JP5130852B2 - 紙幣整理装置 - Google Patents
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図において、1は紙幣の投入部で、装置正面の上部に設けられている。2は紙幣の真偽、金種、正損、表裏等の鑑別、及び計数を行うと共に、搬送異常の検出を行う鑑別部で、装置内に設けられている。3は紙幣の搬送路で、この搬送路3については後で説明する。4は紙幣の表裏反転を行う表裏反転部で、装置内の鑑別部2の後段に位置するように設けられている。
6は鑑別部2で金種不明と鑑別されたりあるいは搬送異常が検知されたりしたリジェクト紙幣を集積するリジェクトポケットで、前記投入部1の上方に設けられており、このリジェクトポケット6に集積された紙幣にオペレータが直接アクセスできるものとなっている。
8は移送機構であり、一時集積部7a〜7eに集積された紙幣、例えば100枚の紙幣を紙幣クランプ部で挟持し、その紙幣クランプ部を前後動および上下動させて後述する紙幣結束機構へ移送させるものである。
10は紙幣束の放出口であり、紙幣結束機構9で結束した紙幣束を放出するためのものである。
また、装置上面においてオープンポケット5の後方に位置するように操作表示部11が設けられ、その操作表示部11はLCDとその表面に配置した入力手段としてのタッチパネルによって構成されており、オペレータは操作表示部11を操作してモードの指定、一時集積部7a〜7eに集積する紙幣に金種や集積順序の設定、および後述するように一時集積部7a〜7eに投入された紙幣の金種毎の枚数ならびに合計枚数等の入力を行うものとなっており、入力された情報はメモリや磁気ディスク等の記憶部に記憶させるようになっている。
12は装置正面に設けられた扉であり、この扉12を開け、集積機構7を引き出すことでオペレータは一時集積部7a〜7eにアクセスできるようになっている。
ここで、搬送路3について説明する。紙幣整理装置内の上部において搬送路3は第1の搬送路〜第5の搬送路から成り、第1の搬送路は投入部1から鑑別部2を経て第1の分岐点にいたるように設けられ、第2の搬送路はその分岐点からリジェクトポケット6にいたるように設けられている。
なお、上述した分岐点のそれぞれの近傍には紙幣の搬送方向を切替える図示しない切替えブレードが設けられ、図示しない制御部により動作制御されるものとなっている。
また、扉12を開け、集積機構7を引き出すことでオペレータは一時集積部7a〜7eに集積された紙幣を取り出すこと、および紙幣を一時集積部7a〜7eに投入することもできるようになっている(紙幣投入受付手段)。なお、紙幣が投入された場合、光学式センサ等の投入検知手段で紙幣が投入されたことを検知できるようになっている。
紙幣クランプ部は上下方向に開閉するふたつのクランプ爪を有し、この紙幣クランプ部はクランプ部移動手段上に搭載されていて、一時集積部7a〜7eからふたつのクランプ爪で紙幣をクランプして引き抜くときは、クランプ部移動手段がクランプ部を一時集積部7a〜7eに対して押し出し、紙幣をクランプできる位置まで移動させるようになっている。
この移送機構8の一連の動作を説明すると、例えば一時集積部7aに集積された紙幣を引き抜く場合、まず上下動手段により紙幣クランプ部をクランプ部移動機構と共にポジションセンサの位置まで上昇させ、ポジションセンサがクランプ部移動機構を検知した位置で上昇を停止させる。
押し出された紙幣クランプ機構のふたつのクランプ爪は、一時集積部7aの短手整位機構側に設けられている開口部に挿入され、集積板と押さえ板により挟持されている紙幣を上下から挟みつけて把持する。次に、集積板と押さえ板を開くことで、両者による紙幣の挟持を解除すると、これにより紙幣が紙幣クランプ部に渡されたことになるので、ふたつのクランプ爪で紙幣を把持した紙幣クランプ部をクランプ部移動手段により引き戻す。
図3は紙幣結束機構9の概略側面図である。この紙幣結束機構9は、ローラ及びベルト等から成る搬送手段90と、紙テープ等による結束用のテープ91と、印字手段92と、テープ91を供給する供給手段93と、テープ91を所定の長さに切断するカッター94と、図示しない結束手段を備えており、以下のように紙幣を結束する。
紙幣整理装置の電源が投入されると操作表示部11に初期画面が表示されるので、この初期画面の「バラ紙幣施封」ボタンを指で押下して選択する。これにより図4に示すバラ紙幣施封モード画面を操作表示部11に表示する。このバラ紙幣施封モード画面は、例えば「バラ紙幣施封モード 施封するバラ紙幣内容を印字する場合は、枚数を入力してください。」等の文言、入力された枚数を表示するための領域、金種毎の紙幣の枚数および合計枚数を入力するための「枚数入力」ボタン、枚数を入力せずにバラ紙幣の施封動作を開始させる「開始」ボタン、およびバラ紙幣施封モードを終了させるための「キャンセル」ボタン等で構成されている。
「開始」ボタンが押下されると上述した移送機構8は一時集積部7aに投入された紙幣を紙幣結束機構9へ移送する。紙幣結束機構9は操作表示部11で入力された紙幣の金種毎の枚数、合計枚数等を図7に示すようにテープ91に印字し(紙帯印字手段)、移送された紙幣Pをそのテープ91で結束して放出口10へ送り出す。なお、図7は結束した紙幣の平面図を示している。
なお、一時集積部7aに投入された紙幣の長手方向の端部を一時集積部7aに設けた長手整位機構で叩いて紙幣を揃えるようになっている。
また、紙幣を輪ゴムやクリップ等でまとめる操作者の作業を不要にすることができる。
また、紙幣を輪ゴムやクリップ等でまとめておく作業が不要になり、操作者にかかる作業負担を軽減することができるという効果が得られる。
第2の実施例の紙幣整理装置の構成は、第1の実施例の紙幣整理装置の構成にバラ紙幣の投入を受付けるとともに一時集積部に集積され、結束可能枚数に達しなかった紙幣を返却するための紙幣投入返却部が設けられたものとなっている。
図8において、13は紙幣投入返却部であり、装置前面の上部に設けられ、バラ紙幣の投入を受付けるとともに一時集積部に集積され、結束可能枚数に達しなかった紙幣を返却するための紙幣皿である。この紙幣投入返却部13は、図9に示すように紙幣を載置するための紙幣投入返却トレイ131、紙幣投入返却トレイ131の側面に取り付けられたスライドレール133、紙幣投入返却トレイ131を装置側に付勢する弾性部材等のスプリング134、投入される紙幣の長手方向を揃えるための整位レバー135等で構成され、図示しない駆動手段で紙幣整理装置の前後方向に移動可能になっている。
また移送機構8は、紙幣クランプ部、クランプ部移動手段、上下動手段を備えているのは第1の実施例と同様である。
紙幣クランプ部は、紙幣投入返却部13からふたつのクランプ爪で紙幣をクランプして引き抜くときは、クランプ部移動手段がクランプ部を紙幣投入返却部13に対して押し出し、切欠き部132を通過して紙幣をクランプできる位置まで移動させるようになっている。
この移送機構8の一連の動作を説明すると、紙幣投入返却部13に集積された紙幣を引き抜く場合、まず上下動手段により紙幣クランプ部をクランプ部移動機構と共にポジションセンサの位置まで上昇させ、ポジションセンサがクランプ部移動機構を検知した位置で上昇を停止させる。
このように紙幣整理装置は、投入部1、鑑別部2、搬送路3、表裏反転部4、オープンポケット5、リジェクトポケット6、集積機構7、一時集積部7a〜7e、移送機構8、紙幣結束機構9、放出口10、操作表示部11、扉12、紙幣投入返却部13等で構成され、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御部が紙幣整理装置全体を制御する。
また、一時集積部7a〜7eに集積された紙幣を紙幣投入返却部13に引き渡す動作は本発明に直接関係しないのでその説明を省略する。
上述した構成の作用について説明する。
「開始」ボタンが押下されると紙幣投入返却部13を装置の前面側に移動させ、バラ紙幣の投入を待つ。
操作者は紙幣投入返却部13の投入返却トレイ131の長手方向にスライド可能な整位レバー135を投入するバラ紙幣の外形に合わせてスライドさせた後、バラ紙幣を投入する。
このようにして損券と鑑別されるような紙幣を紙幣投入返却部に投入し、その紙幣を移送機構で紙幣結束機構へ移送して結束するようにしたことにより、紙幣を1枚ずつ分離して搬送する必要がなくなり、紙幣の詰まりや誤計数等の装置の異常を発生させることがなくなる。
さらに、損券と鑑別されるような紙幣を紙幣投入返却部に投入するようにしたことにより、操作者は容易な操作で紙幣を結束させることができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、損券と鑑別されるような紙幣を紙幣投入返却部に投入するようにしたことにより、操作者は容易な操作で紙幣を結束させることができるという効果が得られる。
2 鑑別部
3 搬送路
4 表裏反転部
5 オープンポケット
6 リジェクトポケット
7 集積機構
7a〜7e 一時集積部
8 移送機構
9 紙幣結束機構
10 放出口
11 操作表示部
12 扉
90 搬送手段
91 テープ
92 印字手段
93 テープ供給手段
94 カッター
Claims (3)
- 集積機構の一時集積部に集積された紙幣を移送機構で紙幣結束機構へ移送し、紙幣結束機構がその紙幣を紙帯で結束する紙幣整理装置において、
操作者の操作により、引き出された集積機構の一時集積部に紙幣の投入を受付ける紙幣投入受付手段と、
前記紙幣投入受付手段が投入を受付けた紙幣の束を挟持して前記紙幣結束機構へ移送する移送機構と、
前記紙幣投入受付手段が投入を受付けた紙幣の枚数の入力を受付け、記憶部に記憶させる入力手段と、
前記入力手段が記憶部に記憶させた紙幣の枚数を紙帯に印字する紙帯印字手段と、
前記紙幣投入受付手段で受付けた紙幣を結束する動作を開始させる指示の入力を受付ける動作開始指示入力手段とを設け、
前記動作開始指示入力手段が動作を開始させる指示の入力を受付けると、前記移送機構が前記紙幣投入受付手段で操作者の操作により投入を受付けた一時集積部の紙幣の束を挟持して前記紙幣結束機構へ移送し、該紙幣結束機構が紙幣の枚数を印字した紙帯で移送された紙幣を結束するようにしたことを特徴とする紙幣整理装置。 - 集積機構の一時集積部に集積された所定の枚数の紙幣を移送機構で紙幣結束機構へ移送して紙幣結束機構がその紙幣を紙帯で結束し、一時集積部に集積された所定の枚数に満たない紙幣を移送機構で紙幣皿へ移送して放出する紙幣整理装置において、
操作者の操作により、紙幣皿に紙幣の投入を受付ける紙幣投入受付手段と、
前記紙幣投入受付手段が投入を受付けた紙幣皿の紙幣の束を挟持して前記紙幣結束機構へ移送する移送機構と、
前記紙幣投入受付手段が投入を受付けた紙幣の枚数の入力を受付け、記憶部に記憶させる入力手段と、
前記入力手段が記憶部に記憶させた紙幣の枚数を紙帯に印字する紙帯印字手段と、
前記紙幣投入受付手段で受付けた紙幣を結束する動作を開始させる指示の入力を受付ける動作開始指示入力手段とを設け、
前記動作開始指示入力手段が動作を開始させる指示の入力を受付けると、前記移送機構が前記紙幣投入受付手段で操作者の操作により投入を受付けた紙幣皿の紙幣の束を挟持して前記紙幣結束機構へ移送し、該紙幣結束機構が紙幣の枚数を印字した紙帯で移送された紙幣を結束するようにしたことを特徴とする紙幣整理装置。 - 請求項1または請求項2の紙幣整理装置において、
前記紙幣の枚数を、前記紙幣投入受付手段が投入を受付けた紙幣の金種毎の枚数および合計枚数のうちいずれかひとつ以上としたことを特徴とする紙幣整理装置。
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