JP5131212B2 - 材料状態推定方法 - Google Patents
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Description
本発明の課題は、加工ひずみに依存した焼付け硬化による材料特性を適正に見積もることである。
σBH=min(σBH1,(σBH1・εpress)/εBH1)
を基に、鋼材の応力σとひずみεの関係を推定することを特徴とする。
k(ε0+εpress+ε)n
を用いて、塑性域の鋼材の応力σ(ε)とひずみεとの関係を下記式
σ(ε)=k(ε0+εpress+ε)n+min(σBH1,(σBH1・εpress)/εBH1)
により推定することを特徴とする。
σ(ε)=σcexp(ε−εc)
により推定することを特徴とする。
(σ−σ(ε))(σ−(b・log(ε´)+c))=d
で示される応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の関係を基に、有限要素法を用いた数値解析により材料の状態を推定することを特徴とする。
また、本発明によれば、Swiftの式に適用でき、加工ひずみに依存した焼付け硬化による材料特性を適正に見積もることができる。
ここで、降伏段の領域とは、降伏ひずみ(降伏点伸び)が発生している領域のことである。
また、本発明によれば、有限要素法を用いた数値解析により材料の状態を推定でき、加工ひずみに依存した焼付け硬化による材料特性を適正に見積もることができる。
(本発明の原理)
本発明の原理となる、焼付硬化型鋼板の応力−ひずみ線図の数式モデル化を説明する。
図1は、応力−ひずみ線図を示す。横軸は相当塑性ひずみ(真ひずみ)であり、縦軸は真応力である。図1では、予ひずみがなく、かつ焼き付けがない原板の特性(点線)と、予ひずみがあり、かつ焼き付けがある鋼板の特性(実線)とを対比している。予ひみずは、プレス成形時に発生するひずみ(加工ひずみ)に相当する。図1(a)は、予ひずみが小さいものを示し、図1(b)は、予ひずみが大きいものを示す。
図3は、前記図1及び図2から得られる予ひずみと強度上昇量との関係を示す。横軸の予ひずみは、焼付硬化型鋼板の予ひずみである。縦軸の強度上昇量は、原板(BHなし)の引張り強さに対する各予ひずみの焼付硬化型鋼板の引張り強さの上昇量(差分)である。
(1)降伏段の領域では、ひずみの増加に対して、応力は変動しながらも単調増加する(図1に示すA,Bの領域の特性)。
(2)降伏段の領域では、焼付硬化型鋼板の応力(降伏強さ)は、原板の値に対して上昇する(図1に示すA,Bの領域の特性)。
(4)降伏段後の領域では、原板の引張り強さに対して焼付硬化型鋼板の引張り強さが上昇する(大きい値を示す)。
(5)降伏段後の領域では、予ひずみが大きくなるほど、引張り強さの上昇量は大きくなる(図3に示すCの領域の特定)。
(6)降伏段後の領域では、予ひずみがある程度大きくなると、予ひずみにかかわらず、引張り強さの上昇量が一定値になる(図3に示すDの領域の特定)。
ε≦εcの場合
σ(ε)=max(σy,σt) ・・・(1)
ε>εcの場合
σ(ε)=σt ・・・(2)
σy=σcexp(ε−εc) ・・・(3)
σt=k(ε0+εpress+ε)n+σBH(εpress) ・・・(4)
σBH(εpress)=min(σBH1,(σBH1・εpress)/εBH1) ・・・(5)
となる。ここで、εcは、ひずみ初期において公称応力が一定となる部分を表すパラメータである。σcは、その一定となる公称応力を表すパラメータである。σBH1は、焼付硬化型鋼板の引張り強さの上昇量の最大値である(図3参照)。εBH1は、その引張り強さの上昇量の最大値σBH1が得られる予ひずみのうち最小の予ひずみである(図3参照)。これらεc、σc、σBH1及びεBH1を実験により得る。また、εpressは、焼付硬化型鋼板の予ひずみである。すなわち、焼き付け硬化前のプレス加工等を想定して鋼板に与える予ひずみである。k,ε0,nは、材料により決定されるパラメータ(材料パラメータ)である。関数max(A,B)は、値Aと値Bのうち大きい方の値を選択する関数である。すなわち、セレクトハイを実現する関数である。関数min(A,B)は、値Aと値Bのうち小さい方の値を選択する関数である。すなわち、セレクトローを実現する関数である。また、前記(4)式の右辺第1項は、Swiftの式に相当する(後述の(9)式参照)。
図4は、以上の数式により表現される応力−ひずみ線図を示す。図4に示すように、前記(3)式により得られるσyは、前記項目(1)〜項目(3)の特性を表す。すなわち、σyは、降伏段の領域(パラメータεcの領域)でのひずみεに対応する応力を表す。
また、降伏段の領域では、前記(3)式により得たσyを応力σ(ε)にすることも考ることができる(σ(ε)=σy)。しかし、降伏段の領域では、σyとσtとのうち大きい方の値を選択するようにしている(前記(1)式参照)。これは、数式化した場合に、降伏段の領域では、通常はσtがσyを下回るので問題はないが、その反対にσyがσtを下回る場合があるからである。この場合の担保として、大きい方の値を選択するようにした。すなわち、数式化する上で便宜的に選択するようにしている。
以上のように、焼付硬化型鋼板の応力−ひずみ線図の特性を数式化することができた。よって、焼付硬化型鋼板の応力−ひずみ線図の特性を数式モデルし、有限要素法による応力解析(例えばCAE解析)の解法に適用することができる。これにより、良好な解析結果を得ることができる。有限要素法による応力解析の解法に適用した例を次に説明する。
前述の本発明の原理を適用した実施形態を説明する。本実形態では、ひずみ速度を考慮した応力解析の解法に本発明の原理を適用している。
(1)ひずみ速度を考慮した応力演算の従来の技術
従来より、応力ひずみ関係にひずみ速度依存性を考慮した方法が種々提案され、CAE解析に取り込まれている。しかし、そのようなCAE解析の解析結果の精度は十分ではない。例えば、応力ひずみ関係にひずみ速度依存性を考慮するものとして、下記(6)式に示されるCowper−Symondsの式が存在する。
σy=σy(ε)(1+(ε´/C))1/p ・・・(6)
この(6)式からもわかるように、Cowper−Symondsの式では、ひずみ速度を変化させた場合、ひずみに対して応力は変化する。しかし、異なるひずみ速度で得られる応力について、その比をとった場合、その比がひずみに対して一定値となる。
先ず、実際の材料を用いて試験を行い、ひずみ速度ε´と応力σとの関係を得た。図9は、その試験で得たひずみ速度ε´と応力σとの関係を示す。図9に示すように、ひずみ速度ε´と応力σとの関係を、ひずみεをパラメータとして得ている。
図9に示すように、ひずみ速度ε´が小さくなると、すなわちlog(ε´)=−∞になると、各ひずみεに対応する応力σがそれぞれ、ある一定の値に漸近する結果を得ることができた。一方、ひずみ速度ε´が大きくなると、すなわちlog(ε´)=∞になると、各ひずみεに対応する応力σが、増加しつつもある値に収束する結果を得ることができた。
(σ−σ0)(σ−(b・log(ε´)+c))=d ・・・(7)
σ0=σ(ε) ・・・(8)
例えば、前記(8)式を下記(9)式として示すSwiftの式で与えることができる。
σ0(=σ(ε))=k(ε0+ε)n ・・・(9)
ここで、k,ε0,nは、ひずみ依存性を表現する定数(材料パラメータ)である。
図10は、ある材料について、前記(7)式により得られる特性図を示す。図10に示すように、ひずみ速度ε´が小さくなると、すなわちlog(ε´)=−∞になると、各ひずみε(=ε0,ε1,・・・,εn)に対応する応力σがそれぞれ、ある一定の値に漸近する特性を示す。また、ひずみ速度ε´が大きくなると、すなわちlog(ε´)=∞になると、各ひずみε(=ε0,ε1,・・・,εn)に対応する応力σが、増加しつつもある値に収束する特性を示す。
応力シミュレーションを行う応力演算装置により演算を行う。応力解析対象の鋼材は、焼付硬化型鋼板である。
図11は、その応力演算装置の構成の一例を示す。図11に示すように、応力演算装置は、操作者の外部操作によりデータが入力される入力部1、各種データを用いて演算を行う演算処理部2、モニター等、演算結果を出力する出力部3、及びデータが記憶される記憶部4を有する。応力演算装置は、例えばパーソナルコンピュータにより構成されている。
先ず、処理を開始すると、ステップS1において、有限要素法の演算で必要となる節点及び要素データが演算処理部2に入力される。例えば、記憶部4からそのデータが入力される。
続いてステップS3において、有限要素法の演算で必要となる境界条件が演算処理部2に入力される。例えば、記憶部4からそのデータが入力される。
続いてステップS5において、演算処理部2は、下記(10)式で表現される形状関数を作成する。
{u}=[Nm]{um} ・・・(10)
{ε}=[B]{u} ・・・(11)
続いてステップS7において、演算処理部2は、下記(12)式で表現される材料構成方程式のDマトリックスを作成する。
{σ´}=[D]{ε´} ・・・(12)
この(12)式を具体的にプラントル・ロイスの式に基づいた等方硬化の構成式を例として記述すると、下記(13)式のようになる。
さらに、演算では、下記(15)式及び(16)式の条件を満たすことが前提となる。
図13は、等方硬化における降伏曲面の変化のイメージを示す。図13では、せん断応力τの変化を無視できるよう、主応力σ1,σ2の方向(主軸方向)でみた、降伏曲面の変化を示す。等方硬化における降伏曲面は、図13に示すように拡大するものである。そして、以上のように示される等方硬化の構成式である(13)式に応力ひずみ関係を示す前記(7)式を適用する。
H´=dσa/dεa p ・・・(17)
この(17)式中の相当応力σaに前記(7)式で得られる応力を適用する。その適用については、具体的には、前記(7)式を下記(18)式に示す表現に変化させて行う。
(σa−σa0)(σa−(b・log(εa p´)+c))=d ・・・(18)
σa0=σa0(εa p) ・・・(19)
ここで、σa0が焼付硬化型鋼板の応力−ひずみ線図の数式モデル化により得られる値になる。すなわち、σa0は、ひずみεa pに応じて、下記(20)式及び(21)式の何れかにより与えられる。
σa0=max(σy(εa p),σt(εa p)) ・・・(20)
εa p>εcの場合
σa0=σt(εa p) ・・・(21)
ここで、σy(εa p)、σt(εa p)は、前記(3)式〜(5)式を用いて得る。
なお、前記(18)式を下記(22)式として示すこともできる。
σa0=k(ε0+εa p)n ・・・(23)
この場合、例えば、演算対象となる材料がJSC270D((社)日本鉄鋼連盟規格による表示)であるとすれば、定数(材料パラメータ)は、k=602.9、ε0=0.00575、n=0.360、b=59.75、c=13.24、d=34195.5になる。また、演算対象となる材料がJSC980Y((社)日本鉄鋼連盟規格による表示)であれば、k=1548.6、ε0=0.000392、n=0.172、b=82.43、c=−319.6、d=317604になる。
なお、以上の(18)式及び(22)式は、有限要素法を用いた演算では流動応力曲線の式(流動応力式)をなすものである。そこで、一般化した場合、Cowper−Symondsの式も含めて、下記(24)式のように表現できる。
σa=H(σa p,σa p´) ・・・(24)
続いてステップS11において、演算処理部2は、前記ステップS10で算出した変位増分、ひずみ増分及び応力増分を基に、演算対象の材料について、座標及び応力を更新する。
ステップS13では、演算処理部2は、演算処理の時間ステップを増加させて、前記ステップS5から処理を再び開始する。すなわち、演算処理部2は、ステップS5〜ステップS11の処理を最終時間ステップになるまで時間ステップを増加させながら実行する。
以上のように、焼付硬化型鋼板の特性及びひずみ速度ε´を考慮した応力ひずみ関係を基に(前記(1)式〜(5)式、(18)式又は(22)式)、有限要素法の応力演算を行っている。例えば、このような応力演算は、自動車等の鉄鋼・金属材料の衝突性能評価の解析に用いることができ、例えば、自動車の衝突安全性を評価するためのシミュレーションに用いることができる。
前述のように、予ひずみを与えた後に焼付け処理して焼付け硬化させた焼付硬化型鋼板について、予ひずみεpressに対応させて降伏段後の領域での応力の増分σBHを適切に算出できる(前記(5)式)。
これにより、加工ひずみに依存した焼付け硬化による材料特性を適正に見積もることができる。
これにより、加工ひずみに依存した焼付け硬化による材料特性(焼付硬化型鋼板の材料特性)を適正に見積もることができる。
また、前述のように、ひずみεを増加していくときに通過する降伏段の領域では、εcを該降伏段の領域の一定のひずみ値として、σcを前記ひずみεcのときの一定の応力値として与えて、鋼材の応力σ(ε)とひずみεとの関係を適切に算出できる(前記(3)式)。
これにより、加工ひずみに依存した焼付け硬化による材料特性を適正に見積もることができる。
これにより、高い精度の応力演算を実現できる。また、テーブルデータを使う場合と比較した場合に、データ入力を簡略化できる。
これにより、高い精度の応力演算を実現できる。また、テーブルデータを使う場合と比較した場合に、データ入力を簡略化できる。
先ず、図14は、前記図12に示す演算処理で得た応力(回帰式推定応力)と、その演算条件と同一条件で実際に試験を行って得た応力との関係を示す。図14の結果は、演算対象の材料をJSC270Dとして得た結果である。図14に示すように、演算処理で得た応力と実験で得た応力とが略一致している。
図16は、前記図12に示す演算処理により相当塑性ひずみと応力との関係を示す。図16の結果は、演算対象となる材料をJSC980Yとして得た結果である。図16に示すように、材料をJSC980Yとした場合でも同様、相当塑性ひずみと応力との関係を相当塑性ひずみ速度εa p´毎に格別の特性を有するものとして得ることができる。
(1)BH(Bake Hardening)鋼も演算対象とすることもできる。BH 鋼板は、BHT鋼板と異なり、降伏段後の領域での引張り強さが上昇せず、降伏段の領域(前記図1で言えばA,Bの領域)での強さだけが上昇する鋼板である。よって、このBH鋼板を演算対象とする場合には、BHT鋼板で考慮した降伏段後の領域での引張り強さを考慮することなく、その演算を実施する。具体的には、前記(4)式の右辺第2項(σBH(εpress)、前記(5)式)を零として演算を実施する。
(3)この実施形態では、前記図12を用いて前記(7)式を適用した応力演算処理の処理手順の一例を示した。しかし、前記(7)式が適用される演算処理は、これに限定されるものではない。
適用材に対して圧潰試験を実施した。
(1)適用材
適用材は、590MPa級の焼付け硬化鋼1.2mmの材料である。前記図2は、この適用材に対して予め引張りによる塑性ひずみ(予ひずみ)を与え、その後、170℃で20分間焼付け処理を行い、その後に再度の引張試験で得られる特性である。
図17は、圧潰試験機の構成を示す。図17に示すように、圧潰試験機は、三点曲げ圧潰試験機である。圧潰試験では、前記適用材から形成した試験片100を2点の支持点201,202で支持して、パンチ203で圧潰する。ここで、前記適用材の板材(590MPa級の焼付け硬化鋼1.2mm)をしわ押さえを用いたドローフォーム成形によりハット材に加工して、スポット溶接を行い、筒状にした。そして、170℃で20分間焼付け処理を行い、試験片100を得ている。また、ハット材の寸法は、フランジ長さを25mmにし、ハット部の形状を60×60mmの断面にしている。
前記圧潰試験に対応して本発明の適用例と比較例とでCAE解析を行った。本発明を適用した実施例1〜3として、前述の実施形態で説明した応力シミュレーションを行う応力演算を適用したCAE解析を行った。具体的には、実施例1は、降伏段後の応力式として、Swiftの式を適用して降伏段後の応力σy(前記(4)式及び(5)式)を得る式を用いてCAE解析を行った(請求項1+請求項2の発明に対応)。また、実施例2は、実施例1の演算条件に加えて、降伏段の応力式として前記(3)式によりσtを得る式を用いてCAE解析を行った(請求項1+請求項2+請求項3の発明に対応)。また、実施例3は、実施例1,2の演算条件に加えて、ひずみ速度依存性を考慮してCAE解析を行った(請求項1+請求項2+請求項3+請求項4の発明に対応)。
パンチ203が50mmストロークするまでに受けた反力の時間積分値、すなわち試験片の吸収エネルギーを試験結果(実験吸収エネルギー)として、その試験結果を評価基準とした。そして、図18及び図19のような、CAE解析結果(CAE吸収エネルギー)との対比結果(CAE吸収エネルギー/実験吸収エネルギー)を得た。図18は、パンチ速度が遅い0.1m/sであるときの評価基準に対するCAE解析の対比結果である。また、図19は、パンチ速度が速い10m/sであるときの評価基準に対するCAE解析の対比結果である。
また、図19の結果によれば、本実施例3は、比較例3に比べて、吸収エネルギーが試験結果に近くなっている。また、本実施例1と比較すると、パンチ速度が速い(ひずみ速度が速い)場合には、ひずみ速度依存性を考慮する本実施例3の方が試験結果に近くなっている。
Claims (4)
- 予ひずみを与えた後に焼付け処理して焼付け硬化させた鋼材の応力σとひずみεとの関係を推定する材料状態推定方法において、
前記予ひずみεpressを零から増加させたときに塑性域にて得られる鋼材のひずみεに対する応力σの増加量飽和値をσBH1とし、前記増加量飽和値σBH1が得られる予ひずみεpressのうち最小の予ひずみをεBH1とし、関数min(σ BH1 ,(σ BH1 ・ε press )/ε BH1 )をσ BH1 と(σ BH1 ・ε press )/ε BH1 のうち小さい方の値を選択する関数としたときに、予ひずみεpressに対応させた塑性域での応力の増分σBHを示す下記式
σBH=min(σBH1,(σBH1・εpress)/εBH1)
を基に、鋼材の応力σとひずみεの関係を推定することを特徴とする材料状態推定方法。 - k,ε0,nをそれぞれ定数として得られる下記Swiftの式
k(ε0+εpress+ε)n
を用いて、塑性域の鋼材の応力σ(ε)とひずみεとの関係を下記式
σ(ε)=k(ε0+εpress+ε)n+min(σBH1,(σBH1・εpress)/εBH1)
により推定することを特徴とする請求項1に記載の材料状態推定方法。 - ひずみεを増加していくときに通過する降伏段の領域では、εcを該降伏段の領域の一定のひずみ値として、σcを前記ひずみ値εcのときの一定の応力値として与えて、鋼材の応力σ(ε)とひずみεとの関係を下記式
σ(ε)=σcexp(ε−εc)
により推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の材料状態推定方法。 - ε´をひずみ速度とし、b,c,dを材料に応じて設定される定数として、下記式
(σ−σ(ε))(σ−(b・log(ε´)+c))=d
で示される応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の関係を基に、有限要素法を用いた数値解析により材料の状態を推定することを特徴とする請求項3に記載の材料状態推定方法。
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