複数のデジタル・メディア・フレームを使用してデジタル画像を表示する方法およびシステムが提供される。デジタル画像という用語は、本明細書では、視覚的に知覚可能な出力を提示するための基礎として、デジタル・メディア・フレームによって使用できる任意の形のデータを指すために広義に使用される。そのようなデジタル画像は、任意の形態の静止画像、一連の静止画像、画像情報ストリーム、ビデオ画像、文字、またはグラフィック情報もしくは表現を含むことができるがこれらに限定されない。デジタル画像は、静止画像データ、ビデオ・データ、文字データ、図形データおよび図形表現を表わすデータ、ラスタ・データ、数式、データ構造および/またはこれらの任意の組み合わせを含むことができるデジタル画像データの形で符号化されてもよい。本明細書で説明され特許請求される方法およびシステムは、複数の個々の表示装置を実質的に組み合わせる従来の手段を使用することなく、複数の個々のデジタル・メディア・フレームを使用して、デジタル画像を効率的かつ直観的に理解可能な様式で提示し、その結果、それらのデジタル画像が、単一のほぼ連続的な表示装置として動作するように見えるようにできる。
以下の節は、個々のデジタル・メディア・フレームの一般構造、動作および使用について述べ、次に複数のそのようなデジタル・メディア・フレームを操作するための方法およびシステムについて述べる。
デジタル・メディア・フレーム
デジタル・メディア・フレーム(DMF)は、ユーザが最少のユーザ介在で少なくとも1つのデジタル画像を表示することを可能にする表示装置および制御システムを有する。DMFは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、コンピュータ、電話線、テレビ・ケーブル、およびインターネット・サーバや他のタイプのネットワーク等の様々な外部入力装置からデジタル画像を受け取ることができ、特定の実施形態では、DMFは、必要に応じて、デジタル画像を取得するように作成されてもよい。デジタル画像を取得すると、DMFは、各デジタル画像と関連した補助情報を生成することができ、デジタル画像をその補助情報と共にメモリに記憶する。次に、DMFは、メモリからデジタル画像を補助情報と共に取り出し、表示装置にデジタル画像を表示する。
図1は、外部装置100とDMF102間の接続の一実施形態を示す。図1では、DMF102は、カメラ110、パーソナル・コンピュータ(「PC」)112、ケーブル・コネクタ114、およびインターネット・コネクタ116に接続されるように示される。
DMF102は、さらに、インタフェース・ユニット104とユーザ入力構成要素105を収容する。ユーザ入力構成要素105は、入力装置であるユーザ入力ボタン106も含む。インタフェース・ユニット104は、カメラ110、PC112、ケーブル・コネクタ114およびインターネット・コネクタ116にそれぞれ接続ケーブル120、122、124および126を使用して接続することができる少なくとも1つのI/O(「入出力」)ポートを有する。さらに、インタフェース・ユニット104は、デジタル画像データとアナログ画像データの両方を受け取り処理することができる。1つまたは複数のこのような外部装置100を特定のDMF102に接続できることは当業者に明らかであろう。また、等価な従来の入力装置100も同様に接続できることも明らかである。
インタフェース・ユニット104にカメラ110を接続することができる。カメラ110は、取得した画像をデジタル形式で提供するデジタル・スチル・カメラまたはデジタル・ビデオ・カメラでよい。カメラ110は、また、DMF102のインタフェース・ユニット104や他の部分によってデジタル画像に変換することができるアナログ画像信号を提供するアナログ・ビデオ・カメラでもよい。一実施形態では、カメラ110は、たとえば、無線、ケーブルまたは取り外し可能媒体等の従来の伝送媒体を使用して、取得画像をDMFに直接転送することができる。別の実施形態では、カメラ110は、最初に取得画像をコンピュータ112に転送することができ、コンピュータ112は、次に、デジタル画像をDMP102に転送する。カメラ110とDMF102間の転送機構としてコンピュータ112を使用する利点は、幾つかのタイプのデータ変換を含むDMF102が実行するのに特に適さない幾つかの機能を実行することである。
コンピュータ112(PC、ワークステーション、ミニコンピュータまたはメインフレーム・コンピュータ、またはプロセッサ式システム)は、スキャナ、インターネット・サーバ、カメラ110等の他の装置からデジタル画像またはアナログ画像を受け取る。画像を受け取ると、コンピュータ112は、その画像をDMF102に渡す前に幾つかの機能を実行することがある。この機能は、表示される画像の順序の並べ換え、アナログ画像からデジタル画像への変換等のあるタイプの画像から別のタイプの画像への変換等を含むことができる。
ケーブル・コネクタ114は、テレビラインと電話ラインを含む。このラインは、光媒体、金属媒体、または無線媒体でよい。一実施形態では、インタフェース・ユニット104は、ケーブル・コネクタ114からデジタル画像を直接受け取ることができる。別の実施形態では、インタフェース・ユニット104は、コンピュータ112等の転送機構からデジタル画像を受け取り、ケーブル・コネクタ114が、コンピュータ112に接続される。
インターネット・コネクタ116は、DMF102がインターネット・ノードからデジタル画像を直接受け取ることを可能にする別の外部装置100である。一実施形態では、DMF102は、HTML(「ハイパーテキストマークアップ言語」)を読み出し、伝送制御プロトコル(「TCP」)/インターネット・プロトコル(「IP」)とインタフェースするように構成される。接続ケーブル120,122、124および126が、従来の光、電気、または無線データ通信技術を使用できることに注意されたい。
図2は、デジタル・メディア・フレーム200の一実施形態のブロック図を示す。示した実施形態では、デジタル・メディア・フレーム120は、インタフェース回路204、処理回路206、メモリ208、ディスプレイ・コントローラ210および表示装置212、ユーザ入力システム214、および任意選択のセンサ216を有する。
インタフェース回路204は、デジタル・メディア・フレーム20が外部装置202から入力データを受け取ることを可能にし、また外部装置202にデータを送るために必要に応じて使用されてもよい。外部装置202は、デジタル・スチル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、スキャナ、コンピュータ、ローカル・サーバ、リモート・サーバ、メモリ装置、インターネット、プリンタ、インターネット・アプライアンス、遠隔制御装置(後で詳しく説明されるような)、携帯情報端末、個人用ビデオ・プレーヤ、電話、通信ネットワーク、携帯電話、アナログ・テレビ、デジタル・テレビ、ケーブル、衛星もしくは他のテレビジョン・システム等のテレビ信号分配システム、ソリッド・ステート式、光学式、磁気式テレビジョン信号記録および/または再生システム等のテレビジョン・システムのレコーダまたはプレーヤ等のテレビジョン記憶システムを含むが、これらに限定されない。後でより詳しく述べるように、インタフェース・ユニット204は、他のDMFおよび/または遠隔制御装置を含む1つまたは複数の他のタイプの外部装置と通信するように適応されてもよい。
インタフェース回路204は、多くの既知の形態をとることができる。インタフェース回路204が、既にDMF102による使用に適切な形のデータ信号を提供する外部装置202に接続された場合は、インタフェース回路204は、適切にフォーマットされたデジタル・データを受け取り使用するのに適切な構造だけを備えればよい。また、インタフェース回路204は、特定の無線または有線通信システムまたは規格を使用するデータ交換に特に適応された光学信号、無線周波数信号または他の形態の信号を使用することによって、接続された外部装置202とのデータ交換を可能にするように適応されてもよい。この点に関して、インタフェース回路204は、そのようなデータ交換を可能にするのに適した光学式、無線周波数式または他の方式の受信回路、および必要に応じて送信回路を提供することができ、インタフェース回路204は、直接電気または光学経路を使用して外部装置202と通信するように適応されてもよく、また、たとえば、シリアル・ポート、パラレル・ポート、またはコンピュータ・ネットワークまたはインターネットに対するネットワーク接続インタフェースを有することができる。
さらに、インタフェース回路204は、また、任意のデジタル・データを受け取った形式からDMF102が使用できる形式にさらに変換するのに適した回路を備えることができる。代替として、インタフェース回路204は、外部装置202のうちの1つから信号を受け取り、その信号を符号化するのに使用されるプロトコルまたはデータ形式のタイプを識別し、信号タイプまたは符号化の変換が必要かどうかを判定するように適応されてもよい。DMF102が、受け取った信号に含まれるデータを、信号を受け取った形式で利用できない場合は、受け取ったデータの変換が必要であると判定される。この後者の実施形態では、インタフェース回路204は、制御回路がデータをDMF102によって使用可能なデータ形式に適切に変換できる処理回路206に信号を提供することができる。
処理回路206は、DMF102の動作を制御する。処理回路206は、インタフェース回路204、ユーザ入力システム214および/または任意のセンサ216および音声システム218から受け取った信号に応じて、インタフェース回路204、ローカル・メモリ208、ディスプレイ・コントローラ210および表示装置212に画像を表示させる。処理回路206は、プログラム可能な汎用マイクロプロセッサ、専用マイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラ、またはDMF102の動作を制御するために使用できる任意の他のシステム等のマイクロプロセッサを含むことができる。
特に、処理回路206は、インタフェース回路204から受け取ったデータを分析して、データが命令、デジタル画像または他のデータを含むかどうかを判定し、またそのようなデータを処理するための適切なステップを決定するように適応される。処理回路206は、編集、圧縮、修正または他の処理を行うように適応されてもよく、またこの点で、そのような用途のためにプログラムされてもよく、あるいはその目的のために信号処理回路等の特定の回路を内蔵してもよい。
デジタル画像は、メタデータと関連付けられてもよい。そのようなメタデータは、一般に、デジタル画像と関連付けられた任意の形態のデータを含むが、これは、必ずしも目で知覚可能な出力の一部として提示されない。たとえば、そのようなメタデータは、デジタル画像を形成するために使用される視覚的コンテンツが取得または生成された時間および/または日付を反映するデータ、そのような取得または生成場所、取得または生成状態、取得または生成装置の識別、撮影者の識別、視覚的コンテンツ・データ・レコードを形成するために使用される視覚的コンテンツのクリエータまたはエディタ、視覚的コンテンツの性質を特徴付ける情報、視覚的コンテンツ・データ・レコードに示された視覚的コンテンツを表すパラメータを判定する際に使用できる情報、視覚的コンテンツ・データ・レコードを提示するための音声データまたはテキスト・データ、および/またはキーワードや他のインデックス情報を含むことができるが、必ずしもこれらに限定されない。
処理回路206が、インタフェース回路204から受け取ったデータがデジタル画像を含むと判定した場合、処理回路206は、デジタル画像を記憶するためにメモリ26内のロケーションを決定することができ、その結果、必要に応じて、処理回路206は、このデジタル画像をリコールすることができる。また、処理回路206は、各デジタル画像の補助情報を生成しかつ/または記憶することができる。そのような補助情報は、配色(color assignment)を含むことができる。配色は、画像データの色分布にしたがって、利用可能な色格子から画像色分布を細かく決定することができる。補助情報は、また、DMF102がデジタル画像を受け取った日時、デジタル画像をDMF102に送信するために使用されたインターネット・ノードを示すインターネット・アドレス、または他のソース識別子情報を含むことができる。補助情報は、また、画像と関連付けられた他のウェブ・サイトへのインターネット・アドレス・リンクを含むことができる。たとえば、リンクされるウェブサイトは、画像が子どもを表す場合、子どもの家族について述べているウェブサイト、あるいは家族または子どもと関連した他の家族、学校、教会等のウェブサイト等の家族または子どもに関連した視覚的コンテンツ・データ・レコードを含むことが分かっているかまたは含む可能性が高いウェブサイトである。また、DMF102によって決定された画像の向き、トランジション、または他の提示に関連した情報が、補助情報として、処理回路206によってデジタル画像と共に記憶されてもよい。
一実施形態では、補助情報は、また、メタデータで提供されるかまたは受け取った視覚的コンテンツ・データ・ファイルと他の方法で関連付けられた音声情報と、DMF102による視覚的コンテンツ・データ・ファイルの受け取り後に作成されるか視覚的コンテンツ・データ・ファイルと関連付けられた音声情報の両方の編集バージョンを含む音声情報からなることができる。そのような音声情報は、メモリ208または他の場所に記憶することができる。どこか他の場所に記憶された場合、音声情報を得ることができるロケーションを示すロケーション情報がデジタル画像と共に記憶される。必要に応じて、DMF102は、そのような音声情報に基づいて音響信号を生成するように適応されることができかつ/または音響信号を受け取りそのような音響信号を記憶可能なデジタル音声信号に変換することができる音声回路118を内臓することができる。
処理回路206は、インタフェース回路204で受け取るかまたはユーザ入力システム114から受け取った信号により、外部装置202から制御信号を受け取ることができる。処理回路206は、ユーザ入力システム214と協力してDMF20がユーザと直接対話することを可能にする。ユーザ入力システム214は、ユーザから入力を受け取ってその入力をDMF102の操作において処理回路206が使用できる信号に変換できる任意の形態のトランスデューサや他の装置を含むことができる。たとえば、ユーザ入力システム214は、押しボタン、ダイヤル、回転式コントローラ、タッチ・スクリーン入力、タッチ・パッド入力、4方向スイッチ、6方向スイッチ、8方向スイッチ、スタイラス・システム、トラックボール・システム、ジョイスティック・システム、音声認識システム、身振り認識システム、または他のそのようなシステムを含むことができる。
ユーザ入力システム214は、DMF102に全体または一部分が固定して組み込まれてもよく、あるいはユーザ入力システム34の幾つかまたは全ての部分が、リモート制御を提供するためにDMF102から分離可能でもよい(後でより詳しく述べるように)。
ユーザ入力システム214は、視覚的コンテンツを提示する要望並びにDMF102の操作に有効な他の制御を示すトリガ信号を処理回路206に送る活動化ボタンを有することができる。たとえば、ユーザ入力システム214は、1人または複数の人が、色相、コントラスト、輝度、音量、コンテンツ・チャネル選択等のシステム調整基本設定を入力できるように適応されてもよい。一実施形態では、ユーザ入力システム214は、DMF102上の画像の提示を管理する方法を決定する際に処理回路206を案内する特定の制御をユーザに提供する。処理回路206は、ユーザによって行われたユーザ入力操作を特徴付ける信号をユーザ入力システム36から受け取り、その信号を、要求されたユーザ入力操作と一致するようにDMF102を動作させるように解釈する。たとえば、ユーザが、画像をどのように表示すべきかを示すように意図されたユーザ入力操作を行った場合、ユーザ入力システム214は、ユーザ入力信号を生成し、ユーザ入力信号は、処理回路206によって受け取られ、画像をどのように表示するかを決定する際に処理回路206によって使用される。
メモリ208は、たとえば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(「DRAM」)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(「SRAM」)、読み出し専用メモリ(「ROM」)、不揮発性メモリ、磁気ディスク記憶装置、磁気テープ記憶装置、CD−ROM、DVD−ROM等のうちの1つまたは複数を含むことができるプロセッサ34(または、1組のメモリ・ブロック)を許容するように提供される。一実施形態では、プロセッサ206は、メモリ208に記憶されたデータへのアクセスを制御する。メモリ208が、インタフェース回路204および/またはディスプレイ・コントローラ210等の他の回路およびシステムからデータを受け取ることもできることに注意されたい。
ディスプレイ・コントローラ210は、表示装置212を制御することができる。表示装置212は、画像変調光を提供するための任意の既知の装置も含むことができ、また液晶ディスプレイ(「LCD」)、陰極線管(「CRT」)、プラズマ・ディスプレイ、エレクトロ・ルミネセンス・ディスプレイ、有機発光ダイオード・ディスプレイ、走査型レーザ・ディスプレイまたはシリコン式ディスプレイを含むことができるがこれらに限定されない。示した実施形態では、処理回路206は、デジタル画像をディスプレイ・コントローラ210に提供するか、またはデジタル画像の関連部分を、ディスプレイ・コントローラ210に送られる形に変換し、ディスプレイ・コントローラ210は、次にそのような受け取ったデジタル画像を、表示装置210に表示させる形式の表示コードに変換する。この点において、表示装置214は、画像または他の視覚的コンテンツを含む信号を受け取り、その信号をそのような画像変調光に変換することができるアナログ・テレビ、デジタル・テレビ、コンピュータ・モニタ、投写システム、または他の装置を含むことができる。
これを容易にするために、ディスプレイ・コントローラ210は、表示コードを記憶するメモリを含むことができる。変換後、ディスプレイ・コントローラ210は、表示コードを表示制御と共に表示装置212に転送する。ディスプレイ・コントローラ210が、ユーザ入力システム214やセンサ216等の他のソースから入力信号を受け取ってもよいことに注意されたい。
センサ216は、任意選択であり、DMF102の内部または外部の環境条件を反映する出力を生成できる任意の形態の回路またはシステムを含むことができる。一般に、そのようなセンサは、特定の環境条件にしたがって電気信号または光信号を生成または変調する何らかの形態のトランスデューサを含む。そのようなセンサの例には、従来既知の任意の圧力センサ、近接センサ、距離センサ、単地点または多地点距離計、温度センサ、赤外線センサ、接触センサ等があるがこれらに限定されない。
音声システム218は、同様に任意選択であり、処理回路206またはメモリ208によって提供されるデジタル音声信号を音響信号に変換するための任意の既知のシステムを含むことができる。
さらに、交流電源と直流電源のいずれかまたは両方を含むことができる電力ブロック(図には示されない)がある。一実施形態では、交流電源が切断されたときのメモリ損失を防ぐために、直流バッテリ・バックアップ電源が使用される。そのような交流電源は、たとえば、線路電流から直接電気接続または誘導接続を介して電力を取得し、そのような電力をDMF20を動作させるのに有効な形態に変換することができる。そのような直流電源は、変換された交流電力を使用してまたはDMF102に組み込むことができる光電池(図示せず)等の他の形態の電力を使用して充電することができる燃料電池またはバッテリを含むことができる。交流電源の切断時の電力消費を節約しかつ/または交流電源への接続中にバッテリの再充電を管理するために、必要に応じて、低電力管理回路を管理する処理回路206を使用することができる。
図3は、インタフェース・ブロック301、処理ブロック310および表示ブロック340を含むDMF300の一実施形態の詳細なアーキテクチャを示す。この実施形態では、インタフェース・ブロック301は、外部装置(図示せず)から信号を受け取るか、または画像、ビデオまたは音声信号を取得し、次にそのような信号に基づいて演算処理装置320に信号を提供する。処理ブロック310は、インタフェース・ブロック301からデジタル画像を受け取り、インタフェース・ブロック301から受け取った信号に基づいて、受け取ったデジタル画像を表示ブロック340によって提示させるか、インタフェース・ブロック301から受け取った信号またはユーザ入力ユニット322から受け取った信号によって示されるような他の動作を行う。
この実施形態では、インタフェース・ブロック301は、アナログ入力回路302、デジタル入力回路304、および無線入力回路305を有するように示される。アナログ入力回路302は、任意選択であり、たとえば、アナログ・ビデオ・カメラや音源等のアナログ入力装置、アナログ・ビデオ・カメラや音源にDMF300を接続することを可能にするコネクタ等を含むことができる。アナログ入力回路302は、必要に応じて、任意の適切なインピーダンス・マッチング回路およびバッファ回路を提供することができる。アナログ入力ユニット302は、アナログ画像データをアナログ・モジュール312に転送し、たとえばアナログ・レシーバ回路(図示せず)と同期回路(図示せず)を含むことができる。そのような実施形態では、アナログ・レシーバ回路は、アナログ入力回路302からアナログ信号を受け取り、同期回路は、アナログ−デジタル変換を実行し、次にアナログ入力で受け取った信号を表す変換された画像データ、音声データまたは他のデータを同期させて画像データを生成する。データが受け取られ同期された後で、アナログ・モジュール312は、内部バス318でデジタル画像データ、音声データまたは他のデータを送る。
デジタル入力ユニット304は、デジタル・スチル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、またはデジタル音声信号源等のデジタル入力装置でもよく、データ交換のためにそのような装置をDMF102に接続することを可能にするコネクタでもよい。デジタル入力ユニット304は、取得した画像、映像、音声または他の情報を表わすデジタル入力ユニット304で受け取ったデータにしたがってデジタル画像を生成することができる。デジタル入力ユニット304は、さらに、入力304で受け取ったデジタル入力からの命令データや他のデータを生成することができる。デジタル画像データまたは命令データを適切に生成した後で、デジタル入力ユニット304は、デジタル・データを処理回路206またはメモリ・システム336に直接または内部バス318を介して転送する。
一実施形態では、デジタル・モジュール314は、デジタル受信回路と変換回路(図示せず)を含む。一実施形態では、デジタル受信回路は、インタフェース・ブロック314からデジタル・データを受け取るためのユニバーサル・シリアル・バス(「USB」)ポートを含むことがある。デジタル・データを受け取った後、変換回路は、データの変換が必要かどうかを判定する。入力データのデータ形式が異種のデータ形式の場合に変換が必要とされる。異種のデータ形式は、DMF300が実施できないタイプのデータ形式またはプロトコルである。一実施形態では、DMF300は、複数の固有データ形式を有し、また複数の異種のデータ形式を認識することができる。その結果、画像データの異種のデータ形式を固有データ形式に変換した後でなければ、表示のために画像データを実施することができない。画像データを適切に受け取り変換した後、デジタル・モジュール314は、受け取ったデジタル・データを内部バス318で送る。
そのようなデジタル入力304の別の例示的実施形態は、Electronic Industry AssociationとTelecommunications Industry Associationによって作成された「Interface Between Data Terminal Equipment and Data Circuit-Termination Equipment Employing Serial Binary Data Interchange」と題するEIA/TIA−232−Eに準拠するハードウェアおよびプロトコルを使用して通信を可能にするように適応されたものである。このタイプの通信回路の他の例示的実施形態は、ユニバーサル・シリアル・バス規格とIEEE1394(いわゆる「Firewire」)規格に準拠する回路およびシステムを含む。デジタル入力304は、また、他の規格に適合するか独自規格に適合する回路およびシステムを含むことができる。
無線入力回路305は、DMF20が無線通信プロトコルを使用して外部装置40と通信することを可能にする回路およびシステムを含む。たとえば、無線入力回路305は、無線モジュール315と協力して、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineer)規格802.11a、802.11b、102.11gおよび802.11nで定められ記述されたいわゆる「Wi−Fi」規格、Bluetooth Special Interest Group(Bellevue, Washington, U.S.A)によって2003年11月に採用されたバージョン1.2を含むいわゆる「Bluetooth」無線規格、IEEE、Bluetooth SIGまたはこの分野の他のものによって開発された同じかまたは任意の他の無線通信規格によって2004年11月に採用されたバージョン2.0+EDR(Enhanced Data Rate)に適合するように通信する回路およびシステムを提供することができる。
別の例では、無線通信回路305と無線モジュール315は、デジタル・データを赤外線光信号に変換することによって通信するか、赤外線通信協会(Infrared Data Association)(IrDA)によって確立されたプロトコルにしたがってそのような変換を実行する赤外線技術を使用して赤外線光学信号をデジタル・データに変換するように適応されてもよい。そのようなプロトコルは、シリアル赤外線プロトコル(SIR)やIrDAによって開発された他のプロトコルを含むがこれらに限定されない。
図3の実施形態に示したように、メモリ326は、様々な形態のうちのどの形態をとることもでき、この実施形態では、DRAM330、不揮発性メモリ332、読み出し専用メモリ334、および光ディスク媒体、フラッシュ・メモリカードまたはジャンプ・ドライブ等の取り外し可能なメモリを収容するように適応された取り外し式メモリ・インタフェース336を含む。
さらに図3に示したように、内部バス318は、アナログ・モジュール312、デジタル・モジュール313、無線モジュール315、ユーザ入力システム36、処理回路206、メモリ326、およびディスプレイ・コントローラ342を相互接続するために使用される。
前に詳しく述べたように、処理回路206は、一般に、画像サイズ・スケーリング、色空間変換、画像フィルタリング、画像復号化、画像データ圧縮/解凍等を含む機能の実行を含むことができるDMF300の動作を制御する。一実施形態では、演算処理装置320は、バス・ビジー信号とバス許可信号の発行等、内部バス318を制御するために使用される。演算処理装置320は、さらに、様々な制御信号を伝えるメモリ制御バス336を制御することによってメモリ326へのアクセスを制御するように構成されてもよい。別の実施形態では、演算処理装置320は、バス許可信号やバス・ビジー信号等の制御信号を発行するために内部バス318を使用してメモリ326へのアクセスを制御することができる。
他のタイプのバス接続とバス制御が可能であることに注意されたい。たとえば、一実施形態では、演算処理装置320は、内部バス318と制御バス336を制御することができる。制御バス336は制御信号に使用され、内部バス318はデータに使用される。内部バス318と制御バス336を単一バスに合併できることに注意されたい。別の実施形態では、内部バス318は、バス・アクセスを制御するために従来のバス・コントローラ(図示せず)を含む。
処理回路206は、画像、一連の画像シーケンス、ビデオ・ストリームおよび他の視覚的コンテンツを表示ユニット350上に提示する方式を決定するように構成される。これは、たとえば、視覚的コンテンツを提示する時間間隔や、画像間の時間トランジション・タイプの決定を含むことがある。間隔トランジション時間は、現在の画像と次に表示される画像の時間間隔を示す。画像トランジションは、現在の画像の提示を後退させながら次の画像を整合させるメカニズムである。一実施形態では、画像トランジションは、現在の画像が退出しながら次の画像が入るように現在の画像と次の画像を一方向に移動させる。
別の実施形態では、処理回路320は、視覚的コンテンツ・データ・レコードの色属性にしたがって、利用可能な色格子から画像色を細かく決定することができる。この実施形態では、処理回路320は、さらに、各画像ごとの補助情報を生成し、補助情報は、配色、画像データが生成され受け取った日時、インターネット・アドレス、音声情報、画像の向き等を含むことができる。
ユーザ入力ユニット322は、ユーザ入力動作を、行われるユーザ入力操作を示しかつ演算処理装置320によって使用できる信号に変換することができる任意の既知の入力装置を含むことができる。ユーザ入力ユニット332は、押しボタン・スイッチ、タッチスクリーン入力装置、遠隔制御装置、または音声作動式入力装置(音声認識入出力装置)等の装置を含むことができる。一実施形態では、ユーザ入力ユニット322は、早送り機能、逆戻し機能、休止機能等の表示制御をユーザに提供する。早送り機能は、ユーザが次の画像を見ることを可能にし、逆戻り機能は、ユーザが前の画像を見ることを可能にする。
センサ324は、任意選択であり、DMF102の内側と外側の環境条件を反映する出力を生成することができる任意の形態の回路またはシステムを含むことができる。一般に、そのようなセンサは、特定の環境条件に応じて電気信号または光学信号を生成または変調する何らかの形態のトランスデューサを含む。そのようなセンサの例には、従来既知の任意の光センサ、圧力センサ、近接センサ、距離センサ、単地点または多地点距離計、温度センサ、赤外線センサ、接触センサ等があるがこれらに限定されない。センサ324からの信号は、演算処理装置320への入力として使用されてもよく、この入力から、演算処理装置320は、画像をいつ、どこに、どのように提示するかを決定することができる。たとえば、光センサからの信号を使用して画像の輝度およびコントラスト特性を決定することができ、距離計からの信号を使用して、画像提示を見る人がいるかどうか判定し、またそのような人のDMFに対する相対位置を決定することができ、これらは、デジタル画像、フォント・サイズ、線の太さ等の選択に影響を及ぼすことがある。
さらに別の実施形態では、処理回路320は、外部装置100から、デジタル画像を表示する所定のシーケンスを識別する命令データを受け取ることができ、そのような命令を受け取った場合、処理回路320は、デジタル画像を所定のシーケンスで提示することができる。さらに、表示される一連のデジタル画像のシーケンスは、ユーザ入力ユニット332からの一時停止信号等のユーザからの制御信号によって変更されてもよい。
一実施形態では、表示される画像のシーケンスは、画像データがメモリに記憶される場所の関数である。この実施形態では、画像表示ブロック340は、所定の物理的記憶場所から次の画像データを取り出す。別の実施形態では、表示される画像のシーケンスは、処理回路206によって並び替えられてもよい。さらに別の実施形態では、シーケンスは、さらに、ユーザ入力ユニット332を使用してユーザによって変更されてもよい。
さらに別の実施形態では、処理回路320は、外部装置100から、デジタル画像を表示する所定のシーケンスを識別する命令データを受け取ることができ、そのような命令を受け取った場合、処理回路320は、デジタル画像を所定のシーケンスで提示することができる。さらに、表示されるデジタル画像のシーケンスは、ユーザ入力ユニット332からの一時停止信号等のユーザからの制御信号によって変更されてもよい。
一実施形態では、表示される画像のシーケンスは、画像データがメモリに記憶される場所の関数である。この実施形態では、画像表示ブロック340は、所定の物理的記憶場所から次の画像データを取り出す。別の実施形態では、表示される画像のシーケンスは、処理回路206によって並べ替えられてもよい。さらに別の実施形態では、シーケンスは、さらに、ユーザ入力ユニット332を使用してユーザによって変更されてもよい。
提示されるデジタル画像が、適切に識別され順序付けられたとき、処理回路320は、デジタル画像を任意の関連メタデータまたは任意の補助情報と共に内部バス318で画像表示ブロック340に送る。一実施形態では、処理回路320は、表示画像を生成する際に使用されるメモリ326からデジタル画像を転送するために、処理回路320とディスプレイ・コントローラ342間で専用バス(図示せず)を使用する。視覚的コンテンツ・データ・レコードを受け取ると、ディスプレイ・コントローラ342は、デジタル画像と必要に応じて補助情報に基づいて画像を表示する準備をし、画像を画像表示ブロック340に送らせる。
画像表示ブロック340は、ディスプレイ・コントローラ342、表示ユニット350、任意選択の表示メモリ・バッファ344、および任意選択の音声回路370を含む。一実施形態では、表示ユニット350はLCDである。しかしながら、表示ユニット350は、画像変調光を提供することができる他の既知の任意の装置の形態をとることができる。画像データを受け取った後で、ディスプレイ・コントローラ342は、画像データにしたがって画像表示コードを生成する。必要に応じて、選択された表示コードは、画像データのソースであるデジタル画像と関連付けられたメタデータまたは補助情報に少なくとも部分的に基づいてもよい。次に、表示ユニット350は、ディスプレイ・コントローラ342から画像の表示コードを受け取り、画像を表示する。一実施形態では、ディスプレイ・コントローラ342は、メモリ・バッファ344に1組の表示コードを記憶する。別の実施形態では、ディスプレイ・コントローラ342は、表示コードを不揮発性メモリ332またはDRAM330に記憶する。
音声システム352は、同様に任意選択であり、演算処理装置320またはメモリ326によって提供されるデジタル音声信号を音響信号に変換するための任意の既知のシステムを含むことができる。
ディスプレイ・コントローラ342は、表示装置30に一体化されてもよく処理回路206に一体化されてもよいことに注意されたい。また、DMF300の構成要素はどれも単一集積回路(「IC」)に組み込まれてもよくまたは他の方法で一体プラットホーム上に提供されてもよいことを理解されよう。
図4を参照すると、DMF400の一実施形態の外観図が示される。図4に示したように、DMF400は、開口部を有し、開口部は、表示装置402からの画像変調光が外側面401から出ることを可能にしかつユーザ入力システム410へのアクセスを可能にし、この実施形態では、ユーザ入力システム410は、逆戻しボタン420、一時停止ボタン422および早送りボタン424を提供する。逆戻しボタン420は、ユーザが前に表示された画像を見ることを可能にし、早送りボタン424は、ユーザが次の順番の画像を見ることを可能にする。一時停止ボタン422は、一時停止ボタン422が次に押されて解除コマンドが出されるまで現在表示している画像を静止させる。別の実施形態では、ユーザ入力システム410は、表示装置402と合併されてもよく、従来のタッチ・スクリーン入力装置を介して入力を行うことができる。さらに別の実施形態では、入力は、音声認識入出力装置等の従来の音声作動式入力装置によって行われてもよい。さらに別の実施形態では、入力は、従来のポート接続を使用してコンピュータから来る。
図5は、DMF400内のデータ・フローを示すフローチャートである。ブロック501で、画像表示プロセスが始まる。このプロセスは、ブロック502に進み、DMF400のインタフェース・ユニットが、DMF上に提示するためのデジタル画像と、所定のシーケンスの画像等のデジタル画像を提示するための命令を受け取る。前述のように、画像データは、デジタルカメラやビデオカメラ等の画像取得装置によって取得されてもよい。デジタル画像を受け取ると、インタフェース・ユニット301は、デジタル画像が、デジタル・データ形式の画像データを有するかアナログ・データ形式の画像データを有するかどうかを識別する。画像データがアナログ・データ形式の場合、インタフェース・ユニットは、アナログ・データ形式をデジタル・データ形式に変換する。画像データがデジタル・データ形式の場合は、アナログからデジタルへの変換(「A/D」)は不要である。
ブロック502の後、プロセスはブロック504に進み、デジタル画像が、所定のシーケンスまたは特別な順序の画像シーケンスでソートされる。提示シーケンスの決定は様々な方法で行うことができ、詳細には、デジタル画像は、デジタル画像が受け取った順に連続的に取り出され提示される先入れ先出しバッファに記憶されてもよい。別の手法では、デジタル画像は、デジタル画像を提示するために好ましいシーケンスを識別するデータと共に受け取られる。さらに別の手法では、デジタル画像は、画像を提示するためのタイミングを決定するために使用できるタイミング信号と関連付けられてもよい。タイミング信号は、たとえば、デジタル画像の提示中に提示される単純なクロック信号またはビデオまたは音声情報の連続ストリームを含むことができる。デジタル画像は、ビデオまたは音声情報の連続提示に対して特定の時間で提示されるようにタイミング信号と関連付けられる。この手法では、デジタル画像のシーケンスは、タイミング信号に従う。後で詳しく説明するように、他の手法を使用することができる。
次のブロックに進む前に、プロセスは、変換が必要かどうか判定する。画像データのデータ形式が異種のデータ形式であるとDMF400が識別した場合に変換が必要とされる。その結果、異種のデータ形式をDMF固有のデータ形式に変換した後でなければ画像データをさらに処理することができない。画像データが適切にソートされ変換された後で、プロセスは次のブロックに進む。
プロセスは、ブロック504からブロック506に進み、画像データが、メモリに記憶される。一実施形態では、記憶された画像データの場所は、表示される画像のシーケンスを決定する。ブロック506の後で、プロセスはブロック508に進み、画像データが表示コードに変換される。一実施形態では、ブロック508は、間隔トランジション時間と様々なタイプの画像トランジションを決定する。間隔トランジション時間は、現在の画像と次に表示される画像の間の時間間隔を示す。画像トランジションは、現在の画像を後退させながら次の画像を整合させるメカニズムである。一実施形態では、画像トランジションは、現在の画像が退出しながら次の画像が入るように現在の画像と次の画像を一方向に移動させる。別の実施形態では、画像トランジションは、現在の画像をフェードアウトしながら次の画像をフェードインする。ブロック508の後で、プロセスはブロック510に進み、画像が、補助情報と共に画像データにしたがって表示される。プロセスはブロック512で終わる。
図6は、DMF600の制御データ・フローの一実施形態を示すフローチャートである。画像表示のプロセスは、ブロック602から始まる。プロセスは、ブロック602からブロック604に進み、DMFのインタフェース・ユニットが、提示されるデジタル画像を表す画像データを受け取り、この画像データは、デジタルカメラやビデオカメラ等の画像取得装置によって取得されてもよい。画像データを受け取ると、プロセスはブロック606に進み、プロセスは、画像データがアナログ・データ形式かデジタル・データ形式かを識別する。画像データがアナログ・データ形式の場合、プロセスは、ブロック606からブロック608に進む。ブロック608で、プロセスは、アナログ・データ形式をデジタル・データ形式に変換する。変換後に、プロセスは、ブロック608からブロック614に進み、画像データが記憶される。
画像データがアナログ・データ形式ではない場合は、画像データがデジタル・データ形式であることを示し、プロセスは、ブロック606からブロック610に進む。ブロック610で、プロセスは、デジタル画像データをDMFが認識可能なデジタル・データ形式に変換しなければならないかどうかを識別する。画像データのデジタル・データ形式が認識可能な場合、プロセスは、ブロック610からブロック614に進む。
画像データが異種のデータ形式の場合、プロセスはブロック610からブロック612に進み、変換が実行される。ブロック612で、異種のデータ形式の入力画像データが、DMF固有のデータ形式に変換される。一実施形態では、DMFは、変換の頻度を少なくする幾つかの固有データ形式を有することがある。別の実施形態では、DMFは、複数の異種のデータ形式を識別することができる。変換後に、プロセスは、ブロック612からブロック614に進み、画像データが記憶される。
一実施形態では、画像データは、電源の切断時のデータ損失を防ぐためにフラッシュ・メモリ等の不揮発性メモリ装置に記憶される。別の実施形態では、電源切断時のデータ損失を防ぐために、携帯型バッテリ電源が使用される。さらに別の実施形態では、画像データは、メモリ損失を防ぐために、磁気ディスク記憶装置や磁気テープ記憶装置等の磁気記憶装置に記憶される。ブロック614の後で、プロセスは、ブロック618に進み、各画像に補助データが添付される。
ブロック618で、プロセスは、画像を位置合わせし、各画像に補助情報を添付する。一実施形態では、画像の位置合わせは、画像データが記憶される記憶場所の順序にしたがって連続的なものでもよい。別の実施形態では、画像の位置合わせは、事前に定義される。補助情報は、配色、画像が生成された日時、インターネット・アドレスの情報、音声、画像の向きなどがある。
補助情報を添付した後で、プロセスはブロック618からブロック616に進み、画像データは添付された補助情報と共にメモリ・バッファに記憶される。メモリ・バッファは、画像を表示するために高速メモリ・アクセスを提供する小型高速メモリ装置である。一実施形態では、メモリ・バッファは、電力切断時のメモリ損失を防ぐ不揮発性メモリ装置である。別の実施形態では、メモリ・バッファは、メモリ損失を防ぐためにバックアップ・携帯電源を備えた通常のランダム・アクセス・メモリである。ブロック616の後で、プロセスは、ブロック620に進み、表示するためにメモリ・バッファからの出力を選択することができる。
ブロック620で、プロセスは、さらに、ブロック624とブロック622から信号を受け取る。ブロック624は、ユーザからの入力制御信号を含み、ブロック622は、最後に表示された画像の画像データを含む。プロセスは、ブロック624で、ユーザ入力を受け取り、このユーザ入力は、現在画像を一時停止することを指示する場合がある。別の実施形態では、ユーザ入力は、次の画像を選択するための多数の組み合わせ論理入力のうちの1つとして使用される。
画像データを選択する際、プロセスは、ブロック620からブロック630に進み、画像が表示される。現在画像が表示されるとき、プロセスはブロック630からブロック622に進み、現在画像が記憶される。一実施形態では、ブロック622は、最後に表示された画像である1つの画像だけの画像データを記憶する。別の実施形態では、ブロック622は、最近表示された1組の画像の画像データを記憶する。
一実施形態では、DMFは、画像モードと情報モードを有する。DMFの画像モードは、一連の所定の写真を表示し、DMPの情報モードは、ニュース、財務データ、広告等の1組の情報またはデータを表示する。DMFが画面の一部分を画像表示に割り当てる一方で画面の別の部分を情報表示に割り当てる、画像と情報を組み合わせた第3のモードが構成されてもよい。他のタイプの表示モードがあってもよいが、そのような表示モードは本発明を理解するのに重要ではないことに注意されたい。
前に述べたように、DMFは、インターネット等のネットワークを介して情報を送受信することができる。また、インターネットを介して利用可能な様々なカテゴリの情報はDMFも利用可能である。したがって、一実施形態では、DMFは、情報モードにあるときに幾つかのカテゴリの情報を表示することができる。たとえば、そのようなカテゴリは、ニュース、スポーツ、娯楽、財務データ等を含むことができる。しかしながら、情報モードで複数のカテゴリの情報を表示するために、DMFは、複数組の情報を処理するようにセットアップされるか構成されなければならない。一実施形態では、DMFの情報モードは、後でより詳細に説明するように、DMFサーバを介して構成される。
図7は、ネットワーク構成700の一実施形態を示す。構成700は、DMF701、PC712、PC708、DMF714、エンティティ716、DMFサーバ720、およびインターネット718を含む。インターネット718を介した装置の通信を実現するために、ケーブル730〜738等の様々な従来の接続ケーブルが使用される。DMF701は、さらに、ディスプレイ702、台704、およびネットワーク通信装置710を含む。ディスプレイ702と台704は、接続装置703を使って接続される。一実施形態では、接続装置703は、ケーブルである。別の実施形態では、接続装置703は、従来の無線接続装置である。さらに、台704は、情報を受け取りその情報を他の装置に送信するために使用されるインタフェース回路706を含む。
ネットワーク通信装置710は、セル式モデム等のモデムまたは無線モデムでよい。一実施形態では、ネットワーク通信装置710は、ポケットベル型の片方向通信装置等の片方向伝送装置である。別の実施形態では、ネットワーク通信装置710は、装置間の対話式通信を容易にすることができる双方向通信装置である。一実施形態では、DMF701は、セル式モデムを使用してPC712、DMF714およびエンティティ716またはDMFサーバ720と通信する。
PC712は、たとえば、パーソナル・コンピュータであり、インターネット718を介してDMF701と通信することができる。DMF714は、インターネット718を介してDMF701に直接通信することができる別のデジタル・メディア・フレームである。たとえば、DMF714は、1組の画像をDMF701に送信するためのネットワーク伝達手段としてインターネット718を使用する。さらに、エンティティ716は、複数のDMFおよびPCを含むことがある団体または一群の装置でよい。一実施形態では、DMF701は、ネットワークに接続された任意の装置にアクセスすることができる。
DMFサーバ720は、ネットワークに接続されたDMF装置にDMFネットワーク・サービスを提供するネットワーク・サーバである。装置間のネットワーキングを提供するインターネット718を使用することから、装置を相互接続するために電気通信、クローズ型、専用または独自ネットワーク・ソリューションを使用して図7のシステムを実現できることが理解されよう。
一実施形態では、DMFサーバは、システム722とユーザ・プロファイル・データベース724を含む。DMFネットワーク・サービスは、DMFを構成するために使用することができるユーザおよびデータ・サービスを提供する。一実施形態では、DMFネットワーク・サービスは、ユーザがDMFネットワーク・サービスを構成または利用することを可能にするDMFウェブページを提供する。この実施形態では、DMFウェブページは、ユーザが利用申し込みできる複数カテゴリの画像をリストする。代替として、DMFウェブページは、複数の商業的に利用可能なウェブサイトをリストすることもでき、ユーザは、リストされたウェブサイトを選択して自分のDMFを見ることができる。商業的に利用可能なウェブサイトは、株式市場ニュース、スポーツおよび天候チャネルを含んでもよいがこれらに限定されない。ユーザが、リストされたカテゴリまたはウェブサイトを選択した後で、DMFネットワーク・サービスは、ユーザ・プロファイルを作成し、選択されたカテゴリまたはウェブサイトをユーザ・プロファイルに記憶する。また、ユーザ・プロファイルを使用して、家族の生活の様々な出来事の重要な日付の使用、並びに家族間の関係の概略、顔認識のための顔への名前の割り当て、場所のGPS情報への割り当てなどによって、コンテンツ・コレクションを特徴付けすることができる。ユーザ・プロファイルは、後で、対応するDMFのためのデフォルト構成として使用されてもよい。
DMFネットワーク・サービスは、一実施形態では、ユーザ・プロファイル・データベース724を維持する役割をもつ。この実施形態では、ユーザ・プロファイル・データベース724は、DMFサーバ720上にある。DMFネットワーク・サービスがネットワークを介してネットワーク・サーバにアクセスできる限りユーザ・プロファイル・データベース724を他のネットワーク・サーバ上に配置できることに注意されたい。ユーザ・プロファイル・データベース724は、DMFサーバ・ウェブサイトに直接アクセスすることができるDMF710、PC712または他の装置を使用して改良することができる。ユーザは、また、DMFネットワーク・サービス提供者に電話して、DMFネットワーク・サービス代表者に新しいユーザDMF構成を口頭で伝えることができる。DMFネットワーク・サービスへのアクセスに関するより詳細な説明は後で行う。
DMFを構成する他の方法が可能である。たとえば、DMF701は、PC708またはPC712によって構成されてもよい。また、DMF701は、DMF701自体を構成することを可能にする構成ソフトウェアを含んでもよい。DMF701を構成する他の方法が可能であるが、そのような方法は、本発明を理解するのに必要ではないことに注意されたい。
図8は、DMF構造800の一実施形態を示す。DMF802は、情報モード804とピクチャ・モード850を有する。情報モード804は、株式取引ニュース等の情報のデータを表示する。ピクチャ・モード850は、以前に受け取ってメモリに記憶された一連の画像を表示する。
情報モード804は、さらに、図形表現部分806とテキスト表現部分808を含む。図形表現部分806が、画像を表示し、テキスト表現部分808が、テキストまたは文字を表示する。図形表現部分806は、さらに、写真部分810とビデオ部分812に分けられてもよい。写真部分810は静止写真画像を含み、ビデオ部分812は動画を含む。写真部分810は、さらに、個人ブロック814と公開ブロック816に分けられてもよい。個人ブロック814は、個人の写真を参照し、たとえば、個人が、個人使用のための写真を作成する。
ビデオ・ブロック812は、ニュース部分818と広告部分820に分けられてもよい。ニュース部分818は、取材記者からのビデオ・テープの一部分等の映画を指す。広告部分820は、対話型の商用広告でもよいマーケティングを指す。
テキスト表現部分808は、広告部分822と情報部分830を含む。広告部分822は、商業マーケティングを指し、情報部分830は、天候や株式取引ニュース等の有用な情報を示す。広告部分822は、さらに、標準セクション824と対話セクション826に分けられる。標準セクション824は、単語とテキストを使用するコマーシャル・メッセージを指す。対話セクション826は、オン・ライン賭博等のテキストを対話式に使用するコマーシャル・メッセージを指す。
情報部分830は、さらに、株式セクション832、ニュース・セクション834、およびショッピング・セクション836を含む。一実施形態では、株式セクション832は、テキストを使用する株式取引ニュースを指し、ショッピング・セクション836は、テキスト表現を使用するオンライン・ショッピングを指す。ニュース・セクション834は、さらに、天候チャネル838およびニュース概要チャネルまたはヘッドライン・ニュース840に分けることができる。天候チャネル838は、テキストを使用する天気予報を指し、ニュース概要チャネル840はニュースを要約する。情報フレーム804とピクチャ・フレーム850の任意の部分を重ね合わせて、情報とピクチャの組み合わせとして見えるフレームを生成できることを理解されたい。他のカテゴリまたは部分が可能であるが、本発明を理解するのに必要ではないことを理解されたい。
図9は、画像を表示する複数のモードの一実施形態を示すフローチャート900である。ブロック902は、表示シーケンスをデータ・モードに設定するステップを示す。ブロック904で、プロセスは、ピクチャ信号がアクティブかどうかを判定する。ピクチャ信号がアクティブの場合は、ピクチャ・モードが設定されるべきであることを示し、ブロック906でピクチャ・モードが設定される。ブロック908で、プロセスは、表示モードにしたがって画像を表示する。ブロック908の後、プロセスは終了する。
図10は、DMFネットワーク・サービスにアクセスする複数の方式を示す機構1000の一実施形態を示す。機構1000は、PC1050、DMF1052、電話1054、サーバ1060、サーバ1062およびDMFネットワーク・サーバ(「DNS」)1059を含み、これら全ての装置は、インターネット1056によって相互接続される。DNS1059は、データ・インプリメンテーションを提供するDMFネットワーク・サービス1058を支援する。一実施形態では、DMFネットワーク・サービス1058は、DNS1059に物理的に配置されたユーザ・プロファイル・データベース、サーバ1060、またはサーバ1062を含む。ユーザ・プロファイルにアクセスするために、ユーザは、PC1050、DMF1052または電話1054を使用して、DMFネットワーク・サービス1058を介してユーザ・プロファイルにアクセスすることができる。
一実施形態では、ユーザは、電話1054を使用してDMFネットワーク・サービス1058を開始することができる。DMFネットワーク・サービス1058が開始された後で、ユーザは、DMFの再構成等のサービスを利用することができる。たとえば、DMF1052の再構成が必要なとき、DMFネットワーク・サービス1058は、DMFウェブページを提供し、ユーザが、DMFウェブページからオプションを選択してDMF1052を構成することができる。DMF1052とDMFネットワーク・サービス1058間の通信がインターネット1056を介して実行されることに注意されたい。
別の実施形態では、DMF1052からのDMFネットワーク・サービス1058の要求を直接接続によって開始することができる。直接接続は、DNS1059とDMF1052間で直接接続されたケーブルまたはモデムである。インターネット1056は、DNS1059とDMF1052間の代替接続でもよい。
PC1050を使用して、DMF1052にDMFネットワーク・サービス1058を要求することもできる。一実施形態では、DMFネットワーク・サービス1058は、要求を受け取った後、DMF1052にサービスを直接提供する。別の実施形態では、DMFネットワーク・サービス1058は、PC1050を介してDMF1052にサービスを提供する。DMFネットワーク・サービス1058を要求する他の方法が可能であるが、それらの方法は本発明の理解に必要ではないことに注意されたい。
図11は、様々な装置からデータを受け取る一実施形態を示すフローチャート1100である。このプロセスは、開始ブロックから始まりブロック1002に進み、プロセスはデータを受け取る。ブロック1004で、プロセスは、データがカメラから来るかどうかを調べる。ブロック1004が偽の場合、プロセスはブロック1008に進む。一方、ブロック1004が真の場合は、データがカメラから来ることを示し、プロセスは、ブロック1006で、カメラ・インタフェース・プログラムを使用してデータを受け取る。カメラ・インタフェース・プログラムは、カメラからコードを送るために使用されるプロトコルのタイプを識別し、必要に応じてコードを固有言語に変換することを含むが、これらに限定されない。
ブロック1008で、プロセスは、データがPCから来るかどうかを調べる。ブロック1008が偽の場合、プロセスはブロック1002に進む。一方、ブロック1008が真の場合は、データがPCから来ることを示し、プロセスはブロック1008からブロック1010に進み、データを受け取る。ブロック1012で、プロセスは、データがインターネット・コネクタから来るかどうかを調べる。ブロック1012が偽の場合、プロセスは終了ブロックにループし、プロセスは終了する。
一方、ブロック1012が真の場合は、データがインターネット・コネクタから来ることを示し、プロセスはブロック1014に進み、プロセスは、通信が双方向通信かどうかを調べる。双方向通信である場合、対話型通信が可能である。ブロック1014が偽の場合は、通信が片方向であることを示し、プロセスはブロック1018に進み、データを受け取るためにDMF片方向手順が呼び出される。たとえば、ページャ型通信方式は、通常タイプの片方向通信装置であり、対話型通信は許可されない。ブロック1018の後で、プロセスは終了ブロックに進み、プロセスは終了する。
一方、ブロック1014が真の場合は、通信が双方向または複数方向の通信であることを示し、プロセスはブロック1016に進み、プロセスは、DMF双方向対話式プログラムを呼び出してデータを処理する。ブロック1016の後で、プロセスは終了ブロックに進み、プロセスは終了する。
図12は、DMFの様々なモードの一実施形態を示すフローチャート1200である。フローチャート1200は、登録モード、メニュー変更モード、および実行モードを示す。プロセスは、開始ブロックで始まり、ブロック1212に進んで登録モードかどうかを調べる。ブロック1212が真の場合は、登録モードであることを示し、プロセスはブロック1212からブロック1214に進み、プロセスは、ユーザ・プロファイルを作成する。ブロック1204の後で、プロセスはブロック1206に進み、プロセスは、メニューをセットアップし、メニューを対応するユーザ・プロファイルに記憶する。ブロック1206の後でプロセスは終了する。
ブロック1202が偽の場合は、登録モードではないことを示し、プロセスはブロック1202からブロック1208に進む。ブロック1208で、プロセスは、メニュー変更モードかどうかを調べる。DMFは、情報モードでDMFが使用されて情報が表示されるときにDMFを構成するために使用されるメニューを含む。ブロック1208が真の場合は、メニュー変更モードであることを示し、プロセスは、ブロック1210に進んでメニューが更新される。
ブロック1208が偽の場合、プロセスはブロック1212に進み、実行モードかどうかを調べる。実行モードで、DMFは、対応するユーザ・プロファイルからメニューを取り出し、メニューにしたがって表示画面を構成する。ブロック1212が真の場合は、実行モードであることを示し、プロセスはブロック1214に進む。ブロック1214で、プロセスは、対応するユーザ・プロファイルからメニューを取り出す。ブロック1216で、DMFの情報モードが、メニューにしたがってセットアップされる。ブロック1216の後でプロセスは終了する。ブロック1212が偽の場合、プロセスは終了ブロックに進み、プロセスは終了する。フローチャート1200が4つ以上のモードを含んでもよいことに注意されたい。
図13は、データ・インプリメンテーション用のDMFウィンドウの一実施形態を示すフローチャート1300である。一実施形態では、DMFネットワーク・サービス1058は、DMFウィンドウを使用してユーザ・プロファイル・データベースを管理する。プロセスは、開始ブロックから始まり、ブロック1302に進む。ブロック1302で、プロセスはDMFウィンドウを開始する。ブロック1304で、DMFウィンドウは、識別された画面の一部分をDMFストレージとして割り当て、アイコンまたはサムネイルを使用してDMFストレージ下でDMFに記憶された画像ファイルをリストする。サムネイルは、画像を表わす小型化された絵である。ブロック1306で、DMFウィンドウは、さらに、識別された画面の別の部分をアイコンまたはサムネイルを使用して様々な画像ファイルをリストするグローバル・ストレージとして割り当てる。一実施形態では、DMFは、グローバル・ストレージ下にリストされた画像ファイルを利用可能である。
ブロック1308で、DMFウィンドウは、対応するアイコンまたはサムネイルをグローバル・ストレージ(画面のひとつの部分)からDMFストレージ(画面の別の部分)に移動させることによってユーザが画像をDMFに追加することを可能にする。たとえば、ユーザは、アイコンをクリックし、そのアイコンをグローバル・ストレージとして識別された画面の部分からDMFストレージとして識別された画面の部分までドラッグすることができる。ブロック1310で、DMFウィンドウにより、ユーザは、DMFストレージから対応するアイコンまたはサムネイルを取り出すことによってDMFから画像を削除することができる。たとえば、ユーザが、削除する画像を表わすサムネイルをクリックし、そのサムネイルをごみ箱にドラッグすることができる。
複数のDMFディスプレイの配置
図14と図15に示したように、複数のDMF20a〜20を部屋1402等の単一領域内に提供することができる。図14と図15の実施形態では、DMF1404、1406および1408は、部屋1402の共有壁1404上に配置される。図14と図15にさらに詳しく示したように、DMF1404、1406および1408はそれぞれ、DMF1404、1406および1408とそれぞれ関連付けられた表示装置1414、1416および1418から出て提示ゾーン1424、1426および1428内に放射される画像変調光の形で画像コンテンツを提示し、その結果、表示装置1414、1416および1418によって提示された画像を部屋1402内で見ることができる。
提示ゾーン1424、1426、および1428が一部重なり合っている、全ての提示ゾーン1424、1426および1428が重なる領域内で、DMF1404、1406および1408からの画像コンテンツを見ることができる。そのような重なり領域は、本明細書では提示スペース1500と呼ばれる。
図14と図15に示した構成では、2つの基準が、基本的に、提示スペース1500の範囲、各DMFの各表示装置の向き、およびDMF1404、1406および1408のそれぞれによって提供される提示領域の形状を定義する。
図16と図17の示した構成では、提示スペースの定義と関連したさらに他の問題が示され、具体的には、表示装置の提示ゾーンは、DMF1604、1606および1608からの画像変調光の伝搬速度と各表示装置からの伝搬距離1704、1706および1708の両方の関数であることを理解されよう。これらの図に示したように、DMF1604および1608は、放射軸1714および1716に沿った第1の距離1712だけ人1710から離れており、DMF1606は、放射軸1720に沿って第1の距離1712より小さい第2の距離1718だけ人1710から離れている。したがって、重なり領域およびしたがって提示スペース1722は、DMF1606からのより少ない程度の光の伝搬によって制限される。
このことから、複数のDMFにわたるコンテンツの提示の管理において、コンテンツを提示するために使用されるDMFの分布を少なくとも二次元的に理解する必要があり、好ましくは提示スペース内に視覚的コンテンツを提示するために使用されるDMFの位置を三次元的に理解する必要があることを理解されよう。
システム・セットアップ
図18は、提示スペースを提供する部屋内の1つのDMF分布の斜視図を示す。DMF1802〜1814の位置情報を得ることができる様々な方法がある。図18の実施形態では、DMF1802〜1814は、部屋1800内に自立式に配置され、即ち、DMF1802〜1814の固定された場所はない。
そのような実施形態では、提示スペース1820内に視覚的コンテンツを提示するのに利用可能なDMF1802〜1814の位置および数は、そのような状況で、様々な異なる手法を使用して決定することができ、それらの手法のいくつかは、米国特許第7,091,926号に記載されており、この特許の手法では、ほぼ連続的な表示領域を形成してサラウンド型視覚的経験を提供するために複数の異なる表示画面の位置を決定することを含む。
一般に、'926特許は、画面の位置をあらかじめ決定し、指定しまたは検出できることを述べている。センシングは、音響システム、無線システム、赤外線システム、または他のセンシング・システムなどの遠隔センシング装置の使用を含むことができる。たとえば、赤外線放射器を各ポイントに配置することによって、ユーザは、画面の周囲の3つのポイントを示すことができる。たとえば、赤外線放射器が配置された時間またはその時間近くでユーザがキーを押すことによって、各ポイントがコンピュータ・システムに知らされる。3つのポイント(表示画面の3つの角等)が分かれば、画面の三次元位置を画面寸法と共に決定することができる。
センシングは、デジタル写真技術を使用して実行されてもよく、提示スペース1820内の位置からDMF1804〜1814の構成のデジタル画像を取得できることが理解されよう。そのようなデジタル画像を分析して、DMFである可能性のある提示スペース内の物体を識別することができ、たとえば、そのような画像分析は、背景パターン(壁)を探し、次に表示装置を示すサイズ、形状、縦横比または他の画像条件を有する背景領域内の中断を探すことによって実行することができる。
1つの手法では、それぞれの表示装置1834〜1844の識別情報を表し、また表示ユニットのパラメータを示すしるしを表すモードでDMF1804〜1814を操作することができる。そのような識別情報と表示パラメータは、黄、赤、白等の明るい色で提示されもよい。このタイプのセットアップ・モードは、DMF1804〜1814によるシステム・サイクルとしてフィードバックを実時間で制御回路に提供するビデオ・フィードで携帯型ビデオ・キャプチャ装置により取得することができる。これにより、パターンとパターン内のそれぞれ個々のDMFの位置が決定される。この携帯型ビデオ・キャプチャ装置は、DMFのシステムの遠隔制御内にあってもよい。
また’926特許では、三次元センシングは、当該技術分野で既知の任意の手段によって行うことができる。たとえば、三角測量法と共にレーザ・スキャニングや座標測定機を使用して位置を識別することができる。別の手法は、全地球測位システム(GPS)センシングを使用することである。他の代替には、位相アンテナ・アレイを使用する角度測定、1つまたは複数のカメラを使用する撮像、情景分析等がある。
別のタイプのセンシングは、機械的センシングである。これは、既知のポイントに配置された可動アームを使用することができ、アームの端部が、画面の1つまたは複数のポイントに接触される(または、近づけられる)。画面が隣り合った場所に継手またはヒンジが取り付けられてもよい。そのような継手は、隣り合った画面の平面との間にできる角度を測定することができ、その結果、主画面に対する補助画面の位置を決定することができる。これは、通常、補助画面の正確な位置を決定するのに十分である。ユーザは、画面のサイズを手動で入力することができ、したがって、プレゼンテーション・ソフトウェアは、各画面上に表示される情報を作成するのに必要なビューとビューポート・サイズだけを計算すればよい。そのようなセンシング継手は、複数の画面を保持し支持するのに十分な強度で作成することができる。そのような継手の例は後で説明する。
別のセットアップ手順は、画面が作り出すパターンのメニューを含むことができる。パターン・メニューは、ネットワークを介して利用することもでき、単にユーザが手動で利用することもできる。パターンが決定された後、各DMFは、パターン内で割り当て位置を有する。本発明の一実施形態は、各DMFの後ろにある2つの回転ホイールを有することができる。各ホイールは、パターン番号とフレーム番号をラベル付けすることができるビット・コードのメニューを提示することができる。ユーザは、単純に、各DMFの後ろでホイールを所望のパターン番号に回転させることができる。さらに、ユーザは、パターン内の配置に対応するDMF番号を決定し、それによりフレーム番号がマークされたフレームの後ろでホイールが回転する。このプロセスは、全てのフレームがそれらの配置位置割り当てと関連付けられて番号付けされるまで繰り返される。
画面の位置を決定する有効な1つの方法は、単純に、位置を入力することをユーザに依頼することである。この手動の位置決めは、距離と角度の測定をユーザに行わせることを含み、この距離と角度は、次に、測定値から画面位置を計算するコンピュータ・システムに入力される。ユーザ測定は、大雑把な近似値でよく、画面位置は、さらに、整合のとれたマルチ画面表示を作成するのに十分な精度で決定することができる。
画面位置を較正することができる。1つの形の較正は、ユーザがコンピュータ表示画面上で画面のモデルを移動させることを可能にする。各画面モデルは、ユーザが見ている実際の画面に対応する。モデル位置は、ユーザがモデルを移動させているときに画面のビューを生成するために使用される。ユーザが、移動されているモデル画面を含む複数の画面間でシーン、テスト・パターン、参照物体等の整合したビューを見るときに、較正が達成される。ユーザは、現在のモデル位置で別の画面(たとえば、主画面)と整合するビューとなることをコンピュータ・システムに示し、コンピュータ・システムは、次に、情報を使用してモデルに対応する画面のさらに他のビューを生成することができる。
画面位置をあらかじめ決定することができる。たとえば、プレゼンテーション・プログラムは、プログラム(即ち、プレゼンテーション)著者によって決定されたデフォルト(即ち、最適)画面配置を有することができる。この場合、ユーザは、画面を所定の向きで配置するように指示される。自動システムがユーザ介在なしに画面を移動させることができる。
たとえば、図23に示したように、DMFは、ケーブル式システム(図21に示したような)を含むがこれに限定されない可動支持システムによって支持されてもよく、DMFは、旋回台、可動ロボット・アーム、またはロープおよびプーリ・システム等の上にあってもよい。
DMFアレイ
次に図19Aに移り、デジタル・メディア・フレーム・アレイ1900の正面斜視図が示される。図19Aに示したように、デジタル・メディア・フレーム・アレイ1900は、複数のデジタル・メディア・フレーム支持体1904を位置決めして複数のDMF1910の少なくとも二次元配列を定義するアレイ構造1902を含む。図19Aに示した実施形態では、デジタル・メディア・フレーム支持体1904は、概略剛性のアレイ構造1902内のくぼんだ領域として概略的に示され、各領域は、1つのDMF1910を収容するように配列される。しかしながら、他の実施形態では、支持体1904は、異なる形状を呈してもよく、DMFを他の方法で支持するように適応されてもよい。さらに、様々な実施形態では、DMF支持体1904が、複数のDMF1910を支持するように適応されてもよいことを理解されよう。デジタル・メディア・フレーム・アレイ1900のDMF1910は、様々なサイズ、形状および縦横比の媒体フレームを含むことができ、またデジタル・メディア・フレーム・アレイ1900にモジュール式に取り付けられてもよい。
この実施形態では、DMF1910は、デジタル・メディア・フレーム・アレイ支持体1902の前面1914に沿って配列されるように支持体1902内に配置される。
図19Bは、図19Aに示されたデジタル・メディア・フレーム・アレイ1900の実施形態の後面斜視図を示す。図19Bに示したように、アレイ支持体1902は、一連の個々の表示装置ホルダ1960が取り付けられるか、接合されるか、または一体形成された背面1955を提供する。電源コード1965が取り付けられた壁面電源1980が、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)や同等のタイプのものでよいアレイ・インタフェース1970を介して個々の表示装置1910に電力を提供する。データをDMF1910に好都合に送ることができるように、各コネクタ1970にデータ線1972を提供することができる。これは、電源とデータの両方の接続を単一配線規格で統合するUSB規格を使用して行うことができる。DMF1910に対するデータ通信および/または電力を提供するために、種々様々の他の配線、光通信および無線通信の使用を含む他の構成を提供することができる。
図19Bに示したように、データ線1972は、アレイ・コントローラ1975に集まる。示した実施形態では、アレイ・コントローラ1975は、アレイ・インタフェース1970にDMF1910のうちの1つと通信させるように適応され、その結果、アレイ・コントローラは、DMF1901のためにプロセッサ(たとえば、処理回路236、演算処理装置326))と協力することができる。アレイ・コントローラ1975間のこのデータ通信は、様々な目的に使用することができる。詳細には、これにより、アレイは、デジタル・メディア・フレーム・アレイ1900に支持された1つまたは複数のDMF1910と協力できるアクティブ・システムおよびサブ・システムを提供することができる。示したような詳細では、デジタル・メディア・フレーム・アレイ1900は、複数の異なるアレイ対話システム1908を有し、その結果、デジタル・メディア・フレーム1910が、デジタル媒体フレーム・アレイ1900によって支持されるときに、この組み合わせは、デジタル媒体フレーム1910を支持できないとできない方法でそれらの環境と対話することができる。
図19Aに示したように、タッチ・センシティブ面と接触された時間と場所を示す信号をアレイ・コントローラ1975に提供するタッチ・スクリーンを形成する透明タッチ・センシティブ・スクリーン・オーバレイ1940が提供されてもよく、アレイ・コントローラ1975は、接触ポイントに対応する位置に配置された表示装置を有するDFM1910用のプロセッサに伝送するためのデータを決定する。セットアップ用のそのようなタッチ・スクリーン・オーバレイ1940は、ユーザが画像コレクションを手動で操作し移動させる能力と共に、選択意味論型の「プレイ・リスト」を含むがこれに限定されない様々な目的のために使用される。個々の媒体フレーム1910によって生成されたデジタル画像1950は、個々の表示艶消し開口部1945を通して見ることができる。
図19Aに示したそのようなアレイ対話システムの別の例は、アレイに対して人の存在を検出するように適応された存在センサである近接センサ1925であり、アレイ・コントローラは、アレイ・インタフェースに信号をプロセッサに送らせ、プロセッサは、その信号から、画像提示を保留すべきかどうかを判定することができる。この機構を使用して、ユーザがいないときに電力を節約するために、提示スペース内のユーザの有無をDMF1910に警告することができる。
さらに別の例では、アレイ対話システムは、図19Aと図19Bの両方に示された音声システム1928を含むことができる。音声システム1928は、アレイ・コントローラ1975によって提供されるデジタル音声データに基づいて音声信号を生成するように適応される。アレイ・コントローラは、次に、DMF1910のプロセッサと協力してデジタル音声データを取得する。これは、DMF1910から音声データをダウンロードすることによって、またはDMF1910から、音声データを取得できかつそのような音声データが得ることができるインターネット等のネットワークかもしくはそのような音声データにアクセスできる装置に直接接続できる場所のアドレスを取得することによって行うことができる。示した実施形態では、音声システム1928は、視覚表現と関連した音声データをユーザに再生するために音声増幅器1935によって出力が供給される音声スピーカ1930を有する。
図19Cと図19Dは、リモート・データ信号インタフェース1920を有するアレイ対話システム1908の別の実施形態を示す。リモート・データ信号インタフェース1920は、遠隔制御ユニット、デジタル・カメラ、携帯電話等の遠隔装置と通信するために使用される。アレイ・コントローラ1975は、遠隔装置から受け取った信号に基づいて、アレイ・インタフェースが信号をプロセッサに送るようにする。そのような信号は、画像データと命令データを含むことができる。
リモート・データ信号インタフェース1920は、信号がアレイに対して送られた方向を検出できないタイプのものでもよく、そのような方向を検出できるタイプのものでもよい。ハード無線周波数三角測量システムの方向性光センサを含むがこれに限定されない種々様々な既知の構造が、これを行うことができる。
そのような方向情報が入手可能なときは、図19Cに示したように、遠隔制御インタフェース1920を備えた表示システム1900が、遠隔制御装置1915によって制御される。コントローラ(図示せず)は、表示システム1900に対する遠隔制御装置1915の位置に基づいて、装置の相対位置を、デジタル画像トランジションのベクトル方向を提供するために使用するベクトル方向として解釈する。図19Cに示したように、初期画像1951は、ベクトルで決定されたトランジション1952に沿って次の画像1953と過渡的に置き換えられる。これにより、遠隔制御装置1915と、表示システム1900または位置決めによって画像トランジション・フローをガイドするベクトル経路を有する遠隔制御信号を検出するために使用されるセンサとの間のベクトル経路1971を決定することができ、新しい1組のデジタル画像のソースの直観的指示の提供が可能になる。
図19Dは、表示装置1900に対する遠隔制御装置1915の別の位置を示す。この例では、遠隔制御装置1915は、表示システム1900の右端の中心にいて水平方向左側を指してベクトル経路1973を確立するユーザによって位置決めされる。次に、初期画像1951が、画像トランジション1952と次の画像1953によって置き換えられる。
他の実施形態では、アレイ・コントローラ1975は、DFM1976が環境刺激を提供するか環境刺激を受ける能力を変化させる効果を有する他の資源を、DFM1975と共有できるようにする。
たとえば、アレイ・コントローラ1975は、DFMアレイ1975に支持されたDFM1910の共有メモリを提供することができる。そのような実施形態では、アレイ対話システムは、音声表現や映像表現等の特定のメモリ集約的な形の環境的対話を行うことを可能にするために、必要に応じて追加のメモリ容量を提供するメモリ・バッファ・システムを含む。そのようなメモリ・バッファは、無線通信トランシーバ1995を使用しかつコントローラとプロセッサ1990によって管理される無線データ転送モダリティによって取り外し可能でかつ/または遠隔更新可能な表示装置でもよい。別の実施形態では、アレイ対話システムは、音声表現と映像表現を含むがこれに限定されない特定の処理集約的な環境的対話を可能にするために、必要に応じてプロセッサに追加の処理能力を提供する補助処理システムを含むことができる。
また、図19Bの実施形態に示したように、壁掛け用取付具1985は、絵画掛け金具等の丈夫な吊るし装置によって従来通りに取り付けられた写真フレーム、鏡、平らな美術作品等と同じように、デジタル・メディア・フレーム・アレイ1900を垂直面に取り付けるために使用される。
DFM1910を収容する固定式支持体を有しかつアレイ・コントローラ1975とDFM1910間のデータ通信用の個々のデータ・ケーブルとコネクタを提供するデジタル・メディア・フレーム・アレイが使用される場合、アレイ・コントローラ1975は、複数のデジタル媒体フレームのうちのどれが、複数の支持体のうちのどれによって支持されるかを判定するように適応されてもよく、その判定を使用してDFM1910の相対位置を自動的に決定できることを理解されよう。そのようなデジタル・メディア・フレーム・アレイは、様々な形態のうちのどの形態をとってもよく、デジタル・メディア・フレーム1910を、三次元に沿って互いに分離された位置を含む複数の異なる向きで位置決めできることが理解されよう。
支柱取り付け式表示システムが示された図20を参照すると、このシステムは、デジタル・メディア・フレーム・アレイ2005の個々の表示装置を含むデジタル・メディア・フレーム・クラスタ2000用の取り付けを提供する。
支持台と電子ハウジング2025に接続された電源コード2015を介して、壁面電源2010からデジタル・メディア・フレーム・クラスタ2000に電力が提供される。個々の表示装置取り付けおよびデータ・インタフェース2030が、支柱2035の長さに沿って提供され、デジタル・メディア・フレーム2005の個々の表示装置をフック(図示しない)によって機械的に取り付けかつ電力とデータを提供するために使用され、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)やその同等物等のタイプのものでよい。
支柱2035は、2つの部分からなる伸縮式組立体でよく、伸縮部分を外方に拡張させて典型的な床と天井の間にどちらの面を損傷も変質もさせることなく確実に圧力取り付けされるようにバネまたは空気圧で付勢されてもよい。支持台および電子ハウジング2025は、リモート・データ信号インタフェース、個々の表示データ電力インタフェース、表示アレイ用の共有メモリ、ディスプレイ・コントローラおよびプロセッサ、および無線通信トランシーバ(全て図示せず)を含む。音声スピーカおよび音声増幅器2040は、同じ個々の表示装置取り付けおよびデータ・インタフェース2030を使用して台2035への取り付けおよびデータと電力を提供する単一体ハウジング内に提供される。デジタル画像2045は、デジタル・メディア・フレーム・アレイ2005の個々の表示装置上に提示される。リモート・データ信号インタフェース2055は、遠隔制御装置、デジタルカメラ、携帯電話等の他の制御装置と通信するために使用される。近接センサ2050は、必要に応じて、ユーザがいないときに電力を節約するために、ユーザの存在をユニットに警告するために使用される。
提示用視覚的コンテンツの選択
図23は、図14と図15に関して前に述べたように配置された第1の実施形態を含むDFM構成を有する部屋2300の斜視図を示す。図24は、前の図15と類似した図23の構成の上面図を示すが、DMF2304、第2のDMF2306および第3のDMF2308を利用する表示システム2410の第1の実施形態のシステム・レベル構成要素を示す。
図24に示したように、システム2410は、第1のDMF2304、第2のDMF2306および第3のDMF2308の3つのDFMを含むが、これは、単純にするためのものであり、実際にはもっと多数のDMFを使用することができる。また、図24に示したように、第1のDMF2304、第2のDMF2306および第3のDMF2308に論理的に接続されその結果これらの間でデータを交換できるようなコントローラ2420が提供される。そのような論理的接続方法は、有線通信または無線通信の任意の形を使用して行うことができる。したがって、コントローラ2420と、第1のDMF2304、第2のDMF2306および第3のDMF2308との間で、前述の方式のいずれかの方式を使用して論理的接続を行うことができる。
一実施形態では、コントローラ2420は、図7に図示され説明されたのと同じようにDFMに論理的に接続されたDFMサーバ720を含むことができる。別の実施形態では、コントローラ2420は、図10のDMFネットワーク・サーバ(「DNS」)1059を含むことができる。さらに他の実施形態では、コントローラ2420は、任意のタイプの計算または処理システムと、DFMとの論理的接続を確立することを可能にする通信システム(図示せず)を含むことができる。最後に、さらに別の実施形態では、コントローラ2420によって実行されるように後で示す機能と方法を、単独または組み合わせで働く1つまたは複数の処理回路220または演算処理装置320によって実行することができる。コントローラ2420は、また、デジタル画像2422のソースに論理的に接続される。デジタル画像のソースは、デジタル・スチル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、スキャナ、コンピュータ、ローカル・サーバ、リモート・サーバ、メモリ装置、インターネット、プリンタ、インターネット・アプライアンス、遠隔制御装置、携帯情報端末、個人用ビデオ・プレーヤ、電話、通信ネットワーク、携帯電話、アナログ・テレビ、デジタル・テレビ、ケーブル、衛星または他のテレビジョン・システム等のテレビ信号分配システム、および/またはソリッド・ステート、光、磁気テレビ信号記録および/または再生システム等のテレビション・システムのレコーダやプレーヤ等のテレビジョン記憶システムのうちの任意のものを含むことができる。デジタル画像2422のソースは、株式写真データベースや個人データベース等の外部の既存データベースへのインターネット接続または直接接続を含むことができる。また、そのようなグラフィカル素材および/または画像素材の普及のために公的サイトが開発されることが予測できる。
一実施形態では、検索機能またはエンジンを使用することによって、個々のデジタル画像がそのようなデジタル画像ソース内にあってもよい。デジタル画像ソースが、複数の索引によって索引付けされたリレーショナル・データベースを使用して編成されたデジタル画像を有する場合、そのようなデータベースの検索は、キーワードを書き込むことによって行うことができ、この検索に対する答えは、応答したデジタル画像ファイル名のリストまたはサムネイルや他の答えの配列を含むことができる。
デジタル画像ソース2422が、より高度な索引付け方法を使用することができ、そのような方法を使用して開発された任意のデータベースを使用して、提示用のデジタル画像を探し識別できることが当業者によって理解される。たとえば、画像は、キーワードではなく画像コンテンツの説明と推論に基づくような複数のカテゴリで索引付けされてもよい。キーワードが、画像を取り巻く状況を示す場合(即ち、誰パラメータ、何パラメータ、何処パラメータ、何時パラメータ、および何故パラメータ)、コンテンツ記述子が、実際には、デジタル図形素材内のデータを示す。そのような因子は、画像コンテンツと呼ばれ、画像自体から得られ、カラーヒストグラム、質感データ、解像度、輝度、コントラスト、顔認識、物体認識、文字認識等を含むことができる。さらに、コンテンツを記録しまたは利用する装置自体は、カメラ・メタデータ(Camera Metadata)と呼ばれる別の意味論要素を作成し、時間/日付、GPS場所データ、画像の向き、画像サイズ(解像度、形式、圧縮)、キャプチャ設定(スポーツ、肖像、マクロ等)、フラッシュ状態(オン/オフ/補助光)、焦点位置、ズーム設定、ビデオ・シーケンス持続時間、ビデオ符号化タイプ、ビデオ「キーフレーム」指定、ビデオ「静止フレーム」指定等を含む。画像コンテンツ・データと画像および/またはイベント・ベースの視点からのカメラ・メタデータとを組み合わせることによって、画像と画像オブジェクト間の意味論的関係を確立することができる。GPS場所情報、記録の時間/日付、および目/顔認識および物体識別等の得られたセグメント割り当て等の記録されたメタデータを使用することによって、意味論的関係を確立することができる。
カメラ・レベルで得られた情報、画像コンテンツおよび音声トラックに加えて、写真内の人々、場所、イベント・タイプおよび目的に関する情報の統合が、情報のセマンティック・ウェブを作成する際にコンピュータを学習させることによって合成される。そのような1つの特許(Nicponskiによる米国特許第7,035,467号)は、ケーキ、花嫁、子どもたちの画像を読み出し、それによりイベントを推論することを教示している。そのイベントは、たとえば、休日や誕生日などの世界、国、宗教、地域および個人の重要な日である。郵便番号、生年月日、および学校年間予定表により、訓練されたシステムは、恐らく、学校での息子の上級コンサートに関して前より詳しい情報を取り出すことができる。米国特許第5,652,880号等の様々な特許が、コンテンツと関連付けられた意味論要素の検索と取り出しを容易できるオブジェクト間の体系化された連係を記憶するための枠組を示唆している。
図25は、コントローラ2420を操作する方法の一実施形態を概略的に示す。ステップ2502で、システム・コントローラは、デジタル画像2422のソースにアクセスする。ユーザがコントローラ2420にユーザ入力を行うことを可能にするためにユーザ・インタフェース2424が提供される。ユーザ・インタフェース2424は、手持ち式遠隔装置等の遠隔制御装置、または有線または無線キーパッドおよびマウスを含むことができる。システム2410のユーザにフィードバックを提供しかつ/またはグラフィック・ユーザ・インタフェースを使用してそのようなユーザ入力およびフィードバックを容易にできるようにするために、必要に応じて、表示装置2426が提供される。また、表示システム2410は、第1のDMF2304、第2のDMF2306および第3のDMF2308のうちの1つ以上を含むことができる。
この方法の最初のステップで、システム・セットアップ機能が実行される(ステップ2502)。このステップで、前述のセットアップ機能を実行して、表示スペースにコンテンツを提示するDFMの番号を少なくとも決定し、必要に応じて各DFMの相対位置を識別する。また、前述の機能に加えて、表示解像度、表示色情報、表示リフレッシュ・レート、演算処理装置の処理速度、マルチスレッデイングおよびマルチコア特性を含むがこれらに限定されない特性を識別する演算処理装置情報、メモリの全容量、タイプおよび速度などのメモリ特性、メモリに記憶されたデータのメモリ・マップ、および/またはそのようなメモリに記憶されたデータの性質と状態をそれぞれ含む特性の決定を含むセットアップ機能を実行することができる。さらに、セットアップ中に、特定タイプのメモリの可用性、通信能力、処理能力またはプログラミングや他の能力を示す各DFMの性能のリストを提供することができる。セットアップ中に各DFMの他の表示性能も提供することができる。他のそのような性能は、DFMの表示の縦横比、DFMの向き等のデータを含むことができる。
次に、提示されるデジタル画像の少なくとも2つの意味論要素を含む意味論タイプを決定する(ステップ2504)。これは、ユーザにユーザ・インタフェース2424と表示装置2426を使用させて、提示される画像の意味論タイプを識別することによって手動で行うことができる。別の実施形態では、コントローラ2420は、ユーザ・プロファイル、基本設定または他の情報に基づいて意味論タイプを自動的に選択することができる。
コントローラ2420は、決定された意味論タイプを使用して、アクセスされたデジタル画像の意味論情報による自動変性を可能にすることができる。本明細書では、用語「意味論情報」は、観察者によって解釈されるときにデータの特定部分の意味を指すために使用される。意味論情報は、1つまたは複数の意味論要素に基づいて決定される。たとえば、意味論情報は、テキスト文書内の単語または語句の意味や画像内の光と影の特定パターンの1対の目としての解釈等の個々の意味論要素を指し、また同一画像内のテキストと1対の目の観察等の意味論要素の組み合わせから得られる意味論情報を指す。意味論タイプの決定は、提示されるデジタル画像内の所望の意味論情報を識別するためにコントローラ2420によって使用され、検索を実行するために少なくとも1つの意味論要素を定義する効果を有する。
意味論要素は、デジタル画像および/またはそのデジタル画像と関連付けられた任意のメタデータにおける文脈指標(context indicator)を識別することによって決定することができる。デジタル画像内の文脈指標を識別するために様々な規則が使用され、概念を分かりやすくするために、文脈指標を識別するために使用される規則を、関連文脈指標およびそのような文脈指標を決定するための関連規則のカテゴリの文脈枠組に組み込むことができる。文脈的枠組において、文脈指標は、識別された文脈に関連するものとして関連規則によって識別された意味論情報の特定の要素である。したがって、個々の文脈枠組は、デジタル画像において利用できる可能性のある意味論情報のいくつかを含み、利用できる可能性のある他の意味論情報を含まない。含まれる意味論情報の一般的な性質は、指定された意味論要素によって示すことができ、以下の例のように、人間文脈のカテゴリと関連付けることができる。
文脈枠組の1つの例は、時系列の文脈枠組であり、即ち、1組のデジタル画像の時系列的文脈を識別する年表と関連した規則の枠組である。たとえば、ある規則は、コントローラ2420にデジタル画像および任意の関連メタデータを分析させてデジタル画像を取得した一連の日時を決定させることができ、別の規則は、各デジタル画像および関連メタデータを調べて1つのコンテンツ・データ・ファイルを時刻と関連付けようとすることができ、さらに別の規則は、コントローラ2420にコンテンツ・データ・ファイルを分析させて特定のイベントが生じた時刻を決定させることができ、さらに別の規則は、コントローラ2420に1組のコンテンツ・データ・ファイルが作成された時期を決定させることができる。また、時系列的枠組は、1組のコンテンツ・データ・ファイルが単一イベントまたは一連の異なるイベントを表わすかどうかをコントローラ2420に判定させる規則かつ/または1組のコンテンツ・データ・ファイルをイベント・グループに編成するための規則を含むことができる。コンテンツ・データ・ファイルをそのようなイベント・ベースで集める方法は周知である。そのような時系列的指標は、日時情報等の特定のコンテンツ・データ・ファイルと関連付けられたメタデータに見つかることもあり、誕生日等の通過儀礼を示す主要な休日やイベント等の時系列的出来事を意味することが知られている画像、テキスト、または音声要素等の時系列的指標のためのコンテンツ・データ・ファイルのコンテンツの分析によって見つかることもある。
また、デジタル画像とメタデータの分析は、文脈枠組の規則によって提供される追加情報と組み合わせて使用されてもよい。たとえば、世界、地域または個人の重要な休日および日の表を含む規則を使用して日付情報を確認することができる。
この同じ手法は、他のタイプの文脈枠組にも適用される。
文脈枠組の別の例は、コンテンツ・データ・ファイル内の環境的文脈指標を探すための規則を含む環境的文脈枠組である。そのような環境的文脈指標は、一般に、話が語られる周囲条件を決定する規則について延べ、たとえば、天候、日中および屋内/屋外の状態を決定するための規則を適用することができる。時系列的指標のような環境指標は、メタデータおよびコンテンツの分析並びに付加外部情報の使用によって決定することができる。たとえば、ホワイト・バランスに関するメタデータは、屋内/屋外状態を示すことができ、露光レベルは、日中または夜間の屋外状態を示すことができる。代替として、日時情報は、全地球測位システム(GPS)によって提供されるデータ等の衛星測量情報との組み合わせで、特定のコンテンツが作成された時間における天候を決定するために天候情報の外部データベースにアクセスする規則と組み合わせて使用することができる。
文脈枠組のさらに他の例には、場所の規則を定義する社会的枠組と、描写された人々のグループ分け等のコンテンツ・データ・ファイル内の社会的文脈指標があるがこれらに限定されない。たとえば、適切な規則を使用して、家族グループ分け、学校グループ分け、仕事グループ分け等を識別することができる。
他の文脈枠組を提供することができ、たとえば、政治的および技術的枠組はそれぞれ、文脈指標として政治的要人または技術開発のしるしを含むことができる。これらの文脈指標は、場所や日付等の他の文脈指標を使用して外部データベースにアクセスする規則によって選択されてもよい。
他のタイプの文脈枠組には、運動的枠組、教育的枠組、および地理的枠組がある。文脈枠組は、特定の要求を満たすために様々なタイプを組み合わせたり分割したりすることができる。たとえば、運動的および教育的文脈枠組を提供することができる。同様に、運動的文脈枠組は、様々なスポーツの個々の文脈枠組と置き換えることができる。文脈枠組は、グローバルなもの、即ち全ての状況で全てのユーザによって使用可能でもよく、用途が制限されてもよい。たとえば、特定の著者、題名、通信のタイプまたは作業、作成方法、または使用方法に固有の文脈枠組を提供することができる。
文脈指標を決定し優先順位を付ける際に使用される文脈的な規則は、二進数でも確率的でもよい。たとえば、単一の文脈規則または規則群は、ベイジアン・ネット(Bayesian net)の形で提供されてもよい。文脈規則および特定の文脈枠組に使用される文脈指標は、発見的方法で決定されてもよく、遺伝アルゴリズムの使用等の自動化された分類技術を使用して決定されてもよい。これらの技術の使用は、当業者に周知である。
次に、デジタル画像が、決定された意味論タイプに基づいて提示のために選択される(ステップ2506)。これは、推論照会(inference query)を生成することによって行われ、次に、決定された文脈指標を少なくとも1人の人物に関する知識ベースに適用することによって得られる。そのような人物は、たとえば、ユーザ、ユーザによって選択された人物、またはシステム2410の提示スペース内に見られる人物を含むことができる。さらに、このために、そのような関連付けられた人物は、たとえば、任意のデジタル画像に含まれる任意の人物、描写された文字、または他の擬人的表現も含むことができる。提示スペース内に2人の人物が見つかった場合のように1人または複数の関連付けられた人物があってもよい。説明の便宜上、知識ベースは、一般に、本明細書では単一の人物に関して言及される。
人物に関する知識ベースは、メモリ226、326内に記憶されてもよく、コントローラ2420によってアクセスできる任意のメモリに記憶されてもよい。知識ベースは、決定された文脈指標を使用してアクセスされる関連人物に関する参照情報を含む。参照情報は、教育情報、専門情報、社会情報等を含むがこれらに限定されない関連人物に関する伝記情報等の情報を含む。参照情報は、文脈指標と組み合わせて使用されて、決定された意味論タイプと関連付けられた意味論情報を有するアクセスされたデジタル画像ソース内のデジタル画像を探すために使用される推論照会が形成される。
たとえば、参照情報は、人物の教育履歴を含むことができる。教育履歴は、関連人物が通学した学校および通学年を識別することができる。文脈指標が、特定の年に1組のコンテンツ・データ・ファイルが取得されたことを示唆し、知識データベースが、関連人物がその年に特定の学校に通学したことを示す場合は、学校と関連したコンテンツ・データ・ファイルおよび/または関連する年に学校に通った人物の推論照会を生成することができる。
一実施形態では、通信作業に含めるために選択された全てのデジタル画像が提供される。しかしながら、これにより、デジタル画像の提示が極めて多数になる可能性がある。
代替として、含めるために提供されるデジタル画像および/または関連メタデータを何らかの方法で制限することができる。たとえば、デジタル画像および/または関連メタデータを、デジタル画像および/または関連メタデータの数、合計サイズ等の所定のメトリック、または最低優先レベルより高い優先順位を有するものに制限することができる。使用されるメトリックは、発見的方法で決定されてもよく、文脈枠組、関連人物、題名、通信のタイプまたは作業、作成方法、および使用方法等の因子によって変化してもよい。
一実施形態では、意味論タイプにしたがって自動的に選択されたものから、所定の優先順位のメトリックを満たすデジタル画像だけが選択される。代替として、ユーザは、提示用に選択された画像から特定の画像を識別することができる。
重要性の決定は、検索の際に見つかったデジタル画像の性質とデジタル画像と人物の関係に基づく。関連人物にとってより高い緊急レベルまたはより近い関係を有するコンテンツを描写するデジタル画像により高い優先順位が与えられる。したがって、前述の学校関連のデジタル画像の検索では、学校の現在の外観を示すコンテンツを有するデジタル画像が、人物がその学校に通学した年から内容を示すデジタル画像より低い優先順位が与えられる可能性がある。同様に、その時間にその学校いた関連人物を実際に描写するコンテンツ・データ・ファイルが、さらに高い重要性のものであると判定され、より高い優先順位が与えられる。
重要性を測定する幾つかの手段がある。任意の重要性測定システムを使用することができる。以上の考察は、そのようなシステムの特定の例を対象としたものであり、心理学的重要性は、Abraham H. Maslow, Motivation and Personality (1954)で述べられているようなマズロー(Maslow)の要求階層等を使用して測定される。また、心理学的重要性に強さ、遍在および持続時間をかけて絶対的重要性と呼ばれる積を提供することができる。(社会的、経済的、歴史的、政治的等)重要性を測定する他の形態が、ユーザの必要性に応じて等しい場合もありより適切な場合もあることに注意されたい。
次に、コントローラ2420は、選択されたデジタル画像を所定数の表示装置を使用して提示する方法を決定し(ステップ2508)、決定された方法を使用して、選択されたデジタル画像を提示する(ステップ2510)。様々な提示方法は、以下の節で述べる。
デジタル画像提示方法
一実施形態では、コントローラ2420は、DMFの特徴を評価し、デジタル画像の画像特徴に基づいてデジタル画像を特定のDMFに割り当てることによって行うことができる特定のデジタル画像を提示する第1の方法を選択することができる。この第1の方法は、表示装置の位置的構成ついての知識を必要としない。
そのような特徴には、フレーム縦横比、向き、およびサイズがある。表示装置のそのような特徴は、セットアップ・プロセスの際に識別することができる。たとえば、DMF上の表示装置の向きとデジタル画像の向きを一致させることが極めて望ましい。別の例では、ビデオ・コンテンツを含むデジタル画像は、より大きな表示装置、即ち他のDMFで利用可能なものより高いリフレッシュ・レートまたは多くのメモリを有する表示装置を有するDMFを使用して提示されてもよい。残りの画像は、より小さいフレーム内に示される。
フレーム割り当ての別の実施形態は、画像重点に基づくことがある。米国特許第6,748,097号は、高品質の画像には高い倍率を提案し、したがって、低い価値の関連画像ほど小さいフレーム上に表示される。そのような画質は、一般に、当該技術分野で既知のように、焦点、照明品質、成分測定などの要素を使用して決定することができる。提示方法の追加の特徴には、各画像が表示される時間の長さ、トランジションのタイプと持続時間、他のビデオが開始フレームにある間の同時のビデオの再生などがある。
また、特定の特徴を有するDMFに提示するデジタル画像を割り当てる基準として意味論情報を使用することもできる。具体的には、決定された意味論タイプは、複数の異なるタイプの意味論要素の組み合わせと関連付けられたデジタル画像の識別を必要とする可能性があることを理解されよう。一実施形態では、より大きい表示装置または他の点で好ましい表示装置を使用して、全ての意味論要素の組み合わせに基づいて選択されたデジタル画像を提示することができ、一方、好ましくないDMFは、意味論タイプと関連付けられた意味論要素の全ての組み合わせより少ない意味論要素のサブセットを使用して見つけられたデジタル画像を提示するために使用される。
一例では、決定された意味論タイプは家族を含むことができ、関連人物は第1の親を含むことができる。したがって、第1の親、第2の親、第1の子どもおよび第2の子どもを含む4つの意味論要素の組み合わせのデジタル画像を分析することによって得られる可能性のある家族のグループ分けを示すデジタル画像を探す推論照会を生成することができる。4つ全ての画像の意味論要素を含むデジタル画像を主要DMF上に配置し提示することができる。この例では、前述のもの(DMF2304)のように第1のDMF2304および第3のDMF2308と比べて第2のDMF2306の特徴の比較的大きな表示サイズに基づいて、第2のDMF2306が主要DMFになるように決定される。
第1の親と第1の子どもと第2の子どものいずれかとを表示装置に描写する意味論要素の第1のサブ組み合わせの第1の付加的な推論照会を生成することができる。第1の付加的な推論照会によって探されたデジタル画像は、第3のDMF2308より大きい第1のDMF2304に表示することができる。デジタル画像内に親と子どものどちらかがいることを示す意味論要素の第2の組み合わせの第2の追加推論照会によって探されたデジタル画像は、第3のDMF2308を使用して提示することができる。
意味論要素が、探し出されたデジタル画像のサブセットが関連付けられていることを示唆する場合、コントローラ2420は、所定の関係性に対応するようにそのようなサブセットのデジタル画像を提示するように適応されてもよい。たとえば、様々な視点から取得された共通イベントの画像は、視点の違いと一致する方式でかつイベントの発生と一致する順序で識別され提示されてもよい。
別の例では、デジタル画像は、20秒間続くビデオ・シーケンスの形をとることがある。したがって、コントローラ2420は、ビデオ・タイプのデジタル画像を第2のDMF2306上に提示させ、同時に関連した静止画像タイプのデジタル画像を第1のDMF2304と第3のDMF2506上に提示することができる。
特定のデジタル画像と関連付けられた音声コンテンツや他の非画像環境刺激は、たとえば音声システム1928等を使用して関連デジタル画像の提示と同時に提示されてもよいことを理解されよう。
システム・コントローラ2420が、第1のDMF2304、第2のDMF2306および第3のDMF2308の位置を確立した一実施形態では、各フレームの他のフレーム画像に対する場所に関する情報があるDMFの空間分布を定義できるようになる。そのような機能を使用して、画像の提示をより直観的に理解し易くすることができる。
図26は、少なくとも2つの軸に沿って空間的に離された複数の表示装置を使用して画像を提示する方法の1つの例を示す。図26に示したように、提示されるデジタル画像が得られる(ステップ2602)。そのようなデジタル画像は、意味論的な検索または他のタイプの検索の結果として提供されてもよく、手動で選択されてもよい。次に、得られたデジタル画像および任意の関連メタデータを分析して、画像視点の決定を各デジタル画像に割り当てる(ステップ2604)。示した実施形態では、画像視点の決定をデジタル画像に割り当てるとき以下の規則を考慮することができる。
上側視点の画像は、高高度の場所で取得された画像、上向きカメラ、方位角、山々の写真、空の割合が多い写真、およびデジタル画像を取得したキャプチャ装置の方に下方に目または頭を向けた状態の人を含む、認識可能な特徴を有する任意のデジタル画像を含むことができる。
これと反対に、下側視点の画像は、低高度の位置で撮影された画像、ボートの写真、さらには水中写真に対応することができる。さらに他の特徴は、見下ろすカメラ、方位角、および見上げる人を含む。
中間視点の画像は、前述の特徴を有しない画像、または等しい量の空と地面、比較的平坦な方位情報、または比較的水平な表示画像が捕捉されたことを示唆する場所情報等、水平な写真または視点を示す特徴を表す画像でよい。
この手法によりメタデータまたは意味論情報に基づいて画像を指定できることを理解されよう。
そのようなシステムの複数のDMF上に提示するためのデジタル画像の配置は、デジタル・メディア・フレーム間の決定された多次元関係と、決定された画像視点とにしたがって決定することができる(ステップ2606)。一実施形態では、これは、たとえば、高視点画像を上側フレームに振り向け、下側視点画像を下側DFMに振り向け、中間視点画像を上側DFMと下側DFMの間のDFMに振り向けることによって、視点割り当てと一致するようにデジタル画像をDMFに振り向けることによって行うことができる。また、必要に応じて、最も優れた写真または画像重点写真、ほとんどの人を含む画像、およびビデオ・コンテンツに中間フレームとより大きいフレームを当てることができる。
さらに、類似の規則を使用して、左向きカメラと右向きカメラ(GPS規格の一部)、右を見ている人々を示す視点割り当てをデジタル画像に割り当てることができる。しかしながら、ここでは、最も右の視点の画像を最も左のフレーム上に提示するのがより自然で直観的であり、その理由は、そのような位置決めが、左向きの人や右向きのカメラと一致するからである。
他の実施形態では、時系列で関連付けられたデータを左から右に提示することができ、また時間間隔を作成することもできる。時間間隔は、子どもの年齢等の年代をフレームの列番号に分解することを含む。フレームが5列ある例では、たとえば、子どもの寿命の最初の5年までを第1列のフレームに、次の5年を第2列のフレームに分解する。さらに、他の要素は、行への割り当てを提供することもできる。1つのタイプの行割り当てには、第1行に子ども番号1、第2行に子ども番号2等の例がある。
また、提示手法が、提示のために許可された時間全体による影響を受けることがあり、提示のために分配された時間期間により適合させるために、ビデオ・タイプのデジタル画像の提示をトリミングし、拡大し、高速化しまたは分割するように特定のコンテンツの提示時間を自動的に調整できることを理解されたい。
前述のように、DFM上のデジタル画像が変更されたときに、画像トランジション効果を使用して信号を送ることができる。所望の効果を提供するためにトランジション効果を同時、同期、様々な速度、および/または連続して提示するシステムにおいて、様々なフレーム上の画像を既知のトランジション効果を使用して移行させ、また複数のDFM上の画像と共に同時に移行させることができる。
また、DMFの既知の位置に提示するためのデジタル画像を割り当てる基準として意味論情報を使用することができる。具体的には、決定された意味論タイプは、複数の異なるタイプの意味論要素の組み合わせと関連付けられたデジタル画像の識別を必要とする場合があることを理解されよう。一実施形態では、中央に配置されたDFMまたは他の点で好ましく配置されたDFMを使用して、全ての意味論要素の組み合わせに基づいて選択されたデジタル画像を提示することができ、一方、意味論タイプと関連付けられた意味論要素の全ての組み合わせより少ない意味論要素のサブセットを使用して探されたデジタル画像を提示するために、好ましくないDMFが使用される。
1つの例では、決定された意味論タイプは家族を含むことができ、関連人物は第1の親を含むことができる。したがって、第1の親、第2の親、第1の子どもおよび第2の子どもを含む4つの意味論要素の組み合わせに関してデジタル画像を分析することによって得られる家族のグループ分けを示すデジタル画像を探す推論照会を生成することができる。4つ全ての画像の意味論要素を含むデジタル画像を探し、主要DMF上に提示することができる。この例では、DMFのうちの1つのDMFが、他のDMFの他の位置と比べて中央位置にあり主要DMFであることが決定される。
表示装置に第1の親と第1の子どもまたは第2の子どもとを描写する意味論要素の第1のサブ組み合わせの第1の追加の推論照会を生成することができる。第1の追加の推論照会によって探されたデジタル画像は、主要DMFに対する位置により選択された追加のDMFを使用して表示することができる。
意味論要素が、探されたデジタル画像のサブセットが関連付けられていることを示唆する場合、コントローラ2420は、そのようなサブセットのデジタル画像を決定された関係に対応して提示するように適応されてもよい。たとえば、様々な視点からの共通イベントで取得された画像は、意味論的に識別され、視点の違いと一致する方式でかつイベントの発生と一致した順序で提示される。
さらに別の例では、意味論タイプの選択は、デジタル画像を提示するために使用されるDMFのうちの少なくとも1つのDMFの意味論フィルタを定義することを必要とすることがある。少なくとも1つの意味論要素を定義する意味論フィルタであり、これは、少なくとも1つの意味論要素を有するデジタル画像が提示されるように少なくとも1つの表示装置のために選択された意味論フィルタにしたがって、複数の個々のDMFのうちの少なくとも1つのDMFを使用してデジタル画像から選択されたコンテンツを提示させることができる。
意味論情報は、また、5段落前の既知の位置を有するDMF上に提示するためにデジタル画像を割り当てる基準として使用することもできる。
完成したとき、コントローラは、提示を所定のサイクルだけ繰り返す。別の実施形態では、nサイクルが完了した後、システムはランダム・モードに入り、別の所定数のサイクルを1度に提示するために意味論タイプがランダムに選択される。別の実施形態では、意味論タイプは、プロファイルに基づいて家族にとって重要な日の1〜3日のバッファ・ゾーン内で選択される。記念日になろうとする場合、選択されたシステムの意味論タイプは、昨年または結婚した年の夫婦の写真になることができる。さらに、季節や他の時系列因子にしたがって特定の意味論タイプを選択するように、季節にしたがってデジタル画像を選択することができる。