JP5129780B2 - コンバインの車速制御装置 - Google Patents

コンバインの車速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5129780B2
JP5129780B2 JP2009119147A JP2009119147A JP5129780B2 JP 5129780 B2 JP5129780 B2 JP 5129780B2 JP 2009119147 A JP2009119147 A JP 2009119147A JP 2009119147 A JP2009119147 A JP 2009119147A JP 5129780 B2 JP5129780 B2 JP 5129780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
cutting
shift
operation position
shift operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009119147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010263855A (ja
Inventor
山中  之史
繁樹 林
孝広 内
博 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2009119147A priority Critical patent/JP5129780B2/ja
Publication of JP2010263855A publication Critical patent/JP2010263855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5129780B2 publication Critical patent/JP5129780B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、エンジンの動力が伝達される走行用の無段変速装置からの出力速度を、その無段変速装置に対する変速操作具の指示速度と合致させるように調節するためのコンバインの車速制御装置に関する。
この種のコンバインの車速制御装置としては、圃場面の凹凸や乾湿などの圃場条件や、作業対象作物の種類や倒伏状況などに応じた車速の上限値(指示速度)を人為的に設定する上限車速設定手段として、上限車速設定ボリューム(変速操作具)を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このように、上限車速を所定の値に設定して作業を行なえるようにしてあることにより、作業条件に適した車速を簡単に得られる点で有用なものである。この変速操作具としての上限車速設定ボリュームによって指示される無段変速装置からの出力車速は、工場出荷の段階で所定の値に決められている。つまり、変速操作具での指示速度と無段変速装置からの出力車速とを正確に対応させるには、工場出荷の段階で精度良く設定しなければならず、従来では、実際に種々の速度での走行テストを行いながら、変速操作具の操作量と無段変速装置の斜板角との関係を設定していた。
特開平8ー53号公報(段落〔0041〕、図1,3)
しかしながら、変速操作具による指示速度と無段変速装置からの出力車速とを精度良く対応させるために、実際に走行テストを行いながら設定するには、次のような問題がある。
つまり、変速操作具の操作量と無段変速装置の斜板角との関係を走行テストを行いながら精度良く設定するには、設定したい指示速度近くの走行速度域で、指示速度に達するまでの間、ごく少しずつ走行速度を変化させながら、かつ、その少しずつ速度を変化させる各段階で、数秒間程度は車速が安定するのを待って正しい指示速度に達したかどうかを確かめながら、この作業を繰り返して、指示速度での無段変速装置の斜板角を検出するようにしている。
このため、所定の指示速度を設定し終わるまでには、かなりの長い時間にわたって長い距離を走行しなければならず、そのための平坦で長い直線のテストコースが必要であり、かつ、そのテスト走行を行うための人員と、テスト及び設定を行うための時間とを要するものであり、これらが製造コストの低減化の妨げになっていた。
また、一旦、工場から出荷された後に、ディーラーなどで変速操作具のポテンショメータや車速検出用のポテンショメータを交換したりすると、再度設定をやり直す必要があり、これを設備や人員の整っていない条件のもとでは行うことができず、製造工場へ送り返すなどの手数を要することもあった。
本発明の目的は、変速操作具による指示速度と無段変速装置からの出力車速とを精度良く対応させるためのテストを行う際に、走行テストを省略できるようにしたコンバインの車速制御装置を提供することにある。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、エンジンの動力が伝達される無段変速装置を備え、その無段変速装置からの出力を走行装置と刈取装置とに分岐伝動するように構成してあるとともに、前記無段変速装置からの出力速度を、その無段変速装置に対する指示速度と合致させるように調節するコンバインの車速制御装置において、
刈取装置への伝動系における駆動速度を検出する刈取速度センサと、前記無段変速装置の変速操作位置を検出する変速位置検出センサとを備えるとともに、前記刈取速度センサの検出値と前記変速位置検出センサの検出値とから、前記指示速度に対応する基準の変速操作位置を設定する基準車速設定手段を備え、
この基準車速設定手段では、前記刈取速度センサの検出値を走行系の駆動速度の検出値とみなして、この検出値を前記指示速度に対応させ、前記変速位置検出センサの検出値から前記指示速度に対応する変速操作位置を検出し、その検出された変速操作位置を、指示速度に対応する基準の変速操作位置として設定するように構成されていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
コンバインでは、車速に応じて刈取部の作業速度を同調させて作業を行う必要があるため、刈取部の駆動を走行系の駆動と同調させている。そこで、解決手段1にかかる本発明のコンバインの車速制御装置では、走行系の駆動速度ではなく、刈取部の駆動速度を指示速度に対応する基準の変速操作位置を設定するての検出速度として利用した。
その結果、従来のように、設定したい指示速度に達するまでの間、指示速度近くの走行速度域から、ごく少しずつ走行速度を変化させ、かつ、その速度変化の各段階で車速が安定するのを待って、正しい指示速度に達したかどうかを確かめてから設定するのではなく、基準車速設定手段によって、刈取速度センサの検出値を走行系の駆動速度の検出値とみなし、その検出値を前記指示速度に対応させ、前記変速位置検出センサの検出値から前記指示速度に対応する変速操作位置を検出するようにしている。
したがって、ごく僅かずつ走行速度を変化させたり、その速度変化の各段階で車速が安定するのを待って正しい指示速度かどうかを確かめるような時間的ロスを無くすことができ、また、実際に機体を走行させる必要がないので、試験走行を行うためのテストコースが不要となる点でも有利である。
〔解決手段2〕
上記課題を解決するために講じた本発明の第2の解決手段は、請求項2の記載のように、指示速度が標準の刈取作業を行う際の走行速度に設定されたものである点に特徴がある。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段2にかかる本発明のコンバインの車速制御装置では、実際に指示速度として検出する対象の速度が標準の刈取作業を行う速度であるため、低速での指示速度や高速での指示速度の検出結果から基準の変速操作位置を設定する場合に比べて、コンバインとして最も使用頻度が高い作業速度である標準の刈取作業を、精度良く設定し易くなる利点がある。
〔解決手段3〕
上記課題を解決するために講じた本発明の第3の解決手段は、請求項3の記載のように、基準車速設定手段は、指示速度とは別の試験用の変速操作位置における変速位置検出センサの検出値と刈取速度センサの検出値とから、指示速度に対応する変速操作位置を推定して、その推定された変速操作位置を、指示速度に対応する基準の変速操作位置として設定するように構成されていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段3にかかる本発明のコンバインの車速制御装置では、指示速度に対応する基準の変速操作位置の設定を行うにあたり、指示速度を目標にして正確に指示速度に達するように僅かずつ刈取速度を上昇させるのではなく、基準車速設定手段によって、まず、無段変速装置を試験走行用の変速操作位置に操作して車体を走行させ、その試験走行用の変速操作位置における走行速度の検出結果から、指示速度に対応する変速操作位置を推定して、その推定された変速操作位置を、指示速度に対応する基準の変速操作位置として設定している。
したがって、ごく僅かずつ刈取速度を変化させたり、その速度変化の各段階で刈取速度が安定するのを待って正しい指示速度かどうかを確かめるというような時間的ロスを無くし、基準速度設定のための時間を短くできる利点がある。
コンバインの全体を示す側面図である。 伝動装置を示す説明図である。 操作装置を示すブロック図である。 走行変速装置の油圧回路図である。 移動走行状態、標準刈取状態、低速刈取状態を示す説明図である。 刈取速度と無段変速装置の斜板位置との関係を示す図表である。 走行系制御手段による制御を示すフローチャートである。 基準車速設定手段による制御を示すフローチャートである。 刈取速度と無段変速装置の斜板位置との関係を示す図表である。 基準車速設定手段による制御を示すフローチャートである。 基準車速設定手段による制御を示すフローチャートである。
〔全体構成〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るコンバインの全体を示す側面図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係るコンバインは、左右一対のクローラ式の走行装置1,1によって自走するように構成され、かつ運転座席3aを有した運転部3が装備された走行機体を備えている。この走行機体の機体フレームの前部に連結された刈取部2を備え、走行機体の機体フレームの後部側には、走行機体横方向に並べて脱穀装置4と穀粒タンク5とが設けられている。
このコンバインは、稲、麦などの収穫作業を行う。
つまり、刈取部2は、機体フレームに軸芯P1まわりに上下揺動自在に支持された刈取部フレーム20、この刈取部フレーム20に支持された分草具21、引起し装置22、バリカン形の刈取装置23、及び供給装置24を備えている。この刈取部2は、刈取部フレーム20が油圧式の昇降シリンダ27によって上下に揺動操作可能に構成してあり、分草具21が地面の近くに下降した作業高さ位置と、分草具21が地面から高く上昇した非作業高さ位置とに、昇降操作自在に構成してある。
刈取部2を作業高さに下降させて走行機体を走行させると、刈取部2は、分草具21によって植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象とに分草し、刈取り対象の植立穀稈を引起し装置22によって引起し処理するとともに刈取装置23によって刈取処理し、刈取り穀稈を供給装置24によって脱穀装置4の前部に搬送して脱穀フィードチェーン28の始端部に供給する。
脱穀装置4は、脱穀フィードチェーン28によって刈取穀稈の株元側を挟持して走行機体後方向きに搬送しながら、刈取穀稈の穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。穀粒タンク5は、脱穀装置4から搬送された脱穀粒を回収して貯留し、穀粒搬出用オーガ5aで機外へ搬出するように構成されている。
走行機体は、運転座席3aの下方に設けたエンジン6を備え、このエンジン6が出力する駆動力を機体フレームの前端部に設けたミッションケース8を介して左右一対の走行装置1,1及び刈取部2に伝達する伝動装置を備えている。
〔伝動系の説明〕
図2は、伝動装置の説明図である。この図に示すように、伝動装置は、前記ミッションケース8を備える他、このミッションケース8の上端部に連設された静油圧式無段変速装置からなる無段変速装置7を備えている。伝動装置は、エンジン6の出力軸6aの駆動力を、ベルトテンションクラッチで成る主クラッチ9を介して前記無段変速装置7の入力軸7aに伝達し、この無段変速装置7の出力軸7bの駆動力を、ミッションケース8の内部に位置するミッション(図示せず)を介して左右の走行装置1,1のクローラ駆動軸1aに伝達する。
ミッションケース8の内部に位置するミッションは、無段変速装置7の出力軸7bに一体回転自在に連動した第1伝動ギヤ10に噛み合った走行系入力ギヤ16を備え、この走行系入力ギヤ16の駆動力を左右のクローラ駆動軸1a,1aに伝達する操向機構(図示せず)を備えている。操向機構は、走行系入力ギヤ16の駆動力を左右のクローラ駆動軸1a,1aに伝達し、あるいは左右のクローラ駆動軸1a,1aに対する伝動を各別に絶ったり変速したりして左右の走行装置1,1を各別に駆動、停止、変速し、これによって走行機体の操向操作を行う。
伝動装置は、無段変速装置7の出力軸7bの駆動力を、ミッションケース8の上端部に内装された刈取り変速装置15に入力し、この刈取り変速装置15の出力軸13の駆動力を、ベルトテンションクラッチで成る刈取クラッチ14を介して刈取部2の入力軸2aに伝達する。これにより、伝動装置は、無段変速装置7の出力軸7bの駆動力を刈取部2に伝達し、無段変速装置7による走行装置1の変速が行なわれると、走行装置1の変速に同調させて刈取部2を変速する。
図2に示すように、刈取り変速装置15は、前記第1伝動ギヤ10に噛み合った低速伝動ギヤ13a、無段変速装置7の出力軸7bに第1伝動ギヤ10及び伝動軸12を介して一体回転自在に連動した第2伝動ギヤ11、この第2伝動ギヤ11に噛み合った高速伝動ギヤ13b、出力軸13に一体回転自在に支持されたシフトギヤ13cを備えて構成してある。
刈取り変速装置15は、シフトギヤ13cが摺動操作されて低速伝動ギヤ13aに噛み合うことによって低速位置に切り換わり、シフトギヤ13cが摺動操作されて高速伝動ギヤ13bに噛み合うことによって高速位置に切り換わるように、高低2段に変速自在に構成してある。
図2に示すように、無段変速装置7の出力軸7bに一体回転自在に連動した第1伝動ギヤ10に噛み合った走行系入力ギヤ16は、その走行系入力ギヤ16を支承する伝動軸17に相対回転自在に外嵌されており、シフト部材18がスプライン構造により前記走行系入力ギヤ16と伝動軸17とにわたってスライド及び一体回転自在に外嵌されている。
つまり、通常はシフト部材18は、図2に示すように走行系入力ギヤ16に咬合しており、無段変速装置7の出力軸7bの動力が第1伝動ギヤ10及び伝動ギヤ19を介して、伝動軸17に伝達されている。
そして、故障等による機体の牽引時、あるいは、その他の必要に応じて、シフト部材18を伝動ギヤ19から離間させることにより、右及び左の走行装置1と無段変速装置7とをシフト部材18の位置で遮断することができる。この状態では、無段変速装置7の駆動力が走行系には伝達されないので、無段変速装置7の抵抗を受けることなく機体を牽引することができる。また、機体を走行停止したままで刈取部2の駆動を行うことができる。
前記刈取部2には、刈取クラッチ14よりも伝動下手側における刈取部2の入力軸2a、またはそれよりも伝動下手側で、刈取部2に入力される駆動力の駆動速度(刈取速度に相当)を検出して、後述する制御装置100に入力するように構成された刈取速度センサ30を設けてある。
〔無段変速装置関係〕
図2,3に示すように、無段変速装置7は、入力軸7aをポンプ軸として備えた可変容量形の油圧ポンプ7Pを備え、出力軸7bをモータ軸として備えた油圧モータ7Mを備えて構成してある。油圧モータ7Mは、油圧ポンプ7Pによって供給される圧油によって駆動される。この油圧モータ7Mは、可変容量形の油圧モータに構成してある。
無段変速装置7は、静油圧式無段変速装置に構成されており、油圧ポンプ7Pの斜板角の変更操作が行われることにより、エンジン6からの駆動力を前進側と後進側の駆動力に変換して、かつ前進側においても後進側においても無段階に変速して駆動力を出力する。
図3に示すように、無段変速装置7の油圧ポンプ7Pの斜板角を変更する操作軸は、揺動リンクなどを利用した機械式の連係機構33を介して変速レバー43に連動されている。変速レバー43は、運転部3に走行機体の前後方向に揺動自在に設けられている。
つまり、無段変速装置7は、変速レバー43が中立位置Nに操作されたことをポテンショメータ43aで検出することにより、中立状態に切り換わり、油圧ポンプ7Pを停止させて左右の走行装置1,1に対する伝動を絶つ。無段変速装置7は、変速レバー43が中立位置Nから走行機体前方側に揺動した前進域Fに操作されることにより、前進駆動状態に切り換わり、エンジン6からの駆動力を前進駆動力に変換して左右の走行装置1,1に伝達する。無段変速装置7は、変速レバー43が中立位置Nから走行機体後方側に揺動した後進域Rに操作されることにより、後進駆動状態に切り換わり、エンジン6からの駆動力を後進駆動力に変換して左右の走行装置1,1に伝達する。
図3に示すように、無段変速装置7は、油圧モータ7Mの斜板角を変更する操作軸に連動された油圧式の操作シリンダ56を備えており、この操作シリンダ56が制御弁58によって操作されることにより、油圧モータ7Mの斜板角の変更により高速位置と標準速位置と低速位置とに切り換わるように構成されている。つまり、上述のように、油圧モータ7Mの斜板角の変更操作が行われることにより、無段変速装置7からの出力が高速位置と標準速位置と低速位置とに切り換わって左右の走行装置1,1の副変速が行なわれることになる。その無段変速装置7からの出力の切り替わりは、油圧モータ7Mの斜板角の位置をモータ斜板角検出センサ38(変速位置検出センサの一例)で検出することにより検知される。
そして、無段変速装置7は、標準速位置に切り換えられると、左右の走行装置1,1を植立穀稈の倒伏が無いとか少ない場合の作業走行に適切な標準速度で駆動する。無段変速装置7は、低速位置に切り換えられると、左右の走行装置1,1を標準速度よりも低速であって、植立穀稈の倒伏が激しい場合の作業走行に適切な速度で駆動する。無段変速装置7は、高速位置に切り換えられると、左右の走行装置1,1を標準速度よりも高速であって、路上等での移動走行に適切な速度で駆動する。
〔走行系の油圧回路の説明〕
図4は、無段変速装置7の油圧回路図である。この図に示すように、油圧ポンプ7Pと油圧モータ7Mとは、一対の油路7cで接続されている。無段変速装置7の入力軸7aにチャージポンプ44及び油圧ポンプ60が接続されて、入力軸7aによりチャージポンプ44及び油圧ポンプ60が駆動される。チャージポンプ44から延出されたチャージ油路45が油路7cに接続され、チャージ油路45にフィルタ49が備えられている。オイルタンク46とチャージポンプ44とに亘って油路47が接続されており、油路47にフィルタ48が備えられている。油圧ポンプ60の作動油が昇降シリンダ27の制御弁に供給される。オイルタンク46はミッションケース8とは別に設けられている。
チャージ油路45から油路57が分岐しており、制御弁58は、操作シリンダ56に対して油路57の作動油を給排操作して操作シリンダ56を操作する。チャージ油路45にリリーフ弁50が接続されている。このリリーフ弁50は、無段変速装置7を収容するケース51に接続されている。ケース51とオイルタンク46とに亘って油路52が接続され、油路52にオイルクーラー53が備えられている。
以上の構造により、オイルタンク46の作動油が、フィルタ48、油路47、チャージポンプ44、フィルタ49及びチャージ油路45を介して無段変速装置7の油路7cに供給される。チャージ油路45の作動油が油路57及び制御弁58を介して操作シリンダ56に給排操作される。余剰の作動油がリリーフ弁50を介してケース51に排出される。無段変速装置7の各部からの作動油及び制御弁58の作動油がケース51に排出され、ケース51の作動油が油路52及びオイルクーラー53を通過してオイルタンク46に戻される。
〔制御装置関係〕
図3は、無段変速装置7、刈取り変速装置15の変速操作、刈取りクラッチ14の入り切り操作、及び刈取部2の昇降操作を行うための各種機構と、それらの作動を制御する制御装置100とを示す制御系のブロック図である。
この図に示すように、制御装置100には、刈取りクラッチ14を入り切り操作する電動式の操作モータ36、刈取り変速装置15を変速操作する電動式の操作モータ37、油圧モータ7M操作用の油圧シリンダ56の制御弁58の電磁操作部、及び昇降シリンダ27を伸縮操作するための切換弁27a、等がその制御出力対象として接続されている。
また、変速レバー43の操作位置を検出するポテンショメータ43a、変速レバー43に設けられた走行変速スイッチ34と刈取変速スイッチ35、刈取クラッチレバー26の操作位置を検出するセンサスイッチ65,66、昇降レバー29の操作位置を検出するセンサスイッチ67,68、油圧モータ7Mの斜板角の位置を検出するモータ斜板角検出センサ38(変速位置検出センサの一例)、刈取速度センサ30、モータ斜板位置設定スイッチ31、及び刈取変速センサ40が、制御装置100に対する各種信号入力対象として接続されている。
刈取りクラッチ14の操作モータ36は、クラッチ操作用のテンションアーム(図外)を揺動操作することによって刈取りクラッチ14を入り状態と切り状態とに切り換え操作する。刈取り変速装置15の操作モータ37は、図外のシフトフォークに連動されており、このシフトフォークを移動操作することによって、シフトギヤ13cを低速伝動ギヤ13aと高速伝動ギヤ13bとに選択的に噛み合わせられるように構成してある。
刈取変速スイッチ35は、変速レバー43の背部に設けられている。走行変速スイッチ34は、変速レバー43の横側部に設けられている。刈取変速スイッチ35及び走行変速スイッチ34は、押し操作されると、オンに切り換わって変速指令を制御装置100に出力する。
刈取クラッチレバー26は、運転部3に設けられており、入り操作用のセンサスイッチ65及び切り操作用のセンサスイッチ66を介して制御装置100に連係されている。刈取クラッチレバー26は、走行機体の前後方向に揺動操作されることにより、入り位置[ON]と切り位置[OFF]とに切り換わる。この刈取クラッチレバー26は、入り位置[ON]に操作されると、入り操作用のセンサスイッチ65をオン操作してこの入り操作用のセンサスイッチ65によって入り指令を制御装置100に出力する。刈取クラッチレバー26は、切り位置[OFF]に操作されると、切り操作用のセンサスイッチ66をオン操作してこの切り操作用のセンサスイッチ66によって切り指令を制御装置100に出力する。
昇降レバー29は、運転部3に設けられており、上げ操作用のセンサスイッチ67及び下げ操作用のセンサスイッチ68を介して制御装置100に連係されている。昇降レバー29は、走行機体の前後方向に揺動操作されることにより、上げ位置[U]と下げ位置[D]とに切り換わる。この昇降レバー29は、上げ位置[U]に操作されると、上げ操作用のセンサスイッチ67をオン操作してこの上げ操作用センサスイッチ67によって上げ指令を制御装置100に出力する。昇降レバー29は、下げ位置[D]に操作されると、下げ操作用のセンサスイッチ68をオン操作してこの下げ操作用のセンサスイッチ68によって下げ指令を制御装置100に出力する。
昇降レバー29は、走行機体の横方向にも揺動自在に支持されており、走行機体の操向操作を行うレバーにもなっている。すなわち、昇降レバー29は、中立位置に操作されると、ミッションケース8に内装の操向機構を中立状態に操作して走行機体を直進走行するように操向操作する。昇降レバー29は、中立位置から走行機体左横側に揺動操作されると、操向機構を左旋回状態に操作して走行機体を左向きに旋回走行するように操向操作する。昇降レバー29は、中立位置から走行機体右横向きに揺動操作されると、操向機構を右旋回状態に操作して走行機体を右向きに旋回走行するように操向操作する。
モータ斜板角検出センサ38は、無段変速装置7の油圧モータ7Mの斜板の操作位置を無段変速装置7の高速位置、標準速位置、低速位置として検出し、この検出結果を制御装置100に出力する。
刈取変速センサ40は、刈取り変速装置7の操作モータ37の回転位置を刈取り変速装置15の低速位置、高速位置として検出し、この検出結果を制御装置100に出力する。
制御装置100は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、上述のように前記刈取部2の昇降作動ならびに刈取クラッチ操作を制御する刈取部制御手段101と、後述するように、刈取部2の駆動と関係して走行駆動系の各装置を制御する走行系制御手段102と、走行系の速度設定を行う基準車速設定手段103とを備えている。
〔刈取部制御手段〕
刈取部制御手段101は、運転部3に設けられた前記昇降レバー29の操作に伴って、上げ操作用のセンサスイッチ67及び下げ操作用のセンサスイッチ68からの検出信号を受け、昇降シリンダ27を伸縮操作するための切換弁27aに操作信号を出力するように構成されている。また、この刈取部制御手段101は、刈取クラッチレバー26の入り操作用のセンサスイッチ65及び切り操作用のセンサスイッチ66の検出信号に基づいて、刈取りクラッチ14を入り切り操作する電動式の操作モータ36を入り方向または切り方向に駆動するように構成されている。
〔走行系制御手段〕
走行系制御手段102は、走行機体を移動走行状態、標準刈取状態、低速刈取状態に設定するための制御を行うものであり、図5は、移動走行状態、標準刈取状態、低速刈取状態の各状態と、油圧モータ7Mや刈取りクラッチ14、及び刈取り変速装置15との駆動関係を示す図表である。
この図表に示すように、移動走行状態は、無段変速装置7の油圧モータ7Mを高速位置に切り換え操作し、刈取りクラッチ14を切り状態に切り換え操作し、刈取り変速装置15を低速位置に切り換え操作した状態を設定している。
標準刈取状態は、無段変速装置7の油圧モータ7Mを標準速位置に切り換え操作し、刈取りクラッチ14を入り状態に切り換え操作し、刈取り変速装置15を低速位置に切り換え操作した状態を設定している。
低速刈取状態は、無段変速装置7の油圧モータ7Mを低速位置に切り換え操作し、刈取りクラッチ14を入り状態に切り換え操作し、刈取り変速装置15を高速位置に切り換え操作した状態を設定している。
この走行系制御手段102による移動走行状態、標準刈取状態、低速刈取状態に設定するための制御は、制御装置100に対して、刈取変速スイッチ35及び走行変速スイッチ34(変速操作具の一例)の操作による信号が入力されることによって行われる。つまり、この刈取変速スイッチ35及び走行変速スイッチ34からの指令を基に走行系制御手段102が、油圧モータ7Mや刈取りクラッチ14、及び刈取り変速装置15を、前記図5に示す相関関係となるように制御する。
前記走行系制御手段102は、走行変速スイッチ34及び刈取変速スイッチ35が操作されると、まず、モータ斜板角検出センサ38、刈取変速センサ40、刈取りクラッチ14の入り切り状態を判別するセンサスイッチ65,66による検出情報を基に、移動走行状態と標準刈取状態と低速刈取状態のいずれが設定されているかを判断する。
つまり、変速操作具としての走行変速スイッチ34が押し操作されたときに、モータ斜板角検出センサ38が油圧モータ7Mの高速駆動状態を検出すると、走行系制御手段102は、その高速駆動状態に対して変更指令が出されたと判断して、油圧モータ7Mを標準駆動状態に切換操作する。
同様に、走行変速スイッチ34が押し操作されたときに、モータ斜板角検出センサ38が油圧モータ7Mの標準駆動状態を検出すると、走行系制御手段102は、その標準駆動状態に対して変更指令が出されたと判断して、油圧モータ7Mを低速駆動状態に切換操作する。
同様に、走行変速スイッチ34が押し操作されたときに、モータ斜板角検出センサ38が油圧モータ7Mの低速駆動状態を検出すると、走行系制御手段102は、刈取りクラッチ14の入り切り状態を判別するセンサスイッチ65,66からの情報に基づいて、刈取りクラッチ14が切り状態であれば、油圧モータ7Mを高速駆動状態に切換操作する。前記刈取りクラッチ14が入り状態であれば、油圧モータ7Mの低速駆動状態を維持したままで上位ルーチンに戻る。
刈取変速スイッチ35が押し操作されると、オンに切り換わって変速指令を制御装置100に出力し、シフトギヤ13cが低速伝動ギヤ13aに噛み合う位置であれば、シフトギヤ13cが摺動操作されて高速伝動ギヤ13bに噛み合うように操作モータ37に操作指令を出力する。逆に、シフトギヤ13c高速伝動ギヤ13bに噛み合う位置であれば、シフトギヤ13cが摺動操作されて低速伝動ギヤ13aに噛み合うように操作モータ37に操作指令を出力する。
上記の走行系制御手段102による制御形態をフローチャートで示すと、図7に示す通りである。
[1] 走行変速スイッチ34及び刈取変速スイッチ35のうち、走行変速スイッチ34が押し操作されると、まず、モータ斜板角検出センサ38検出情報を基に、移動走行状態と標準刈取状態と低速刈取状態のいずれが設定されているかを、油圧モータ7Mの現在の変速操作位置で判断する。
つまり、油圧モータ7Mの現在の変速操作位置が高速位置であると移動走行状態であると判断し、そうでない場合に、油圧モータ7Mの現在の変速操作位置が標準速位置であれば標準刈取状態であると判断し、さらにそうでない場合に、油圧モータ7Mの現在の変速操作位置が低速位置であれば低速刈取状態であると判断する(ステップ#1〜#4)。
[2] モータ斜板角検出センサ38が油圧モータ7Mの高速駆動状態を検出した高速位置であると、走行系制御手段102は、その高速駆動状態に対して変更指令が出されたと判断して、油圧モータ7Mを標準駆動状態に、つまり標準速位置に切換操作する(ステップ#2及び#5)。
[3] モータ斜板角検出センサ38が油圧モータ7Mの標準駆動状態を検出した標準速位置であると、走行系制御手段102は、その標準駆動状態に対して変更指令が出されたと判断して、油圧モータ7Mを低速駆動状態に、つまり低速位置に切換操作する(ステップ#3及び#6)。
[4] モータ斜板角検出センサ38が油圧モータ7Mの低速駆動状態を検出した低速位置であると、走行系制御手段102は、その低速駆動状態に対して変更指令が出されたと判断するが、油圧モータ7Mの駆動状態を切換操作する前に、刈取クラッチセンサ62により、刈取クラッチ14の入り切り状態を判別して、刈取クラッチ14が切り状態であれば、油圧モータ7Mを高速駆動状態に、つまり高速位置に切換操作する。そして、刈取クラッチ14が入り状態であれば、油圧モータ7Mの駆動状態の切換操作を行わずに制御を終了する(ステップ#4、#7、及び#8)。
この場合には、走行変速スイッチ34を押し操作しても、油圧モータ7Mの駆動状態が変更されないことになるが、この状態は、別途、何らかの報知手段により操縦者に報知して、刈取クラッチ14を切り操作することを促すようにするのが望ましい。
[5] 走行変速スイッチ34及び刈取変速スイッチ35のうち、走行変速スイッチ34が押し操作されずに、刈取変速スイッチ35が押し操作されると、刈取クラッチセンサ62により、刈取クラッチ14の入り切り状態を判別して、刈取クラッチ14が切り状態であれば刈取変速操作を行わずに上位ルーチンへ戻り、刈取クラッチ14が入り状態であれば、次のステップに移り、刈取変速センサ40での検出結果により、刈取り変速装置15が高速位置であるか否かを判断する(ステップ#9、#10、及び#11)。
[6] 刈取り変速装置15が高速位置であると、次に油圧モータ7Mが低速位置に操作された低速駆動状態であるか否かをモータ斜板角検出センサ38によって検出し、低速位置でなければ、刈取り変速装置15を低速位置に切換操作する。逆に、低速位置であれば、刈取り変速装置15を高速位置のままに維持する(ステップ#11、#12、及び#13)。
[7] 刈取り変速装置15が低速位置であると、次に油圧モータ7Mが低速位置に操作された低速駆動状態であるか否かをモータ斜板角検出センサ38によって検出し、低速位置であれば、刈取り変速装置15を高速位置に切換操作する。逆に油圧モータ7Mが低速位置でなければ、刈取り変速装置15を低速位置のままに維持する(ステップ#11、#14、及び#15)。
〔基準車速設定手段〕
基準車速設定手段103は、変速操作具としての走行変速スイッチ34での指示速度と無段変速装置7からの出力車速とが正確に対応するように、変速操作具での操作位置と無段変速装置7のモータ斜板角度との対応関係を設定する際に用いられるものであり、次のように構成されている。
つまり、図6に示すように、車速と油圧モータ7Mの斜板角度との相関を考えた場合に、両者の相関関係は、概ね、図中の刈取速度・斜板対応曲線L0に沿って変化する。この刈取速度・斜板対応曲線L0は、予め、変速操作具での指示速度と、無段変速装置7からの出力車速となる斜板角度とを、実際に多くのコンバインを走行させて実測することにより収集したデータを平均化してグラフ化したものである。
この刈取速度・斜板対応曲線L0は、制御装置100の不揮発性メモリーに備えられたマップデータから算出されるように、基準車速設定手段103にプログラム化されており、かつ、この刈取速度・斜板対応曲線L0に沿う変化傾向を数値化した基準係数データも、前記不揮発性メモリーに備えられている。
そして、前記実測したデータに基づく刈取速度・斜板対応曲線L0が、製造されるコンバインの全てに対して、変速操作具での指示速度と無段変速装置7からの出力車速となる斜板角度とが正確に対応するように関係付けられていれば調節操作を行う必要はないが、現実には、個々のコンバインごとに多少の誤差が生じるので、これを基準車速設定手段103によって調節するようにしたものである。
上記の図6において、本発明でいう低速駆動状態に相当する指示速度は、図中の符号L1で示され、標準駆動状態に相当する指示速度は符号L2で、高速駆動状態に相当する指示速度は、符号L3で示されている。そして、これらの各指示速度L1,L2,L3と前記刈取速度・斜板対応曲線L0との交点が、それぞれ低速指示ポイントP1、標準速指示ポイントP2、高速指示ポイントP3となる。また、各指示ポイントP1,P2,P3からの垂線上に、各指示速度L1,L2,L3と対応する基準の変速操作位置として、低速用の変速操作位置H1、標準速用の変速操作位置H2、高速用の変速操作位置H3が存在している。
この基準車速設定手段103での、各指示速度L1,L2,L3と対応する基準の変速操作位置としての、低速用の変速操作位置H1、標準速用の変速操作位置H2、高速用の変速操作位置H3のうち、低速用の変速操作位置H1は、無段変速装置7の斜板角度の低速側の操作限界位置に設定され、高速用の変速操作位置H3は、無段変速装置7の斜板角度の高速側の操作限界位置に設定されている。
前記標準速用の変速操作位置H2は、次のようにして求めている。
すなわち、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置を得る際に、前記刈取速度・斜板対応曲線L0上の標準速指示ポイントP2から、刈取速度・斜板対応曲線L0に基づく標準速用の変速操作位置H2は把握されているので、その標準速用の変速操作位置H2に近づく方向に油圧モータ7Mの斜板角度を変更操作する。
そして油圧モータ7Mの斜板角度が前記標準速用の変速操作位置H2に対して、予め設定した範囲内にまで近づくと、刈取速度センサ30により現在の刈取速度を検出しながら、前記油圧モータ7Mの斜板角度の操作速度を、前記予め設定した範囲に到達するまでの斜板操作速度よりも遅くして少しずつ斜板角度を変化させ、刈取速度センサ30により検出される現在の刈取速度が指示速度L2に近づくように制御する。
そして、刈取速度センサ30により検出される現在の刈取速度が指示速度L2に達した、もしくはほぼ達したとみなされる範囲内に至ると、予め設定した所定時間だけ、検出される刈取速度の平均値を算出する。
この平均値に車速換算用の補正値を乗じて設定した斜板角度位置を、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置に相当する標準速用の変速操作位置H2として設定する。
上記の車速換算用の補正値は、走行停止状態で刈取部2を駆動する場合に比べて、刈取部2の駆動とともに機体全体を標準駆動状態で走行させた場合に増加する負荷によって、無段変速装置7からの出力が消費されるので、その負荷を見込んで、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置を得られるように、前記補正された標準速用の変速操作位置H2を得るためのものである。
このときの油圧モータ7Mの斜板角の操作は、基準車速設定用に設けたモータ斜板位置設定スイッチ31を押し操作することにより、走行系速制手段102による制御弁58の電磁操作部に対する指令に優先して基準車速設定手段103による指令が作用するように切り替えられる。
上記のようにして、指示速度に対応する変速操作位置を基準の変速操作位置として設定するようにしたものであり、この基準車速設定手段103による指示速度に対応する基準の変速操作位置の設定をフローチャートで示すと、図8に示す通りである。
[1] 図8に示すように、基準車速設定制御では、モータ斜板角設定スイッチ31が押し操作されたことを検出して、低速用の指示速度L1、標準速用の指示速度L2、高速用の指示速度L3、及び、刈取速度・斜板対応曲線L0等を算出するためのマップデータの読み込みなどのイニシャルセットを行う(ステップ#20,#21)。
[2] 低速用の指示速度L1に対応する低速用の変速操作位置H1の設定操作は、次のステップ#22〜#25に示すようにして行われる。
まず、刈取クラッチ14を切り操作し、油圧モータ7Mのモータ斜板角を低速側に操作する。
そして、油圧モータ7Mのモータ斜板角が低速側の操作限界位置に達すると、その位置を低速用の指示速度L1に対する低速用の変速操作位置H1として設定する(ステップ#22〜#25)。
[3] 次に、高速用の指示速度L3に対応する高速用の変速操作位置H3の設定操作は、次のステップ#26〜#28に示すようにして行われる。
まず、油圧モータ7Mのモータ斜板角を高速側に操作する。そして、油圧モータ7Mのモータ斜板角が高速側の操作限界位置に達すると、その位置を高速用の指示速度L3に対する高速用の変速操作位置H3として設定する(ステップ#26〜#28)。
[4] 標準速用の指示速度L2に対応する標準速用の変速操作位置H2の設定操作は、次のステップ#29〜#36に示すようにして行われる。
すなわち、マップデータから算出された刈取速度・斜板対応曲線L0上の標準速用の指示速度L2と、刈取速度センサ30の検出値を読み込み、油圧モータ7Mのモータ斜板角を標準速用の指示速度L2側に操作する(ステップ#29、及び#30)。
[5] 刈取速度センサ30で検出される現在の刈取速度が前記標準速用の指示速度L2に対して、予め設定した範囲内にまで近づくと、刈取クラッチ14を入り操作し、刈取り変速装置15を低速側に切換操作する(ステップ#31、及び#32)。
[6] 刈取速度センサ30で検出される現在の刈取速度が前記標準速用の指示速度L2に対して、予め設定した範囲内にまで近づくと、油圧モータ7Mの斜板角度の操作速度を、前記の予め設定した範囲に到達するまでの斜板操作速度よりも遅くして、少しずつ微調節しながら斜板角度を変化させ、刈取速度センサ30により検出される現在の刈取速度が指示速度L2により近づくように制御する(ステップ#33、及び#34)。
[7] そして、刈取速度センサ30により検出される現在の刈取速度が指示速度L2に達した、もしくはほぼ達したとみなされる範囲内に至ると、予め設定した所定時間だけ、検出される刈取速度の平均値を算出する。
この平均値に車速換算用の補正値を乗じて設定した斜板角度位置を、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置に相当する標準速用の変速操作位置H2として設定する(ステップ#35、及び#36)。
〔別実施形態の1〕
基準車速設定手段103としては、上述のように、標準速用の指示速度L2と無段変速装置7のモータ斜板角度とを直接的に対比して微調節を行う構成のものに限らず、図9〜図11に示すように、標準速用の指示速度L2とは別の試験的な指示速度を得るための試験的な変速操作位置を設定して、その試験的な変速操作位置での刈取速度の検出結果から、標準速用の指示速度L2に対応する基準の変速操作位置となるところの標準速用の変速操作位置H2を推定するように構成してもよい。
図9に示すように、刈取速度と油圧モータ7Mの斜板角度との相関を考えた場合に、両者の相関関係は、概ね、図中の刈取速度・斜板対応曲線L0に沿って変化する。この刈取速度・斜板対応曲線L0は、予め、変速操作具での指示速度と、無段変速装置7からの出力車速となる斜板角度とを、実際に多くのコンバインを走行させて実測することにより収集したデータを平均化してグラフ化したものである。
この刈取速度・斜板対応曲線L0は、制御装置100の不揮発性メモリーに備えられたマップデータから算出されるように、基準車速設定手段103にプログラム化されており、かつ、この刈取速度・斜板対応曲線L0に沿う変化傾向を数値化した基準係数データも、前記不揮発性メモリーに備えられている。
上記の図9において、本発明でいう低速駆動状態に相当する指示速度は、図中の符号L1で示され、標準駆動状態に相当する指示速度は符号L2で、高速駆動状態に相当する指示速度は、符号L3で示されている。そして、これらの各指示速度L1,L2,L3と前記刈取速度・斜板対応曲線L0との交点が、それぞれ低速指示ポイントP1、標準速指示ポイントP2、高速指示ポイントP3となる。また、各指示ポイントP1,P2,P3からの垂線上に、各指示速度L1,L2,L3と対応する基準の変速操作位置として、低速用の変速操作位置H1、標準速用の変速操作位置H2、高速用の変速操作位置H3が存在している。
この基準車速設定手段103での、各指示速度L1,L2,L3と対応する基準の変速操作位置としての、低速用の変速操作位置H1、標準速用の変速操作位置H2、高速用の変速操作位置H3のうち、低速用の変速操作位置H1は、無段変速装置7の斜板角度の低速側の操作限界位置に設定され、高速用の変速操作位置H3は、無段変速装置7の斜板角度の高速側の操作限界位置に設定されている。
前記標準速用の変速操作位置H2は、次のようにして求めている。
すなわち、標準速用の指示速度L2を得る際に、前記刈取速度・斜板対応曲線L0との交点に位置する標準速指示ポイントP2から標準速用の変速操作位置H2が把握されているので、本発明では、その標準速用の変速操作位置H2よりも少し低い走行速度を得る試験変速操作位置thを設定して、その試験変速操作位置thに油圧モータ7Mの斜板角を操作する。
このときの油圧モータ7Mの斜板角の操作は、基準車速設定用に設けたモータ斜板位置設定スイッチ31を押し操作することにより、走行系速制手段102による制御弁58の電磁操作部に対する指令に優先して基準車速設定手段103による指令が作用するように切り替えられる。つまり、モータ斜板位置設定スイッチ31を押し操作すると、基準車速設定手段103が基準車速設定モードに切り替えられ、走行速制手段102による制御弁58の電磁操作部に対する指令に優先して、基準車速設定手段103で設定される試験変速操作位置thへの操作指令に基づいて制御弁58が操作され、油圧モータ7Mの斜板角が変更操作される。
そして油圧モータ7Mが前記試験変速操作位置thに達した時点における刈取部2の駆動速度(刈取速度)を刈取速度センサ30で検出し、この刈取速度センサ30で検出された速度が試験速度tL1であると、この試験速度tL1と試験変速操作位置th上の垂線との交点が試験ポイントtp1であり、この試験ポイントtp1から、前記刈取速度・斜板対応曲線L0に対する近似直線LS1と前記標準速用の指示速度L2との交点が標準速指示ポイントP2と合致した位置になる。
その結果、標準速指示ポイントP2からの垂線上に位置する標準速用の変速操作位置H2が、標準速用の指示速度L2に対応する無段変速装置7からの出力車速に相当するモータ斜板角度となる。
また、同図に示すように、刈取速度センサ30で検出された速度が試験速度tL2であると、この試験速度tL2と試験変速操作位置th上の垂線との交点が試験ポイントtp2であり、この試験ポイントtp2から、前記刈取速度・斜板対応曲線L0に対する近似直線LS2と前記標準速用の指示速度L2との交点が標準速指示ポイントP2’となる。この場合には、標準速指示ポイントP2’からの垂線上に位置する標準速用の変速操作位置H2’が、標準速用の指示速度L2に対応する無段変速装置7からの出力車速に相当するモータ斜板角度となる。
そして、上記のように標準速用の指示速度L2に対応する無段変速装置7からの出力車速に相当するモータ斜板角度として標準速用の変速操作位置H2、または標準速用の変速操作位置H2’が抽出されると、その標準速用の変速操作位置H2、または標準速用の変速操作位置H2’に無段変速装置7のモータ斜板角度を操作して、実際に刈取速度が標準速用の指示速度L2となるのかどうかを検証する。
検証の結果、実際の刈取速度が標準速用の指示速度L2と見なし得る程度である場合には、標準速用の指示速度L2の設定を終了する。
検証の結果、実際の刈取速度が標準速用の指示速度L2と見なし得る程度にならない場合には、その刈取速度を刈取速度センサ30で検出された試験速度として、再び上記の場合と同様の操作で標準速用の変速操作位置H2を設定する。この操作を実際の刈取速度が標準速用の指示速度L2と見なし得る程度に達するまで繰り返す。
上記のようにして、指示速度に対応する変速操作位置を推定して、その推定された変速操作位置の設定値に対して、車速換算用の補正値を乗じて設定した斜板角度位置を、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置に相当する標準速用の変速操作位置H2として設定する。
上記の車速換算用の補正値は、走行停止状態で刈取部2を駆動する場合に比べて、刈取部2の駆動とともに機体全体を標準駆動状態で走行させた場合に増加する負荷によって、無段変速装置7からの出力が消費されるので、その負荷を見込んで、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置を得られるように、前記補正された標準速用の変速操作位置H2を得るためのものである。
この基準車速設定手段103による指示速度に対応する基準の変速操作位置の設定をフローチャートで示すと、図10及び図11に示す通りである。
[1] 図10に示すように、基準車速設定制御では、モータ斜板角設定スイッチ31が押し操作されたことを検出して、低速用限界位置H1、標準速用の指示速度L2、高速用限界位置H3、及び、刈取速度・斜板対応曲線L0や基準係数データ等を算出するためのマップデータの読み込みなどのイニシャルセットを行う(ステップ#40,#41)。
[2] 低速用の指示速度L1に対応する低速用の変速操作位置H1の設定操作は、次のステップ#42〜#45に示すようにして行われる。
まず、刈取クラッチ14を切り操作し、油圧モータ7Mのモータ斜板角を低速側に操作する。
そして、油圧モータ7Mのモータ斜板角が低速側の操作限界位置に達すると、その位置を低速用の指示速度L1に対する低速用の変速操作位置H1として設定する(ステップ#42〜#45)。
[3] 次に、高速用の指示速度L3に対応する高速用の変速操作位置H3の設定操作は、次のステップ#46〜#48に示すようにして行われる。
まず、油圧モータ7Mのモータ斜板角を高速側に操作する。そして、油圧モータ7Mのモータ斜板角が高速側の操作限界位置に達すると、その位置を高速用の指示速度L3に対する高速用の変速操作位置H3として設定する(ステップ#46〜#48)。
[4] 標準速用の指示速度L2に対応する標準速用の変速操作位置H2の設定操作は、次のステップ#49〜#56に示すようにして行われる。
すなわち、標準速用の指示速度L2と、標準速用の変速操作位置H2から試験用変速操作位置thを算出し、その試験用変速操作位置thに油圧モータ7Mのモータ斜板角を操作する。そして、油圧モータ7Mのモータ斜板角が試験用変速操作位置thに達した時点で、刈取速度センサ30により、その時点の刈取速度を読み込む(ステップ#49〜#52)。
[5] 次に、変速位置推定制御のサブルーチンで、標準速用の変速操作位置H2の推定制御を行う。この変速位置推定制御のサブルーチンでの制御動作は、後述する(ステップ#53)。
[6] 変速位置推定制御が終了すると、推定された標準速用の変速操作位置H2へ実際に油圧モータ7Mの斜板角を変更操作して、その斜板角位置での刈取速度が標準速用の指示速度L2と一致すると見なされる程度であるか否かを検証し、刈取速度が標準速用の指示速度L2と一致すると見なされると、標準速用の指示速度L2に対応する標準速用の変速操作位置H2の設定操作を終了する。一致しないとみなされた場合には、その検証時点で検出された刈取速度を新たな標準速用の試験速度として読み込み、再度、変速位置推定制御からやり直して、刈取速度が標準速用の指示速度L2と一致すると見なされてから、標準速用の指示速度L2に対応する標準速用の変速操作位置H2の設定操作を終了する(ステップ#54,#53)。
[7]上記の標準速用の指示速度L2に対応する標準速用の変速操作位置H2の設定値に、車速換算用の補正値を乗じて設定した斜板角度位置を、標準速用の指示速度L2と対応する基準の変速操作位置に相当する標準速用の変速操作位置H2として設定する(ステップ#56)。
上記変速位置推定制御のサブルーチンで行われる変速位置推定制御を説明する。
[1] 図11に示すように、標準速用の変速操作位置H2を設定するにあたって、試験変速操作位置thと、検出された試験刈取速度tL1(又はtL2)とから、試験設定ポイントtp1(又はtp2)を算出する(ステップ#60)。
[2] 次に、不揮発性メモリーに備えられたマップデータから、刈取速度・斜板対応曲線L0に沿う変化傾向を数値化した基準係数データを読み出し、この基準係数データと、前記試験設定ポイントtp1(又はtp2)と、標準速用の指示速度L2とから、次式<式ー1>によって車速設定ポイントP2(又はP2’)を算出する(ステップ#61,#62)。
<式ー1>
(指示速度L2−試験刈取速度tL1)×基準係数+試験変速操作位置th=車速設定ポイントP2
尚、上記の<式ー1>では、図9に示した例との対比をし易くするための便宜上、指示速度L2、試験刈取速度tL1、試験変速操作位置th、車速設定ポイントP2、の各符号を付したものを例示したが、これらの各符号は、指示速度L2、試験刈取速度tL1、試験変速操作位置th、車速設定ポイントP2の各対象が異なる場合には、当然対象に応じて別の符号が付されることになる。
[3] 算出された車速設定ポイントP2(又はP2’)から、標準速用の変速操作位置H2(又はH2’)が割り出されるので、その標準速用の変速操作位置H2(又はH2’)と、前記試験変速操作位置thとの偏差から、油圧モータ7Mの斜板角操作量を算出する(ステップ#63)。
[4] 標準速用の変速操作位置H2(又はH2’)を目標斜板位置として、油圧モータ7Mの斜板角度を斜板角操作量だけ変更操作し、目標斜板位置に達すると変速位置推定制御を終了する(ステップ#64,#65)。
〔別実施形態の2〕
上記「実施形態」、及び「別実施形態の1」では、各指示速度L1,L2,L3に対応する基準の各変速操作位置H1,H2,H3のうち、低速側の指示速度L1に対応する基準の低速側変速操作位置H1、及び高速側の指示速度L3に対応する基準の高速側変速操作位置H3を、無段変速装置7の低速側の操作限界位置、及び高速側の操作限界位置にそれぞれ設定した例を示したが、これに限られるものではない。
つまり、前記低速側の指示速度L1に対応する基準の低速側変速操作位置H1、及び高速側の指示速度L3に対応する基準の高速側変速操作位置H3を、例えば、前記刈取速度・斜板対応曲線L0や、指示速度L2に対応する基準の変速操作位置H2に基づいて、演算によって算出する等、適宜の方法によって設定するようにしてもよい。
〔別実施形態の3〕
変速操作具での操作位置と無段変速装置7の変速操作位置との対応関係を設定するにあたり、その変速操作具での操作位置と無段変速装置7の変速操作位置との対応箇所は、先の実施形態で説明したように複数箇所である必要はなく、1箇所のみであってもよい。
また、対応箇所が複数であっても、実際に車速設定を行う箇所はその一部であるようにしてもよい。
〔別実施形態の4〕
「別実施の形態の1」では、車速設定ポイントP2(又はP2’)を求める際の基準係数として、刈取速度・斜板対応曲線L0に対する近似直線LS1(又はLS2)を採用したが、このような近似直線に限らず、刈取速度・斜板対応曲線L0と類似した曲率で変化する曲線など、適宜のものを採用してもよい。
〔別実施形態の5〕
上記した実施形態の如く移動走行状態、標準刈取状態、低速刈取状態を現出するのに、無段変速装置7の油圧モータ7Mの変速操作によって走行変速装置1を変速する構成に替え、無段変速装置7の油圧ポンプ7Pの変速操作によって走行変速装置1を変速する構成を採用して実施してもよい。
〔別実施形態の6〕
上記した実施形態の如く移動走行状態、標準刈取状態、低速刈取状態を現出するのに、油圧ポンプ7Pや油圧モータ7M等の油圧操作式の無段変速装置7を用いずに、無段変速用のベルト式無段変速装置等を用いて変速操作する構造のものであってもよい。
本発明は、自脱型のコンバインに限らず、普通型のコンバインなど、各種のコンバインにも利用できる。
1 走行装置
2 刈取部
7 無段変速装置
7P 油圧ポンプ
7M 油圧モータ
30 刈取速度センサ
31 モータ斜板位置設定スイッチ
34 走行変速スイッチ
35 刈取変速スイッチ
38 モータ斜板角検出センサ(変速位置検出センサ)
40 刈取変速センサ
43 変速レバー
100 制御装置
101 刈取部制御手段
102 走行系制御手段
103 基準車速設定手段
L2 標準速用の指示速度
H2 標準速用の変速操作位置

Claims (3)

  1. エンジンの動力が伝達される無段変速装置を備え、その無段変速装置からの出力を走行装置と刈取装置とに分岐伝動するように構成してあるとともに、前記無段変速装置からの出力速度を、その無段変速装置に対する指示速度と合致させるように調節するコンバインの車速制御装置であって、
    刈取装置への伝動系における駆動速度を検出する刈取速度センサと、前記無段変速装置の変速操作位置を検出する変速位置検出センサとを備えるとともに、前記刈取速度センサの検出値と前記変速位置検出センサの検出値とから、前記指示速度に対応する基準の変速操作位置を設定する基準車速設定手段を備え、
    この基準車速設定手段では、前記刈取速度センサの検出値を走行系の駆動速度の検出値とみなして、この検出値を前記指示速度に対応させ、前記変速位置検出センサの検出値から前記指示速度に対応する変速操作位置を検出し、その検出された変速操作位置を、指示速度に対応する基準の変速操作位置として設定するように構成されていることを特徴とするコンバインの車速制御装置。
  2. 指示速度は標準の刈取作業を行う際の走行速度に設定されたものである請求項1記載のコンバインの車速制御装置。
  3. 基準車速設定手段は、指示速度とは別の試験用の変速操作位置における変速位置検出センサの検出値と刈取速度センサの検出値とから、指示速度に対応する変速操作位置を推定して、その推定された変速操作位置を、指示速度に対応する基準の変速操作位置として設定するように構成されている請求項1記載のコンバインの車速制御装置。
JP2009119147A 2009-05-15 2009-05-15 コンバインの車速制御装置 Active JP5129780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009119147A JP5129780B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 コンバインの車速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009119147A JP5129780B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 コンバインの車速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010263855A JP2010263855A (ja) 2010-11-25
JP5129780B2 true JP5129780B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=43361445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009119147A Active JP5129780B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 コンバインの車速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5129780B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000060273A (ja) * 1998-08-25 2000-02-29 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2003269608A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Kubota Corp 作業車の走行制御装置
JP4787710B2 (ja) * 2006-09-28 2011-10-05 株式会社クボタ コンバインのエンジン制御装置
JP4897744B2 (ja) * 2008-06-25 2012-03-14 株式会社クボタ コンバイン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010263855A (ja) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5351813B2 (ja) 作業車の油圧システム
CN112005707A (zh) 基于电机驱动的收获机自动变速控制系统及装置
US11612102B2 (en) Drive system for a harvester
JP4998324B2 (ja) 走行車両
JP7144362B2 (ja) 作業車両
JP5129780B2 (ja) コンバインの車速制御装置
JP4897744B2 (ja) コンバイン
JP5123886B2 (ja) 車速制御装置
JP2010266376A (ja) 車速制御装置
JP2012143178A (ja) コンバイン
JP3577738B2 (ja) コンバインの伝動機構
JP5232026B2 (ja) 刈取収穫機
JP2013066391A5 (ja)
CN110583216A (zh) 收割机的行驶控制装置及作业车辆
JP5805945B2 (ja) コンバイン
JP6941304B2 (ja) コンバイン
JP5504642B2 (ja) 農作業機
JP5232028B2 (ja) 刈取収穫機
JP5739275B2 (ja) 農作業機の走行伝動装置
JP2789763B2 (ja) 移動農機等の油圧装置
JP2012130304A (ja) コンバイン
JPH10304724A (ja) コンバインにおける刈高さ制御装置
JP2019213501A (ja) 収穫機の走行制御装置
JP5463122B2 (ja) 作業機
JP2019213502A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5129780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3