JP5131594B2 - エアサスペンション装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態に係るエアサスペンション装置1は、図1及び図2に示すように、作動油にて減衰力を発生させる油圧緩衝器本体3と、該油圧緩衝器本体3の周りに配置されるエアばね2とを備えており、該油圧緩衝器本体3のシリンダ4の一端内部には、ピストンロッド5が挿入されるロッドシール17が備えられ、該ロッドシール17のシリンダ4の他端側にロッドガイド9が備えられている。
その結果、アッパケース6、ラバーチューブ7及びロアケース11で囲まれた部位が空気室12として機能し、該空気室12に圧縮空気が供給されてエアばね2が構成される。
なお、ラバーチューブ7の外周には、ロアケース11の周りに配置される筒状の伸縮カバー13が連結される。また、空気室12内において、シリンダ4の一端から突出されるピストンロッド5の外周にバンプラバー14が配設される。
そして、シリンダ4の一端から突出されるピストンロッド5の一端が、アッパケース6及び連結部材15等を介して車両の車体側に取り付けられ、一方、シリンダ4の他端が、ブラケット(図示略)等を介して車両の車軸側に取り付けられる。
該ロッドシール17は、合成樹脂製からなる円筒状に形成される。本実施の形態では、該ロッドシール17の材質はNBRゴムが採用される。また、図2に示すように、ロッドシール17の内周部には、座金16のシリンダ4の一端側に逆流防止シールリップ18が形成され、座金16のシリンダ4の他端側(シリンダ側)に主シールリップ19が間隔を置いて形成される。ロッドシール17の凹部20に座金16が焼き付けられている。また、座金16のシリンダ4の他端側の外周部には、座金16の外周面とシリンダ4の内周面との間をシールする外周シール21がロッドシール17と一体に形成されている。さらに、主シールリップ19で、後述する第1主シールリップ26が形成される部位の外周面にはシールの広がりを抑えるバックアップリング23が備えられる。
主シールリップ19は、シリンダ4の他端側に形成される第1主シールリップ26と、該第1主シールリップ26と間隔を置いて形成される第2主シールリップ27とから構成され、シリンダ4内の油液が外部に漏れるのを防止している。これら第1及び第2主シールリップ26、27は、それぞれの頂点がピストンロッド5の外周面に圧接される断面く字状に形成される。また、逆流防止シールリップ18と第2主シールリップ27との間には、断面台形状の空間が形成される。
その結果、第1実施形態に係るロッドシール17aでは、図3に示すように、逆流防止シールリップ18aとピストンロッド5の外周面との圧接面30が座金16のシリンダ4の一端側端面16a内周を含む(端面16a内周からシリンダ外側に向けて圧接面30となる)ようになっている。また、該圧接面30の断面における前記面圧分布線(図3で圧接面30の下方に1点鎖線で示される線)は、その頂点(最大面圧)がシリンダ4の一端側端部に位置する山形状を呈するようになる。さらに、該圧接面30における最大面圧値は7.2MPaとなり、エアばね2からの圧力(2.3MPa)の2倍以上となる。
しかも、図7に示すように、第1実施形態に係るロッドシール17aおけるピストンロッド5の摺動抵抗は略28Nとなり、従来採用していたロッドシールの45Nよりも10N以上低減している。
なお、第1実施形態に係るロッドシール17aにおいて、上述した条件下における最大応力発生部位は、図3に示すように、凹部20の底面とシリンダ4の一端側壁面との境目付近で、その最大応力値は3.3MPaであり、材料(NBRゴム)の引張強度に対して許容できる値となっている。
その結果、第2実施形態に係るロッドシール17bでは、図4に示すように、第1実施形態に係るロッドシール17aと同様に、逆流防止シールリップ18bとピストンロッド5の外周面との圧接面30が座金16のシリンダ4の一端側端面16a内周を含むようになっている。本実施の形態では、正確には端面16aの内周が圧接面30と成っていないが、0.1mm程度の軸方向外側から接触しているものであり、実質的に端面16aの内周で接触している。また、該圧接面30の断面における前記面圧分布線(図4で圧接面30の下方に1点鎖線で示される線)も第1実施形態に係るロッドシール17aと略同じで、頂点(最大面圧)がシリンダ4の一端側端部に位置する山形状を呈している。さらに、該圧接面30における最大面圧値は6.6MPaであり、第1実施形態に係るロッドシール17aよりも低い値を示すが、エアばね2からの圧力(2.3MPa)の2倍以上となる。
また、図7に示すように、第2実施形態に係るロッドシール17bにおけるピストンロッド5の摺動抵抗は、第1実施形態に係るロッドシール17aにおける摺動抵抗と略同じとなる。
なお、第2実施形態に係るロッドシール17bにおいて、上述した条件下における最大応力発生部位は、図4に示すように、第1実施形態に係るロッドシール17aと略同じ部位で、その最大応力値は3.0MPaであり、材料(NBRゴム)の引張強度に対して許容できる値となっている。
その結果、第3実施形態に係るロッドシール17cでは、図5に示すように、第1及び第2実施形態に係るロッドシール17a、17bと同様に、逆流防止シールリップ18cとピストンロッド5の外周面との圧接面30が座金16のシリンダ4の一端側端面16a内周を含むようになっている。また、該圧接面30の断面における前記面圧分布線(図5で圧接面30の下方に1点鎖線で示される線)も第1及び第2実施形態に係るロッドシール17a、17bと略同じで、頂点(最大面圧)がシリンダ4の一端側端部に位置する山形状を呈している。さらに、該圧接面30における最大面圧値は5.9MPaであり、第1及び第2実施形態に係るロッドシール17a、17bよりも低い値を示すが、エアばね2からの圧力(2.3MPa)の2倍以上になる。
また、図7に示すように、第3実施形態に係るロッドシール17cにおけるピストンロッド5の摺動抵抗は、第1及び第2実施形態に係るロッドシール17a、17bにおける摺動抵抗と略同じとなる。
なお、第3実施形態に係るロッドシール17cにおいて、上述した条件下における最大応力発生部位は、図5に示すように、第1及び第2実施形態に係るロッドシール17a、17bと略同じ部位で、その最大応力値は4.4MPaであり、材料(NBRゴム)の引張強度に対して許容できる値となっている。
その結果、第4実施形態に係るロッドシール17dでは、図6に示すように、第1〜第3実施形態に係るロッドシール17a〜17cと同様に、逆流防止シールリップ18dとピストンロッド5の外周面との圧接面30が座金16のシリンダ4の一端側端面16a内周を含むようになっている。また、該圧接面30の断面における前記面圧分布線(図6で圧接面30の下方に1点鎖線で示される線)は、その頂点(最大面圧)が軸方向略中央に位置する山形状を呈するようになる。さらに、該圧接面30における最大面圧値は7.1MPaで、第1実施形態に係るロッドシール17aと略同じであり、エアばね2からの圧力(2.3MPa)の2倍以上となる。
ところで、第4実施形態に係るロッドシール17dでは、図7に示すように、ピストンロッド5の摺動抵抗は略32Nとなり、第1〜第3実施形態に係るロッドシール17a〜17cの摺動抵抗よりも若干高くなるが、従来採用していたロッドシールの45Nよりも10N以上低減している。
なお、上記実施の形態では、モノチューブ式の緩衝器を用いた例を説明したが、複筒式の緩衝器においても、本発明を用いることができる。
また、上記実施の形態では、主シールリップを2段で設ける例を示したが、1段であっても3段であってもよい。
Claims (3)
- シリンダの一端から突出するピストンロッドを有する緩衝器本体と、前記シリンダの一端内部に備えられた環状の座金の内周側に取り付けられると共に、前記ピストンロッドが挿入されるロッドシールと、前記緩衝器本体の周りに備えられたエアばねとを備えたエアサスペンション装置であって、
前記ロッドシールは、前記座金の前記シリンダの一端側に設けられた逆流防止シールリップと前記座金の前記シリンダの他端側に設けられた主シールリップとを備えており、
前記逆流防止シールリップの形状は、前記エアばねからの圧力を受けた際に、前記座金の前記シリンダの一端側端面の内周において前記ピストンロッドの外周面と接触する形状としたことを特徴とするエアサスペンション装置。 - 前記逆流防止シールリップを前記シリンダの一端側に向かって延びる一つの環状リップとしたことを特徴とする請求項1に記載のエアサスペンション装置。
- 前記逆流防止シールリップと前記ピストンロッドの外周面との圧接面の最大面圧値は、前記エアばねの最大設定圧力値の2倍以上になることを特徴とする請求項1または2に記載のエアサスペンション装置。
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