JP5132439B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の感光体を有した、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリなどの電子写真方式のカラー画像形成装置に関する。
従来から単一の感光体に4色のトナー像(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)を順に形成し、転写体に順次転写し重ね合わせる方式(以下4パス方式と呼ぶ)のカラー画像形成装置が知られている。この4パス方式の画像形成では最終的なカラー画像が形成されるまでに長い時間を要するという短所がある。
このような中、画像形成速度の高速化に伴い、複数の感光体に対し複数の光学装置より光ビームをそれぞれ独立に走査するインライン方式のカラー画像形成装置が知られている。
このインライン方式のカラー画像形成装置では、複数の感光体に対し複数の現像手段により各色のトナー像を形成し、各色のトナー像を中間転写ベルト上重ね合わせ、最後に用紙へ転写する。このインライン方式の画像形成装置では、一度に4色のトナーを形成するため、最終的なカラー画像を形成するまでの時間を上述の4バス方式に比べ短縮できる。
他方、このインライン方式の画像形成装置では、上述の4パス方式に比べ複数の感光体及び複数の光学装置を用いる為、各感光体を駆動するギアの偏心やモータの回転むら等に起因する周期的に変動するAC成分の色ずれ発生してしまう。このAC成分の色ずれに対し、各色における感光体ドラムの回転位相の関係を望ましい状態に合わせ、相対的な色ずれを抑制させる対策が従来から知られている。例えば、特許文献1にこのことが開示されている。
また、このAC成分の色ずれに関して、様々な提案がなされている。
例えば、先の特許文献1には、フルカラーモード停止時に、カラー用感光体とブラック用感光体との関係を、色ずれの少ない位相関係に保ったまま、その回転開始位置とは異なる位置に停止させることが提案されている。
これは、カラー用ギアとブラック用ギアとの停止時の噛み合い関係を、前回とは異なるようにし、ギアの局部的劣化を防ぎ、また感光体についても順次停止位置が変更され、同様に局部的劣化を防げるというものである。また、カラー用感光体とブラック用感光体との所定の回転位相関係を保ったまま各感光体を起動させることになるので、カラー画像の色ずれ発生を防止、ないしは効果的に抑制できる効果も挙げられている。
更に、特許文献1では、モノクロモード時に、ブラック用感光体を、その回転開始位置と同じ位置に停止させることで、モノクロモードとフルカラーモードを切替えてもブラック用の感光体とカラー用の感光体の回転位相関係を一定に保つようにしている。これにより、ブラックモードの画像形成が実行された場合でも、以後行われるフルカラーモードでのカラー画像の色ずれ発生を防止、ないしは効果的に抑制できる効果が挙げられている。
特開2004−233952号公報
しかしながら、上記従来例の画像形成装置では、次のような課題がある。
第一にモノクロモードの印刷を連続して繰り替えし行うと、ブラック用の感光体について、前回の停止位置と同じ位置への停止を繰り返してしまう。従って、ブラック用の感光体のギアに局所的な磨耗を発生させてしまう。
更にはギアだけでなく、感光体のブレード、現像ローラなどの感光体表面上での接点も常に同じになるので感光体層にも局所的な磨耗が生じる場合が想定されてくる。感光層の磨耗が進むと、露光に対して感度を持たない、或いは感光体の表面を所望の電位に均一に帯電させることが出来なくなり、高品質の画像を形成することが難しくなる。
また、第二に、カラーモード時には、上述の如くカラー用の感光体とブラック用の感光体を同時に起動している為、大きな起動電流が必要になる。より具体的には、カラー用の感光体を駆動するモータと、ブラック用の感光体を駆動するモータの、起動電流が重なり、大きな電流が流れることになる。従って、電源や電装部品に、大容量の部品を搭載する必要が生じ、コストアップを招いてしまう。
一方、特許文献1の開示内容について、カラー用の感光体及びブラック用の感光体の各々を、フルカラーモード/モノクロモードに関わらず、その都度、停止位置を前回の停止位置とは異ならせ、且つ、バラバラに起動させれば、上記問題は解決できる。
しかし、この解決方法によれば、カラー用の感光体とブラック用の感光体の位相関係が崩れてしまう為、特許文献1の本来の目的である、起動時に位相差を望ましい状態に保持しておくということを達成できなくなる。
本発明は、上述の課題を個々に、或いは、まとめて解決する為に成されたものである。具体的には、ブラックのモノカラー印刷が連続したとしても、回転体や当該回転体を駆動するギアの局所的な磨耗を防ぎつつ、各回転体を駆動するモータの起動電流ピークの重なりを防ぎ、且つ各回転体間の位相関係を迅速に所望の位相関係にすることを目的とする。
本願発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、カラートナー像を形成する第一回転体、及びブラックトナー像を形成する第二回転体を備え、ブラックのモノカラー印刷時には、前記第一回転体を用いることなく、前記第二回転体を用いて画像を形成し、フルカラー印刷時には、色ずれを低減させるべく、前記第一回転体と前記第二回転体との位相差を調整し回転させ前記第一回転体及び前記第二回転体を用いて画像を形成するカラー画像形成装置であって、ブラックのモノカラー印刷が終了したときに、前記第二回転体を、前回の停止時とは異なる位置に停止させる停止制御手段と、フルカラー印刷を行う際に、前記第一回転体及び前記第二回転体の位相差が前記調整後の位相差になるように、前記第一回転体及び前記第二回転体における一方の回転体を、他方の回転体の起動後に待機してから起動させる起動制御手段とを有し、前記起動制御手段は、前記停止制御手段による前記第二回転体の停止制御により前記第一回転体と前記第二回転体との位相差が変更することに応じて、前記待機の時間を変更することを特徴とする。
本発明によれば、ブラックのモノカラー印刷が連続したとしても、回転体や当該回転体を駆動するギアの局所的な磨耗を防ぎつつ、各回転体を駆動するモータの起動電流ピークの重なりを防ぎ、且つ各回転体間の位相関係を迅速に所望の位相関係にすることができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施の形態1〕
(カラー画像形成装置の概略断面図)
図1は、一例としての、インライン方式のカラー画像形成装置の全体を示す構成図である。先ず同図を用い、画像形成装置の構成について説明する。
インライン方式のカラー画像形成装置はカラートナー像及びブラックトナー像を形成可能に構成されている。より具体的には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の複数色のトナー像を重ねあわせフルカラー画像を出力できるように構成されている。
そして各色の画像形成のために、レーザスキャナ(11Y、11M、11C、11K)とカートリッジ(12Y、12M、12C、12K)が備えられている。
カートリッジ(12Y、12M、12C、12K)は、図中矢印の方向に回転する感光体(13Y、13M、13C、13K)と、感光体(13Y、13M、13C、13K)に接するように設けられた感光体クリーナ(14Y、14M、14C、14K)を備える。この感光体クリーナーには、例えばブレードを適用することができる。また、カートリッジ(12Y、12M、12C、12K)は、帯電ローラ(15Y、15M、15C、15K)、及び現像ローラ(16Y、16M、16C、16K)からも構成されている。
更に各色の感光体(13Y、13M、13C、13K)には中間転写ベルト17が離間可能な形態で接して設けられ、この中間転写ベルト17を挟み、対向するように一次転写ローラ(18Y、18M、18C、18K)が設置されている。また中間転写ベルト17にはベルトクリーナ19が設けられ、掻き取った廃トナーが収納される廃トナー容器20も設置されている。
また用紙21を格納するカセット22には、カセット22内にある用紙21の位置を規制するサイズガイド23、及びカセット22内の用紙21の有無を検出する用紙有無センサ24が設けられている。用紙21の搬送路には給紙ローラ25、分離ローラ26a、26b、レジローラ27が設けられ、レジローラ27の用紙搬送方向下流側近傍にレジセンサ28が設けられている。中間転写ベルト17と接するように二次転写ローラ29、そして二次転写ローラ29の後段に定着器30が設置されている。
次に電子写真プロセスについて説明する。カートリッジ(12Y、12M、12C、12K)内の暗所にて、感光体(13Y、13M、13C、13K)表面を帯電ローラ(15Y、15M、15C、15K)で均一に帯電させる。
次にレーザスキャナ(11Y、11M、11C、11K)により画像データに応じて変調したレーザ光を感光体(13Y、13M、13C、13K)表面に照射する。そして、レーザ光が照射された部分の帯電電荷が除去されることで、感光体(13Y、13M、13C、13K)表面に静電潜像を形成する。
現像ローラ(16Y、16M、16C、16K)では帯電したトナーを静電潜像に付着させることで、各色のトナー画像を感光体(13Y、13M、13C、13K)表面に形成する。そしてそれぞれ感光体(13Y、13M、13C、13K)表面上に形成されたトナー画像を一次転写ローラ(18Y、18M、18C、18K)により中間転写ベルト17に順次重ね合わせるように転写する。
一方、カセット22内の用紙21は給紙ローラ25により搬送され、用紙21が複数枚搬送されている場合は、分離ローラ26a、26bにより、用紙21が一枚だけレジローラ27へ搬送される。次に中間転写ベルト17上のトナー画像をレジローラ27で搬送された用紙21に二次転写ローラ29で転写する。最後に用紙21上のトナー画像は定着器30により定着され、画像形成装置外に排出される。
(感光体駆動に係る構成)
次に図2、図3を用いて、感光体駆動に係る構成の一例について説明する。図2において感光体(13Y、13M、13C、13K)と感光体ギア(31Y、31M、31C、31K)は図示しないカップリングによって常に同一の位相で接続されている。
ブラック用の感光体ギア31K及びシアン用の感光体ギア31Cには、それぞれブラック用のモータ32K及びシアン用のモータ32Cが接続されている。そしてマゼンタ用の感光体ギア31Mは中間ギア33Mを介してシアン用の感光体ギア31Cに接続されており、イエロー用の感光体ギア31Yは中間ギア33Yを介してマゼンタ用の感光体ギア31Mに接続されている。
従ってモータ32Cはシアン用の感光体13C、マゼンタ用の感光体13M、イエロー用の感光体13Yを駆動することとなる。更にシアン用の感光体ギア31C、マゼンタ用の感光体ギア31M、及びイエロー用の感光体ギア31Yは、相対的な色ずれが低減できる望ましい回転位相の関係で取りつけられているものとする。
そして、以上のような、各感光体の構成をとることで、ブラックの感光体13K及びシアンの感光体13Cの位相関係を調整することで、色ずれの低減された感光体間の関係が成立する。従って、以後の説明では、感光体13Y、13M、13C、13Kの位相を調整する場合に、感光体13Cと感光体13Kの位相を調整するものとして説明を行っていく。また、回転体としての、各感光体を区別する為に、それぞれの回転体のことを、第一回転体、第二回転体、・・・第N回転体などと呼ぶこともある。また、複数の回転体群をまとめて第一回転体、第二回転体と呼ぶこともある。
(位相検知方法の説明)
次に図2、図3を用いて、ブラック用の感光体ギア31K、及びシアン用の感光体ギア31Cの位相検知方法について説明する。図3はブラック用の感光体ギア31K、及びシアン用の感光体ギア31Cを2方向から見た図である。図3(a)は側面から見た図、図3(b)は正面から見た図である。
ブラック用の感光体ギア31K、及びシアン用の感光体ギア31Cにはそれぞれスリット板34K、及びスリット板34Cが設けられている。
スリット板34K、及びスリット板34Cにはそれぞれ、スリット35K、及びスリット35Cが設けられており、発光部と受光部からなる位相検知センサ36K、位相検知センサ36Cがこれらスリット35K、スリット35Cをそれぞれ検出する。そして、この検出に応じて位相信号が出力され、感光体13K、及び感光体13Cの位相関係を検知(特定)することができる。
また感光体ギア31K、感光体ギア31Cを同一の型で製造した場合、感光体ギア31K、感光体ギア31Cの偏心の方向とスリット35K、スリット35Cの位置関係は同一となる。そのため、スリット35K、スリット35Cと感光体ギア31K、感光体ギア31Cの位相の関係、すなわちスリット35K、スリット35Cと感光体13K、感光体13Cの位相の関係はそれぞれ同一となる。
一方、感光体ギア31K、感光体ギア31Cを複数の型で製造した場合、図4のように感光体上に等時間間隔で作像したパターンを中間転写体17上に転写し、パターン検出センサ37で読み込む。そして、読み込まれたパターン間隔の累積変動成分(平均的なズレ)を求めることで、スリット35K、スリット35Cと感光体13K、感光体13Cの位相の関係が分かる。
以後では、感光体ギア31及び感光体ギア31Cを同一の型で製造した場合、即ち、スリット35K、スリット35Cと感光体13K、感光体13Cの位相の関係は同一であるものとして説明する。
(制御構成のブロック図)
図5は画像形成装置に備えられた、各種制御を司る制御部41のブロック図と、制御部41と周辺装置との接続関係を説明する為の図である。
制御部41はCPU42、位相差カウンタ43、位相カウンタ44C、及び位相カウンタ44Kから構成されている。また、制御部41は、感光体13C駆動用のモータ32C、感光体13K駆動用のモータ32K、位相検知センサ36C、及び位相検知センサ36Kと接続されている。
制御部41の制御に従う駆動制御信号により、感光体13C駆動用のモータ32Cと感光体13K駆動用のモータ32Kの起動制御、停止制御及び回転速度制御が行われる。
このとき、駆動制御信号を決定する為に、モータ32Cとモータ32Kから、各々のモータの回転速度を示すFGパルス信号が、制御部41へ伝達される。
制御部41は入力されたFGパルス信号に基づき、リアルタイムに各モータの回転速度を把握し、各種制御を行うための駆動制御信号を決定する。
位相差カウンタ43は感光体13Cと感光体13Kの位相差をカウントするカウンタであり、具体的には位相検知センサ36Cと位相検知センサ36Kが出力するパルス信号の間隔を計測している。この計測方法としては、秒数をカウントしても良いし、所定のパルス幅を持ったパルス数をカウントすることでも良い。
位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kは、それぞれの位相検知センサ36Cと位相検知センサ36Kが出力するパルス信号を検出してから、モータ32Cとモータ32Kを停止するまでの時間を決定する為のものである。各カウンタは、それぞれの感光体13Cと感光体13Kの起動毎にインクリメントされ、カウンタ値が2の次は0に戻るものとする。詳細については、後述のフローチャートにおける説明であわせて行う。
以下の説明では、今説明した図5におけるブロック図が処理の主体として説明を行っていくが、勿論、これに限定される訳ではない。例えばCPU42以外のブロックによる処理の一部或いは全てをCPU42に行わせても良いし、若しくはCPU42の処理の一部或いは全てを、特定用途向け集積回路(ASIC)に行わせても良い。
次に図6〜図19を用いて、実施の形態1にかかる回転体である感光体の制御について順次説明していく。
(各状態における位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kの値)
図6は各状態における位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kの値の遷移の一例を示したものである。図6中では、初期値がKcnt=0、Ccnt=1である例を示しているが、例えばKcnt=1、Ccnt=2など、別の値でも良い。この位相カウンタ44C、位相カウンタ44Kは、後述のフローチャートが実行されることで、順次更新されていくが、詳細な説明は後述にて行うこととする。
以下、先ず始めに電源投入後のイニシャライズの動作について、図6、図7、図10を用いて説明する。
(イニシャライズ時の起動処理の説明)
図7はイニシャライズ時の起動処理における、感光体13Cと感光体13Kの位相、及びそれぞれの位相検知センサ36Cと位相検知センサ36Kの出力を示したものである。
図中では、感光体13Cの駆動後(実際には感光体13C、13Y、13Mが同時起動)、位相検知センサ36Cの位相信号が出力され、ディレイ値Tdの待機が行われ、その後に感光体13Kの駆動が開始されている。そして、その後に、位相補正(位相調整とも呼ぶ)が行われ、感光体13Cと感光体13Kの位相調整が色ずれのない状態に調整されている様子が示されている。
図10はイニシャライズ時の起動処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、図5に示した制御部41の処理に基づき実行される。以下、これについて詳細に説明を行う。
イニシャライズ時の起動処理が開始されると、ステップS101にて、一方の回転体が起動した後の他方の回転体の待機時間であるディレイ値Tdの設定を行う。このディレイ値Tdは感光体13Cと感光体13Kの起動の時間差を設定するものであり、ここでは感光体13C駆動用のモータ32Cと感光体13K駆動用のモータ32Kの起動電流が重ならないような値をディレイ値Tdに設定する。そしてステップS101の設定処理と略同時に、ステップS102にて感光体13C駆動用のモータ32Cの駆動を開始する。
ステップS104、ステップS105では、Ccntの更新処理を行う。より具体的には、ステップS103にて、Ccnt=2の場合はステップS104にてCcntを0とし、Ccnt≠2の場合はステップS105にてCcntをインクリメントする。先に説明した図6の例では、Ccnt=1である為、ステップS105にてCcntをインクリメントしCcnt=2としてステップS106へと進む。なお、このステップS103乃至ステップS105の処理もステップS102のモータ32Cの駆動処理と略同時に行われるものとする。
次にステップS106では汎用タイマTの計時をスタートさせ、ステップS107でディレイ値Tdとの比較を行う。汎用タイマTの値がディレイ値Td以上になると、ステップS108へ進み、起動を待機していた感光体13K駆動用のモータ32Kの駆動を開始する。
ステップS310、ステップS311では、Kcntの更新処理を行う。より具体的には、ステップS109にて、Kcnt=2の場合は、ステップS110にてKcntを0とし、Kcnt≠2の場合はステップS111にてKcntをインクリメントする。ここでは一例としてKcnt=0である為、ステップS111にてKcntをインクリメントしKcnt=1としてS112へと進むものとする。
ステップS112では感光体13C駆動用のモータ32Cの速度が所定の速度に達し定常回転となったかを、言い換えればモータ32C(感光体13C)が定速駆動になったかを判別している。なお、以下では、定速駆動の言葉を用いて説明を行うが、意味するところは定常回転と同様である。
そして、ステップS112で、定速駆動になったと判別すると、ステップS113へ進み、次は感光体13K駆動用のモータ32Kが定速駆動となったかを判別する。
そして、感光体13K駆動用のモータ32Kも定速駆動となったら、ステップS114にて感光体13Kと感光体13Cの位相補正をスタートし、ステップS115にて感光体13Kと感光体13Cの位相差が略目標位相差になるまで位相調整処理を繰り返す。
ここで、ステップS115の処理について、より具体的に説明する。尚、後述の図12のステップS313、図24のステップS616の後に行われる位相補正制御(位相調整処理)についても同様の説明とする。位相検知センサ36Kの出力と位相検知センサ36Cの出力の時間差を位相差カウンタ43にて計測する。感光体13Cと感光体13Kの位相差検知が終了すると、どちらか一方の感光体13の位相検知センサ36の出力を基準にする。基準の出力と、他方の感光体13の位相検知センサ36の出力との差が略目標位相差になるように、他方の感光体13を駆動する感光体駆動用のモータ32を加減速させる。
図7では、感光体13Cの位相検知センサ36Cの出力を基準とし、感光体13Kの位相検知センサ36Kの出力との差が略目標位相差(調整後の位相差)になるように、感光体13Kを駆動する感光体13K駆動用のモータ32Kを加速させている。
なお、略目標位相差とは、感光体13Kと感光体13Cの位相差が所定の範囲以内になる時の、その所定の範囲以内に含まれる位相差を意味する。勿論、より高精度制御を行うには、略の目標位相差ではなく、厳密なある角度の位相差を目標としても良い。
また、この位相補正自体は公知の技術であり、今説明した形態は一例であり、その他の位相補正技術(位相調整技術)も適用できることは言うまでもない。
そして、ステップの説明に戻り、ステップS117で位相補正が終了しているかの判別を行い、終了していれば、イニシャライズ時の起動処理は終了となる。
なお、本実施の形態では、説明を理解しやすくする為に、感光体Cと感光体Kの所定の位相差がゼロの場合に、最も色ずれが低減される場合を例に、説明を行っている。しかし、このような場合以外にも、本実施の形態を適用できることは、当業者であれば明白であろう。
例えば、感光体間の位相信号に零ではない所定の位相差をつけた場合に、中間転写ベルト17上の同一位置に、同一位相のトナー像を転写する場合にも適用可能である。この場合では、例えば図7における位相補正後において、感光体間の位相信号は所定の位相差になっていることとなる。また、後述するディレイ値Tdについては、零ではない所定の位相差、及び停止時の感光体13Cと感光体13Kの位相差、各感光体の加速カーブを考慮して、適切な値を設定すれば良い。
(イニシャライズ時及びフルカラー印刷時の停止処理の説明)
次にイニシャライズ時及びフルカラー印刷時の停止処理について図8、図11を用いて説明する。
図8はイニシャライズ時及びフルカラー印刷時の停止処理における、第一回転体である感光体13Cと第二回転体である感光体13Kの位相、及びそれぞれの位相検知センサ36Cと位相検知センサ36Kの出力を示したものである。感光体13Cが、対応する位相が検知されてからTc待機した後に停止し、感光体13Kが、対応する位相が検知されてからTk待機した後に停止されている様子が示されている。このTc、Tkについては、後述の図11のフローチャートにて詳しく説明する。
図11はイニシャライズ時及びフルカラー印刷時の停止処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、図5に示した制御部41の処理に基づき実行されるものとする。以下、詳細に説明を行う。
イニシャライズ時或いはフルカラー印刷時の停止処理が開始されると、ステップS201で感光体13C駆動用のモータ32Cの減速を行い、ステップS202で感光体13K駆動用のモータ32Kの減速を行う。
次にステップS203で感光体13C駆動用のモータ32Cの減速終了の確認を行い、ステップS204で感光体13K駆動用のモータ32Kの減速終了の確認を行い、終了したらステップS205へと進む。
ステップS205では感光体13Cの位相信号の検出を行う。感光体13C用の位相センサ36Cがスリット35Cを検出すると、ステップS206で汎用タイマTcをスタートさせる。
そしてステップS207で位相カウンタ44Cの値の比較を行い、Ccnt=0の場合はステップS208へ、Ccnt≠0の場合はステップS209へと進む。さらにステップS209でCcnt=1の場合はステップS210へ、Ccnt≠1の場合はステップS211へ進む。
ステップS208、S210、S211では汎用タイマTcの値と、1それぞれの所定値T0、T1、T2とを比較する。それぞれ、Tc≧T0、Tc≧T1、Tc≧T2となったら感光体13C駆動用のモータ32Cを停止する。T1はT0に対して位相が120度分遅れて停止する値、T2はT0に対して240度分遅れて停止する値としている。
ここで、T0乃至T2について、具体的数値を例に挙げると、例えば感光体が1回転するときに360m秒要するとし、T0が120m秒に対応するカウント値であれば、T1は240m秒に対応するカウント値に、T2は360m秒に対応するカウント値となる。
次にステップS213では感光体13Kの位相信号の検出を行う。感光体13K用の位相センサ36Kがスリット35Kを検出すると、ステップS214で汎用タイマTkをスタートさせる。
そしてステップS215で位相カウンタ44Kの値の比較を行い、Kcnt=0の場合はS216へ、Ccnt≠0の場合はステップS217へと進む。さらにステップS217でKcnt=1の場合はステップS218へ、Kcnt≠1の場合はステップS219へ進む。
ステップS216、S218、S219では汎用タイマTkの値と、夫々の所定値T0、T1、T2とを比較する。このT0、T1、T2については、上に説明したT0、T1、T2と同じものが採用される。そして、夫々の比較ステップにおいて、Tk≧T0、Tk≧T1、Tk≧T2となったら感光体13K駆動用のモータ32Kを停止する。今、図11のフローチャートを図6におけるカラー印刷停止時の処理とすると、Kcnt=2なので、ステップS217、ステップS218を経て、感光体13K駆動用のモータ32Kを停止する(ステップS212)。以上でイニシャライズ時の停止処理が終了となり印刷待機状態へと移行する。
このように、図11のステップS207乃至S211、及びステップS215乃至S220の処理により、複数通りの停止位置を設け、Ccnt、Kcntの各々を更新する毎に、各々の感光体を前回とは異なる停止させることが出来る。
また、T0〜T2の夫々の値を、T1待機及びT0待機の移動量の差分と、T2待機及びT1待機の移動量の差分と、T0待機及びT2待機の移動量の差分の夫々が等しくなるよう設定している。従って、各感光体の位相関係を一定に維持することができる。なお、図11の例では、T0、T1、T2の3段階のタイマー値で説明を行ったが、これに限定されるものではない。要は、今回のタイマー値による回転体の移動量と、前回の回転体の移動量と、による生じる差分回転角が、常に同じ角度になるようにすれば、4段階、5段階等のタイマー値を採用することもできる。
このように、図11のフローチャートによれば、各感光体の、停止時における位相差に維持しつつ、夫々の感光体を前の停止時とは異なる位置に停止させることができ、感光体やギアの局所的磨耗を防止できる。
(フルカラー印刷時の起動処理の説明)
次にフルカラー印刷時の動作について、図6、図9、図12、図13を用いて説明する。
図9はカラー印刷時の起動処理における、感光体13Kと感光体13Cの位相、及びそれぞれの位相検知センサ36Kと位相検知センサ36Cの出力を示したものである。感光体13Kが、感光体13Cを起動させ、Td待機した後に起動されている様子が示されている。
図12はカラー印刷時の起動処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、図5に示した制御部41の処理に基づき実行されるものとする。以下、詳細に説明を行う。
図12において、カラー印刷時の起動処理が開始されると、ステップS301にてディレイ値Tdの設定が行われる。このディレイ値Tdは、感光体13Kを感光体13Cに対してどれだけ遅らせて起動させるかの設定であり、或いは感光体13Cの感光体13Kに対する位相遅れをどれだけの時間取り戻させるかの設定に相当する。このステップS301では、後述の図17、図18の処理が行われ、感光体13Cと感光体13Kとの相対的位相差が変更されることに応じて、その都度、対応するなTdの値が設定される。
図13は位相カウンタCcntと、位相カウンタKcntと、の組み合せに応じて、停止時の感光体13Cがどれだけ感光体13Kに位相が遅れているかを示した表である。この図13に示される情報は、カラー画像形成装置本体内部の記憶部(不図示)に、制御部41が参照可能な形態で、記憶された情報である。
ここで、図6におけるカラー印刷起動時では、印刷待機状態でのそれぞれの位相カウンタの値は、Ccnt=2、Kcnt=1となっている。従って、図13によると、感光体13Cは感光体13Kに対して240度の遅れ位相差を持って停止していることになる。つまり、感光体13C及び感光体13Kの双方が定常回転になった時に、この240度の位相差を打消すようにするディレイ値Tdを設定する。なお、位相差が0度の時は、遅れ位相差が360度と考えればよい。
このディレイ値Tdについて、もう少し詳しく説明する。まず、前提として、感光体13C及び感光体13Kが定常回転になるまでの夫々の加速カーブ自体は予め決まっており、起動してから定常回転に達するまでの時間も予め決まっている。つまり、感光体13Kをディレイ値Td待機させてから起動することにで、感光体13Cのほうが、所定回転速度で時間Tdだけ、感光体13Kよりも余分に回転することとなる。
より具体的には、上記のCcnt=2、Kcnt=1の場合、印刷時に感光体(13Y、13M、13C、13K)が定常回転で一回転する時間をTrとすると、ディレイ値Tdは、Td=Tr×240(度)/360(度)となる。なお、この時間がモータ32Cとモータ32Kの起動電流の重なりを回避するために不十分である場合は、このディレイ値TdをTr×(N+240(度)/360(度)))(Nは整数)としても良い。ここで、感光体13Cと感光体13Kとの位相差をθとすると、上記Trを用いて、ディレイ値Tdは、以下の式で一般化して表すことができる。
Td=Tr×(N+(θ(度)/360(度))(Nは1以上の整数)
また、図13の表によれば、感光体13Cと感光体13Kとの位相差は3通りなっている。つまり、感光体13Cが感光体13Kに対してどれだけの遅れ位相を持って停止しているかについて3通りあり、後述の図18のモノクロ印刷停止処理が割り込むことで、制御部41によりTdの値が順次変更されていく。そして、先にも説明したように、ステップS301では、その都度、CcntとKCntとの組み合せに応じた適切なTdの値が図13の表に従い設定される。
図12のフローチャートの説明に戻る。ステップS302にて感光体13C駆動用のモータ32Cの駆動を開始する。これにより感光体13Cの回転が起動される。
ステップS304、ステップS305では、Ccntの更新処理を行う。より具体的には、ステップS303にてCcnt=2の場合はステップS304にてCcntを0とし、Ccnt≠2の場合はステップS305にてCcntをインクリメントする。ここでは一例としてCcnt=2である為、ステップS304にてCcnt=0としてステップS306へと進むものとする。
ステップS306では汎用タイマTをスタートさせ、ステップS307でディレイ値Tdとの比較を行う。このステップS307のディレイ値Tdは、感光体13C及び感光体13Kの双方の感光体が起動することに応じて、迅速に色ずれの少ない位相関係が構築できるように設定された値である。このディレイ値Tdは、双方の感光体が定速駆動になったときに色ずれの少ない位相関係が構築できるような状態にする為の値でも良いし、或いは起動中(加速中)に最も早い時期に色ずれの少ない位相関係を構築できるようにする為の値でも良い。
図12のフローチャートの説明に戻ると、汎用タイマTの値がディレイ値Td以上になると、ステップS308へ進み、起動を待機していた感光体13K駆動用のモータ32Kの駆動を開始する。ディレイ値Tdを待機した後に、感光体13k駆動用のモータ32kを駆動開始させているので、ピーク電流重複を防ぐことができる。
ステップS310、ステップS311では、Kcntの更新処理を行う。より具体的には、ステップS309で、Kcnt=2の場合、ステップS310にてKcntを0とし、Kcnt≠2の場合にはS311にてKcntをインクリメントする。ここで図6の場合では、カラー印刷起動時に、Kcnt=1である為、ステップS311にてKcntをインクリメントしKcnt=2としてS312へと進む。
ステップS312では感光体13C駆動用のモータ32Cの速度が所定の速度に達し定速駆動となったかを、言い換えれば感光体13Cが定常回転になったかを判別している。
定速駆動になると、ステップS313へ進み、次は感光体13K駆動用のモータ32Kが定速駆動となったかを判別する。感光体13K駆動用のモータ32Kも定速駆動となったら、フルカラー印刷を開始する。
実際にはフローチャートに示されていないが、イニシャライズ時の起動処理のように、再度感光体13Cと感光体13Kの微調整の位相補正を行い精度を高めてから、フルカラー印刷を開始する。ステップS307でディレイ値Td分だけの待機処理を行い、予め感光体13Cと感光体13Kとの位相差が、AC成分の色ずれが低減する所定の位相差関係になるよう既に制御が行われている。従って、このステップS313の後に行う感光体間の位相補正制御は、本フローチャートのような、待機起動制御を行わない場合に比べ、位相制御時間をそれほど要しない。
そしてフルカラー印刷が終了すると、図11記載のイニシャライズ時及びフルカラー印刷時の停止処理のフローに従い、フルカラー印刷時の停止処理を行う。
以上のように図12のフローチャートによれば、感光体13K駆動用のモータ32Kを感光体13C駆動用のモータ32Cに対し時間差を持たせて起動するので、各モータ32の起動電流の重なりを防ぐことができる。即ち、より電源の容量を小さくすることが可能となる。
また、感光体13Cと感光体13Kの起動前の位相差を考慮し、当該起動前位相差に応じたディレイ値Tdを設定して起動するので、局所磨耗、起動電流ピークの重なりを防ぎつつ、起動後において、迅速に各回転体間の位相関係を所望の位相関係にできる。
また、感光体(13Y、13M、13C)と感光体13Kを画像形成順に起動及び停止を行うことで、感光体(13Y、13M、13C、13K)の磨耗を均一化でき全体としての寿命を延ばすことができる。
また、感光体13C用のモータ32Cと、感光体13K用のモータ32Kを低速駆動してから、位相検知及び感光体13C駆動用モータ32Cと、感光体13K駆動用のモータ32Kの停止を行うことで、精度良く感光体を所定の位相に停止させることができる。
また、ステップS307の待機処理を行うので、感光体13K駆動用のモータ32Kが定速駆動となった後に微調整の位相補正を行った場合、感光体13Cと感光体13Kの位相が全く合っていない場合と比較し、短時間で位相補正を行うことができる。即ち、ステップS307の処理により、第一回転体及び第二回転体の位相差を、色ずれを少なくするような所定の位相差に、迅速に合わせることができる。
(モノクロ印刷時の説明)
次にカラー用の感光体(13Y、13M、13C)を駆動しない(用いない)モノクロ印刷時の動作について図14、図15、図16、図17、図18を用いて説明する。まずモノクロ印刷時(モノカラー印刷時)の起動処理について図14、図15、図17を用いて説明する。
(各状態における位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kの値)
図14は各状態における位相カウンタ44Kと位相カウンタ44Cの値を示したものである。Ccnt、Kcntについては、図6で説明した通りである。
また、図15はモノクロ印刷時の起動処理における、感光体13Kと感光体13Cの位相、及びそれぞれの位相検知センサ36Kと位相検知センサ36Cの出力を示したものである。モノクロ印刷時には、感光体13Cは、中間転写ベルト17から離間しており、画像形成に用いられておらず、回転していない。従って、位相検知センサ36Kの検出信号も見られない。
(モノクロ印刷時の起動処理のフローチャート)
図17はモノクロ印刷時の起動処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、図5に示した制御部41の処理に基づき実行されるものとする。以下、詳細に説明を行う。
モノクロ印刷時の起動処理が開始されると、S401にて感光体13K駆動用のモータ32Kの駆動を開始する。
次にS402でKcnt=2の場合はS403にてKcntを0とし、Kcnt≠2の場合はS404にてKcntをインクリメントする。ここで図14によれば、モノクロ印刷時にKcnt=2であるため、S403にてKcnt=0としてとしてS405へと進む。
S405では感光体13K駆動用のモータ32Kの速度が所定の速度に達し定速駆動となったかを判別する。感光体13K駆動用のモータ32Kの速度が定速駆動になったら、モノクロ印刷を開始する。このとき感光体13Cは起動されないため、感光体13Cの位相カウンタ44は変化せず、Ccnt=0のままである。
このように、モノカラー印刷時には、感光体13Cが回転せず用いられないので、図17のフローチャートによりKcntのみが更新される。また、引き続き、後述の図18のフローチャートが実行されると、感光体13Kのみの停止位置が前回とは異なってくるので、停止時における感光体13C及び感光体13Kの相対位相差が変更されることとなる。そして、この相対位相差の変更に応じて、先に説明した図12のステップS301で設定されるTdの値も適切な値に変更されることとなる。
(モノクロ印刷時の停止処理のフローチャート)
次にモノクロ印刷時の停止処理について図14、図16、図18を用いて説明する。図16はモノクロ印刷時の停止処理における、感光体13Kと感光体13Cの位相、及びそれぞれの位相検知センサ36Cと位相検知センサ36Kの出力を示したものである。モノクロ印刷時には、C、M、Yの各感光体は、中間転写ベルト17から離間されており、画像形成に用いられず回転していない。また、このとき、感光ドラムから用紙に直接トナー像を転写する画像形成方式の場合には、用紙搬送ベルトから、C、M、Yの各感光体は離間すれば良い。
図18はモノクロ印刷時の停止処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、図5に示した制御部41の処理に基づき実行されるものとする。以下、詳細に説明を行う。
モノクロ印刷時の停止処理が開始されると、ステップS501で感光体13K駆動用のモータ32Kの減速を行う。
次にステップS502で感光体13K駆動用のモータ32Kの減速終了の確認を行い、終了したらステップS503へと進む。
次にステップS503では感光体13Kの位相の検出を行う。感光体13K用の位相センサ36Kがスリット35Kを検出すると、それに応じてステップS504で汎用タイマTkをスタートさせる。
そしてステップS505で位相カウンタ44Kの値の比較を行い、Kcnt=0の場合はステップS506へ、Ccnt≠0の場合はステップS507へと進む。さらにステップS507でKcnt=1の場合はステップS508へ、Kcnt≠1の場合はステップS509へ進む。
ステップS506、ステップS508、ステップS509では汎用タイマTkの値と、それぞれの所定値T0、T1、T2とを比較する。それぞれ、Tk≧T0、Tk≧T1、Tk≧T2となったら感光体13K駆動用のモータ32Kを停止する。これらの処理により、ブラックのモノカラー印刷が終了したときに、感光体13Kを、前回の停止時とは異なる位置に停止させる停止制御を実現でき、モノクロ印刷連続時でも感光体13Kの局所的磨耗を防ぐことが出来る。
なお、T0、T1、T2は上述の説明と同じものを採用できる。また、図14に従えば、一例としてKcnt=0なので、ステップS506を経て感光体13K駆動用のモータ32Kを停止する。以上でモノクロ印刷時の停止処理が終了となり印刷待機状態へと移行する。
そして次にフルカラー印刷を行う場合は、図14に示されるCcnt値とKcnt値との組み合せ(図14では待機時でCcnt=0、Kcn=0)に対応した感光体間の位相差を打ち消すように、図12のフローチャートにおけるディレイ値Tdを設定すれば良い。図14では、Ccnt値とKcnt値との組み合せが、待機時でCcnt=0、Kcn=0なので、図13によれば、停止時の感光体間の相対位相差は、0度(360度×N(Nは1以上の整数))となっている。そして、この相対位相差を打ち消すように、図12のフローチャートの処理が行われる。尚、この詳細な動作については上述のフルカラー印刷時の停止処理にて説明済のため省略する。
(実施の形態1における効果)
以上の如く、ブラックのモノクロ連続印刷時にも、回転体や当該回転体を駆動するギアの局所的な磨耗を防ぎ、且つ各回転体を駆動するモータの起動電流ピークの重なりを防ぎ、且つ各回転体間の位相関係を迅速に所望の位相関係にすることができる。ここでの所定の位相関係とは、色ずれを低減させるべくした、第一回転体(感光体13C)と第二回転体(感光体13K)との位相差のことを指す。また、この位相差について、略位相差でも良いことは、上述にて述べた通りである。
本カラー画像形成装置においては、感光体が1回転するのに約420m秒時間を要し、また、図12のフローチャートを実行し、各感光体が定速駆動になった後、位相補正制御を行った場合、最大約1秒程度の時間を要することを確認した。
そして、この時のモータ仕様及び電源容量を持った画像形成装置によって、図12に示されるフローチャートを実行せずに、従来から知られている位相補正制御を実行させてみた。そして、各感光体の位相関係をランダムに起動させ、各感光体(各モータ32)が定速駆動になってから、各感光体間の位相差を所望の位相差にした場合、位相補正制御に最大2.5秒時間を要することが確認できた。
即ち、本実施の形態における処理により、各回転体間の位相関係を、色ずれが少ない関係に、迅速に補正できることが確認できた。
勿論、電源容量を大きくし、モータ32の加速性能を上げれば、ある程度、位相補正制御を伴う起動時間を短縮することができる。しかし、実際には、コスト、スペース等の関係で、電源容量を制限しなければいけないことがあり、そのような場合に、上記実施の形態1で説明した処理内容は非常に有効である。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、感光体13Cと感光体13Kとが、フルカラー印刷が終了すると、相対的に240度の位相差(零でない位相差)を持って停止する場合を具体的例として説明した。本実施の形態ではフルカラー印刷の起動処理において、感光体13Cと感光体13Kの相対的な位相差がない(零度)場合のフルカラー印刷時の起動処理について、図13、図14、図19を用いて説明する。本実施の形態は、別の具体的実施形態を説明するものであり、実施の形態1を更に補間するものである。
(各状態における位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kの値)
図19はフルカラー印刷時に感光体13Kと感光体13Cの位相差がない場合の起動処理における、感光体13Kと感光体13Cの位相、及びそれぞれの位相検知センサ36Kと位相検知センサ36Cの出力を示したものである。
本実施の形態で図14を用いて説明したモノクロ印刷後の位相カウンタの値はCcnt=0、Kcnt=0であり、図13によると、感光体13Cと感光体13Kは位相差なく停止していることになる。フルカラー印刷における起動処理を実施の形態1記載の図12のフローチャートに従い実施する。
先ずステップS301にてディレイ値Tdの設定が行われる。図14において、印刷待機状態でのそれぞれの位相カウンタの値は、Ccnt=0、Kcnt=0であり、感光体13Cと感光体13Kは位相差がないため、位相差を打消すディレイ値Td=0となる。しかし、ディレイ値Td=0では、13K駆動用のモータ32Kが同時に起動してしまうため、モータ32Cとモータ32Kの起動電流が重なり、電源に大きな電流が流れてしまう。よって、モータ32Cとモータ32Kの同時には起動せずに、感光体13C駆動用のモータ32Cを感光体13のN周期分、つまり360×N度分のディレイを設ける。
具体的には印刷時に感光体13が一回転する時間をTrとすると、ディレイ値Td=Tr×Nとする。ここでNは1以上の整数を表している。以降、図12のフローチャートの流れは実施の形態1にて説明した内容と同じであるため省略する。
以上、感光体13Cと感光体13Kの位相差がない場合でも、起動タイミングを360×N度分ずらすことで、感光体13C駆動用のモータ32Cと感光体13K駆動用のモータ32Kの起動電流の重なりを防ぐことができる。尚、その他の効果については、上述の各実施の形態と同様である。
〔実施の形態3〕
本実施の形態では各感光体(13Y、13M、13C、13K)をそれぞれ独立したモータ32で駆動する場合について説明する。各感光体(13Y、13M、13C、13K)を独立したモータで駆動する系であっても、上述の各実施の形態にて説明した感光体13C駆動用のモータ32Cを、カラー用の3個のモータに置き換えることで、上述の各実施の形態にて説明した効果が得られる。しかしながら、カラー用の3個のモータを同時駆動することで生じる、カラー用の3個のモータの起動電流の重なりが懸念されるため、更にこの起動電流を回避する方法について説明する。
先ず図20を用いて本実施の形態に係る、感光体駆動の構成について説明する。図20において感光体(13Y、13M、13C、13K)と感光体ギア(31Y、31M、31C、31K)は図示しないカップリングによって常に同一の位相関係で接続されている。
感光体ギア(31Y、31M、31C、31K)には、それぞれ感光体(13Y、13M、13C、13K)駆動用用のモータ(32Y、32M、32C、32K)が接続されている。感光体ギア(31Y、31M、31C、31K)、スリット板(34Y、34M、34C、34K)、スリット(35Y、35M、35C、35K)、及び位相検知センサ(36Y、36M、36C、36K)は実施の形態1にて説明したものと同様の構成である。また実施の形態1同様、感光体ギア(31Y、31M、31C、31K)とスリット(35Y、35M、35C、35K)の位相の関係はそれぞれ同一であるものとする。
図21は本発明の本実施の形態にかかる制御構成のブロック図である。制御部51はCPU42、位相差カウンタ43、位相カウンタ44C、及び位相カウンタ44Kから構成されている。また、制御部51は、感光体(13Y、13M、13C、13K)駆動用のモータ(32Y、32M、32C、32K)、位相検知センサ(36Y、36M、36C、36K)と接続されている。位相カウンタ44Cはフルカラー印刷用の感光体(13Y、13M、13C)用の共通カウンタである。他の構成は本実施の形態1にて説明した制御構成図と同じであるため説明を省略する。
次に図22〜図24を用いて本発明の本実施の形態にかかる動作について説明する。
イニシャライズ時の起動処理については、実施の形態1における図10のS101及びS102の動作がモータ32Yとモータ32M分追加されるだけであるため説明を省略する。また、停止処理については、実施の形態1における図11のS203及びS205〜S212までの動作がモータ32Yとモータ32M分追加されるだけであるため説明を省略する。またモノクロ印刷の起動停止処理も実施の形態1にて説明した内容と同一となるため説明を省略し、フルカラー印刷の起動処理のみについて説明する。
(各状態における位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kの値)
図22は各状態における位相カウンタ44Cと位相カウンタ44Kの値を示したものである。図23はフルカラー印刷時の起動処理における、感光体(13Y、13M、13C、13K)の位相、及びそれぞれの位相検知センサ(36Y、36M、36C、36K)の出力を示したものである。
図24はフルカラー印刷時の起動処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、図5に示した制御部41の処理に基づき実行されるものとする。以下、詳細に説明を行う。
フルカラー印刷時の起動処理が開始されると、ステップS601にてディレイ値Tdの設定が行われる。
図22において、印刷待機状態でのそれぞれの位相カウンタの値は、Ccnt=0、Kcnt=2であり、図13によると、感光体(13Y、13M、13C)に対して感光体13Kは120度の遅れ位相差を持って停止していることになる。よってこの120度の位相差を打消すディレイ値Tdを設定する。
具体的には印刷時に感光体13Y、13M、13C、13K)が一回転する時間をTrとすると、Tr×120(度)/360(度)となる。更にこの時間がモータ32Cとモータ32Kの起動電流の重なりを回避するために不十分である場合は、このディレイ値TdをTr×(N+120(度)/360(度))(Nは1以上の整数)としても良い。
そしてステップS602にて感光体13Y駆動用のモータ32Yの駆動を開始し、ステップS603にてウェイトタイムTw経過後、ステップS604へと移行する。このウェイトタイムTwは印刷時に感光体13が一回転する時間をTrとすると、ウェイトタイムTw=Tr×N(Nは1以上の整数)とする。
同様にステップS604にて感光体13M駆動用のモータ32Mの駆動を開始し、ステップS605にてウェイトタイムTw経過後、ステップS606へと移行し感光体13C駆動用のモータ32Cの駆動を行う。このように、複数の回転体を1つづつ360×N(Nは1以上の整数)だけ回転させてから順次起動させ、最後の回転体(感光体13C)を起動後に、感光体13Kを待機させ起動させる。
そして、ステップS606以後の処理は、基本的に図12のステップS303以降の処理と同様の処理を行う。
ステップS607にてCcnt=2の場合はステップS608にてCcntを0とし、Ccnt≠2の場合はS609にてCcntをインクリメントする。ここではCcnt=0であるため、ステップS609にてCcntをインクリメントしCcnt=1としてステップS610へと進む。
ステップS610では汎用タイマTをスタートさせ、ステップS611でディレイ値Tdとの比較を行う。汎用タイマTの値がディレイ値Td以上になると、ステップS612へ進み、感光体13K駆動用のモータ32Kの駆動を開始する。
次にステップS614ではKcnt=2の場合はステップS615にてKcntを0とし、Kcnt≠2の場合はステップS615にてKcntをインクリメントする。ここでは一例としてKcnt=2であるため、ステップS614にてKcnt=0としてステップS616へと進みむこととする。
ステップS616では、全ての感光体(13Y、13M、13C、13K)駆動用のモータ(32Y、32M、32C、32K)の速度が所定の速度に達し定速駆動となったかを判別している。定速駆動になると、フルカラー印刷を開始する。また上に説明した図10のステップS114の場合のように、再度感光体13Cと感光体13Kの位相合わせ行い精度を高めてから、フルカラー印刷を開始しても良い。
以上、各感光体(13Y、13M、13C、13K)をそれぞれ独立したモータ(32Y、32M、32C、32K)で駆動する場合であっても、実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果を得ることが出来る。
〔実施の形態4〕
上述の各実施の形態において、図2では、モータ32Kとモータ32Cの2つのモータで4つの感光体を駆動するよう説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、イエローとマゼンタを共通のモータで駆動し、シアンを単独のモータで駆動し、また、ブラックを別の単独のモータで起動するような場合に適用しても良い。
この場合には、図24のフローチャートを応用して、ステップS602、ステップS603を省略し、感光体13Y及び感光体14のモータ起動をステップS604とし、感光体13Cを駆動するモータ起動をステップS606とすればよい。
或いは、イエローとマゼンタの共通モータと、シアン用のモータを別々に設けつつも、同時に起動させても良い。そうすれば、実施の形態1、2などを適用することができる。
〔実施の形態5〕
上述の各実施の形態では、カラー用の感光体を起動させてから、ブラック用の感光体を起動させるよう説明を行ってきた。しかし、これに限定されるものではない。
ブラック用の感光体を起動させてから、カラー用の感光体を起動させても良い。この場合には、図10、図11、図12のフローチャート、図13の表については、モータ32Cとモータ32Kとを入替得れば良い。なお、図17、図18のフローチャートについては、ブラックの感光体13Kについて、上の各実施例について説明した通り実行すれば良い。
インライン方式のカラー画像形成装置の全体構成の一実施の形態を示す図である。 感光体の駆動部の一実施の形態を示す構成図である。 感光体のギアと位相検知センサの一実施の形態を示す構成図である。 感光体の位相関係を検出するためのパターンの一実施の形態を示す図である。 制御構成のブロック図の一実施の形態を示す図である。 位相カウンタ値遷移の一実施の形態を示す図である。 イニシャライズ時の起動処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 感光体の停止処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 フルカラー印刷時の起動処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 イニシャライズ時の感光体起動処理のフローチャートの一実施の形態を示すである。 イニシャライズ時及びフルカラー印刷時の感光体停止処理のフローチャートの一実施の形態を示すである。 フルカラー印刷時の感光体起動処理のフローチャートの一実施の形態を示す図である。 位相カウンタと感光体の位相差の関係の一実施の形態を示す図である。 位相カウンタ値遷移の一実施の形態を示す図である。 モノクロ印刷時の感光体起動処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 モノクロ印刷時の感光体停止処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 モノクロ印刷時の感光体起動処理のフローチャートの一実施の形態を示すである。 モノクロ印刷時の感光体停止処理のフローチャートの一実施の形態を示す図である。 フルカラー印刷時の感光体起動処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 感光体の駆動部の一実施の形態を示す構成図である。 制御構成のブロック図の一実施の形態を示す図である。 位相カウンタ値遷移の一実施の形態を示す図である。 フルカラー印刷時の感光体起動処理における、感光体間の位相関係遷移の一実施の形態を示す図である。 フルカラー印刷時の感光体起動処理のフローチャートの一実施の形態を示す図である。
符号の説明
11Y、11M、11C、11K レーザスキャナ
12Y、12M、12C、12K カートリッジ
13Y、13M、13C、13K 感光体
14Y、14M、14C、14K 感光体クリーナ
15Y、15M、15C、15K 帯電ローラ
16Y、16M、16C、16K 現像機
17 中間転写ベルト
18Y、18M、18C、18K 一次転写ローラ
19 ベルトクリーナ
20 廃トナー容器
21 用紙
22 カセット
23 サイズガイド
24 用紙有無センサ
25 給紙ローラ
26a、26b 分離ローラ
27 レジローラ
28 レジセンサ
29 二次転写ローラ
30 定着器
31Y、31M、31C、31K 感光体ギア
32Y、32M、32C、32K モータ
33Y、33M ウォームギア
34Y、34M、34C、34K スリット板
35Y、35M、35C、35K スリット
36Y、36M、36C、36K 位相検知センサ
41、51 制御部
42 CPU
43 位相差カウンタ
44、52 位相カウンタ

Claims (7)

  1. カラートナー像を形成する第一回転体、及びブラックトナー像を形成する第二回転体を備え、ブラックのモノカラー印刷時には、前記第一回転体を用いることなく、前記第二回転体を用いて画像を形成し、フルカラー印刷時には、色ずれを低減させるべく、前記第一回転体と前記第二回転体との位相差を調整し回転させ前記第一回転体及び前記第二回転体を用いて画像を形成するカラー画像形成装置であって、
    ブラックのモノカラー印刷が終了したときに、前記第二回転体を、前回の停止時とは異なる位置に停止させる停止制御手段と、
    フルカラー印刷を行う際に、前記第一回転体及び前記第二回転体の位相差が前記調整後の位相差になるように、前記第一回転体及び前記第二回転体における一方の回転体を、他方の回転体の起動後に待機させてから起動させる起動制御手段とを有し、
    前記起動制御手段は、前記停止制御手段による前記第二回転体の停止制御により前記第一回転体と前記第二回転体との位相差が変更することに応じて、前記待機の時間を変更することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. フルカラー印刷が終了し、前記第一回転体及び第二回転体を、駆動された状態から停止させる場合に、前記停止制御手段は、前記第一回転体及び前記第二回転体の位相差を前の停止時の位相差に維持しつつ、夫々の回転体を前の停止時とは異なる位置に停止させることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記起動制御手段は、フルカラー印刷を行う際に、双方の回転体が定常回転になったときに位相差が前記調整後の位相差になるように、前記第一回転体及び前記第二回転体における一方の回転体を、他方の回転体の起動させた後に待機させてから起動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記第一回転体及び前記第二回転体の双方が定常回転になったことに応じて、前記第一回転体及び前記第二回転体の位相差を、前記調整後の位相差にすべく、微調整する位相補正制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記起動制御手段は、一方の回転体を、他方の回転体に対して、360×N度(Nは1以上の整数)だけ回転する時間を更に待機して起動させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記第一回転体には、複数色のカラートナー像に対応したい複数の回転体が含まれ、
    前記起動制御手段は、前記複数の回転体を1つづつ360×N(Nは1以上の整数)だけ回転させてから順次起動させ、前記複数の回転体における最後の回転体を起動後に、前記第二回転体を待機させ、起動させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  7. カラートナー像を形成する第一回転体、及びブラックトナー像を形成する第二回転体を備え、ブラックのモノカラー印刷時には、前記第一回転体を用いることなく、前記第二回転体を用いて画像を形成し、フルカラー印刷時には、色ずれを低減させるべく、前記第一回転体と前記第二回転体との位相差を調整し回転させ前記第一回転体及び前記第二回転体を用いて画像を形成するカラー画像形成装置における制御方法であって、
    ブラックのモノカラー印刷が終了したときに、前記第二回転体を、前回の停止時とは異なる位置に停止させる停止制御工程と、
    フルカラー印刷を行う際に、前記第一回転体及び前記第二回転体の位相差が前記調整後の位相差になるように、前記第一回転体及び前記第二回転体における一方の回転体を、他方の回転体の起動後に待機させてから起動させる起動制御工程とを有し、
    前記起動制御工程は、前記停止制御工程によって前記第二回転体の停止制御により前記第一回転体と前記第二回転体との位相差が変更することに応じて、前記待機の時間を変更することを特徴とするカラー画像形成装置の制御方法。
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