JP5126275B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
特許文献1には、主走査方向に移動可能な反応液印刷手段及びインク組成物印刷手段と、副走査方向に記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段とを有するインクジェット記録装置について記載されている。このインクジェット記録装置において、反応液印刷手段から記録媒体上に反応液が吐出され、その反応液上にインク組成物印刷手段からインク組成物が吐出される。こうして、インク組成物と反応液とが記録媒体上で反応し、色濃度が高く、にじみ、印刷ムラが抑制された画像を形成することが可能になっている。
特開平11−348256号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のインクジェット記録装置においては、反応液印刷手段から反応液が吐出された際、及び、インク組成物印刷手段からインク組成物が吐出された際に、装置内には反応液ミスト及びインクミストが漂う。これらミストのうち、反応液ミストがインク組成物印刷手段の吐出面(インク組成物を吐出する吐出口が形成された部位)に付着し、当該吐出面や吐出口近傍に存在するインク組成物と混ざるとインク組成物の着色剤が凝集または析出する。一方、インクミストが反応液印刷手段の吐出面に付着し、当該吐出面や吐出口近傍に存在する反応液と混ざるとインクミスト中の着色剤が凝集または析出する。このように着色剤が凝集または析出すると、吐出面や吐出口近傍に固形物が形成されるため、反応液及びインク組成物の吐出が乱れる虞がある。
そこで、本発明の目的は、吐出口近傍において着色剤が凝集または析出されるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
本発明の画像形成装置は、着色剤を含むインク及び前記着色剤を凝集または析出させる成分を含む画質向上液を記録媒体に吐出して、当該記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記インクを吐出する一又は複数の吐出口を含むインク吐出手段と、前記画質向上液を吐出する一又は複数の吐出口を含む画質向上液吐出手段と、活性エネルギーを出射するエネルギー源とを備えている。そして、前記活性エネルギーは、前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との並び方向に関して前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との間の空間を通過し、前記インク及び前記画質向上液の両方に、活性エネルギーが照射されることによって硬化する硬化性物質を有している。
これによると、インク及び画質向上液の少なくとも一方は硬化性物質を有しているので、当該インク及び画質向上液の吐出によって生じるミストのうち、硬化性物質を有するミストは活性エネルギーが照射されることによって硬化する。これにより、インク吐出手段及び画質向上液吐出手段の少なくとも一方の吐出口近傍に着色剤が凝集または析出されにくくなる。そのため、インク及び画質向上液の少なくとも一方が精度良く吐出され、画像品質を維持させることが可能となる。また、画質が乱れにくくなり、滲みも抑制され、印字物の光学濃度も低下しにくくなる。
本発明の画像形成装置は、別の観点では、着色剤を含むインク及び前記着色剤を凝集または析出させる成分を含む画質向上液を記録媒体に吐出して、当該記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記インクを吐出する一又は複数の吐出口を含むインク吐出手段と、前記画質向上液を吐出する一又は複数の吐出口を含む画質向上液吐出手段と、活性エネルギーを出射するエネルギー出射手段とを備えている。そして、前記活性エネルギーは、前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との並び方向に関して前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との間の空間を通過し、前記インク及び前記画質向上液の少なくとも一方は、活性エネルギーが照射されることによって硬化する硬化性物質を有しており、前記エネルギー出射手段は、前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段のいずれかが駆動される時から、前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段の駆動が終了した後、前記インク吐出手段から発生したインクミスト及び前記画質向上液吐出手段から発生した画質向上液ミストを硬化させ終わるまでの間、前記活性エネルギーを出射する。
これによると、インク及び画質向上液の少なくとも一方は硬化性物質を有しているので、当該インク及び画質向上液の吐出によって生じるミストのうち、硬化性物質を有するミストは活性エネルギーが照射されることによって硬化する。これにより、インク吐出手段及び画質向上液吐出手段の少なくとも一方の吐出口近傍に着色剤が凝集または析出されにくくなる。そのため、インク及び画質向上液の少なくとも一方が精度良く吐出され、画像品質を維持させることが可能となる。また、ミストを効果的に硬化させることが可能となる。
なお、ここでいう「前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との並び方向に関して前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との間の空間」とは、前記並び方向に関して前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との間であって前記並び方向に対して垂直な方向に延びて存在する空間の少なくとも一部の空間を含むものである。
さらに、ここでいう「活性エネルギー」とは、その照射により硬化性物質を含むインク及び画質向上液を硬化させるエネルギーを付与することができるものであれば、特に制限はなく、広く、α線、γ線、X線、紫外線(紫外光)、可視光線(可視光)、電子線などを包含するものである。中でも、紫外線(紫外光)が好ましい。
本発明において、前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段と対向する領域に記録媒体を搬送する搬送機構をさらに備えていることが好ましい。これにより、インク吐出手段及び画質向上液吐出手段と対向する領域に記録媒体が搬送される構成となる。
また、本発明において、前記エネルギー出射手段から出射される活性エネルギーが、前記空間のうち、前記インク吐出手段と前記搬送機構との間の第1領域と前記画質向上液吐出手段と前記搬送機構との間の第2領域との間を通過することが好ましい。これにより、第1及び第2領域間を通って互いの吐出手段に付着しようとするインク及び画質向上液ミストに活性エネルギーを照射することが可能となる。このため、ミストを効果的に硬化させることが可能となる。
また、本発明において、前記エネルギー出射手段から出射される活性エネルギー照射領域の前記並び方向に直交する方向における長さは、前記第1及び第2領域の前記並び方向に直交する方向における幅よりも長いことが好ましい。これにより、ミストをより効果的に硬化させることが可能となる。
また、本発明において、前記インク吐出手段は、前記画質向上液吐出手段から吐出される前記画質向上液が着弾した記録媒体に、前記インクを吐出することが好ましい。これにより、記録媒体上において、インクを画質向上液上に着弾させ、着色剤を効果的に凝集または析出させることが可能となる。このため、印字物の光学濃度がより向上する。
また、本発明において、前記エネルギー出射手段から出射された活性エネルギーの光路上にあって前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段よりも記録媒体に近接しており、活性エネルギーを透過させない遮蔽部材をさらに備えている。そして、前記遮蔽部材は、前記画質向上液吐出手段の前記画質向上液の吐出方向に関して、前記記録媒体から最も離れた部分が前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段よりも前記記録媒体に近いことが好ましい。これにより、記録媒体に着弾した画質向上液が活性エネルギーに照射されるのを抑制することができる。そのため、記録媒体上において、画質向上液上に着弾したインク中の着色剤が画質向上液と効果的に凝集または析出し、印字物の光学濃度が向上する。
本発明の画像形成装置によると、インク及び画質向上液の少なくとも一方は硬化性物質を有しているので、当該インク及び画質向上液の吐出によって生じるミストのうち、硬化性物質を有するミストは活性エネルギーが照射されることによって硬化する。これにより、インク吐出手段及び画質向上液吐出手段の少なくとも一方の吐出口近傍に着色剤が凝集または析出されにくくなる。そのため、インク及び画質向上液の少なくとも一方が精度良く吐出され、画像品質を向上させることが可能となる。また、画質が乱れにくくなり、滲みも抑制され、印字物の光学濃度も低下しにくくなる。
また、本発明の画像形成装置は、別の観点によると、インク及び画質向上液の少なくとも一方は硬化性物質を有しているので、当該インク及び画質向上液の吐出によって生じるミストのうち、硬化性物質を有するミストは活性エネルギーが照射されることによって硬化する。これにより、インク吐出手段及び画質向上液吐出手段の少なくとも一方の吐出口近傍に着色剤が凝集または析出されにくくなる。そのため、インク及び画質向上液の少なくとも一方が精度良く吐出され、画像品質を維持させることが可能となる。また、ミストを効果的に硬化させることが可能となる。
本発明の第1実施形態によるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示す吐出ヘッド、照射装置、記録ヘッド、及び、搬送機構の平面図である。 図1に示すプリンタの要部側面図である。 図1に示す制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタの要部平面図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタの要部側面図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタにおける各吐出面と搬送面との間の領域、及び、紫外線(紫外光)が通過する照射空間を示す説明図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタの第1変形例を示し、各吐出面と搬送面との間の領域、及び、紫外線(紫外光)が通過する照射空間を示す説明図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタの第2変形例を示し、各吐出面と搬送面との間の領域、及び、紫外線(紫外光)が通過する照射空間を示す説明図である。 本発明の第3実施形態によるインクジェットプリンタの要部側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例を示しており、(a)は要部平面図であり、(b)は要部側面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、直方体形状の筐体101aを有し、上部に排紙部30が設けられている。筐体101a内は、上から順に3つの空間S1〜S3に区分されている。空間S1には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド(インク吐出手段)2と、画質を向上させるための画質向上液(以下、「向上液」と称する)を吐出する吐出ヘッド(画質向上液吐出手段)3と、紫外線(紫外光)を照射する照射装置4と、用紙Pを搬送方向Aに搬送する搬送機構15が配置されている。空間S2,S3には、筐体101aに対して着脱可能な給紙ユニット10及びタンクユニット7が配置されている。タンクユニット7内には、4つのインクタンク8及び1つの向上液タンク9が収納されている。また、空間S1には、これらの動作を制御する制御部100が設けられている。
なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送機構15で用紙Pを搬送するときの搬送方向Aと平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
5つのヘッド2,3は、図1及び図2に示すように、主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。これらのヘッド2,3は、用紙Pの搬送方向Aに沿って配列されて固定されている。具体的には、搬送方向Aに関して、吐出ヘッド3が最も上流に配置され、この吐出ヘッド3の下流側に4つの記録ヘッド2が配置されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタであり、搬送方向Aと主走査方向とは互いに直交する関係にある。なお、4つの記録ヘッド2は、搬送方向Aに関して上流側から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを吐出する順で配列されている。
なお、各ヘッド2,3は、吐出する液体(向上液及びインク)がそれぞれ異なるだけで構成は同じであり、圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室のインクに圧力を与えるアクチュエータとが貼り合わされた積層体(ともに図示せず)を有している。そして、吐出ヘッド3の搬送機構15と対向する面、すなわち、吐出面3aには、向上液を吐出する吐出口3bが主走査方向に沿って複数配列されている。また、記録ヘッド2の搬送機構15と対向する面、すなわち、吐出面2aには、インクを吐出する吐出口2bが主走査方向に沿って複数配列されている。これら吐出面2a,3aの主走査方向の幅は、用紙Pの幅よりも大きい。また、吐出口2b,3bは、用紙Pの主走査方向の幅以上の範囲で吐出面2a,3aに配列されている。このため、用紙Pの全体に向上液及びインクを吐出することが可能となる。なお、各ヘッド2,3は、吐出面2a,3aが鉛直方向に関して搬送面19(後述する)から約1.5mm離隔して配置されている。
4つのインクタンク8には互いに異なる色のインクが貯留されており、向上液タンク9には画質を向上させる向上液が貯留されている。これらインクタンク8から記録ヘッド2へとシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクが供給され、向上液タンク9から吐出ヘッド3へと向上液が供給される。なお、これらタンク8,9とヘッド2,3は、図示しない可撓性チューブで接続されている。
本実施形態で用いられる向上液は、インク中の着色剤としての顔料を凝集させる成分(硝酸カルシウム)と、湿潤剤、界面活性剤、硬化性物質、重合開始剤、及び、水からなる。そして、向上液は、インク中の顔料と接触することによって当該顔料を凝集させる。これにより、インクを用紙P上に定着しやすくすることができる。なお、硬化性物質は、紫外線(紫外光)の照射によって重合開始剤が反応し始めることを基点にして硬化する。
本実施形態における硬化性物質は、例えば、2つの硬化性物質K1,K2を採用することができる。この硬化性物質K1、K2は、表1に示す各化合物からなる。各化合物は、多官能エポキシ組成物(EHPE3150:ダイセル化学工業社製)とアミノ基含有マレイミド化合物(表1参照)による、エポキシ基とアミノ基との付加反応によって得られたものである。なお、反応、精製、及び単離は、すべて既知の手法で行われたものである。
Figure 0005126275
また、重合開始剤についても、例えば、2つの重合開始剤J1,J2を採用することができる。これら重合開始剤J1,J2は、下記式[J1]及び[J2]で示される化合物が好ましい。
Figure 0005126275
Figure 0005126275
向上液は、硝酸カルシウム、湿潤剤としてのトリメチロ−ルプロパン及びプロピレングリコール、界面活性剤としてのポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、硬化性物質K1および硬化性物質K2のいずれか一方、重合開始剤J1および重合開始剤J2のいずれか一方、及び、水から構成されている。そして、これら成分を所定の配合で各々混合し充分撹拌した後、ポアサイズ3μmのフィルタを用いて加圧濾過を行い、調製されてなる。なお、こうして製造された向上液は、透明な液体である。
一方、本実施形態で用いられる4色のインクは、着色剤として顔料、湿潤剤、界面活性剤、硬化性物質、重合開始剤、及び、水からなる。つまり、本実施形態においては、インク及び向上液のどちらにも硬化性物質が含まれている。また、インクに含まれる重合開始剤及び硬化性物質は、向上液を構成するものと同様なものからなる。したがって、これらインク及び向上液に紫外線(紫外光)が照射されると、当該インク及び向上液は硬化する。
照射装置4は、図2及び図3に示すように、複数の光源41と、これら光源41を収容する筐体42と、複数の光源41が接続されたコントローラ(不図示)とを含んでいる。本実施形態における照射装置4の光源41及びコントローラは、パナソニック電工(株)製のAicure UJ20シリーズのLED方式のヘッド(ANUJ6160:光源41)及びコントローラ(ANUJ5024)が採用されたものであるが、これら以外の紫外線照射装置を用いてもよい。光源41には、LED方式のヘッドを用いているが、HOYA CANDEO OPTRONICS(株)製のUVランプを使用した紫外線照射装置(EXECURE3000)を照射装置4の光源41及びコントローラとして用いてもよく、適宜選定すればよい。コントローラは、制御部100に接続されており、制御部100の制御に基づいて光源41から紫外線(紫外光)を照射させるように、光源41を制御する。
筐体42は、下方に向かって開口した直方体の箱形状を有しており、内部に複数の光源41が固定されている。これら光源41は、照射面41aが搬送面19と対向するように下方を向いて配置されている。また、光源41は、鉛直方向に関して、照射面41aと搬送面19との離隔距離が約10mmになるように配置されている。この結果、本実施形態においては、搬送面19によって搬送されてきた用紙Pに対して、紫外線(紫外光)の照射強度が8000mW/cmとなる。なお、紫外線(紫外光)の照射強度は、向上液ミスト及びインクミストが紫外線(紫外光)照射領域を通過したときに、当該ミストを硬化させることが可能な程度の照射強度であればよい。また、複数の光源41は、主走査方向に沿って等間隔で千鳥状に配列されている。また、本実施形態においては、ヘッド2,3の主走査方向の幅1インチあたりに対して4つの光源41を採用している。
このように照射装置4は、図2及び図3に示すように、副走査方向に関して、吐出ヘッド3と最も上流にある記録ヘッド2との間に配置されており、このヘッド2,3間において紫外線(紫外光)を上から下、すなわち、搬送面19に向かって照射する。つまり、紫外線(紫外光)は、鉛直方向に関して隣接するヘッド2,3間の中央領域から、記録ヘッド2の吐出面2aと搬送面19との間の領域(第1領域)2cと、吐出ヘッド3と吐出面3aと搬送面19との間の領域(第2領域)3cとの間を通過して、搬送面19に照射される。
また、照射装置としては、インクや向上液に含まれる硬化性物質を硬化させるエネルギーを付与することができるものであれば、紫外線(紫外光)に限らず、例えば、α線、γ線、X線、可視光線(可視光)、電子線などの活性エネルギー線を照射してもよい。つまり、照射装置は、紫外線(紫外光)を照射することに限定するものではない。
インクジェットプリンタ101の内部には、給紙ユニット10から排紙部30に向けて、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている(図1中太矢印)。給紙ユニット10は、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ11と、給紙トレイ11に取り付けられた給紙ローラ12と、制御部100によって制御され給紙ローラ12を回転させる給紙モータ(不図示)とを有している。給紙ローラ12は、給紙トレイ11内の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド13a,13bによりガイドされ且つ送りローラ対14によって挟持されつつ搬送機構15へと送られる。
搬送機構15は、2つのベルトローラ16,17と、両ローラ16,17間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト(支持部材)18と、ベルトローラ17を回転させる搬送モータ(不図示)とを有している。2つのベルトローラ16,17は、搬送方向Aに沿って並設されている。
搬送ベルト18の幅は、図2に示すように、主走査方向に関して、記録ヘッド2、吐出ヘッド3及び照射装置4の幅よりも若干大きくなっている。
プラテン21は、主走査方向に関して、用紙P及び搬送ベルト18の長さよりも若干長く形成されている。
また、プラテン21の上面は、図1に示すように、搬送ベルト18の上側ループの内周面と接触しており、搬送ベルト18の内周側からこれを支持している。これにより、搬送ベルト18の上側ループの搬送面19と記録ヘッド2の吐出面2a及び吐出ヘッド3の吐出面3aとが対向しつつ平行になり、且つ、吐出面2a,3aと搬送面19との間に僅かな隙間が形成されている。当該隙間は、用紙搬送経路の一部を構成している。
ベルトローラ16と対向する位置には、押さえローラ24が配置されている。押さえローラ24は、バネなどの弾性部材によって搬送面19に対して付勢されており、給紙ユニット10から送り出された用紙Pを搬送面19に押さえ付ける。また、押さえローラ24は、従動ローラであり、搬送ベルト18の回転に伴って回転する。
この構成において、制御部100の制御により、ベルトローラ17を図1中時計回り方向に回転させることによって、搬送ベルト18が回転する。このとき、搬送ベルト18の回転に伴ってベルトローラ16及び押さえローラ24も回転する。また、搬送ベルト18の搬送面19上に保持されつつ搬送されてきた用紙Pが吐出ヘッド3及び4つの記録ヘッド2のすぐ下方を順に通過する際に、制御部100が各ヘッド2,3を制御し、用紙Pに向けて向上液及び各色のインクを吐出する。つまり、用紙Pの上面(印刷面)に向けて最初に向上液が、次に各色のインクが順に吐出される。こうして、向上液が印刷面に付着した用紙Pにカラー画像が形成される。
搬送機構15の搬送方向Aのすぐ下流側には、剥離部材25が設けられている。剥離部材25は、その先端が用紙Pと搬送ベルト18との間に入り込むことによって、用紙Pを搬送面19から剥離する。
搬送機構15と排紙部30との搬送経路に沿う間には、2組の送りローラ対27,28と、2組のガイド29a,29bとが配置されている。そして、制御部100の制御により、送りローラ対27,28が駆動され、搬送面19から剥離された用紙Pが送りローラ対27,28に挟持されながらガイド29a,29bを通されて排紙部30に送られる。
次に、制御部100について説明する。制御部100は、例えば汎用のパーソナルコンピュータによって構成されている。かかるコンピュータは、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プリンタ101の動作を制御する為のプログラムを含む各種のソフトウェアが記憶されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、後述の各部111〜113(図4参照)が構築されている。
制御部100は、印字制御部111、搬送制御部112、及び、紫外線照射制御部113を含んでいる。印字制御部111は、図示しないホストコンピュータから転送された印刷データに基づいて、用紙Pに対してインクを吐出するように、各記録ヘッド2からのインク吐出、及び、吐出ヘッド3からの向上液吐出を制御する。このとき、吐出ヘッド3からは4つの記録ヘッド2から吐出されたインクが着弾する用紙Pの着弾位置、すべてに向上液が着弾するように、向上液が吐出される。また、このとき、印字制御部111は、給紙ユニット10から用紙Pを送り出してから所定時間経過後に、用紙Pに対してインクの吐出を開始するように吐出ヘッド3及び各記録ヘッド2を制御する。ここでいう所定時間は、給紙ユニット10から吐出ヘッド3の最も上流にある吐出口3bまでの搬送経路に沿った距離を、用紙Pの搬送速度で割った時間である。
搬送制御部112は、給紙ユニット10から排紙部30まで用紙Pを搬送するように、給紙ユニット10、搬送機構15及び送りローラ対14,27,28を制御する。
紫外線照射制御部113は、用紙Pに対して向上液及びインクが吐出される制御が印字制御部111によって行われる際に、コントローラを制御して光源41から紫外線(紫外光)を所定の照射時間だけ照射させる。なお、この所定時間は、吐出ヘッド3及び各記録ヘッド2のいずれかが駆動され始めてから吐出ヘッド3及び各記録ヘッド2のすべての駆動が終了するまでの駆動時間に、すべての吐出ヘッド3及び各記録ヘッド2の駆動が終了してから照射装置4から照射される紫外線(紫外光)により向上液ミスト及びインクミストを硬化させる時間を加えた時間以上であればよく、この場合の照射開始タイミングは吐出ヘッド3及び各記録ヘッド2のいずれかが駆動され始めてからすぐに行われればよい。
次に、プリンタ101による印刷動作について、以下に説明する。制御部100がホストコンピュータから転送された印刷データを受信すると、搬送制御部112が給紙トレイ11から用紙Pを送り出すように、給紙ユニット10を制御する。このとき、搬送制御部112は、用紙Pを搬送可能なように、送りローラ対14,27,28を駆動制御する。さらに、このとき、搬送制御部112は、搬送ベルト18を搬送方向Aに走行させるように、搬送面19に用紙Pを保持することが可能なように、搬送機構15を制御する。こうして、給紙ユニット10から送り出された用紙Pが搬送機構15に送られ、当該用紙Pが搬送面19に保持されながら、搬送方向Aに搬送される。
また、このとき、紫外線照射制御部113が、前記所定の照射時間、各光源41から紫外線(紫外光)が照射されるように、コントローラを制御してもよい。
次に、印字制御部111が、給紙ユニット10から送り出されてから所定時間経過後に、用紙Pに対して吐出ヘッド3から向上液が吐出されるように、吐出ヘッド3を制御する。こうして、用紙Pの表面に所望位置に向上液による透明な画像が形成される。その後、印字制御部111が、当該用紙Pの表面に形成された透明な画像上に、各記録ヘッド2からインクが吐出されるように、各記録ヘッド2を制御する。こうして、向上液が吐出された用紙P上にカラー画像が形成される。
ここで、向上液が吐出された用紙Pは、照射装置4から紫外線(紫外光)が照射された領域を通過するため、その表面近傍の向上液の一部が紫外線(紫外光)によって硬化し始めるが、用紙Pの内部に向上液が染み込んでいるため、向上液上に吐出されたインク中の顔料はこの内部の向上液によって凝集する。このため、画像のエッジに滲みがほとんどなく、濃度の濃い画像が得られ、画像の品質が向上する。
また、吐出ヘッド3から向上液が吐出されることで生じた向上液ミストが、用紙搬送に伴って領域3cから領域2cに向かって移動したとしても、向上液ミストが領域2cに辿り着くまでに照射装置4から紫外線(紫外光)が照射された領域を通過する。このため、向上液ミストが硬化した状態で領域2cに達するので、この硬化した向上液ミストとインクとが接触しても、インク中の顔料が凝集するのが抑制される。したがって、インク中の顔料が凝集した固形物が吐出面2aに形成されにくくなる。
また、記録ヘッド2からインクが吐出されることで生じたインクミストが、領域2cから領域3cに向かって移動したとしても、向上液ミストと同様に、インクミストが領域3cに辿り着くまでに照射装置4から紫外線(紫外光)が照射された領域を通過する。このため、インクミストが硬化した状態で領域3cに達するので、この硬化したインクミストと向上液とが接触しても、インク中の顔料が凝集するのが抑制される。したがって、インク中の顔料が凝集した固形物が吐出面3aに形成されにくくなる。
この後、画像が形成された用紙Pが送りローラ対27,28によって排紙部30に排紙される。こうして、プリンタ101による印刷動作が終了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、向上液に硬化性物質が含まれているので、当該向上液の吐出によって生じるミストが用紙搬送に伴って領域3cから領域2c側に流れても、吐出ヘッド3と記録ヘッド2との間に配置された照射装置4から照射された紫外線(紫外光)によって、当該向上液のミストが硬化する。このように向上液ミストが硬化すると、当該向上液ミストが記録ヘッド2の吐出面2aに付着してインクと混ざっても、インク中の顔料が向上液ミストによって凝集されるのを抑制することが可能となる。これにより、記録ヘッド2の吐出口2b近傍において顔料が凝集された固形物が形成されにくくなる。そのため、インクが精度良く吐出され、画像品質を維持することが可能となる。
また、本実施形態においては、インクにも硬化性物質が含まれているので、領域2cから領域3c側に流れても、照射装置4から照射された紫外線(紫外光)によって、当該インクミストが硬化する。このようにインクミストが硬化すると、当該インクミストが吐出ヘッド3の吐出面3aに付着して向上液と混ざっても、インクミスト中の顔料が向上液によって凝集されるのを抑制することが可能となる。これにより、吐出ヘッド3の吐出口3b近傍に顔料が凝集された固形物が形成されにくくなる。そのため、向上液が精度良く吐出され、記録ヘッド2から吐出されたインクと精度良く重なる。したがって、用紙Pに形成された画像の滲みが抑制され、画像(印字物)の光学濃度も低下しにくくなり、画像品質を維持することが可能となる。このように本実施形態においては、インク及び向上液の両方に硬化性物質が含まれているので、画質が乱れにくくなり、滲みも抑制され、用紙Pに形成された画像濃度も低下しにくくなる。
また、吐出面2a,3aに紫外線(紫外光)が照射された向上液及びインクミストが付着しても、吐出面2a,3a上でインク中の顔料が凝集して固形物が形成されにくくなるので、吐出面2a,3aを図示しない払拭機構(例えば、ワイパなど)で払拭したとしても、当該固形物が吐出口2b,3bに詰まることがなくなる。したがって、両ヘッド2,3からの向上液及びインクの吐出不良が生じるのを抑制することが可能となる。
また、照射装置4から照射された紫外線(紫外光)が領域3cと領域2cとの間を通過するので、これら領域2c,3c間を通る向上液ミスト及びインクミストに紫外線(紫外光)を効果的に照射することが可能となる。このため、これらミストを確実に硬化させることが可能となり、吐出面2a,3aに当該硬化したミストが付着しても向上液及びインクと接触してインク中の顔料が凝集することがない。
また、記録ヘッド2が、搬送方向Aに関して、吐出ヘッド3よりも下流に配置され、吐出ヘッド3から吐出された向上液が着弾した用紙P上に、インクを吐出することが可能であるため、用紙P上において、インクを向上液上に着弾させ、着色剤としての顔料を効果的に凝集させることが可能となる。このため、画像(印字物)の光学濃度がより向上する。
また、記録ヘッド2と吐出ヘッド3とが互いに異なるヘッド、すなわち、独立したヘッドとして構成されている。また、記録ヘッド2及び吐出ヘッド3がラインヘッドから構成されていても、インク及び向上液が精度良く吐出され、画像品質を維持することが可能となる。
また、搬送機構15を有していることで、用紙Pを搬送方向Aに沿って搬送することが可能となる。
なお、変形例として、向上液及びインクの一方にだけ、硬化性物質が含まれている場合は、上述の一方の効果を得ることが可能であり、いずれにおいても画像品質を維持することが可能となる。また、本実施形態においては、インクの着色剤として、顔料を用いていたが染料を用いてもよい。この場合、向上液とインクとが接触すると、着色剤である染料を析出させる。これにおいても、着色剤として顔料を用いたインクと向上液との関係と同じ効果を得ることができる。
また、別の変形例として、吐出ヘッド3を搬送方向Aに関して4つの記録ヘッド2よりも下流に配置してもよい。これにおいても、インク吐出がされた用紙P上であってインクの着弾位置に向上液を着弾させれば、画像品質を維持することが可能となる。また、インク及び向上液のミストについては、単に吐出ヘッド3と記録ヘッド2とが入れ替わっているだけなので、同様の効果を得ることができる。
また、別の変形例として、光源41から照射された紫外線(紫外光)が搬送面19に対して90度未満、例えば約60度、の角度で照射されるように、照射装置4を傾けて配置してもよい。つまり、搬送面19に支持された用紙Pの表面に対して60度の角度で紫外線(紫外光)が照射される。このように紫外線(紫外光)が用紙Pに照射されることで、用紙Pに着弾した向上液に対する紫外線(紫外光)の単位面積当たりの照射強度を抑制することができる。
また、別の変形例として、4つの記録ヘッド2の下端には、環状のスカート部材が固定されてもよい。このスカート部材は、記録ヘッド2の側面に固定され、下端が吐出面2aよりも搬送機構15側に突出した位置に配置されている。具体的には、スカート部材はその下端が、鉛直方向に関して、搬送面19から約1mm離隔して配置されている。これにより、記録ヘッド2から吐出されたインクのミストがスカート部材の外側に移動しにくくなる。このため、インクミストが吐出ヘッド3の吐出面3aに付着しにくくなる。
また、別の変形例として、吐出ヘッド3の下端にも、環状のスカート部材が固定されてもよい。このスカート部材も上述の記録ヘッド2に対するスカート部材と同様に、吐出ヘッド3の側面に固定され、下端が吐出面3aよりも搬送機構15側に突出した位置に配置されている。具体的には、スカート部材はその下端が、鉛直方向に関して、搬送面19から約1mm離隔して配置されている。これにより、吐出ヘッド3から吐出された向上液のミストがスカート部材の外側に移動しにくくなる。このため、向上液ミストが記録ヘッド2の吐出面2aに付着しにくくなる。
続いて、第1実施形態のプリンタ101において、記録ヘッド2及び吐出ヘッド3から下記の表2及び表3に示す種々のインク及び向上液を吐出させたときに、吐出面2a,3aにインクの固形物が付着しているか否かを観察し、さらに印字画像の品質について目視評価した実施例1〜8及び比較例1〜2について説明する。
下記の表2に示す成分を各々混合して、前記と同様にして、5種類のインクM1〜M5を製造する。また、下記の表3に示す成分を各々混合して、上述と同様に、5種類の向上液N1〜N5を製造する。なお、各インク及び向上液の組成の単位は、「重量%」である。
Figure 0005126275
Figure 0005126275
表2及び表3に示すインクM1〜M5及び向上液N1〜N5を製造した後、下記の表4に示すように、実施例1においては、インクジェットプリンタ101を採用し、照射装置4から紫外線(紫外光)を照射した状態で記録ヘッド2からインクM1を吐出させ、吐出ヘッド3から向上液N1を吐出させて、普通紙(ゼロックス社製4200紙)1000枚に対して、連続印字を行い、上述の評価を行い、その結果を表4に示す。実施例1の場合では、インク及び向上液の両方に硬化性物質が含まれているので、評価が「AA」となった。
Figure 0005126275
ここで、評価「AA」は、記録ヘッド2の吐出面2a及び吐出ヘッド3の吐出面3aの両方に、顔料が凝集した固形物が全く確認されず、印字画像の品質も良好であったときの評価である。なお、ここでいう印字画像の品質は、用紙上に吐出された向上液及びインクの着弾位置の精度に関するものである。評価「A」は、記録ヘッド2の吐出面2aに顔料が凝集した固形物が見られなかったが、吐出ヘッド3の吐出面3aに顔料が凝集した固形物が見られ、実用上問題のないレベルではあるが若干の印字画像の品質の劣化があったときの評価である。評価「B」は、吐出ヘッド3の吐出面3aに顔料が凝集した固形物が見られなかったが、記録ヘッド2の吐出面2aに顔料が凝集した固形物が見られ、実用上問題のないものの、印字画像の劣化があったときの評価である。評価「C」は、記録ヘッド2の吐出面2a及び吐出ヘッド3の吐出面3aの両方に、顔料が凝集した固形物が見られ、実用上許容できないレベルの著しい印字画像の劣化があったときの評価である。
実施例2〜実施例4においては、表4に示す条件の下、1000枚の普通紙に連続印字を行った。そして、このときの評価を行った結果、実施例2〜4においても、実施例1と同様に、評価「AA」となった。このように実施例1〜4においては、印刷時において照射装置4から紫外線が照射されているとともに、インク及び向上液の両方に硬化性物質が含まれているので、良好な評価が得られた。
実施例5及び6においては、表4に示す条件の下、1000枚の普通紙に連続印字を行ったが、表4に示すように評価が「B」となった。これは搬送方向Aに関して上流にある吐出ヘッド3から吐出された向上液N5に硬化性物質が含まれていないため、向上液N5のミストが、紫外線が照射された領域を通過しても硬化せず、そのまま記録ヘッド2の吐出面2aに付着したことによるものである。つまり、吐出面2aに付着した向上液N5のミストの一部がインクと接触して、インク中の顔料が凝集した固形物が吐出面2aの吐出口2b近傍に付着しているからである。この結果、固形物がインク吐出を乱し、実用上問題のない程度ではあるものの印字画像の品質の劣化が確認された。
実施例7及び8においては、表4に示す条件の下、1000枚の普通紙に連続印字を行ったが、表4に示すように評価が「A」となった。これは搬送方向Aに関して上流にある吐出ヘッド3から吐出された向上液N1,N2には硬化性物質が含まれているため、上述の実施例1〜4と同様に記録ヘッド2の吐出面2aにはインク中の顔料が凝集した固形物が見られなかったが、記録ヘッド2から吐出されたインクM5には、硬化性物質が含まれていないため、インクM5のミストが、紫外線が照射された領域と通過しても硬化せず、そのまま吐出ヘッド3の吐出面3aに付着したことによるものである。つまり、吐出面3aに付着したインクM5のミストの一部が向上液と接触して、インク中の顔料が凝集した固形物が吐出面3aの吐出口3b近傍に付着しているからである。この結果、固形物が向上液吐出を乱し、その着弾位置が乱れたことによってインクの着弾位置と部分的にズレが生じて、実用上問題のない程度ではあるものの印字画像の品質の劣化が若干確認された。なお、これら実施例7及び8においては、透明な向上液の着弾位置が乱れただけであり、インクの着弾位置が乱れたわけではない。
比較例1においては、表4に示す条件の下、1000枚の普通紙に連続印字を行ったが、表4に示すように評価が「C」となった。これは、記録ヘッド2から吐出されたインク及び吐出ヘッド3から吐出された向上液の両方に、硬化性物質が含まれていないからである。つまり、両ヘッドの吐出面2a,3aのいずれにもインク中の顔料が凝集した固形物が見られ、当該固形物によって両ヘッドからの吐出が乱れ、実用上許容できないレベルの著しい印字画像の品質の劣化が確認された。
比較例2においては、表4に示す条件の下、1000枚の普通紙に連続印字を行ったが、表4に示すように評価が「C」となった。これは、記録ヘッド2から吐出されたインク及び吐出ヘッド3から吐出された向上液の両方に、硬化性物質が含まれていても、照射装置4からは紫外線が照射されていないからである。つまり、両ヘッドの吐出面2a,3aのいずれにもインク中の顔料が凝集した固形物が見られ、当該固形物によって両ヘッドからの吐出が乱れ、実用上許容できないレベルの著しい印字画像の品質の劣化が確認された。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタ301について、図5〜図7を参照しつつ以下に説明する。本実施形態のプリンタ301は、照射装置304が第1実施形態の照射装置4の構成と異なる。そして、これら以外は第1実施形態とほぼ同様である。なお、第1実施形態と同様なものに関しては、同符号で示し説明を省略する。
プリンタ301内には、図5及び図6に示すように、吐出ヘッド3を覆う照射装置304が設けられている。照射装置304は、光源341と、搬送面19と対向する位置に開口342aが形成され、吐出ヘッド3の周囲を取り囲むカバー342と、カバー342内に収納されたリフレクタ343とを含んでいる。光源341には、主走査方向に延在した直管型のUVランプを用いている。また、光源341は、主走査方向に関して、吐出ヘッド3よりも長く、搬送ベルト18の幅とほぼ同じになっている。また、光源341もコントローラ(不図示)によって制御される。コントローラは、制御部100によって第1実施形態と同様に制御される。なお、本実施形態においては、光源341に直管型のUVランプを用いているが、第1実施形態のLED方式のヘッドを主走査方向に複数並べて構成してもよい。
リフレクタ343は、カバー342の上部に設けられており、光源341の周囲を部分的に覆っている。また、リフレクタ343は、図6中白矢印で示すように、光源341の全周から照射された紫外線(紫外光)を反射させて開口342aから照射されるように円弧形状を有している。
光源341から照射された紫外線(紫外光)は、リフレクタ343によって開口342aと吐出面3aとの間に形成された環状開口342b全体から搬送面19に向かって照射される。つまり、紫外線(紫外光)は、図7に示すように、領域3cの周囲全体を取り囲む環状の照射空間350を周方向に沿って連続して通過する。この照射空間350は、吐出ヘッド3の周囲及び領域3cの周囲全体を囲む筒状の空間である。また、図7に示すように、照射空間350は、領域2cと領域3cとの間であって主走査方向に延在する第1照射空間351と、主走査方向に関して領域3cを挟む位置に配置され副走査方向に延在する第2照射空間352及び第3照射空間353と、吐出ヘッド3及び領域3cを第1照射空間351とで挟む位置に配置され主走査方向に延在する第4照射空間354とを有している。これら第1〜第4照射空間351〜354は、いずれも吐出ヘッド3及び領域3cと近接して配置されている。
以上のように、本実施形態のプリンタ301においても、第1実施形態と同様に、印刷時において、領域2c,3c間に紫外線(紫外光)が照射され、さらにヘッド2,3の少なくとも一方からは硬化性物質が含まれたインク又は向上液が吐出されるので、インクが精度良く吐出され、画像品質を維持することが可能となる。なお、第1実施形態と同様な構成においては、同じ効果を得ることができる。
また、照射空間350の第1照射空間351は、主走査方向に関して、領域2c,3cよりも長く、紫外線(紫外光)が第1照射空間351全体を通過しているので、向上液及びインクの両ミストを効果的に硬化させることが可能となる。このため、吐出面2a,3bに凝集または析出したインク中の着色剤が付着しにくくなる。
また、紫外線(紫外光)が、照射空間350を周方向に連続しつつ鉛直方向に通過しているので、領域3cの全周を通過することになる。つまり、紫外線(紫外光)が領域3cの全周を取り囲む。このため、領域3cから外側に移動しようとする向上液ミスト及び外側から領域3c内に移動しようとするインクミストをより一層効果的に硬化させることが可能となる。
第2実施形態においては、領域3cの周囲を取り囲むように紫外線(紫外光)が照射されているが、第1照射空間351に紫外線(紫外光)が照射されていれば、第2〜第4照射空間352〜354の少なくともいずれか1つの空間を紫外線(紫外光)が通過することが可能な構成を有しておればよい。この場合においても、向上液及びインクの両ミストを効果的に硬化させることが可能となる。また、照射装置304を小さく簡素化することが可能となる。
また、第2実施形態の第1変形例として、図8に示すように、4つの記録ヘッド2と対向する領域2cの周囲を取り囲む照射空間360を構成するように、照射装置をプリンタ内に設けてもよい。この照射空間360も上述の照射空間350と同様に筒形状を有しており、紫外線(紫外光)が周方向に連続しつつ搬送面19に向かって通過する空間である。
また、照射空間360は、搬送方向Aに関して、領域2cよりも下流に配置され主走査方向に延在した第1照射空間361と、主走査方向に関して領域2cを挟む位置に配置され副走査方向に延在する第2照射空間362及び第3照射空間363と、記録ヘッド2及び領域2cを第1照射空間361とで挟む位置に配置され主走査方向に延在する第4照射空間364とを有している。これら第1〜第4照射空間361〜364は、いずれも記録ヘッド2及び領域2cと近接して配置されている。
このように照射空間360が構成されていると、紫外線(紫外光)が領域2cの全周を通過することになる。つまり、紫外線(紫外光)が領域2cの全周を取り囲む。このため、インク及び向上液のミストをより一層硬化させることが可能になるとともに、吐出面2a,3aに凝集又は析出したインク中の着色剤が付着しにくくなる。
この第1変形例においては、領域2cの周囲を取り囲むように紫外線(紫外光)が照射されているが、第4照射空間364に紫外線(紫外光)が照射されていれば、第1〜第3照射空間361〜363の少なくともいずれか1つの空間に紫外線(紫外光)が通過することが可能な構成を有しておればよい。この場合においても、向上液及びインクの両ミストを効果的に硬化させることが可能となる。また、照射装置を小さく簡素化することが可能となる。
また、第2実施形態の第2変形例として、第2実施形態とその第1変形例とを組み合わせたプリンタであってもよい。つまり、図9に示すように、領域3cと取り囲む照射空間350、及び、領域2cを取り囲む照射空間360を構成するような2つの照射装置をプリンタに設けてもよい。この場合、2つの照射装置のカバーは、吐出ヘッド3及び4つの記録ヘッド2をそれぞれ取り囲む。そして、両照射空間350,360に紫外線(紫外光)が照射されるので、向上液及びインクの両ミストをより一層効果的に硬化させることが可能となる。
この第2変形例においては、領域2c,3c間には、第1照射空間351と第4照射空間364とが存在するのでいずれか一方のみ存在する構成としてもよい。また、第1照射空間351及び第4照射空間364のいずれか一方に紫外線(紫外光)が照射されていれば、第2及び第3照射空間352,353,362,363と、第4照射空間354及び第1照射空間361のいずれか1つの空間とに紫外線(紫外光)が通過することが可能な構成を有しておればよい。また、第1照射空間351及び第4照射空間364のいずれか一方に紫外線(紫外光)が照射されていれば、後は第2及び第3照射空間352,353,362,363だけに紫外線(紫外光)が通過することが可能な構成を有しておればよい。これらの場合においても、向上液及びインクの両ミストを効果的に硬化させることが可能となる。また、照射装置を小さく簡素化することが可能となる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態によるインクジェットプリンタ401について、図10を参照しつつ以下に説明する。本実施形態のプリンタ401は、照射装置404が第1実施形態の照射装置4の構成と異なるだけで、これ以外は第1実施形態のプリンタ101とほぼ同様である。なお、第1実施形態と同様なものに関しては、同符号で示し説明を省略する。
本実施形態の照射装置404は、図10に示すように、上述の筐体42とほぼ同様な筐体442の下端に光源41から照射された紫外線(紫外光)を透過させない遮蔽板443が形成されているだけで、これ以外は第1実施形態の照射装置4と同様である。この遮蔽板443は、主走査方向に沿って長尺に延在しており、領域2c,3c間に配置されている。つまり、遮蔽板443は、光源41から照射された紫外線(紫外光)の光路上にあって両ヘッド2,3の吐出面2a,3aよりも搬送面19に保持された用紙Pに近い位置に配置されている。本実施形態における遮蔽板443は、搬送面19から約0.7mm離隔して配置されているが、この離隔距離は0.5mm以上1.5mm未満の範囲内であれば、どこに配置されていてもよい。
このように照射装置404に遮蔽板443が設けられていることで、印刷時において、図10中矢印で示すように、領域3cから領域2cに移動する向上液のミスト、及び、領域2cから領域3cに移動するインクのミストが遮蔽板443の上方を通過する。このため、両ミストを効果的に硬化させることが可能となる。さらに、遮蔽板443が、用紙P上に吐出された向上液に紫外線(紫外光)が当たらないように、紫外線(紫外光)を遮るので、用紙P上において、向上液上に着弾したインク中の着色剤が向上液と効果的に凝集又は析出し、印字画像(印字物)の光学濃度が向上する。
以上のような第3実施形態のプリンタ401においても、第1実施形態と同様な構成においては、同じ効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態における用紙Pの搬送はベルト搬送による搬送であるが、エア吸着による搬送、静電吸着搬送、ローラ搬送、搬送ベルトの粘着性を利用したベルト搬送など、種々の用紙搬送を行うことが可能な搬送機構を用いてもよい。また、上述の各実施形態においては、照射装置が領域2cと領域3cとの間の空間を搬送面19とで挟む位置に配置されており、紫外線(紫外光)が当該空間を通過して搬送面に照射されているが、吐出面の面内方向であって搬送方向Aと交差する方向に紫外線(紫外光)を照射して、当該空間に紫外線(紫外光)を通過させるように照射装置がプリンタ内に配置されていてもよい。これにおいても、上述の実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述の第1実施形態の変形例であって、図11に示すように、向上液を吐出する吐出ヘッド803に複数の光源841が内蔵されていてもよい。これら複数の光源841は、搬送面19に向かって紫外線(紫外光)を照射することが可能なように下向きに配置されている。これにより、光源841からの紫外線(紫外光)は、吐出ヘッド803の吐出面803aの吐出口803bと搬送面19との間の領域(第2領域)803cと、記録ヘッド802の吐出面802aの吐出口802bと搬送面19との間の領域(第1領域)802cとの間の空間を通過することになる。したがって、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。なお、この変形例の場合、吐出ヘッド803全体を吐出手段とするのではなく、吐出手段は吐出口803b、これに繋がった液体流路、及び、吐出口803bから液体が吐出するように液体に吐出エネルギを付与するアクチュエータを含んでおればよい。また、上述においては吐出ヘッド803について説明したが、この構成を記録ヘッド802に採用してもよい。この場合、記録ヘッド802の吐出口802bよりも上流に光源841を設ければよい。こうすれば、同様の効果を得ることができる。また、これらの変形例においても、紫外線(紫外光)が通過する空間は、第2実施形態やこの第2実施形態の各変形例のように、領域802c,803cの周囲全体又は部分的に取り囲んでもよい。
また、上述の第1実施形態の変形例であって、インクジェットプリンタが、記録ヘッド2及び吐出ヘッド3が搬送方向Aと直交する走査方向に沿って往復移動するシリアルプリンタであってもよい。さらに、記録ヘッド2と吐出ヘッド3が走査方向に沿って並んで配置されており、これらヘッド2,3間に照射装置4がそれぞれ一体的に構成されてもよい。また、記録ヘッド2、照射装置4及び吐出ヘッド3のそれぞれが互いに離隔して独立して構成されていてもよい。
101,301,401 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
2、802 記録ヘッド(吐出手段)
2c,802c 領域(第1領域)
3,803 吐出ヘッド(画質向上液吐出手段)
3c,803c 領域(第2領域)
15 搬送機構
41,341,841 光源(エネルギー源)
443 遮蔽板(遮蔽部材)

Claims (7)

  1. 着色剤を含むインク及び前記着色剤を凝集または析出させる成分を含む画質向上液を記録媒体に吐出して、当該記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記インクを吐出する一又は複数の吐出口を含むインク吐出手段と、
    前記画質向上液を吐出する一又は複数の吐出口を含む画質向上液吐出手段と、
    活性エネルギーを出射するエネルギー出射手段とを備えており、
    前記活性エネルギーは、前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との並び方向に関して前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との間の空間を通過し、
    前記インク及び前記画質向上液の両方に、活性エネルギーが照射されることによって硬化する硬化性物質を有していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 着色剤を含むインク及び前記着色剤を凝集または析出させる成分を含む画質向上液を記録媒体に吐出して、当該記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記インクを吐出する一又は複数の吐出口を含むインク吐出手段と、
    前記画質向上液を吐出する一又は複数の吐出口を含む画質向上液吐出手段と、
    活性エネルギーを出射するエネルギー出射手段とを備えており、
    前記活性エネルギーは、前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との並び方向に関して前記インク吐出手段と前記画質向上液吐出手段との間の空間を通過し、
    前記インク及び前記画質向上液の少なくとも一方は、活性エネルギーが照射されることによって硬化する硬化性物質を有しており、
    前記エネルギー出射手段は、前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段のいずれかが駆動される時から、前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段の駆動が終了した後、前記インク吐出手段から発生したインクミスト及び前記画質向上液吐出手段から発生した画質向上液ミストを硬化させ終わるまでの間、前記活性エネルギーを出射することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段と対向する領域に記録媒体を搬送する搬送機構をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記エネルギー出射手段から出射される活性エネルギーが、前記空間のうち、前記インク吐出手段と前記搬送機構との間の第1領域と前記画質向上液吐出手段と前記搬送機構との間の第2領域との間を通過することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記エネルギー出射手段から出射される活性エネルギー照射領域の前記並び方向に直交する方向における長さは、前記第1及び第2領域の前記並び方向に直交する方向における幅よりも長いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記インク吐出手段は、前記画質向上液吐出手段から吐出される前記画質向上液が着弾した記録媒体に、前記インクを吐出することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記エネルギー出射手段から出射される活性エネルギーの光路上にあって前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段よりも記録媒体に近接しており、前記活性エネルギーを透過させない遮蔽部材をさらに備えており、
    前記遮蔽部材は、前記画質向上液吐出手段の前記画質向上液の吐出方向に関して、前記記録媒体から最も離れた部分が前記インク吐出手段及び前記画質向上液吐出手段よりも前記記録媒体に近いことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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