JP3886390B2 - 杭とフーチングの接合構造 - Google Patents

杭とフーチングの接合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、杭とフーチングの接合構造に関し、特に、地震時に水平力が作用することに伴って杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができ、また、杭自体の耐力よりも定着材の耐力を小さく設定することによって杭の脆性的な破壊を防止することができる杭とフーチングの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建造物の柱9を建て込む場合、図11に示すように、コンクリート杭等の杭1を地中に建て込むとともに、この杭1とフーチング2の接合を、杭頭3と一体化するようにフーチング2のコンクリートを打設し、フーチング2上に柱9を建て込むことにより行うようにしている。
【0003】
このように、従来の杭とフーチングの接合構造は、杭頭3とフーチング2とが一体化された剛接合を構成しているということができる。
【0004】
ところで、このような構造物に、図11に示すように、地震時に水平力Fが作用すると、フーチング2と杭1が共に水平方向に変位しようとするため、杭1には、軸方向力Pのほかに、曲げモーメントMや剪断力Qが生じることとなる。
すなわち、従来の杭1とフーチング3の接合構造の場合、基礎梁14と一体となったフーチング2と、杭頭3とが一体となって挙動するため、杭1には水平変位及びそれに伴って曲げモーメントMや剪断力Qがかかることとなる。
このため、地震時に大きな水平力Fが作用すると、一般的に、杭1は、中空断面構造で剪断補強筋量も必ずしも十分とはいえない場合があることから、高軸方向力の作用下においては、杭に脆性的な破壊が生じるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の杭とフーチングの接合構造が有する問題点に鑑み、地震時に水平力が作用することに伴って杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができ、また、杭自体の耐力よりも定着材の耐力を小さく設定することによって杭の脆性的な破壊を防止することができる杭とフーチングの接合構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の杭とフーチングの接合構造は、杭頭に配設したトッププレートに固着し、フーチング内に延設するようにした複数の定着材を、その先端部がフーチングのコンクリートに固定され、それ以外の部分がフーチングのコンクリートに対してアンボンドとなるように配設するとともに、定着材の伸縮変形により杭頭とフーチングとが相対的に水平及び回転変位できるようにして、前記複数の定着材を介して杭頭とフーチングとを一体化させるようにした杭とフーチングの接合構造において、杭頭の周囲に緩衝材を配設し、該緩衝材を介して、フーチングのコンクリートを打設するようにしたことを特徴とする。
【0007】
この杭とフーチングの接合構造は、地震時に構造物に水平力が作用し、フーチングと杭が相対的に水平方向に変位しようとした場合に、先端部がフーチングのコンクリートに固定され、それ以外の部分がフーチングのコンクリートに対してアンボンドとなるように配設された、杭頭に配設したトッププレートに固着し、フーチング内に延設するようにした複数の定着材が伸縮変形し、さらに、杭頭とフーチングとが相対的に水平及び回転変位できるように構成されているため、地震時に杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができる。この場合、杭頭とフーチングとの水平及び回転変位の大きさは、定着材の伸縮変形に依存する。
そして、杭自体の曲げ耐力に適合した定着材の材質を選択することによって、より具体的には、杭自体の曲げ耐力よりも定着材の耐力を小さく設定することによって、杭の脆性的な破壊を防止することができる。
さらに、杭頭の周囲に緩衝材を配設し、該緩衝材を介して、フーチングのコンクリートを打設するようにすることにより、杭頭とフーチングとの相対的な水平及び回転変位を、確実に確保することができる。
【0008】
この場合において、定着材の先端部に、複数の定着材に共通のアンカープレートを配設することができる。
【0009】
これにより、定着材の先端部をフーチングのコンクリートに強固に固定することができるとともに、負荷が複数の定着材に分散されてかかることとなり、定着材の破断等の事故を未然に防止することができる。
【0010】
また、杭頭の面積と略同面積かそれより大きい面積のアンカープレートを配設することができる。
【0011】
これにより、定着材の先端部をフーチングのコンクリートに一層強固に固定することができる。
【0012】
また、定着材の先端部に、それぞれ独立したアンカープレートを配設することができる。
【0013】
これにより、定着材の先端部へのアンカープレートの配設作業及びフーチング内の配筋作業を容易に実施することができる。
【0014】
また、定着材に伸びの大きい材料、好ましくは、例えば、伸び20〜40%、さらに好ましくは、伸び25〜35%の材料や降伏比の低い材料を用いることができる。
【0015】
これにより、杭頭とフーチングとの相対的な水平及び回転変位を、確実に確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の杭とフーチングの接合構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に、杭とフーチングの接合構造の第1参考例を示す。
この杭とフーチングの接合構造は、特に限定されるものではないが、両端部に周縁部材1aを、内部にPC鋼棒1bを、それぞれ配設したプレストレストコンクリート杭1を使用し、この杭1の杭頭3に配設したトッププレート4に固着し、フーチング2内に延設するようにした定着材としての複数本のアンカーボルト5を、その先端部がフーチング2のコンクリートに固定され、それ以外の部分がフーチング2のコンクリートに対してアンボンドとなるように配設するとともに、杭頭3とフーチング2とが相対的に水平及び回転変位できるように、フーチング2のコンクリートを打設するようにしたものである。
そして、フーチング2上には、従来公知の方法により、柱9を建て込むようにする。
この場合、フーチング2の一辺Lは、杭1の直径Dの2.5倍程度、高さHは、杭1の直径Dの2倍程度に、それぞれ設定するようにする。
【0018】
そして、本参考例においては、杭頭3とフーチング2とが相対的に水平及び回転変位しやすいように、杭頭3がフーチング2内に埋設されないように、フーチング2のコンクリートの打設下限位置を杭頭3より高位置に設定するようにしている。
【0019】
また、本参考例においては、杭頭3の周囲が捨てコンクリート層8に接するようにすることにより、杭頭3とフーチング2とが相対的に一層水平及び回転変位しやすくなり、これにより、杭頭3とフーチング2との相対的な変位、すなわち、杭頭3の水平及び回転変位を、確実に確保することができるものとなる。
【0020】
ところで、本参考例においては、杭頭3がフーチング2内に埋設されないようにした例について説明したが、図2に示す本発明の杭とフーチングの接合構造の第1実施例のように、杭頭3の周囲に発泡樹脂等の緩衝材7を配設することにより、フーチング2のコンクリートの打設下限位置を杭頭3より低位置に設定し、杭頭3がフーチング2内に埋設されるようにすることも可能である。
この場合、緩衝材7を介して、杭頭3の周囲がフーチング2のコンクリートに接することにより、杭頭3とフーチング2とが相対的に一層水平及び回転変位しやすくなり、これにより、杭頭3とフーチング2との相対的な変位、すなわち、杭頭3の水平及び回転変位を、確実に確保することができるものとなる。
なお、この第1実施例(以下に記載する実施例も同様。)のその他の構成及び作用は、第1参考例と同様である。
【0021】
杭頭3に配設したトッププレート4に、スタッド溶接や螺合等により固着されるアンカーボルト5は、軸部にシース管5a等を外嵌したり、アスファルト等を塗布すること等により、フーチング2のコンクリートに固定される先端部を除いて、フーチング2のコンクリートに対してアンボンドとなるように配設する。
このアンカーボルト5には、地震時に構造物に水平力が作用し、フーチング2と杭1が相対的に水平方向に変位しようとした場合に、杭頭3とフーチング2とが相対的に水平及び回転変位できるようにアンカーボルト5の伸縮変形を利用し、これによって、地震時に杭1に生じる曲げモーメントを調整して低減することができるようにするとともに、杭1自体の曲げ耐力に適合したアンカーボルト5の材質を選択することによって、より具体的には、杭1自体の曲げ耐力よりもアンカーボルト5の耐力を小さく設定することによって、杭1の脆性的な破壊を防止することができるようにしている。
なお、上記のように、杭1自体の曲げ耐力よりもアンカーボルト5の耐力を小さく設定することによって、大きな地震によって、万一、アンカーボルト5が切断等されても、杭1が破壊された場合と違って、補修が可能である。
【0022】
この場合において、定着材として用いるアンカーボルト5には、伸びの大きい材料、好ましくは、例えば、伸び20〜40%、さらに好ましくは、伸び25〜35%の鋼材や降伏比の低い鋼材を用いるようにする。
これにより、杭頭3とフーチング2との相対的な水平及び回転変位を、確実に確保することができるものとなる。
【0023】
フーチング2のコンクリートに固定されるアンカーボルト5の先端部には、図1(b)に示すように、複数本のアンカーボルト5に共通のリング状のアンカープレート6を配設するようにする。
これにより、アンカーボルト5の先端部をフーチング2のコンクリートに強固に固定することができるとともに、負荷が複数本のアンカーボルト5に分散されてかかることとなり、アンカーボルト5の破断等の事故を未然に防止することができるものとなる。
【0024】
アンカーボルト5の先端部に配設されるアンカーボルト5の形状及び大きさは、リング状のほか、任意の形状にすることができる。
【0025】
より具体的には、図3に示す杭とフーチングの接合構造の第2参考例のように、杭頭3の面積と略同面積かそれより大きい面積のアンカープレート6(この場合、フーチング2に打設するコンクリートの流動性及びこの打設したコンクリートとアンカープレート6との密着性を向上するため、アンカープレート6に小孔(図示省略)を形成することができる。)を配設することにより、定着材としての複数本のアンカーボルト5の先端部をフーチング2のコンクリートに一層強固に固定するようにしたり、図4に示す杭とフーチングの接合構造の第4参考例のように、定着材としての複数本のアンカーボルト5の先端部に、それぞれ独立したアンカープレート6を配設することにより、定着材としての複数本のアンカーボルト5の先端部へのアンカープレート6の配設作業及びフーチング2内の配筋作業を容易に実施することができるように構成することができる。
【0026】
また、アンカーボルト5が固着されるトッププレート4は、鋼鉄や鋳鉄からなり、図1(c)に示すように、杭頭3の上端に配設するようにする。
【0027】
なお、トッププレート4は、杭1の端板をそのまま利用することができる。この場合、フーチング2のコンクリートを打設する際に、コンクリートが杭1内に流入しないように、杭1の頂部に適宜のキャップ4aを配設した上で、フーチング2のコンクリートを打設するようにする。
【0028】
そして、杭頭3とフーチング2とが相対的に水平及び回転変位しやすいように、トッププレート4と、その上に打設するフーチング2のコンクリートとが一体化しないように、縁切り、具体的には、トッププレート4の表面にアスファルト等を塗布したり、合成樹脂フィルム等を敷設した後、フーチング2のコンクリートを打設するようにすることもできる。
なお、トッププレート4は、PC鋼棒1bと固定するようにしている。
このように、トッププレート4を杭頭3の上端に設けることにより、杭1にフーチング2からの軸方向力を円滑に伝達することができる。
【0029】
ところで、アンカーボルト5が固着されるトッププレート4の形状及び大きさは、杭1の形状に制約を受けず、円形のほか、矩形等、任意の形状にすることができる。
【0030】
具体的には、トッププレート4の形状及び大きさは、杭頭3とほぼ同径のもののほか、図5に示す本発明の杭とフーチングの接合構造の第2実施例のように、現場で杭頭3に一体に取り付けられるトッププレート4の外周囲に補助トッププレート4bを溶接等するようにしたり、図6及び図7に示す本発明の杭とフーチングの接合構造の第3実施例及び第4実施例のように、杭1の製造時に杭頭3に一体に取り付けられるトッププレート4の上面に補助トッププレート4cを溶接やねじ部材(この場合、トッププレート4のプレストレス用のねじ孔を利用することができる。)等により固着するようにすることにより、その形状(円形、矩形等)及び大きさを任意に設定することができる。
この場合、トッププレート4と補助トッププレート4bの溶接は、トッププレート4と補助トッププレート4bが強固に一体化されるように、図5(d)に示すように、トッププレート4にバックアッププレート4dを固定した状態で補助トッププレート4bを溶接するようにすることが望ましい。
そして、この実施例のように、補助トッププレート4b、4cを含むトッププレート4の大きさを、杭頭3より大きく設定し、必要に応じて、アンカーボルト5を杭1の平面形状の外側に配設することにより、杭1にフーチング2からの軸方向力をより円滑に伝達することができるとともに、配設するアンカーボルト5の本数及び位置等の設計の自由度が大きくなり、アンカーボルト5の耐力を自由に設定することができるものとなる。
また、トッププレート4を杭1の平面形状よりも大きく形成した場合には、トッププレート4の下面部及びアンカーボルト5の取付部は防錆処理を施すようにすることが望ましい。
【0031】
また、上記実施例においては、杭1に、プレストレストコンクリート杭を用いるようにしているが、このほか、一般のコンクリート杭、鋼管杭、場所打ち杭等の各種杭を用いることができ、さらに、杭1に、PHC、PRC、SC等のコンクリート杭を用い、図8に示す杭とフーチングの接合構造の第4参考例のように、杭1の上部の中空部11に、所定長さに亘り、コンクリートやグラウト材等12を充填したもの(この場合、杭1を製造する際に、中空部11の途中に仕切板13を設置し、現場でコンクリートやグラウト材12を充填することもできる。
【0032】
次に、この杭とフーチングの接合構造の施工方法について説明する。
図9(a)に示すように、杭1を地中に建て込むとともに、杭頭3が露出するように地面を掘削し、掘削穴10の底部に捨てコンクリート8を打設する。
そして、補助トッププレート4b、4cを後付けする場合は、補助トッププレート4b、4cを杭頭3の既設のトッププレート4に溶接又はボルトにより強固に固定し、一体化する。
次に、図9(b)に示すように、トッププレート4に複数本のアンカーボルト5をスタッド溶接や螺合等により固着し、必要に応じて、アンカーボルト5の先端部に、複数本のアンカーボルト5に共通のリング状のアンカープレート6を配設するようにする。
そして、フーチング2の配筋(図示省略)を行うとともに、フーチング2のコンクリートを打設するための型枠(図示省略)を設置する。
また、必要に応じて、杭頭3の周囲に緩衝材7を配設するようにする。
次に、図9(c)に示すように、フーチング2のコンクリートを型枠内に打設し、養生後、型枠を脱型する。
そして、図9(d)に示すように、フーチング2の周囲を埋め戻して施工を終了する。
【0033】
この杭とフーチングの接合構造は、図10に示すように(ただし、図10は、杭1とフーチング2の接合構造の挙動を模式的に表したもので、必ずしも、実際の杭1とフーチング2の接合構造の挙動を正確に表したものではない。)、地震時に構造物に水平力Fが作用し、フーチング2が杭1と共に水平方向に変位しようとした場合に、アンカーボルト5の先端部がフーチング2のコンクリートに固定され、それ以外の部分がフーチング2のコンクリートに対してアンボンドとなるように配設された、杭頭1に配設したトッププレート4に固着し、フーチング2内に延設するようにした複数本のアンカーボルト5が変形し、さらに、杭頭3とフーチング2とが相対的に水平及び回転変位できるように構成されているため、地震時に水平力が作用することに伴って杭1、特に、杭頭3に生じる曲げモーメントの調整を可能にすることができ、また、杭1の脆性的な破壊を防止することができる。
【0034】
以上、本発明の杭とフーチングの接合構造について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、定着材として、アンカーボルトに代えて、高強度の金属線材や炭素繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、高強力ポリエチレン繊維、ボロン繊維等の繊維からなるロープ状部材を用いることができる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明の杭とフーチングの接合構造によれば、地震時に構造物に水平力が作用し、フーチングと杭が相対的に水平方向に変位しようとした場合に、先端部がフーチングのコンクリートに固定され、それ以外の部分がフーチングのコンクリートに対してアンボンドとなるように配設された、杭頭に配設したトッププレートに固着し、フーチング内に延設するようにした複数の定着材が伸縮変形し、さらに、杭頭とフーチングとが相対的に水平及び回転変位できるように構成されているため、地震時に杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができる。この場合、杭頭とフーチングとの水平及び回転変位の大きさは、定着材の伸縮変形に依存する。
そして、杭自体の曲げ耐力に適合した定着材の材質を選択することによって、より具体的には、杭自体の曲げ耐力よりも定着材の耐力を小さく設定することによって、杭の脆性的な破壊を防止することができる。
さらに、杭頭の周囲に緩衝材を配設し、該緩衝材を介して、フーチングのコンクリートを打設するようにすることにより、杭頭とフーチングとの相対的な水平及び回転変位を、確実に確保することができる。
これにより、地震に対して信頼性が高く、また、補修が可能な、杭とフーチングの接合構造を提供することができる。
【0036】
また、アンカーボルトの先端部に、複数本のアンカーボルトに共通のアンカープレートを配設することにより、アンカーボルトの先端部をフーチングのコンクリートに強固に固定することができるとともに、負荷が複数本のアンカーボルトに分散されてかかることとなり、アンカーボルトの破断等の事故を未然に防止することができる。
【0037】
また、杭頭の面積と略同面積かそれより大きい面積のアンカープレートを配設することにより、定着材の先端部をフーチングのコンクリートに一層強固に固定することができる。
【0038】
また、定着材の先端部に、それぞれ独立したアンカープレートを配設することにより、定着材の先端部へのアンカープレートの配設作業及びフーチング内の配筋作業を容易に実施することができる。
【0039】
また、定着材に伸びの大きい材料、好ましくは、例えば、伸び20〜40%、さらに好ましくは、伸び25〜35%の材料や降伏比の低い材料を用いることにより、杭頭とフーチングとの相対的な水平及び回転変位を、確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 杭とフーチングの接合構造の第1参考例を示し、(a)はその縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図2】 本発明の杭とフーチングの接合構造の第1実施例を示す縦断面図である。
【図3】 杭とフーチングの接合構造の第2参考例を示し、(a)はその縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】 杭とフーチングの接合構造の第3参考例を示し、(a)はその縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図5】 本発明の杭とフーチングの接合構造の第2実施例を示し、(a)は縦断面図、(b)はトッププレートの一例を示す平面図、(c)はトッププレートの他の一例を示す平面図、(d)はトッププレートの溶接構造の一例を示す断面図である。
【図6】 本発明の杭とフーチングの接合構造の第3実施例を示す縦断面図である。
【図7】 本発明の杭とフーチングの接合構造の第4実施例を示す縦断面図である。
【図8】 杭とフーチングの接合構造の第4参考例を示す縦断面図である。
【図9】 杭とフーチングの接合構造の施工方法を示す工程図である。
【図10】 杭とフーチングの接合構造の挙動を模式的に表した縦断面図である。
【図11】 従来の杭とフーチングの接合構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 杭
1a 周縁部材
1b PC鋼棒
2 フーチング
3 杭頭
4 トッププレート(端板)
4a キャップ
4b 補助トッププレート
4c 補助トッププレート
4d バックアッププレート
5 アンカーボルト(定着材)
5a シース管(又はアスファルト等)
6 アンカープレート
7 緩衝材
8 捨てコンクリート層
9 柱
10 掘削穴
11 中空部
12 充填材
13 仕切板
14 基礎梁
F 水平力
P 柱軸力

Claims (5)

  1. 杭頭に配設したトッププレートに固着し、フーチング内に延設するようにした複数の定着材を、その先端部がフーチングのコンクリートに固定され、それ以外の部分がフーチングのコンクリートに対してアンボンドとなるように配設するとともに、定着材の伸縮変形により杭頭とフーチングとが相対的に水平及び回転変位できるようにして、前記複数の定着材を介して杭頭とフーチングとを一体化させるようにした杭とフーチングの接合構造において、杭頭の周囲に緩衝材を配設し、該緩衝材を介して、フーチングのコンクリートを打設するようにしたことを特徴とする杭とフーチングの接合構造。
  2. 定着材の先端部に、複数の定着材に共通のアンカープレートを配設したことを特徴とする請求項1記載の杭とフーチングの接合構造。
  3. 杭頭の面積と略同面積かそれより大きい面積のアンカープレートを配設したことを特徴とする請求項2記載の杭とフーチングの接合構造。
  4. 定着材の先端部に、それぞれ独立したアンカープレートを配設したことを特徴とする請求項1記載の杭とフーチングの接合構造。
  5. 定着材に伸びの大きい材料を用いるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の杭とフーチングの接合構造。
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