JP5126208B2 - 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、圧電アクチュエータの製造方法、及び液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、圧電アクチュエータの製造方法、及び液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電層の表面上に形成された焼成電極層及び圧電層との間に焼成電極層を挟むように形成された焼成金属端子を備えた圧電アクチュエータ、及びこれを備えた液体吐出ヘッド、並びに圧電アクチュエータ及び液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
一般に、複数の吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドには、吐出口に繋がっている圧力室内の液体に吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータが備えられている(例えば、特許文献1参照)。かかる圧電アクチュエータは、例えば、PZTなどの圧電層と、各吐出口に繋がっている複数の圧力室に跨って配置されており且つ所定電位に保持される共通電極と、複数の圧力室にそれぞれ対向する位置において共通電極との間で圧電層を挟むように配置された複数の個別電極と有している。個別電極上には、配線部材が接続される金属端子が形成されている。配線部材を介して個別電極へ電圧が印加されると、個別電極と共通電極との間に電位差が生じる。その結果、圧電層の形状が変化すると共に圧力室の容積も変化し、圧力室内の液体が加圧され、吐出口から液体が吐出されるようになっている。
特開2009−078564号公報
しかしながら、上述のような圧電アクチュエータにおいては、圧電アクチュエータを吐出口及び圧力室を含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットに取り付ける際や、圧電アクチュエータに配線部材を取り付ける際に加わる力などによって、クラックが発生することがある。金属端子から共通電極に繋がるクラックが発生した場合には、金属端子から金属イオンが共通電極に移動するマイグレーションが生じ、絶縁劣化が引き起こされる。その結果、この金属端子が形成された個別電極と対向する圧力室に繋がる吐出口は、液体を吐出することができなくなる。
そこで、本発明の目的は、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックによる電気的な不具合を抑制することができる圧電アクチュエータ、及びこれを備えた液体吐出ヘッド、並びに圧電アクチュエータ及び液体吐出ヘッドの製造方法を提供することである。
第1の発明の圧電アクチュエータは、液体を吐出する吐出口及び前記吐出口に連通した圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に積層され、前記圧力室内の液体に前記吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを有する液体吐出ヘッドに用いられる圧電アクチュエータであって、前記一表面に積層される圧電層と、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向する位置に、前記圧電層の表面上に焼成によって前記圧力室毎に形成された複数の焼成電極層と、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室と対向しない位置に、前記複数の焼成電極層のそれぞれと電気的に接続され且つ前記圧電層との間に前記焼成電極層を挟むように焼成によって形成された、外部端子との接点となる複数の焼成金属端子と、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室と対向しない位置に、前記圧電層と前記焼成金属端子との間に蒸着によって前記焼成金属端子毎に形成された複数の蒸着金属層とを備えている。
この圧電アクチュエータによると、クラックが発生しても、蒸着金属層を境にその伝搬を抑制することができる。したがって、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。したがって、焼成金属端子に安価な銀系材料を採用したとしても、焼成金属端子を構成する元素(特に、金属)のマイグレーションに伴う圧電アクチュエータの絶縁劣化が発生する確率を低下させることができる。また、クラックの発生しやすい大型の圧電層について、クラックが発生しても蒸着金属層を境にその伝搬を抑制し、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。
第2の発明の圧電アクチュエータでは、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子が前記蒸着金属層に包含されていることが好ましい。この圧電アクチュエータによると、焼成金属端子が蒸着金属層を介さずに圧電層と接触することがなくなるので、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのをより確実に抑制することができる。
第3の発明の圧電アクチュエータでは、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子が前記焼成電極層に包含されていることが好ましい。この圧電アクチュエータによると、焼成電極層が緩衝材となって圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのをさらに抑制することができる。
第4の発明の圧電アクチュエータでは、前記蒸着金属層が、前記圧電層と前記焼成電極層とに挟まれてよい。の発明の圧電アクチュエータでは、前記焼成金属端子と前記焼成電極層との間に焼成金属層が焼成によって形成されており、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子が前記焼成金属層に包含されており且つ前記焼成金属層が前記蒸着金属層に包含されていることが好ましい。第5の発明の圧電アクチュエータによると、焼成金属層を形成した場合において、焼成金属層を起点として圧電層に達するクラックが発生するのを蒸着金属層によって抑制することができる。
第6の発明の圧電アクチュエータによると、前記焼成電極層は、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき、前記表面と直交する方向から見て、前記圧力室と対向する主電極部と、前記主電極部と電気的に接続すると共に前記圧力室と対向しない端子形成部とを有し、前記蒸着金属層、前記端子形成部、前記焼成金属層、及び前記焼成金属端子が、前記表面と直交する方向から見て円形形状を有すると共に、前記圧電層の上に同軸上に積層されており、前記焼成金属端子が、銀を主成分とするペーストを焼成することで形成されてよい。の発明の圧電アクチュエータでは、前記蒸着金属層が、Ti、Ni、及びCrから選択されたいずれかからなることが好ましい。第7の発明の圧電アクチュエータによると、蒸着金属層によるクラックの伝搬抑制効果を高めることができる。
また、第の発明の圧電アクチュエータでは、前記複数の焼成電極層と前記圧電層を挟んで対向する共通電極層をさらに備えていてもよい。
上述の第の発明の圧電アクチュエータによると、クラックの発生しやすい大型の圧電層について、クラックが発生しても蒸着金属層を境にその伝搬を抑制し、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。
の発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する吐出口及び前記吐出口に連通した圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記複数の焼成電極層が複数の前記圧力室のそれぞれと対向し、前記複数の焼成電極層のそれぞれと電気的に接続された前記複数の焼成金属端子及び前記複数の蒸着金属層が前記流路ユニットの前記圧力室以外の部分と対向すると共に、前記複数の焼成金属端子が前記流路ユニットとは反対方向に突出するように、前記流路ユニットに取り付けられた第の発明の圧電アクチュエータとを備えている。
この液体吐出ヘッドによると、クラックが発生しても、蒸着金属層を境にその伝搬を抑制することができる。したがって、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。したがって、焼成金属端子に安価な銀系材料を採用したとしても、焼成金属端子を構成する元素(特に、金属)のマイグレーションに伴う圧電アクチュエータの絶縁劣化が発生する確率を低下させることができる。また、クラックの発生しやすい大型の圧電層について、クラックが発生しても蒸着金属層を境にその伝搬を抑制し、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。
10の発明の液体吐出ヘッドでは、前記複数の蒸着金属層が、前記複数の圧力室と対向していないことが好ましい。この液体吐出ヘッドによると、液体吐出に伴う圧電層の駆動に蒸着金属層が影響を与えることがほとんどなくなる。
第1の発明の圧電アクチュエータの製造方法は、液体を吐出する吐出口及び前記吐出口に連通した圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に積層され、前記圧力室内の液体に前記吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを有する液体吐出ヘッドに用いられる圧電アクチュエータの製造方法であって、前記一表面に積層される圧電層を焼成によって形成する工程と、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向しない位置に、前記圧電層の表面上に複数の蒸着金属層を蒸着によって前記圧力室毎に形成する工程と、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向する位置に、前記圧電層の前記表面上に複数の焼成電極層を焼成によって前記圧力室毎に形成する工程と、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向しない位置に、前記蒸着金属層上に、前記複数の焼成電極層のそれぞれと電気的に接続され且つ前記圧電層との間に前記焼成電極層を挟むように、外部端子との接点となる複数の焼成金属端子を焼成によって形成する工程とを備えている。
この圧電アクチュエータの製造方法によると、クラックが発生しても、蒸着金属層を境にその伝搬を抑制することができる。したがって、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。したがって、焼成金属端子に安価な銀系材料を採用したとしても、焼成金属端子を構成する元素(特に、金属)のマイグレーションに伴う圧電アクチュエータの絶縁劣化が発生する確率を低下させることができる。また、クラックの発生しやすい大型の圧電層について、クラックが発生しても蒸着金属層を境にその伝搬を抑制し、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。
第1の発明の圧電アクチュエータの製造方法では、前記焼成金属端子を形成する工程において、前記表面と直交する方向から見て、前記蒸着金属層に包含されるように前記焼成金属端子を形成することが好ましい。この圧電アクチュエータの製造方法によると、焼成金属端子が蒸着金属層を介さずに圧電層と接触することがなくなるので、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのをより確実に抑制することができる。
第1の発明の圧電アクチュエータの製造方法では、前記焼成金属端子を形成する工程において、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成電極層に包含されるように前記焼成金属端子を形成することが好ましい。この圧電アクチュエータの製造方法によると、焼成電極層が緩衝材となって圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのをさらに抑制することができる。
第14の発明の圧電アクチュエータの製造方法では、前記焼成電極層を形成する工程において、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき、前記表面と直交する方向から見て、前記圧力室と対向する主電極部と、前記主電極部と電気的に接続すると共に前記圧力室と対向しない端子形成部とを有するように、前記焼成電極層を形成し、前記蒸着金属層を形成する工程において、前記圧電層と前記焼成電極層とに挟まれるように、前記蒸着金属層を形成してよい。第1の発明の圧電アクチュエータの製造方法では、前記焼成電極層を形成する工程と前記焼成金属端子を形成する工程との間に、焼成金属層を焼成によって形成する工程をさらに備えており、前記焼成金属層を形成する工程において、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子を包含すると共に前記蒸着金属層に包含されるように前記焼成金属層を形成することが好ましい。第15の発明の圧電アクチュエータの製造方法によると、焼成金属層を形成した場合において、焼成金属層を起点として圧電層に達するクラックが発生するのを蒸着金属層によって抑制することができる。第16の発明の圧電アクチュエータの製造方法では、前記蒸着金属層を形成する工程において、Ti、Ni、及びCrから選択されたいずれかからなる前記蒸着金属層を形成し、前記焼成金属端子を形成する工程において、銀を主成分とするペーストを焼成することで、前記焼成金属端子を形成してよい。
第1の発明の液体吐出ヘッドの製造方法では、液体が吐出される吐出口及び一表面に形成された圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に積層され、前記圧力室内の液体に前記吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを有する液体吐出ヘッドの製造方法である。そして、前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットの前記一表面に積層したときに前記一表面に積層される圧電層の表面上に前記圧力室のそれぞれに対応する複数の蒸着金属層を蒸着によって形成する工程、前記圧電層の前記表面上に前記圧力室のそれぞれに対応する複数の焼成電極層を焼成によって形成する工程、及び前記蒸着金属層上に外部端子との接点となる凸状の複数の焼成金属端子を焼成によって形成する工程を含む前記圧電アクチュエータを形成する工程と、塗布された熱硬化性接着剤を介して前記複数の焼成電極層が前記圧力室のそれぞれと対向し、前記複数の蒸着金属層が前記流路ユニットの前記圧力室以外の部分と対向し、且つ前記複数の焼成金属端子が前記流路ユニットの前記圧力室以外の部分と対向するように前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットの前記一表面に積層する工程と、前記圧電アクチュエータと前記流路ユニットとを互いに近づく方向に加圧しながら加熱して、前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットに固定する工程とを備えている。さらに、前記焼成金属端子の形成工程において、前記焼成金属端子が前記圧電層との間に前記焼成電極層を挟むとともに、前記圧電層の前記表面と直交する方向から見たときに、前記焼成金属端子が前記蒸着金属層に包含されるように前記焼成金属端子を形成するとともに、前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットに固定する工程において、凸状の前記焼成金属端子の先端に対して、前記蒸着金属層に向かう圧力を加える。
この液体吐出ヘッドの製造方法によると、クラックが発生しても、蒸着金属層を境にその伝搬を抑制することができる。したがって、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。したがって、焼成金属端子に安価な銀系材料を採用したとしても、焼成金属端子を構成する元素(特に、金属)のマイグレーションに伴う圧電アクチュエータの絶縁劣化が発生する確率を低下させることができる。また、クラックの発生しやすい大型の圧電層について、クラックが発生しても蒸着金属層を境にその伝搬を抑制し、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。
上述のように、本発明の圧電アクチュエータ、及びこれを備えた液体吐出ヘッド、並びに圧電アクチュエータ及び液体吐出ヘッドの製造方法では、クラックが発生しても、蒸着金属層を境にその伝搬を抑制することができる。したがって、圧電層と焼成金属端子とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。したがって、焼成金属端子に安価な銀系材料を採用したとしても、焼成金属端子を構成する元素(特に、金属)のマイグレーションに伴う圧電アクチュエータの絶縁劣化が発生する確率を低下させることができる。
本発明の実施形態にかかるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示すインクジェットヘッドの幅方向に沿った断面図である。 図1に示すヘッド本体の平面図である。 図2に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図4に示すV−V線断面図である。 (a)は、図5に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。(b)は、個別電極を示す平面図である。 図5に示すヘッド本体の製造工程を示す断面図であり、(a)は、金属層を形成する工程、(b)は個別電極を形成する工程、(c)は、ランドを形成する工程、(d)は、バンプを形成する工程、(e)は、アクチュエータユニットを流路ユニットに固定する工程を示す。 図6に示すアクチュエータユニットの製造工程を示す平面図であり、(a)は、金属層が形成された状態、(b)は個別電極が形成された状態、(c)は、ランドが形成された状態、(d)は、バンプが形成された状態を示す。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のインクジェットヘッド1は、図1に示すインクジェットプリンタ101に組み込まれている。プリンタ101は、直方体形状の筐体101aを有し、筐体101a内には、上方から下方にインクを吐出する4つのインクジェットヘッド1、用紙Pを搬送する搬送機構16、用紙Pを給紙する給紙ユニット101b、及びインクを貯留するタンクユニット101cが配設されている。これら機構部と干渉しない位置には、各機構部の動作を司る制御部100が配置されている。また、筐体101aの天板上部には、用紙Pが排出される排紙部15が設けられている。
4つのインクジェットヘッド1は、いずれも主走査方向に長尺な略直方体形状を有しており、用紙Pの搬送方向(副走査方向)に沿って配列されて固定されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタであり、搬送方向と主走査方向とは互いに直交する関係にある。
各インクジェットヘッド1は、複数の吐出口108(図4及び図5参照)が形成されたヘッド本体2を有している。吐出口108は、ヘッド本体2の下面である吐出面2aに開口しており、吐出面2aは、搬送される用紙Pに対して所定間隔を介して対向する。各吐出口108からは、制御部100の制御によってインクが吐出されて、用紙Pの上面に画像が形成されることになる。
搬送機構16は、2つのベルトローラ6、7と、搬送ベルト8と、テンションローラ10と、プラテン18とを有している。搬送ベルト8は、両ローラ6、7の間に巻回されたエンドレスのベルトであり、テンションローラ10によってテンションが付加されている。プラテン18は、搬送ベルト8の内側領域に配置され、インクジェットヘッド1と対向する位置において、画像形成に適した間隔を作って搬送ベルト8を支持している。ベルトローラ7は、図示しないモータによって図1中時計回りに回転駆動される駆動ローラであって、搬送ベルト8を走行させる。ベルトローラ6は、搬送ベルト8が走行することによって回転する従動ローラである。これにより、搬送機構16は、搬送ベルト8上に載置された用紙Pを図1中左方から右方(搬送方向)に搬送することができる。
給紙ユニット101bは、筐体101aに対して着脱可能に配置されており、給紙トレイ11と、給紙ローラ12とを有している。給紙トレイ11は、上方に向かって開口した箱形状を有しており、複数枚の用紙Pが積層された状態で収納される。給紙ローラ12は、制御部100の制御によって給紙トレイ11の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド13a、13bに沿って送りローラ対14により搬送機構16へと送られる。
タンクユニット101cは、内部に4つのインクタンク17を収納している。インクタンク17は、タンクユニット101cに対して着脱可能に装着されている。各インクタンク17には、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインクが貯留されており、対応するインクジェットヘッド1にインクチューブ(不図示)を介してインクが供給される。
プリンタ101の内部には、図1に示すように、黒矢印に沿う搬送経路が形成されている。全体として、左右が反転したS字状の経路である。下方の給紙ユニット101bから給紙された用紙Pは、4つのインクジェットヘッド1の正面を通過する際に、順に制御部100の制御によってインクが吐出され、上面に所望のカラー画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送機構16から送り出される。さらに、用紙Pは、ガイド29a、29bに沿って送りローラ対28より筐体101aの上部に形成された排出口22から排紙部15へと排出される。
次に、図2〜図6を参照しつつ、インクジェットヘッド1について詳細に説明する。なお、図4では、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
4つのインクジェットヘッド1は、いずれも同じ構造を有している。図2に示すように、インクジェットヘッド1は、流路ユニット9とアクチュエータユニット21とを含むヘッド本体2、ヘッド本体2にインクを供給するリザーバユニット71、及び電子部品が実装された制御基板54の積層体であって、制御基板54とアクチュエータユニット21とが平型柔軟基板(COF:Chip On Film)50によって電気的に接続されている。流路ユニット9上には、カバー体(サイドカバー53及びヘッドカバー55)が配置されている。流路ユニット9の上面とカバー体とが作る空間内には、アクチュエータユニット21、リザーバユニット71、COF50、制御基板54等が収納されており、外部からインクミストが侵入することがない。
リザーバユニット71は、4枚のプレート91〜94が積層された流路部材であり、流路ユニット9に供給されるインクが一時的に貯留される。リザーバユニット71の内部には、外部からインクが供給されるインクリザーバ61、及び、インクリザーバ61から分岐した10個のインク流出流路62が形成されている。なお、図2においては、1つのインク流出流路62のみが表れている。プレート93には、インク溜まりであるインクリザーバ61が形成されている。また、プレート94の下面には、10個の凸部94aが形成されており、各凸部94aの先端面にはインク流出流路62が開口している。凸部94aの先端面は流路ユニット9の上面9aに接合されており、リザーバユニット71と流路ユニット9とのインク流路同士が連通している。また、プレート94の下面の凸部94aによって画定された凹部が流路ユニット9との間に空隙を作り、4つのアクチュエータユニット21がこの空隙内に配置されている。
COF50は、一端がアクチュエータユニット21の上面に接続され、他端が制御基板54のコネクタ54aに接続されている。COF50の途中部には、ドライバIC52が実装されている。ドライバIC52は、図2に示すように、サイドカバー53の内壁面に当接されている。本実施形態では、サイドカバー53は金属製の板材であり、ドライバIC52に対する放熱板でもある。
次に、ヘッド本体2について説明する。ヘッド本体2は、図3に示すように、流路ユニット9と、流路ユニット9の上面9aに固定された4つのアクチュエータユニット21とを含んでいる。
流路ユニット9は、9枚のプレート122〜130が積層された流路部材であり、リザーバユニット71のプレート94とほぼ同じサイズと形状を有している。各プレート122〜130は、主走査方向に長尺で、矩形の平面形状を有する。積層体の内部には、上面9aのインク供給口105bから下面(吐出面2a)の吐出口108に至るインク流路が形成されている。インク流路は、図3〜5に示すように、一端がインク供給口105bに連通するマニホールド流路105、マニホールド流路105から分岐した副マニホールド流路105a、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を介して吐出口108に至る複数の個別インク流路132からなる。図4に示すように、上面9aには、10個のインク供給口105bの他に、マトリクス状に配置された多数の圧力室110が開口している。本実施形態では、圧力室110及びインク供給口105bは、プレート122を貫通する孔やその開口として形成されている。吐出面2aには、圧力室110と同数の吐出口108がマトリクス状に開口している。
ここで、流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。リザーバユニット71からインク供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分配される。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路132に流れ込み、絞りとして機能するアパーチャ112及び圧力室110を介して吐出口108に至る。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図3に示すように、4つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう主走査方向に千鳥状に配置されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は主走査方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は搬送方向に互いにオーバーラップしている。
図6(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる3枚の圧電層41〜43から構成されている。最上層の圧電層41の表面には、複数の圧力室110にそれぞれ対向して、個別電極35(焼成金属層)が形成されている。圧電層41とその下側の圧電層42との間には、シート全面に形成された共通電極34(共通電極層)が介在している。
個別電極35は、図6(b)に示すように、圧力室110に対向配置された主電極部35a、主電極部35aから引き出された接続部35b、及び接続部35bの先端に形成された端子形成部35cから構成されている。主電極部35aは、圧力室110とほぼ相似の形状を有し、平面視で一回り小さい略菱形である。接続部35bは、主電極部35aの一方の鋭角部から引き出され、その先端部は圧力室110と対向しない。端子形成部35cは、平面形状が円形である。本実施形態では、端子形成部35cも圧力室110と対向していない。
個別電極35は、Auを主成分とする導電性ペーストを焼成することによって形成される。個別電極35の材料としては、Auの他、Ag、Ag−Pdなどの金属微粒子が挙げられ、これを含有するペーストにして用いる。
また、各端子形成部35cと圧電層41との間には、金属層36(蒸着金属層)が形成されている。金属層36は、端子形成部35cよりも一回り大きく、平面形状は円形である。このように、圧電層41上には、金属層36と端子形成部35cとが順に積層されている。本実施の形態では、金属層36も圧力室110と対向していない。なお、金属層36は、Ti、Ni、又はCrのいずれかを蒸着材とする真空蒸着法により形成される。金属層36の形成方法としては、真空蒸着法に限らず、その他の物理蒸着法(PVD)又は化学蒸着法(CVD)を用いてもよい。
さらに、各端子形成部35c上には、ランド37が形成されている。ランド37は、端子形成部35cよりも一回り小さく、平面形状は円形である。なお、ランド37は、Ag−Pdを主成分とする導電性ペーストを焼成することによって形成される。ランド37の材料としては、Ag−Pdの他、Ag、Auなどの金属微粒子が挙げられ、これを含有するペーストにして用いる。
加えて、各ランド37上には、Agを含む金属材料からなる凸状のバンプ38が形成されている。バンプ38は、ランド37よりも一回り小さく、平面形状は円形である。外形形状は、図6(a)に示すように、半球状である。このように、圧電層41上には、金属層36、端子形成部35c、ランド37及びバンプ38がほぼ同軸上に積層されている。図6(b)に示すように、平面視で、バンプ38はランド37に包含され、ランド37は端子形成部35cに包含され、端子形成部35cは金属層36に包含されている。なお、バンプ38は、Agを主成分とする導電性ペーストを焼成することで形成される。バンプ38の材料としては、Ag以外に、Au、Ag−Pdなどの金属微粒子が挙げられ、これを含有するペーストとして用いる。
バンプ38は、COF50の端子との接点である。これにより、個別電極35はバンプ38を介してドライバIC52の出力端子とそれぞれ個別に接続され、COF50の配線を通じて駆動信号が選択的に供給される。個別電極35に駆動信号が供給されると、個別電極35に対応したアクチュエータユニット21の部分は独立して変形できる。個別電極35に重なる部分は、個別のアクチュエータとして機能する。このように、アクチュエータユニット21は、一体型の駆動素子群であって、圧力室110と同数のアクチュエータが作り込まれている。
アクチュエータユニット21は、最上層の圧電層41だけが厚み方向に分極されている。圧電層41の個別電極35及び共通電極34で挟まれた部分(活性部)が、電界印加で変位する。活性部は、d31、d33、d15から選ばれる少なくとも1つの振動モードで変位する。本実施の形態では、活性部は、d31の振動モードで変位する。また、圧電層42、43の個別電極35に対向した部分(非活性部)は、電界を印加しても変形しない。このような組み合わせの各アクチュエータは、所謂ユニモルフタイプの圧電素子である。
ここで、アクチュエータユニット21の駆動方法について説明する。共通電極34はすべての圧力室110に対応する領域において等しく基準電位が付与されるように、グランドに接続されている。これに対して、個別電極35を正又は負の所定電位にして活性部に分極方向の電界を印加すると、活性部は圧電横効果により分極方向と直交する方向(面方向)に縮む。一方、圧電層42、43は電界が印加されても自発的には変形しないので、上層の圧電層41と下層の圧電層42、43との間で面方向への歪みに差が生じる。この歪みの差によって、圧電層41〜43全体が圧力室110に向けて凸に変形しようとする(ユニモルフ変形)。
ここで、圧電層41〜43は圧力室110を区画するキャビティプレート122の上面に固定されているので、活性部に対応する領域(個別のアクチュエータ)が圧力室110に向かって凸になるように変形する。このとき、圧力室110の容積が低下し、圧力室110内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、吐出口108からインク滴が吐出される。その後、個別電極35を共通電極34と同じ電位に戻すと、活性部に対応する領域は元の形状になって圧力室110の容積が元の容積に戻り、マニホールド流路105から圧力室110内にインクが吸い込まれる。
他の駆動方法として、予め個別電極35を共通電極34と異なる電位にしておき、吐出要求がある毎に個別電極35を共通電極34と一旦同じ電位とし、その後所定の時間が経過したところで再び個別電極35を共通電極34と異なる電位にすることもできる。この場合は、初期状態において、活性部に対応する領域が圧力室110に向かって凸に変形している。吐出要求があると、個別電極35が共通電極34と同じ電位になるタイミングで、活性部に対応する領域が平坦な形状になり、圧力室110の容積が初期状態と比較して増加する。このとき、マニホールド流路105から圧力室110内にインクが吸い込まれる。その後、再び個別電極35を共通電極34と異なる電位にしたタイミングで、活性部に対応する領域が圧力室110に向かって凸に変形するので、圧力室110の容積低下によりインクへの圧力が上昇し、インクが吐出される。
次に、図7、及び図8を参照しつつ、ヘッド本体2の製造方法の一例について説明する。ヘッド本体2を製造するには、流路ユニット9とアクチュエータユニット21とを別々に作成し、その後これらを接着剤で組み付ける。アクチュエータユニット21を製造する際には、まず、積層体の圧電層41〜43を形成する。圧電層41〜43の形成に際して、圧電セラミックスの粉末を用いて所定の形状・サイズを有したグリーンシートを形成する。圧電層41のために、グリーンシートの周縁部に複数の貫通孔を形成する。圧電層42のために、グリーンシート上にスクリーン印刷で共通電極パターンを形成する。共通電極パターンは、グリーンシートの上面のほぼ全体を占める。続いて、この電極パターン付きのグリーンシートを挟むようにして、2枚のグリーンシートを積層して3枚のグリーンシートからなる圧電層41〜43の前駆体を形成する。電極パターン上には、貫通孔を持つグリーンシートが積層される。貫通孔は、共通電極パターンに対して開口している。前駆体の形成後、貫通孔内に導電性ペーストを充填する。例えば、Ag−Pd系のペーストが用いられる。そして、この前駆体を脱脂及び焼成(例えば、900〜1000℃)することで、圧電層41〜43とする。
次に、図7(a)に示すように、マスク160を用いて、真空蒸着法により金属層36を形成する。具体的には、公知の真空蒸着装置を用いて金属層36を形成する。まず、装置の真空チャンバ内に、圧電層41の表面がマスク160で覆われた焼成済み圧電層41〜43を支持し、蒸着源としてTi、Ni、又はCrのペレットを圧電層41〜43に対向してセットする。真空チャンバ内の真空度が10−3〜10−4Paに到達したところで、ペレットを抵抗加熱や電子ビーム加熱により蒸発させる。マスク160には、円形の開口161がマトリクス状に形成されている。蒸発粒子は真空チャンバ内を直線的に飛翔するので、圧電層41の上面には、金属層36が開口161と同じ平面視円形状に形成される。蒸着金属膜は、純度が高く柔軟性も高い。
続いて、図7(b)に示すように、スクリーン印刷によって、圧電層41の表面に電極配列パターンを形成する。印刷用のマスク170には、個別電極35(主電極部35a、接続部35b、及び端子形成部35c)に対応する形状の開口171がマトリクス状に形成されている。印刷に先立ち、マスク170の端子形成部35cの部分が金属層36に包含されるように、マスク170を圧電層41〜43に位置合わせする。印刷には、Au系の導電性ペーストが用いられる。印刷の後、500〜1000℃程度で焼成する。これにより、図8(b)に示すように、マスクパターンに倣った個別電極35が形成される。個別電極35の端子形成部35cは平面視で金属層36に包含されており、接続部35bの一部及び端子形成部35cは金属層36上に重畳される。主電極部35a及び接続部35bの残りの部分は圧電層41の表面に形成される。なお、本実施形態においては、個別電極35の厚みは0.1〜1μm程度である。
さらに、図7(c)に示すように、スクリーン印刷によって、端子形成部35c上に電極配列パターンを形成する。印刷用のマスク180には、ランド37に対応する円形の開口181に加え、共通電極用のランドに対応する開口(不図示)も形成されている。ランド37対応の開口181はマトリクス状に配置され、共通電極用のランド対応の開口は、ランド37用の開口181を四方から取り囲んで配置されている。共通電極用のランド対応の開口は、台形の平行対向辺に沿って細長い。印刷に先立ち、マスク181のランド37に対応する部分が端子形成部35cに包含されるように、マスク181を圧電層41〜43に位置合わせする。このとき、共通電極用のランド対応の開口は、圧電層41の貫通孔に対向する。印刷には、Ag−Pd系のペーストが用いられる。印刷の後、500〜1000℃程度で焼成する。これにより、図8(c)に示すように、マスクパターンに倣ったランド37が形成される。ランド37は平面視で個別電極35の端子形成部35cに包含されている。図示はしないが、共通電極用のランドは、圧電層41の貫通孔内に充填されている導電体上に重畳されて、共通電極34と電気的に接続される。なお、本実施形態においては、ランド37の厚みは10μm程度である。
さらに、図7(d)に示すように、スクリーン印刷によって、ランド37上に電極配列パターンを形成する。印刷用のマスク190には、バンプ38に対応する円形の開口191に加え、共通電極用バンプに対応する開口も形成されている。両バンプ対応の開口は、両ランド対応の開口と同様に配置されている。サイズは、各ランドの開口に比べて一回り小さい。印刷に先立ち、マスク190のバンプ38に対応する部分がランド37に包含されるように、マスク190を圧電層41〜43に位置合わせする。このとき、共通電極用バンプ対応の開口は、圧電層41の貫通孔に対向する。印刷には、Ag系の導電性ペーストが用いられる。印刷の後、100〜200℃程度で焼成する。この焼成によって、電極配列パターンが硬化する。これにより、図8(d)に示すように、マスクパターンに倣ったバンプ38が形成される。バンプ38は平面視でランド37に包含されている。なお、本実施の形態では、バンプ38の圧電層41の表面からの高さは50μm程度となっている。
上述のように、圧電層41の表面に金属層36、個別電極35、ランド37、及びバンプ38を形成することで、アクチュエータユニット21が完成する。アクチュエータユニット21とは別に、流路ユニット9が、プレート122〜130の積層と互いの接合とにより作製される。接合には、熱硬化性接着剤が用いられる。続いて、図7(e)に示すように熱硬化性接着剤(図示せず)を介して、アクチュエータユニット21を流路ユニット9の上面9aに積層する。このとき、アクチュエータユニット21と流路ユニット9とは、各個別電極35の主電極部35aが圧力室110に対向し、各金属層36が圧力室110と対向しないように位置合わせされる。このとき、平面視で金属層36に包含される端子形成部35c、ランド37、及びバンプ38は、いずれも圧力室110と対向しない。
そして、治具150によって凸状のバンプ38の先端に対して金属層36に向かう圧力を加えることで、アクチュエータユニット21と流路ユニット9とを互いに近づく方向に加圧しながら加熱する。これにより、アクチュエータユニット21が流路ユニット9に固定されてヘッド本体2が完成する。
ここで、インクジェットヘッド1を構成するリザーバユニット71、COF50、制御基板54、及びカバー体(サイドカバー53及びヘッドカバー55)は、別途それぞれの作製手順に従って用意される。
上述のヘッド本体2に対して、COF50がアクチュエータユニット21と接合されるように取り付けられる。COF50の接合領域には、ドライバIC52の各出力端子に繋がる接合端子が配置されている。接合は、接合端子を対応するバンプ38に加圧しながら加熱(例えば、200℃程度)して行われる。このときの接合部の形態は、例えば、接合端子がバンプ38と半田で接合されていても良いし、互いに当接する接合端子とバンプ38の周囲が熱硬化性接着剤で被覆されていても良い。もちろん、これら2つを組み合わせた形態であっても良い。
これに続いて、リザーバユニット71がヘッド本体2に対して接合される。この接合に際して、リザーバユニット71のプレート94に形成された凸部94aが、ヘッド本体2のインク供給口105bと対向配置される。両者の接合は、間に挟んだ熱硬化性接着剤で行われる。
さらに、リザーバユニット71の上方に制御基板54を配設し、制御基板54上のコネクタ54aにCOF50の他端を繋ぐ。最後に、カバー体を流路ユニット9上に配置する。このとき、サイドカバー53は、その内壁面にドライバICが当接するように配置される。また、カバー体と流路ユニット9との境界及びカバー53、55同士の境界が、シリコンからなるポッティング剤で封止される。以上でインクジェットヘッド1が完成する。
以上のように、本実施形態のインクジェットヘッド1に備えられたアクチュエータユニット21では、圧電層41の表面に焼成によって形成された個別電極35と、個別電極35と電気的に接続され且つ圧電層41との間に個別電極35を挟むように焼成によって形成された金属端子であるバンプ38と、圧電層41とバンプ38との間に蒸着によって形成された金属層36とを備えている。したがって、クラックが発生しても、金属層36を境にその伝搬を抑制することができる。よって、圧電層41とバンプ38とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。その結果、バンプ38に安価な銀系材料を採用したとしても、バンプ38を構成する銀元素のマイグレーションに伴うアクチュエータユニット21の絶縁劣化が発生する確率を低下させることができる。
また、本実施形態のインクジェットヘッド1では、平面視でバンプ38は金属層36に包含されている。したがって、バンプ38が金属層36を介さずに圧電層41と接触することがなくなるので、圧電層41とバンプ38とに跨るクラックが発生するのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態のインクジェットヘッド1では、平面視でバンプ38は個別電極35に包含されている。したがって、個別電極35が緩衝材となって圧電層41とバンプ38とに跨るクラックが発生するのをさらに抑制することができる。
さらに、本実施形態のインクジェットヘッド1では、バンプ38と個別電極35との間に金属層であるランド37が焼成により形成されており、平面視でバンプ38がランド37に包含されており、且つランド37が金属層36に包含されている。したがって、ランド37を起点として圧電層41に達するクラックが発生するのを金属層36によって抑制することができる。
加えて、本実施形態のインクジェットヘッド1では、金属層36がTi、Ni、又はCrのいずれかからなる。したがって、金属層36によるクラックの伝搬抑制効果を高めることができる。
さらに、本実施形態のインクジェットヘッド1では、圧電層41の表面上に複数の個別電極35が形成されており、これら複数の個別電極35のそれぞれについてバンプ38及び金属層36が設けられている。また、複数の個別電極35と圧電層41を挟んで対向する共通電極34を備えている。したがって、クラックの発生しやすい大型の圧電層について、クラックが発生しても金属層36を境にその伝搬を抑制し、圧電層41とバンプ38とに跨るクラックが発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態のインクジェットヘッド1では、複数の金属層36が複数の圧力室110と対向していない。したがって、インクを吐出させる際の圧電層41〜43における圧力室110に対向する部分の変形が、金属層36によって阻害されることがほとんどなくなる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、圧電層41の表面に金属層36が形成されており、金属層36上に個別電極35の接続部35bの一部及び端子形成部35cが重畳されている場合について説明したがこれには限定されない。すなわち、金属層36は圧電層41とバンプ38との間に形成されていればよく、個別電極35と金属層36との上下関係が逆転し、個別電極35全体が圧電層41の表面に形成されており、個別電極の端子形成部35c上に金属層36が重畳されていてもよい。
さらに、上述の実施形態では、平面視でバンプ38が個別電極35及び金属層36に包含されている場合について説明したがこれには限定されない。バンプ38は、個別電極35に包含されておらず、金属層36のみに包含されていてもよい。
加えて、上述の実施形態では、平面視でバンプ38がランド37に包含されており且つランド37が金属層36に包含されている場合について説明したが、ランド37が形成されていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、金属層36がTi、Ni、又はCrのいずれかからなる場合について説明したが、金属層36は蒸着によって形成されるものであれば、上記以外の金属物質からなるものであってもよい。
また、上述の実施形態では、アクチュエータユニット21は、1層が活性層を含み、全体で3層の圧電層からなる積層体として説明したが、例えば、圧電層43を含まない2層からなる積層体であっても良い。あるいは、アクチュエータユニット21は、4層以上の多層からなる積層体であっても良い。この場合、活性層を含む層が複数層あっても良い。
また、上述の実施形態では、本発明を吐出口108からインクを吐出するインクジェットヘッド1に適用した例について説明したが、インク以外の液体を吐出する液体吐出ヘッドに本発明を適用することも可能である。さらには、種々の装置の駆動部を駆動するための圧電アクチュエータに本発明を適用することも可能である。
2 ヘッド本体(液体吐出ヘッド)
9 流路ユニット
21 アクチュエータユニット(圧電アクチュエータ)
35 個別電極(焼成電極層)
36 金属層(蒸着金属層)
37 ランド(焼成金属層)
38 バンプ(焼成金属端子)
41〜43 圧電層
34 共通電極(共通電極層)
108 吐出口
110 圧力室
132 個別インク流路(個別液体流路)

Claims (17)

  1. 液体を吐出する吐出口及び前記吐出口に連通した圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に積層され、前記圧力室内の液体に前記吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを有する液体吐出ヘッドに用いられる圧電アクチュエータであって、
    前記一表面に積層される圧電層と、
    前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向する位置に、前記圧電層の表面上に焼成によって前記圧力室毎に形成された複数の焼成電極層と、
    前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室と対向しない位置に、前記複数の焼成電極層のそれぞれと電気的に接続され且つ前記圧電層との間に前記焼成電極層を挟むように焼成によって形成された、外部端子との接点となる複数の焼成金属端子と、
    前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室と対向しない位置に、前記圧電層と前記焼成金属端子との間に蒸着によって前記焼成金属端子毎に形成された複数の蒸着金属層とを備えていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子が前記蒸着金属層に包含されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子が前記焼成電極層に包含されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記蒸着金属層が、前記圧電層と前記焼成電極層とに挟まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記焼成金属端子と前記焼成電極層との間に焼成金属層が焼成によって形成されており、
    前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子が前記焼成金属層に包含されており且つ前記焼成金属層が前記蒸着金属層に包含されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 前記焼成電極層は、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき、前記表面と直交する方向から見て、前記圧力室と対向する主電極部と、前記主電極部と電気的に接続すると共に前記圧力室と対向しない端子形成部とを有し、
    前記蒸着金属層、前記端子形成部、前記焼成金属層、及び前記焼成金属端子が、前記表面と直交する方向から見て円形形状を有すると共に、前記圧電層の上に同軸上に積層されており、
    前記焼成金属端子が、銀を主成分とするペーストを焼成することで形成されていることを特徴とする請求項5に記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記蒸着金属層が、Ti、Ni、及びCrから選択されたいずれかからなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  8. 前記複数の焼成電極層と前記圧電層を挟んで対向する共通電極層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  9. 液体を吐出する吐出口及び前記吐出口に連通した圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、
    前記複数の焼成電極層が複数の前記圧力室のそれぞれと対向し、前記複数の焼成電極層のそれぞれと電気的に接続された前記複数の焼成金属端子及び前記複数の蒸着金属層が前記流路ユニットの前記圧力室以外の部分と対向すると共に、前記複数の焼成金属端子が前記流路ユニットとは反対方向に突出するように、前記流路ユニットに取り付けられた請求項に記載の圧電アクチュエータとを備えていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  10. 前記複数の蒸着金属層が、前記複数の圧力室と対向していないことを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 液体を吐出する吐出口及び前記吐出口に連通した圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に積層され、前記圧力室内の液体に前記吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを有する液体吐出ヘッドに用いられる圧電アクチュエータの製造方法であって、
    前記一表面に積層される圧電層を焼成によって形成する工程と、
    前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向しない位置に、前記圧電層の表面上に複数の蒸着金属層を蒸着によって前記圧力室毎に形成する工程と、
    前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向する位置に、前記圧電層の前記表面上に複数の焼成電極層を焼成によって前記圧力室毎に形成する工程と、
    前記圧電層が前記一表面に積層されたとき前記圧力室のそれぞれと対向しない位置に、前記蒸着金属層上に、前記複数の焼成電極層のそれぞれと電気的に接続され且つ前記圧電層との間に前記焼成電極層を挟むように、外部端子との接点となる複数の焼成金属端子を焼成によって形成する工程とを備えていることを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法。
  12. 前記焼成金属端子を形成する工程において、前記表面と直交する方向から見て、前記蒸着金属層に包含されるように前記焼成金属端子を形成することを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  13. 前記焼成金属端子を形成する工程において、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成電極層に包含されるように前記焼成金属端子を形成することを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  14. 前記焼成電極層を形成する工程において、前記圧電層が前記一表面に積層されたとき、前記表面と直交する方向から見て、前記圧力室と対向する主電極部と、前記主電極部と電気的に接続すると共に前記圧力室と対向しない端子形成部とを有するように、前記焼成電極層を形成し、
    前記蒸着金属層を形成する工程において、前記圧電層と前記焼成電極層とに挟まれるように、前記蒸着金属層を形成することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  15. 前記焼成電極層を形成する工程と前記焼成金属端子を形成する工程との間に、焼成金属層を焼成によって形成する工程をさらに備えており、
    前記焼成金属層を形成する工程において、前記表面と直交する方向から見て、前記焼成金属端子を包含すると共に前記蒸着金属層に包含されるように前記焼成金属層を形成することを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  16. 前記蒸着金属層を形成する工程において、Ti、Ni、及びCrから選択されたいずれかからなる前記蒸着金属層を形成し、
    前記焼成金属端子を形成する工程において、銀を主成分とするペーストを焼成することで、前記焼成金属端子を形成することを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  17. 液体が吐出される吐出口及び一表面に形成された圧力室をそれぞれ含む複数の個別液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に積層され、前記圧力室内の液体に前記吐出口からの吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを有する液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットの前記一表面に積層したときに前記一表面に積層される圧電層の表面上に前記圧力室のそれぞれに対応する複数の蒸着金属層を蒸着によって形成する工程、前記圧電層の前記表面上に前記圧力室のそれぞれに対応する複数の焼成電極層を焼成によって形成する工程、及び前記蒸着金属層上に外部端子との接点となる凸状の複数の焼成金属端子を焼成によって形成する工程を含む前記圧電アクチュエータを形成する工程と、
    塗布された熱硬化性接着剤を介して前記複数の焼成電極層が前記圧力室のそれぞれと対向し、前記複数の蒸着金属層が前記流路ユニットの前記圧力室以外の部分と対向し、且つ前記複数の焼成金属端子が前記流路ユニットの前記圧力室以外の部分と対向するように前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットの前記一表面に積層する工程と、
    前記圧電アクチュエータと前記流路ユニットとを互いに近づく方向に加圧しながら加熱して、前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットに固定する工程とを備え、
    前記焼成金属端子の形成工程において、
    前記焼成金属端子が前記圧電層との間に前記焼成電極層を挟むとともに、前記圧電層の前記表面と直交する方向から見たときに、前記焼成金属端子が前記蒸着金属層に包含されるように前記焼成金属端子を形成するとともに、
    前記圧電アクチュエータを前記流路ユニットに固定する工程において、
    凸状の前記焼成金属端子の先端に対して、前記蒸着金属層に向かう圧力を加えることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
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