JP5126184B2 - 車両用エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エンジンの制御装置に関するものである。
従来より、車両に搭載されたエンジンからの排気の空燃比を理論空燃比(ストイキ)で安定させるように燃料噴射量をフィードバック制御することで、排気浄化触媒の処理性能を高め、排気性能を向上させる技術が知られている。しかしながら、排気空燃比は様々な要因による外乱の影響を受けるため、実際にストイキで安定させることは容易ではない。
ここで、排気空燃比の外乱となる要因としては、例えば、キャニスタからパージされた蒸発燃料(キャニスタパージ燃料)や、オイル中の燃料(オイル希釈燃料)が蒸発し吸気系に流入することや、ブレーキ倍力装置のマスターシリンダから新気が吸気系に流入することなどが挙げられる。
つまり、上記のフィードバック制御により排気空燃比をストイキで安定させていたとしても、吸気系へ蒸発燃料が流入することで排気空燃比は突発的にリッチ化し、或いは、吸気系へ新気が流入することで排気空燃比は突発的にリーン化してしまうのである。
なお、このような外乱が生じた際における燃料噴射量の制御に関する技術を示す文献としては、例えば、以下の特許文献1および2が挙げられる。
特開2007−270772号公報 特開2007−32324号公報
しかしながら、上述したような空燃比の外乱に対応すべく、フィードバック制御を行ったとしても、理論上の燃料噴射補正量と、実際上の燃料噴射補正量との間で差異が生じる場合があり、その結果、空燃比を一定に保つことが困難になってしまうという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、より正確なエンジン制御を実現することが出来る、車両用エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用エンジンの制御装置(請求項1)は、エンジンの実空燃比を検出する空燃比検出手段と、外乱の影響を反映するパラメータに応じて、該エンジンに設けられた燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量の目標推定値である目標推定噴射量補正量を設定する目標推定噴射量補正量設定手段と、該空燃比検出手段により検出された該実空燃比に応じて、該燃料噴射手段からの燃料噴射量の実補正量を演算する実噴射量補正量演算手段と、該燃料噴射手段からの目標燃料噴射量の単位期間当たりの変更量である空燃比補正ゲインを設定する空燃比補正ゲイン設定手段と、該目標推定噴射量補正量設定手段により設定された該目標推定噴射量補正量および該空燃比補正ゲイン設定手段により設定された該空燃比補正ゲインに基づき、該燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量の実際値を推定した推定噴射量補正量を設定する推定噴射量補正量設定手段と、該実噴射量補正量演算手段によって演算された該実補正量および該推定噴射量補正量設定手段によって推定された該推定噴射量補正量に基づき、外乱の影響を排除した該燃料噴射量の補正量である正規補正量を演算する正規補正量演算手段と、該正規補正量演算手段により演算された該正規補正量を用いて該エンジンを制御するエンジン作動制御手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の車両用エンジンの制御装置(請求項2)は、請求項1記載の内容において、該推定噴射量補正量設定手段は、前回設定された該推定噴射量補正量の前回値に対し該空燃比補正ゲイン設定手段により設定された該空燃比補正ゲインを増減することで該推定噴射量補正量の今回値を算出することを特徴としている。
また、本発明の車両用エンジンの制御装置(請求項3)は、請求項2記載の内容において、該推定噴射量補正量設定手段により設定された該推定噴射量補正量の前回値と該目標推定噴射量補正量設定手段によって設定された該目標推定噴射量補正量とが実質的に一致した場合に一致条件が成立したと判定する一致判定手段とをさらに備え、該推定噴射量補正量設定手段は、該一致判定手段により該一致条件が成立したと判定された場合には、該目標推定噴射量補正量を該推定噴射量補正量の今回推定値として設定することを特徴としている。
また、本発明の車両用エンジンの制御装置(請求項4)は、請求項3記載の内容において、該一致判定手段は、該推定噴射量補正量と該目標推定噴射量補正量との差である補正量偏差を演算し、該空燃比補正ゲイン設定手段により設定された該空燃比補正ゲインが、該補正量偏差を超えると、該推定噴射量補正量と該目標推定噴射量補正量とが実質的に一致したと判定することを特徴としている。
本発明の車両用エンジンの制御装置によれば、より正確なエンジン制御を実現することが出来る。(請求項1)
また、推定噴射量補正量の前回設定値に対し空燃比補正ゲインを増減することで、迅速かつ正確に推定噴射量補正量の今回設定値を得ることが出来る。(請求項2)
また、推定噴射量補正量の設定値が目標推定噴射量補正量に対してオーバシュートすることを防ぐことが出来る。(請求項3)
また、空燃比補正ゲインが補正係数偏差を超えたか否かという比較的簡易な判定条件により、推定噴射量補正量と目標推定噴射量補正量とが実質的に一致したか否かという判定を行なうことが出来る。(請求項4)
本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置の全体構成を示す、模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置の動作を示す、模式的なフローチャートであって、メインルーチンを示す。 本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置の動作を示す、模式的なフローチャートであって、サブルーチンを示す。 本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置の動作を示す、模式的なタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置の動作を示す、模式的なタイムチャートであって、図4の一部を拡大したものである。 本発明の一実施形態の変形例に係る車両用エンジンの制御装置の動作を示す、模式的なタイムチャートである。
図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10のエンジンルーム11には、主にシリンダブロック13とシリンダヘッド14とから成るエンジン12が設けられている。なお、このエンジン12は、アルコールとガソリンとを混合した混合燃料を主燃料としている。したがって、この車両10は、FFV(Flexible Fuel Vehicle)とも呼ばれる。
エンジン12のシリンダブロック13の底部には、エンジンオイル40を溜めるオイルパン37が設けられている。
シリンダヘッド14には、シリンダ20の燃焼室17に連通する吸気ポート15および排気ポート16が形成されている。
吸気ポート15と燃焼室17との間には吸気バルブ18が設けられている。
排気ポート16と燃焼室17との間には排気バルブ19が設けられている。
吸気ポート15には吸気マニホールド21が接続され、排気ポート16には排気マニホールド25が接続されている。
また、吸気ポート15にはインジェクタ(燃料噴射手段)22が設けられ、吸気ポート15内に混合燃料を噴射することが出来るようになっている。
また、吸気マニホールド21の上流端には、スロットルバルブ23を有するスロットルボディ24が接続されている。さらに、このスロットルボディ24の上流端には、エアフィルタ39を有する吸気通路26が接続されている。
また、吸気通路26内にはエアフローセンサ27が設けられている。このエアフローセンサ27は、エアフィルタ39によってろ過され、スロットルバルブ23を通過する新気の流量Qinを検出するものである。なお、このエアフローセンサ27による検出結果Qinは、後述するECU(Electronic Control Unit)60によって読み込まれるようになっている。
スロットルバルブ23は、その開度θTHを変更することで、新気流量Qinを変更するものである。なお、このスロットルバルブ23は図示しないモータアクチュエータによって駆動される、いわゆる、電子制御式スロットルバルブである。また、スロットルバルブ23の開度θTHは、スロットルボディ24に設けられたスロットルバルブ開度センサ28によって検出されるようになっている。なお、このスロットルバルブ開度センサ28による検出結果θTHも、ECU60によって読み込まれるようになっている。
また、吸気マニホールド21に形成されたサージタンク29と、シリンダヘッド14の上端部とは、蒸発燃料通路31により接続されている。
この蒸発燃料通路31は、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14内に存する蒸発燃料EGASをサージタンクへ戻すものであって、その入口にはPCVバルブ(Positive Crankcase Ventilation valve)32が設けられている。
このPCVバルブ32は、シリンダヘッド14と蒸発燃料通路31との間に設けられたワンウェイバルブであって、以下の式(1)として示す開放条件、即ち、蒸発燃料通路31の出口が接続された吸気マニホールド21のサージタンク29内における気圧PSTと蒸発燃料通路31の入口が接続されたシリンダヘッド14内の気圧PCHとの間の気圧差ΔPが、気圧差閾値ΔPthを超えたという条件が満たされると、開放されるように調整されている。
ST −PCH = ΔP > ΔPth ・・・ (1)
ここで、蒸発燃料EGASは、ピストン30のピストンリング(図示略)とシリンダライナ33との間から漏れ出た未燃燃料や、オイル中に混入した燃料(いわゆる、オイル希釈燃料)が蒸発したものである。そして、この蒸発燃料EGASは、大気に対する質量比(即ち、大気に対する比重)が小さいため、エンジン12内の上方、即ち、シリンダヘッド14内の上端部に集まるようになっている。
したがって、上記の開放条件が成立しPCVバルブ32が開放されると、蒸発燃料EGASは、シリンダヘッド14から蒸発燃料通路31を通って負圧となっているサージタンク29へ流入し、その後、スロットルバルブ23を通過した新気とともに吸気ポート15へ流入するようになっている。
エンジン12には、クランクシャフト35の角度θCRを検出するクランク角度センサ34が設けられている。なお、このクランク角度センサ34による検出結果θCRは、ECU60によって読み込まれるようになっている。
また、エンジン12には、冷却水温度TWAを検出する水温センサ41と、エンジンオイル40の温度TOIを検出するオイル温度センサ42とが設けられている。なお、水温センサ41による検出結果TWAと、オイル温度センサ42による検出結果TOIとは、いずれもECU60によって読み込まれるようになっている。
また、エンジン12には、排気マニホールド25が設けられている。また、この排気マニホールド25の下流には前段触媒36および後段触媒(図示略)が接続されている。
また、この排気マニホールド25には、LAFS(Linear Air-Fuel ratio Sensor,全領域空燃比センサ)38が設けられている。このLAFS38は、排気中の実酸素濃度を排気空燃比AFとしてリーン領域からリッチ領域まで連続的に検出するものであって、検出結果AFはECU60によって読み込まれるようになっている。
そして、この車両10には、ECU60が設けられている。このECU60は、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit),メモリおよびインタフェースを有する電子制御ユニットである。
また、このECU60のメモリには、いずれもソフトウェアとして、基本燃料噴射量設定部(基本燃料噴射量設定部)61,目標推定噴射量補正係数演算部(目標推定噴射量補正量演算手段)62,実噴射量補正係数演算部(実噴射量補正量演算手段)63,推定噴射量補正係数設定(推定噴射量補正量設定手段)64,一致判定部(一致判定手段)65,空燃比補正ゲイン設定部(空燃比補正ゲイン設定手段)66,正規補正量演算部(正規補正量演算手段)67およびエンジン作動制御部(燃料噴射制御手段)68が記録されている。
これらのうち、基本燃料噴射量設定部61は、インジェクタ22により噴射される燃料の基本的な噴射量(基本燃料噴射量)FINJbを設定するものである。より具体的に、この基本燃料噴射量設定部61は、クランク角度センサ34によって検出されたクランクシャフト角度θCRに基づいてエンジン回転数Neを演算するとともに、スロットルバルブ開度センサ28によって検出されたスロットルバルブ開度θTHを読み込み、さらに、エアフローセンサ27によって検出された新気流量Qinを読み込むようになっている。
そして、この基本燃料噴射量設定部61は、エンジン回転数Ne,スロットルバルブ開度θTHおよび新気流量Qinに応じて基本燃料噴射量FINJbを設定するようになっている。
目標推定噴射量補正係数演算部62は、水温センサ41によって検出された冷却水温度TWAおよびオイル温センサ42によって検出されたオイル温度TOIを読み込み、これらの冷却水温度TWAおよびオイル温度TOIに基づいて目標推定噴射量補正係数(目標推定噴射量補正量)KINJemを設定するものである。なお、この目標推定噴射量補正係数KINJemは、実排気空燃比AFをストイキに一致させるためには、理論上、基本燃料噴射量FINJbをどの程度補正すればよいのかを示す補正係数である。
実噴射量補正係数演算部63は、LAFS38により検出された実空燃比AFaに応じて、インジェクタ22による燃料噴射量の実補正量を示す実補正係数KINJaを演算するものである。より具体的に、この実補正係数KINJaは、実空燃比AFaをストイキにするために、どのくらい燃料噴射量を補正するのかを示す値であって、図示しないECU60のメモリに実空燃比AFaに対応するように記録されている。
推定噴射量補正係数設定部64は、基本燃料噴射量設定部61により設定された基本燃料噴射量FINJbの補正量の実際値を推定した値である推定噴射量補正係数(推定噴射量補正量)KINJeを、後述する空燃比補正ゲインGKAFに基づいて設定するものである。
より具体的に、この推定噴射量補正係数設定部64は、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)に対し、後述する空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFを増減することで、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を算出するようになっている。
さらに具体的に、この推定噴射量補正係数設定部64は、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)と目標推定噴射量補正係数KINJeとが実質的に一致したという条件(即ち、一致条件)が成立したことが一致判定部65(後述する)により判定された場合には、下式(1)に示すように、目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)を推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)として設定するようになっている。
INJe(n) = KINJem(n) ・・・(1)
また、この推定噴射量補正係数設定部64は、一致判定部65により一致条件が成立したとの判定がなされなかった場合には、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)に対して空燃比補正ゲインGKAFを加算したり、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)に対して空燃比補正ゲインGKAFを減算したり、するようになっている。
つまり、この推定噴射量補正係数設定部64は、後述する一致判定部65により演算された補正係数偏差DKAFの絶対値が、ECU60のメモリに記録された偏差閾値DKAFthと一致しておらず、且つ、補正係数偏差DKAFが正の値であり、且つ、補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAF以上である場合には、下式(2)を用いて、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を演算するものである。
INJe(n) = KINJe(n-1) −GKAF ・・・(2)
また、この推定噴射量補正係数設定部64は、後述する一致判定部65により演算された補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が、ECU60のメモリに記録された偏差閾値DKAFthと一致しておらず、且つ、補正係数偏差DKAFが負の値であり、且つ、補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が後述する空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFよりも大きい場合、下式(3)を用いて、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を演算するものである。
INJe(n) = KINJe(n-1) +GKAF ・・・(3)
一致判定部65は、以下の式(4)に示すように、推定噴射量補正係数設定部64により演算された推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)と、目標推定噴射量補正係数演算部62により演算された目標推定噴射量補正係数KINJemの今回推定値KINJem(n)との差である補正係数偏差DKAFを演算するものである。
KAF = KINJe (n-1) − KINJem(n) ・・・(4)
また、この一致判定部65は、推定噴射量補正係数設定部64により設定された推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)と目標推定噴射量補正係数設定部62によって設定された目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)とが実質的に一致したと推定することが出来る場合に、上述した「一致条件」が成立したと判定するものである。
より具体的に、この一致判定部65は、空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFが、上述の式(4)によって演算された補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|よりも小さい、即ち、下式(5)の関係が成立した場合は、実噴射補正量KINJe (n)と目標推定噴射補正係数KINJem(n)とが実質的に一致したとは推定せず、したがって、一致条件が満たされたとの判定は行なわないようになっている。
|DKAF| > GKAF ・・・(5)
一方、この一致判定部65は、空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFが、上述の式(4)によって演算された補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|以上になった(即ち、上式(5)の関係が成立しなかった場合に、実噴射補正量KINJe (n)と目標推定噴射補正量KINJem(n)とが実質的に一致したと推定し、一致条件が満たされたとの判定を行なうようになっている。
また、この一致判定部65は、上述の式(4)によって演算された補正係数偏差DKAFが、ECU60のメモリに記録された偏差閾値DKAFthと一致した場合も、実噴射補正量KINJe(n)と目標推定噴射補正量KINJem(n)とが実質的に一致したと推定し、一致条件が満たされたとの判定を行なうようになっている。
空燃比補正ゲイン設定部66は、空燃比補正ゲインGKAFを設定するものである。ここで空燃比補正ゲインGKAFとは、目標燃料噴射量FINJtの所定期間当たりの変更量である。なお、この所定期間は、本実施の形態では1制御サイクルを単位時間とする期間として設定されている。
空燃比補正ゲインGKAFについてもう少し詳しく説明すると、例えば、空燃比補正ゲインGKAFが1である場合に、インジェクタ22に対する目標燃料噴射量FINJtが0.1%ずつ変更されるという設定が基準値(即ち、初期設定)であるとすれば、空燃比補正ゲインGKAFが3である場合、目標燃料噴射量FINJtが0.3%(=0.1[%]×3)ずつ変更されるという設定になる。
そして、空燃比補正ゲイン設定部66は、燃料噴射に対する補正量の実際値(即ち、推定噴射量補正係数KINJe)が目標推定噴射量補正係数KINJemに一致するように、設定した空燃比補正ゲインGKAFずつ推定噴射量補正係数KINJeを変化させるようになっている。
正規補正量演算部67は、インジェクタ22による燃料噴射量の実補正量、即ち、実噴射量補正係数演算部63によって演算された実噴射量補正係数KINJaと、推定噴射量推定部62によって推定された推定噴射量補正係数KINJeとを用いた計算により、外乱の影響を排除した燃料噴射量の補正量である正規補正係数(正規補正量)KINJnを演算するものである。
エンジン作動制御部68は、正規補正量演算部67によって演算された正規補正係数KINJnを用いて、インジェクタ22による燃料噴射制御や、混合燃料中のアルコール濃度を推定する制御を実行するものである。
本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図2のフローチャートに示すように、ステップS10においてECU60が、LAFS38によって検出された実排気空燃比AFをこのLAFS38から読込む。
次に、空燃比補正ゲイン設定部66が、目標燃料噴射量FINJtの単位期間当たりの空燃比変更量である空燃比補正ゲインGKAFを設定する(ステップS11)。
その後、実噴射量補正係数演算部63が、ステップS10において読み込まれた実空燃比AFaに応じて、インジェクタ22による燃料噴射量の実補正量を示す実補正係数KINJaを演算する(ステップS12)。
そして、推定噴射量補正係数設定サブルーチンが実行される(ステップS13)。このサブルーチンについては、図3を用いて説明する。
まず、一致判定部65が、上式(4)に示すように、後述するステップS26〜S28のいずれかにおいて推定噴射量補正係数設定部64により演算された推定噴射量補正係数KINJeの前回値KINJe(n-1)と、目標推定噴射量補正係数演算部62により演算された目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)との差である補正係数偏差DKAFを演算する(ステップS21)。なお、初回の制御サイクルにおいて、このステップS13において用いられる推定噴射量補正係数KINJeの前回値KINJe(n-1)は、ECU60の図示しないメモリに記録された初期値が用いられる。
その後、一致判定部65が、補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が、ECU60のメモリに記録された偏差閾値DKAFth(DKAFth=0)以下であるか否かを判定する(ステップS22)。
ここで、補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が偏差閾値DKAFth以下であると判定された場合(ステップS22のYesルート)、一致判定部65は、実噴射補正量KINJe(n)と目標推定噴射補正量KINJem(n)とが実質的に一致したと推定し、一致条件が満たされたとの判定を行なう(ステップ図示略)。その後、推定噴射量補正係数設定部64が、一致判定部65による一致条件が満たされたとの判定を受け、目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)を推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)として設定する(ステップS27)。
一方、ステップS22において、一致判定部65は、DKAFの絶対値が偏差閾値DKAFthより大きいと判定した場合(ステップS22のNoルート)、DKAFの正負を判定する(ステップS23)。
ここで、一致判定部65は、DKAFが正と判定した場合には(ステップS23のYesルート)、ステップS13において空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFが、ステップS21において一致判定部65により演算された補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|未満になった(即ち、上式(5)の関係が成立した)か否かを判定する(ステップS24)。
ここで、空燃比補正ゲインGKAFが補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|未満である場合(ステップS24のYesルート)、一致判定部65は、推定噴射量補正係数KINJe(n)と目標推定噴射補正係数KINJem(n)とが実質的に一致したとは推定せず、したがって、一致条件が満たされたとの判定は行なわない(ステップ図示略)。その後、一致条件が満たされていないことにより、推定噴射量補正係数設定部64が、上式(2)を用いて、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を設定する(ステップS26)。なお、初回の制御サイクルのステップS26において、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)には、ECU60の図示しないメモリに記録された初期値が代入されるようになっている。
一方、空燃比補正ゲインGKAFが補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|以上である場合(ステップS24のNoルート)、一致判定部65は、実噴射補正量KINJe(n)と目標推定噴射補正係数KINJem(n)とが実質的に一致したと推定し、一致条件が満たされたとの判定を行なう(ステップ図示略)。その後、一致条件が満たされたとの判定が一致判定部65により行なわれたことを受け、推定噴射量補正係数設定部64が、上式(1)を用いて、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を推定する(ステップS27)。
また、ステップS23において、一致判定部65は、補正係数偏差DKAFが負の値である(即ち、補正係数偏差DKAFが偏差閾値DKAFthよりも小さい)と判定した場合には(ステップS23のNoルート)、補正係数偏差DKAFが、ステップS21において一致判定部65により演算された補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|未満になった(即ち、上式(5)の関係が成立した)か否かを判定する(ステップS25)。
ここで、補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が空燃比補正ゲインGKAFよりも大きい場合(ステップS25のYesルート)、一致判定部65は、推定噴射量補正係数KINJe(n)と目標推定噴射補正係数KINJem(n)とが実質的に一致したとは推定せず、したがって、一致条件が満たされたとの判定は行なわない(ステップ図示略)。その後、一致条件が満たされたとの判定が一致判定部65により行なわれなかったことを受け、推定噴射量補正係数設定部64が、上式(3)を用いて、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を設定する(ステップS28)。なお、初回の制御サイクルのステップS28において、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)には、ECU60の図示しないメモリに記録された初期値が代入されるようになっている。
一方、補正係数偏差DKAFの絶対値|DKAF|が空燃比補正ゲインGKAF以下である場合(ステップS25のNoルート)、一致判定部65は、推定噴射量補正係数KINJe(n)と目標推定噴射補正係数KINJem(n)とが実質的に一致したと推定し、一致条件が満たされたとの判定を行なう(ステップ図示略)。その後、一致条件が満たされたとの判定が一致判定部65により行なわれたことを受け、推定噴射量補正係数設定部64が、上式(1)を用いて、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を推定する(ステップS27)。
そして、ステップS26〜S28のいずれかにおいて推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)が推定されると、推定噴射量補正係数推定サブルーチンが終了し、再び、図2に示すメインルーチンに沿って制御が実行される。
つまり、図2に示すように、推定噴射量補正係数推定サブルーチン(ステップS13)が終了すると、その後、正規補正量演算部67が、ステップS12で演算された実補正係数KINJaと、ステップS26〜S28のいずれかで推定された推定噴射量補正係数KINJeの今回値KINJe(n)とを用いた計算により、正規補正係数KINJnを演算する(ステップS14)
その後、エンジン作動制御部68が、ステップS14において演算された正規補正係数KINJnを用いて、インジェクタ22による燃料噴射制御や、混合燃料中のアルコール濃度を推定する制御を実行する(ステップS15)。
このように、様々な要因による外乱の影響を受けて変化する排気空燃比AFがステップS10において検出され、燃料噴射に対する補正量の目標推定値(即ち、目標推定噴射量補正係数KINJem)と推定値(即ち、推定噴射量補正係数KINJe)とが一致しない事態が生じたとしても、本実施形態に係る本発明によれば、推定噴射量補正係数KINJeを速やかに且つ正確に推定することが出来るのである。
ここで、改めて、図4および図5のタイムチャートを用いて、本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置による制御について説明する。なお、これらの図4および図5のタイムチャート、並びに、本実施形態の変形例に係る本発明(後述する)の制御を示すタイムチャートである図6においては、説明の都合上、排気流れによる時間の遅れを実質的に無視しているものとする。
図4中、時点t1においてエンジン12内に存する蒸発燃料EGASが、蒸発燃料通路31およびPCVバルブ32を通じてサージタンク29へ流入すると、図4(E)に示すように、実排気空燃比AFはリッチ化する。
すると、目標推定噴射量補正係数演算部62によりLAFS38からリッチ化した実排気空燃比AFが読み込まれ、図4(B)に示すように、目標推定噴射量補正係数KINJemがリーン方向に調整される。
しかしながら、図4(D)の実線として示すように、目標推定噴射量補正係数KINJemがリーン方向に調整されたとしても、インジェクタ22から実際に噴射される燃料量、即ち、実燃料噴射量FINJaは即座に大幅に変化するのではなく、ある程度の期間(t2〜t5の期間)をかけて徐々に減じられていくのである。
これは、燃料噴射に対する補正量の実際値、即ち、推定噴射量補正係数KINJeは、外乱によって急変する実排気空燃比AFの変化に即座に追従することは出来ず、空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFずつでしか変化することが出来ないことによるものである(図4(C)参照)。
つまり、図4(D)に示すように、インジェクタ22から実際に噴射される燃料量、即ち、実燃料噴射量FINJaを、目標推定噴射量補正係数KINJemに基づいて推定して得たとすると(図4(D)の破線参照)、その推定された燃料噴射量は実際値(図4(D)の実線)とは異なってしまう事態が生じるのである。
これに対して、本実施形態に係る本発明によれば、推定噴射量補正係数KINJeを速やかに且つ正確に推定することが出来るので、蒸発燃料を吸入した場合の実際の燃料噴射量補正係数を得ることが可能となる。燃料噴射量補正係数を使用する他制御を精度良く制御することが可能となる。
ここで、本実施形態に係る本発明においては、推定される推定噴射量補正係数KINJeが目標推定噴射量補正係数KINJemに対してオーバシュートする事態が生じないようになっている点について、図5を用いて説明する。
今回(時点t4)において、推定噴射量補正係数KINJeの前回値KINJe(n-1)と、目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)との差である補正係数偏差DKAFの大きさ(即ち、絶対値|DKAF|)が、空燃比補正ゲイン設定部66により設定された空燃比補正ゲインGKAFよりも大きいことが、この図5から読み取れる。つまり、この図5には、時点tにおいては、図3のフローチャートにおけるステップS24のYesルートに合致した場合の状況が示されている。したがって、この場合、推定噴射量補正係数KINJeの前回値KINJe(n-1)から空燃比補正ゲインGKAFをさらに減じても、時点tにおいては、目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)をオーバシュートすることはない(図3のステップS26)。
一方、時点t6においては、推定噴射量補正係数KINJeの前回値KINJe(n-1)と目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)とが一致しており、したがって、補正係数偏差DKAFがゼロになっている、即ち、補正係数偏差DKAFが偏差閾値DKAFthに一致している。つまり、この図5には、時点t6においては、図3のフローチャートにおけるステップS22のYesルートに合致した場合の状況が示されている。したがって、この場合、推定噴射量補正係数KINJeの前回値KINJe(n-1)から空燃比補正ゲインGKAFをさらに減じることなく、推定噴射量補正係数KINJeの今回値KINJe(n)を目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)に置き換える、換言すれば、推定噴射量補正係数KINJeの今回値KINJe(n)は目標推定噴射量補正係数KINJemの今回値KINJem(n)でクリップされるのである(図3のステップS27)。
このように、本発明の一実施形態に係る車両用エンジンの制御装置によれば、燃料噴射に対する補正量の実際値、即ち、推定噴射量補正係数KINJeを速やかに推定することが出来る。
また、推定噴射量補正係数KINJeの前回推定値KINJe(n-1)に対し空燃比補正ゲインGKAFを増減することで、迅速かつ正確に推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)を推定することが出来る。
また、推定噴射量補正係数KINJeの今回推定値KINJe(n)が目標推定噴射量補正係数KINJemに対してオーバシュートすることを防ぐことが出来る。
また、空燃比補正ゲインGKAFが補正係数偏差DKAFを超えたか否かという比較的簡易な判定条件により、推定噴射補正係数KINJeと目標推定噴射補正量KINJemとが実質的に一致したか否かという判定することが出来る。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。その一例を以下に示す。
上述の実施形態においては、LAFS38により排気の実空燃比AFを検出する場合を例にとって説明したが、これに限定するものではない。例えば、LAFS38に代えてストイキ近傍の空燃比を検出する一般的なOセンサを用いるようにしても良い。
また、PCVバルブ32が閉じられ、蒸発燃料EGASがサージタンク29へ流入しなくなった場合における制御の考え方は、リッチ化していた実排気空燃比AFaがリーン化する、という点を除いて、実施形態の説明において図4および図5を用いて上述したように、閉じていたPCVバルブ32が開いた場合と原則的に同様である。
また、上述の実施形態においては、空燃比補正ゲイン設定部66が、空燃比補正ゲインGKAFを基準値で一定に保った場合について説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、図6に示すように、空燃比補正ゲイン設定部66が、空燃比補正ゲインGKAFを基準値よりも増大させた場合には(図6(A)中時点t参照)、推定噴射量補正係数KINJeの1制御サイクル当たりの変化量も増大する。
この場合、当然に、実燃料噴射量FINJaの1制御サイクル当たりの変化量を、図4(D)に示した場合に比べて大きくすることが可能となり(図6(D)参照)、実排気空燃比AFaを素早くストイキに収束させることが出来る(図6(E)参照)。
また、上述の実施形態においては、オイル温センサ42によりオイル温度TOIを直接的に検出する場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、オイル温度TOIを間接的に推定してもよい。
また、上述の実施形態においては、エンジン12が混合燃料エンジンである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ガソリンエンジンであっても良いし、ディーゼルエンジンであっても良い。
もっとも、エンジン12として混合燃料エンジンを用いた場合には、アルコールとガソリンとの混合燃料のうちどの程度の量のアルコールが含まれているかの推定、即ち、混合燃料中のアルコール濃度を推定することが必要となるが、この場合であっても、推定噴射量補正係数KINJeに基づいて、混合燃料中のアルコール濃度を推定するようにすれば、より高い精度でアルコール濃度を推定することが出来る。
つまり、アルコール濃度の推定を、目標推定噴射量補正係数KINJemに基づいて行なうことも理論上は考えられるものの、空燃比に対する外乱が発生した場合(例えば、蒸発したオイル希釈燃料がエンジン12に流入した場合)、燃料噴射量の補正量は、目標推定値(即ち、目標推定噴射量補正係数KINJem)と実際値(即ち、推定噴射量補正係数KINJe)とが一致しない事態が生じる。
この場合においても、アルコール濃度の推定を、目標推定噴射量補正係数KINJemに基づいて行なうとすれば、その推定精度が低下してしまうため、過剰にアルコール濃度が高い或いは低いとの推定が行われることになってしまう。
これに対して、AFS38によって検出された実排気空燃比AFaに基づいた実補正係数KINJaと、推定噴射量推定部62によって推定された推定噴射量補正係数KINJeとを用いた計算により、外乱の影響を排除した燃料噴射量の補正量である正規補正係数KINJnを求め、この正規補正係数KINJnに基づいたアルコール濃度の推定を行なうことで、その推定精度が低下することを抑制することが出来るのである。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明は、自動車産業や動力出力装置の製造産業などにも利用可能である。
10 車両
12 エンジン
22 インジェクタ(燃料噴射手段)
38 LAFS(実空燃比検出手段)
62 目標推定噴射量補正係数演算部(目標推定噴射量補正係数演算手段)
63 実噴射量補正係数演算部(実噴射量補正量演算手段)
64 推定噴射量補正係数設定部(推定噴射量補正量推定手段)
65 一致判定部(一致判定手段)
66 空燃比補正ゲイン設定部(空燃比補正ゲイン設定手段)
67 正規補正量演算部(正規補正量演算手段)
68 エンジン作動制御部(エンジン作動制御手段)
AFa 実排気空燃比(実空燃比)
INJa 実噴射量補正係数(実補正量)
INJe 推定噴射量補正係数(推定噴射量補正量)
INJem 目標推定噴射量補正係数(目標推定噴射量補正量)
INJn 正規補正係数(正規補正量)
KAF 空燃比補正ゲイン
KAF 補正量偏差

Claims (4)

  1. エンジンの実空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    外乱の影響を反映するパラメータに応じて、該エンジンに設けられた燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量の目標推定値である目標推定噴射量補正量を設定する目標推定噴射量補正量設定手段と、
    該空燃比検出手段により検出された該実空燃比に応じて、該燃料噴射手段からの燃料噴射量の実補正量を演算する実噴射量補正量演算手段と、
    該燃料噴射手段からの目標燃料噴射量の単位期間当たりの変更量である空燃比補正ゲインを設定する空燃比補正ゲイン設定手段と、
    該目標推定噴射量補正量設定手段により設定された該目標推定噴射量補正量および該空燃比補正ゲイン設定手段により設定された該空燃比補正ゲインに基づき、該燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量の実際値を推定した推定噴射量補正量を設定する推定噴射量補正量設定手段と、
    該実噴射量補正量演算手段によって演算された該実補正量および該推定噴射量補正量設定手段によって推定された該推定噴射量補正量に基づき、外乱の影響を排除した該燃料噴射量の補正量である正規補正量を演算する正規補正量演算手段と、
    該正規補正量演算手段により演算された該正規補正量を用いて該エンジンを制御するエンジン作動制御手段とを備える
    ことを特徴とする、エンジンの制御装置。
  2. 該推定噴射量補正量設定手段は、
    前回設定された該推定噴射量補正量の前回値に対し該空燃比補正ゲイン設定手段により設定された該空燃比補正ゲインを増減することで該推定噴射量補正量の今回値を算出する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用エンジンの制御装置。
  3. 該推定噴射量補正量設定手段により設定された該推定噴射量補正量の前回値と該目標推定噴射量補正量設定手段によって設定された該目標推定噴射量補正量とが実質的に一致した場合に一致条件が成立したと判定する一致判定手段とをさらに備え、
    該推定噴射量補正量設定手段は、
    該一致判定手段により該一致条件が成立したと判定された場合には、該目標推定噴射量補正量を該推定噴射量補正量の今回推定値として設定する
    ことを特徴とする、請求項2記載の車両用エンジンの制御装置。
  4. 該一致判定手段は、
    該推定噴射量補正量と該目標推定噴射量補正量との差である補正量偏差を演算し、
    該空燃比補正ゲイン設定手段により設定された該空燃比補正ゲインが、該補正量偏差を超えると、該推定噴射量補正量と該目標推定噴射量補正量とが実質的に一致したと判定する
    ことを特徴とする、請求項3記載の車両用エンジンの制御装置。
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