JP5129626B2 - 電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法に関し、特に、マスクカバーを自動で交換することが可能な電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法に関するものである。
近年、半導体デバイスの微細化に伴い、LSI等の回路パターンの微細化が要求されている。この微細な回路パターンは、リソグラフィー技術によって形成されており、このリソグラフィー技術として、優れた解像度を有する電子ビーム描画装置が利用されている。
従来、この電子ビーム描画装置は、電子ビーム描画が行われる描画チャンバと、この描画チャンバに連通し、マスク基板を搬送する手段である真空ロボットチャンバと、この真空ロボットチャンバに連通し、描画チャンバの真空状態を維持するためのロードロックチャンバと、同じく真空ロボットチャンバに連通し、マスク基板のプリアライメントを行うアライメントチャンバで構成されている。そして、それぞれのチャンバの連通する箇所には、ゲートバルブが設けられている。
上述した電子ビーム描画装置は、はじめに、ロードロックチャンバ内にマスク基板が搬送された状態で、ロードロックチャンバ内を真空状態にする。次に、真空ロボットチャンバ内に設けられた真空ローダと呼ばれるマスク基板の搬送手段によって、マスク基板を、真空化されたロードロックチャンバから、アライメントチャンバ内に設けられたプリアライメントホルダに搬送する。ここでマスク基板は、高精度なプリアライメントが行われる。最後に、プリアライメントが行われたマスク基板は、真空ローダで描画チャンバ内のステージ上に搬送され、描画が行われる(特許文献1など参照)。
ここで、ステージ上に載置されたマスク基板に対して描画が行われると、描画されるマスク基板上に形成された導電材料、例えば、クロム(Cr)を用いた遮光膜層が帯電してしまう。このように、マスク基板表面のCr層が帯電した状態のまま描画を行うと、この帯電したマスク基板が作り出す電界により、照射された電子ビームの軌道が曲げられてしまい、所望する位置に描画することができなくなってしまうという問題が生じる。そこで、マスク基板を載置するステージ上に、マスク基板の縁部を覆う額縁状の絶縁体であり、下部にCr層を接地するための電極を有するマスクカバーが設置されている。そして、マスク基板がステージ上に載置された後、このマスクカバーをその電極がCr層に接するようにマスク基板上に載置される(特許文献2、3など参照)。
このマスクカバーによれば、マスク基板のCr層の帯電を防止することができるため、照射された電子ビームの軌道が曲げられることを防止することができ、マスク基板に対する高精度の描画が実現できる。
ここで、マスクカバーは、上述のように、描画するマスク基板が露出した縁部を覆うようにマスク基板に設置するが、このマスク基板の露出部は、基板によって異なるため、描画するマスク基板に適したものを使用する必要がある。加えて、同一のマスク基板を描画する場合であっても、マスクカバーに設けられた電極は、マスク基板に直接接触するため、マスク基板の交換等によって、電極の表面が摩耗する。従って、マスクカバーは、定期的に、または、描画するマスクによって、交換する必要がある。
しかし、このマスクカバーは、描画チャンバ内に配置されたステージ上に固定されているため、マスクカバーの交換は、電子ビーム描画を中断し、真空状態の描画チャンバ内を大気圧に戻してから行われる。そして、マスクカバーの交換後、再度電子ビーム描画を開始する際には、再度描画チャンバ内を真空状態にし、描画チャンバ内の温度調節等の作業を行う必要がある。通常、この一連の作業には極めて長時間が必要であるため、マスクカバーの交換によって、作業効率が低下するという問題がある。
特開2004−111685号公報(段落0019〜段落0022、図3) 特開2005−32963号公報(段落0012、図1) 特開2008−58809号公報(段落0021〜段落0023、図1、図2)
上述したように、マスクカバーの交換に長時間を要するため、作業効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、真空状態でのマスクカバーの交換を可能とすることにより、作業効率を低下させることなくマスク交換が可能な電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法を提供することにある。
本発明による電子ビーム描画装置は、マスク基板またはマスクカバーを外部より導入するために設けられ、大気状態と真空状態とを切り替えることが可能なロードロックチャンバと、このロードロックチャンバに第1のゲートバルブを介して連通し、マスク基板またはマスクカバーの搬送を行う真空搬送ロボットを有する真空ロボットチャンバと、この真空ロボットチャンバに連通し、マスク基板またはこのマスク基板に載置されたマスクカバーの位置ずれを検出し、補正を行うアライメントチャンバと、真空ロボットチャンバに連通し、マスクカバーを格納するとともに、このマスクカバーをマスク基板上に載置するマスクカバー格納チャンバと、真空ロボットチャンバに第2のゲートバルブを介して連通し、マスク基板を描画する描画チャンバとを具備することを特徴とする。
また、本発明の電子ビーム描画装置において、マスクカバー収納チャンバは、上下に移動可能であり、マスク基板を支持する複数のマスク基板支持ピンと、マスクカバーを載置する複数のマスクカバー支持ピンを有するステージと、このマスクカバー支持ピンに載置されたマスクカバーを上部から押し付ける複数のばねとを具備することが好ましい。
また、本発明の電子ビーム描画装置において、マスクカバーは、マスク基板の絶縁部に対応した形状の導電部と、この導電部に設けられ、接地可能な電極が前記導電部から露出する複数の電極部と、で構成され、描画チャンバ内の真空状態を維持したまま、この描画チャンバより搬出可能であることが好ましい。
また、本発明による電子ビーム描画方法は、真空ロボットチャンバに描画チャンバおよびマスクカバー収納チャンバがそれぞれ連通し、各チャンバが真空状態に維持されて構成された真空ユニットにおいて、マスクカバー収納チャンバ内に、マスク基板表面を接地するための電極を有するマスクカバーを予め搬入し、マスクカバー収納チャンバ内にマスク基板を搬入し、このマスク基板上にマスクカバーを載置し、このマスクカバーが載置されたマスク基板をマスクカバー収納チャンバから真空ロボットチャンバを介して描画チャンバに搬入して描画し、描画されたマスク基板を描画チャンバから真空ロボットチャンバを介してマスクカバー収納チャンバに搬入し、マスクカバー収納チャンバ内でマスク基板からマスクカバーを取り外し、マスクカバー収納チャンバ内のマスク基板を真空ロボットチャンバを介して真空ユニットより搬出することを特徴とするものである。
また、本発明の電子ビーム描画方法において、マスク基板から取り外されたマスクカバーを、真空状態を維持したまま真空ユニットから搬出し、新たなマスクカバーを真空ユニット内に真空状態を維持したまま搬入することが好ましい。
本発明によれば、作業効率を低下させることなく真空状態でのマスク交換が可能な電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
はじめに、本実施形態の電子ビーム描画装置の全体構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置の構成を模式的に示す上面図である。
図1に示すように、本実施形態による電子ビーム描画装置11において、マスク基板12に対して描画が行われる描画チャンバ13と、マスクカバー14を格納するとともに、このマスクカバーをマスク基板上に載置するマスクカバー収納チャンバ15と、マスク基板12及びマスクカバー14のアライメントを行うためのアライメントチャンバ16と、真空状態と大気状態との切り替えを行うためのロードロックチャンバ17が設けられている。そして、これらはそれぞれ、真空内でマスク基板12またはダミーマスク18を搬送するための手段である真空搬送ロボット19を内部に有する真空ロボットチャンバ20に連通している。そして、これら描画チャンバ13、マスクカバー収納チャンバ15、アライメントチャンバ16および真空ロボットチャンバ20により、真空ユニットが構成されている。
さらに、ロードロックチャンバ17は、マスク基板12をロードロックチャンバ17に搬送するための大気搬送ロボット21と、マスク基板12及びマスクカバー14を搬入するためポッド22と、を有する架台23と連通している。なお、ロードロックチャンバ17と真空ロボットチャンバ20とは第1のゲートバルブ241を介して連通し、描画チャンバ13と真空ロボットチャンバ20とは第2のゲートバルブ242を介して連通し、架台23とロードロックチャンバ17とは第3のゲートバルブ243を介して連通している。
次に、上述した電子ビーム描画装置11のマスクカバー収納チャンバ15について、図2、図3を参照して説明する。
図2は、マスクカバー収納チャンバ15の構成を示す構造断面図である。
図2に示すように、マスクカバー収納チャンバ15は、搬入されたマスク基板12を支持するマスク基板支持ピン25と、マスクカバー14を上部に載置するマスクカバー支持ピン27及び、マスクカバー支持ピン27に載置されたマスクカバー14を上部から押し付ける機構であるばね28が固定されたばね支持部28aを有し、上下に移動可能なステージ26を備えている。
ここでマスクカバー14の構成について、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態のマスクカバーを示しており、同図Aに、マスクカバーの上面図、同図Bに、同図Aの破線A−A´に沿った断面図を示す。
図3に示すように、マスクカバー14は、導電性を有し、マスク基板12の絶縁部に対応した形状である。本実施形態においては、例えばクロム(Cr)を用いた遮光膜層が略中央部表面に形成されており、縁部は絶縁体が露出した形状のマスク基板12を想定し、マスクカバー14は、このマスク基板12の絶縁部に対応するように、中央部に開口29を有する額縁状に形成されている。また、このマスクカバー14は、一端に針状の電極30が形成され、他端に球状の支持部31が形成された電極部32を例えば3箇所に有しており、これらの電極部32は、針状の電極30がマスクカバーの開口29から露出するように、また、球状の支持部31がこのマスクカバー14の外部に露出するように、マスクカバー14に取り付けられている。なお、電極30は、上部より押し付けられるばね28を介して接地されている。ここで、複数電極部32のうち少なくとも1つは、マスクカバー14および他の電極部32と絶縁し、絶縁電極部32と他の電極部32間に電圧を印加して電極30がマスク基板12に確実に導通していることを検出可能な構成としている。
このように構成されたマスクカバー14は、図2に示すように、マスクカバー支持ピン27上に固定されている。なお、このピン27の上面には、V字型の凹部33が設けられており、このV字溝の凹部33にマスクカバー14の電極部32に設けられた球状の支持部31がはめ込まれている。従って、マスクカバー14は、一定の精度で所望の位置に固定することができる。そして、真空搬送ロボット19によりマスク基板12が搬入され、ステージ26のマスク基板支持ピン25上に固定されると、マスクカバー14の電極30がマスク基板12に接触するように、ステージ26を上昇させる。このとき、マスクカバー14の上部には、ばね28が設けられており、このばね28の弾性力によって、マスクカバー14は、マスク基板12に上方から押し付けられるように載置される。一方で、このばね28の弾性力によって、マスクカバー14に設けられた電極30の先端には、過剰な負荷がかからないようにもなっている。従って、マスクカバー14をマスク基板12載置する時に電極30には、過剰な負荷がかからないため、この工程による電極30の磨耗を抑制することが可能となる。なお、ばね支持部28aに固定されたばね28は、上述のように、電極30を接地する機能を有し、かつ、弾性力を有するものであれば、何であってもよい。
このような電子ビーム描画装置11を用いた描画方法について、図を参照して説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る電子ビーム描画方法を示すフローチャートである。
はじめに、マスク基板12にマスクカバー14を載置して、描画が行われるまでの工程を説明する。
まず、架台23のポッド22に、描画するマスク基板12を配置する(S101)。この架台23は、図5に示すように、マスク基板12が収納可能なポッド22と、マスク基板12をロードロックチャンバ17に搬入・搬出するための大気搬送ロボット21とで構成されている。そして、ポッド22に収納されたマスク基板12は、この基板12をXY方向または、Z方向に搬送可能な大気搬送ロボット21により、ロードロックチャンバ17に搬入・搬出される。
次に、第3のゲートバルブ243を開いて、図5に示す大気搬送ロボット21にて、マスク基板12をロードロックチャンバ17に搬入し、第3のゲートバルブ243を閉じる(S102)。
次に、ロードロックチャンバ17を真空化する(S103)。なお、このロードロックチャンバ17は、公知の構成であり、真空状態または大気状態を作り出すための給排気機構(図示せず)を有し、この機構により、ロードロックチャンバ17内を真空状態または大気状態に制御することが可能である。
次に、第1のゲートバルブ241を開き、真空搬送ロボット19により、真空ロボットチャンバ20にマスク基板12を搬送して、第1のゲートバルブ241を閉じる。そして、マスク基板12は、アライメントチャンバ16に搬入される(S104)。
アライメントチャンバ16は、図6に示すように、マスク基板12が載置される箇所の底部に、2台のCCDカメラ34が設けられている。そして、真空搬送ロボット19によって載置されたマスク基板12に対して、エッジスキャンすることで、マスク基板12またはマスクカバー14の位置ずれや回転ずれを検知し、所望の位置に載置されるように補正することができるようになっている。従って、アライメントチャンバ16に搬入されたマスク基板12は、CCDカメラ34によりエッジスキャンされ、XYずれ及び回転ずれが補正される。
次に、真空搬送ロボット19により、アライメントチャンバ16からマスク基板12を搬出して、マスクカバー収納チャンバ15に搬入して、ステージ26上に載置し、ステージ26を上昇させることにより、予め搬入されたマスクカバー収納チャンバ15に保持されたマスクカバー14を、マスク基板12上に載置する(S105)。
次に、真空搬送ロボット19により、マスクカバー収納チャンバ15から、マスクカバー14が載置されたマスク基板12を搬出し、第2のゲートバルブ242を開いて、描画チャンバ13に搬入し、第2のゲートバルブ242を閉じるとともに描画チャンバ13内のステージ上に、マスクカバー14が載置されたマスク基板12を載置し、マスク基板12を描画する(S106)。この描画チャンバ13は、内部に、搬送されたマスク基板12を固定するためのステージと、電子ビームを出射するための電子銃と、この電子銃から出射された電子ビームを所望の形に形成する電子ビーム制御部とを有する公知の構成であり、電子銃から出射される電子ビームを、電子ビーム制御部で所望の形に制御して、ステージ上に載置されるマスク基板12に照射することで描画が行われる。
次に、描画が行われたマスク基板12を搬出するまでの工程を説明する。
まず、第2のゲートバルブ242を開き、真空搬送ロボット19により、描画されたマスク基板12を、マスクカバー14が載置されたまま描画チャンバ13から搬出して第2のゲートバルブ242を閉じる。そして、搬出されたマスク基板12をマスクカバー14が載置されたままマスクカバー収納チャンバ15に搬送し、ステージ26上に載置するとともに、マスクカバー14をマスクカバー支持ピン27上に載置する。そして、ステージ26を降下させることにより、マスク基板12からマスクカバー14を取り外す(S107)。
次に、真空搬送ロボット19により、マスクカバー14が取り外されたマスク基板12をマスクカバー収納チャンバ15から搬出して、第1のゲートバルブ241を開き、真空状態のロードロックチャンバ17に搬送する(S108)。
次に、第1のゲートバルブ241を閉じてロードロックチャンバ17を大気化する(S109)。
次に、第3のゲートバルブ243を開き、大気搬送ロボット21により、マスク基板12をロードロックチャンバ17から搬出して第3のゲートバルブ243を閉じる。そして、搬出されたマスク基板12を、架台23に設けられたポッド22内に搬入して、描画されたマスク基板12を装置外部に取り出す(S110)。
このようにして描画されたマスク基板12は、従来と同様に、マスクカバー14により、帯電が防止され、高精度の描画が実施できる。
このような工程において、マスクカバー14は予め真空ユニット内に搬入されていたが、マスクカバー14は真空ユニット内を真空に維持したまま、搬入・搬出することができる。以下に、このマスクカバー14の搬入・搬出方法について、説明する。
まず、架台23のポッド22に、マスクカバー14を交換するための専用マスクであるダミーマスク18を配置する(S111)。ここでダミーマスク18は、図7に部分拡大図を示すように、マスクカバー14が載置されたときに、電極30の先端がダミーマスク18に接触しないように、凹部35が設けられている。マスクカバー14を交換する工程においては、このようなダミーマスク18を用いることで、この工程による電極30の磨耗することを制御できる。
次に、第3のゲートバルブ243を開いて、大気搬送ロボット21にて、ダミーマスク18をロードロックチャンバ17に搬入し、第3のゲートバルブ243を閉じる(S112)。
次に、ロードロックチャンバ17を真空化する(S113)。
次に、第1のゲートバルブ241を開き、真空搬送ロボット19により、ダミーマスク18を真空ロボットチャンバ20に搬送し、第1のゲートバルブ241を閉じる。そして、搬出されたダミーマスク18は、アライメントチャンバ16に搬入される(S114)。ここで、ダミーマスク18は、アライメントチャンバ16内に設けられたCCDカメラ34によりエッジスキャンされ、XYずれ及び回転ずれが補正される。
次に、真空搬送ロボット19により、アライメントチャンバ16からダミーマスク18を搬出して、マスクカバー収納チャンバ15に搬入してステージ26上に載置し、これを上昇させることにより、マスクカバー収納チャンバ15に収納されているマスクカバー14を、ダミーマスク18上に載置する(S115)。
次に、真空搬送ロボット19により、マスクカバー14が載置されたダミーマスク18をマスクカバー収納チャンバ15から搬出する。そして、第1のゲートバルブ241を開き、真空状態のロードロックチャンバ17に搬送する(S116)。
次に、第1のゲートバルブ241を閉じてロードロックチャンバ17を大気化する(S117)。
次に、第3のゲートバルブ243を開き、大気搬送ロボット21により、マスクカバー14が載置されたダミーマスク18をロードロックチャンバ17から搬出して第3のゲートバルブ243を閉じる。そして、搬出されたマスクカバー14が載置されたダミーマスク18は、架台23に設けられたポッド22内に搬入され、装置外部に搬出される。そして、搬出されたマスクカバー14は、次に描画されるマスク基板12に適した新たなマスクカバー14に交換される(S118)。なお、このときダミーマスク18上にマスクカバー14を載置したまま収納可能なポッド22が用いられる。
次に、この新たなマスクカバー14をダミーマスク18に載置して、マスクカバー14の搬出工程と同様に、S112〜S114の工程を経て、マスクカバー収納チャンバ15に搬入する。なお、S114に示す工程においては、アライメントチャンバ16に搬入された新たなマスクカバー14を有するダミーマスク18に対して、CCDカメラ34によりエッジスキャンされ、新たなマスクカバー14及びダミーマスク18のXYずれ及び回転ずれが補正される。
このように、S114の工程により、新たなマスクカバー14が載置されたダミーマスク18に対して位置補正が行われた後、真空搬送ロボット19により、新たなマスクカバー14が載置されたダミーマスク18を、アライメントチャンバ16からマスクカバー収納チャンバ15に搬送し、ステージ26上に載置する。そして、ステージ26を降下させることにより、新たなマスクカバー14を、ダミーマスク18上からマスクカバー収納チャンバ15内のマスクカバー支持ピン26上に移載して、マスクカバー収納チャンバ15にマスクカバー14が収納される(S119)。
次に、真空搬送ロボット19により、新たなマスクカバー14が取り外されたダミーマスク18をマスクカバー収納チャンバ15から搬出する。そして、第1のゲートバルブ211を開き、真空状態のロードロックチャンバ17に搬送する(S120)。
次に、第1のゲートバルブ241を閉じてロードロックチャンバ17を大気化する(S121)。
最後に、第3のゲートバルブ243を開き、大気搬送ロボット21により、ダミーマスク18をロードロックチャンバ17から搬出して第3のゲートバルブ243を閉じる。そして、搬出されたダミーマスク18は、架台23に設けられたポッド22内に搬入され、外部に取り出される(S122)。
このようにして、マスクカバー収納チャンバ15に予め搬入されていたマスクカバー14を新たなマスクカバー14に交換した後、再び新たなマスク基板が搬入され、描画が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、真空状態を維持したまま、マスクカバー14を交換することが可能となるため、描画工程において、マスクカバー14の交換に要する時間を短縮することが可能となる。従って、マスク基板12の描画効率を向上させることが可能となる。
さらには、このように容易にマスクカバー14を交換することができるため、マスクカバー14のクリーニングも容易に行うことが可能であり、マスク基板12に付着するパーティクルを低減することも可能となる。
また、マスクカバー収納チャンバ15及びダミーマスク18は、マスクカバー14に形成された電極30の先端に過剰の負荷がかからないように構成されているため、電極30の磨耗が抑制でき、マスクカバー14の電極30の磨耗による交換回数を低減することができる。
以上に本実施形態に係る電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法について説明したが、本発明による電子ビーム描画装置および電子ビーム描画方法は、これに限定されるものではなく、様々に変形可能である。
例えば、マスクカバー14に配置される電極部32の数は、上述の数に限定されるものではない。従って、マスクカバー収納チャンバ15内に設けられたマスクカバー支持ピン27の数も、上述の数に限定されるものではなく、電極部32と、マスクカバー収納チャンバ15内設けられるマスクカバー支持ピン27とが対応していればよい。
本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置の構成を模式的に示す上面図である。 本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置のマスクカバー収納チャンバの構成を示す構造断面図である。 マスクカバーを示す上面図である。 図3Aの破線A−A´に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る電子ビーム描画方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置の架台の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置のアライメントチャンバの構成を示す上面図である。 本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置に使用されるダミーマスクの部分拡大図である。
符号の説明
11・・・電子ビーム描画装置、12・・・マスク基板、13・・・描画チャンバ、14・・・マスクカバー、15・・・マスクカバー収納チャンバ、16・・・アライメントチャンバ、17・・・ロードロックチャンバ、18・・・ダミーマスク、19・・・真空搬送ロボット、20・・・真空ロボットチャンバ、21・・・大気搬送ロボット、22・・・ポッド、23・・・架台、241・・・第1のゲートバルブ、242・・・第2のゲートバルブ、243・・・第3のゲートバルブ、25・・・マスク基板支持ピン、26・・・ステージ、27・・・マスクカバー支持ピン、28・・・ばね、28a・・・ばね支持部、29・・・マスクカバーの開口、30・・・針状電極、31・・・球状支持部、32・・・電極部、33・・・マスクカバー支持ピンの凹部、34・・・CCDカメラ、35・・・ダミーマスクの凹部

Claims (5)

  1. マスク基板またはマスクカバーを外部より導入するために設けられ、大気状態と真空状態とを切り替えることが可能なロードロックチャンバと、
    このロードロックチャンバに第1のゲートバルブを介して連通し、前記マスク基板または前記マスクカバーの搬送を行う真空搬送ロボットを有する真空ロボットチャンバと、
    この真空ロボットチャンバに連通し、前記マスク基板またはこのマスク基板に載置されたマスクカバーの位置ずれを検出し、補正を行うアライメントチャンバと、
    前記真空ロボットチャンバに連通し、前記マスクカバーを格納するとともに、このマスクカバーを前記マスク基板上に載置するマスクカバー格納チャンバと、
    前記真空ロボットチャンバに第2のゲートバルブを介して連通し、前記マスク基板を描画する描画チャンバとを具備することを特徴とする電子ビーム描画装置。
  2. 前記マスクカバー収納チャンバは、
    上下に移動可能であり、前記マスク基板を支持する複数のマスク基板支持ピンと、
    前記マスクカバーを載置する複数のマスクカバー支持ピンを有するステージと、
    このマスクカバー支持ピンに載置された前記マスクカバーを上部から押し付ける複数のばねとを具備することを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム描画装置。
  3. 前記マスクカバーは、マスク基板の絶縁部に対応した形状の導電部と、
    この導電部に設けられ、接地可能な電極が前記導電部から露出する複数の電極部と、
    で構成され、
    前記描画チャンバ内の真空状態を維持したまま、この描画チャンバより搬出可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子ビーム描画装置。
  4. 真空ロボットチャンバに描画チャンバおよびマスクカバー収納チャンバがそれぞれ連通し、各チャンバが真空状態に維持されて構成された真空ユニットにおいて、
    前記マスクカバー収納チャンバ内に、マスク基板表面を接地するための電極を有するマスクカバーを予め搬入し、
    前記マスクカバー収納チャンバ内に前記マスク基板を搬入し、このマスク基板上に前記マスクカバーを載置し、
    このマスクカバーが載置された前記マスク基板を前記マスクカバー収納チャンバから前記真空ロボットチャンバを介して前記描画チャンバに搬入して描画し、
    描画された前記マスク基板を前記描画チャンバから前記真空ロボットチャンバを介して前記マスクカバー収納チャンバに搬入し、
    前記マスクカバー収納チャンバ内で前記マスク基板から前記マスクカバーを取り外し、
    前記マスクカバー収納チャンバ内の前記マスク基板を前記真空ロボットチャンバを介して前記真空ユニットより搬出することを特徴とする電子ビーム描画方法。
  5. 前記マスク基板から取り外された前記マスクカバーを、真空状態を維持したまま前記真空ユニットから搬出し、
    新たなマスクカバーを前記真空ユニット内に真空状態を維持したまま搬入することを特徴とする請求項4に記載の電子ビーム描画方法。

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