JPH0744144A - ディスプレイ省電力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイ装置の無駄な電力の消費をなく
することを目的とする。 【構成】 ディスプレイ装置の正面から一定距離内に人
物が存在するか否かを検知する手段と、この検知情報に
よりディスプレイ装置自体の電源をオン，オフする手段
とにより、ディスプレイ装置が使用されてないと予測で
きる一定距離内に人物が存在しない場合ディスプレイ装
置の電源をオフして省電力化を図る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ用ディス
プレイ装置などのディスプレイ装置の省電力化を目的と
するディスプレイ省電力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータ用ディスプレイ装置
などのディスプレイ装置に対し、効果的な省電力化が図
れる装置は存在せず、従来の類似する技術としては例え
ばソフトウェアによりディスプレイ面の焼き付きを防止
する方法があった。この方法の一つは、一定時間キー入
力またはマウスによる入力がなかったとき、ソフトウェ
アによりディスプレイ表示のみをオフし、キー入力また
はマウスによる入力があると、直ちにディスプレイ表示
をオンする方法であり、他の一つは一定時間キー入力ま
たはマウスによる入力がなかったとき、連続して動画表
示を行わせる（すなわち、カーソルを一箇所で静止させ
ず振らせて焼き付きを防止する）方法である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のディスプレイ面
の焼き付きを防止する方法では、一定時間キー入力また
はマウスによる入力がなかったときディスプレイ表示を
オフにする第１の方法の場合、ディスプレイ装置の電源
はオン状態のままであり、その間は無駄な電力が消費さ
れるという欠点がある。また、一定時間キー入力または
マウスによる入力がなかったとき連続して動画表示を行
わせる第２の方法では、ディスプレイ表示はそのまま継
続して表示されており、電力消費の面は一切考慮されて
いない。すなわち、上述の焼き付きを防止する方法は、
キー入力またはマウスによる入力があると、直ちにディ
スプレイ表示が行われるようになっており、特に省電力
化を考慮したものとはなっていない。

【０００４】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、入力がある前にディスプレイ装置が
使用されることを予測して自動でディスプレイ装置自体
の電源をオン，オフする動作を行い、使用の実際に支障
をきたすことなくディスプレイ装置の省電力化が図れる
ディスプレイ省電力装置を得ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係わるディスプ
レイ省電力装置は、ディスプレイ装置の正面方向に人物
が存在するか否か、また、正面方向に人物が存在しても
その距離がディスプレイ装置から所定距離内であるか否
かを検知する手段を備え、ディスプレイ装置の正面方向
に人物が存在しない場合、または人物が存在することが
確認できてもその距離が遠い場合、直ぐに使用されるこ
とはないと判断してディスプレイ装置の電源を自動的に
オフする構成とした。

【０００６】

【作用】例えばコンピュータ用ディスプレイ装置が使用
される場合、キーやマウスによる入力がある前にディス
プレイ装置の正面に利用者が座ることになるので、これ
を検知してディスプレイ装置の電源を自動的にオン，オ
フすることにすれば、利用者がキーやマウスによる入力
を行うときには直ちにディスプレイ表示を行うことがで
き、実際の使用に支障をきたすことなく、効果的な省電
力化が図れることになる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図１は本発明の一実施例におけるセンサの検知素子
の配置例を示す外観図である。図において、１はディス
プレイ装置、２ａ，２ｂは検知手段（センサ）を構成す
る検知素子である。センサは図に示すように、ディスプ
レイ装置１の筐体の前面に取り付けられた２個の検知素
子からなり、音波，電磁波あるいは光（赤外線）を送受
波して、ディスプレイ装置１の正面から一定距離（例え
ば５０〜８０ｃｍ）内の人物の存在を検知するように構
成される。

【０００８】このセンサは、例えば素子２ａで正面方向
に赤外線を送受波し、反射光が検出されると正面方向に
人物が存在すると判定し、素子２ｂでは正面方向から所
定角度ずらした方向に赤外線を送受波し、その反射光が
検出されると該方向に物体が存在すると判定するように
構成することで、素子２ａ，２ｂで共に反射光を検出し
たときは、ディスプレイ装置１の正面から所定距離内に
人物が存在する（すなわち、ディスプレイ装置１の正面
に利用者が座り、ディスプレイ装置１が操作されてい
る、あるいは操作されると予測される）ことを判断でき
る。

【０００９】図２は本発明の一実施例の動作を示すチャ
ート図である。センサは、ディスプレイ装置１の正面に
人物が存在するか否かを始めに検知し、ディスプレイ装
置１の正面に人物が存在しない場合にはスイッチ（図示
せず）を動作させ自動的にディスプレイ装置１の電源を
オフにする。また、センサによりディスプレイ装置１の
正面に人物が存在すると判断される場合でも、ディスプ
レイ装置１から人物までの距離が所定距離内であるか否
かを検知し、人物の存在位置がこの距離より遠いと判断
される場合には同様にスイッチを動作させてディスプレ
イ装置１の電源をオフにするが、人物の存在がこの所定
距離内に位置すると判断される場合には、ディスプレイ
装置１が使用中あるいは直ぐに使用されるものと考えら
れ、ディスプレイ装置１の電源はオン状態に保つ。

【００１０】なお、本発明のディスプレイ省電力装置は
以上のようにしてディスプレイ装置自体の電源のオン，
オフを自動で行い、ディスプレイ装置の省電力化を図る
が、上述の焼き付きを防止する方法と組み合わせて、人
物を検知して電源がオンとなっても、キーまたはマウス
による入力があるまではディスプレイ表示をオフのまま
にする装置としても良い。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明のディスプレ
イ省電力装置は、ディスプレイ装置の利用者がディスプ
レイ装置正面の所定の位置からいなくなると、直ちにデ
ィスプレイ装置の電源を自動的にオフし、利用者がディ
スプレイ装置正面の所定の位置に戻ってきたことが確認
されると自動的にオンする動作を行うことができ、実際
の使用に支障をきたすことなく、ディスプレイ装置の効
果的な省電力化が図れ、且つ、ディスプレイ面の焼き付
きを防止できるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるセンサの検知素子の
配置例を示す外観図である。

【図２】本発明の一実施例の動作を示すチャート図であ
る。

【符号の説明】

１ ディスプレイ装置 ２ａ，２ｂ センサの検知素子

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスプレイ装置の正面方向に人物が存
   在するか否か、正面方向に人物が存在してもその距離が
   ディスプレイ装置から所定距離内であるか否かを検知す
   る検知手段を備え、ディスプレイ装置の正面方向に人物
   が存在しない場合、または人物が存在することが検知で
   きてもその距離が遠い場合、ディスプレイ装置の電源を
   自動的にオフし、上記電源をオフした場合でもディスプ
   レイ装置の正面方向で所定距離内に人物が存在すると検
   知できた場合上記電源をオンする動作を行うことを特徴
   とするディスプレイ省電力装置。
2. 【請求項２】 上記電源がオフの状態において、ディス
   プレイ装置の正面方向で所定距離内に人物が存在すると
   検知でき、上記電源をオンする場合でも、このディスプ
   レイ装置に信号入力があるまではディスプレイ面の表示
   はオフ状態としておくことを特徴とする請求項第１項記
   載のディスプレイ省電力装置。
3. 【請求項３】 上記検知手段はディスプレイ装置上面に
   一体化して配設された光（または音あるいは電磁波）を
   使用するセンサにより構成されることを特徴とする請求
   項第１項記載のディスプレイ省電力装置。