JP4946633B2 - 材料状態推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の鉄鋼材料や金属材料の解析に好適な材料状態推定方法に関する。
従来、自動車の衝突解析分野において、応力ひずみ関係にひずみ速度依存性を考慮した方法が各種提案され、そのような方法がCAE解析に取り込まれている。しかし、そのようなCAE解析の解析結果の精度は十分ではなかった。
例えば、応力ひずみ関係にひずみ速度依存性を考慮するものとして、下記式に示されるCowper−Symondsの式が知られている。
σ=σ(ε)(1+(ε´/C))1/p
ここで、C,pは定数であり、εはひずみ(相当ひずみ又は相当塑性ひずみ)であり、ε´はひずみ速度(相当ひずみ速度又は相当塑性ひずみ速度)であり、σは降伏応力である。
さらに、応力ひずみ関係についてひずみ速度毎にテーブルを持ち、データのない部分(定義されていない領域)については、そのテーブルデータを線形補完して得る方法もある。
しかし、Cowper−Symondsの式では、表記した式からもわかるように、ひずみ速度を変化させた場合、ひずみに対して応力は変化するが、異なるひずみ速度で得られる応力について、その比をとった場合、その比がひずみに対して一定値となる。
ここで、図12は、JSC270D((社)日本鉄鋼連盟規格による表示)を用いて試験をして得た相当塑性ひずみε(ε )と応力比σ0.002/σ20との関係を示す。ここで、σ0.002は、ひずみ速度ε´(相当塑性ひずみ速度ε ´)が0.002(1/sec)のときの応力であり、σ20は、ひずみ速度ε´(相当塑性ひずみ速度ε ´)が20(1/sec)のときの応力である。
図12に示すように、応力比が相当塑性ひずみεに応じて変化する。すなわち、この結果は、実際の材料を用いた場合、相当塑性ひずみ速度ε´毎に、相当塑性ひずみεと応力σとの間の関係が格別な関係にあることを言っている。しかし、図12にも示すように、Cowper−Symondsの式では、応力比が相当塑性ひずみに関係なく一定値となる。すなわち、相当塑性ひずみ速度ε´毎に、相当塑性ひずみεと応力σとの間の関係が格別の関係にはなっていない。このようなことから、Cowper−Symondsの式が応力ひずみ関係にひずみ速度依存性を考慮しているとは言っても、実際には、実際の材料が示す特性を表現できていない。よって、このようなCowper−Symondsの式をCAE解析等の数値演算に用いた場合、その演算結果が誤差を含むという課題が発生する。
一方、このような課題を解決するものとして、前述のような、応力ひずみ関係をひずみ速度毎にテーブルを持つ方法が挙げられる。例えば、図13は、各ひずみ速度A,B,・・・,Y,Z毎の応力ひずみ関係を示しており、このようなひずみ速度A,B,・・・,Y,Z毎の、応力ひずみ関係をテーブルとするものである。ここで、このように応力ひずみ関係をひずみ速度毎のテーブルとする場合には、そのテーブルデータを試験により得ることになる。しかし、試験を行った場合、ひずみ速度を一定に維持して応力ひずみ関係を得ることは事実上困難であり、試験中、ひずみ速度が大きく変動する場合が多い。
図14は、応力ひずみ関係を得る試験中の相当塑性ひずみとひずみ速度との関係を示す。図14には、JIS5号引張試験における真ひずみ速度と、比較的小さいひずみ速度(例えば0.002(1/sec))で得た公称ひずみ速度とを示す。
図14に示すように、公称ひずみ速度でも、相当塑性ひずみの変化に対して振れており、JIS5号引張試験における真ひずみ速度については、相当塑性ひずみの変化に対して大きく変化するようになる。
このように、ひずみ速度を一定にして応力ひずみ関係を試験で得ることは困難である。このようなことから、試験により得たデータからなるテーブルデータで補完したとしても、その補完により得た応力ひずみ関係が適切な関係を示しているとは言い難い。
本発明の課題は、応力ひずみ関係に実際に発生しているひずみ速度依存性を反映させることである。
前記課題を解決するために、本発明に係る請求項1に記載の材料状態推定方法は、応力σとひずみεとの関係を基に、有限要素法を用いた数値解析により材料の状態を推定する材料状態推定方法において、ε´をひずみ速度とし、σをひずみεを変数とする値とし、b,c,dを材料に応じて設定される定数とした場合に、下記式
(σ−σ)(σ−(b・log(ε´)+c))=d
で示される応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の関係を基に、前記材料の状態を推定することを特徴とする。
また、本発明に係る請求項2に記載の材料状態推定方法は、請求項1に記載の材料状態推定方法において、k,ε,nをそれぞれ定数として得られる下記Swiftの式
σ=k(ε+ε)
により前記値σを決定することを特徴とする。
本発明によれば、前記式が、応力ひずみ関係に実際に発生しているひずみ速度依存性を反映させたものになっているので、この式を適用した有限要素法を用いた数値解析により、材料の状態を高い精度で推定できるようになる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
(本発明の原理)
本発明の原理を説明する。
先ず、実際の材料を用いて試験を行い、ひずみ速度ε´と応力σとの関係を得た。図1は、その試験で得たひずみ速度ε´と応力σとの関係を示す。また、図1に示すように、ひずみ速度ε´と応力σとの関係を、ひずみεをパラメータとして得ている。
図1に示すように、ひずみ速度ε´が小さくなると、すなわちlog(ε´)=−∞になると、各ひずみεに対応する応力σがそれぞれ、ある一定の値に漸近する結果を得ることができた。一方、ひずみ速度ε´が大きくなると、すなわちlog(ε´)=∞になると、各ひずみεに対応する応力σが、増加しつつもある値に収束する結果を得ることができた。
さらに、同様な試験を種々の材料を用いて行った。その結果、材料毎に定量的には異なるが、定性的には、同様な結果を得た。すなわち、どの材料でも、ひずみ速度ε´が小さくなると、すなわちlog(ε´)=−∞になると、各ひずみεに対応する応力σがそれぞれ、ある一定の値(この値自体は異なるが)に漸近する特性をとなった。一方、どの材料でも、ひずみ速度ε´が大きくなると、すなわちlog(ε´)=∞になると、各ひずみεに対応する応力σが、増加しつつもある値(この値自体は異なるが)に収束する特性となった。
そして、このような応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の間の関係を数式表現として下記(1)式を得ることができる。
(σ−σ)(σ−(b・log(ε´)+c))=d ・・・(1)
ここで、σは、ひずみεを変数とする値であり、具体的には、ひずみ速度ε´が無限小のときの静的な応力になる。また、b,c,dは材料によって決まる定数である。すなわち、b,c,dは材料固有のパラメータであり、材料毎のひずみ速度依存性を適切に示すパラメータとなる。
また、σを例えば下記(2)式として示すことができる。
σ=σ(ε) ・・・(2)
例えば、下記(3)式として示すSwiftの式で前記(2)式を与えることができる。
σ=k(ε+ε) ・・・(3)
ここで、k,ε,nは、ひずみ依存性を表現する定数(材料パラメータ)である。
ここで、図2は、ある材料について、前記(1)式により得られる特性図を示す。
図2に示すように、ひずみ速度ε´が小さくなると、すなわちlog(ε´)=−∞になると、各ひずみε(=ε,ε,・・・,ε)に対応する応力σがそれぞれ、ある一定の値に漸近する特性を示す。また、ひずみ速度ε´が大きくなると、すなわちlog(ε´)=∞になると、各ひずみε(=ε,ε,・・・,ε)に対応する応力σが、増加しつつもある値に収束する特性を示す。
このように前記(1)式により得られる図2の特性図と前記図1の試験結果とを比較してもわかるように、前記(1)式は、試験結果を適切に示しており、前記(1)式が、応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の間の関係を適切に示している。よって、(1)式によれば、適切なひずみ速度依存性をもって応力ひずみ関係を示すことができる。
このようなことから、(1)式で示される応力ひずみ関係を、有限要素法による応力演算(例えばCAE解析)で必要になる応力ひずみ関係に適用すれば、良好な演算結果を得ることができる。以下に説明する実施形態では、前記(1)式を用いたそのような応力演算の一例を示す。
(実施形態)
実施形態は、本発明を適用した、すなわち、前記本発明の原理を採用した応力シミュレーションを行う応力演算装置である。
図3は、その応力演算装置の構成の一例を示す。
図3に示すように、応力演算装置は、操作者の外部操作によりデータが入力される入力部1、各種データを用いて演算を行う演算処理部2、モニター等、演算結果を出力する出力部3、及びデータが記憶される記憶部4を備えている。応力演算装置は、例えば、パーソナルコンピュータにより構成されている。
図4は、応力演算装置を用いた応力演算の処理手順を示す。本実施形態では、応力演算処理は、有限要素法の動的陽解法を採用して構築されている。
先ず、処理を開始すると、ステップS1において、有限要素法の演算で必要となる節点及び要素データが演算処理部2に入力される。例えば、記憶部4からそのデータが入力される。
続いてステップS2において、材料特性データが演算処理部2に入力される。例えば、入力部1からそのデータが入力される。ここで、材料特性データとは、該応力演算処理の対象となる材料固有のデータであり、すなわち、前記(1)式に示すb,c,d等を含むデータである。
続いてステップS3において、有限要素法の演算で必要となる境界条件が演算処理部2に入力される。例えば、記憶部4からそのデータが入力される。
続いてステップS4において、演算処理部2は、有限要素法の演算で必要となる質量及び減衰マトリックスを作成する。
続いてステップS5において、演算処理部2は、下記(4)式で表現される形状関数を作成する。
{u}=[N]{u} ・・・(4)
続いてステップS6において、演算処理部2は、下記(5)式で表現されるBマトリックスを作成する。
{ε}=[B]{u} ・・・(5)
続いてステップS7において、演算処理部2は、下記(6)式で表現される材料構成方程式のDマトリックスを作成する。
{σ´}=[D]{ε´} ・・・(6)
この(6)式を具体的にプラントル・ロイスの式に基づいた等方硬化の構成式を例として記述すると、下記(7)式として表現される。
Figure 0004946633
ここで、前記(6)式又は(7)式中のD値を下記(8)式のように表現できる。
Figure 0004946633
ここで、Eは縦弾性係数(ヤング率)であり、Gは横弾性係数であり、νはポアソン比である。
さらに、演算では、下記(9)式及び(10)式の条件を満たすことが前提となる。
Figure 0004946633
例えば、演算では、前記(10)式で得られる値dε を時間ステップ間の相当塑性ひずみの増分として、各時間ステップにおける相当塑性ひずみε を得ている。
図5は、等方硬化における降伏曲面の変化のイメージを示す。図5では、せん断応力τの変化を無視できるよう、主応力σ,σの方向(主軸方向)でみた、降伏曲面の変化を示す。等方硬化における降伏曲面は、図5に示すように拡大している。
そして、以上のように示される等方硬化の構成式である(7)式に応力ひずみ関係を示す前記(1)式を適用する。
例えば、前記(8)式中、H´は、応力(具体的には相当応力)σを相当塑性ひずみε で微分した値であり、下記(11)式として示される。
H´=dσ/dε ・・・(11)
この(11)式中の相当応力σに前記(1)式で得られる応力を適用する。その適用については、具体的には、前記(1)式を下記(12)式に示す表現に変化させて行う。
(σ−σa0)(σ−(b・log(ε ´)+c))=d ・・・(12)
なお、このとき、前記(2)式に示すσは下記(13)式のようになり、前記(3)式に示すSwiftの式は下記(14)式にようになる。
σa0=σa0(ε ) ・・・(13)
σa0=k(ε+ε ・・・(14)
ここで、σは相当ひずみであり、ε は相当塑性ひずみであり、ε ´は相当塑性ひずみ速度であり、σa0は相当塑性ひずみ速度ε ´が0の場合の応力であり、相当塑性ひずみのみの関数となる。
なお、前記(12)式を下記(15)式として示すこともできる。
Figure 0004946633
ここで、定数(材料パラメータ)については、例えば次のように与える。
演算対象となる材料がJSC270D((社)日本鉄鋼連盟規格による表示)の場合、k=602.9、ε=0.00575、n=0.360、b=59.75、c=13.24、d=34195.5になる。また、演算対象となる材料がJSC980Y((社)日本鉄鋼連盟規格による表示)であれば、k=1548.6、ε=0.000392、n=0.172、b=82.43、c=−319.6、d=317604になる。
以上のような関係により、Dマトリックスを作成する。
なお、以上の(12)式及び(15)式は、有限要素法を用いた演算では流動応力曲線の式(流動応力式)をなすものであり、一般化した場合、Cowper−Symondsの式も含めて、下記(16)式のように表現できる。
σ=H(σ ,σ ´) ・・・(16)
続いてステップS8において、演算処理部2は、材料を変形させる節点内力F及び節点外力Pを与え、続くステップS9において、運動方程式の差分計算を行う。そして、演算処理部2は、続くステップS10において、変位増分、ひずみ増分及び応力増分を得る。
続いてステップS11において、演算処理部2は、前記ステップS10で算出した変位増分、ひずみ増分及び応力増分を基に、演算対象の材料について、座標及び応力を更新する。
続いてステップS12において、演算処理部2は、最終時間ステップか否かを判定する。ここで、演算処理部2は、最終時間ステップである場合、該処理を終了し、最終時間ステップでない場合、ステップS13に進む。
ステップS13では、演算処理部2は、演算処理の時間ステップを増加させて、前記ステップS5から処理を再び開始する。すなわち、演算処理部2は、ステップS5〜ステップS11の処理を最終時間ステップになるまで時間ステップを増加させながら実行する。
そして、演算処理部2の演算結果は、記憶部4に記憶されたり、出力部3に出力されたりする。
以上のように、数式表現した応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の間の関係を基に(前記(1)式、(12)式又は(15)式)、有限要素法の応力演算を行っている。例えば、このような応力演算は、自動車等の鉄鋼・金属材料の衝突性能評価の解析に用いることができ、例えば、自動車の衝突安全性を評価するためのシミュレーションに用いることができる。
(作用及び効果)
作用及び効果は次のようになる。
前述のように、ひずみ速度依存性を適切に反映した応力ひずみ関係を示す数式((1)式、(12)式又は(15)式)を得ることができ、その数式を用いて応力演算を行っている。すなわち、真の材料特性を再現した数式を用いて応力演算を行っている。これにより、そのような応力演算の演算精度を高くすることができる。また、テーブルデータを使う場合と比較した場合に、データ入力を簡略化することができる。
図6は、演算対象の材料をJSC270Dとして、前記図4に示す演算処理で得た応力(回帰式推定応力)と、その演算条件と同一条件で実際に試験を行って得た応力との関係を示す。図6に示すように、演算処理で得た応力と実験で得た応力とが略一致している。
図7は、演算対象となる材料をJSC270Dとして、前記図4に示す演算処理で得た相当塑性ひずみと応力(相当応力)との関係を示す。図7に示すように、相当塑性ひずみと応力との関係を相当塑性ひずみ速度ε ´毎に格別の特性を有するものとして得ることができる。
図8は、演算対象となる材料をJSC980Yとして、前記図4に示す演算処理により相当塑性ひずみと応力との関係を示す。図8に示すように、材料をJSC980Yとした場合でも同様、相当塑性ひずみと応力との関係を相当塑性ひずみ速度ε ´毎に格別の特性を有するものとして得ることができる。
なお、前記実施形態を次のような構成により実現することもできる。
すなわち、前記実施形態では、応力演算に用いる有限要素法が動的陽解法のものである場合を説明したが、動的陽解法を用いることに限定されるものではない。
また、前記実施形態では、図4を用いて(1)式を適用した応力演算処理の処理手順の一例を示したが、(1)式が適用される演算処理は、これに限定されるものではない。
(実施例)
実施例は次のようになる。
先ず、適用材にJSC270Dを用いて、試験により、ひずみ速度を変えて応力ひずみ関係を得て、材料パラメータ(前記b,c,d等)を得た。
そして、三点曲げ圧潰試験について、演算結果とその試験結果とを比較した。
具体的には、図9に示すように、断面略四角形の適用材100の両端を支持するとともに、中央付近にパンチ101を押し当てることで、三点曲げ圧潰試験を行った。なお、図9の適用材100の形状は、圧潰試験後の状態を示している。その一方で、パーソナルコンピュータ等の演算処理手段により三点曲げ圧潰試験についてCAE解析を行った。本発明を適用して、前記材料パラメータ及び前記(1)式(前記(12)式又は(15)式))を用いてCAE解析を行った。さらに、その比較例(従来例)として、Cowper−Symonds式やテーブルデータ(テーブル式)を用いてCAE解析を行った。
CAE解析の演算条件は、実際の三点曲げ圧潰試験の条件と同一にしており、例えば、適用材100の支持距離を500mmとし、曲げ圧潰速度(パンチ101の速度)を10mm/secとしている。そして、CAE解析及び実際の三点曲げ圧潰試験を、パンチストロークが500mmとなったときの吸収エネルギーで評価した。吸収エネルギーは、例えば、図10に示すように、適用材100の支持点にかかる反力と、圧潰試験時のパンチ101の移動ストロークSとの積分値で概念できる値である。
図11は、その吸収エネルギーの評価結果を示す。
図11に示すように、実施例の結果(本発明を適用した結果)は、比較例のCowper−Symonds式やテーブル式で得た結果と比較して、実験値(実際の三点曲げ圧潰試験で得た値)により近い値となり、本発明を適用することで高い精度でCAE解析を行うことができた。具体的には、従来のテーブル式による手法で得た値は、実験値に対して7.1%程度の誤差があるのに対して、本発明を適用することで、その誤差を約半分の3.6%程度まで低減することができた。
試験で得たひずみ速度ε´と応力σとの関係を示す特性図である。 (1)式により得られるひずみ速度ε´、応力σ及びひずみεとの関係を示す特性図である。 本発明を適用した応力演算装置の構成を示すブロック図である。 応力演算装置により応力演算の処理手順を示すフローチャートである。 等方硬化における降伏曲線の変化の説明に使用した図である。 実験で得た応力と(1)式により得られる応力との関係を示す特性図である。 材料をJSC270Dとして得た相当塑性ひずみと応力(相当応力)との関係を示す特性図である。 材料をJSC980Yとして得た相当塑性ひずみと応力(相当応力)との関係を示す特性図である。 実施例の説明に使用した図である。 吸収エネルギーの説明に使用した図である。 吸収エネルギーの評価結果を示す図である。 相当塑性ひずみと応力比との関係を示す特性図である。 応力ひずみ関係をひずみ速度毎にテーブルを持つ場合の説明に使用した図である。 応力ひずみ関係を得る試験中の相当塑性ひずみとひずみ速度との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 入力部、2 演算処理部、3 出力部、4 記憶部

Claims (2)

  1. 応力σとひずみεとの関係を基に、有限要素法を用いた数値解析により材料の状態を推定する材料状態推定方法において、
    ε´をひずみ速度とし、σをひずみεを変数とする値とし、b,c,dを材料に応じて設定される定数とした場合に、下記式
    (σ−σ)(σ−(b・log(ε´)+c))=d
    で示される応力σ、ひずみε及びひずみ速度ε´の関係を基に、前記材料の状態を推定することを特徴とする材料状態推定方法。
  2. k,ε,nをそれぞれ定数として得られる下記Swiftの式
    σ=k(ε+ε)
    により前記値σを決定することを特徴とする請求項1に記載の材料状態推定方法。
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