JP5126117B2 - ブラケット及びフィルタ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラケット及びフィルタ取付構造に関し、さらに詳しくは、センサの取付強度の低下を抑制できると共に、複雑な油路構成であっても型割の単純化によるコスト低減を図ることができ、更に樹脂薄肉化による小型軽量化を図ることができるブラケット及びフィルタ取付構造に関する。
従来より、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットとしてアルミダイカスト製のものが一般に知られている。このブラケットには、例えば、その内部に形成された油路に臨む油圧センサ(金属ネジ)を取り付けるためのネジ穴が切削形成される場合がある。
近年、軽量化等のためにブラケットを従来の金属製から樹脂製に変更することが提案されている。
しかしながら、上記ブラケットの全体を樹脂化する場合、例えば、図11に示すように、樹脂ブラケット103に直接的にセンサ取付用のネジ穴123を切削形成し、そのネジ穴123に油圧センサ124を取り付けると、樹脂ブラケット103ではクリープによる熱変形が大きいため、油圧センサ124の締付けトルクが低下して油圧センサ124が緩み方向に回転してしまう恐れがある。
また、樹脂ブラケット103が複雑な油路構成(例えば、U字状の油路構成)を有する場合、この樹脂ブラケット103に油路構成用の捨て穴102aを設定し、この捨て穴102aを止め栓102bで封止する必要がある。そのため、型割が複雑となり高コストとなってしまう。
さらに、必要な強度を確保するために、樹脂ブラケット103の肉厚が厚くなり、また補強リブ等が多くなり、樹脂化による重量低減のメリットが少なくなる。
また、上記樹脂ブラケット103とシリンダ本体104との間、及び樹脂ブラケット103とオイルフィルタ105との間には、通常、ガスケット128,113を設けることで液密を確保することが一般に行われている。しかし、樹脂ブラケット103ではクリープによる熱変形によりシール部でのオイル漏れが生じてしまう恐れがある。
なお、従来のブラケットとして、シリンダ本体にフィルタボディを1本の中空状の金属ボルトで固定し、金属ボルトの中空部をオイル流路として利用する構造を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、従来の流路管として、インサート成形によりL字状の金属パイプの外周側に樹脂パイプを一体成形してなるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかし、これら従来の技術には、センサを取り付けること及びセンサの取付強度を高めることについて何ら開示及び示唆されていない。
特開2000−274222号公報 特開2006−29264号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、センサの取付強度の低下を抑制できると共に、複雑な油路構成であっても型割の単純化によるコスト低減を図ることができ、更に樹脂薄肉化による小型軽量化を図ることができるブラケット及びフィルタ取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットであって、
油路を形成する金属パイプと、
前記金属パイプの外周側に一体成形される樹脂パイプと、を備え、
前記金属パイプにはセンサ取付用のネジ部が形成されていることを特徴とするブラケット。
2.前記金属パイプの一端側には、前記シリンダ本体と前記ブラケットとの間に設けられるガスケットに接触する接触部が設けられている上記1.記載のブラケット。
3.前記接触部は、前記金属パイプの前記油路を形成する内周面により構成されている上記2.記載のブラケット。
4.前記接触部は、前記金属パイプの一端側に形成されたフランジ部により構成されている上記2.記載のブラケット。
5.前記ネジ部は、バーリングにより形成されている上記1.乃至4.のいずれか一項に記載のブラケット。
6.前記樹脂パイプの一端側には、前記オイルフィルタのケース部材との間で濾過室を形成するハウジング部が一体成形されている上記1.乃至5.のいずれか一項に記載のブラケット。
7.上記1.乃至6.のいずれか一項に記載のブラケットを備え、
前記ブラケットを介してエンジンのシリンダ本体にオイルフィルタが取り付けられていることを特徴とするフィルタ取付構造。
本発明のブラケット及びフィルタ取付構造によると、金属パイプにセンサ取付用のネジ部が形成されているので、ネジ部での熱変形が殆どなく、ネジ部にネジ止めされるセンサの取付強度の低下を抑制できる。また、油路を形成する金属パイプと、この金属パイプの外周側に一体成形される樹脂パイプと、を備えているので、複雑な油路構成であっても捨て穴や止め栓を用いる必要がなく、型割の単純化によるコスト低減を図ることができる。さらに、金属パイプによる強度確保により樹脂パイプの肉厚を薄くでき、ブラケットの小型軽量化を図ることができる。
また、前記金属パイプの一端側に、前記シリンダ本体と前記ブラケットとの間に設けられるガスケットに接触する接触部が設けられている場合は、金属パイプの接触部がガスケットに接触することにより液密が確保される。この金属パイプの接触部は殆ど熱変形しないため、シリンダ本体のブラケット取付部でのオイル漏れを防止することができる。
また、前記接触部が、前記金属パイプの前記油路を形成する内周面により構成されている場合は、金属パイプの内周面を利用して軸シールを構成することができる。そのため、接触部として金属パイプの一端側に複雑な加工を施す必要がない。
また、前記接触部が、前記金属パイプの一端側に形成されたフランジ部により構成されている場合は、金属パイプのフランジ部の一部を利用して面シールを構成することができる。そのため、シリンダ本体にシールのための筒部等を設ける必要がなく、シリンダ本体の構造を簡素化できる。
また、前記ネジ部が、バーリングにより形成されている場合は、金属パイプの肉厚が比較的薄い場合であっても、ネジ部を簡易且つ確実に形成することができる。そのため、金属パイプの肉厚を薄くでき、ブラケットの更なる小型軽量化を図ることができる。
なお、前記ネジ部が、前記金属パイプの内側に向かって突出している場合は、複雑な油路構成であっても金属パイプの全長において任意の位置にネジ部を容易に形成することができる。また、前記ネジ部が、前記金属パイプの外側に向かって突出している場合は、金属パイプの油路にネジ部が突出していないので、その油路を流れるオイルの圧力損失を抑えることができる。
さらに、前記樹脂パイプの一端側に、前記オイルフィルタのケース部材との間で濾過室を形成するハウジング部が一体成形されている場合は、オイルフィルタの構成部品をブラケットの一部で兼用できるため、部品点数を低減して更なるコスト低減を図ることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係るフィルタ取付構造の取付状態を示す縦断面図である。 上記フィルタ取付構造の分解状態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 実施系1に係る金属パイプの要部拡大縦断面図である。 実施例2に係るフィルタ取付構造の取付状態を示す縦断面図である。 上記フィルタ取付構造の分解状態を示す縦断面図である。 図6の要部拡大図である。 その他の形態のネジ部を説明するための説明図である。 その他の形態のブラケットの縦断面図である。 従来のブラケットの縦断面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.ブラケット
本実施形態1.に係るブラケットは、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットであって、以下に述べる金属パイプ及び樹脂パイプを備える。
なお、上記「オイルフィルタ」の種類、構成、形状、大きさ等は特に問わない。また、上記「シリンダ本体」の構成、形状、大きさ、材質等は特に問わない。
上記「金属パイプ」は、油路を形成する限り、その構造、形状、大きさ、材質、本数等は特に問わない。この金属パイプの材質としては、例えば、アルミニウム、鉄等を挙げることができる。
上記金属パイプは、例えば、オイルフィルタでろ過されたオイルをエンジンに戻すための戻し油路を形成する第1金属パイプと、エンジンからオイルフィルタにオイルを送るための送り油路を形成する第2金属パイプとからなることができる。
上記油路は、例えば、1又は2以上の屈曲部を有する屈曲状に形成されていることができる。この油路が屈曲状である場合、金属パイプの形状としては、例えば、U字状、V次状、L字状等のうちの1種又は2種以上の組み合わせ等を挙げることができる。
上記「樹脂パイプ」は、上記金属パイプの外周側に一体成形される限り、その構造、形状、大きさ、材質等は特に問わない。この樹脂パイプは、通常、上記金属パイプをインサート成形して金属パイプの外周側に一体成形される。また、樹脂パイプの材質としては、例えば、ポリアミド(PA)(ナイロン等)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PCV)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)等を挙げることができる。
上記樹脂パイプは、例えば、上記第1金属パイプの外周側に一体成形される第1樹脂パイプと、上記第2金属パイプの外周側に一体成形される第2樹脂パイプとからなることができる。
上記実施形態1.のブラケットでは、上記金属パイプにはセンサ取付用のネジ部が形成されている。
上記ネジ部は、例えば、バーリングにより形成されていることができる。この場合、ネジ部としては、例えば、(1)金属パイプの内側に向かって突出している形態(例えば、図1参照)、(2)金属パイプの外側に向かって突出している形態(例えば、図9参照)等を挙げることができる。上記(1)(2)形態では、上記ネジ部は、例えば、円筒部の内周側に雌ネジを形成してなることができる。
上記センサとしては、例えば、油圧の大きさを検出するセンサ、油圧の有無を検出するセンサ等を挙げることができる。
上記実施形態1.のブラケットとしては、例えば、(1)金属パイプの一端側に、シリンダ本体とブラケットとの間に設けられるガスケットに接触する接触部が設けられている形態、(2)金属パイプの他端側に、オイルフィルタとブラケットとの間に設けられるガスケットと接触する接触部が設けられている形態等のうちの1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。上記(1)(2)形態によると、金属パイプの接触部がガスケットに接触することにより液密が確保される。この金属パイプの接触部は殆ど熱変形しないため、シリンダ本体又はオイルフィルタのブラケット取付部でのオイル漏れを防止することができる。
上記(1)(2)形態において、上記金属パイプの接触部としては、例えば、(a)接触部が、金属パイプの油路を形成する内周面により構成されている形態(例えば、図3参照)、(b)接触部が、金属パイプの一端側に形成されたフランジ部により構成されている形態(例えば、図8参照)等を挙げることができる。上記(a)形態では、通常、シリンダ本体又はオイルフィルタのブラケット取付部に設けられた筒部が金属パイプ内に挿入され、この筒部の外周面と金属パイプの内周面との間がガスケットにより軸シールされる。また、上記(b)形態では、通常、シリンダ本体又はオイルフィルタのブラケット取付部に設けられたシール面が金属パイプのフランジ部に接触して、このシール面と金属パイプのフランジ部との間がガスケットにより面シールされる。
上記(1)形態では、上記ガスケットは、例えば、シリンダ本体側に設けられていてもよいし、ブラケット側にもうけられていてもよい。また、上記(2)形態では、上記ガスケットは、例えば、オイルフィルタ側に設けられていてもよいし、ブラケット側に設けられていてもよい。
上記(1)(2)形態において、上記ガスケットとしては、例えば、Oリング、メタル中空Oリング、ゴムガスケット、メタルガスケット、リップパッキン、オイルシール等を挙げることができる。
上記実施形態1.のブラケットとしては、例えば、(1)樹脂パイプの一端側に、オイルフィルタのケース部材との間で濾過室を形成するハウジング部が一体成形されている形態(例えば、図1参照)、(2)樹脂パイプの一端側に、オイルフィルタを構成し且つ濾過室を形成する一対のケース部材のうちの一方のケース部材に装着される装着部が一体成形されている形態(例えば、図10参照)等を挙げることができる。
上記(1)形態では、例えば、上記ハウジング部は、オイルフィルタのケース部材に着脱自在に装着されることができる。
上記(2)形態では、例えば、上記装着部は、オイルフィルタの一方のケース部材に着脱自在に装着されることができる。
2.フィルタ取付構造
本実施形態2.に係るフィルタ取付構造は、上記実施形態1.のブラケットを備え、前記ブラケットを介して前記エンジンのシリンダ本体に前記オイルフィルタが取り付けられていることを特徴とする。
3.ブラケットの製造方法
本実施形態3.に係るブラケットの製造方法は、上記実施形態1.のブラケットの製造方法であって、前記油路を形成する前記金属パイプにセンサ取付用の前記ネジ部を形成する工程と、前記ネジ部が形成された前記金属パイプをインサート成形して、該金属パイプの外周側に前記樹脂パイプを一体成形する工程と、を備えることを特徴とする。
以下、図面を用いて実施例1及び2により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
(1)フィルタ取付構造の構成
本実施例1に係るフィルタ取付構造1は、図1及び2に示すように、ブラケット3を介してエンジンのシリンダ本体4にオイルフィルタ5が取り付けられている。このオイルフィルタ5は、エレメント交換型のオイルフィルタであり、後述するブラケット3のハウジング部が螺合されるケース部材7と、このケース部材7とハウジング部との間に形成される濾過室8内に収容されるフィルタエレメント9と、を備えている。このフィルタエレメント9は、濾材10と、この濾材10を外周側に装着してなる円筒状のプロテクタ11と、を備えている。このプロテクタ11の一端側には、後述する第1金属パイプに挿入される筒状の油路連結部11aが形成されている。この油路連結部11aの外周側にはOリング13(本発明に係る「ガスケット」として例示する。)が装着されている。
(2)ブラケットの構成
本実施例1に係るブラケット3は、第1金属パイプ15、第2金属パイプ16、第1樹脂パイプ17及び第2樹脂パイプ18を備えている。
上記第1金属パイプ15は、オイルフィルタ5からエンジンにオイルを戻すための戻し油路20を形成する金属パイプである。この第1金属パイプ15は、アルミニウム製であり、全体として略U字状に形成されている。また、この第1金属パイプ15の主要部分は、その内径が約15mmに設定され、その外径が約16mmに設定されている。したがって、第1金属パイプ15の肉厚は約0.5mmとなっている。
また、上記第1金属パイプ15にはセンサ取付用のネジ部23が形成されている。このネジ部23は、バーリングにより形成されており、図5に示すように、第1金属パイプ15の内側に向かって突出する円筒部23aの内周側に雌ネジ23bを形成してなされている。具体的には、第1金属パイプ15に形成された穴を内側に向かってパンチで円筒状に広げ、その円筒部23aの内周側にタップで雌ネジ23bを形成してネジ部23が形成される。
なお、本実施例では、上記ネジ部23に取り付けられるセンサとして、油圧の有無を検出する油圧スイッチ24を採用するものとする。
上記第2金属パイプ16は、エンジンからオイルフィルタ5にオイルを送るための送り油路21を形成する金属パイプである。この第2金属パイプ16は、アルミニウム製であり、全体として略U字状に形成されている。また、この第2金属パイプ16の主要部分は、その内径が約15mmに設定され、その外径が約16mmに設定されている。したがって、第2金属パイプ15の肉厚は約0.5mmとなっている。
また、上記第1及び第2金属パイプ15,16の一端側(シリンダ本体側)には、図1及び2に示すように、シリンダ本体4に形成された筒部26,27が挿入されるようになっている。これら各筒部26,27には油路26a,27aが形成されている。また、各筒部26,27の外周側にはOリング28(本発明に係る「ガスケット」として例示する。)が装着されている。そして、上記第1及び第2金属パイプ15,16の一端側(シリンダ本体側)の内周面がOリング28に接触する接触部19となっている。そして、接触部19がOリング28に接触(圧接)して、シリンダ本体4とブラケット3との間が軸シールされている。また、第1金属パイプ15の他端側(オイルフィルタ側)の内周面が油路連結部11aのOリング13に接触(圧接)して、オイルフィルタ5とブラケット3との間が軸シールされている。
上記第1樹脂パイプ17は、第1金属パイプ15の外周側に一体成形されている。この第1樹脂パイプ17は、ナイロン製であり、全体として略U字状に形成されている。この第1樹脂パイプ17は、その内径が約16mmに設定され、その外径が約19mmに設定されている。したがって、第1樹脂パイプ17の肉厚は約1.5mmとなっている。
上記第2樹脂パイプ18は、第2金属パイプ16の外周側に一体成形されている。この第2樹脂パイプ18は、ナイロン製であり、全体として略U字状に形成されている。この第2樹脂パイプ18は、その内径が約16mmに設定され、その外径が約20mmに設定されている。したがって、第2樹脂パイプ18の肉厚は約2mmとなっている。
上記第1及び第2樹脂パイプ17,18の一端側には、筒状のハウジング部29が一体成形されている。このハウジング部29の内周面には、ケース部材7の外周面に形成された雄ネジ7aに螺合する雌ネジ29aが形成されている。これら雄ネジ7a及び雌ネジ29aの螺合によって、ブラケット3のハウジング部29がオイルフィルタ5のケース部材7に着脱自在に取り付けられている。
次に、上記構成のブラケット3の製造方法について説明する。
先ず、予め屈曲成形された第1及び第2金属パイプ15,16を用意する。この第1金属パイプ15の一部にバーリングによりネジ部23を形成する。次に、これら第1及び第2金属パイプ15,16を、図示しない成形装置の型内にセットしてインサート成形を行う。すると、第1及び第2金属パイプ15,16の外周側に第1及び第2樹脂パイプ17,18が一体成形されたブラケット3が得られることとなる。
(3)フィルタ取付構造の作用
次に、上記構成のフィルタ取付構造1の作用について説明する。
エンジンの駆動によりオイルポンプ(図示省略)が作動すると、図1に示すように、シリンダ本体4の油路27a及びブラケット3の送り油路21を介してエンジン内のオイルがオイルフィルタ5の濾過室8のダスティ側に供給される。その後、フィルタエレメント9により濾過された濾過室8のクリーン側のオイルは、ブラケット3の戻し油路20及びシリンダ本体4の油路26aを介してエンジンに戻される。
一方、フィルタエレメント9の交換時には、ブラケット3に対してケース部材7を緩め方向に回して取り外す。これにより、プロテクタ11が第1金属パイプ15から抜き出され、ブラケット3からオイルフィルタ3が取り外される。これにより、プロテクタ11に装着された濾材10を交換することができる。
(3)実施例1の効果
以上より、本実施例1のブラケット3によると、第1金属パイプ15にセンサ取付用のネジ部23が形成されているので、ネジ部23での熱変形が殆どなく、ネジ部23にネジ止めされる油圧スイッチ24の取付強度の低下を抑制できる。また、油路20,21を形成する第1及び第2金属パイプ15,16と、これら第1及び第2金属パイプ15,16の外周側に一体成形される第1及び第2樹脂パイプ17,18と、を備えているので、複雑な油路構成であっても捨て穴や止め栓を用いる必要がなく、型割の単純化によるコスト低減を図ることができる。さらに、第1及び第2金属パイプ15,16による強度確保により第1及び第2樹脂パイプ17,18の肉厚を薄くでき、また補強リブを低減でき、ブラケット3の小型軽量化を図ることができる。特に、従来のように全体が樹脂製のブラケット103(図11参照)では、樹脂ブラケットの肉厚が約2.5〜3mmとなるが、上記実施例1では、第1金属パイプ15及び第1樹脂パイプ17の合計の肉厚が約2mmであり、第2金属パイプ16及び第2樹脂パイプ18の合計の肉厚が約2mmであり、小型軽量化が図られている。
また、本実施例1では、第1及び第2金属パイプ15,16の一端側に、シリンダ本体4とブラケット3との間に設けられるOリング28に接触する接触部19が設けられているので、第1及び第2金属パイプ15、16の接触部19がOリング28に接触することにより液密が確保される。この第1及び第2金属パイプ15,16の接触部19は殆ど熱変形しないため、シリンダ本体4のブラケット取付部でのオイル漏れを防止することができる。
また、本実施例1では、接触部19が、第1及び第2金属パイプ15,16の油路20,21を形成する内周面により構成されているので、第1及び第2金属パイプ15,16の内周面を利用して軸シールを構成することができる。そのため、接触部19として金属パイプ15,16の一端側に複雑な加工を施す必要がない。
また、本実施例1では、ネジ部23がバーリングにより形成されているので、第1金属パイプ15の肉厚が比較的薄い場合であっても、ネジ部23を簡易且つ確実に形成することができる。そのため、第1金属パイプ15の肉厚を薄くでき、ブラケット3の更なる小型軽量化を図ることができる。
また、本実施例1では、ネジ部23が第1金属パイプ15の内側に向かって突出しているので、複雑な油路構成であっても第1金属パイプ15の全長において任意の位置にネジ部23を容易に形成することができる。
さらに、本実施例1では、第1及び第2樹脂パイプ17,18の一端側に、オイルフィルタ5のケース部材7との間で濾過室8を形成するハウジング部29が一体成形されているので、オイルフィルタ5の構成部品をブラケット3の一部で兼用でき、部品点数を低減してコスト低減を図ることができる。
<実施例2>
次に、実施例2に係るフィルタ取付構造31について説明する。なお、本実施例2において、上記実施例1のフィルタ取付構造1と同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、以下に相違点について詳説する。
(1)フィルタ取付構造の構成
本実施例2に係るフィルタ取付構造31は、図6及び7に示すように、ブラケット33を介してエンジンのシリンダ本体34にオイルフィルタ5が取り付けられている。
(2)ブラケットの構成
本実施例2に係るブラケット33は、第1金属パイプ35、第2金属パイプ36、第1樹脂パイプ37及び第2樹脂パイプ38を備えている。
上記第1及び第2金属パイプ35,36の一端側(シリンダ本体側)には、シリンダ本体34に形成された油路26a,27aの開口端側の周囲のシール面34a,34bに接触するフランジ部40が形成されている。このフランジ部40には、縦断面略C字状の装着溝40aがリング状に形成されている。この装着溝40aにはOリング41(本発明に係る「ガスケット」として例示する。)が装着されている。このOリング41がシリンダ本体34のシール面34a,34bに接触(圧接)して、シリンダ本体34とブラケット33との間が面シールされている。
ここで、本実施例では、上記フランジ部40の装着溝40aによって本発明に係る「接触部」が構成されていると言える。
(3)実施例2の効果
以上より、本実施例2のブラケット33によると、上記実施例1のブラケット3と略同様の作用・効果を奏することに加えて、第1及び第2金属パイプ35,36のフランジ部40のOリング41がシリンダ本体34のシール面34a,34bに接触(圧接)するので、シリンダ本体34とブラケット33との間の液密が確保される。これら第1及び第2金属パイプ15,16は殆ど熱変形しないため、シリンダ本体34のブラケット取付部でのオイル漏れを防止することができる。また、第1及び第2金属パイプ15,16のフランジ部40を利用して面シールしているので、シリンダ本体34に軸シール用の筒状部等を設ける必要がなく、シリンダ本体34の構造を簡素化できる。
尚、本発明においては、上記実施例1及び2に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例1及び2では、第1金属パイプ15,35に内側に向かって突出するネジ部23を例示したが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、第1金属パイプ15,35の外側に向かって突出するネジ部43としてもよい。これにより、第1金属パイプ15,35の油路にネジ部43が突出していないので、その油路を流れるオイルの圧力損失を抑えることができる。
また、上記実施例1及び2では、ハウジング部29が一体成形されたブラケット3,33を例示したが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、第1樹脂パイプ45の一端側に、オイルフィルタ47を構成し且つ濾過室48を形成する一対のケース部材49a,49bのうちの一方のケース部材49aに装着される装着部50が一体成形されているブラケット44としてもよい。この場合、オイルフィルタのケース部材49aに対してブラケット44の装着部50は、ネジ構造、バヨネット構造等により着脱自在に取り付けられる。また、第1金属パイプ51の内部に一方のケース部材49aに形成された筒部53が挿入され、この筒部53の外周側に装着されたOリング54が第1金属パイプ51の内周面に接触(圧接)して、オイルフィルタ47とブラケット44との間が軸シールされる。なお、図10では、第2金属パイプ及び第2樹脂パイプは図示を省略している。
また、上記実施例1では、シリンダ本体4の筒部26,27の外周側にOリング28を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、第1及び第2金属パイプ15,16の内周側にOリング28を設けるようにしてもよい。
また、上記実施例2では、第1及び第2金属パイプ35,36のフランジ部40にOリング41を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、シリンダ本体34のシール面34a,34bにOリング41を設けるようにしてもよい。
また、上記実施例1及び2では、オイルフィルタ5の油路連結部11aにOリング13を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、第1金属パイプ15の内周側にOリング13を設けるようにしてもよい。
また、上記実施例1及び2では、戻り油路20を形成する第1金属パイプ15,35にセンサ取付用のネジ部23を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、送り油路21を形成する第2金属パイプ16,36にネジ部23を設けるようにしてもよい。
また、上記実施例1及び2では、パンチで円筒部23aを形成した後、タップで雌ネジ23bを形成するようにしたが、これに限定されず、例えば、パンチで円筒部23aを形成すると同時に雌ネジ23bを形成するようにしてもよい。
さらに、上記実施例1及び2では、バーリングにより第1金属パイプ15,35にネジ部23を形成するようにしたが、これに限定されず、例えば、第1金属パイプ15,35とは別物のネジ部を用意しておき、そのネジ部を第1金属パイプ15,35に後付けするようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタ(好ましくはエレメント交換型オイルフィルタ)を取り付ける技術として広く利用される。
1,31,45;フィルタ取付構造、3,33,44;ブラケット、4,34;シリンダ本体、5;オイルフィルタ、7;ケース部材、8;濾過室、15,35;第1金属パイプ、16,36;第2金属パイプ、17,37;第1樹脂パイプ、18,38;第2樹脂パイプ、19;接触部、20;戻し油路、21;送り油路、23,43;ネジ部、24;油圧スイッチ、28;Oリング、29;ハウジング部、40;フランジ部、41;Oリング。

Claims (7)

  1. エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットであって、
    油路を形成する金属パイプと、
    前記金属パイプの外周側に一体成形される樹脂パイプと、を備え、
    前記金属パイプにはセンサ取付用のネジ部が形成されていることを特徴とするブラケット。
  2. 前記金属パイプの一端側には、前記シリンダ本体と前記ブラケットとの間に設けられるガスケットに接触する接触部が設けられている請求項1記載のブラケット。
  3. 前記接触部は、前記金属パイプの前記油路を形成する内周面により構成されている請求項2記載のブラケット。
  4. 前記接触部は、前記金属パイプの一端側に形成されたフランジ部により構成されている請求項2記載のブラケット。
  5. 前記ネジ部は、バーリングにより形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のブラケット。
  6. 前記樹脂パイプの一端側には、前記オイルフィルタのケース部材との間で濾過室を形成するハウジング部が一体成形されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載のブラケット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のブラケットを備え、
    前記ブラケットを介して前記エンジンのシリンダ本体に前記オイルフィルタが取り付けられていることを特徴とするフィルタ取付構造。
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