JP6875110B2 - インサートナットの取付け構造及び取付け方法 - Google Patents
インサートナットの取付け構造及び取付け方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6875110B2 JP6875110B2 JP2016233474A JP2016233474A JP6875110B2 JP 6875110 B2 JP6875110 B2 JP 6875110B2 JP 2016233474 A JP2016233474 A JP 2016233474A JP 2016233474 A JP2016233474 A JP 2016233474A JP 6875110 B2 JP6875110 B2 JP 6875110B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insert nut
- hole
- mounting structure
- welded
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
この実施形態1では、オイルパンに設けられるドレン部に適用された、ドレンボルトを留めるためのインサートナットの取付け構造及び取付け方法を例に挙げて説明する。図1に、インサートナット11の取付け構造が適用されたオイルパン1の斜視図を示す。図2に、オイルパン1に設けられたドレン部7の分解斜視図を示す。また、図3に、図1のIII−III線におけるドレン部7の断面図を示す。
この実施形態1のオイルパン1のドレン部7に適用されたインサートナット11の取付け構造によると、インサートナット11を手前側に設けられた厚肉部67と奥側に設けられた薄肉部69とを備える構成としたので、インサートナット11において奥側の薄肉部69が厚肉部67よりも薄い分、インサートナット11を小さくして軽量化することができる。さらに、インサートナット11の厚肉部67には、ドレンボルト51の雄ねじと螺合する雌ねじ部57を、貫通孔15内で溶着面部35に溶着される手前側ローレット部73及び奥側ローレット部75と共に設けるようにしたから、インサートナット11のうち貫通孔15の内壁面33に固定される剛性の比較的高い厚肉部67でドレンボルト51の締結力をしっかりと受けることができ、インサートナット11にドレンボルト51を堅固に取り付けることができる。
この実施形態2に係るインサートナット11の取付け構造は、インサートナット11の手前側の端部の構成が上記実施形態1と異なる。なお、本実施形態では、インサートナット11の構成が上記実施形態1と異なる他はオイルパン1のドレン部7に適用されるインサートナット11の取付け構造について上記実施形態1と同様に構成されているので、同一の構成箇所は図1〜図5に基づく上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。
この実施形態2のオイルパン1のドレン部7に適用されたインサートナット11の取付け方法によると、インサートナット11の手前側の端面61においてドレンワッシャ65の外側に位置する外周部分に振動溶着治具101を押し付けることにより、インサートナット11に超音波振動を付与するようにしたので、インサートナット11のドレンワッシャ65に対向する手前側の端面61部分が超音波振動の付与に起因して傷付くのを防止できる。これにより、インサートナット11の手前側の端面61とドレンワッシャ65とを好適に密着させることができる。その結果、ドレンボルト51の頭部63とインサートナット11の手前側の端面61との間の密閉性を確保することができる。
3 フランジ
5 側壁
7 ドレン部
9 筒状部
11 インサートナット
13 Oリング(シール部材)
15 貫通孔
17 外側開口
19 内側開口
21 大径孔部
23 中径孔部
25 小径孔部
27 手前側中径孔部
29 奥側中径孔部
31 狭窄径部
33 内壁面
35 溶着面部
37 シーリング面部
39 退避面部
41 手前側溶着面部
43 奥側溶着面部
45 ストッパ面部
51 ドレンボルト
53 ねじ孔
55 軸部
57 雌ねじ部
59 ドレン孔
61 端面
63 頭部
65 ドレンワッシャ
67 厚肉部
69 薄肉部
71 フランジ
73 手前側ローレット部
75 奥側ローレット部
76 凹溝
77 手前側突片(第1規制部)
79 奥側突片(第2規制部)
80 凹陥部
81 保持凹部
83 収容凹部
101 振動溶着治具
103 位置決め片
Claims (10)
- ボルト(51)が締結されるねじ孔(53)を有するインサートナット(11)と、
前記インサートナット(11)の外周囲に装着された環状のシール部材(13)と、を備え、
前記インサートナット(11)は、凹凸形状が形成された結合部(73,75)を外周面に有し、樹脂成形品(1)に設けられた貫通孔(15)に挿入されており、
前記貫通孔(15)の内壁面(33)が前記結合部(73,75)に溶着されて、該結合部(73,75)の凹凸形状と前記貫通孔(15)の内壁面(33)とが互いに食い込むことにより、前記インサートナット(11)が前記貫通孔(15)の内壁面(33)に固定され、且つ前記インサートナット(11)と前記貫通孔(15)の内壁面(33)との間が前記シール部材(13)で封止されたインサートナットの取付け構造であって、
前記インサートナット(11)は、前記ボルト(51)の挿入方向において、手前側に設けられた厚肉部(67)と、該厚肉部(67)の奥側に設けられた薄肉部(69)とを備え、
前記厚肉部(67)には、前記ねじ孔(53)の内面において前記ボルト(51)の雄ねじと螺合する雌ねじが切られた雌ねじ部(57)と、前記結合部(73,75)とが設けられ、
前記薄肉部(69)には、前記シール部材(13)が内周面を密着させた状態で装着されており、
前記貫通孔(15)の内壁面(33)は、前記結合部(73,75)が溶着される溶着面部(35)と、該溶着面部(35)よりも前記貫通孔(15)の内方に張り出した、前記シール部材(13)の外周面が密着するシーリング面部(37)とを、前記貫通孔(15)の長さ方向に分けて有し、
前記シール部材(13)の外径は、前記溶着面部(35)の内径よりも小さく、且つ前記シーリング面部(37)の内径よりも大きい
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項1に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記貫通孔(15)の内壁面(33)のうち前記溶着面部(35)と前記シーリング面部(37)との間の部分には、前記溶着面部(35)側から前記シーリング面部(37)側に向かって次第に縮径されるテーパ状の退避面部(39)が設けられ、
前記貫通孔(15)の長さ方向において、前記インサートナット(11)の前記結合部(73,75)と前記貫通孔(15)の前記溶着面部(35)との連続する溶着部分の長さは、前記貫通孔(15)の前記退避面部(39)の奥側端部と前記シール部材(13)との間の距離よりも長く、且つ前記貫通孔(15)の前記退避面部(39)の手前側端部と前記シール部材(13)との間の距離よりも短い
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項2に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記インサートナット(11)の薄肉部(69)は、前記インサートナット(11)のうち前記退避面部(39)に対応する部分を含む
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記インサートナット(11)には、前記結合部(73,75)として、前記ボルト(51)の挿入方向において、手前側に設けられた手前側ローレット部(73)と、該手前側ローレット部(73)の奥側に設けられた奥側ローレット部(75)とが設けられ、
前記貫通孔(15)の内壁面(33)は、前記溶着面部(35)として、前記手前側ローレット部(73)に溶着される手前側溶着部(41)と、前記奥側ローレット部(75)に溶着される奥側溶着部(43)とを有し、
前記手前側ローレット部(73)は、前記奥側ローレット部(75)よりも前記インサートナット(11)の外方に張り出し、
前記奥側溶着部(43)は、前記手前側溶着部(41)よりも前記貫通孔(15)の内方に張り出し、
前記奥側ローレット部(75)の外径は、前記奥側溶着部(43)の内径よりも大きく、且つ前記手前側ローレット部(73)の内径よりも小さい
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記インサートナット(11)の薄肉部(69)には、前記シール部材(13)が前記厚肉部(67)側へ移動するのを規制する第1規制部(77)が設けられている
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項5に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記インサートナット(11)の前記結合部(75)と前記第1規制部(77)との間には、凹陥部(80)が設けられている
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記インサートナット(11)の薄肉部(69)には、前記シール部材(13)が前記厚肉部(67)とは反対側へ移動するのを規制する第2規制部(79)が設けられている
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載されたインサートナットの取付け構造において、
前記インサートナット(11)の厚肉部(67)のうち前記ボルト(51)の挿入方向における手前側の端面(61)と前記ボルト(51)の頭部(63)との間には、前記ボルト(51)の軸部(55)が挿通された状態でワッシャ(65)が介装される
ことを特徴とするインサートナットの取付け構造。 - 請求項8に記載されたインサートナットの取付け構造に用いられるインサートナットの取付け方法であって、
前記インサートナット(11)の薄肉部(69)に前記シール部材(13)を装着した後に、
前記インサートナット(11)の厚肉部(67)のうち前記ボルト(51)の挿入方向における手前側の端面(61)において、前記ワッシャ(65)の外側に位置する外周部分に対し、超音波振動を出力する振動溶着治具(101)を押し付けながら、前記インサートナット(11)を前記樹脂成形品(1)の貫通孔(15)に挿入し、
前記振動溶着治具(101)から前記インサートナット(11)に付与される超音波振動を以て、前記インサートナット(11)を挿入していく過程で、前記貫通孔(15)内の溶着面部(35)を前記結合部(73,75)との摩擦で溶融させ、該結合部(73,75)の凹凸形状と前記溶着面部(35)とを互いに食い込ませることにより、前記インサートナット(11)を前記貫通孔(15)の内壁面(33)に固定し、且つ前記インサートナット(11)と前記貫通孔(15)内のシーリング面部(37)との間を前記シール部材(13)で封止する
ことを特徴とするインサートナットの取付け方法。 - 請求項9に記載されたインサートナットの取付け方法であって、
前記インサートナット(11)には、前記厚肉部(67)のうち前記ボルト(51)の挿入方向における手前側の端面(61)に、前記ワッシャ(65)を収容する凹部(83)が設けられたナットを用い、
前記振動溶着治具(101)には、前記インサートナット(11)の凹部(83)の外周部に嵌合する位置決め片(103)を有する治具を用い、
前記振動溶着治具(101)を押し付けることにより前記インサートナット(11)を前記貫通孔(15)に挿入する際には、前記位置決め片(103)を前記凹部(83)の内周部に嵌合させ、前記振動溶着治具(101)をインサートナット(11)に位置決めした状態とする
ことを特徴とするインサートナットの取付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016233474A JP6875110B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | インサートナットの取付け構造及び取付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016233474A JP6875110B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | インサートナットの取付け構造及び取付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018091370A JP2018091370A (ja) | 2018-06-14 |
JP6875110B2 true JP6875110B2 (ja) | 2021-05-19 |
Family
ID=62565836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016233474A Active JP6875110B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | インサートナットの取付け構造及び取付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6875110B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0914242A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-14 | Japan Drive-It Co Ltd | 埋込固着具 |
TWI428519B (zh) * | 2011-08-03 | 2014-03-01 | Wistron Corp | 螺母結構、螺母結構與殼體的組合裝置及其組裝方法 |
-
2016
- 2016-11-30 JP JP2016233474A patent/JP6875110B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018091370A (ja) | 2018-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI778232B (zh) | 組塊之墊圈的安裝構造 | |
JP2010138726A (ja) | 複合部材の固定構造 | |
JPWO2015137491A1 (ja) | ガスケット | |
JP7253330B2 (ja) | ガスケットの装着構造及びガスケット | |
JP6903025B2 (ja) | 流体デバイス | |
WO2019176259A1 (ja) | ブロックへのガスケットの装着構造およびガスケット | |
JP6875110B2 (ja) | インサートナットの取付け構造及び取付け方法 | |
JP2010133464A (ja) | 密封構造 | |
US11047399B2 (en) | Accumulator | |
JP3846598B2 (ja) | アキュムレータ | |
TWI595151B (zh) | 樹脂製散熱器蓋及其之安裝構造 | |
JP2019219034A (ja) | ガスケットの装着構造 | |
JP6325855B2 (ja) | 逆止弁 | |
JP6818303B2 (ja) | ガスケット | |
JP7079712B2 (ja) | 樹脂成形品 | |
US20230272870A1 (en) | Resin tube connection device | |
JP7246905B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2005076478A (ja) | デリバリパイプ | |
KR102136502B1 (ko) | 열 액추에이터 및 밀봉 요소 조립 방법 | |
JP7261917B2 (ja) | ガスケットの装着構造及びガスケット | |
JP6766492B2 (ja) | 管継手 | |
JP2019143784A (ja) | ブロックへのガスケットの装着構造 | |
KR101655935B1 (ko) | 복합관용 피팅구조 | |
JP2017019355A (ja) | フィラーパイプ | |
JP2019143782A (ja) | ブロックへのガスケットの装着構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190917 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201001 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210406 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6875110 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |