JP5757224B2 - 構造部材の設計方法 - Google Patents
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Description
前記耐座屈荷重の仮定値Fciより小さな値を構造部材の耐座屈荷重の目標値Fctとする耐座屈荷重目標値の決定段階と、
前記金属板の材質及び前記端末条件を固定したままで、前記耐座屈荷重の目標値Fctを得るために必要な構造部材の有効幅Σcrを求め、前記有効幅Σcrを満たすように前記構造部材の閉断面形状を変更し、変更された閉断面形状から断面二次モーメントIrを求め、断面二次モーメントIrからオイラー座屈荷重Pcrを求める計算段階と、
前記オイラー座屈荷重Pcrを得るために必要な構造部材の有効幅Σcr+1を求め、前記有効幅Σcr+1を満たすように、前記構造部材の閉断面形状を再変更し、再変更された閉断面形状から断面二次モーメントIr+1を求め、断面二次モーメントIr+1からオイラー座屈荷重Pcr+1を求める再計算段階と、を有し、
更に、(Ir−Ir+1)の絶対値ΔIが所定の値以下の場合は、前記Ir+1を断面二次モーメントの収束値Iとして、収束値Iに対応する閉断面形状を取得し、絶対値ΔIが所定の値を超える場合には、得られたPcr+1をPcrにして前記再計算段階に戻す判定段階を有し、
前記再計算段階は、前記有効幅Σc r+1 を下記式(11)により求め、前記有効幅Σc r+1 を満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントI r+1 を下記式(12)により求め、前記オイラー座屈荷重Pc r+1 を下記式(13)により求める段階であることを特徴とする構造部材の設計方法。
[2] 閉断面構造を有する構造部材の閉断面が全て有効断面となるような単純形状、構造部材の材質及び構造部材の端末条件を仮定し、これらの仮定から構造部材の耐座屈荷重の仮定値Fc i を求める耐座屈荷重仮定値の決定段階と、
前記耐座屈荷重の仮定値Fc i より小さな値を構造部材の耐座屈荷重の目標値Fctとする耐座屈荷重目標値の決定段階と、
前記金属板の材質及び前記端末条件を固定したままで、前記耐座屈荷重の目標値Fctを得るために必要な構造部材の有効幅Σc r を求め、前記有効幅Σc r を満たすように前記構造部材の閉断面形状を変更し、変更された閉断面形状から断面二次モーメントI r を求め、断面二次モーメントI r からオイラー座屈荷重Pc r を求める計算段階と、
前記オイラー座屈荷重Pc r を得るために必要な構造部材の有効幅Σc r+1 を求め、前記有効幅Σc r+1 を満たすように、前記構造部材の閉断面形状を再変更し、再変更された閉断面形状から断面二次モーメントI r+1 を求め、断面二次モーメントI r+1 からオイラー座屈荷重Pc r+1 を求める再計算段階と、を有し、
更に、(I r −I r+1 )の絶対値ΔIが所定の値以下の場合は、前記I r+1 を断面二次モーメントの収束値Iとして、収束値Iに対応する閉断面形状を取得し、絶対値ΔIが所定の値を超える場合には、得られたPc r+1 をPc r にして前記再計算段階に戻す判定段階を有し、
前記再計算段階は、前記有効幅Σc r+1 を下記式(21)により求め、前記有効幅Σc r+1 を満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントI r+1 を下記式(22)により求め、前記オイラー座屈荷重Pc r+1 を下記式(23)により求める機能を有するとともに、
前記閉断面形状を変更することに伴い変化した板厚t r+1 を下記式(24)により求
め、塑性ひずみ量εp r+1 を下記式(25)により求め、流動応力σs r+1 を下記式(26)により求める機能を有することを特徴とする構造部材の設計方法。
[3] 前記耐座屈荷重仮定値の決定段階は、前記構造部材の形状を軸長l、高さh、幅w、肉厚tの中空四角柱形状と仮定し、前記構造部材の材質として弾性係数E及び流動応力σsを仮定し、端末条件定数λを1、4、2、1/4の何れかとして、下記式(1)より耐座屈荷重の仮定値Fciを求める段階であることを特徴とする[1]または[2]に記載の構造部材の設計方法。
[4] 前記計算段階は、前記有効幅Σcrを下記式(7)により求め、前記有効幅Σcrを満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントIrを下記式(8)により求め、前記オイラー座屈荷重Pcrを下記式(9)により求める段階であることを特徴とする[1]乃至[3]の何れか一項に記載の構造部材の設計方法。
[5] 前記計算段階は、前記有効幅Σcrを下記式(14)により求め、前記有効幅Σcrを満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントIrを下記式(15)により求め、前記オイラー座屈荷重Pcrを下記式(16)により求める機能を有するとともに、
前記閉断面形状を変更することに伴い変化した板厚trを下記式(17)により求め、
塑性ひずみ量εprを下記式(18)により求め、流動応力σsrを下記式(19)により求める機能を有する段階であることを特徴とする[1]乃至[3]の何れか一項に記載の構造部材の設計方法。
[6] 前記計算段階または前記再計算段階において、閉断面形状を変更する手段に前記構造部材の稜線に対する圧潰ビード付与を採用し、計算段階において前記閉断面形状を変更することに伴う板厚方向ひずみεt’または再計算段階において前記閉断面形状を変更することに伴う板厚方向ひずみεt”を下記式(27)により算定することを特徴とする[1]、[2]、[3]または[5]の何れか一項に記載の構造部材の設計方法。
本実施形態の構造部材の設計方法に適用される構造部材は、例えば、自動車用のフロントサイドメンバのような、軸方向から衝突荷重を受ける構造部材に適用される。フロントサイドメンバは、車両前部の車幅方向両側下部近傍に車両前後方向に沿って左右一対に配置される構造部材である。フロントサイドメンバは、車幅方向外側に配置されるアウタパネルと、車幅方向内側に配置されるインナパネルとから構成される。アウタパネル及びインナパネルは、例えば、薄板をプレス成形することによって形成される。フロントサイドメンバは、車両前後方向から見たときに閉断面形状を有しており、アウタパネルとインナパネルが相互に接合されることによって形成される。
各ステップ1〜6に対応する各処理手段は、例えばコンピュータの中央処理装置(CPU)の各機能として実現される。
耐座屈荷重仮定値の決定段階では、閉断面構造を有する構造部材の閉断面が全て有効断面となるような単純形状、構造部材の材質及び構造部材の端末条件を仮定し、これらの仮定から構造部材の耐座屈荷重(最大反力)の仮定値Fciを求める。図1Bに示す設計装置においては、入力手段11から単純形状、構造部材の材質及び構造部材の端末条件を入力し、入力された単純形状、構造部材の材質、端末条件に基づき、耐座屈荷重仮定値の決定手段1において耐座屈荷重(最大反力)の仮定値Fciを求める。以下、その手順について説明する。
次に、耐座屈荷重目標値の決定段階では、耐座屈荷重の目標値の決定手段2において、耐座屈荷重(最大反力)の仮定値Fciより小さな値を構造部材の耐座屈荷重(最大反力)の目標値Fctに設定する。先に求めた耐座屈荷重の仮定値Fciは、単純形状である中空四角柱形状を仮定し、さらに式30で示したようにその中空四角柱形状の全断面を有効と仮定して算出した値であり、実際の構造部材の形状は更に複雑な形状となり、全断面が有効とならなくなるから、構造部材の耐座屈荷重の目標値Fctは仮定値Fci未満になる。よって、耐座屈荷重(最大反力)の仮定値Fciより小さな値を構造部材の耐座屈荷重(最大反力)の目標値Fctに設定する。
次に、計算段階では、金属板の材質及び前記端末条件を固定したままで、耐座屈荷重の目標値Fctを得るために必要な構造部材の有効幅Σcrを有効幅の総和の算出手段3において求め、有効幅Σcrを満たすように構造部材の閉断面形状を断面形状変更手段4において変更し、変更された閉断面形状から断面二次モーメントIrを断面二次モーメント算出手段5において求め、断面二次モーメントIrからオイラー座屈荷重Pcrをオイラー座屈荷重の算出手段6において求める。以下、その手順を説明する。
式(38)、式(39)を採用することにより、塑性ひずみ量εpr、変化後板厚trともに板厚方向ひずみεt’の関数として導出することが可能である。
さらに、式(38)、式(39)で用いる板厚方向ひずみεt’は、式(39)の導出で用いた仮定により、断面周長の変化を用いて容易に算出することが可能である。
但し、閉断面形状の変更に伴って導入される板厚方向ひずみεt’が経験則等により既に明らかである場合は、その値を用いても良い。
次に、再計算段階では、オイラー座屈荷重Pcrを得るために必要な構造部材の有効幅Σcr+1を求め、有効幅Σcr+1を満たすように、構造部材の閉断面形状を再変更し、再変更された閉断面形状から断面二次モーメントIr+1を求め、断面二次モーメントIr+1からオイラー座屈荷重Pcr+1を求める。再計算段階の手順は先の計算段階とほぼ同じであり、先の説明と同様にして図1Bに示す各手段3〜6において行われる。その手順を以下に説明する。
上述の再計算段階に代えて行う再計算段階では、上述の計算段階の各機能のうち、オイラー座屈荷重Pcrを得るために必要な構造部材の有効幅Σcr+1を得る式として、下記式(41)に代わって下記式(44)を用いる。
次に、前記閉断面形状を変更することに伴い変化した板厚tr+1を下記式(45)により求める。式(45)中のεt”は再計算段階において前記閉断面形状を変更することに伴う板厚方向ひずみである。
式(45)、式(46)を採用することにより、塑性ひずみ量εpr+1、変化後板厚tr+1ともに板厚方向ひずみεt”の関数として導出することが可能である。
さらに、式(45)、式(46)で用いる板厚方向ひずみεt”は、式(46)、式(39)の導出で用いた仮定により、断面周長の変化を用いて容易に算出することが可能である。
但し、閉断面形状の変更に伴って導入される板厚方向ひずみεt”が経験則等により既に明らかである場合は、その値を用いても良い。
次に、判定段階では、判定手段7において、計算段階及び再計算段階で得られた断面二次モーメントの差が一定の値以下であるかどうかを判定し、一定の値以下である場合は断面二次モーメントが収束したとして、その収束値を最終的な構造部材の断面二次モーメントとして、計算結果表示手段13に出力させる。すなわち、(Ir−Ir+1)の絶対値ΔIが所定の値以下になる場合は、Ir+1を断面二次モーメントの収束値Iとして、収束値Iに対応する閉断面形状を取得する。また、絶対値ΔIが所定の値を超える場合には、有効幅Σcr+1を得る式として式(41)を用いる場合にはPcr+1をPcrにして再計算段階に戻す。また同様に、有効幅Σcr+1を得る式として式(44)を用いる場合にはPcr+1をPcrに、tr+1をtrに、σsr+1をσsrにして再計算段階に戻す。
本発明例1において、細長比l/kは、式(32)から算出されたkを用いて求めた。また座屈応力σRは式(31)で算出した。最大反力推定値Fcは式(33)で算出した。
また、比較例1は細長比l/kを考慮しない方法であり、この場合の最大反力推定値Fcは式(31)においてl/k=0として座屈応力σRを求め、この座屈応力σRに基づき式(33)で算出した。
更に、比較例2は有効幅cを考慮しない方法であり、この場合の細長比l/kはl/k=l/√(I/S)により算出した。ここで、Sは構造部材の断面積である。また座屈応力σRは式(31)で算出した。最大反力推定値Fcは式(33)で算出した。
また、比較例1の手法によって推定した最大反力推定値Fcは、細長比L/kが短い場合ではFEM解析結果を比較的精度よく推定で来ているものの、細長比L/kが長い場合ではFEM解析結果と大きく乖離していることがわかる。
一方で、本発明例1によって推定した最大反力推定値Fcは、細長比L/kの長短に関わらずFEM解析結果を精度よく推定で来ていることがわかる。
本構造体は図3及び図4に示す辺A〜辺Bの4辺で構成される長方形閉断面を有する。また、ハット部材とクロージングプレートはスポット要素で締結されており、そのスポット要素の長手方向間隔は上下両端のみ15mm、それ以外は30mmである。軸方向の長さl(mm)は適宜変化させて解析を行った。また、図3及び図4に示す構造体の材料特性値は、表1に示す特性値を使用した。
実施例2では剛体面の傾きθ1=5度とした。これにより細長比が小さい構造体は長手方向に蛇腹状に圧潰し、細長比が大きい構造体も、衝突後ある程度時間が経過した後は長手方向のある断面においてz軸周りに回転するように屈曲するが、初期は先端部(圧潰ビード設置付近)を起点とした圧潰変形が支配的となる。衝突開始から100ms経過するまでの間に、構造体から剛体壁に作用する反力を測定し、その間の最大値を最大反力として衝突性能の評価値とした。
この表2中の値を初期の設定値とし、構造部材の断面形状が全て有効幅となる理想的な耐座屈荷重を求め、この耐座屈荷重よりも小さくなるように構造部材の耐座屈荷重の設計値を仮決めし、仮決めした設計値から必要な有効幅を求め、この必要な有効幅を実現できるような構造部材の断面形状を再設計し、再設計した構造部材の形状からオイラー座屈荷重を求めるとともに断面二次モーメントを求め、求めたオイラー座屈荷重から再度必要な有効幅を求める、といった工程を、断面二次モーメントが所定の値以下になるまで繰り返し行って、断面二次モーメントの収束値、すなわち断面形状を決定した。
耐座屈荷重仮定値の決定段階と耐座屈荷重目標値の決定段階の実行結果を表5に示す
また、比較例1の手法によって推定した最大反力推定値Fcは、細長比L/kが短い場合ではFEM解析結果を比較的精度よく推定で来ているものの、細長比L/kが長い場合ではFEM解析結果と大きく乖離していることがわかる。
一方で、本発明例2、本発明例3によって推定した最大反力推定値Fcは、細長比L/kの長短に関わらずFEM解析結果を精度よく推定で来ていることがわかる。
特に本発明例3は、塑性ひずみ量εpr、変化後板厚trの変化を考慮することが可能であることから、本発明例2よりも高精度に最大反力を推定可能であることがわかる。
Claims (6)
- 閉断面構造を有する構造部材の閉断面が全て有効断面となるような単純形状、構造部材の材質及び構造部材の端末条件を仮定し、これらの仮定から構造部材の耐座屈荷重の仮定値Fciを求める耐座屈荷重仮定値の決定段階と、
前記耐座屈荷重の仮定値Fciより小さな値を構造部材の耐座屈荷重の目標値Fctとする耐座屈荷重目標値の決定段階と、
前記金属板の材質及び前記端末条件を固定したままで、前記耐座屈荷重の目標値Fctを得るために必要な構造部材の有効幅Σcrを求め、前記有効幅Σcrを満たすように前記構造部材の閉断面形状を変更し、変更された閉断面形状から断面二次モーメントIrを求め、断面二次モーメントIrからオイラー座屈荷重Pcrを求める計算段階と、
前記オイラー座屈荷重Pcrを得るために必要な構造部材の有効幅Σcr+1を求め、前記有効幅Σcr+1を満たすように、前記構造部材の閉断面形状を再変更し、再変更された閉断面形状から断面二次モーメントIr+1を求め、断面二次モーメントIr+1からオイラー座屈荷重Pcr+1を求める再計算段階と、を有し、
更に、(Ir−Ir+1)の絶対値ΔIが所定の値以下の場合は、前記Ir+1を断面二次モーメントの収束値Iとして、収束値Iに対応する閉断面形状を取得し、絶対値ΔIが所定の値を超える場合には、得られたPcr+1をPcrにして前記再計算段階に戻す判定段階を有し、
前記再計算段階は、前記有効幅Σc r+1 を下記式(11)により求め、前記有効幅Σc r+1 を満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントI r+1 を下記式(12)により求め、前記オイラー座屈荷重Pc r+1 を下記式(13)により求める段階であることを特徴とする構造部材の設計方法。
- 閉断面構造を有する構造部材の閉断面が全て有効断面となるような単純形状、構造部材の材質及び構造部材の端末条件を仮定し、これらの仮定から構造部材の耐座屈荷重の仮定値Fciを求める耐座屈荷重仮定値の決定段階と、
前記耐座屈荷重の仮定値Fciより小さな値を構造部材の耐座屈荷重の目標値Fctとする耐座屈荷重目標値の決定段階と、
前記金属板の材質及び前記端末条件を固定したままで、前記耐座屈荷重の目標値Fctを得るために必要な構造部材の有効幅Σcrを求め、前記有効幅Σcrを満たすように前記構造部材の閉断面形状を変更し、変更された閉断面形状から断面二次モーメントIrを求め、断面二次モーメントIrからオイラー座屈荷重Pcrを求める計算段階と、
前記オイラー座屈荷重Pcrを得るために必要な構造部材の有効幅Σcr+1を求め、前記有効幅Σcr+1を満たすように、前記構造部材の閉断面形状を再変更し、再変更された閉断面形状から断面二次モーメントIr+1を求め、断面二次モーメントIr+1からオイラー座屈荷重Pcr+1を求める再計算段階と、を有し、
更に、(Ir−Ir+1)の絶対値ΔIが所定の値以下の場合は、前記Ir+1を断面二次モーメントの収束値Iとして、収束値Iに対応する閉断面形状を取得し、絶対値ΔIが所定の値を超える場合には、得られたPcr+1をPcrにして前記再計算段階に戻す判定段階を有し、
前記再計算段階は、前記有効幅Σc r+1 を下記式(21)により求め、前記有効幅Σc r+1 を満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントI r+1 を下記式(22)により求め、前記オイラー座屈荷重Pc r+1 を下記式(23)により求める機能を有するとともに、
前記閉断面形状を変更することに伴い変化した板厚t r+1 を下記式(24)により求
め、塑性ひずみ量εp r+1 を下記式(25)により求め、流動応力σs r+1 を下記式(26)により求める機能を有することを特徴とする構造部材の設計方法。
- 前記耐座屈荷重仮定値の決定段階は、前記構造部材の形状を軸長l、高さh、幅w、肉厚tの中空四角柱形状と仮定し、前記構造部材の材質として弾性係数E及び流動応力σsを仮定し、端末条件定数λを1、4、2、1/4の何れかとして、下記式(1)より耐座屈荷重の仮定値Fciを求める段階であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の構造部材の設計方法。
- 前記計算段階は、前記有効幅Σcrを下記式(14)により求め、前記有効幅Σcrを満たすように前記構造部材にエンボス付与、断面周長の増減、閉断面形状の多角形化またはビード付与の少なくとも1以上の手段により閉断面形状を変更し、前記断面二次モーメントIrを下記式(15)により求め、前記オイラー座屈荷重Pcrを下記式(16)により求める機能を有するとともに、
前記閉断面形状を変更することに伴い変化した板厚trを下記式(17)により求め、
塑性ひずみ量εprを下記式(18)により求め、流動応力σsrを下記式(19)により求める機能を有する段階であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の構造部材の設計方法。
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