JP5128772B2 - 折畳み式電子機器 - Google Patents
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Description
そのため、放熱対策が施されており、例えば特許文献1に提案される放熱構造がある。すなわち、特許文献1の放熱構造は、その図面中の符号も併記すれば、折畳み式PCにおいて、発熱する回路素子76が実装された回路基板40と、回路基板40に熱的に接続されたヒートシンク85と、ヒートシンク85に熱的に接続された熱拡散板100を収容した筐体2に、ディスプレイユニット3の下端と対向する放熱孔110が形成されている。そして、放熱板100の放熱部102に形成した放熱突起104を、筐体2の放熱孔110に挿入して、ディスプレイユニット3のハウジング23の連結部25との間に形成された隙間111に放熱突起104を露出させている。これにより、放熱突起104が直接外気にさらされ、放熱部102に伝えられた熱が筐体2の外方に放熱される。
表示部及び又は受話部を有する第1の筐体と、操作部及び又は送話部を有する第2の筐体とを、ヒンジ部を介して折畳み自在に連結してなる折畳み式電子機器において、
前記ヒンジ部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体を回転可能に連結するヒンジ軸と、当該ヒンジ軸の周囲を覆うヒンジカバーとを備え、
前記第1の筐体と前記第2の筐体の一方の筐体は、該一方の筐体の一方の主面を含む第1のケースと、該一方の筐体の前記一方の主面に対向する他方の主面を含み、前記第1のケースと組み合わされて前記一方の筐体を構成する第2のケースとを備え、
前記第1のケースの一端部の前記一方の主面上には、第1の凹部が形成され、
前記第2のケースの一端部の前記他方の主面上には、前記第1のケースと組み合わされたときに前記第1の凹部と同じ位置に第2の凹部が形成され、
前記ヒンジカバーは、組み合わされた前記第1のケースと第2のケースの前記第1の凹部と前記第2の凹部とから形成された空間に収納され、
組み合わされた前記第1のケースの前記第1の凹部の底部と、前記第2のケースの前記第2の凹部の底部との間の空間を塞ぐように、前記第1の凹部の底部と前記第2の凹部の底部との間に渡されて配置され、前記一方の筐体に内蔵されている内部部品に熱的に接続されている放熱板を設け、
前記放熱板は、前記第1の凹部と前記第2の凹部の底部と、前記ヒンジカバーとの間隙に、当該放熱板の板面が前記ヒンジカバーに対向して配置され、当該放熱板が前記一方の筐体の外部に突出している、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の折畳み式電子機器であって、
前記放熱板は、金属製のシールド兼モジュールハウジングの端部に一体に形成されていることを特徴とする。
本発明を適用した折畳み式電子機器の一実施形態として携帯電話機を示した図1から図5において、1は第1の筐体、2は第2の筐体、3はヒンジ部、4は表示部、5は受話部、6は操作部、7は送話部、8は内蔵アンテナ部、9はテレビ用アンテナ、10はカメラ部である。
以上のヒンジ部3により、実施形態の折畳み式携帯電話機は、図1から図3に示すように、第1のヒンジ軸14回りに第1及び第2の両筐体1・2を開いた使用状態と、図4に示すように、第1のヒンジ軸14回りに第1及び第2の両筐体1・2を閉じた折畳み状態の他、図5に示すように、第2のヒンジ軸回りに第1の筐体1を180度回転させて表示部4を表側にした折畳み状態のテレビ視聴スタイルとしても使用できる。
また、上ケース15及び下ケース16の端部には、ヒンジ部3の第1のヒンジカバー11が位置する凹部22・23が形成されるとともに、これら凹部22・23の合せ部で第1のヒンジカバー11に対し隙間を隔てて対向する部分に開口部24が形成されている。
この放熱板25は、図示のように、その板面がシールド兼モジュールハウジング20の板面と直交して第1のヒンジカバー11と僅かな隙間を隔てて対向する横長形状のものである。
すなわち、絶縁シート31の裏面側に複数の突条を設けることで、突条の間の空間部が、シールド兼モジュールハウジング20の裏面に沿って空気が流れる道となるため、シールド兼モジュールハウジング20の放熱効率を高い状態に維持できる。なお、突条はシールド兼モジュールハウジング20の短手方向に延びるものが望ましい。
従って、電子部品36・37・38・39で生じる熱は熱伝導性に優れるヒートシート26・27・28・29を介してシールド兼モジュールハウジング20に効率良く伝達される。因みに、電子部品39は、無線回路部に設けられるパワーアンプであり、図中のアンテナエレメント8bや図7に示したアンテナエレメント8aを介して無線信号を送信する際に大きな発熱を伴うので、ヒートシート29が対応して設けられている。
しかも、第2の筐体2(上ケース15及び下ケース16)の端部に形成される凹部22・23において、放熱板25の板面が第1のヒンジカバー11と対向しているため、第1のヒンジカバー11との隙間を有効に利用して、放熱板25をその板面の全面でさらして効果的に外気に放熱できるものとなっている。
すなわち、放熱板25が発熱源となるテレビ信号受信回路部32に近いため、そのテレビ信号受信回路部32の発熱を放熱板25から効果的に外気に放熱できるものとなっている。
さらに、他の部分の電子部品36・37・38・39に、シールド兼モジュールハウジング20上のヒートシート26・27・28・29がそれぞれ対応して重なっているため、これら電子部品36・37・38・39の発熱を熱伝導性に優れるヒートシート26・27・28・29を介してシールド兼モジュールハウジング20に効率良く伝達し、放熱板25から効果的に外気に放熱できるものとなっている。
また、折畳み式電子機器としては、少なくとも第1の筐体が表示部を有して第2の筐体が操作部を有するものや、第1の筐体が受話部を有して第2の筐体が送話部を有するものであれば良い。
そして、実施形態では、操作部側筐体のみに放熱板を設けたが、表示部側筐体のみに放熱板を設け、あるいは両方の筐体に放熱板を設けて同様の放熱構造を採用しても良い。
また、ヒンジ部構造等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 第2の筐体
3 ヒンジ部
4 表示部
5 受話部
6 操作部
7 送話部
8 内蔵アンテナ部
9 テレビ用アンテナ
10 カメラ部
11 第1のヒンジカバー
12 第2のヒンジカバー
13 放熱孔
14 第1のヒンジ軸
15 上ケース
16 下ケース
17 シートキー
18 電池パックカバー
19 メイン基板ユニット
20 シールド兼モジュールハウジング
21 ブラケット
22・23 凹部
24 開口部
25 放熱板
26・27・28・29 ヒートシート
30 キーユニット
31 絶縁シート
32 テレビ信号受信回路部
36・37・38・39 電子部品
Claims (2)
- 表示部及び又は受話部を有する第1の筐体と、操作部及び又は送話部を有する第2の筐体とを、ヒンジ部を介して折畳み自在に連結してなる折畳み式電子機器において、
前記ヒンジ部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体を回転可能に連結するヒンジ軸と、当該ヒンジ軸の周囲を覆うヒンジカバーとを備え、
前記第1の筐体と前記第2の筐体の一方の筐体は、該一方の筐体の一方の主面を含む第1のケースと、該一方の筐体の前記一方の主面に対向する他方の主面を含み、前記第1のケースと組み合わされて前記一方の筐体を構成する第2のケースとを備え、
前記第1のケースの一端部の前記一方の主面上には、第1の凹部が形成され、
前記第2のケースの一端部の前記他方の主面上には、前記第1のケースと組み合わされたときに前記第1の凹部と同じ位置に第2の凹部が形成され、
前記ヒンジカバーは、組み合わされた前記第1のケースと第2のケースの前記第1の凹部と前記第2の凹部とから形成された空間に収納され、
組み合わされた前記第1のケースの前記第1の凹部の底部と、前記第2のケースの前記第2の凹部の底部との間の空間を塞ぐように、前記第1の凹部の底部と前記第2の凹部の底部との間に渡されて配置され、前記一方の筐体に内蔵されている内部部品に熱的に接続されている放熱板を設け、
前記放熱板は、前記第1の凹部と前記第2の凹部の底部と、前記ヒンジカバーとの間隙に、当該放熱板の板面が前記ヒンジカバーに対向して配置され、当該放熱板が前記一方の筐体の外部に突出している、
ことを特徴とする折畳み式電子機器。 - 前記放熱板は、金属製のシールド兼モジュールハウジングの端部に一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の折畳み式電子機器。
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