JP2007161836A - 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 - Google Patents
印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007161836A JP2007161836A JP2005358623A JP2005358623A JP2007161836A JP 2007161836 A JP2007161836 A JP 2007161836A JP 2005358623 A JP2005358623 A JP 2005358623A JP 2005358623 A JP2005358623 A JP 2005358623A JP 2007161836 A JP2007161836 A JP 2007161836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- parts
- solvent
- component
- printing ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】 シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物をカチオン重合させて得た石油樹脂と、ロジンエステルと、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物を溶剤存在下で反応させる。
【選択図】 なし
Description
この低分子量樹脂や未反応石油樹脂の残存は、印刷インキがミスチングを起こす要因と考えられており、この不都合を解消する手段として、石油樹脂を酸変性せしめることで反応性を高め、これにフェノールホルムアルデヒド初期縮合物とロジンと多価アルコールを反応させること(特許文献3)や、酸変性した石油樹脂とフェノールホルムアルデヒド初期縮合物とロジンエステルを反応させること(特許文献4)が提案されている。
すなわち、本発明に係る印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法は、シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物をカチオン重合させて得た石油樹脂(以下これを「カチオン重合DCPD石油樹脂」と呼ぶ)(A)と、ロジンエステル(B)と、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物(以下これを「PF初期縮合物」と呼ぶ)(C)とを反応させるに当たり、反応に供する(C)成分の量を、反応に供する(A)成分及び(B)成分の合計量100重量部当たり、20〜150重量部の範囲内とし、溶剤中140℃〜270℃の温度範囲で反応させることを特徴とする。
また、反応に供せられる(A)成分と(B)成分の重量比は、9:1〜1:9の範囲で選ばれる。
環境保全を考慮すると、反応溶剤にはパラフィン系及び/又はナフテン系の溶剤と植物油の組み合わせ、植物油と脂肪酸エステル類の組み合わせ、もしくは植物油の単独使用を採用することが好ましい。
溶剤の量は、反応の速やかな進行を阻害しない程度の濃度でインキ化の際に必要な樹脂分を確保でき、かつ反応時も均一な攪拌が可能で、取出しに支障がない粘度範囲であれば、任意に選ぶことができる。溶剤は反応前に一括して反応系内に仕込んでも、あるいはその一部又は全部を反応中に随時添加する手法を用いても構わない。好ましくは、最終的に得られる印刷インキ用樹脂ワニスの樹脂分が30〜80重量%、より好ましくは、40〜60重量%となるように選ばれる。
ここで「シクロペンタジエン系炭化水素」とは、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、これらのアルキル置換誘導体(例えば、メチルシクロペンタジエン)及びこれらの2量体(これには、例えば、シクロペンタジエン−メチルシクロペンタジエンなどの共2量化物が含まれる)、3量体(例えば、トリシクロペンタジエン)などの多量体を指す。
そして、反応生成物であるロジンエステルの具体例としては、トール油ロジンエステルやガムロジンエステルを挙げることができ、とりわけ、ガムロジンとペンタエリスリトール及び/又はグリセリンとの反応生成物であるガムロジンエステルが好ましい。
本発明の(B)成分は、単一種のロジンエステルであっても、また、ロジンエステルの混合物であっても差し支えないが、いずれのロジンエステルでも、その酸価は5〜100の範囲であることが好ましく、10〜50の範囲であることが特に好ましい。
反応を溶剤中で進行させる場合には、既述したインキ用溶剤が使用でき、PF初期縮合物は、溶液又は分散液として取得される。
(A)成分の量が上記の範囲であれば、得られる印刷インキ用樹脂ワニスに、求められる物性に応じて石油樹脂由来の特性を効果的に付与することができる。また、(C)成分の量が上記の範囲であれば、未反応原料成分や低分子量反応生成物を極力低減しながら、求められる分子量の樹脂を得ることができ、かつ、反応生成物のゲル化を招く虞がない。
前記したゲル化剤及び樹脂類を使用するか否かに拘わらず、本発明で得られる印刷インキ用樹脂ワニスに、黄、紅、藍又は墨などの顔料を分散させ、必要に応じて耐摩擦性向上剤、インキドライヤー、乾燥抑制剤などの各種添加剤を添加し、粘度を加減することにより、枚葉インキ、オフ輪インキなどのオフセット印刷インキを得ることができる。
また、下記のロジンエステル製造例、実施例及び比較例で得た各樹脂の酸価、重量平均分子量及び色調は、それぞれ次の方法で測定した。
酸価:JIS K−5902 ロジン酸価測定法に準拠。
重量平均分子量:ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にてポリスチレン換算の分子量を測定する。装置名:東ソー株式会社製のHLC−8120、カラム:15cm2本組み、東ソー株式会社製のTSK gel スーパーHM−H×2、移動相:THF
色調:インキ用ワニスをガードナー比色計で測定。
攪拌機、リービッヒ冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、ガムロジン4000部を仕込んで200℃まで加熱し、これにペンタエリスリトール360部を添加した。次いで水酸化カルシウム4部を添加し、4時間かけて270〜280℃まで昇温してガムロジンのエステル化を行なった。フラスコ内容物の酸価が25〜30になった時点で、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧して揮発成分を留去し、次いでフラスコを冷却して固形樹脂3700部を得た。
この樹脂の酸価は25.2、重量平均分子量は1390であった。
攪拌機、還流冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、トルエン1500部、p−ノニルフェノール2200部、92%パラホルムアルデヒド652.2部からなる混合物を収めて52〜57℃に加熱し、これに48%水酸化ナトリウム水溶液50部を添加した。発熱反応で反応物は昇温するが、これを水浴及び湯浴にて75℃に保持しながら6時間反応させた。反応終了後、反応器に濃塩酸63部、水200部を加えて攪拌し、冷却後反応器を静置した。上澄み層を分液ロートで分離し、不揮発分65%のレゾール型初期縮合物4300部を得た。
攪拌機、還流冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、トルエン1690部、p−ドデシルフェノール2620部、92%パラホルムアルデヒド228.3部からなる混合物を収めて52〜57℃に加熱し、70%p−トルエンスルホン酸水溶液3.6部を添加した。発熱反応で反応物は昇温するが、これを水浴及び湯浴にて85℃に保持しながら3時間反応して冷却し、92%パラホルムアルデヒド335部を添加後、48%水酸化ナトリウム水溶液83.1部を添加した。反応物は発熱反応で再び昇温するが、水浴及び湯浴にてこれを75℃に保持して4時間反応を続けた。
反応終了後、反応器に濃塩酸102.5部、水200部を加えて攪拌し、冷却後静置した。上澄み層を分液ロートで分離し、不揮発分65%のノボラック型初期縮合物4810部を得た。
攪拌機、リービッヒ冷却器、温度計付きセパラブルフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジンPA−140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)100部を、(B)成分としてロジンエステル(商品名:テスポールTA‐14‐068、日立化成ポリマー株式会社製 酸価:19.0)400部を、(C)成分として上記の製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液629部を、溶剤として大豆油364部をそれぞれ仕込んで加熱し、6時間かけて200℃まで昇温させた。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量100000の樹脂ワニス(E−1)1182部(樹脂固形分69.2%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−1)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)638部で希釈し、内容物が均一になったところで冷却して粘度1500Pa・S/25℃、色調13の印刷インキ用樹脂ワニス(F−1)を得た。
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジン PA−140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)100部を、(B)成分として上記の製造例で得たロジンエステル400部を、溶剤として大豆油106部をそれぞれ仕込んで加熱し、内温200℃において(C)成分として上記の製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液256部を4時間かけて滴下した後、2時間保温した。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量74800の樹脂ワニス(E−2)706部(樹脂固形分85.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−2)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)455部及び大豆油161部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名: ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を9部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1720Pa・S/25℃、色調10の印刷インキ用樹脂ワニス(F−2)を得た。
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジン#110T、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約55重量%含有)125部を、(B)成分として、ロジンエステル(商品名:EP−1200、理化ハキュレス株式会社製 酸価:19.7)125部を、(C)成分として上記の製造例で得たノボラック型初期縮合物の65%トルエン溶液577部を、溶剤として大豆油253部をそれぞれ仕込んで加熱し、10時間かけて180℃まで昇温させた。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量93200の樹脂ワニス(E−3)815部(樹脂固形分69.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−3)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)423部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を12部添加して160℃まで加熱し、30分間保持することで粘度1570Pa・S/25℃、色調15の印刷インキ用樹脂ワニス(F−3)を得た。
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーコーポレックス#2100、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約60重量%含有)250部を、(B)成分として上記製造例で得たロジンエステル250部を、(C)成分として実施例1で用いたのと同様なレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液629部を、溶剤として大豆油273部をそれぞれ仕込んで加熱し、6時間かけて200℃まで昇温させた。しかる後、フラスコ内を10mmHgで1時間減圧することにより揮発成分を留去し、重量平均分子量104900の樹脂ワニス(E−4)1090部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−4)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)637部と、大豆油90部で希釈し、内容物が均一になったところで冷却し、粘度1200Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(F−4)を得た。
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジンPA‐140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)400部を、(B)成分として製造例で得たロジンエステル100部を、(C)成分として上記製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液414部を、溶剤として非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)77部をそれぞれ仕込んで加熱し、5時間かけて220℃まで昇温させ、重量平均分子量113600の樹脂ワニス(E−5)769部(樹脂固形分90.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(E−5)を非芳香族系石油溶剤(商品名: AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)449部、大豆油308部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名: ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を12部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1450Pa・S/25℃、色調14の印刷インキ用樹脂ワニス(F−5)を得た。
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、カチオン重合DCPD石油樹脂(サンプル名:SD−217R、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約30重量%含有)に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量19200の樹脂ワニス(G−1)1090部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−1)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)594部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を44部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1210Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−1)を得た。
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、熱重合DCPD石油樹脂(商品名:クィントン1325、日本ゼオン株式会社製)に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量17300の樹脂ワニス(G−2)1095部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−2)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)597部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を36部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1710Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−3)を得た。
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、C5系石油樹脂(商品名:マルカレッツT−200A、丸善石油化学株式会社製)に変更し、溶剤を大豆油368部とした以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量92400の樹脂ワニス(G−3)1185部(樹脂固形分69.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−3)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)606部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を27部を添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1490Pa・S/25℃、色調13の印刷インキ用樹脂ワニス(H−3)を得た。
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、C9系石油樹脂(商品名:日石ネオポリマー140、新日本石油化学株式会社製)に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量26200の樹脂ワニス(G−4)1100部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−4)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)590部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を38部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1280Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−4)を得た。
実施例4で(A)成分として使用したカチオン重合DCPD石油樹脂を、熱重合DCPD石油樹脂(商品名:クィントン1325、日本ゼオン株式会社製)500部と、無水マレイン酸20部を230℃で6時間反応させて得た酸変性石油樹脂に変更した以外は、実施例4とまったく同様の手法を繰り返して重量平均分子量117000の樹脂ワニス(G−5)1100部(樹脂固形分75.0%)を得た。
その後、この樹脂ワニス(G−5)を非芳香族系石油溶剤(商品名:AF7号ソルベント、新日本石油株式会社製)590部、大豆油90部で希釈しながら135℃まで冷却し、次いでこれにゲル化剤であるアルミニウムキレート(商品名:ALCH、川研ファインケミカル株式会社製)を12部添加して160℃まで加熱して30分間保持することで粘度1620Pa・S/25℃、色調12の印刷インキ用樹脂ワニス(H−5)を得た。
実施例1と同様のフラスコに、(A)成分としてカチオン重合DCPD石油樹脂(商品名:トーホーハイレジンPA−140、東邦化学工業株式会社製、シクロペンタジエン系炭化水素約80重量%含有)125部を、(B)成分としてロジンエステル(商品名:EP−1200、理化ハキュレス株式会社製 酸価:19.7)125部を、(C)成分として上記製造例で得たレゾール型初期縮合物の65%トルエン溶液1230部を、溶剤として大豆油509部をそれぞれ仕込んで加熱し、6時間かけて200℃まで昇温させたところ、反応物はゲル化して目的とする樹脂ワニスを得ることができなかった。
表2に示す印刷インキ用樹脂ワニスと、黄色顔料(商品名:ジスアゾイエロー693、大日精化株式会社製)と、非芳香族石油系溶剤(商品名:AF6号ソルベント)の3成分を使用し、印刷インキのタック値が8.5±1.0、フロー値(60秒)が39±1.0になるように、各成分の使用量を下記の範囲で調整しながら3成分を配合し、配合物を3本ロールで練肉して印刷インキ(黄)(I−1〜I−5、J−1〜J−5)を得た。
印刷インキ用樹脂ワニス 65〜79部
顔料 12部
AF6号ソルベント 9〜23部
タック値は、印刷インキ1.3mlをインコメーター(東洋精機株式会社製)のロールに展色して400rpmで回転させ、回転開始後1分後の値を測定した。また、フロー値は、インキ約2ccをスプレッドメーター(安田精機株式会社製)の試料穴に入れ、インキの上面を固定板の上面と同一になるようへらでかきとり、荷重板を落下させた後、同心円状に広がったインキの60秒後の直径値を読み取った。
上記のようにして調製された各印刷インキ(黄)の乳化性、流動性、及びミスチングを次の方法で評価した。
乳化性:インキ25gをステンレス容器にはかりとり、リソトロニック(Novocontrol社製)を使用し、攪拌1200rpm、温度40℃、水の滴下量 2ml/分の条件で、乳化率、トルク変化量を測定した。トルク変化量は、最大トルク値から初期トルク値を差し引いた値をトルク変化量とした。乳化率、トルク変化量ともに数字が小さいものが好ましい。
流動性:インキ1.3mlをガラス板にのせ、70度に傾け、1日後の流れた距離を読み取った。顔料分散が高いワニスほどチキソ性がなくなり、より流動するので、流動距離が長いものほど顔料分散がよい。
ミスチング:インキ2.4ccをインコメーター(東洋精機株式会社製)のロール上に展色し、2000rpmで3分回転させ、ロールの下に置いたアート紙へのインキの飛散度合いを観察し、5段階で評価した(5(優)>3>1(劣))。
印刷インキ(黄)の性能試験結果を表3に示す。表中の評価例1〜5及び比較評価例1〜5は、それぞれの実施例及び比較例で得たそれぞれの印刷インキ用樹脂ワニスを配合した印刷インキ(黄)を示している。
黄色顔料を黒色顔料(商品名:カーボンブラック#32、三菱化学株式会社製)に代替させ、印刷インキ(黄)の場合と同様なインキ用ワニス及び非芳香族石油系溶剤を使用して印刷インキ(黄)の場合と同様にして印刷インキ(墨)(K−1〜K−5、L−1〜L−5)を得た。但し、印刷インキのタック値を7.5±1.0、フロー値(60秒)を40±1.0に調整し、ワニス、顔料及び溶剤の配合量を下記の範囲で調整した。
インキ用ワニス 55〜79部
顔料 18部
AF6号ソルベント 3〜27部
得られた各印刷インキ(墨)の乳化性、流動性、及びミスチングを印刷インキ(黄)の場合と同様な方法で評価した。結果を表4に示す。
Claims (2)
- シクロペンタジエン系炭化水素を35重量%以上含有する炭化水素混合物をカチオン重合させて得た石油樹脂(A)と、ロジンエステル(B)と、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物(C)とを反応させるに当たり、反応に供する(C)成分の量を、反応に供する(A)成分及び(B)成分の合計量100重量部当たり、20〜150重量部の範囲内とし、溶剤中140℃〜270℃の温度範囲で反応させることを特徴とする印刷インキ用樹脂ワニスの製造法。
- 反応に供せられる(A)成分と(B)成分の重量比が9:1〜1:9の範囲にある請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005358623A JP5128066B2 (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005358623A JP5128066B2 (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007161836A true JP2007161836A (ja) | 2007-06-28 |
JP5128066B2 JP5128066B2 (ja) | 2013-01-23 |
Family
ID=38245109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005358623A Expired - Fee Related JP5128066B2 (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5128066B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017197701A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 東京インキ株式会社 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101431013B1 (ko) | 2014-02-20 | 2014-08-19 | 주식회사 동양잉크 | 오프셋 잉크용 비히클 수지, 상기 비히클 수지의 제조방법 및 상기 비히클 수지를 포함하는 오프셋 잉크 조성물 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0616789A (ja) * | 1992-04-08 | 1994-01-25 | Hoechst Ag | 変性シクロペンタジエン樹脂 |
JPH072967A (ja) * | 1993-04-05 | 1995-01-06 | Hoechst Ag | フェノール樹脂変性したシクロペンタジエン樹脂、その製造方法およびその用途 |
JPH07179546A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd | ロジン変性フェノール樹脂及び該樹脂を使用した印刷インキ |
JP2004307698A (ja) * | 2003-04-09 | 2004-11-04 | Harima Chem Inc | 印刷インキ用の高粘弾性ゲルワニスの製造方法 |
JP2005213401A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 樹脂の製造方法およびインキ |
JP2005213402A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 樹脂の製造方法およびインキ |
-
2005
- 2005-12-13 JP JP2005358623A patent/JP5128066B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0616789A (ja) * | 1992-04-08 | 1994-01-25 | Hoechst Ag | 変性シクロペンタジエン樹脂 |
JPH072967A (ja) * | 1993-04-05 | 1995-01-06 | Hoechst Ag | フェノール樹脂変性したシクロペンタジエン樹脂、その製造方法およびその用途 |
JPH07179546A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd | ロジン変性フェノール樹脂及び該樹脂を使用した印刷インキ |
JP2004307698A (ja) * | 2003-04-09 | 2004-11-04 | Harima Chem Inc | 印刷インキ用の高粘弾性ゲルワニスの製造方法 |
JP2005213401A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 樹脂の製造方法およびインキ |
JP2005213402A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 樹脂の製造方法およびインキ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017197701A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 東京インキ株式会社 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5128066B2 (ja) | 2013-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4702590B2 (ja) | 印刷インキ用樹脂及び該印刷インキ用樹脂を使用した印刷インキ | |
JP5582419B2 (ja) | ロジン変性フェノール樹脂、その製造方法および印刷インキ | |
JP4867119B2 (ja) | ポリエステル樹脂、その製造法、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ | |
JP5682444B2 (ja) | ロジン変性フェノール樹脂、印刷インキ用ワニス、および印刷インキ | |
EP1421127A1 (en) | Tall oil pitch-modified phenolic resin and methods related thereto | |
JPH06322321A (ja) | フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキでの用途 | |
WO2017099146A1 (ja) | 印刷インキ用樹脂、印刷インキ用ワニス、印刷インキ及び印刷インキ用樹脂の製造方法 | |
JPS623187B2 (ja) | ||
JP4550045B2 (ja) | ロジンフェノール樹脂及びそれに関連する使用 | |
JP2006111849A (ja) | 平版インキワニス用変性ロジンエステル樹脂組成物の製造方法および平版インキワニスの製造方法 | |
JP5298586B2 (ja) | ロジン変性フェノール樹脂、印刷インキ用樹脂ワニス、顔料コーティング剤および印刷インキ | |
JP5128066B2 (ja) | 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 | |
JPS6138749B2 (ja) | ||
JP5050338B2 (ja) | 新規な石油樹脂含有ロジン変性フェノール樹脂 | |
JP5796274B2 (ja) | ロジン変性フェノール樹脂、その製造方法および印刷インキ | |
JPH0616789A (ja) | 変性シクロペンタジエン樹脂 | |
JP4734600B2 (ja) | 印刷インキ用樹脂 | |
JPH1088052A (ja) | 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法 | |
JP2004307698A (ja) | 印刷インキ用の高粘弾性ゲルワニスの製造方法 | |
JP5082348B2 (ja) | 新規樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP5708946B2 (ja) | 印刷インキ用バインダー、印刷インキ用ワニスおよび印刷インキ | |
JP3971594B2 (ja) | ワニスおよび印刷インキ | |
JPH01292080A (ja) | 印刷インキ | |
JP2001164166A (ja) | 印刷インキ用樹脂組成物の製造方法 | |
JPH07126338A (ja) | ロジン変性フェノール樹脂 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081107 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20110328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110905 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111115 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121031 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |