端末/プロトコル変換装置)は、接続制御装置#2が有する図3の許容端末管理テーブル300に登録されている端末(端末/プロトコル変換装置)の中から決定される。この決定アルゴリズムとして、例えば、現在接続されていない端末(つまり非使用状態にある端末)を登録対象とする方法、或いは非使用状態にある端末の中から登録する端末を予め設定された優先順位に基づいて決定する方法を適用するとよい。このようにすると、接続制御装置#2は、現在接続されている端末(つまり使用状態にある端末)に悪影響を及ぼすことなく、自身の負荷が更に増大するのを防ぐことができる。
【0046】
また、代替接続制御装置は接続制御装置#2により次のように選択される。即ち接続制御装置#2は、DB15に保存されている図4(a)の接続制御装置代替管理テーブル400から、登録要求の対象とする端末について接続制御装置#2の代替先となり得る接続制御装置(代替接続制御装置)を検索し、その検索した接続制御装置の中から例えば1つを代替接続制御装置として選択する。なお、接続制御装置#2に図4(c)の接続制御装置代替管理テーブル400-2が保存される構成では、当該テーブル400-2から代替接続制御装置を探せばよい。
【0047】
接続制御装置#1は、接続制御装置#2からの登録要求を受信すると、自身が有する図3の許容端末管理テーブル300に、当該接続制御装置#2から要求された端末(端末/プロトコル変換装置)を登録し、正常に登録が完了したことを当該接続制御装置#2に対して通知する(ステップS12,S13)。
【0048】
接続制御装置#2は、接続制御装置#1からの登録完了通知(端末登録応答)を受信すると、当該接続制御装置#1に登録された端末/プロトコル変換装置、例えば端末#1に対して再登録要求を送出する(ステップS14,S15)。
【0049】
端末#1は、接続制御装置#2からの再登録要求を受信すると、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いてLAN11上に登録要求を送出する(ステップS17)。以降の処理は、図7中で端末#1からブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いて登録要求が送出された場合と同様であるので、説明を省略する。
【0050】
以上の処理により、端末#1が発信要求を送出する接続制御装置が接続制御装置#2から接続制御装置#1に変更される。この結果、再度接続制御装置の変更処理が起動されるまで、端末#1から接続制御装置#2に対する発信要求は行われない。よって接続制御装置#2の負荷が増大することを防止できる。なお、端末(端末/プロトコル変換装置)が、接続制御装置の立ち上がり時に有効となる信号(立ち上がり信号)によって再登録を起動する方式を適用する場合、再登録を要求する接続制御装置から立ち上がり信号を送出して以上の処理を行うようにしてもよい。
【0051】
次に、接続制御装置の異常時に別の接続制御装置による代替処理を可能とする処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
図1のシステム中の各接続制御装置#1〜#mは、図4の接続制御装置代替管理テーブル400で自身が代替することが指定されている接続制御装置、つまり自身の代替対象接続制御装置の状態を、予め定められたタイミング、例えば定期的に監視する。ここでは、接続制御装置#1及び#2相互で状態監視を行うものとすると、両装置#1及び#2は定期的に互いの状態を監視する信号を送出し、応答が返れば相手は正常に動作していると判断する。
【0052】
今、接続制御装置#2から接続制御装置#1に対して状態問い合わせが行われ(ステップS21)、その問い合わせに対して接続制御装置#1から接続制御装置#2に予め定められた一定時間内に応答が返らなかったものとする。この場合、接続制御装置#2は、接続制御装置#1が異常であると判定し、例えばDB15に保存されている図4(a)の接続制御装置代替管理テーブル400から、当該接続制御装置#1の代わりに接続制御装置#2自身が処理を行う必要のある端末(端末/プロトコル変換装置)を検索し、検索した端末(端末/プロトコル変換装置)、例えば端末#1に対して再登録要求を送出する(ステップS22)。
【0053】
端末#1は、接続制御装置#2からの再登録要求を受信すると、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いてLAN11上に登録要求を送出する(ステップS23,S24)。以降の処理は、図7中で端末#1からブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いて登録要求が送出された場合と同様であるので、説明を省略する。
【0054】
以上の処理により、端末#1が発信要求を送出する接続制御装置を、障害が発生した接続制御装置#1から当該接続制御装置#1の障害を検出した接続制御装置#2に変更する(切り替える)ことができる。この結果、接続制御装置#1の障害が回復し、再度接続制御装置の変更処理が起動されるまでは、端末#1から接続制御装置#1に対する発信要求は行われない。よって接続制御装置#1が障害となっても通信処理が継続可能となる。
【0055】
なお、図8及び図9のシーケンスチャートで示される処理では、接続制御装置の切り替えに再登録要求を使用しているが、これに限るものではない。例えば、端末/プロトコル変換装置が自装置内に保存された接続制御装置の情報(接続処理要求先管理テーブル500の情報)を変更する手段を持つならば、接続制御装置#2が端末#1に対して再登録要求の代わりに変更要求を送出する構成とすることで、変更要求先の端末#1が発信要求を送出する接続制御装置を上記変更手段により変えることも可能である。ここでは、接続処理要求先管理テーブル500に登録されている異常接続制御装置#1、即ち代替される接続制御装置#1(の識別情報)を他の少なくとも1つの接続制御装置(の識別情報)に変更すればよい。また、接続処理要求先管理テーブル500に接続制御装置#1及び#2が共に登録されているならば、両者の登録順(接続処理要求の優先順位)を入れ替えればよい。
【0056】
また、端末/プロトコル変換装置が一定時間間隔で登録要求を送出する構成とするならば、接続制御装置から端末/プロトコル変換装置に対して再登録要求または変更要求を送出しなくてもよい。
【0057】
次に、発信要求を送出する端末/プロトコル変換装置が要求先の接続制御装置の異常を検出して要求先を切り替える処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
今、端末/プロトコル変換装置、例えば端末#1が発信要求を送出する必要があるものとする。この場合、端末#1は、自身が有する図5の接続処理要求先管理テーブル500を参照し、当該テーブル500上での接続制御装置登録順に従い、まず最初に登録された接続制御装置、例えば接続制御装置#1に対して発信要求を送出する(ステップS31)。
【0059】
端末#1は、接続制御装置への発信要求を送出すると、その要求に対する応答が返されるのを監視し、一定時間内に応答が返らないことをもって要求先の接続制御装置の異常を検出する。この場合、端末#1は、接続処理要求先管理テーブル500上で次に登録された接続制御装置、例えば接続制御装置#2に対して発信要求を送出する(ステップS32)。
【0060】
もし、接続制御装置#2が正常であるならば、当該接続制御装置#2は端末#1からの発信要求を受信する(ステップS33)。通常、この発信要求には、着信先の端末名、電話番号などの着信先情報が付されている。そこで接続制御装置#2は、受信した発信要求から着信先を判断し、その着信先の端末を呼び出すための処理を行う(ステップS34)。通信に至るまでの処理は、本発明に直接関係しないため説明を省略する。
【0061】
なお、図10のシーケンスチャートは接続制御装置#1の異常時の動作を示しているが、このシーケンスチャートに示す手順は、接続制御装置#1の負荷が基準値を超えている場合にも適用可能である。そのためには、自身の負荷が基準値を超えた接続制御装置#1が端末#1からの発信要求を受信した場合に、例えば応答を返さないことにより意図的にダミーの通信異常を発生させればよい。このようにすると、端末#1は別の接続制御装置(図10では接続制御装置#2)に対して発信要求を送出するため、接続制御装置#1の負荷をこれ以上増加させることはなくなり、接続制御装置間で負荷を分散することが可能となる。
【0062】
ここで、接続制御装置#1に対する発信要求元となった端末#1との接続処理を許容する接続制御装置の数が当該接続制御装置#1のみの場合、つまり端末#1が、当該端末#1との接続処理を許容する接続制御装置を複数登録できない場合には、接続制御装置#1がダミーの通信異常を発生させても、端末#1は他の接続制御装置に発信要求を送出することができない。この場合、接続制御装置#1は、負荷が増大しても端末#1からの発信要求に応じて接続処理を行った方がよい。
【0063】
そこで、自身の負荷が基準値を超えた接続制御装置#1が端末#1からの発信要求を受信した場合に、当該接続制御装置#1が有する図6の複数接続制御装置登録可否管理テーブル600を参照して、端末#1が接続処理の要求先として複数の接続制御装置を登録可能であるか否かを判定し、登録可能であるときに限り、ダミーの通信異常を発生させるとよい。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、通信端末またはプロトコル変換装置からの登録要求に対し、各接続制御装置が、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を予め登録した許容端末管理テーブルを参照して、上記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置である場合だけ、自身の識別情報を含む通信情報を要求元に返して、当該要求元に登録させるようにしたので、同一のネットワークセグメント内に複数の接続制御装置が設置可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上を図ることができる。また、ネットワークに収容される通信端末、プロトコル変換装置の数が増加しても設定(登録)に関係する工数を最小にできる。
【0066】
また本発明によれば、稼動中の接続制御装置の負荷に応じて、収容する通信端末またはプロトコル変換装置を動的に変更できるため、接続制御装置の負荷分散、多重化による一層の信頼性向上が図れる。
【0067】
また本発明によれば、接続制御装置に障害が発生した場合にも、他の接続制御装置の代替処理により処理を継続することができるため、一層の信頼性向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る接続制御装置を複数備えた通信システムのシステム構成図。
【図2】図1中の接続制御装置13-i(i=1〜n)の構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態で適用される許容端末管理テーブル300のデータ構造例を示す図。
【図4】同実施形態で適用される接続制御装置代替管理テーブル400とその変形例のデータ構造例を示す図。
【図5】同実施形態で適用される接続処理要求先管理テーブル500のデータ構造例を示す図。
【図6】同実施形態で適用される複数接続制御装置登録可否管理テーブル600のデータ構造例を示す図。
【図7】同実施形態における端末/プロトコル変換装置からの登録要求と、当該要求に基づく各接続制御装置の動作を説明するためのシーケンスチャート。
【図8】同実施形態において接続制御装置の負荷の増大に応じて登録する端末/プロトコル変換装置を動的に変更することを可能とする処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図9】同実施形態において接続制御装置の異常時に別の接続制御装置による代替処理を可能とする処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図10】同実施形態において発信要求を送出する端末/プロトコル変換装置が要求先の接続制御装置の異常検出により要求先を切り替える処理を説明するためのシーケンスチャート。
【符号の説明】
11…LAN
12-1〜12-m…プロトコル変換装置(通信端末、通信機器)
13-1〜13-n…接続制御装置(通信機器)
14…DB(データベース)
15-1〜15-p…マルチメディア端末(通信端末、通信機器)
16-1〜16-q…IP電話機(通信端末、通信機器)
300…許容端末管理テーブル
400…接続制御装置代替管理テーブル
500…接続処理要求先管理テーブル
600…複数接続制御装置登録可否管理テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声、画像などのマルチメディア情報をネットワークを介して授受する通信システムに係り、特に接続制御装置による接続制御のために、当該接続制御装置、通信端末、及びプロトコル変換装置などの通信機器を登録するのに好適な通信システムにおける通信機器登録方法及び通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声、画像などのマルチメディア情報をLAN、インターネット等のネットワークを用いて授受する通信システムでは、マルチメディア端末、IP電話機などの通信端末の登録と、接続制御を行う機器(接続制御装置)の登録とは、マルチキャスト通信またはブロードキャスト通信を用いた、自動登録、或いは手動登録で行われるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
音声、画像などのマルチメディア情報をネットワークを用いて授受する通信システムにおいては、マルチメディア端末、IP電話機などの通信端末の数が多くなると接続制御装置の負荷が増大する。
【0004】
この接続制御装置の負荷を低減する手法として、複数の接続制御装置による負荷分散が考えられる。また、システムの信頼性向上のために、接続制御装置を複数台設置し、障害が発生した場合に、正常な接続制御装置で処理を代替する手法も考えられる。
【0005】
しかしながら、従来の通信システムで適用される、端末の登録と、接続制御装置の登録を、マルチキャスト通信またはブロードキャスト通信を利用して自動的に行う方法では、システム内に複数の接続制御装置が設けられた場合、端末から送出される接続制御装置の検索に対して複数の応答が返ることになるため、その対策が必要となるという問題がある。一方、端末に対して手動登録を行う方式では、端末数が増加すると新規登録、設定データの変更に多くの工数が必要となるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、複数の接続制御装置が収容された通信システムにおいて通信端末、プロトコル変換装置及び接続制御装置の登録が自動的に行え、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上を図ることができる通信システムにおける通信機器登録方法及び通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信システムにおける通信機器登録方法は、通信端末またはプロトコル変換装置から予め定められたタイミングで同一ネットワーク(ネットワークセグメント)上の全ての接続制御装置に対して登録要求を送出するステップと、上記接続制御装置がこの登録要求を受信した場合、当該接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を予め登録した許容端末管理テーブルに基づいて、上記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置であるか否かを判定するステップと、上記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置である場合、自身の識別情報を含む通信情報を接続制御装置から要求元に返すステップと、この接続制御装置から通信情報を返された上記要求元の通信端末またはプロトコル変換装置が当該通信情報を受信して、当該通信情報中の識別情報を自身が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を管理する接続処理要求先管理テーブルに登録するステップとを備えたことを特徴とする。
【0008】
このような構成においては、同一のネットワークセグメント内に複数の接続制御装置が設置可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上が可能となる。また、ネットワークに収容される通信端末、プロトコル変換装置の数が増加しても設定(登録)に関係する工数を最小にできる。
【0009】
ここで、上記接続制御装置の負荷が予め定められた基準値を超えた場合、当該接続制御装置による接続処理が許容される通信端末またはプロトコル変換装置のうち、通信状態にない通信端末またはプロトコル変換装置を選択して他の少なくとも1つの接続制御装置に登録させるステップと、上記他の少なくとも1つの接続制御装置から当該接続制御装置に新たに登録した通信端末またはプロトコル変換装置に対し、接続制御装置の再登録処理を要求して、当該通信端末またはプロトコル変換装置が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を切り替えさせるステップとを追加するとよい。
【0010】
このようにすると、稼動中の接続制御装置の負荷に応じて、収容する(接続処理を許容する)通信端末またはプロトコル変換装置を動的に変更することが可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による一層の信頼性向上が図れる。
【0011】
また、上記接続制御装置が、当該接続制御装置による代替の対象として、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置と対をなして、予め接続制御装置代替管理テーブルに登録された代替対象接続制御装置の状態監視を、予め定められたタイミングで行うことで当該代替対象接続制御装置が正常であるか或いは異常であるかを確認するステップと、上記代替対象接続制御装置が異常であることを確認した接続制御装置が、上記接続制御装置代替管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置に対して、接続制御装置の再登録処理を要求して、当該通信端末またはプロトコル変換装置が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を切り替えさせるステップとを追加するとよい。
【0012】
このようにすると、接続制御装置に障害が発生した場合に、処理を継続することが可能となり一層の信頼性向上が図れる。
【0013】
以上の通信システムにおける通信機器登録方法に係る本発明は、装置(通信システム)に係る発明としても成立する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係る接続制御装置を複数備えた通信システムのシステム構成図である。
同図において、LAN11は、所定の通信プロトコル、例えばTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコルを適用するIPネットワークである。LAN11には、プロトコル変換装置12-1(#1)〜12-m(#m)と、接続制御装置13-1(#1)〜13-n(#n)と、後述する接続制御装置代替管理テーブル(400)を登録したデータベース(DB)14と、マルチメディア端末15-1(#1)〜15-p(#p)と、IP電話機16-1(#1)〜16-q(#q)とが接続されている。
【0016】
プロトコル変換装置12-1〜12-mは、各種外部インタフェースに対応して用意され、当該インタフェースに対して共通となるLAN11の通信インタフェース(LANインタフェース)との通信プロトコルの変換を行う。接続制御装置13-1〜13-n、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-qは、当該共通の通信インタフェース(LANインタフェース)を有している。
【0017】
プロトコル変換装置12-1〜12-mは、当該変換装置12-1〜12-mが接続されている公衆網17から送出される着信、応答、切断などの制御信号をパケット化し、接接続制御装置13-1〜13-nのいずれかに対して送出する機能を有する。プロトコル変換装置12-1〜12-mはまた、接続制御装置13-1〜13-nから送出される発信、応答、切断などの制御信号を網インタフェースに変換して公衆網17に送出すると共に、公衆網17から送られる音声、映像などのマルチメディア情報をパケット化し、通信先の端末に送出する機能を有する。プロトコル変換装置12-1〜12-mは更に、端末からパケットデータとして送られたマルチメディア情報を網インタフェースに合わせて変換して公衆網17に送出する機能を有する。
【0018】
接続制御装置13-1〜13-nは、プロトコル変換装置12-1〜12-m、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-qから送出される発信要求に付されている着信先端末名、或いは電話番号などの着信先情報から着信先を決定する機能を有する。接続制御装置13-1〜13-nはまた、決定した着信先端末からの応答、発信元端末及び着信先端末から送られる切断などの情報を中継すると共に転送などの交換サービスを提供する機能を有する。
【0019】
マルチメディア端末15-1〜15-pは、音声、映像などのマルチメディア情報を通信する通信端末、IP電話機16-1〜16-qは、LAN11を介して音声通信を行う通信端末(電話端末)である。
【0020】
図2は、図1中の接続制御装置13-i(i=1〜n)の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、接続制御装置13-iは、接続制御部131と、マルチメディア通信制御部132と、通信ドライバ133と、LANインタフェース134と、端末管理テーブル135とを備えている。
【0021】
LANインタフェース134はLAN11との間でパケットを送受する。通信ドライバ133は、LANインタフェース134の制御、及びTCP,UDP(User Datagram Protocol)などのプロトコル制御を行う。
【0022】
マルチメディア通信制御部132は、H.323などマルチメディア通信用プロトコルの制御を行い、接続制御部131との間で発信、着信、切断などの呼制御、及び音声チャネル(音声通信路)の確立、開放処理を行う。H.323プロトコルは、LAN11上で音声、映像などのマルチメディア通信を行うための、ITU−T(International Telecommunications Union Telecommunication Standardization Sector)勧告で規定されたプロトコルである。なお、H.323プロトコル以外のマルチメディア通信用プロトコルでも、そのプロトコルの処理機能をマルチメディア通信制御部132に持たせることで対応可能である。
【0023】
接続制御部131は、発信元端末の情報及び着信先端末の情報と端末管理テーブル135とから接続する端末(端末またはプロトコル変換装置)を決定する他、転送などの交換サービスを行う。端末管理テーブル135は、接続制御部131での接続する端末の決定に用いられるもので、各エントリの情報は例えばマルチメディア端末の端末名、IP電話機の電話番号などの識別情報と、IPアドレスとから構成される。図2には、端末名の例としてTerminal#1が示され、電話番号の例として1000,2000が示されている。
【0024】
図3は、接続制御装置13-i内に(端末管理テーブル135とは別に)保存される許容端末管理テーブル300のデータ構造例を示す。
許容端末管理テーブル300は、当該テーブル300を有する接続制御装置13-iが接続を許容する端末またはプロトコル変換装置(以下、端末/プロトコル変換装置と表現する)を管理するのに用いられるリストである。テーブル300の各エントリの情報は識別情報から構成される。識別情報は、接続制御装置13-iが接続処理を許容する端末/プロトコル変換装置の名前、内線番号などである。
【0025】
図4(a)は、図1中のDB14に保存される接続制御装置代替管理テーブル400のデータ構造例を示す。
接続制御装置代替管理テーブル400は、端末/プロトコル変換装置と正常時に接続処理を行う接続制御装置(代替対象接続制御装置)と異常時に接続処理を行う接続制御装置(代替接続制御装置)とを管理するのに用いられる。テーブル400の各エントリの情報は、端末/プロトコル変換装置の識別情報と、正常時に当該識別情報で示される端末/プロトコル変換装置の接続処理を行う接続制御装置(代替対象接続制御装置)の識別情報(接続制御装置アドレス)と、当該接続制御装置の異常時に当該接続制御装置を代替する代替接続制御装置の識別情報(接続制御装置アドレス)とから構成される。
【0026】
本実施形態では、接続制御装置代替管理テーブル400はDB14に保存されて、各接続制御装置13-iから共通に使用されるようになっているが、各接続制御装置13-i内にそれぞれ保存して使用されるようにしても構わない。
【0027】
図4(b),(c)に、接続制御装置代替管理テーブル400に代えて接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)内に保存される接続制御装置代替管理テーブル400-1,400-2の一例を示す。このテーブル400-1,400-2は、当該テーブル400-1,400-2を有する接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)を代替接続制御装置とする場合の代替対象接続制御装置を管理すると共に、当該接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)を代替対象接続制御装置とする場合の代替接続制御装置を管理するのに用いられる。なお、接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)の負荷が大きくなった場合に当該負荷をさらに増大させないための後述する処理を適用しない構成とするならば、テーブル400-1,400-2上で、接続制御装置13-1(#1),13-2(#2)を代替対象接続制御装置とする場合の代替接続制御装置を管理する必要はない。この場合、テーブル400-1,400-2の代替接続制御装置の欄は必ずしも必要ない。
【0028】
図5は、図1中のプロトコル変換装置12-1〜12-m、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-q、即ち端末/プロトコル変換装置内に保存される接続処理要求先管理テーブル500のデータ構造例を示す。
【0029】
接続処理要求先管理テーブル500は、当該テーブル500を有する端末/プロトコル変換装置が接続処理を要求する際の要求先となる接続制御装置を管理するのに用いられる。テーブル500の各エントリの情報は、接続処理の要求先となる接続制御装置の識別情報から構成される。本実施形態では、テーブル500の先頭エントリに登録された(最初に登録された)接続制御装置が接続処理の最初の要求先となる。この要求先からの応答がなかった場合、次のエントリに登録された(次に登録された)接続制御装置が次の接続処理の要求先となる。つまり、テーブル500には、接続処理の要求先の候補となる接続制御装置が優先度の高い順に登録されている。
【0030】
図6は、接続制御装置13-i内に保存される複数接続制御装置登録可否管理テーブル600のデータ構造例を示す。
複数接続制御装置登録可否管理テーブル600は、当該テーブル600を有する接続制御装置13-iによる接続処理が許容される端末/プロトコル変換装置が、当該接続制御装置13-iを含む複数の接続制御装置(の識別情報)を登録可能か否かを管理するのに用いられる。テーブル600の各エントリ情報は、当該テーブル600を有する接続制御装置13-iによる接続処理が許容される端末/プロトコル変換装置の識別情報と、その端末/プロトコル変換装置が複数の接続制御装置(の識別情報)を登録可能か否かを示すフラグ情報とから構成される。
【0031】
次に、図1のシステムにおける端末/プロトコル変換装置からの登録要求と、当該要求に基づく各接続制御装置の動作を、登録要求元がプロトコル変換装置12-1〜12-m、マルチメディア端末15-1〜15-p、及びIP電話機16-1〜16-qのうちのマルチメディア端末15-1、即ち端末#1である場合を例に、図7のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0032】
まず端末#1(15-1)は、予め定められたタイミング、例えば立ち上がり時、または予め定められた一定の時間間隔で、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信により、LAN11に接続された接続制御装置#1,#2を含む全接続制御装置#1〜#m(13-1〜13-m)に対して、当該端末#1の登録要求を同時に送出する(ステップS1)。この登録要求により、要求先の各接続制御装置には、要求元端末#1が正常に動作していることが通知されると共に、当該端末#1のIPアドレス、識別情報、着信時に着信要求を待ち受けるポート番号などの通信に必要な情報(通信情報)が通知される。
【0033】
端末#1からの登録要求は、接続制御装置#1,#2を含む各接続制御装置#1〜#mで受信される。但し、図7では、接続制御装置#1〜#mのうちの接続制御装置#1,#2の動作のみが示されている。
【0034】
接続制御装置#1,#2は端末(Terminal)#1からの登録要求を受信すると、当該端末#1から通知された情報の端末管理テーブル135等への登録を行うと共に、それぞれ自身が有する図3に示す構造の許容端末管理テーブル300を参照して、登録要求元の端末#1との接続処理を許容するか否かを判定する(ステップS2,S2′)。ここでは、端末#1との接続処理を、接続制御装置#1は許容し、接続制御装置#2は許容しないものとする。
【0035】
この場合、端末#1との接続処理を許容することが許容端末管理テーブル300に登録されている接続制御装置#1は、端末#1からの登録要求に応答して、当該接続制御装置#1自身のIPアドレス、識別情報(接続制御装置アドレス)、発信要求を待ち受けるポート番号などの情報(通信情報)を、登録要求元端末#1に送出する(ステップS3)。これに対し、端末#1との接続処理を許容しない接続制御装置#2、つまり許容端末管理テーブル300により端末#1からの要求を受け付けないように設定されている接続制御装置#2は、当該端末#1からの要求に対して応答せず処理を終了する。
【0036】
端末#1は、自身との接続処理を許容する接続制御装置、例えば接続制御装置#1から返された通信情報を受信すると(ステップS4)、その受信した通信情報中の識別情報(接続制御装置アドレス)を、図5の接続処理要求先管理テーブル500に登録する接続制御装置登録動作を行う。もし、上記の例と異なって、接続制御装置#2も端末#1との接続処理を許容しているために、当該接続制御装置#2からも通信情報が返された場合には、接続制御装置#2(の識別情報)も接続処理要求先管理テーブル500に登録される。以上のテーブル500への接続制御装置登録は、接続制御装置から返される通信情報の受信順に行われる。
【0037】
このように、端末#1の接続処理要求先管理テーブル500は、当該端末#1の立ち上がり時、または予め定められた一定の時間間隔で、当該端末#1から送出される登録要求に応じて、当該端末#1との接続処理を許容する接続制御装置から通知される通信情報に基づき、端末#1にて自動生成される。
【0038】
さて、端末#1が有する接続処理要求先管理テーブル500に例えば接続制御装置#1が登録されると、以後端末#1は、発信要求を当該テーブル500に登録された接続制御装置#1に対して送出する。なお、図5の例のようにテーブル500に複数の接続制御装置が登録された場合には、最初に登録された接続制御装置に対して発信要求が送出される。
【0039】
以上は、端末#1(15-1)以外のマルチメディア端末、IP電話機、プロトコル変換装置についても同様である。
【0040】
このように本実施形態においては、LAN11に接続された各端末/プロトコル変換装置が、立ち上がり時または一定時間間隔でLAN11(同一のネットワークセグメント)上の各接続制御装置#1〜#mに対して当該端末/プロトコル変換装置の登録要求を行って当該端末/プロトコル変換装置が正常に動作していることを通知すると共に、当該端端末/プロトコル変換装置のIPアドレス、識別情報、着信時に着信要求を待ち受けるポート番号などの通信情報を通知する。また、この通知を受けた接続制御装置のうち、要求元の端末/プロトコル変換装置との接続処理を許容する接続制御装置は、自身のIPアドレス、識別情報、発信要求を待ち受けるポート番号などの通信情報を要求元に通知する。
【0041】
これにより、端末/プロトコル変換装置には当該端末/プロトコル変換装置との接続処理を許容する接続制御装置の識別情報を含む通信情報が、接続制御装置には当該接続制御装置が接続処理を許容する端末/プロトコル変換装置の識別情報を含む通信情報が、それぞれ自動登録される。よって、同一のLAN11(ネットワークセグメント)上に複数の接続制御装置を設置可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上が可能となる。また、LAN11(ネットワークセグメント)上に設置される端末/プロトコル変換装置の数が増加しても、設定に関係する工数を最小にできる。
【0042】
なお、端末(端末/プロトコル変換装置)からの登録要求による端末(端末/プロトコル変換装置)登録処理に代えて、H.323で規定されているゲートキーパの取得要求(GRQ)などの接続制御装置問い合わせ信号による登録処理を用いることも可能である。
【0043】
次に、接続制御装置の負荷の増大に応じて、登録する端末/プロトコル変換装置を動的に変更することを可能とする処理について、図8のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0044】
図1のシステム中の各接続制御装置#1〜#mは、自身の負荷を、例えば一定時間当たりの接続端末/プロトコル変換装置の数(通信数)、或いは接続制御装置全体を制御するCPU(図示せず)の一定時間当たりの使用率(CPU使用率)などにより測定する。今、接続制御装置#2において、自身の負荷が予め定められた基準値を超えたことを検出したものとする。この場合、接続制御装置#2は、自身の負荷をこれ以上増大させないために、LAN11上の他の少なくとも1つの接続制御装置、例えば接続制御装置#1を代替接続制御装置として選択し、当該接続制御装置#1に対して端末(端末/プロトコル変換装置)の登録を要求する(ステップS11)。
【0045】
ここで登録要求の対象となる端末(端末/プロトコル変換装置)は、接続制御装置#2が有する図3の許容端末管理テーブル300に登録されている端末(端末/プロトコル変換装置)の中から決定される。この決定アルゴリズムとして、例えば、現在接続されていない端末(つまり非使用状態にある端末)を登録対象とする方法、或いは非使用状態にある端末の中から登録する端末を予め設定された優先順位に基づいて決定する方法を適用するとよい。このようにすると、接続制御装置#2は、現在接続されている端末(つまり使用状態にある端末)に悪影響を及ぼすことなく、自身の負荷が更に増大するのを防ぐことができる。
【0046】
また、代替接続制御装置は接続制御装置#2により次のように選択される。即ち接続制御装置#2は、DB15に保存されている図4(a)の接続制御装置代替管理テーブル400から、登録要求の対象とする端末について接続制御装置#2の代替先となり得る接続制御装置(代替接続制御装置)を検索し、その検索した接続制御装置の中から例えば1つを代替接続制御装置として選択する。なお、接続制御装置#2に図4(c)の接続制御装置代替管理テーブル400-2が保存される構成では、当該テーブル400-2から代替接続制御装置を探せばよい。
【0047】
接続制御装置#1は、接続制御装置#2からの登録要求を受信すると、自身が有する図3の許容端末管理テーブル300に、当該接続制御装置#2から要求された端末(端末/プロトコル変換装置)を登録し、正常に登録が完了したことを当該接続制御装置#2に対して通知する(ステップS12,S13)。
【0048】
接続制御装置#2は、接続制御装置#1からの登録完了通知(端末登録応答)を受信すると、当該接続制御装置#1に登録された端末/プロトコル変換装置、例えば端末#1に対して再登録要求を送出する(ステップS14,S15)。
【0049】
端末#1は、接続制御装置#2からの再登録要求を受信すると、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いてLAN11上に登録要求を送出する(ステップS17)。以降の処理は、図7中で端末#1からブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いて登録要求が送出された場合と同様であるので、説明を省略する。
【0050】
以上の処理により、端末#1が発信要求を送出する接続制御装置が接続制御装置#2から接続制御装置#1に変更される。この結果、再度接続制御装置の変更処理が起動されるまで、端末#1から接続制御装置#2に対する発信要求は行われない。よって接続制御装置#2の負荷が増大することを防止できる。なお、端末(端末/プロトコル変換装置)が、接続制御装置の立ち上がり時に有効となる信号(立ち上がり信号)によって再登録を起動する方式を適用する場合、再登録を要求する接続制御装置から立ち上がり信号を送出して以上の処理を行うようにしてもよい。
【0051】
次に、接続制御装置の異常時に別の接続制御装置による代替処理を可能とする処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
図1のシステム中の各接続制御装置#1〜#mは、図4の接続制御装置代替管理テーブル400で自身が代替することが指定されている接続制御装置、つまり自身の代替対象接続制御装置の状態を、予め定められたタイミング、例えば定期的に監視する。ここでは、接続制御装置#1及び#2相互で状態監視を行うものとすると、両装置#1及び#2は定期的に互いの状態を監視する信号を送出し、応答が返れば相手は正常に動作していると判断する。
【0052】
今、接続制御装置#2から接続制御装置#1に対して状態問い合わせが行われ(ステップS21)、その問い合わせに対して接続制御装置#1から接続制御装置#2に予め定められた一定時間内に応答が返らなかったものとする。この場合、接続制御装置#2は、接続制御装置#1が異常であると判定し、例えばDB15に保存されている図4(a)の接続制御装置代替管理テーブル400から、当該接続制御装置#1の代わりに接続制御装置#2自身が処理を行う必要のある端末(端末/プロトコル変換装置)を検索し、検索した端末(端末/プロトコル変換装置)、例えば端末#1に対して再登録要求を送出する(ステップS22)。
【0053】
端末#1は、接続制御装置#2からの再登録要求を受信すると、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いてLAN11上に登録要求を送出する(ステップS23,S24)。以降の処理は、図7中で端末#1からブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信を用いて登録要求が送出された場合と同様であるので、説明を省略する。
【0054】
以上の処理により、端末#1が発信要求を送出する接続制御装置を、障害が発生した接続制御装置#1から当該接続制御装置#1の障害を検出した接続制御装置#2に変更する(切り替える)ことができる。この結果、接続制御装置#1の障害が回復し、再度接続制御装置の変更処理が起動されるまでは、端末#1から接続制御装置#1に対する発信要求は行われない。よって接続制御装置#1が障害となっても通信処理が継続可能となる。
【0055】
なお、図8及び図9のシーケンスチャートで示される処理では、接続制御装置の切り替えに再登録要求を使用しているが、これに限るものではない。例えば、端末/プロトコル変換装置が自装置内に保存された接続制御装置の情報(接続処理要求先管理テーブル500の情報)を変更する手段を持つならば、接続制御装置#2が端末#1に対して再登録要求の代わりに変更要求を送出する構成とすることで、変更要求先の端末#1が発信要求を送出する接続制御装置を上記変更手段により変えることも可能である。ここでは、接続処理要求先管理テーブル500に登録されている異常接続制御装置#1、即ち代替される接続制御装置#1(の識別情報)を他の少なくとも1つの接続制御装置(の識別情報)に変更すればよい。また、接続処理要求先管理テーブル500に接続制御装置#1及び#2が共に登録されているならば、両者の登録順(接続処理要求の優先順位)を入れ替えればよい。
【0056】
また、端末/プロトコル変換装置が一定時間間隔で登録要求を送出する構成とするならば、接続制御装置から端末/プロトコル変換装置に対して再登録要求または変更要求を送出しなくてもよい。
【0057】
次に、発信要求を送出する端末/プロトコル変換装置が要求先の接続制御装置の異常を検出して要求先を切り替える処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
今、端末/プロトコル変換装置、例えば端末#1が発信要求を送出する必要があるものとする。この場合、端末#1は、自身が有する図5の接続処理要求先管理テーブル500を参照し、当該テーブル500上での接続制御装置登録順に従い、まず最初に登録された接続制御装置、例えば接続制御装置#1に対して発信要求を送出する(ステップS31)。
【0059】
端末#1は、接続制御装置への発信要求を送出すると、その要求に対する応答が返されるのを監視し、一定時間内に応答が返らないことをもって要求先の接続制御装置の異常を検出する。この場合、端末#1は、接続処理要求先管理テーブル500上で次に登録された接続制御装置、例えば接続制御装置#2に対して発信要求を送出する(ステップS32)。
【0060】
もし、接続制御装置#2が正常であるならば、当該接続制御装置#2は端末#1からの発信要求を受信する(ステップS33)。通常、この発信要求には、着信先の端末名、電話番号などの着信先情報が付されている。そこで接続制御装置#2は、受信した発信要求から着信先を判断し、その着信先の端末を呼び出すための処理を行う(ステップS34)。通信に至るまでの処理は、本発明に直接関係しないため説明を省略する。
【0061】
なお、図10のシーケンスチャートは接続制御装置#1の異常時の動作を示しているが、このシーケンスチャートに示す手順は、接続制御装置#1の負荷が基準値を超えている場合にも適用可能である。そのためには、自身の負荷が基準値を超えた接続制御装置#1が端末#1からの発信要求を受信した場合に、例えば応答を返さないことにより意図的にダミーの通信異常を発生させればよい。このようにすると、端末#1は別の接続制御装置(図10では接続制御装置#2)に対して発信要求を送出するため、接続制御装置#1の負荷をこれ以上増加させることはなくなり、接続制御装置間で負荷を分散することが可能となる。
【0062】
ここで、接続制御装置#1に対する発信要求元となった端末#1との接続処理を許容する接続制御装置の数が当該接続制御装置#1のみの場合、つまり端末#1が、当該端末#1との接続処理を許容する接続制御装置を複数登録できない場合には、接続制御装置#1がダミーの通信異常を発生させても、端末#1は他の接続制御装置に発信要求を送出することができない。この場合、接続制御装置#1は、負荷が増大しても端末#1からの発信要求に応じて接続処理を行った方がよい。
【0063】
そこで、自身の負荷が基準値を超えた接続制御装置#1が端末#1からの発信要求を受信した場合に、当該接続制御装置#1が有する図6の複数接続制御装置登録可否管理テーブル600を参照して、端末#1が接続処理の要求先として複数の接続制御装置を登録可能であるか否かを判定し、登録可能であるときに限り、ダミーの通信異常を発生させるとよい。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、通信端末またはプロトコル変換装置からの登録要求に対し、各接続制御装置が、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を予め登録した許容端末管理テーブルを参照して、上記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置である場合だけ、自身の識別情報を含む通信情報を要求元に返して、当該要求元に登録させるようにしたので、同一のネットワークセグメント内に複数の接続制御装置が設置可能となり、接続制御装置の負荷分散、多重化による信頼性向上を図ることができる。また、ネットワークに収容される通信端末、プロトコル変換装置の数が増加しても設定(登録)に関係する工数を最小にできる。
【0066】
また本発明によれば、稼動中の接続制御装置の負荷に応じて、収容する通信端末またはプロトコル変換装置を動的に変更できるため、接続制御装置の負荷分散、多重化による一層の信頼性向上が図れる。
【0067】
また本発明によれば、接続制御装置に障害が発生した場合にも、他の接続制御装置の代替処理により処理を継続することができるため、一層の信頼性向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る接続制御装置を複数備えた通信システムのシステム構成図。
【図2】図1中の接続制御装置13-i(i=1〜n)の構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態で適用される許容端末管理テーブル300のデータ構造例を示す図。
【図4】同実施形態で適用される接続制御装置代替管理テーブル400とその変形例のデータ構造例を示す図。
【図5】同実施形態で適用される接続処理要求先管理テーブル500のデータ構造例を示す図。
【図6】同実施形態で適用される複数接続制御装置登録可否管理テーブル600のデータ構造例を示す図。
【図7】同実施形態における端末/プロトコル変換装置からの登録要求と、当該要求に基づく各接続制御装置の動作を説明するためのシーケンスチャート。
【図8】同実施形態において接続制御装置の負荷の増大に応じて登録する端末/プロトコル変換装置を動的に変更することを可能とする処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図9】同実施形態において接続制御装置の異常時に別の接続制御装置による代替処理を可能とする処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図10】同実施形態において発信要求を送出する端末/プロトコル変換装置が要求先の接続制御装置の異常検出により要求先を切り替える処理を説明するためのシーケンスチャート。
【符号の説明】
11…LAN
12-1〜12-m…プロトコル変換装置(通信端末、通信機器)
13-1〜13-n…接続制御装置(通信機器)
14…DB(データベース)
15-1〜15-p…マルチメディア端末(通信端末、通信機器)
16-1〜16-q…IP電話機(通信端末、通信機器)
300…許容端末管理テーブル
400…接続制御装置代替管理テーブル
500…接続処理要求先管理テーブル
600…複数接続制御装置登録可否管理テーブル
Claims (13)
- 各種外部通信インタフェースに対して共通となるネットワークの通信インタフェースとの通信プロトコルの変換を行う、前記各外部通信インタフェース毎に設けられたプロトコル変換装置と、前記共通となる通信インタフェースを有する複数の通信端末と、前記プロトコル変換装置及び前記通信端末との間の接続制御を行う複数の接続制御装置とが前記ネットワークに接続された通信システムにおける通信機器登録方法であって、
前記通信端末または前記プロトコル変換装置から予め定められたタイミングで前記ネットワーク上の全ての前記接続制御装置に対して登録要求を送出するステップと、
前記接続制御装置が前記登録要求を受信した場合、当該接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を予め登録した許容端末管理テーブルに基づいて、前記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置であるか否かを判定するステップと、
前記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置である場合、自身の識別情報を含む通信情報を前記接続制御装置から前記要求元に返すステップと、
前記接続制御装置から前記通信情報を返された前記要求元の通信端末またはプロトコル変換装置が当該通信情報を受信して、当該通信情報中の前記識別情報を自身が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を管理する接続処理要求先管理テーブルに登録するステップと
を具備することを特徴とする通信システムにおける通信機器登録方法。 - 前記接続制御装置の負荷が予め定められた基準値を超えた場合、当該接続制御装置による接続処理が許容される通信端末またはプロトコル変換装置のうち、通信状態にない通信端末またはプロトコル変換装置を選択して他の少なくとも1つの接続制御装置に登録させるステップと、
前記他の少なくとも1つの接続制御装置から当該接続制御装置に新たに登録した前記通信端末またはプロトコル変換装置に対し、接続制御装置の再登録処理を要求して、当該通信端末またはプロトコル変換装置が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を切り替えさせるステップと
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける通信機器登録方法。 - 前記接続制御装置が、当該接続制御装置による代替の対象として、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置と対をなして、予め接続制御装置代替管理テーブルに登録された代替対象接続制御装置の状態監視を、予め定められたタイミングで行うことで当該代替対象接続制御装置が正常であるか或いは異常であるかを確認するステップと、
前記代替対象接続制御装置が異常であることを確認した前記接続制御装置が、前記接続制御装置代替管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置に対して、接続制御装置の再登録処理を要求して、当該通信端末またはプロトコル変換装置が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を切り替えさせるステップと
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける通信機器登録方法。 - 前記接続制御装置の負荷が予め定められた基準値を超えた場合、当該接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置のうち、通信状態にない通信端末またはプロトコル変換装置を選択して、当該選択した通信端末またはプロトコル変換装置の前記接続処理要求先管理テーブルに登録されている当該接続制御装置を他の少なくとも1つの接続制御装置に変更するステップを更に具備することを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける通信機器登録方法。
- 前記接続制御装置が、当該接続制御装置による代替の対象として、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置と対をなして、予め接続制御装置代替管理テーブルに登録された代替対象接続制御装置の状態監視を、予め定められたタイミングで行うことで当該他の接続制御装置が正常であるか或いは異常であるかを確認するステップと、
前記代替対象接続制御装置が異常であることを確認した前記接続制御装置が、前記接続制御装置代替管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を選択して、当該選択した通信端末またはプロトコル変換装置の前記接続処理要求先管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置を他の少なくとも1つの接続制御装置に変更するステップを更に具備することを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける通信機器登録方法。 - 前記接続処理要求先管理テーブルは、当該テーブルに登録されている接続制御装置に対する接続処理要求の優先順位を管理するように構成されており、
前記接続制御装置が、当該接続制御装置による代替の対象として、接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置と対をなして、予め接続制御装置代替管理テーブルに登録された代替対象接続制御装置の状態監視を、予め定められたタイミングで行うことで当該代替対象接続制御装置が正常であるか或いは異常であるかを確認するステップと、
前記代替対象接続制御装置が異常であることを確認した前記接続制御装置が、前記接続制御装置代替管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を選択して、当該選択した通信端末またはプロトコル変換装置の前記接続処理要求先管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置と当該代替対象接続制御装置が異常であることを確認した前記接続制御装置との接続処理要求の優先順位を入れ替えるステップとを更に具備することを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける通信機器登録方法。 - 前記接続処理要求先管理テーブルに複数の接続制御装置が登録されている状態で前記通信端末またはプロトコル変換装置が発信要求を送出する場合、前記テーブルに登録されている複数の接続制御装置の1つを選択して、その選択した接続制御装置に発信要求を送出するステップと、
前記発信要求に対して要求先の接続制御装置から正常応答が返されずに通信異常となった場合、当該要求を送出した前記通信端末またはプロトコル変換装置が前記テーブルから別の接続制御装置を選択して、その別の接続制御装置に発信要求を送出するステップと
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける通信機器登録方法。 - 前記接続処理要求先管理テーブルへの前記接続制御装置の登録順に当該テーブルからの前記接続制御装置の選択を行うことを特徴とする請求項7記載の通信システムにおける通信機器登録方法。
- 前記接続制御装置の負荷が予め定められた基準値を超えた状態で、当該接続制御装置が前記通信端末またはプロトコル変換装置から送出された発信要求を受信した場合、当該要求に対してダミーの通信異常を発生させることを特徴とする請求項7記載の通信システムにおける通信機器登録方法。
- 前記接続制御装置の負荷が予め定められた基準値を超えた状態で、当該接続制御装置が前記通信端末またはプロトコル変換装置から送出された発信要求を受信した場合、当該接続制御装置による接続処理が許容される通信端末またはプロトコル変換装置毎に、当該通信端末またはプロトコル変換装置が複数の接続制御装置を登録可能か否かを示す複数接続制御装置登録可否管理テーブルを参照し、前記発信要求を送出した通信端末またはプロトコル変換装置が複数の接続制御装置を登録可能な場合、前記発信要求に対してダミーの通信異常を発生させることを特徴とする請求項7記載の通信システムにおける通信機器登録方法。
- 各種外部通信インタフェースに対して共通となるネットワークの通信インタフェースとの通信プロトコルの変換を行う、前記各外部通信インタフェース毎に設けられたプロトコル変換装置と、前記共通となる通信インタフェースを有する複数の通信端末と、前記プロトコル変換装置及び前記通信端末との間の接続制御を行う複数の接続制御装置とが前記ネットワークに接続された通信システムにおいて、
前記通信端末及び前記プロトコル変換装置は、
自身が接続処理を要求する発信要求先の接続制御装置を管理するための接続処理要求先管理テーブル記憶手段と、
予め定められたタイミングで前記ネットワーク上の全ての前記接続制御装置に対して登録要求を送出する手段と、
前記登録要求に対して要求先の前記接続制御装置から当該接続制御装置の識別情報を含む通信情報を返された場合に、当該通信情報中の前記識別情報を前記接続処理要求先管理テーブル記憶手段に登録する手段と
を備え、
前記接続制御装置は、
当該接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置を予め登録した許容端末管理テーブル記憶手段と、
前記通信端末または前記プロトコル変換装置から送出された前記発信要求を受信した場合、前記許容端末管理テーブル記憶手段の登録内容に基づいて、前記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置であるか否かを判定する手段と、
前記登録要求の要求元が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置である場合、自身の識別情報を含む通信情報を前記接続制御装置から前記要求元に返す手段と
を備えていることを特徴とする通信システム。 - 前記接続制御装置は、
当該接続制御装置の負荷を監視して、当該負荷が予め定められた基準値を超えたことを検出する負荷監視手段と、
前記負荷が前記基準値を超えた場合、前記許容端末管理テーブル記憶手段に登録されている通信端末またはプロトコル変換装置のうち、通信状態にない通信端末またはプロトコル変換装置を選択して他の少なくとも1つの接続制御装置の前記許容端末管理テーブル記憶手段に登録させる手段と、
自身の前記許容端末管理テーブル記憶手段に新たに登録された前記通信端末またはプロトコル変換装置に対し、接続制御装置の再登録処理を要求する手段と
を備え、
前記通信端末及びプロトコル変換装置の前記登録要求送出手段は、前記接続制御装置から前記再登録処理の要求を受信した場合にも、前記ネットワーク上の全ての前記接続制御装置に対して登録要求を送出する
ことを特徴とする請求項11記載の通信システム。 - 代替の対象となる接続制御装置と当該接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置と代替する接続制御装置との関係を表す情報を登録した接続制御装置代替管理テーブル記憶手段と、
前記接続制御装置に設けられ、当該接続制御装置の代替の対象として接続制御装置代替管理テーブル記憶手段に登録されている接続制御装置の異常を検出する手段と
を更に具備し、
前記接続制御装置の前記再登録処理要求手段は、前記異常検出手段による前記代替対象接続制御装置の異常検出に応じて、前記接続制御装置代替管理テーブルに登録されている当該代替対象接続制御装置が接続処理を許容する通信端末またはプロトコル変換装置に対して、接続制御装置の再登録処理を要求することを特徴とすることを特徴とする請求項11記載の通信システム。
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