JP5130787B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ装置に関する。
液晶ディスプレイは、映像が細密である一方で、ディスプレイが破損しやすいという難点がある。このような液晶ディスプレイを低い位置に設置したような場合に、猫や犬、幼児が、ディスプレイに表示される映像に興味を持って近づき、引っ掻く等してディスプレイに傷を付けてしまうという問題があった。
そこで、特許文献1には、赤外線センサによって、視聴者がテレビに近づき過ぎたことを検知して、テレビの映像を自動的に消滅させるテレビ装置が提案されている。
実開平7−43743号公報
しかしながら、上記特許文献1のテレビ装置では、ディスプレイに近づいた者の区別を行わずに、テレビの映像を消滅させるため、大人が近づいた場合にも映像が消去されることとなって、不都合が生じてしまう。
本発明の課題は、幼児や、猫等の動物によるディスプレイの破損を防止することができ、使い勝手の良いディスプレイ装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ディスプレイ装置において、映像を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイの前方における第1の検出範囲内の物体を検出する第1の検出センサと、
前記ディスプレイの前方における、前記第1の検出範囲よりも下方の第2の検出範囲内の物体を検出する第2の検出センサと、
前記第1の検出センサ及び第2の検出センサにより物体が検出された場合に、侵入者が存在すると判断し、前記第1の検出センサにより物体が検出されず、前記第2の検出センサのみにより物体が検出された場合に、幼児又は動物が存在すると判断する判断手段と、
前記判断手段により侵入者が存在すると判断された場合に、侵入者が存在する旨の警告又は警備会社へ通報する侵入者監視手段と、
前記判断手段により幼児又は動物が存在すると判断された場合に、前記ディスプレイに表示される映像を消す表示制御手段と、
前記判断手段により幼児又は動物が存在すると判断された場合に、当該幼児又は動物を遠ざける所定の周波数帯を有する音信号を出力する音出力手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスプレイ装置において、前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサのそれぞれを、上下方向に可動とする可動部を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置において、前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサのそれぞれの角度を調整可能とする角度調整部を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のディスプレイ装置において、前記ディスプレイは、液晶ディスプレイであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のディスプレイ装置において、前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサのそれぞれは、赤外線センサであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のディスプレイ装置において、前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサを前記ディスプレイの側面部に備えることを特徴とする。
本発明によれば、ディスプレイにより、映像が表示され、第1の検出センサにより、ディスプレイの前方における第1の検出範囲内の物体が検出され、第2の検出センサにより、第1の検出範囲よりも下方の第2の検出範囲内の物体が検出され、判断手段により、第1の検出センサ及び第2の検出センサにより物体が検出された場合に、侵入者が存在すると判断され、第1の検出センサにより物体が検出されず、第2の検出センサのみにより物体が検出された場合に、幼児又は動物が存在すると判断され、侵入者監視手段により、判断手段により侵入者が存在すると判断された場合に、侵入者が存在する旨の警告又は警備会社へ通報され、表示制御手段により、判断手段により幼児又は動物が存在すると判断された場合に、ディスプレイに表示される映像が消され、音出力手段により、判断手段により幼児又は動物が存在すると判断された場合に、当該幼児又は動物を遠ざける所定の周波数帯を有する音信号が出力される。
したがって、第2の検出センサにより、第2の検出範囲のみで物体が検出された場合に、ディスプレイに表示される映像が消されるため、幼児や、猫等の動物等の、大人よりも背丈の低い物体がディスプレイに近づいた場合にのみ、ディスプレイの映像を消すことが可能となる。よって、幼児や、猫等の動物等がディスプレイの表示される映像に対して興味を持つことを阻止することにより、幼児や、猫等の動物等によるディスプレイの破損を防止することができるとともに、大人が近づいた場合には映像が消されることがなく使い勝手の良いディスプレイ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明を行う。本実施形態では、ディスプレイ装置として液晶テレビジョン受像機について説明する。
図1は、本実施形態の液晶テレビジョン受像機100の要部構成を例示するブロック図である。また、図2は、本実施形態の液晶テレビジョン受像機100の平面図である。
まず、図1を参照しながら、本実施形態の液晶テレビジョン受像機100の要部構成について説明する。
液晶テレビジョン受像機100は、例えば、図1に示すように、キー操作部1、テレビジョン放送信号を受信するアンテナ2、アンテナ2から入力された所定の周波数の音声・映像信号を選局するチューナ3、チューナ3により選局された映像信号を復調する復調部4、復調部4により復調された映像信号をデコードするデコーダ部5、映像信号及び音声信号に対して所定の映像処理を行う信号処理部6、映像信号に基づく映像を表示させる表示部7、音声を出力する音声出力部(音出力手段)8、第1の検出範囲R1又は第2の検出範囲R2に存在する物体を検出する検出部9、液晶テレビジョン受像機100全体を統括制御する制御部10等を備えて構成され、各部はバス11により接続されている。
キー操作部1は、例えば、ユーザが液晶テレビジョン受像機100に対して各種指示を入力するための複数のキーを備え、ユーザによるキーの押下操作に基づいて、押下されたキーに対応する操作信号をCPU101に出力する。
当該キー操作部1は、液晶テレビジョン受像機100の筐体100aの前面部や、また、液晶テレビジョン受像機100を遠隔操作するリモートコントローラに設けられる。
アンテナ2は、例えば、屋外において所定の方向に向けて配置されており、図示しないテレビジョン放送局から発信される高周波(RF)のテレビジョン放送信号である音声・映像信号を受信する。
チューナ3は、例えば、図示は省略するが、高周波増幅回路と、局部発振回路及び混合回路から成る周波数変換回路と、を備えて構成されており、アンテナ2等により入力されたテレビジョン放送信号を、高周波増幅回路において増幅し、混合回路において局部発振回路から出力される局部発振信号と混合し、さらに、特定の周波数を選局するための制御部10からの制御信号に応じて、特定周波数帯の中間周波信号(IF信号)を受信し、当該中間周波信号に所定の処理を行って復調部4に出力する。
復調部4は、例えば、制御部10の制御に従い、チューナ3から出力された中間周波信号に対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)復調や誤り訂正などの処理を実行し、トランスポートストリーム(TS)を生成して、デコーダ部5に出力する。
デコーダ部5は、例えば、復調部4から入力されたトランスポートストリームを、図示しないTSデコーダにおいて、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)規格下のビデオストリーム、オーディオストリーム及びPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等に分離するとともに、ビデオストリームを図示しないビデオデコーダに、オーディオストリームを図示しないオーディオデコーダに出力し、さらに、PSI/SIに含まれるデータを制御部10に供給する。ビデオデコーダは、TSデコーダから入力されたビデオストリームを復号し、逆DCT変換や動き補償制御等を行い、映像データを生成して、信号処理部6に出力する。また、オーディオデコーダは、TSデコーダから入力されたオーディオストリームを復号し、音声データを生成して信号処理部6に出力する。
信号処理部6は、図示しない映像処理部及び音声処理部を備え、オーディオデコーダから入力された音声データに対して、D/A変換等の各種処理を行い、音声信号を生成して音声出力部8に出力するとともに、ビデオデコーダから入力された映像データに対して、画質調整処理等の各種の映像処理を行い、映像信号を生成して表示部7に出力する。
表示部7は、例えば、アクティブマトリクス駆動方式による液晶(LCD :Liquid Crystal Display)ディスプレイ7aを備えている。当該液晶ディスプレイ7aは、図示は省略するが、ガラス基板と対向基板とが2枚の偏光板で挟まれるとともに、これらの間に液晶層が封入されており、背面側にバックライト7bが配設されている。
音声出力部8は、例えば、スピーカ8a等を備え、信号処理部6から入力された音声信号に基づく音声を出力させる。また、音声出力部8は、発振回路8bを備えて構成され、後述の音声出力プログラム104bの実行において、制御部10による制御に従い、所定の周波数で発振して、テレビジョン放送の音声信号に当該所定の周波数の音声信号を重畳させて音声を出力する。
検出部9は、例えば、第1の検出センサ91、第2の検出センサ92、レール(可動部)93、角度調整部94、95等を備えて構成され、第1の検出センサ91、第2の検出センサ92により、液晶ディスプレイ7aの前方領域の検出範囲内に、人間や動物(物体)が検出された際に、検出信号を制御部10に出力する。検出部9の第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92は、例えば、人間や動物の発する赤外線放射量の変化を検出する焦電型の赤外線センサである。
具体的には、液晶テレビジョン受像機100の筐体100aには、例えば、図2に示すように、前面部の一側方に、上下方向に延びる2本のレール93が、平行に付設されている。また、当該レール93上には、レール93の長手方向に沿って転動する2つの回転ローラ(図示省略)を備えた支持部(図示省略)と、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92が、自重によって下降するのを阻止するための2つのストッパ(図示省略)が設けられている。第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92のそれぞれは、これらの支持部に取り付けられており、回転ローラが転動することにより、上下方向にスライドする。また、レール93には上下方向に並ぶ複数の穴が設けられ、2つのストッパは当該レールの穴に挿入される。第1の検出センサ91は、図2に示すように、上下方向に延びるレール93における上側に取り付けられ、第2の検出センサ92は、下側に取り付けられている。ユーザは、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92のそれぞれを、所望の位置に手動で昇降させて、その位置のストッパに当接させることにより、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の固定位置を自在に変更することができる。
また、レール93上には、第1の検出センサ91の角度を上下方向に調整するための角度調整部94と、第2の検出センサ92の角度を上下方向に調整するための角度調整部95が配設される。当該角度調整部94、95は、上下方向と直交する軸線回りに回動可能であるとともに、締結部材(図示省略)によりその回動が阻止されるように構成され、角度調整部94及び角度調整部95に取り付けられた第1の検出センサ91と第2の検出センサ92の姿勢を維持する。ユーザは、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の傾斜角度を、角度調整部94、95のそれぞれを回動させることにより、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の、筐体100aに対する傾斜角度を、手動で変更することができる。
図3は、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92による検出が行われる検出範囲を説明するための図である。
第1の検出センサ91は、上述したように、上下方向に延びるレール93の上側に取り付けられており、図3に例示する第1の検出範囲R1内の物体を検出する。また、第2の検出センサ92は、第1の検出センサ91より下側に取り付けられており、図3に例示する第1の検出範囲R1よりも下方の、第2の検出範囲R2内の物体を検出する。
ユーザは、液晶テレビジョン受像機100を配置する場所(例えば、床面等)に応じて、第1の検出範囲R1及び第2検出範囲R2が適切な範囲となるよう、当該第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の、レール93上における上下方向の位置と、筐体100aに対する傾斜角度を調整する。
第1の検出範囲R1及び第2の検出範囲R2は、具体的には、液晶テレビジョン受像機100の前方領域に存在する物体が、幼児や猫等の動物よりも背丈の高い大人である場合に、その大人が、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の両方により検出されるような範囲に設定されるとともに、液晶テレビジョン受像機100の前方領域に存在する物体が、大人よりも背丈の低い幼児や猫等の動物である場合に、その幼児や動物が、第1の検出センサ91によっては検出されず、第2の検出センサ92のみによって検出されるような範囲に設定される。
すなわち、例えば、第1の検出範囲R1が、液晶テレビジョン受像機100の液晶ディスプレイ7aから所定の距離離れた位置において、底面から100cm以上の領域である場合には、100cm以上の背丈の大人が、液晶ディスプレイ7aに当該所定の距離近づくと、第1の検出センサ91と第2の検出センサ92の両方によって検出されることとなる。一方、同様の場合において、100cm未満の背丈の幼児や猫等の動物が、液晶ディスプレイ7aに当該所定の距離近づくと、第1の検出センサ91によっては検出されず、第2の検出センサ92によってのみ検出されることとなる。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)101、RTC(Real Time Clock)102、メモリ部103、ROM(Read Only Memory)104等を備えて構成されている。
CPU101は、液晶テレビジョン受像機100の各部から入力された入力信号に応じて、ROM104に格納された各種プログラムを実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力することにより、液晶テレビジョン受像機100の動作全般を統括制御する。
RTC102は、CPU101による制御に応じて時間データをカウントし、カウントした時間データをCPU101に対して出力する。
メモリ部103は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリからなるワークエリア(図示省略)を備え、CPU101によって各種プログラムが実行される際に生じる処理結果や、入力されたデータ等をこのワークエリアに記憶させる。また、メモリ部103は、EPROM(Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリからなるデータエリア(図示省略)を備えている。
ROM104は、例えば、不揮発性メモリから成るプログラム格納エリアを有しており、具体的には、表示制御プログラム104a、音声出力プログラム104b等を記憶している。
表示制御プログラム104aは、例えば、CPU101に、第1の検出センサ91により物体が検出されず、第2の検出センサ92のみにより物体が検出された場合に、液晶ディスプレイ7aに表示される映像を消す機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU101は、第1の検出範囲R1・第2の検出範囲R2における物体の検出に応じて、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92から出力される検出信号を監視する。そして、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92により、第1の検出範囲R1と、第1の検出範囲R1よりも下方の、第2の検出範囲R2の両方において、物体が検出された際には、大人が検出されたと判断して監視を継続する。一方、第1の検出センサ91により、第1の検出範囲R1内に物体が検出されず、第2の検出センサ92により、第2の検出範囲R2に物体が検出された際には、猫等の動物や幼児が検出されたと判断して、液晶ディスプレイ7aに表示される映像を消去する。映像を消去する方法として、CPU101は、例えば、バックライト7bをオフする処理や、液晶ディスプレイ7bに黒画面等を出力させる処理等を行う。
CPU101は、かかる表示制御プログラム104aを実行することにより、表示制御手段として機能する。
音声出力プログラム104bは、例えば、CPU101に、第1の検出センサ91により物体が検出されず、第2の検出センサ92のみにより物体が検出された場合に、所定の周波数の音声信号を出力する機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU101は、前述の表示制御プログラム104aの実行において、第1の検出センサ91により、第1の検出範囲R1内には物体が検出されず、第2の検出センサ92により、第2の検出範囲R2のみに物体が検出され、猫等の動物や幼児が検出されたと判断して、液晶ディスプレイ7aに表示される映像の消去を行うと、この処理と並行して、テレビジョン放送の音声信号に、所定の周波数帯の音声信号を重畳させ、この音声信号に基づいて音声出力部8から音声を出力させる処理を行う。当該所定の周波数帯の音声信号としては、例えば、18〜22kHz等の猫や犬等の動物が嫌う高周波帯域の音声信号が用いられる。
CPU101は、かかる音声出力プログラム104bを実行することにより、音声出力部8とともに音出力手段として機能する。
ここで、図4〜図6を参照しながら、液晶テレビジョン受像機100の前方領域に、大人、又は、幼児や猫等の動物が存在する場合において、表示制御プログラム104a及び音声出力部8により行われる処理について説明する。
例えば、図4に示すように、液晶ディスプレイ7aの前方領域に、背丈の高い大人が存在する場合には、第1の検出センサ91による検出範囲である第1の検出範囲R1と、第2の検出センサ92による検出範囲である第2の検出範囲R2との両方で、当該大人が検出されることとなる。
また、例えば、図5に示すように、液晶ディスプレイ7aの前方領域に、背丈の低い幼児が存在する場合や、図6に示すように、背丈の低い猫等の動物が存在する場合には、第1の検出センサ91により検出範囲である第1の検出範囲R1では検出されず、第2の検出センサ92による検出範囲である第2の検出範囲R2のみで検出されることとなる。
CPU101は、図5及び図6のように、液晶ディスプレイ7aの前方領域の第2の検出範囲R2内にのみ、幼児や猫等の動物が検出されたと判断すると、液晶ディスプレイ7aに表示される映像を消去するとともに、音声出力部8から出力されるテレビジョン放送の音声信号に、猫等の動物が嫌う周波数帯の音声信号を重畳して出力させる。
これにより、液晶ディスプレイ7aが床面等の低い場所に設置される場合であっても、幼児や猫等の動物が、液晶ディスプレイ7aに表示される映像に興味を持つのを阻止することができ、幼児や猫等の動物が液晶ディスプレイ7aを引っ掻いたり、倒したりして、液晶ディスプレイ7aを破損することを防止することができる。また、液晶ディスプレイ7aに近づいた物体が、猫等の動物である場合には、音声出力部8から出力される音声により、当該猫等の動物を液晶ディスプレイ7aから遠ざけることができる。
以上説明した本実施形態における液晶テレビジョン受像機100によれば、液晶ディスプレイ7aにより、映像が表示され、液晶ディスプレイ7aの前方における第1の検出センサ91により、第1の検出範囲R1内の物体が検出され、第2の検出センサ92により、第1の検出範囲R1よりも下方の第2の検出範囲R2内の物体が検出され、CPU101による表示制御プログラム104aの実行により、第1の検出センサ91により物体が検出されず、第2の検出センサ92のみにより物体が検出された場合に、液晶ディスプレイ7aに表示される映像が消される。
したがって、第2の検出センサ92により、第2の検出範囲R2のみで物体が検出された場合に、液晶ディスプレイ7aに表示される映像が消されるため、幼児や、猫等の動物等の、相対的に大人よりも背丈の低い物体が液晶ディスプレイ7aに近づいた場合にのみ、液晶ディスプレイ7aの映像を消すことが可能となる。よって、幼児や、猫等の動物等が液晶ディスプレイ7aの表示される映像に対して興味を持つことを阻止することにより、幼児や、猫等の動物等によるディスプレイの破損を防止することができるとともに、大人が近づいた場合には映像が消されることがなく使い勝手の良いディスプレイ装置を提供することができる。
また、液晶テレビジョン受像機100において、レール93により、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92のそれぞれが、上下方向に可動とされる。したがって、液晶テレビジョン受像機100の配置場所に応じて、第1の検出範囲R1及び第2の検出範囲R2を適切な範囲に設定することができることとなって、液晶テレビジョン受像機100の使い勝手を向上させることができる。
また、液晶テレビジョン受像機100において、角度調整部94、95により、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92のそれぞれの角度が調整可能とされる。したがって、液晶テレビジョン受像機100に配置場所に応じて、第1の検出範囲R1及び第2の検出範囲R2をより適切な範囲に設定することができることとなって、液晶テレビジョン受像機100の使い勝手を向上させることができる。
また、テレビジョン受像機に備わるディスプレイは、液晶ディスプレイ7aであるため、外部からの衝撃に弱い液晶ディスプレイ7aであっても、液晶テレビジョン受像機100を低い場所等に設置することができる。
また、液晶テレビジョン受像機100に備わる第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92のそれぞれは、赤外線センサである。したがって、暗所であっても、第1の検出範囲R1、第2の検出範囲R2内に存在する物体を検出することができる。
また、液晶テレビジョン受像機100において、第1の検出センサ91により物体が検出されず、第2の検出センサ92のみにより物体が検出された場合に、音声出力プログラム104bの実行により、所定の周波数の音が出力される。したがって、動物等が嫌う周波数の音を出力すれば、液晶ディスプレイ7aから動物等を遠ざけることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92は、ユーザによるキー操作部1における操作に従って、自動でスライド可能に構成しても良く、また、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の角度も、自動で調整できるように構成しても良い。
また、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の角度を、左右方向に調整可能であっても良い。
また、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92は、それぞれ2つ以上のセンサにより構成しても良い。また、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92は、赤外線センサに限られず、例えば、超音波センサであってもよい。
また、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92の位置は、上記実施形態で例示した位置に限られず、例えば、液晶テレビジョン受像機100の筐体100aの側面部に設けても良い。
また、音声出力部8から、人間の可聴周波数帯域の音声信号を出力する場合には、幼児や猫等の動物が、液晶ディスプレイ7aに近づいたことを報知する手段として用いることもできる。
また、動物と侵入者の判別を行い、侵入者の侵入を監視する手段を備えていても良い。例えば、第2の検出センサ92のみにより物体が検出された場合に動物と判別し、一方、第1の検出センサ91及び第2の検出センサ92により、物体が検出された場合に侵入者と判別して、所定の警告や警備会社への通報等を行う。
本実施形態のテレビジョン受像機の要部構成を例示するブロック図である。 本実施形態のテレビジョン受像機の平面図である。 第1の検出センサ及び第2検出センサによる検出が行われる検出範囲を説明するための図である。 テレビジョン受像機の前方領域に大人が存在する場合に、表示制御プログラム及び音声出力部により行われる処理について説明するための図である。 テレビジョン受像機の前方領域に幼児が存在する場合に、表示制御プログラム及び音声出力部により行われる処理について説明するための図である。 テレビジョン受像機の前方領域に猫等の動物が存在する場合に、表示制御プログラム及び音声出力部により行われる処理について説明するための図である。
符号の説明
100 液晶テレビジョン受像機(ディスプレイ装置)
7a 液晶ディスプレイ(ディスプレイ)
8 音声出力部(音出力手段)
91 第1の検出センサ
92 第2の検出センサ
93 レール(可動部)
94、95 角度調整部
101 CPU(表示制御手段、音出力手段)
104a 表示制御プログラム(表示制御手段)
104b 音声出力プログラム(音出力手段)
R1 第1の検出範囲
R2 第2の検出範囲

Claims (6)

  1. 映像を表示するディスプレイと、
    前記ディスプレイの前方における第1の検出範囲内の物体を検出する第1の検出センサと、
    前記ディスプレイの前方における、前記第1の検出範囲よりも下方の第2の検出範囲内の物体を検出する第2の検出センサと、
    前記第1の検出センサ及び第2の検出センサにより物体が検出された場合に、侵入者が存在すると判断し、前記第1の検出センサにより物体が検出されず、前記第2の検出センサのみにより物体が検出された場合に、幼児又は動物が存在すると判断する判断手段と、
    前記判断手段により侵入者が存在すると判断された場合に、侵入者が存在する旨の警告又は警備会社へ通報する侵入者監視手段と、
    前記判断手段により幼児又は動物が存在すると判断された場合に、前記ディスプレイに表示される映像を消す表示制御手段と、
    前記判断手段により幼児又は動物が存在すると判断された場合に、当該幼児又は動物を遠ざける所定の周波数帯を有する音信号を出力する音出力手段と、
    を備えることを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサのそれぞれを、上下方向に可動とする可動部を備えることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. 前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサのそれぞれの角度を調整可能とする角度調整部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスプレイ装置。
  4. 前記ディスプレイは、液晶ディスプレイであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のディスプレイ装置。
  5. 前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサのそれぞれは、赤外線センサであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のディスプレイ装置。
  6. 前記第1の検出センサ及び前記第2の検出センサを前記ディスプレイの側面部に備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のディスプレイ装置。
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