JP2006214226A - 無線用アンテナ支柱と基礎杭との接合方法及びその構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無線用アンテナ支柱の基礎として、直接無線用アンテナの荷重即ち鉛直力、剪断力及び曲げモーントを基礎杭に伝達する事により、基礎杭1本で無線用アンテナ1基を支持する形式のアンテナ支柱と基礎杭との接合方法及びその構造を提供する。
【解決手段】 無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを伝達部材を用いて接合する方法であって、アンテナ支柱の下端にはベースプレートが結合されており、伝達部材は該ベースプレートとボルト・ナットを用いて連結可能な円盤状プレートと該円盤状プレートにその一端を予め溶接接合された円筒状部材とを有しており、該伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とを施工現場において接合し、その後該円盤状プレートと上記ベースプレートとをボルト・ナットにより接合することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、無線用アンテナの荷重を基礎杭に直接伝達させる形式のアンテナ用支柱の支持方法に係り、特に1本の基礎杭とアンテナ用支柱との接合方法及びその構造に関するものである。
一般の無線用アンテナ支柱の基礎は、軟弱地盤では杭を数本打設した部分に、鉄筋コンクリート基礎を打設し、その中央に柱を建てて無線用アンテナの支柱としていた。また、強固な地盤ではベタ基礎方式の支持構造を採用している。
その他、例えば下記の引用文献(特開2004−19332号公報)のごとき鋼管柱と鋼管杭との接合構造も知られている。この発明は図14に示すように、地中に打設された鋼管杭2と、例えば無線用アンテナの支柱としても利用可能である鋼管柱1との接合構造を開示しており、概略、これらの鋼管柱1と鋼管杭2との接合部に設けられた杭頭プレート4とベースプレート3とを、ボルト・ナットにより締結固定する形式のものである。
すなわち図14の(a)及び(b)において、施工地面に打設された基礎杭である鋼管杭2は、その上端部に杭頭プレート4が溶接されるとともに、該杭頭プレート4と鋼管杭2との間には複数の補強リブ5,5が溶接固定される。この場合、杭頭プレート4及び補強リブ5,5の溶接による固定は、鋼管杭2の現場における打設後に施工されることとなる。
一方、該基礎杭である鋼管杭2と接合される鋼管柱1にも、ベースプレート3及び補強リブ5,5が夫々溶接接合されるが、これらの作業は一般に、例えば工場等において予め効率よく行われるものである。
また、上記ベースプレート3と杭頭プレート4には複数の連結孔が予め穿設されており、一般に周知のボルトと調整ナット及び締結ナットを用いて、鋼管杭と鋼管支柱との真直度を調整しながら接合されるものである。
更に、図14の(b)には他の実施例が示されている。
すなわち、上記(a)のごとき接合による杭頭プレート4とベースプレート3との間には、これらのプレート間で圧縮応力、剪断応力等を伝達するための充填物6を施設する技術手段も開示されている。
特開2004−19332号公報
無線用アンテナ等の支柱を設置する従来の技術は、アンテナ設置場所の敷地条件、近隣の環境等に関わらず、基礎躯体の大きさは無線用アンテナの高さによる荷重条件で標準的に決められていた。即ち、杭を数本打設した後に地表面を掘削し、均しコンクリート、鉄筋の配筋、型枠、コンクリート打設等の施工に多大の工程と費用を要していた。また近隣住民に与える影響も大きい。
更に他の工法では、施工現場で打設された基礎杭の杭頭に、多数の補強リブを用いて杭頭プレートを溶接結合するため、施工現場での工程数が増加し、作業性が劣る欠点があった。
本願発明は無線用アンテナ支柱の基礎として、直接無線用アンテナの荷重即ち鉛直力、剪断力及び曲げモーントを基礎杭に伝達する事により、基礎杭1本で無線用アンテナ1基を支持する形式のアンテナ支柱と基礎杭との接合方法及びその構造を提供する。
また、工期の短縮、基礎構造物の縮小化、コストの低減を計り近隣の環境に配慮した施工のできる接合構造を提供するものである。
本願発明は、無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを伝達部材を用いて接合する方法であって、アンテナ支柱の下端にはベースプレートが結合されており、伝達部材は該ベースプレートとボルト・ナットを用いて連結可能な円盤状プレートと該円盤状プレートにその一端を予め溶接接合された円筒状部材とを有しており、該伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とを施工現場において接合し、その後該円盤状プレートと上記ベースプレートとをボルト・ナットにより接合することを特徴とする。
また、上記伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とは溶接接合される場合と、上記伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とはねじ結合される場合と、上記伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とは、それぞれの端部に予め結合された接合ブロックと当板とにより結合されることを特徴とする場合を含んでいる。
更に本願発明は、無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを接合する構造であって、該接合構造は伝達部材を有しており、該伝達部材は少なくとも円盤状プレートと円筒状部材とが予め工場で溶接接合されており、施工現場において該円筒状部材と打設杭とが接合可能であり、該円盤状プレートとアンテナ支柱のベースプレートとは多数のボルト・ナットにより結合可能であり、該円盤状プレートとベースプレートとの結合後の隙間に無収縮グラウトが充填されることを特徴とする。
本願発明の他の接合方法にあっては、無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを多数のアンカーボルトを有する連結手段を用いて接合する方法であって、該連結手段はアンカープレートと多数のアンカーボルトと取り外し可能なテンプレートとを有しており、打設杭の上端に多数の補助筋が溶接され、該補助筋と上記連結手段と鉄筋篭とをコンクリートで結合する工程を有し、その後上記テンプレートを取り外してアンテナ用支柱のベースプレートを上記アンカーボルトにナットを用いて結合することを特徴とするものであり、更に他の接合方法にあっては、無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを多数のアンカーボルトを有する連結手段を用いて接合する方法であって、該連結手段はアンカープレートと多数のアンカーボルトと取り外し可能なテンプレートとを有しており、打設杭の上端外周にズレ止め鉄筋が溶接され、該打設杭の上端部と上記連結手段と鉄筋篭とをコンクリートで結合する工程を有し、その後上記テンプレートを取り外してアンテナ用支柱のベースプレートを上記アンカーボルトで結合することを特徴とする接合方法も含まれる。
本願発明は無線アンテナと言う独立構造体の基礎に関するものであり、上部構造物が連結して無く、1本の杭で上部からの荷重を処理出来る荷重伝達部の構造である。従来の基礎を介して、基礎部を構築する方法に対して、本願発明では使用敷地も少なくて済み、基礎工事工程も短く済み、住民環境にも良く、従来の基礎に比べて極端に廉価な構造体を提供出来ると言う効果がある。
また、本願発明に係る接合方法及びその構造によれば、一般的に打設杭頭が地盤面より突出する為、杭打設時に打設状況が観察出来る。そのため杭の傾斜、杭頭の水平度、杭芯ズレが集成可能であり、施工精度の良い打設杭を得ることが出来る。
本願発明の実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。
図1乃至図3は本願発明の1つの実施の形態である。図1は、本願発明の1つの実施形態に係る伝達部材20を用いた、無線用アンテナ支柱1と基礎杭2との接合構造を示しており、伝達部材20と基礎杭2は夫々一部断面を表している。
無線用アンテナのためのアンテナ支柱1は、例えば上記従来例のものと同様に鋼管柱であって、その基礎杭側の端部には同様に、ベースプレート3が予め複数のリブ5,5とともに溶接されている。
基礎杭2も従来例と同様に、この実施例では鋼管杭が使用されているけれども、当該基礎杭は後に図4〜図7において説明するように、種々の構造の杭体が使用可能である。そして、同図1に示すような鋼管杭2の場合には、後述するように、上記伝達部材と直接溶接接合することが可能であるが、更に図8、図9で説明する他の無溶接継ぎ手を用いることもできる。
図1において、伝達部材20は円筒状部材(鋼管)21と円盤状プレート22とを有し、該円盤状プレート22の中央部分が円筒状部材21の上端面21Aと溶接により一体に結合されているとともに、これら円筒状部材21と円盤状プレート22とは多数のリブ23〜23により結合されている。なお、これら伝達部材20の各部材は、いずれも工場において予め作成されるものである。
図1に示す伝達部材20には、既にアンテナ支柱1に溶接接合された円盤状プレート3がボルトB〜B及びナットN〜Nによって締結結合された状態を示している。アンテナ支柱1の下端には、従来例のものと同様に予め円盤状プレート3が溶接されており、更に該アンテナ支柱1と円盤状プレート3との間は、多数の補強リブ5〜5によって溶接結合されている。
また、連結部材20の円盤状プレート22に対してアンテナ支柱1の円盤状プレート3が適正に結合された後は、両プレート間に無収縮グラウト6が充填される。
実際にはアンテナ支柱1の上記円盤状プレート3と、伝達部材20の円盤状プレート22とのボルト・ナットによる締結は、前工程である伝達部材20の円筒状部材21の下端と基礎杭2の上端部との結合の後に行われるけれども、この図1においては説明の都合から、アンテナ支柱1と伝達部材20とがボルト・ナットによって結合された状態を示している。
アンテナ支柱1と伝達部材20との関係において、アンテナ支柱1の円盤状プレート3と伝達部材20の円盤状プレート22には夫々多数のボルト孔が対応する位置に穿設されており、先ず上記円盤状プレート22にボルトBを上下のナットN1,N2により締結する。そして、該ボルトの上端を円盤状プレート3の上記ボルト孔に挿通し、下方の位置決めナットN3によってアンテナ支柱1の円盤状プレート3を水平に調整した後、上方のナットN4によって締結固定するものである。なお、上述の通りこのような作業は、後述する伝達部材20と基礎杭2との溶接接合の後に行われる。
図2及び図3は、上記図1に示す伝達部材20のA−A断面及びB−B断面を夫々示している。これらの図において、例えば適宜長さの鋼管からなる円筒状部材21は基礎杭2である鋼管と同一径であり、その上方端面に円盤状プレート22が直接溶接される。また、該円盤状プレート22と円筒状部材21との間には多数のリブ23〜23が溶接接合されるとともに、該円盤状プレート22には多数のボルト孔が穿設され、図1にも示すように、同数のボルトB〜B及びナットN〜Nを用いて上記アンテナ支柱1のベースプレート3が結合される。
図4〜図7は、本願発明において使用される基礎杭2の種々の形態を例示するものである。
図4は、その(a)及び(b)において基礎杭2の上端平面及び側断面を示しているが、この基礎杭2は図1に示す鋼管杭2と同じである。そして、このような鋼管杭は上述の通り、当該杭2の上端部2Aと図1〜図3に示す伝達部材20における円筒状部材21の下端部21Bとを、施工現場において溶接により直接結合することができる。
図5の(a)及び(b)は、上記基礎杭2の他の実施例を示しており、この基礎杭2はコンクリート杭である。そして、このようなコンクリート杭の場合にはその上端部2Aと円盤状部材21の下端部21Bとを、後述する手段によって無溶接接合されることとなるが、該コンクリート杭の上端部2Aはリング状の鋼板を一体として製造されている。
図6の(a)及び(b)は、同様に上記基礎杭2の他の実施例であるSC杭を示しており、基礎杭2の上端部2Aと外周2Bの全長に渡って鋼管とされ、内側2Cの全長はコンクリートの合成杭である。
また、図7は更に他の実施例に係る基礎杭2を示しており、この杭の上端部2A及び杭上部の外周2Bは鋼管であり、内側2Cの全長に渡ってコンクリートである一部鋼管巻き杭2を示している。
図8及び図9は、上記伝達部材20の円筒状部材21の下端21Bと、基礎杭2の上端部2Aとの無溶接結合手段の例を示している。
図8に示す実施例は、伝達部材20の円筒状部材21と基礎杭2の上端部2Aの夫々にねじ結合部材50を設けたものである。すなわち、上記の円筒状部材21の下端21Bには例えばリング状の雄ねじ部材50Aを、基礎杭2の上端2Aには同じくリング状の雌ねじ部材50Bを予め溶接しておき、基礎杭2の打設後に施工現場でこれらを螺合することにより結合する。
なお、このような結合手段を用いるのは、基礎杭2の形態が図4、図6、図7に示すような、少なくとも基礎杭2の上端部2Aに鋼管部分を有する場合に適している。
図9は無溶接結合手段に関する他の実施例を示している。この実施例も基礎杭2の少なくとも上端部が鋼管として形成されている場合に有効である。図に示す一対の接合ブロック52A及び52Bからなる接合手段52は、一般的に円筒状部材21及び基礎杭2の端部21B,2Aの全周に対して複数個設けられる。
すなわち、接合手段52を形成する各接合ブロック52A,52Bは、夫々円筒状部材21の下端部21Bと基礎杭2の上端部2Aとに予め溶接接合される。
上下のいずれも複数の接合ブロック52A,52Bには、夫々ボルト穴53,53が穿孔されていると共に、その両ブロック52A,52Bに跨る当板54が設けられ、これら両ブロックと当板54との接合面の形状は一致するように適宜決定されている。そして、複数対の接合ブロックが当接された後に、上記当板54に設けられたボルト孔を通して、ボルトB,Bによって締結結合されるものである。
従って、このようなねじ式又は接合ブロック式の(現場における)無溶接接合手段を用いることにより、基礎杭2の打設後に施工現場での溶接作業を不要とすることができる。
図10乃至図12には他の実施形態が示されている。
図10は、他の実施形態に係る伝達部材30を用いた接合構造を示しており、当該伝達部材30の設置は一般的に施工地面GLを一部開削して行われる。なお、同図は接合構造及びその施工位置の断面を模式的に表示したものである。また、アンテナ支柱1の下端構造は先の実施形態のものと同様であって、該アンテナ支柱1の下端にリブ5〜5と共にベースプレート3が溶接されている。
図10に示すように、施工位置の地盤は一部開削されると共に基礎杭2が打設され、その杭の上端面2Aは開削地面よりもやや上方とされている。基礎杭2の上端部外周には多数の補強筋31〜31が溶接され、上記開削地面上に均しコンクリート34が打設される。
また、後に図11によって詳細に説明するところの連結手段32が上記均しコンクリート34の上面に載置され、基礎杭2の上部と上記補強筋31〜31を囲むように設置されている。
伝達部材30は更に、多数の鉄筋からなる鉄筋篭33と、これらを包むコンクリート部分35から構成される。すなわち、先ず多数の主鉄筋33A〜33Aと下端鉄筋33B〜33B、上端鉄筋33C〜33C及びフープ筋33D〜33Dを細針金により結束することによって鉄筋篭33を構成し、その後図示しない型枠を用いてコンクリート部35を打設する。これによって、上記基礎杭2の上部と補強筋31〜31と後述する連結手段32は鉄筋篭33により補強されたコンクリート部35により一体化されるものである。
図10及び図11から明らかなように、連結手段32は下部アンカープレート32Cとテンプレート32Bとを多数のアンカーボルト32Aによって連結した構造である。すなわち、上下のプレートであるテンプレート32Bと下部アンカープレート32Cには、その対応する位置に任意数のボルト孔が穿孔されており、これらのプレートは夫々一対のナットN1,N2及びN3,N4によってアンカーボルトの上下部分に連結されている。このように構成した図11に示すごとき形状の連結手段32を、上記図10において説明した均しコンクリート34の上面に載置するものである。
図12は、図10におけるA−A断面を示している。
図10及び図12から明らかなように、基礎杭2の上端部外周には多数の補強筋31〜31が溶接されており、その外周位置に上記図11に記載した構造の連結手段32のアンカーボルト32A〜32Aが配置されている。
また、これらを囲むように多数の鉄筋からなる鉄筋篭33が設けられ、その主筋33A、下端筋33B、上端筋33C、フープ筋33Dの一部が図示されている。そして、コンクリート35により一体に構成されるが、該コンクリート35の頂面と次にアンカーボルト32A〜32Aによって締結固定されるアンテナ支柱1のベースプレート3との間隔は、約150mmとされる。
このような構造の伝達部材30を用いる接合構造にあっては、図10に示す状態から上端の締結ナットN4を取り外した後、テンプレート32Bを除去し、アンテナ支柱1のベースプレート3のボルト孔を上記アンカーボルト32A〜32Aに挿して再度ナットN4により固定する。この場合、上記連結手段32のテンプレート固定用のナット4は、その下側ナットである調節ナットN3によってベースプレート3の水平度を調節した後、上側ナット4により締結固定されることとなる。また、上記のコンクリート35の頂面とベースプレート3との間隙には、無収縮グラウトが充填されて固定される。
図13は、更に他の実施形態を示している。
同図は基礎杭2とその上端部に施工される伝達部材40とを示している。図10の場合と同様に基礎杭2の打設位置は開削されており、しかしながら基礎杭2の上端は図10の場合より可成り開削地面から突出している。そして、該基礎杭2の周辺の開削地面には均しコンクリート44が打設される。
この実施形態における特徴的構成は、基礎杭2の突出量が比較的大きく、その上方端に複数のズレ止め鉄筋41〜41が設けられることである。すなわち、基礎杭2の地面からの突出量を大きくすることにより上記図10に示す形態における補強筋が不要となるけれども、後述する伝達部材40のコンクリート45部分と基礎杭2との結合を強固にするために、上記複数のズレ止め鉄筋を設けている。この場合、予めリング状に形成した複数本のズレ止め鉄筋41〜41を、基礎杭2の打設現場においてその上端外周に溶接結合する。
連結手段42の構造は上記図10、図11に示す連結手段32のものと同一であって、アンカープレート42C及びテンプレート42Bを多数のアンカーボルト42A〜42Aによって連結したものである。また、アンカーボルト42Aの上下端部とアンカープレート42C及びテンプレート42Bはその上下のナットN,Nにより締結されているとともに、このような構造の連結手段42が均しコンクリート44の表面上に載置されている。
また、コンクリート45による固定のための補強構造としては、図10の場合と略同様の鉄筋篭43が設けられるけれども、この実施形態における該鉄筋篭43は、多数の主筋43A〜43Aと上端筋43C〜43C及び複数のフープ筋43D〜43Dを、夫々細針金で結束して形成される。
そして、このような鉄筋篭43によって基礎杭2の頭部と連結手段42の結合部分を包囲した状態でコンクリート45を打設することによって一体化される。
アンテナ支柱1のベースプレート3との連結は図10の場合と全くの同様であって、上記連結手段42のテンプレート42Bを除去した後、調節ナットN3を調整してベースプレート3のボルト孔にアンカーボルト42A〜42Aを挿通し、ナットN4で固定するものである。
なお、上記コンクリート45の頂面とベースプレート3の固定位置との間隔は略150mm程度であって、この隙間には他の実施形態と同様に無収縮グラウトが充填固定される。
本願発明の1つの実施形態に係る伝達部材を用いたアンテナ支柱と打設杭との接合構造の説明図である。 図1に示す伝達部材のA−A断面図である。 図1に示す伝達部材B−B断面図である。 本願発明において利用される基礎杭の1つの実施例の平面図及び側断面図である。 他の実施例に係る基礎杭の平面図及び側断面図である。 他の実施例であるSC杭に係る平面図及び側断面図である。 更に他の実施例に係る基礎杭の平面図及び側断面図である。 無溶接結合手段に関する1つの実施例の断面図である。 無溶接結合手段に関する他の実施例の断面図である。 他の実施形態に係る伝達部材を用いたアンテナ支柱と打設杭との接合構造の説明図である。 連結手段の斜視図である。 図10におけるA−A断面図である。 更に他の実施形態に係る伝達部材を用いたアンテナ支柱と打設杭との説明図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 無線用アンテナ支柱
2 基礎杭
2A 基礎杭の上端部
2B 基礎杭の外周
2C 基礎杭の内側
3 ベースプレート
6 無収縮グラウト
20 伝達部材
21 円筒状部材
21A 上端面
21B 円筒状部材の下端部
22 円盤状プレート
32 連結手段
32A アンカーボルト
32B テンプレート
52 接合手段
52A,52B 接合ブロック
54 当板
B ボルト
〜N ナット

Claims (7)

  1. 無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを伝達部材を用いて接合する方法であって、アンテナ支柱の下端にはベースプレートが結合されており、伝達部材は該ベースプレートとボルト・ナットを用いて連結可能な円盤状プレートと該円盤状プレートにその一端を予め溶接接合された円筒状部材とを有しており、該伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とを施工現場において接合し、その後該円盤状プレートと上記ベースプレートとをボルト・ナットにより接合することを特徴とするアンテナ支柱と打設杭との接合方法。
  2. 請求項1記載のアンテナ支柱と打設杭との接合方法であって、上記伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とは溶接接合されることを特徴とする接合方法。
  3. 請求項1記載のアンテナ支柱と打設杭との接合方法であって、上記伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とはねじ結合されることを特徴とする接合方法。
  4. 請求項1記載のアンテナ支柱と打設杭との接合方法であって、上記伝達部材の円筒状部材の下端と打設杭の上端とは、それぞれの端部に予め結合された接合ブロックと当板とにより結合されることを特徴とする接合方法。
  5. 無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを接合する構造であって、該接合構造は伝達部材を有しており、該伝達部材は少なくとも円盤状プレートと円筒状部材とが予め工場で溶接接合されており、施工現場において該円筒状部材と打設杭とが接合可能であり、該円盤状プレートとアンテナ支柱のベースプレートとは多数のボルト・ナットにより結合可能であり、該円盤状プレートとベースプレートとの結合後の隙間に無収縮グラウトが充填されることを特徴とする接合構造。
  6. 無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを多数のアンカーボルトを有する連結手段を用いて接合する方法であって、該連結手段はアンカープレートと多数のアンカーボルトと取り外し可能なテンプレートとを有しており、打設杭の上端に多数の補助筋が溶接され、該補助筋と上記連結手段と鉄筋篭とをコンクリートで結合する工程を有し、その後上記テンプレートを取り外してアンテナ用支柱のベースプレートを上記アンカーボルトにナットを用いて結合することを特徴とする接合方法。
  7. 無線アンテナ支柱とこれを支持する1本の打設杭とを多数のアンカーボルトを有する連結手段を用いて接合する方法であって、該連結手段はアンカープレートと多数のアンカーボルトと取り外し可能なテンプレートとを有しており、打設杭の上端外周にズレ止め鉄筋が溶接され、該打設杭の上端部と上記連結手段と鉄筋篭とをコンクリートで結合する工程を有し、その後上記テンプレートを取り外してアンテナ用支柱のベースプレートを上記アンカーボルトで結合することを特徴とする接合方法。


















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