JP5130154B2 - 走行制御装置 - Google Patents
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従来は、カーブ通過後の加速目標速度が存在しないので、カーブ通過後に加速するには運転者がアクセルペダルを踏み込まなければならず、操作が煩わしいという課題があった。
請求項1に係る発明は、反力を発生させることによりフットレスト機能を持たせたアクセルペダルと、反力と釣り合う所定踏み込み位置にアクセルペダルが踏み込まれているフットレスト状態を検知するフットレスト状態検知手段(例えば、後述する実施例におけるフットレスト状態検出部23)と、前記フットレスト状態検知手段によるフットレスト状態の検知に基づいて目標速度を設定する目標速度設定手段(例えば、後述する実施例における目標速度設定部35)と、道路データに基づき自車両の進行方向に存在する屈曲部を認識する屈曲部認識手段(例えば、後述する実施例における屈曲部認識部31)と、前記屈曲部認識手段が認識した屈曲部の形状に基づき該屈曲部を適正に通過可能な適正通過速度を設定する適正速度設定手段(例えば、後述する実施例における適正速度設定部32)と、前記フットレスト状態検知手段によりフットレスト状態が検知されている間、前記目標速度に基づいた定速走行制御もしくは前記適正通過速度に基づいた速度制御の何れかを行う走行制御手段(例えば、後述する実施例における定速走行・車間距離制御部37)と、を備えた走行制御装置(例えば、後述する実施例における走行制御装置1)において、前記屈曲部を通過後に前記自車両を加速するための前記屈曲部通過時の前記自車両の速度よりも大きな脱出目標速度を設定する脱出目標速度設定手段(例えば、後述する実施例における脱出目標速度設定部36)を備え、前記走行制御手段は、前記屈曲部通過後も継続して前記フットレスト状態検知手段によりフットレスト状態が検知されている場合には、前記脱出目標速度に基づいた速度制御を行うことを特徴とする走行制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記走行制御手段は、前記屈曲部通過後も継続して前記フットレスト状態検知手段によりフットレスト状態が検知されている場合には、前記自車両の現在の車速と、前記脱出目標速度との偏差に基づいて目標加速度を算出することを特徴とする走行制御装置である。
このように構成することにより、定速走行制御時に屈曲部進入に伴う減速制御が行われ
た場合に、屈曲部脱出後に自動的に加速制御を行うことができる。
このように構成することにより、屈曲部脱出後に再び屈曲部進入前の目標速度で定速走行を行うことができる。また、屈曲部脱出後に目標速度を再設定する必要がない。
このように構成することにより、アクセルペダルの踏み込み中に一過的にフットレスト位置となったときに目標速度が設定されてしまうのを防止することができる。
このように構成することにより、車速が制限速度を超えて加速されるのを防止することができる。
このように構成することにより、屈曲部脱出後の自動加速制御を実行するか否かを運転
者が選択することができる。
現在位置検出部11は、例えば人工衛星を利用して車両の位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)信号や、例えば適宜の基地局を利用してGPS信号の誤差を補正して測位精度を向上させるためのD(Differential)GPS信号等の測位信号を受信するGPS受信部16と、ビーコンから発信される位置情報を受信するビーコン受信部17と、水平面内での自車両の向きや鉛直方向に対する傾斜角度(例えば、車両の前後方向軸の鉛直方向に対する傾斜角度や車両重心の上下方向軸回りの回転角であるヨー角等)および傾斜角度の変化量(例えば、ヨーレート等)を検出するジャイロセンサ18と、自車両の速度(車速)を検出する車速センサ19とを備えて構成され、受信した測位信号や位置情報によって、あるいは、車速やヨーレート等の検出信号に基づく自律航法の算出処理によって、自車両の現在位置を算出する。
また、ナビゲーション処理部12は、例えば車両の経路探索や経路誘導等の処理を実行し、道路データ記憶部13から取得される道路データと共に、例えば目的地までの経路情報や各種の付加情報を表示部15へ出力する。
アクセルペダル反力制御部22は、アクセルペダル反力アクチュエータ6で発生させる反力がフットレスト位置において運転者の足載せ荷重と釣り合うように制御し、フットレスト位置よりも踏み込み量が大きくなると一段大きな反力となるように制御する。また、アクセルペダル反力制御部22は、アクセルペダルがフットレスト位置に踏み込まれ一定時間(例えば、0.5〜1秒)以上保持されている状態(以下、フットレスト状態と称す)を検出するフットレスト状態検出部23を備えている。
アクセルペダル反力制御部22のフットレスト状態検出部23は、定速走行・車間距離制御の中断/再開スイッチとして機能するとともに、定速走行制御時の目標速度設定スイッチとして機能する。
定速走行・車間距離制御が実行されているときに、フットレスト状態検出部23がフットレスト位置にない状態(以下、非フットレスト状態という)を検出すると、フットレスト状態検出部23は定速走行・車間距離制御の中断指令信号を速度制御部21に出力する。
そして、フットレスト状態検出部23は、非フットレスト状態の継続時間が第2の所定時間(例えば5秒以上)に達する前に再びフットレスト状態を検出した場合には、その時の車速を目標速度に更新するように目標速度設定更新指令信号を速度制御部21に出力するとともに、定速走行・車間距離制御再開指令信号を速度制御部21に出力する。つまり、この場合には、定速走行・車間距離制御は一時中断するだけで、再開される。
一方、フットレスト状態検出部23は、非フットレスト状態の継続時間が前記第2の所定時間以上であることを検出した場合には、定速走行・車間距離制御の終了指令信号を速度制御部21に出力する。つまり、この場合には、定速走行・車間距離制御を終了する。
ここで、適正速度設定部32は、カーブ通過時に車両の横方向に発生する加速度(横加速度)を算出する横加速度算出部を備えており、横加速度算出部は、屈曲部認識部31にて認識されたカーブの形状に基づいて、このカーブを適正に通過する際に許容される横加速度を算出する。適正速度設定部32は、この横加速度を車両に発生させる車両の速度を算出し、この速度を適正通過速度VSとして設定する。
また、認識されたカーブの形状の手前に上り勾配または下り勾配が存在する場合には、勾配の大きさに応じて適正通過速度VSが設定するようになっている。
作動部34は、比較部33での比較結果に基づいてエンジン制御部24および変速制御部25およびブレーキ制御部26の作動を制御する。例えば、比較部33での比較結果において、車速センサ19にて検出した現在速度VPと適正速度設定部32にて設定した適正通過速度VSとが異なる場合、例えば検出された自車両の現在速度VPが適正通過速度VSよりも高い状態等のように自車両が適正車両状態にない場合には、警報装置を作動させて運転者の注意を喚起したり、ブレーキ制御部26を介してブレーキアクチュエータ7を作動させて自動的に減速させる。
例えば、前述したように、非自動走行制御状態にあるときに、所定開度におけるアクセルペダル保持状態が第1の所定時間(2〜3秒)保持されていることを検出すると、目標速度設定部35はそのときの自車両の現在車速VPを目標速度VTとして設定する。
また、例えば、運転者が、定速走行・車間距離制御を一時中断してアクセルペダルに足を載せ踏み込み操作あるいは踏み戻し操作をし、中断時間が第2の所定時間(例えば5秒以上)に達する前に再びフットレスト位置に戻した場合に、フットレスト状態検出部23がフットレスト状態を検出すると、目標速度設定部35はそのときの自車両の現在車速VPを目標速度VTとして更新する。
例えば、前記最新の目標速度VTが前方道路の制限速度VL以下である場合には、前記最新の目標速度VTを脱出目標速度VTOとして設定し、前記最新の目標速度VTが前方道路の制限速度VLよりも大きい場合には、前方道路の制限速度VLを脱出目標速度VTOとして設定する。
なお、ACCメインスイッチ42がOFF操作されると、定速走行・車間距離制御は終了する。
この運転意志検出部38により検出される加速意志あるいは減速意志は、屈曲部進入時の速度制御および定速走行・車間距離制御に反映される。
この屈曲部進入時の速度制御における運転者の加減速意志の反映は、定速走行・車間距離制御の実行中において屈曲部へ進入する場合にも同様に実行される。
なお、速度制御部21は、ナビゲーション装置4の誘導経路情報とターンシグナルセンサ47の出力信号の少なくとも一方の情報に基づいて交差点での右左折を判定し、右左折時の自動減速制御を実行する。
まず、ステップS01において、アクセルペダル反力制御部22のフットレスト状態検出部23がフットレスト状態を検出したか否かを判定する。
ステップS01における判定結果が「NO」(非フットレスト状態)である場合には、運転者に定速走行・車間距離制御を実行する意志がないので、リターンする。
ステップS01における判定結果が「YES」(フットレスト状態)である場合には、ステップS02に進み、運転者に定速走行・車間距離制御を実行する意志があると判断して、目標速度VTを設定および更新する。
ステップS03における判定結果が「YES」(前走車両なし)である場合には、ステップS04に進み、目標速度VTに基づく定速走行制御を実行する。
次に、ステップS04からステップS05に進み、道路データ記憶部13の道路データに基づいて自車両の進行方向に屈曲部が存在するか否かを判定する。
ステップS05における判定結果が「NO」(屈曲部なし)である場合には、リターンする。
ステップS05における判定結果が「YES」(屈曲部あり)である場合には、ステップS06に進み、屈曲部進入減速制御を実行してリターンする。
次に、ステップS07からステップS08に進み、道路データ記憶部13の道路データに基づいて自車両の進行方向に屈曲部が存在するか否かを判定する。
ステップS08における判定結果が「NO」(屈曲部なし)である場合には、リターンする。
ステップS08における判定結果が「YES」(屈曲部あり)である場合には、ステップS06に進み、屈曲部進入減速制御を実行してリターンする。
まず、ステップS101において、定速走行制御または車間距離制御を実行中か否かを判定する。
ステップS101における判定結果が「NO」(実行していない)である場合には、リターンする。
ステップS102における判定結果が「NO」(フットレスト状態維持)である場合には、リターンする。つまり、この場合には、フットレスト状態が維持されているので、定速走行制御または車間距離制御の実行を継続する。
ステップS102における判定結果が「YES」(フットレスト状態解除)である場合には、ステップS103に進み、実行していた定速走行制御または車間距離制御を中断する。
ステップS104における判定結果が「YES」(前走車両なし)である場合には、S105に進み、フットレスト状態検出部23がフットレスト状態を検出したか否かを判定する。
ステップS105における判定結果が「NO」(非フットレスト状態)である場合には、リターンする。つまり、この場合には、非フットレスト状態が維持されているので、定速走行制御または車間距離制御の中断を継続する。
ステップS105における判定結果が「YES」(フットレスト状態)である場合には、ステップS106に進み、フットレスト状態を検出した時点での現在車速VPを目標速度VTに設定する。すなわち、目標速度VTを現在車速VPに更新する。
次に、ステップS106からステップS107に進み、目標速度VTに基づく定速走行制御を再開し、リターンする。
ステップS108における判定結果が「NO」(非フットレスト状態)である場合には、リターンする。つまり、この場合には、非フットレスト状態が維持されているので、定速走行制御または車間距離制御の中断を継続する。
ステップS108における判定結果が「YES」(フットレスト状態)である場合には、ステップS109に進み、前走車両との車間距離を所定距離に維持する車間距離制御を再開し、リターンする。
まず、ステップS201において、進行方向に存在する屈曲部の道路データ(例えば、カーブ形状値等)を取得する。
次に、ステップS202に進み、この屈曲部に応じた適正通過速度VSを算出する。
次に、ステップS203に進み、自車両の現在車速VPと適正通過速度VSとを比較し、減速制御が必要か否かを判定する。すなわち、現在車速VPが適正通過速度VSよりも大きいか否かを判定する。
ステップS203における判定結果が「NO」(VP≦VS)である場合には、減速制御が必要ないので、本ルーチンの実行を終了する。
次に、ステップS204からステップS205に進み、運転意志検出部38が減速意志を検出したか否かを判定する。
ステップS205における判定結果が「YES」(減速意志あり)である場合には、ステップS206に進み、適正通過速度VSを小さくするように下方修正するか、あるいは、制御減速度を大きくするように上方修正するか、あるいは両方同時に行って、ステップS207に進む。
ステップS208における判定結果が「YES」(加速意志あり)である場合には、ステップS209に進み、適正通過速度VSを大きくするように上方修正するか、あるいは、制御減速度を小さくするように下方修正するか、あるいは両方同時に行って、ステップS207に進む。
また、ステップS208における判定結果が「NO」(加速意志なし)である場合にも、ステップS207に進む。
ステップS207における判定結果が「NO」(VP>VS)である場合には、ステップS204に戻り、減速制御を継続する。
ステップS207における判定結果が「YES」(VP≦VS)である場合には、ステップS210に進み、減速制御を終了して、本ルーチンの実行を終了する。
まず、ステップS301において、定速走行制御または車間距離制御を実行中か否かを判定する。
ステップS301における判定結果が「NO」(実行していない)である場合には、リターンする。
ステップS302における判定結果が「NO」(屈曲部を脱出していない)である場合には、リターンする。
ステップS302における判定結果が「YES」(屈曲部を脱出した)である場合には、ステップS303に進み、脱出目標速度設定部36において設定した脱出目標速度VTOを読み込む。
次に、ステップS304からステップS305に進み、エンジン制御部24等を介して前記加速度に応じた加速制御を実行する。
次に、ステップS305からステップS306に進み、運転意志検出部38が減速意志を検出したか否かを判定する。
ステップS306おける判定結果が「YES」(減速意志あり)である場合には、ステップS307に進み、脱出目標速度VTOを小さくするように下方修正するか、あるいは、制御加速度を小さくするように下方修正するか、あるいは両方同時に行って、ステップS308に進む。
ステップS309における判定結果が「YES」(加速意志あり)である場合には、ステップS310に進み、脱出目標速度VTOを大きくするように上方修正するか、あるいは、制御加速度を大きくするように上方修正するか、あるいは両方同時に行って、ステップS308に進む。
また、ステップS309における判定結果が「NO」(加速意志なし)である場合にも、ステップS308に進む。
そして、ステップS308において、自車両の現在車速VPが脱出目標速度VTOに到達したか否かを判定する。
ステップS308における判定結果が「NO」(VP<VTO)である場合には、ステップS305に戻り、加速制御を継続する。
ステップS308における判定結果が「YES」(VP≧VTO)である場合には、ステップS311に進み、加速制御を終了して、本ルーチンの実行を終了する。
このようにすると、屈曲部脱出後の自動加速制御を実行するか否かを運転者が選択することができる。
23 フットレスト状態検出部(フットレスト状態検知手段)
31 屈曲部認識部(屈曲部認識手段)
32 適正速度設定部(適正速度設定手段)
35 目標速度設定部(目標速度設定手段)
36 脱出目標速度設定部(脱出目標速度設定手段)
37 定速走行・車間距離制御部(走行制御手段)
Claims (6)
- 反力を発生させることによりフットレスト機能を持たせたアクセルペダルと、
反力と釣り合う所定踏み込み位置にアクセルペダルが踏み込まれているフットレスト状態を検知するフットレスト状態検知手段と、
前記フットレスト状態検知手段によるフットレスト状態の検知に基づいて目標速度を設定する目標速度設定手段と、
道路データに基づき自車両の進行方向に存在する屈曲部を認識する屈曲部認識手段と、
前記屈曲部認識手段が認識した屈曲部の形状に基づき該屈曲部を適正に通過可能な適正通過速度を設定する適正速度設定手段と、
前記フットレスト状態検知手段によりフットレスト状態が検知されている間、前記目標速度に基づいた定速走行制御もしくは前記適正通過速度に基づいた速度制御の何れかを行う走行制御手段と、
を備えた走行制御装置において、
前記屈曲部を通過後に前記自車両を加速するための前記屈曲部通過時の前記自車両の速度よりも大きな脱出目標速度を設定する脱出目標速度設定手段を備え、
前記走行制御手段は、前記屈曲部通過後も継続して前記フットレスト状態検知手段によりフットレスト状態が検知されている場合には、前記脱出目標速度に基づいた速度制御を行うことを特徴とする走行制御装置。 - 前記走行制御手段は、前記屈曲部通過後も継続して前記フットレスト状態検知手段によりフットレスト状態が検知されている場合には、前記自車両の現在の車速と、前記脱出目標速度との偏差に基づいて目標加速度を算出することを特徴とする請求項1に記載の走行制御装置。
- 前記脱出目標速度設定手段は、屈曲部進入に伴う減速制御が行われる前の前記目標速度を脱出目標速度として設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走行制御装置。
- 前記目標速度設定手段は、アクセルペダルが前記フットレスト状態に保持されたときの前記自車両の走行速度を目標速度として設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の走行制御装置。
- 前記脱出目標速度設定手段は、道路データに併せて記憶されている制限速度情報に基づいて脱出目標速度を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走行制御装置。
- 前記脱出目標速度に基づく速度制御の実行は、アクセルペダル以外の別に設けられたスイッチのオン操作により開始されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走行制御装置。
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