JP5133650B2 - 柱と鋼管杭の接合構造 - Google Patents

柱と鋼管杭の接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5133650B2
JP5133650B2 JP2007273422A JP2007273422A JP5133650B2 JP 5133650 B2 JP5133650 B2 JP 5133650B2 JP 2007273422 A JP2007273422 A JP 2007273422A JP 2007273422 A JP2007273422 A JP 2007273422A JP 5133650 B2 JP5133650 B2 JP 5133650B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
pipe pile
pile
column
pillar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007273422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009102818A (ja
Inventor
久人 奥出
丈士 片山
文彦 尾崎
祥晃 澤井
富男 土屋
純次 濱田
徹 宇佐美
明彦 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP2007273422A priority Critical patent/JP5133650B2/ja
Publication of JP2009102818A publication Critical patent/JP2009102818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5133650B2 publication Critical patent/JP5133650B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Description

本発明は、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造に関する。
特許文献1〜に見られるように、鋼管杭の杭頭の内部に柱脚を挿入し、柱脚の周囲にコンクリートを充填して、柱と鋼管杭を直接接合する接合構造では、鋼管杭が完成した時点で柱が地上に突出した状態となる。また、鋼管杭の杭頭内部に柱脚を挿入するので、柱の太さが杭径によって制約されることになる。
これに対し、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造の場合、鋼管杭の打設からパイルキャップの構築までと、柱を含む上部躯体の構築とに工事期間を分けて施工できるので、上部躯体の工事が開始されるまで、パイルキャップの上に通行等の障害になる柱を林立させずに済み、パイルキャップの上面を資材置き場等に利用することもできる。べた基礎のように建物全域にわたる広い基礎スラブを設ける場合、その利点は特に大きい。また、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップが介在されているので、柱の太さが杭径によって制約されない。
その反面、上記の接合構造による場合は、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップが位置するので、パイルキャップと鋼管杭の付着力が弱いと、柱の軸力が鋼管杭に確実に伝達されないことになる。そのため、従来では、図17に示すように、鋼管杭2の杭頭2aの内面にリング状のコッタープレート10を複数段溶接して、柱1の軸力がパイルキャップ3及びコッタープレート10を介して鋼管杭2に伝達されるように工夫していた。尚、6は鋼管杭2の内部に造成された掘削土を骨材とするソイルコンクリートであり、ソイルコンクリート6の強度は鋼管杭2の支持力に算入されない。
しかしながら、この従来例においては、次のような問題点が指摘されている。
(1)コッタープレート10の溶接は、鋼管杭の打設後、杭頭内部のソイルコンクリートを除去し、地上から杭頭内部にリング状のコッタープレート10を挿入し、所定位置に保持した状態で、コッタープレート10の上面と杭頭2aの内面を隅肉溶接するといった手順で行われ、狭い場所での溶接作業に多大の時間を要する。
(2)コッタープレート10は溶接のみによって杭頭2aの内面に固定されており、杭頭内面と機械的に係合しているわけではないから、溶接が不完全であると、柱1からの軸力で溶接部位が剥がれ、コッターとして機能しなくなる可能性がある。
(3)溶接の品質管理は目視により行われることになるが、杭頭内部の深い位置にある溶接部が見えにくくて、品質の確保が困難である。
特開2007−63854号公報 特開2002−138495号公報 特開2001−329620号公報 特開平11−190035号公報
本発明は、上記の問題点を踏まえてなされたものであって、その目的とするところは、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造において、コッタープレートの溶接よりも容易かつ迅速に作業できる構成の支圧面を付加することで、柱
から鋼管杭への軸力の伝達を確実に行わせるようにすることにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。
請求項に記載の発明は、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端近くに相対向する複数個の貫通孔を形成しておき、鋼管杭の貫通孔間にかんざし筋を架設して、柱の軸力をパイルキャップ及びかんざし筋を介して鋼管杭に伝達させるようにしたことを特徴としている。かんざし筋としては、フラットバーや異形鉄筋などを用いることができる。
請求項に記載の発明は、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端に、中央部が下方へ湾曲した形状に曲げ加工されたかんざし筋を複数本互いに交差した状態に架設して、柱の軸力をパイルキャップ及びかんざし筋を介して鋼管杭に伝達させるようにしたことを特徴としている。かんざし筋としては、フラットバーや異形鉄筋などを用いることができる。
請求項に記載の発明は、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端近くにボルト孔を形成しておき、上端近くにボルト孔が形成された有底筒状金物を鋼管杭の内側に挿入し、有底筒状金物を鋼管杭にボルト・ナットで連結して、柱の軸力をパイルキャップ及び有底筒状金物を介して鋼管杭に伝達させるようにし、有底筒状金物がフラットバーを曲げ加工して成るボルト孔付きのリングプレートと、その下面に溶接された鋼管と、その下端に溶接された底板とで形成されているたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端近くにボルト孔を形成しておき、上端近くにボルト孔が形成された有底筒状金物を鋼管杭の内側に挿入し、有底筒状金物を鋼管杭にボルト・ナットで連結して、柱の軸力をパイルキャップ及び有底筒状金物を介して鋼管杭に伝達させるようにし、有底筒状金物がフラットバーを曲げ加工して成るボルト孔付きのリングプレートと、その下面に溶接された鋼管と、その下端に溶接された底板と、前記リングプレートの上端に溶接された内径がリングプレートの内径より小さく且つ外径がリングプレートの外径より大きいリング状の支圧プレートとで形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項3又は4に記載の柱と鋼管杭の接合構造であって、有底筒状金物の底板にはコンクリートの流出が可能な孔を形成してあることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、鋼管杭の上端近くの貫通孔間に挿入架設されたかんざし筋が支圧面となり、柱の軸力はパイルキャップ及びかんざし筋を介して鋼管杭に伝達されることになる。また、この発明によれば、予め、工場加工によって鋼管杭の所定位置に貫通孔を形成しておくことにより、建設現場では、鋼管杭の打設後、貫通孔にかんざし筋を挿入するだけで、支圧面を形成できることになり、溶接作業やボルト締め作業が不要である。
請求項に記載の発明によれば、鋼管杭の上端に架設されたかんざし筋が支圧面となり、柱の軸力はパイルキャップ及びかんざし筋を介して鋼管杭に伝達されることになる。この場合、かんざし筋は、中央部が下方へ湾曲した形状に曲げ加工されているので、アーチ効果が発揮され、軸力を効率良く鋼管杭に伝達させることができる。殊に、この発明によれば、鋼管杭の上端にかんざし筋を複数本互いに交差した状態に架設するだけで、支圧面を形成できることになり、溶接作業やボルト締め作業、かんざし筋を横方向から貫通孔に挿入する作業が不要であるから、現場での作業が一層容易である。
請求項3,4に記載の発明によれば、鋼管杭の内側に挿入された有底筒状金物の底板が支圧面となり、柱の軸力はパイルキャップ及び有底筒状金物を介して鋼管杭に伝達されることになる。また、この発明によれば、予め、上端近くにボルト孔が形成された有底筒状金物を製造する一方、工場加工によって鋼管杭の所定位置にボルト孔を形成しておくことにより、建設現場では、鋼管杭の打設後、鋼管杭に有底筒状金物を挿入して、両者をボルト・ナットで連結するだけで、支圧面を形成できることになり、現場での溶接作業が不要である。
有底筒状金物の底板には、請求項に記載の発明のように、コンクリートの流出が可能な孔を形成しておくことが望ましい。鋼管杭の打設後、杭頭内部のソイルコンクリートを除去して、有底筒状金物の挿入スペースを形成する際、ソイルコンクリートを深く取り過ぎても、有底筒状金物内に打設したコンクリートが底板の下まで充填され、底板下方に空隙が生じないからである。
また、請求項に記載の発明によれば、既製の鋼管を用いて有底筒状金物を製造することが容易である。即ち、既製の鋼管を切断して有底筒状金物を製造する場合、既製の鋼管の外径が鋼管杭の内径と合致しなくても、フラットバーを曲げ加工したリングプレートの方で鋼管杭の内径に合わせ、リングプレートの下端に当該リングプレートよりも外径の小さな鋼
管を溶接することによって、鋼管杭の内側にピッタリと当接した状態にボルト連結できる有底筒状金物を製造できる。
一方、請求項に記載の発明によれば、既製の鋼管を用いて有底筒状金物を製造することが容易であるとの効果に加え、鋼管杭の内側に挿入された有底筒状金物と、有底筒状金物の上端に設けられたリング状の支圧プレートとが支圧面となり、柱の軸力を確実に鋼管杭に伝達させることができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態及び参考例を図面に基づいて説明する。図1は柱より杭径が小さい場合の参考例であって、1は、例えば一辺が700mmの角型に形成された鉄骨鉄筋コンクリート造の柱、1aは柱鉄骨、1bは柱コンクリート、1cは柱鉄骨1aのレベル調整モルタルを示す。2は、杭径が例えば直径600mmの鋼管杭であり、柱1と鋼管杭2の杭頭2aとの間には、パイルキャップ(コンクリート)3が設けられている。
鋼管杭2の上端には、図1、図2に示すように、内径が鋼管杭2の内径より小さく且つ外径が鋼管杭2の外径より大きいリング状の支圧プレート4を溶接により固定し、柱1の軸力をパイルキャップ3及び支圧プレート4を介して鋼管杭2に伝達させるように構成してある。5は杭頭定着用鉄筋であり、上端を柱コンクリート1bに埋設してある。6は、鋼管杭2の内部に造成された掘削土を骨材とするソイルコンクリートであり、ソイルコンクリート6の強度は鋼管杭2の支持力に算入されていない。
図1に示した柱1と鋼管杭2の接合構造の施工手順の一例を説明すると、次のとおりである。先ず、図3の(A)に示すように、地盤に鋼管杭2を打設する。鋼管杭2の打設には、例えば、プレボーリングによる圧入セメントミルク工法、中掘り工法などが採用される。
次に、図3の(B)に示すように、鋼管杭2の内部に造成されたソイルコンクリート6のうち、杭頭2a内部のソイルコンクリート6を除去した後、鋼管杭2の上端にリング状の支圧プレート4を載置し、溶接によって固定する。
しかる後、図4の(A)に示すように、杭頭2aの内部に杭頭定着用鉄筋5を配筋し、鋼管杭2の上端まで杭頭コンクリート2bを打設する。
次に、図4の(B)に示すように、1階の床スラブとなるパイルキャップ3のコンクリートを打設する。しかる後、パイルキャップ3の上に、前記柱1を構築することにより、図1に示した柱1と鋼管杭2の接合構造が構成されることになる。
上記の構成によれば、鋼管杭2の上端に、内径が鋼管杭2の内径より小さく且つ外径が鋼管杭2の外径より大きい、換言すれば、鋼管杭2の上端面よりも広い面積を持つリング状の支圧プレート4を設置したので、柱1の軸力はパイルキャップ3及び支圧プレート4を介して鋼管杭2に確実に伝達されることになる。
また、支圧プレート4を鋼管杭2の上端に載置した状態に溶接するから、溶接作業時における支圧プレート4の位置保持が容易であり、溶接が多少不完全に行われることがあっても、支圧プレート4が鋼管杭2の上端に載置された状態に溶接されるから、支圧プレート4から鋼管杭2への軸力の伝達性能が損なわれることがない。
従って、図17で示した従来例のように、鋼管杭2の杭頭2a内面にリング状のコッタープレート10を溶接する場合に比して、溶接作業を容易かつ迅速に行え、目視による溶
接の品質管理も容易であり、品質を確保しやすい。
図5、図6は、本発明の他の参考例を示す。この参考例は、鋼管杭2の上端近くに複数のボルト孔aを形成しておき、支圧プレート4の下面に予め溶接されているボルト孔b付き取付け片4aを鋼管杭2の外側面(又は内側面でもよい)に当接させた状態で、取付け片4aを鋼管杭2にそれらのボルト孔a,bに挿通したボルト7aとナット7bで連結した点に特徴がある。尚、ボルト孔a,bは、工場加工によって予め形成しておくものとする。図示の取付け片4aは、フラットバーを曲げ加工によりリング状に形成したものであるが、複数個のピース物とし、周方向に適当間隔を隔てて断続的に配置してもよい。
上記の構成によれば、鋼管杭2に対する支圧プレート4の固定が、支圧プレート4の下面に予め溶接されている取付け片4aを鋼管杭2にボルト7a・ナット7bで連結することによって行われるので、現場での溶接作業が不要であり、支圧プレート4をより一層容易かつ迅速に取り付けることができる。その他の構成、作用は、図1〜図4の参考例と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
図7、図8は、本発明の一実施形態を示す。図7に示す柱1と鋼管杭2の接合構造は、柱より杭径が大きい場合の実施形態であって、柱1は、例えば一辺が700mmの角型に形成され、鋼管杭2の杭径は例えば直径1000mmに設定されている。鋼管杭2の上端近くには相対向する複数個の貫通孔cが形成されており、図8に示すように、鋼管杭2の貫通孔c間にかんざし筋8を互いに交差する状態に架設して、柱1の軸力をパイルキャップ3及びかんざし筋8を介して鋼管杭2に伝達させるように構成されている。図示の例では、かんざし筋8として、フラットバーが用いられているが、異形鉄筋などを用いてもよい。
上記の構成によれば、鋼管杭2の上端近くの貫通孔c間に挿入架設されたかんざし筋8が支圧面となり、柱1の軸力がパイルキャップ3及びかんざし筋8を介して鋼管杭2に確実に伝達されることになる。また、この構成によれば、予め、工場加工によって鋼管杭2の所定位置に貫通孔cを形成しておくことにより、建設現場では、鋼管杭2の打設後、貫通孔cにかんざし筋8を挿入するだけで、支圧面を形成できることになり、上述した支圧プレート4の溶接作業やボルト締め作業が不要である。その他の構成、作用は、図1〜図4の参考例と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
図9、図10は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、鋼管杭2の上端に、中央部が下方へ湾曲した形状に曲げ加工されたかんざし筋8を複数本互いに交差した状態に架設して、柱1の軸力をパイルキャップ3及びかんざし筋8を介して鋼管杭2に伝達させるようにした点に特徴がある。かんざし筋8として、図示の例では、フラットバーを用いているが、異形鉄筋などを用いてもよい。
上記の構成によれば、鋼管杭2の上端に架設されたかんざし筋8が支圧面となり、柱1の軸力はパイルキャップ3及びかんざし筋8を介して鋼管杭2に伝達される。しかも、かんざし筋8は、中央部が下方へ湾曲した形状に曲げ加工されているので、アーチ効果が発揮され、軸力を効率良く鋼管杭2に伝達させることができる。
殊に、上記の構成によれば、鋼管杭2の上端にかんざし筋8を複数本互いに交差した状態に架設するだけで、支圧面を形成できることになり、溶接作業やボルト締め作業、かんざし筋8を横方向から貫通孔に挿入する作業が不要であるから、現場での作業が一層容易である。その他の構成、作用は、図7、図8の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
図11、図12は、本発明の他の参考例を示す。この参考例は、柱1と鋼管杭2の杭頭2aとの間にパイルキャップ3を設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭2の上端近くに複数のボルト孔aを形成しておき、上端近傍にボルト孔bが形成された有底筒状金物9を鋼管杭2の内側に挿入し、有底筒状金物9を鋼管杭2にボルト7a・ナット7bで連結して、柱1の軸力をパイルキャップ3及び有底筒状金物9を介して鋼管杭2に伝達させる構成してある。
上記の構成によれば、鋼管杭2の内側に挿入された有底筒状金物9の底板9aが支圧面となり、柱1の軸力はパイルキャップ3及び有底筒状金物9を介して鋼管杭2に伝達されることになる。また、この構成によれば、予め、有底筒状金物9を製造する一方、工場加工によって鋼管杭2の所定位置にボルト孔aを形成しておくことにより、建設現場では、鋼管杭2の打設後、鋼管杭2に有底筒状金物9を挿入して、ボルト連結するだけで、支圧面を形成できることになり、現場での溶接作業が不要である。
図13、図14は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、前記有底筒状金物9をフラットバーを曲げ加工して成るボルト孔b付きのリングプレート9bと、その下面に溶接された鋼管9cと、その下端に溶接された底板9aとで形成した点に特徴がある。
上記の構成によれば、既製の鋼管を用いて有底筒状金物9を製造することが容易である。即ち、既製の鋼管を切断して有底筒状金物9を製造する場合、既製の鋼管の外径が鋼管杭2の内径と合致しなくても、フラットバーを曲げ加工したリングプレート9bの方で鋼管杭2の内径に合わせ、リングプレート9bの下端に当該リングプレート9bよりも外径の小さな鋼管を溶接することによって、鋼管杭2の内側にピッタリとボルト連結できる有底筒状金物9を製造できる。
有底筒状金物9の底板9aには、図13、図14に示すように、杭頭コンクリート2cの流出が可能な孔dを形成しておくことが望ましい。何故なら、杭頭内部のソイルコンクリート6を除去して、有底筒状金物9の挿入スペースを形成する際、ソイルコンクリート6を深く取り過ぎても、有底筒状金物9内に打設した杭頭コンクリート2cが底板9aの下まで充填され、底板9a下方に空隙が生じないからである。その他の構成、作用は、図11、図12の参考例と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
図15、図16は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、有底筒状金物9がフラットバーを曲げ加工して成るボルト孔b付きのリングプレート9bと、その下面に溶接された鋼管9cと、その下端に溶接された底板9aと、前記リングプレート9bの上端に溶接された内径がリングプレート9bの内径より小さく且つ外径がリングプレート9bの外径より大きいリング状の支圧プレート4とで形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、鋼管杭2の内側に挿入された有底筒状金物9と、有底筒状金物9の上端に設けられたリング状の支圧プレート4とが支圧面となり、柱1の軸力を確実に鋼管杭2に伝達させることができるという効果がある。その他の構成、作用は、図13、図14の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
本発明の参考例を示す縦断側面図である。 鋼管杭の要部の斜視図である。 施工手順の説明図である。 図3に続く施工手順の説明図である。 本発明の他の参考例を示す縦断側面図である。 要部の拡大図である。 本発明の一実施形態を示す縦断側面図である。 鋼管杭の要部の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す縦断側面図である。 鋼管杭の要部の斜視図である。 本発明の他の参考例を示す縦断側面図である。 鋼管杭に挿入される有底筒状金物の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す縦断側面図である。 鋼管杭に挿入される有底筒状金物の一部切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す縦断側面図である。 鋼管杭に挿入される有底筒状金物の斜視図である。 従来例を示す縦断側面図である。
1 柱
2 鋼管杭
2a 杭頭
2b 杭頭コンクリート
3 パイルキャップ
4 支圧プレート
4a 取付け片
7a ボルト
7b ナット
8 かんざし筋
9 有底筒状金物
9a 底板
9b リングプレート
9c 鋼管
a,b ボルト孔
c 貫通孔
d 孔

Claims (5)

  1. 柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端近くに相対向する複数個の貫通孔を形成しておき、鋼管杭の貫通孔間にかんざし筋を架設して、柱の軸力をパイルキャップ及びかんざし筋を介して鋼管杭に伝達させるようにしたことを特徴とする柱と鋼管杭の接合構造。
  2. 柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端に、中央部が下方へ湾曲した形状に曲げ加工されたかんざし筋を複数本互いに交差した状態に架設して、柱の軸力をパイルキャップ及びかんざし筋を介して鋼管杭に伝達させるようにしたことを特徴とする柱と鋼管杭の接合構造。
  3. 柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端近くにボルト孔を形成しておき、上端近くにボルト孔が形成された有底筒状金物を鋼管杭の内側に挿入し、有底筒状金物を鋼管杭にボルト・ナットで連結して、柱の軸力をパイルキャップ及び有底筒状金物を介して鋼管杭に伝達させるようにし、
    有底筒状金物がフラットバーを曲げ加工して成るボルト孔付きのリングプレートと、その下面に溶接された鋼管と、その下端に溶接された底板とで形成されていることを特徴とする柱と鋼管杭の接合構造。
  4. 柱と鋼管杭の杭頭との間にパイルキャップを設けた柱と鋼管杭の接合構造であって、鋼管杭の上端近くにボルト孔を形成しておき、上端近くにボルト孔が形成された有底筒状金物を鋼管杭の内側に挿入し、有底筒状金物を鋼管杭にボルト・ナットで連結して、柱の軸力をパイルキャップ及び有底筒状金物を介して鋼管杭に伝達させるようにし、
    有底筒状金物がフラットバーを曲げ加工して成るボルト孔付きのリングプレートと、その下面に溶接された鋼管と、その下端に溶接された底板と、前記リングプレートの上端に溶接された内径がリングプレートの内径より小さく且つ外径がリングプレートの外径より大きいリング状の支圧プレートとで形成されていることを特徴とする柱と鋼管杭の接合構造。
  5. 有底筒状金物の底板にはコンクリートの流出が可能な孔を形成してあることを特徴とする請求項3又は4に記載の柱と鋼管杭の接合構造。
JP2007273422A 2007-10-22 2007-10-22 柱と鋼管杭の接合構造 Expired - Fee Related JP5133650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273422A JP5133650B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 柱と鋼管杭の接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273422A JP5133650B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 柱と鋼管杭の接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009102818A JP2009102818A (ja) 2009-05-14
JP5133650B2 true JP5133650B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40704776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007273422A Expired - Fee Related JP5133650B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 柱と鋼管杭の接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5133650B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101967824A (zh) * 2010-09-27 2011-02-09 浙江大学 一种带桩帽大直径薄壁筒桩网复合结构及其施工方法
CN102493446B (zh) * 2011-11-22 2013-12-25 中冶天工集团有限公司 防止混凝土外溢的钢管柱及其安装方法
CN104929133B (zh) * 2015-06-09 2016-11-09 沈阳市政集团有限公司 一种深基坑拉森钢板桩桩底放坡支护的施工方法
CN109989415B (zh) * 2019-05-06 2021-05-28 河南绿建建筑科技有限公司 装配式基础的施工方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5232585Y2 (ja) * 1973-07-25 1977-07-25
JP2000355938A (ja) * 1999-06-17 2000-12-26 Nippon Steel Corp 杭頭部と柱との接合構造および、杭頭部とフーチングの引き抜き抵抗構造
CN1189630C (zh) * 2000-07-20 2005-02-16 斯马泰克工程技术株式会社 用于结合钢管桩的头部和混凝土基础的结合件和结合结构
JP3886390B2 (ja) * 2001-02-15 2007-02-28 株式会社ジオトップ 杭とフーチングの接合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009102818A (ja) 2009-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4800899B2 (ja) 杭頭部の接合構造及び施工方法
KR200381589Y1 (ko) 강관파일의 두부 보강 구조
JP5133650B2 (ja) 柱と鋼管杭の接合構造
JP2010065459A (ja) プレキャストコンクリート造の柱梁接合部材と柱部材の接合構造と接合方法
JP2008231799A (ja) 免震構造
JP7304248B2 (ja) 杭頭接続構造及び杭頭接続構造の施工方法
JP2006214226A (ja) 無線用アンテナ支柱と基礎杭との接合方法及びその構造
JP2007092354A (ja) プレキャストコンクリート造柱梁の接合方法
JP2006083641A (ja) 鉄塔の基礎構造
KR20100125162A (ko) 건축용 파일의 조립식 두부보강장치
JP4506969B2 (ja) 基礎またはフーチングのコンクリートと杭頭部の結合部構造および該結合部構造を有する構造物
JP4808320B2 (ja) 鋼管杭と定着鉄筋との位置調整可能な結合構造
JP6166072B2 (ja) 土留め構造及び土留め方法
JP3899094B2 (ja) 鋼管杭圧入による既存構造物の基礎補強工法
KR200201561Y1 (ko) 강관파일 두부보강구조
JP3800535B2 (ja) 杭と柱の接合構造および接合工法
KR200386881Y1 (ko) 강관파일의 두부 보강 구조
KR20090006472U (ko) 조립식 강관파일의 두부 보강장치
JP2010281081A (ja) 鋼管杭の施工方法
JP2004162345A (ja) 既製杭と基礎の接合方法及び接合構造
JP7265417B2 (ja) 柱梁接合方法
JP2007051485A (ja) 構造物基礎と矢板の接合構造及び接合方法
KR200422931Y1 (ko) 강관 파일의 두부 보강구조
JP3826348B2 (ja) 山留め芯材と地下外壁との合成壁の施工方法
KR20100138402A (ko) 강관 파일의 두부 보강구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5133650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees