JP5131273B2 - 成形型 - Google Patents

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、成形型に関する。詳しくは、型締めされたキャビティ空間内で発泡原料を発泡充填させてパッドを成形する成形型に関する。
一般に、車両用シートのシートバックのように、クッション用のパッドの縁部が骨格フレームの周囲を覆うように曲げ返されて形成されているものでは、表皮をパッドの発泡成形時にこれと一体的に接着成形させることは困難である。すなわち、パッドの発泡成形時には、表皮を予めパッドの成形金型上にセットしておく必要があるため、上型と下型とを単純に型合わせすることができなくなるからである。
したがって、このような成形を行う場合には、別途、型内に中子型を入れることによって、曲げ返し部分の形状出しを行えるようにする必要がある。ここで、特開2005−211298号公報には、上記した中子入れを行って、シートバックのパッドを表皮と一体的に発泡成形する方法が開示されている。この開示では、表皮を予め中子型に被せ付けた状態としておいてから、中子型を型内にセットするようにしている。
しかし、上記文献に開示の従来技術では、型閉じを行う前に中子型を型内に入れてセットしなければならないため、工数が余計にかかってしまう。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、型内に中子型を簡便にセットしてパッドを良好に発泡成形させられるようにすることにある。
すなわち、本発明の成形型は、型締めされたキャビティ空間内で発泡原料を発泡充填させてパッドを成形する成形型である。この成形型は、キャビティ空間の一部を構成する凹状の空間部を有する雌型と、雌型に対して型締めされたり型開きされたりする開閉可動式の雄型と、を有する。雌型の空間部の縁には、空間部の開口内部に張り出す屋根部が形成されており、この屋根部によって雌型の空間部の一部に屋根のついたポケット空間が形成されている。雄型には、その型締め時に雌型の空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な可動式の中子型が配設されている。中子型は、雄型の開閉移動時には、雌型に張り出し形成された屋根部との干渉を回避可能な回避姿勢をとれるようになっている。雄型が型締めされた状態では、中子型がポケット空間内に突出して入り込むことにより、中子型の外形によってキャビティ空間の一部が構成されるようになっている。
この発明の構成によれば、雄型に設けられた中子型は、可動式の構成となっており、雄型の型締め時には、雌型の屋根部との干渉を回避して、同雌型の空間部に形成されたポケット空間内に突出して入り込めるようになっている。また、中子型は、雄型の型開き時には、雌型の屋根部との干渉を回避可能な姿勢状態となって、雄型の型開きを円滑に行えるようにする。このように、雌型のポケット空間内に入り込んでパッドのアンダーカット部を形作る中子型を、雄型に可動式に構成したことにより、型内に中子型を簡便にセットしてパッドを良好に発泡成形させることができる。
また、本発明の成形型は、次のように構成されていてもよい。すなわち、キャビティ空間内で発泡成形されるパッドは、その周縁の一部に、形状が曲げ返されてなる曲返し部を有する。そして、この曲返し部は、中子型が入り込む雌型のポケット空間内で形成されるようになっている。
この発明の構成によれば、パッドの曲返し部を雌型のポケット空間内で形成するようにしたことにより、この曲返し部をポケット空間内に突出して入り込む中子型によって良好に形作ることができる。
また、本発明の成形型は、次のように構成されていてもよい。すなわち、雄型に配設される可動式の中子型は、雄型に対して、その型締め・型開き方向に対して斜めにスライド可能となるように連結されて設けられている。中子型は、雄型の型締め時には、雌型の屋根部との干渉を回避可能な位置にスライドした状態として、雌型の空間部に入り込む。そして、中子型は、雄型の更なる型締め移動の進行と共に、雌型の空間部内で雄型の型締め方向とは反対側方向に斜めにスライドして、空間部に形成されたポケット空間内に入り込んだ突出した姿勢状態となる。
この発明の構成によれば、中子型は、雄型の型締め時には、雌型の屋根部との干渉を回避可能な位置にスライドした状態として雌型の空間部に入り込む。そして、中子型は、雄型の更なる型締め移動の進行と共に、雄型の型締め方向とは反対側方向に斜めにスライドして、ポケット空間内に突出して入り込んだ状態となる。このように、中子型の可動構造を、雄型の移動方向に対して斜めにスライドするスライド構造によって具現化して構成することができる。
また、本発明の成形型は、次のように構成されていてもよい。すなわち、雄型に配設される可動式の中子型は、互いにヒンジ連結されて連鎖した複数の中子部品によって構成されている。各中子部品は、それらの重力方向に垂れ下がった姿勢によって、雄型が開閉移動する際の屋根部との干渉を回避できるようになっている。各中子部品は、互いの開いた間隔が詰め合わされることによって、空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な突出した姿勢状態に組み立てられる。
この発明の構成によれば、中子型は、雄型の型締め時には、その構成部品となる複数の中子部品が連鎖状に垂れ下がった姿勢によって、雌型の屋根部との干渉を回避した姿勢状態で雌型の空間部に入り込む。そして、中子型は、雌型の空間部において、各中子部品の互いの開いた間隔が詰め合わされることにより、ポケット空間内に突出して入り込んだ状態となる。このように、中子型の可動構造を、互いにヒンジ連結された複数の中子部品の連鎖構造によって具現化して構成することができる。
また、本発明の成形型は、次のように構成されていてもよい。すなわち、雄型に配設される可動式の中子型は、形状を蛇腹状に伸縮動作させられる伸縮構造体によって構成されている。この伸縮構造体よりなる中子型は、その形状を収縮させた姿勢によって、雄型が開閉移動する際の屋根部との干渉を回避できるようになっている。中子型は、その形状を伸張させることによって、空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な突出した姿勢状態となる。
この発明の構成によれば、中子型は、雄型の型締め時には、その形状を収縮させた姿勢によって、雌型の屋根部との干渉を回避した姿勢状態で雌型の空間部に入り込む。そして、中子型は、雌型の空間部において、その形状を伸張させることにより、ポケット空間内に突出して入り込んだ状態となる。このように、中子型の可動構造を、蛇腹状に伸縮動する伸縮構造によって具現化して構成することができる。
また、本発明の成形型は、次のように構成されていてもよい。すなわち、キャビティ空間内で発泡成形されるパッドは、車両用シートのシートバック、シートクッション或いはヘッドレストのクッションパッドとして形成されるものである。クッションパッドは、予め雌型の空間部にセットされた表皮の上層部に発泡成形されて、表皮と一体的に接着成形されるようになっている。表皮は、その周縁の一部が、雌型の空間部のポケット空間に曲げ返された状態でセットされて、その上層部にクッションパッドが曲げ返し状に一体成形されるようになっている。
この発明の構成によれば、車両用シートのクッションパッドのように、その縁部が骨格フレームの周囲を覆うように曲げ返されて形成される曲返し部が、可動式の中子型により形作られる。このクッションパッドは、その発泡成形時に、予め雌型の空間部にセットされた表皮と一体に接着成形される。このとき、曲返し部にあたる表皮の周縁の一部は、空間部のポケット空間に曲げ返された状態でセットされて、クッションパッドの曲返し部が一体的に接着成形される。このように、曲返し部を有するクッションパッドに表皮を一体的に接着成形する成形物を、可動式の中子型を備える成形型によって良好に成形することができる。
実施例1の成形型の概要を表した構成図である。 成形品となるシートバックのクッションパッド及び表皮の一体成形物を表した斜視図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 上型の型締め動作を表した構成図である。 キャビティ空間内でのクッションパッドの発泡成形状態を表した構成図である。 上型の型開き動作を表した構成図である。 実施例2の成形型の概要を表した構成図である。 上型の型締め動作を表した構成図である。 キャビティ空間内でのクッションパッドの発泡成形状態を表した構成図である。 上型の型開き動作を表した構成図である。 実施例3の成形型の概要を表した構成図である。 キャビティ空間内でのクッションパッドの発泡成形状態を表した構成図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の成形型10の構成について、図1〜図7を用いて説明する。ここで、図1には、本実施例の成形型10の概略構成が示されている。この成形型10は、互いに型締め・型開きされる上型11(雄型)と下型13(雌型)とを有し、図2に示されるように、車両用シートの背凭れとなるシートバック1のクッションパッド2を発泡成形することのできる構成を備えている。ここで、クッションパッド2は、その表層部に、ファブリック製の表皮3が一体的に接着成形されて被せ付けられて形成されている。
詳しくは、クッションパッド2は、図3〜図4に示されるように、ポリウレタン樹脂が発泡成形されて形成されている。そして、表皮3は、その表層部を構成するファブリック製の表面カバー3aと、クッションパッド2との接着部となる裏層部を構成するウレタンスラブ製のスラブ層3bとが一体的に接着されて積層された構成となっている。これにより、表皮3は、クッションパッド2の発泡成形時には、スラブ層3bによって発泡成形用の樹脂が表面カバー3aに含浸しないようにガードされるようになっており、両者が含浸による硬化を伴うことなく、肌触りが柔らかくなるように一体成形されている。
ここで、スラブ層3bは、ポリウレタン樹脂の発泡成形によって3〜5mmの厚みに形成されており、クッションパッド2よりも発泡率が高く柔らかく形成されている。そして、スラブ層3bは、その表層面に熱が加えられて溶かされた状態で表面カバー3aに当てられることにより、表面カバー3aと一体的に接着されて積層されている。なお、表面カバー3aは、1.5mm程度の厚さに形成されている。また、クッションパッド2は、50〜70mmの厚さに形成されている。
そして更に、より厳密には、上述したクッションパッド2と表皮3との間には、ウレタン樹脂によって形成された非通気性の膜状フィルム4が内層されている。このフィルム4は、30μmの薄さに形成されており、全体が伸縮性と可撓性とを備えた構成となっている。このフィルム4は、上記した通気性のある表皮3を、クッションパッド2の発泡成形時にこれと一体的に接着成形できるようにするために、表皮3の裏層面に予め一体的に積層されて設けられている。
これにより、通気性のある表皮3に非通気性のフィルム4が積層された状態となるため、クッションパッド2の発泡成形前に、表皮3を図1において後述する成形型10の下型13の空間部13dの内周面部に予め真空引きしてセットしておくことが可能となる。そして、このように表皮3が予め下型13にセットされることにより、図6において後述するように、この表皮3の裏層面にクッションパッド2の発泡成形用の樹脂を流し込んで型締めして発泡成形させることで、両者が一体的に接着されて積層されることとなる。
ところで、図2に示されるように、上述したシートバック1は、その骨格フレームをクッションパッド2によって覆い被せた状態となって形作られるように、クッションパッド2の上縁部や両側縁部が、曲返し部2b,2cとして、骨格フレームを巻き込むように後方側に曲げ返されて形成されている。これにより、上記曲返し部2b,2cによって囲われた空間部13dが、シートバック1の背面部を凹状に窪ませた凹部2aとして形成されている。
したがって、上記のように曲返し部2b,2cを有するアンダーカット形状のクッションパッド2を成形する場合には、単純な上型11と下型13との型合わせだけでは、表皮3と一体的な接着成形を行うことができない。すなわち、クッションパッド2がアンダーカット形状になっていることにより、表皮3もこのアンダーカット形状に合わせて、予め下型13の空間部13dにおいて曲げ返された状態でセットされる必要がある。
そのため、図1に示されるように、下型13には、その空間部13dの上縁に、空間部13dの開口内部に張り出す格好で屋根部13bが形成されている。この屋根部13bは、連結軸13cによって下型本体13aに開閉可能にヒンジ連結されており、空間部13dの縁を覆った閉じ状態と開け放った開状態とに切り換えられるようになっている。そして、屋根部13bは、上型11の型締め時には、閉じ状態とされてその内周側の面部に表皮3がセットされる。
したがって、このような屋根部13bのついた下型13の空間部13dに上型11が型締めされても、同屋根部13bによって空間部13dの縁に形成されたポケット空間13eには、上述したクッションパッド2の曲げ返し形状は形作られない。そこで、本実施例の成形型10には、上述した型締め・型開きされる上型11に、型締め時に下型13の空間部13dのポケット空間13e内に入り込み可能な可動式の中子型12が配設されている。
この中子型12は、上型11に対して、その型締め・型開き方向に対して斜めにスライド可能となるように連結されて設けられている。具体的には、中子型12は、上型11に固定設置された固定レール11aに対してスライド可能に設けられた可動レール12aと一体的に連結されて設けられている。ここで、中子型12は、上型11に内装された図示しない電動装置によって、そのスライド位置が上型11の型締め・型開きの移動位置に応じてコントロールされるように、電気的に制御されている。
これにより、中子型12は、上型11が下型13から型開きされた状態時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避可能な下降位置にスライドした状態に保持されている。したがって、中子型12は、上型11の型締め時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避して下型13の空間部13dに入り込む。そして、中子型12は、図5に示されるように、上型11の更なる型締め移動の進行に伴って、下型13の空間部13d内で斜め上方側にスライドして、空間部13dに形成されたポケット空間13e内に入り込んだ突出した姿勢状態となる。
そして、上型11が下型13に型締めされることにより、この上型11と下型13と中子型12とによって囲まれた空間部13dが、クッションパッド2の外形を形作るキャビティ空間として形成される。したがって、この型締め前に下型13の空間部13dに発泡原料を充填し、型締めして発泡原料を発泡成形することにより、中子型12のまわりに曲返し部2b,2cを有するクッションパッド2と表皮3との一体成形物が成形される。
ここで、中子型12には、その先端部の二箇所に、ヘッドレストのステーを差し込むための差込口3d(図2参照)を形作るための首部12bが、部分的に突出して形成されている。これら首部12bは、図5に示されるように、上型11が型締めされることにより、予め表皮3に貫通形成された対応する差込口3dに突き当てられて、クッションパッド2に各差込口3dから延びる貫通孔2dを形成するようになっている。
そして、クッションパッド2を発泡成形した後、図6に示されるように、中子型12をスライドさせながら上型11を型開きさせ、下型13の屋根部13bを開くことにより、成形されたクッションパッド2を簡単に離型することができる。
このように、本実施例の成形型10によれば、上型11に設けられた中子型12は、可動式の構成となっており、上型11の型締め時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避して、同下型13の空間部13dに形成されたポケット空間13e内に突出して入り込めるようになっている。また、中子型12は、上型11の型開き時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避可能な姿勢状態となって、上型11の型開きを円滑に行えるようにする。このように、下型13のポケット空間13e内に入り込んでクッションのアンダーカット部を形作る中子型12を、上型11に可動式に構成したことにより、下型13内に中子型12を簡便にセットしてクッションパッド2を良好に発泡成形させることができる。
また、中子型12は、上型11の型締め時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避可能な位置にスライドした状態として下型13の空間部13dに入り込む。そして、中子型12は、上型11の更なる型締め移動の進行と共に、上型11の型締め方向とは反対側方向に斜めにスライドして、ポケット空間13e内に突出して入り込んだ状態となる。このように、中子型12の可動構造を、上型11の移動方向に対して斜めにスライドするスライド構造によって具現化して構成することができる。
続いて、実施例2の成形型10の構成について、図8〜図11を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で示した成形型10と実質的な構成や作用が同じとなっている箇所については同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。
本実施例の成形型10は、図8に示されるように、上型11に設けられる中子型12が、互いにヒンジ連結されて連鎖した複数の中子部品12c・・(・・は複数を表す。)によって構成されている。これら中子部品12c・・は連結軸12d・・によって回転可能にヒンジ連結されており、自由状態では、それらの重力作用によって、互いが開いた姿勢となって重力方向に垂れ下がった状態に保持されるようになっている。
ここで、上述した各中子部品12c・・のうち、先端側の中子部品12cには、ヘッドレストのステーを差し込むための差込口3d(図2参照)を形作るための首部12bが突出して形成されている。そして、根元側の中子部品12cは、上型11に固定設置された固定レール11aにスライド可能に設けられた可動レール12aと一体的に連結されており、上型11に対して、その型締め・型開き方向に対して斜めにスライド可能となるように設けられている。
ここで、各中子部品12c・・には、上型11に内装された電動駆動式の巻取り装置12eから繰り出されたワイヤ12fが挿通されており、ワイヤ12fを巻き取る動作によって、互いの開いた間隔が詰め合わされて、下型13の空間部13dに形成されたポケット空間13e内に入り込み可能な突出した姿勢状態に組み立てられるようになっている。なお、上述した巻取り装置12eやスライド操作用の電動装置も、上述した実施例1の構成と同じように、上型11の型締め・型開きの移動位置に応じて各中子部品12c・・の移動位置をコントロールできるように、電気的に制御されるようになっている。
上記構成の成形型10は、上型11が下型13から型開きされた状態時には、中子型12の根元側の中子部品12cを下降位置にスライドさせ、更にその他の中子部品12c・・をワイヤ12fの弛緩によって重力方向に垂れ下げた状態として、下型13の屋根部13bとの干渉を回避した姿勢に保持されている。したがって、中子型12は、上型11の型締め時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避して下型13の空間部13dに入り込む。そして、中子型12は、図9に示されるように、上型11の更なる型締め移動の進行に伴って、下型13の空間部13d内で根元側の中子部品12cを斜め上方側にスライドさせながら、その他の中子部品12c・・をワイヤ12fの巻き取りによって組み合わせることにより、空間部13dに形成されたポケット空間13e内に入り込んだ突出した姿勢状態となる。
そして、上型11が下型13に型締めされることにより、この上型11と下型13と中子型12とによって囲まれた空間部13dが、クッションパッド2の外形を形作るキャビティ空間として形成される。したがって、図10に示されるように、この型締め前に下型13の空間部13dに発泡原料を充填し、型締めして発泡原料を発泡成形することにより、中子型12のまわりに曲返し部2b,2cを有するクッションパッド2と表皮3との一体成形物が成形される。
そして、クッションパッド2を発泡成形した後、図11に示されるように、中子型12の根元側の中子部品12cをスライドさせると共にワイヤ12fを弛緩させてその他の中子部品12c・・を垂れ下げさせながら上型11を型開きすることにより、成形されたクッションパッド2を離型することができる。
続いて、実施例3の成形型10の構成について、図12〜図13を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で示した成形型10と実質的な構成や作用が同じとなっている箇所については同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。
本実施例の成形型10は、図12に示されるように、上型11に設けられる中子型12が、形状を蛇腹状に伸縮変動させられる伸縮構造体によって構成されている。詳しくは、中子型12は、その骨格を成す複数のフレーム12g・・と、各フレーム12g・・を覆い囲うように被せ付けられたカバー12hと、を有する。ここで、各フレーム12g・・は、カバー12hの内周面に一体的に接着されている。これにより、カバー12hは、図示しない圧力供給装置によってカバー12hに覆われた内部空間に圧力空気を供給したり抜いたりすることで、各フレーム12g・・の間隔を広狭させながら、中子型12としての外形形状を伸縮させられるようになっている。
上記構成の成形型10は、上型11が下型13から型開きされた状態時には、中子型12を収縮させた状態として、下型13の屋根部13bとの干渉を回避した姿勢に保持されている。したがって、中子型12は、上型11の型締め時には、下型13の屋根部13bとの干渉を回避して下型13の空間部13dに入り込む。そして、中子型12は、図13に示されるように、上型11の型締めと共に、下型13の空間部13d内で伸張することにより、空間部13dに形成されたポケット空間13e内に入り込んだ突出した姿勢状態となる。
そして、上型11が下型13に型締めされることにより、この上型11と下型13と中子型12とによって囲まれた空間部13dが、クッションパッド2の外形を形作るキャビティ空間として形成される。このように、中子型12の可動構造を、蛇腹状に伸縮動する伸縮構造によって具現化して構成することができる。
以上、本発明の実施形態を三つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、可動式の中子型12を、曲返し部2b,2cを有するシートバック1のクッションパッド2の形成するために適用した例を示したが、曲返し部を有するシートクッションやヘッドレストを形成するために用いることもできる。また、車両用シートの構成以外にも、中子型の設定が必要となる様々なパッドの成形用に本発明の成形型を適用することができる。

Claims (5)

  1. 型締めされたキャビティ空間内で発泡原料を発泡充填させてパッドを成形する成形型であって、
    前記キャビティ空間の一部を構成する凹状の空間部を有する雌型と、
    該雌型に対して型締めされたり型開きされたりする開閉可動式の雄型と、を有し、
    前記雌型の空間部の縁には該空間部の開口内部に張り出す屋根部が形成されており、該屋根部によって前記雌型の空間部の一部に屋根のついたポケット空間が形成されており、
    前記雄型にはその型締め時に前記雌型の空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な可動式の中子型が配設されており、該中子型は前記雄型の開閉移動時には前記雌型に張り出し形成された屋根部との干渉を回避可能な回避姿勢をとれるようになっており、前記雄型が型締めされた状態では前記中子型が前記ポケット空間内に突出して入り込むことにより該中子型の外形によってキャビティ空間の一部が構成されるようになっており、
    前記雄型に配設される可動式の中子型は該雄型に対してその型締め・型開き方向に対して斜めにスライド可能となるように連結されて設けられており、該中子型は前記雄型の型締め時には前記雌型の屋根部との干渉を回避可能な位置にスライドした状態として前記雌型の空間部に入り込み、前記雄型の更なる型締め移動の進行と共に前記雌型の空間部内で前記雄型の型締め方向とは反対側方向に斜めにスライドして前記空間部に形成されたポケット空間内に入り込んだ突出した姿勢状態となる成形型。
  2. 型締めされたキャビティ空間内で発泡原料を発泡充填させてパッドを成形する成形型であって、
    前記キャビティ空間の一部を構成する凹状の空間部を有する雌型と、
    該雌型に対して型締めされたり型開きされたりする開閉可動式の雄型と、を有し、
    前記雌型の空間部の縁には該空間部の開口内部に張り出す屋根部が形成されており、該屋根部によって前記雌型の空間部の一部に屋根のついたポケット空間が形成されており、
    前記雄型にはその型締め時に前記雌型の空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な可動式の中子型が配設されており、該中子型は前記雄型の開閉移動時には前記雌型に張り出し形成された屋根部との干渉を回避可能な回避姿勢をとれるようになっており、前記雄型が型締めされた状態では前記中子型が前記ポケット空間内に突出して入り込むことにより該中子型の外形によってキャビティ空間の一部が構成されるようになっており、
    前記雄型に配設される可動式の中子型は、互いにヒンジ連結されて連鎖した複数の中子部品によって構成されており、
    該各中子部品はそれらの重力方向に垂れ下がった姿勢によって前記雄型が開閉移動する際の前記屋根部との干渉を回避できるようになっており、該各中子部品は互いの開いた間隔が詰め合わされることによって前記空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な突出した姿勢状態に組み立てられる成形型。
  3. 型締めされたキャビティ空間内で発泡原料を発泡充填させてパッドを成形する成形型であって、
    前記キャビティ空間の一部を構成する凹状の空間部を有する雌型と、
    該雌型に対して型締めされたり型開きされたりする開閉可動式の雄型と、を有し、
    前記雌型の空間部の縁には該空間部の開口内部に張り出す屋根部が形成されており、該屋根部によって前記雌型の空間部の一部に屋根のついたポケット空間が形成されており、
    前記雄型にはその型締め時に前記雌型の空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な可動式の中子型が配設されており、該中子型は前記雄型の開閉移動時には前記雌型に張り出し形成された屋根部との干渉を回避可能な回避姿勢をとれるようになっており、前記雄型が型締めされた状態では前記中子型が前記ポケット空間内に突出して入り込むことにより該中子型の外形によってキャビティ空間の一部が構成されるようになっており、
    前記雄型に配設される可動式の中子型は、形状を蛇腹状に伸縮動作させられる伸縮構造体によって構成されており、
    該伸縮構造体よりなる中子型はその形状を収縮させた姿勢によって前記雄型が開閉移動する際の前記屋根部との干渉を回避できるようになっており、該中子型はその形状を伸張させることによって前記空間部に形成されたポケット空間内に入り込み可能な突出した姿勢状態となる成形型。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の成形型であって、
    前記キャビティ空間内で発泡成形されるパッドはその周縁の一部に形状が曲げ返されてなる曲返し部を有し、該曲返し部は前記中子型が入り込む前記雌型のポケット空間内で形成されるようになっている成形型。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の成形型であって、
    前記キャビティ空間内で発泡成形されるパッドは車両用シートのシートバック、シートクッション或いはヘッドレストのクッションパッドとして形成されるものであり、
    該クッションパッドは予め雌型の空間部にセットされた表皮の上層部に発泡成形されて該表皮と一体的に接着成形されるようになっており、該表皮はその周縁の一部が前記雌型の空間部のポケット空間に曲げ返された状態でセットされてその上層部にクッションパッドが曲げ返し状に一体成形されるようになっている成形型。
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