JP5128066B2 - 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷インキ用樹脂の骨格中に特定の石油樹脂を含む印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法に関する。
オフセット印刷インキは、一般に、顔料とワニスと補助剤の3成分からなり、そのうちのワニスは、構成成分が樹脂成分と溶剤成分に大別される。そして、ワニスの樹脂成分としては、ロジン変性フェノール樹脂、アルキド樹脂、石油樹脂などが知られており、なかでも、ロジン変性フェノール樹脂を樹脂成分とするワニスは、顔料の濡れ性や分散性が優れているため、従前より広く用いられている。
従前の樹脂ワニスの製造方法は、例えばロジンエステルとフェノールホルムアルデヒド初期縮合物を無溶剤下あるいは少量のキシレン、トルエン等の溶剤存在下で反応させ、反応中縮合水とともに揮発分を留去させることで固体の樹脂として得たロジン変性フェノール樹脂を、インキ溶剤に溶解してワニスとするのが通例であった。近年、印刷業界では印刷速度の高速化が進み、それに伴って印刷インキに使用されるワニス(以下、印刷インキ用樹脂ワニス)には高い粘弾性が求められるようになっているが、従前の方法では樹脂ワニスの高粘弾性化に限界があった。
上記した以外の樹脂ワニスの製造方法としては、予め溶剤を含む系内で、ロジンエステルとフェノールホルムアルデヒド初期縮合物を反応させることで、所望の物性を持つロジン変性フェノール樹脂の印刷インキ用樹脂ワニスを一貫して製造できる方法(特許文献1)や、インキ溶剤の存在下にロジンエステルと、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物とを反応させ、得られた反応混合物にゲル化剤を添加後、得られた混合物にさらにフェノールホルムアルデヒド初期縮合物を加えて反応させる方法(特許文献2)が既に提案されている。
一方、石油樹脂は石油系溶剤に対する高い溶解性や、カーボンブラックやその他の有機顔料に対する高い親和性を備えていることから、従来技術においても、石油樹脂をロジン変性フェノール樹脂骨格へ導入することで、もしくはロジン変性フェノール樹脂と混用することで、印刷インキ用樹脂のインキ溶剤に対する溶解性や顔料分散性を向上させようとする研究が積極的になされている。前出の特許文献2には、反応系に分子内不飽和結合を有する石油樹脂を共存させることができる旨が教示されている。
しかしながら、石油樹脂は概してその分子量が低いばかりでなく、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物等のフェノール樹脂との反応性が低いために、単純に石油樹脂をロジンとフェノールホルムアルデヒド初期縮合物との反応系に添加するのみでは、石油樹脂をロジン変性フェノール樹脂骨格中に期待するほど導入できないばかりでなく、低反応性に起因して低分子量の樹脂が生成し、或いは生成物中に未反応石油樹脂が残存する憾みがあった。
この低分子量樹脂や未反応石油樹脂の残存は、印刷インキがミスチングを起こす要因と考えられており、この不都合を解消する手段として、石油樹脂を酸変性せしめることで反応性を高め、これにフェノールホルムアルデヒド初期縮合物とロジンと多価アルコールを反応させること(特許文献3)や、酸変性した石油樹脂とフェノールホルムアルデヒド初期縮合物とロジンエステルを反応させること(特許文献4)が提案されている。
しかし、石油樹脂を酸変性することは、石油樹脂本来の特性を損なうためか、上記の従来技術で得られる石油樹脂含有ロジン変性フェノール樹脂は、その一構成成分として石油樹脂を含んでいるにも拘わらず、石油樹脂の良好な顔料分散性や石油系溶剤への優れた溶解性を十分に継承していない。また、酸変性により印刷インキの乳化適性を損ねる虞がある。
さらに、特許文献1が教える溶液重合反応系に、酸変性していない石油樹脂を共存させて樹脂ワニスを製造した場合について言えば、後述する比較例に示すように、ミスチング良好な印刷インキ用樹脂ワニスを得ることができない。これは、反応に供する石油樹脂が反応性に乏しいことに原因すると考えられる。
特開平10−88052号公報 特開2004−307698号公報 特公昭53−38113号公報 特開平10−324727号広報
本発明の目的は、上記した従来技術の不都合を解消した、顔料の分散性や乳化適性が良好で、高速印刷適性に優れた印刷インキを得るのに好適な、石油樹脂含有ロジン変性フェノール樹脂を樹脂成分とする印刷インキ用樹脂ワニスを簡便に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、石油分解留分を重合させて得られる各種の石油樹脂の中にあって、シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物を、カチオン重合させて得た石油樹脂は、これ以外の石油樹脂と比較して反応性が高く、酸変性を行なわなくてもフェノールホルムアルデヒド初期縮合物と容易に反応し、かつ、溶剤中にあっても、その高反応性を維持することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明に係る印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法は、シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物をカチオン重合させて得た石油樹脂(以下これを「カチオン重合DCPD石油樹脂」と呼ぶ)(A)と、ロジンエステル(B)と、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物(以下これを「PF初期縮合物」と呼ぶ)(C)とを反応させるに当たり、反応に供する(C)成分の量を、反応に供する(A)成分及び(B)成分の合計量100重量部当たり、20〜150重量部の範囲内とし、溶剤中140℃〜270℃の温度範囲で反応させることを特徴とする。
また、反応に供せられる(A)成分と(B)成分の重量比は、9:1〜1:9の範囲で選ばれる。
本発明によれば、石油樹脂の中でも反応性の高いカチオン重合DCPD石油樹脂をロジンエステルとPF初期縮合物との反応系に関与させているので、溶液中での反応においても、ロジン変性フェノール樹脂骨格中に石油樹脂を効率よく導入できるばかりでなく、煩雑な工程を要せずとも低分子量樹脂や未反応石油樹脂の残存やその影響を極小とすることができ、印刷インキに使用した場合のミスチングの問題を払拭できる。また、本発明の溶液重合で得られる印刷インキ用樹脂ワニスは、その樹脂成分中に(A)成分のシクロペンタジエン骨格が、そのまま持ち込まれているので、酸変性によるインキの乳化適性悪化の懸念もなく、汎用の有機及び無機顔料に加え、無極性顔料をも良好に分散する能力を備えている。
本発明の印刷インキワニスの製造法に使用できる溶剤としては、140℃〜270℃の反応温度においても反応系外にほとんど留去されない沸点を有する公知のインキ用溶剤であればいずれも使用可能である。例えば、パラフィン系、ナフテン系及び芳香族系の溶剤が何れも使用可能であるほか、植物油や脂肪酸エステル類も反応溶剤として使用できる。植物油としては、亜麻仁油、大豆油、桐油などが例示でき、脂肪酸エステル類としては、亜麻仁油脂肪酸メチルエステル、亜麻仁油脂肪酸ブチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸ブチルエステル、桐油脂肪酸メチルエステル、桐油脂肪酸ブチルエステルなどが例示できる。
環境保全を考慮すると、反応溶剤にはパラフィン系及び/又はナフテン系の溶剤と植物油の組み合わせ、植物油と脂肪酸エステル類の組み合わせ、もしくは植物油の単独使用を採用することが好ましい。
本発明で使用可能な市販のインキ溶剤を商品名で例示すると、0号ソルベント、AF4号ソルベント、AF5号ソルベント、AF6号ソルベント、AF7号ソルベントなど(何れも新日本石油株式会社製)が挙げられる。
溶剤の量は、反応の速やかな進行を阻害しない程度の濃度でインキ化の際に必要な樹脂分を確保でき、かつ反応時も均一な攪拌が可能で、取出しに支障がない粘度範囲であれば、任意に選ぶことができる。溶剤は反応前に一括して反応系内に仕込んでも、あるいはその一部又は全部を反応中に随時添加する手法を用いても構わない。好ましくは、最終的に得られる印刷インキ用樹脂ワニスの樹脂分が30〜80重量%、より好ましくは、40〜60重量%となるように選ばれる。
本発明に係る印刷インキ用樹脂ワニスを取得するための製造原料の一つである(A)成分、すなわち、カチオン重合DCPD石油樹脂は、シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物をカチオン重合させることで取得することができる。
ここで「シクロペンタジエン系炭化水素」とは、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、これらのアルキル置換誘導体(例えば、メチルシクロペンタジエン)及びこれらの2量体(これには、例えば、シクロペンタジエン−メチルシクロペンタジエンなどの共2量化物が含まれる)、3量体(例えば、トリシクロペンタジエン)などの多量体を指す。
カチオン重合に供する炭化水素混合物は、シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有していることが、(A)成分を得るための要件であり、好ましくはシクロペンタジエン系炭化水素を50〜90重量%含有する。残余の炭化水素としては、石油分解留分に通常含まれる沸点範囲−10℃〜100℃の共役二重結合炭化水素(C5留分)、沸点範囲120℃〜260℃の芳香族不飽和炭化水素(C9留分)などを例示できる。
上記炭化水素混合物のカチオン重合は、フリーデルクラフト触媒の存在下に、常法とおり実施することができ、フリーデルクラフト触媒としては、三フッ化ホウ素又はそのコンプレックス、塩化アルミニウムなどを使用可能である。重合を温度−30℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で、10分〜20時間、好ましくは1時間〜15時間行なわせることにより、所望のカチオン重合DCPD石油樹脂を得ることができる。
本発明に供するカチオン重合DCPD石油樹脂は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定されるポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が800以上であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比、Mw/Mnが2以上であることが好ましい。
本発明で使用するカチオン重合DCPD石油樹脂は、上記した重合法で製造することができるが、これを市販品で賄うこともできる。本発明で使用可能な市販カチオン重合DCPD樹脂を、商品名で例示すると、トーホーハイレジン PA−140、トーホーハイレジン #110T、トーホーコーポレックス #2100(以上、東邦化学工業株式会社製)などを挙げることができる。
本発明の(B)成分は、ロジンエステルであり、ロジン類及び/又はロジン誘導体を、多価アルコールにてエステル化することによって得ることができる。そのエステル化は無触媒或いは公知のエステル化触媒存在下、200℃〜300℃の反応温度で行なわれ、ロジン類及び/又はロジン誘導体と、多価アルコールとの反応比は、反応生成物であるロジンエステルの酸価が5〜100になるように選ばれる。
反応に供するロジン類としては、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどの未変性ロジンが使用できるほか、不均化ロジン、重合ロジン、水素化ロジンなどの変性ロジンも使用できる。また、ロジン誘導体としては、上記ロジン類に(無水)マレイン酸、フマル酸、アクリル酸などの不飽和カルボン酸を反応させた不飽和カルボン酸変性ロジンなどが使用できる。多価アルコールとしては、2価以上のアルコール性水酸基を有するものであればいずれも使用可能であって、具体的には、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリスリトールなどが例示できる。
そして、反応生成物であるロジンエステルの具体例としては、トール油ロジンエステルやガムロジンエステルを挙げることができ、とりわけ、ガムロジンとペンタエリスリトール及び/又はグリセリンとの反応生成物であるガムロジンエステルが好ましい。
本発明の(B)成分は、上記の如く合成することもできるが、これを市販品で賄うこともできる。(B)成分として使用可能な市販ロジンエステルには、テスポールTA−14−068(日立化成ポリマー株式会社製)、EP1200(理化ファインテク株式会社製)などがある。
本発明の(B)成分は、単一種のロジンエステルであっても、また、ロジンエステルの混合物であっても差し支えないが、いずれのロジンエステルでも、その酸価は5〜100の範囲であることが好ましく、10〜50の範囲であることが特に好ましい。
本発明の(C)成分、すなわち、PF初期縮合物は、フェノール類とホルムアルデヒドを公知の方法及び公知の反応条件で反応させることによって得ることができる。一般的には、フェノール類とホルムアルデヒドをアルカリ性触媒(水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなど)又は酸性触媒(硫酸、p−トルエンスルホン酸など)の存在下、無溶剤又は溶剤中で反応させ、得られた反応混合物を、必要に応じて、中和及び/又は水洗することで得ることができる。反応に際して、ホルムアルデヒド/フェノール類のモル比は、1.0〜3.0の範囲で選ばれる。
反応に供するフェノール類としては、石炭酸、クレゾール、アミルフェノール、ビスフェノールA、p−アルキル置換されているフェノール類などが何れも使用できるが、なかでも炭素数4〜12のp−アルキル置換されているフェノール類である、p−ブチルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノール、p−ドデシルフェノールの使用が好ましい。
反応を溶剤中で進行させる場合には、既述したインキ用溶剤が使用でき、PF初期縮合物は、溶液又は分散液として取得される。
本発明では、所定量の(A)成分と、(B)成分と、(C)成分の3者を溶剤中で140℃〜270℃の温度で1時間〜20時間反応させる。(C)成分であるPF初期縮合物を溶液又は分散液として反応系に供する場合には、所定量の(A)成分及び(B)成分を反応器に収め、これを140℃〜270℃に保持しながら、溶液状又は分散液状の(C)成分を1時間〜20時間掛けて滴下する方法を採用することもできる。反応温度が140℃に満たない場合は、所期の反応を進行させることができず、270℃を超える場合は、反応生成物が分解する懸念がある。より好ましくは、160℃〜240℃の範囲で反応させる。
反応時間は、反応に供する上記3成分の個々の反応性に応じて、1時間〜20時間の範囲内で選択され、反応生成物の重量平均分子量で言えば、その値が5,000〜250,000、より好ましくは10,000〜200,000の範囲になるように反応時間が調節される。重量平均分子量の推移の監視は、常法通り、反応過程での反応混合物のサンプリングと、その分子量測定で行なうことができる。
先に説明した通り、反応に供せられる(A)成分と(B)成分の重量比は、9:1〜1:9の範囲で選ばれる。そして、溶液重合に供する(C)成分の量は、上記合計量100重量部当たり、20〜150重量部の範囲で選ばれる。
(A)成分の量が上記の範囲であれば、得られる印刷インキ用樹脂ワニスに、求められる物性に応じて石油樹脂由来の特性を効果的に付与することができる。また、(C)成分の量が上記の範囲であれば、未反応原料成分や低分子量反応生成物を極力低減しながら、求められる分子量の樹脂を得ることができ、かつ、反応生成物のゲル化を招く虞がない。
本発明で得られる反応生成物溶液は、そのまま印刷インキ用樹脂ワニスとして使用可能である。印刷インキを調製する際には、本発明で得た反応生成物溶液に共に、印刷インキ用ゲル化剤を必要に応じて併用することができる。そうしたゲル化剤としては、例えば、オクチル酸アルミニウム、ラウリル酸アルミニウム、ステアリル酸アルミニウムなどに代表される金属石鹸や、アルミニウムイソプロピレート、モノブトキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムブチレート、アルミニウムエチレートなどに代表されるアルミニウムアルコレートのほか、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルキルアセトアセテートプロピレート、アルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)などに代表されるところの、水素結合やキレート結合を付与するキレート化剤などが挙げることができる。
また、本発明で得られる印刷インキ用樹脂ワニスは、印刷インキの調製に際して、ロジン変性フェノール樹脂、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などの1種又は2種以上を併用することもできる。
前記したゲル化剤及び樹脂類を使用するか否かに拘わらず、本発明で得られる印刷インキ用樹脂ワニスに、黄、紅、藍又は墨などの顔料を分散させ、必要に応じて耐摩擦性向上剤、インキドライヤー、乾燥抑制剤などの各種添加剤を添加し、粘度を加減することにより、枚葉インキ、オフ輪インキなどのオフセット印刷インキを得ることができる。
以下、実施例及び比較例を提示して本発明をさらに具体的に説明するが、これら実施例は本発明を限定するものではない。なお、実施例及び比較例で示す「部」及び「%」は、重量部及び重量%を意味する。
また、下記のロジンエステル製造例、実施例及び比較例で得た各樹脂の酸価、重量平均分子量及び色調は、それぞれ次の方法で測定した。
酸価:JIS K−5902 ロジン酸価測定法に準拠。
重量平均分子量:ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にてポリスチレン換算の分子量を測定する。装置名:東ソー株式会社製のHLC−8120、カラム:15cm2本組み、東ソー株式会社製のTSK gel スーパーHM−H×2、移動相:THF
色調:インキ用ワニスをガードナー比色計で測定。
ロジンエステルの製造例
攪拌機、リービッヒ冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、ガムロジン4000部を仕込んで200℃まで加熱し、これにペンタエリスリトール360部を添加した。次いで水酸化カルシウム4部を添加し、4時間かけて270〜280℃まで昇温してガムロジンのエステル化を行なった。フラスコ内容物の酸価が25〜30になった時点で、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧して揮発成分を留去し、次いでフラスコを冷却して固形樹脂3700部を得た。
この樹脂の酸価は25.2、重量平均分子量は1390であった。
レゾール型初期縮合物の製造例
攪拌機、還流冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、トルエン1500部、p−ノニルフェノール2200部、92%パラホルムアルデヒド652.2部からなる混合物を収めて52〜57℃に加熱し、これに48%水酸化ナトリウム水溶液50部を添加した。発熱反応で反応物は昇温するが、これを水浴及び湯浴にて75℃に保持しながら6時間反応させた。反応終了後、反応器に濃塩酸63部、水200部を加えて攪拌し、冷却後反応器を静置した。上澄み層を分液ロートで分離し、不揮発分65%のレゾール型初期縮合物4300部を得た。
ノボラック型初期縮合物の製造例
攪拌機、還流冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、トルエン1690部、p−ドデシルフェノール2620部、92%パラホルムアルデヒド228.3部からなる混合物を収めて52〜57℃に加熱し、70%p−トルエンスルホン酸水溶液3.6部を添加した。発熱反応で反応物は昇温するが、これを水浴及び湯浴にて85℃に保持しながら3時間反応して冷却し、92%パラホルムアルデヒド335部を添加後、48%水酸化ナトリウム水溶液83.1部を添加した。反応物は発熱反応で再び昇温するが、水浴及び湯浴にてこれを75℃に保持して4時間反応を続けた。
反応終了後、反応器に濃塩酸102.5部、水200部を加えて攪拌し、冷却後静置した。上澄み層を分液ロートで分離し、不揮発分65%のノボラック型初期縮合物4810部を得た。
実施例1
攪拌機、リービッヒ冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジンPA−140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)100部を、(B)成分としてロジンエステル(商品名:テスポールTA‐14‐068、日立化成ポリマー株式会社製 酸価:19.0)400部を、(C)成分として上記の製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液629部を、溶剤として大豆油364部をそれぞれ仕込んで加熱し、6時間かけて200℃まで昇温させた。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量100000の樹脂ワニス(E−1)1182部(樹脂固形分69.2%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−1)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)638部で希釈し、内容物が均一になったところで冷却して粘度1500Pa・S/25℃、色調13の印刷インキ用樹脂ワニス(F−1)を得た。
実施例2
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジン PA−140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)100部を、(B)成分として上記の製造例で得たロジンエステル400部を、溶剤として大豆油106部をそれぞれ仕込んで加熱し、内温200℃において(C)成分として上記の製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液256部を4時間かけて滴下した後、2時間保温した。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量74800の樹脂ワニス(E−2)706部(樹脂固形分85.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−2)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)455部及び大豆油161部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名: ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を9部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1720Pa・S/25℃、色調10の印刷インキ用樹脂ワニス(F−2)を得た。
実施例3
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジン#110T、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約55重量%含有)125部を、(B)成分として、ロジンエステル(商品名:EP−1200、理化ハキュレス株式会社製 酸価:19.7)125部を、(C)成分として上記の製造例で得たノボラック型初期縮合物の65%トルエン溶液577部を、溶剤として大豆油253部をそれぞれ仕込んで加熱し、10時間かけて180℃まで昇温させた。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量93200の樹脂ワニス(E−3)815部(樹脂固形分69.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−3)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)423部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を12部添加して160℃まで加熱し、30分間保持することで粘度1570Pa・S/25℃、色調15の印刷インキ用樹脂ワニス(F−3)を得た。
実施例4
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーコーポレックス#2100、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約60重量%含有)250部を、(B)成分として上記製造例で得たロジンエステル250部を、(C)成分として実施例1で用いたのと同様なレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液629部を、溶剤として大豆油273部をそれぞれ仕込んで加熱し、6時間かけて200℃まで昇温させた。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量104900の樹脂ワニス(E−4)1090部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−4)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)637部と、大豆油90部で希釈し、内容物が均一になったところで冷却し、粘度1200Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(F−4)を得た。
実施例5
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジンPA‐140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)400部を、(B)成分として製造例で得たロジンエステル100部を、(C)成分として上記製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液414部を、溶剤として非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)77部をそれぞれ仕込んで加熱し、5時間かけて220℃まで昇温させ、重量平均分子量113600の樹脂ワニス(E−5)769部(樹脂固形分90.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−5)を非芳香族系石油溶剤(商品名: AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)449部、大豆油308部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名: ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を12部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1450Pa・S/25℃、色調14の印刷インキ用樹脂ワニス(F−5)を得た。
比較例1
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、カチオン重合DCPD石油樹脂(サンプル名:SD−217R、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約30重量%含有)に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量19200の樹脂ワニス(G−1)1090部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−1)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)594部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を44部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1210Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−1)を得た。
比較例2
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、熱重合DCPD石油樹脂(商品名:クィントン1325、日本ゼオン株式会社製)に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量17300の樹脂ワニス(G−2)1095部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−2)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)597部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を36部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1710Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−3)を得た。
比較例3
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、C5系石油樹脂(商品名:マルカレッツT−200A、丸善石油化学株式会社製)に変更し、溶剤を大豆油368部とした以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量92400の樹脂ワニス(G−3)1185部(樹脂固形分69.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−3)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)606部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を27部を添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1490Pa・S/25℃、色調13の印刷インキ用樹脂ワニス(H−3)を得た。
比較例4
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、C9系石油樹脂(商品名:日石ネオポリマー140、新日本石油化学株式会社製)に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量26200の樹脂ワニス(G−4)1100部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−4)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)590部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を38部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1280Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−4)を得た。
比較例5
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、熱重合DCPD石油樹脂(商品名:クィントン1325、日本ゼオン株式会社製)500部と、無水マレイン酸20部を230℃で6時間反応させて得た酸変性石油樹脂に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量117000の樹脂ワニス(G−5)1100部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−5)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)590部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を12部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1620Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−5)を得た。
比較例6
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジンPA−140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)125部を、(B)成分としてロジンエステル(商品名:EP−1200、理化ハキュレス株式会社製 酸価:19.7)125部を、(C)成分として上記製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液1230部を、溶剤として大豆油509部をそれぞれ仕込んで加熱し、6時間かけて200℃まで昇温させたところ、反応物はゲル化して目的とする樹脂ワニスを得ることができなかった。
各実施例及び比較例で用いた石油樹脂の性状を表1に、得られたロジン変性フェノール樹脂ワニス及び印刷インキ用樹脂ワニスの性状を表2に示す。
Figure 0005128066
Figure 0005128066
印刷インキ(黄)の調製
表2に示す印刷インキ用樹脂ワニスと、黄色顔料(商品名:ジスアゾイエロー693、大日精化株式会社製)と、非芳香族石油系溶剤(商品名:AF6号ソルベント)の3成分を使用し、印刷インキのタック値が8.5±1.0、フロー値(60秒)が39±1.0になるように、各成分の使用量を下記の範囲で調整しながら3成分を配合し、配合物を3本ロールで練肉して印刷インキ(黄)(I−1〜I−5、J−1〜J−5)を得た。
印刷インキ用樹脂ワニス 65〜79部
顔料 12部
AF6号ソルベント 9〜23部
タック値は、印刷インキ1.3mlをインコメーター(東洋精機株式会社製)のロールに展色して400rpmで回転させ、回転開始後1分後の値を測定した。また、フロー値は、インキ約2ccをスプレッドメーター(安田精機株式会社製)の試料穴に入れ、インキの上面を固定板の上面と同一になるようへらでかきとり、荷重板を落下させた後、同心円状に広がったインキの60秒後の直径値を読み取った。
印刷インキの性能試験
上記のようにして調製された各印刷インキ(黄)の乳化性、流動性、及びミスチングを次の方法で評価した。
乳化性:インキ25gをステンレス容器にはかりとり、リソトロニック(Novocontrol社製)を使用し、攪拌1200rpm、温度40℃、水の滴下量 2ml/分の条件で、乳化率、トルク変化量を測定した。トルク変化量は、最大トルク値から初期トルク値を差し引いた値をトルク変化量とした。乳化率、トルク変化量ともに数字が小さいものが好ましい。
流動性:インキ1.3mlをガラス板にのせ、70度に傾け、1日後の流れた距離を読み取った。顔料分散が高いワニスほどチキソ性がなくなり、より流動するので、流動距離が長いものほど顔料分散がよい。
ミスチング:インキ2.4ccをインコメーター(東洋精機株式会社製)のロール上に展色し、2000rpmで3分回転させ、ロールの下に置いたアート紙へのインキの飛散度合いを観察し、5段階で評価した(5(優)>3>1(劣))。
印刷インキ(黄)の性能試験結果を表3に示す。表中の評価例1〜5及び比較評価例1〜5は、それぞれの実施例及び比較例で得たそれぞれの印刷インキ用樹脂ワニスを配合した印刷インキ(黄)を示している。
Figure 0005128066
印刷インキ(墨)の調製
黄色顔料を黒色顔料(商品名:カーボンブラック#32、三菱化学株式会社製)に代替させ、印刷インキ(黄)の場合と同様なインキ用ワニス及び非芳香族石油系溶剤を使用して印刷インキ(黄)の場合と同様にして印刷インキ(墨)(K−1〜K−5、L−1〜L−5)を得た。但し、印刷インキのタック値を7.5±1.0、フロー値(60秒)を40±1.0に調整し、ワニス、顔料及び溶剤の配合量を下記の範囲で調整した。
インキ用ワニス 55〜79部
顔料 18部
AF6号ソルベント 3〜27部
得られた各印刷インキ(墨)の乳化性、流動性、及びミスチングを印刷インキ(黄)の場合と同様な方法で評価した。結果を表4に示す。
各実施例及び比較例の墨顔料における各印刷インキの性能試験結果を表4に示す。表中の評価例1〜5及び比較評価例1〜5は、それぞれの実施例及び比較例で得たそれぞれのインキ用ワニスを配合した印刷インキ(墨)を示している。
Figure 0005128066
表2〜表4に示す結果から明らかなように、実施例1〜実施例5で得られた各印刷インキ用樹脂ワニス(E−1〜E−5)は、その色調がいずれも使用可能な程度に良好で、各ワニスを用いて調製された印刷インキ(I−1〜I−5、K−1〜K−5)は、黄、墨顔料とも印刷インキとして良好な性状を保持している。しかし、印刷インキ用樹脂ワニスを得るのに使用した石油樹脂が、本発明で規定するカチオン重合DCPD石油樹脂以外の石油樹脂である場合(比較例1〜5)には、最終的に得られる印刷インキ(J−1〜J−5、L−1〜L−5)の性状を良好に保持することができない。そして、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物の量が多い場合(比較例6)には、樹脂ワニスがゲル化し、所望の印刷インキ用樹脂ワニスを得ることができない。

Claims (2)

  1. シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物をカチオン重合させて得た石油樹脂(A)と、ロジンエステル(B)と、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物(C)とを反応させるに当たり、反応に供する(C)成分の量を、反応に供する(A)成分及び(B)成分の合計量100重量部当たり、20〜150重量部の範囲内とし、溶剤中140℃〜270℃の温度範囲で反応させることを特徴とする印刷インキ用樹脂ワニスの製造法。
  2. 反応に供せられる(A)成分と(B)成分の重量比が9:1〜1:9の範囲にある請求項1記載の方法。
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