JP5125644B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関する。
搬送ベルトを含む画像記録装置において、特に搬送ベルトが記録媒体に対して比較的大きな吸着力を有する場合、搬送ベルトの搬送方向下流側端部において、記録媒体が搬送ベルトから適切に分離されず、ジャムが発生することがある。そこで、記録媒体が搬送ベルトから確実に分離されるよう、様々な提案がなされている。例えば特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、静電吸着によってその外周面上に記録媒体を支持しつつ搬送する5本の搬送ベルトと、搬送ベルトの搬送方向下流側に配置された櫛歯状の分離ガイドと、を有する。分離ガイドは、搬送ベルトによって搬送されてきた記録媒体の裏面に接触することにより、搬送ベルトから記録媒体を分離する。
特開2006−256790号公報
上記分離ガイドによって搬送ベルトから分離された記録媒体は、分離ガイドの搬送方向下流側に設けられたローラ対によって挟持されつつ搬送され、外部に排出される。このとき、記録媒体の表面、即ち記録面に上側のローラが接触することにより、記録面に傷が付き、記録品質が劣化してしまう場合がある。さらに、記録媒体の先端が上側のローラに当接する等して、記録媒体がローラ対によって適切に挟持されず、ジャムが発生する場合がある。ここで、記録媒体がローラ対によって適切に挟持されるように工夫をすれば、更なる構成部材が必要となり、構造が複雑になる。
本発明の目的は、搬送ベルトの外周面からの記録媒体の確実な分離、記録媒体の記録面の傷付き防止、及び、ジャムの防止を共に実現可能な画像記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、互いに平行な回転軸を有する第1及び第2ローラと、前記第1及び第2ローラに巻回されつつ架け渡されており、その外周面上に前記記録媒体を支持しつつ前記第1ローラから前記第2ローラに向けて搬送する無端の搬送ベルトと、前記搬送ベルトの前記外周面における少なくとも前記記録ヘッドに対向する領域に前記記録媒体に対する吸着力を発現させる第1吸着手段と、前記第1及び第2ローラの前記回転軸と平行な回転軸を有し、前記第2ローラを挟んで前記第1ローラとは反対側に配置された第3ローラと、前記第2及び第3ローラに巻回されつつ架け渡されており、全領域が前記第1吸着手段によって発現される吸着力よりも低い吸着力を持つ外周面を有し、前記搬送ベルトから受け取った前記記録媒体を当該外周面上に支持しつつ前記第2ローラから前記第3ローラに向けて搬送する無端の分離ベルトと、を備えていることを特徴とする。
上記構成によると、搬送ベルトの外周面上に支持されつつ搬送されてきた記録媒体が、分離ベルトの外周面上に移動することで、搬送ベルトの外周面から確実に分離される。分離ベルトは、搬送ベルトから記録媒体を分離するという機能だけでなく、当該記録媒体をさらに外部へと搬送するという機能をも有する。つまり、搬送ベルトから分離された記録媒体が、上記公報のようなローラ対ではなく、分離ベルトによって、外部へと搬送される。そのため、上記ローラ対を設ける必要がなく、ローラ対に起因する上記問題、即ち、記録媒体の記録面の傷付きやジャムの問題が回避される。さらに、分離ベルトの外周面が第1吸着手段によって発現される吸着力よりも低い吸着力を持つため、分離ベルトの外周面からの記録媒体の分離が容易である。
前記第1、第2、及び第3ローラが共通の接平面を有し、前記記録媒体が前記接平面上に沿って搬送されることが好ましい。第1、第2、及び第3ローラが共通の接平面を有していない場合、記録媒体の搬送経路が一直線上でなくなるため、搬送ベルトから分離ベルトへの移動と共に記録媒体が湾曲し、記録媒体の後端近傍が搬送ベルトから浮き上がる等して、記録品質が劣化するという問題が生じ得る。また、記録媒体の後端が記録ヘッドに接触し、記録ヘッドが損傷を受けるという問題も生じ得る。これに対し、上記構成では、第1、第2、及び第3ローラの接平面上に沿って一直線上に記録媒体が搬送されることから、上記のような問題が軽減される。
本発明に係る画像記録装置は、前記第3ローラを挟んで前記第2ローラとは反対側において、前記接平面よりも下方に配置された、前記分離ベルトから前記記録媒体を受け取る排出トレイをさらに備えていることが好ましい。この場合、分離ベルトによって搬送されてきた記録媒体が確実に排出トレイに受け取られる。
前記搬送ベルトが、前記搬送ベルトによる搬送方向に関する長さが互いに異なる複数の記録媒体を搬送可能であり、前記搬送方向に関して最も下流側に配置されている記録ヘッドの下流側端部と前記第3ローラの回転軸との間の距離が、前記記録媒体のうち前記搬送方向に沿った辺の長さが最大である記録媒体の当該辺の長さ以上であることが好ましい。この場合、搬送ベルトにより搬送可能な全てのサイズの記録媒体が、記録完了まで搬送ベルト及び分離ベルトによって支持される。つまり、記録中、特に記録媒体の後端近傍への記録中に、記録媒体の先端が分離ベルトから排紙トレイ12に移動することがない。これにより、記録媒体の湾曲、搬送ベルトからの浮き上がり等が防止されるため、記録品質の劣化、及び、記録媒体の当接による記録ヘッドの損傷が抑制される。
前記第2ローラに、前記搬送ベルトと前記分離ベルトとを互いに隔てる隔壁が形成されていることが好ましい。この場合、搬送ベルト及び分離ベルトが位置ずれして互いに干渉するのを防止することができる。
前記第2ローラ上において、前記搬送ベルトの前記外周面が、前記隔壁の先端と同じ又はこれより高い位置にあることが好ましい。第2ローラ上において搬送ベルトの外周面が隔壁の先端より低い位置にある場合、搬送ベルトの外周面上に支持されつつ搬送されてきた記録媒体の先端が隔壁に当接する等して、記録媒体のスムーズな搬送が阻害されるという問題が生じ得る。これに対し、上記構成では、第2ローラ上において搬送ベルトの外周面が隔壁の先端と同じ又はこれより高い位置にあることで、上記問題が軽減され、記録媒体のスムーズな搬送が実現される。
前記第2ローラ上において、前記分離ベルトの前記外周面が、前記搬送ベルトの前記外周面と同じ又はこれより低い位置にあることが好ましい。第2ローラ上において分離ベルトの外周面が搬送ベルトの外周面より高い位置にある場合、搬送ベルトの外周面上に支持されつつ搬送されてきた記録媒体の先端が分離ベルトに当接する等して、記録媒体のスムーズな搬送が阻害されるという問題が生じ得る。これに対し、上記構成では、第2ローラ上において分離ベルトの外周面が搬送ベルトの外周面と同じ又はこれより低い位置にあることで、上記問題が軽減され、記録媒体のスムーズな搬送が実現される。
本発明に係る画像記録装置は、前記搬送ベルト及び前記分離ベルトの少なくともいずれか一方を複数備えており、前記搬送ベルト及び前記分離ベルトが、前記第2ローラ上において、前記第2ローラの軸方向に沿って、交互に配置されていることが好ましい。この場合、記録媒体に対して幅方向に均等な搬送力及び分離力が加わることから、記録媒体が斜行することなく搬送方向に沿って安定して搬送される。
本発明に係る画像記録装置は、前記搬送ベルトを複数備えており、前記第2ローラ上における当該軸方向の両端に前記搬送ベルトが配置されていることが好ましい。第2ローラ上における当該軸方向の両端に分離ベルトが配置されている場合に、記録媒体の搬送方向に沿った両辺をそれぞれ上記分離ベルト上に支持させると、当該両辺近傍の浮き上がりが問題となる。またこの場合に、上記各分離ベルトの内側に隣接する搬送ベルト上にそれぞれ記録媒体の両辺を支持させることで、当該問題を回避することが考えられるが、これではスペースが無駄に利用されることになり、画像記録装置が上記軸方向に関して大型化してしまう。これに対し、上記構成では、第2ローラ上における軸方向の両端に配置された搬送ベルト上にそれぞれ記録媒体の両辺を支持させることで、上記のような問題を回避することができる。つまり、記録媒体の両辺近傍の浮き上がりが防止され、良好な記録が実現されると共に、画像記録装置の大型化も抑制可能である。
また、本発明に係る画像記録装置は、前記搬送ベルトを複数備えており、矩形の記録媒体における前記搬送ベルトによる搬送方向に沿った両辺がそれぞれ別の前記搬送ベルト上に配置されるように前記記録媒体の位置決めを行う位置決め部をさらに備えていることが好ましい。この場合、位置決め部によって、記録媒体の両辺がそれぞれ搬送ベルト上に確実に支持され、上述したような両辺近傍の浮き上がりの問題を確実に回避することができる。
前記第2ローラは駆動ローラであることが好ましい。この場合、搬送ベルトにおける記録媒体が支持される部分に安定した張力がかかり、当該部分の撓みが抑制される。また、第2ローラ6に搬送ベルト及び分離ベルトが巻回されているため、単一の駆動源によって、搬送ベルト及び分離ベルトの両方が同時に駆動される。したがって、搬送ベルト及び分離ベルトをそれぞれ別の駆動源で駆動する場合に比べ、構造が簡単になり、画像記録装置の小型化及び低コスト化が実現される。さらに、搬送ベルト及び分離ベルトの走行速度が同じになるので、搬送ベルトから分離ベルトに移動する際にも記録媒体の搬送が良好に行われる。
前記第1吸着手段が、前記搬送ベルトの前記外周面を形成する粘着層であってよい。この場合、簡単な構成により第1吸着手段を実現することができる。
前記第1吸着手段が、前記搬送ベルトに形成された複数の貫通孔と、前記貫通孔を介して前記搬送ベルトの前記外周面から内周面に向かう空気流を発生させる空気流発生装置と、を含んでよい。この場合、空気流の大きさに応じて吸着力を調整することができる。
前記第1吸着手段が、前記搬送ベルトを帯電させる帯電装置であり、本発明に係る画像記録装置が、前記搬送ベルトを除電する除電装置をさらに備えてよい。この場合、静電力の大きさに応じて吸着力を調整することができる。また、搬送ベルトの外周面のクリーニング時に除電装置によって搬送ベルトを除電することで、クリーニングを効率よく行うことができ、外周面に付着した異物が容易且つ確実に除去される。
本発明に係る画像記録装置は、前記搬送ベルトの前記外周面をクリーニングするクリーニング手段をさらに備えていることが好ましい。この場合、搬送ベルトの外周面の状態が良好に維持され、搬送ベルトの良好な搬送を持続的に行うことができる。
本発明に係る画像記録装置は、前記第3ローラを移動させる移動機構と、所定条件が成立した場合に、前記第3ローラを移動させるように前記移動機構を制御することにより、前記記録媒体の搬送経路を切り換える切換手段と、をさらに備えてよい。この場合、切換手段によって搬送経路を切り換えることで、搬送経路の数が増加し、様々な条件に応じて搬送経路を選択することができる。
本発明に係る画像記録装置は、前記分離ベルトの前記外周面における吸着力を向上させる第2吸着手段と、前記所定条件が成立した場合に、前記分離ベルトの前記外周面における吸着力を向上させるように第2吸着手段を制御する吸着制御手段と、をさらに備えてよい。切換手段によって搬送経路の切り換えが行われた場合に、分離ベルトの外周面における吸着力を向上させることで、記録媒体を当該外周面上に確実に支持しつつ搬送可能となる。
前記所定条件が、所定内の厚みを有する記録媒体への記録を指示する信号を受信すること、又は、記録媒体への両面記録を指示する信号を受信することであってよい。
前記移動機構は、前記第2ローラの前記回転軸を中心として円弧状に前記第3ローラを移動させることが好ましい。この場合、分離ローラの動作が複雑化することなく、且つ、分離ローラを移動させる移動機構を単純な構成にすることができる。
本発明に係る画像記録装置は、前記搬送経路上における前記第3ローラに対して前記分離ベルトによる搬送方向の下流側に、前記記録媒体を挟持しつつ搬送するローラ対をさらに備えてよい。この場合、前記搬送経路に沿って、前記搬送ベルトによる搬送方向に関して最も下流側に配置されている記録ヘッドの下流側端部と前記ローラ対による記録媒体の挟持点との間の距離が、前記記録媒体のうち前記搬送方向に沿った辺の長さが最大である記録媒体の当該辺の長さ以上であることが好ましい。これにより、搬送ベルトにより搬送可能な全てのサイズの記録媒体について、記録完了前に記録媒体の先端がローラ対に挟持されるのが防止されるため、記録媒体の表面及び/又は裏面に施された記録の品質劣化が抑制される。
さらに、本発明に係る画像記録装置において、前記分離ベルトが前記記録ヘッドと対向しない位置に配置されてよい。
本発明の画像記録装置によると、搬送ベルトから分離された記録媒体が分離ベルトによって外部へと搬送されることから、ローラ対を設ける必要がないため、搬送ベルトの外周面からの記録媒体の確実な分離、記録媒体の記録面の傷付き防止、及び、ジャムの防止を共に実現可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の画像記録装置の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ101は、図1及び図2に示すように、給紙ユニット11、搬送ユニット13、4つのインクジェットヘッド1、分離ユニット17、及び、排紙トレイ12を含む。給紙ユニット11は、記録媒体である用紙Pを搬送ユニット13へと供給する。搬送ユニット13は、給紙ユニット11によって供給された用紙Pを、4本の搬送ベルト8の外周面上に支持しつつ搬送する。インクジェットヘッド1は、搬送ユニット13によって搬送されている用紙Pの表面、即ち印刷面にインク滴を吐出して画像を印刷する。分離ユニット17は、印刷済みの用紙Pを搬送ベルト8から受け取ると共に、搬送ベルト8から分離し、且つ、排紙トレイ12へと搬送する。排紙トレイ12は、分離ユニット17によって搬送されてきた用紙Pを受容する。用紙Pは、矩形形状であって、規格によって定められたサイズ、例えばA4サイズ、B5サイズ、葉書サイズ等を有するものとする。
インクジェットプリンタ101の内部には、給紙ユニット11から排紙トレイ12に向かう搬送方向(図1及び図2において右から左へと向かう方向)に沿って用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。インクジェットプリンタ101の各部の動作は、コントローラ(図示せず)によって制御される。
図1に示すように、各インクジェットヘッド1は、下部にヘッド本体2を有する。ヘッド本体2の底面は、インク滴を吐出する吐出口が多数形成された吐出面2aとなっている。4つのインクジェットヘッド1におけるヘッド本体2の吐出面2aからはそれぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのインク滴が吐出される。ヘッド本体2は細長い直方体形状であって、インクジェットヘッド1は、ヘッド本体2の長手方向が搬送方向と直交する方向即ちベルトローラ6,7の軸6a,7aと平行になるように、且つ、搬送方向に関して所定間隔をなして、固定されている。つまり、インクジェットプリンタ101は、ライン式のカラーインクジェットプリンタである。
給紙ユニット11は、用紙トレイ11a、用紙収容箱11b、複数のコイルバネ11c、ピックアップローラ11d、一対の位置決めプレート11eを含む。用紙トレイ11aは、用紙収容箱11b内に配置されており、その上面に多数の用紙Pが積層されている。用紙収容箱11bは、上方が開口しており、用紙トレイ11a上に積層された用紙Pを収容する。コイルバネ11cは、用紙収容箱11bの底面と用紙トレイ11aとの間に配置されており、用紙トレイ11aを上方に向けて付勢している。ピックアップローラ11dは、コイルバネ11cの弾性力によって、用紙収容箱11b内に収納された用紙Pのうち最も上側の用紙Pと常に当接している。各位置決めプレート11eは、用紙積層方向に関して用紙収容箱11bの側壁とほぼ同じ長さを有し、用紙収容箱11bにおける搬送方向下流側の側壁近傍において、当該側壁からやや内側に離れた位置に配置されている。各位置決めプレート11eの内側面は、用紙収容箱11bに収容された用紙Pにおける、搬送方向に沿った辺と当接している。一対の位置決めプレート11eは、用紙Pの両辺がそれぞれ別の搬送ベルト8上に配置されるように、用紙Pの位置決めを行うものである。
コントローラ(図示せず)の制御により、ピックアップローラ11dは、用紙Pの重送を防止する分離機構(図示せず)と協働して、最も上側の用紙Pを所定タイミングで給紙ユニット11から送り出す。当該用紙Pは、給紙ユニット11と搬送ユニット13との間に配置されたローラ対5a、5bによって挟持されつつ、一対のガイドプレート10間を通過し、搬送ユニット13に到達する。なお、ローラ対5a,5bが上記分離機構として機能してもよい。この場合、ローラ5aは、用紙Pをインクジェットヘッド1に向けて搬送する方向、即ち図1中時計回りに回転し、ローラ5bは、用紙Pを給紙装置11に向けて搬送する方向、即ち図1中時計回りに回転する。
搬送ユニット13は、互いに平行な回転軸6a、7aを有する2つのベルトローラ6,7、両ローラ6,7に巻回されつつ架け渡された4本の無端の搬送ベルト8、プラテン15、及び、モータ9を含む。
ベルトローラ6,7は、搬送方向に関して4つのインクジェットヘッド1を挟むように、配置されている。搬送ベルト8の外周面は、粘着層により形成されており、用紙Pに対する吸着力を有している。ベルト上の用紙Pには、その直交する方向に、重力と吸着力との合力が作用する。粘着層は、エチレンプロピレンゴム(EDPM)等のゴム素材に、ウレタン系材料やシリコン等で表面処理を施し、さらにその表面に凹凸及び微細孔を設けることにより、形成されている。搬送ベルト8は、図2に示すように、互いに平行に、且つ、ベルトローラ6,7の軸6a、7a方向に関して互いに等距離ずつ離隔するように、配置されている。
図1に示すように、ベルトローラ7の上方には、搬送ベルト8を挟んでニップローラ4が配置されている。ニップローラ4は、ローラ対5a、5bによって送り出された用紙Pを、搬送ベルト8の外周面上に押さえ付ける。
モータ9の駆動によりその出力シャフトが回転すると、無端の伝動ベルト16が走行する。伝動ベルト16は、出力シャフトとベルトローラ6の軸6aに固定された伝動ローラ19とに巻回されつつ架け渡されている。したがって、モータ9の出力シャフトが図1中反時計回りに回転すると、伝動ベルト16の走行に伴って、ベルトローラ6の軸6aが図1中反時計回りに回転する。そしてベルトローラ6の回転に伴って、搬送ベルト8が走行し且つベルトローラ7が図1中反時計回りに回転する。ニップローラ4によって搬送ベルト8の外周面上に押さえ付けられた用紙Pは、搬送ベルト8の上側ループにおける外周面上に支持されつつ搬送される。
プラテン15は、搬送ベルト8によって囲まれた領域内において、その上面がインクジェットヘッド1の吐出面2aに対向するように、配置されている。プラテン15の上面は、搬送ベルト8における吐出面2aと対向する部分が下方に撓まないように、搬送ベルト8を支持する。
搬送ベルト8によって搬送される用紙Pが4つのヘッド本体2のすぐ下方を順に通過する際に、各ヘッド本体2の吐出面2aから用紙Pの表面、即ち印刷面に向けて、印刷されるべき画像のデータに応じて各色のインクが選択的に吐出されることで、用紙Pの印刷面に所望のカラー画像が形成される。
分離ユニット17は、ベルトローラ6,7の回転軸6a,7aと平行な回転軸30aを有する分離ローラ30、及び、分離ローラ30とベルトローラ6とに巻回されつつ架け渡された3本の無端の分離ベルト31を含む。
分離ローラ30は、ベルトローラ6の搬送方向下流側に位置している。分離ベルト31は、図2に示すように、互いに平行に、且つ、分離ローラ30の軸30a方向に関して互いに等距離ずつ離隔するように、配置されている。分離ベルト31の外周面は、搬送ベルト8の外周面が持つ吸着力よりも低い吸着力、より具体的には、特別な部材を用いなくても用紙Pが容易に分離される程度の吸着力を有する。分離ベルト31の外周面の吸着力はゼロであってよい。
図2に示すように、ベルトローラ6上には、軸6a方向に沿って、搬送ベルト8及び分離ベルト31が交互に配置されている。ベルトローラ6上における軸6a方向の両端には、搬送ベルト8が配置されている。
図1に示すように、ベルトローラ6,7及び分離ローラ30が同じ半径を有し、且つ、軸6a,7a,30aが同じ高さにあることから、ベルトローラ6,7及び分離ローラ30は共通の接平面を有している。当該接平面は搬送ベルト8及び分離ベルト31の上側ループに相当し、当該接平面上に沿って用紙Pが搬送される。
モータ9の駆動によりベルトローラ6が図1中反時計回りに回転すると、分離ベルト31が走行し、これに伴って、分離ローラ30が図1中反時計回りに回転する。搬送ベルト8の外周面上に支持されつつ搬送されてきた用紙Pは、その先端から順次、分離ベルト31の外周面上に移動し、搬送ベルト8の外周面から分離されていく。このようにして搬送ベルト8上から分離ベルト31上へと移動した用紙Pは、分離ベルト31の上側ループにおける外周面上に支持されつつ、ベルトローラ6から分離ローラ30に向けて、排紙トレイ12へと搬送される。
図2及び図3に示すように、ベルトローラ6の周面には、軸6a方向両端近傍に、ベルトストッパとして機能する一対の突起63が環状に形成されており、また、当該一対の突起63に挟まれた領域において、軸6a方向に所定間隔をなして、搬送ベルト8と分離ベルト31とを互いに隔てる6つの隔壁62が環状に形成されている。また図3に示すように、ベルトローラ6の周面には、軸6a方向に沿って交互に、隔壁62を境界として、搬送ベルト8が配置される領域61aと分離ベルト31が配置される領域61bとが形成されている。軸6a方向について、領域61aは搬送ベルト8と同じ長さ、領域61bは分離ベルト31と同じ長さである。ベルトローラ6の軸6a方向両端における、突起63と隔壁62との間には、搬送ベルト8が配置される領域61aが形成されている。
突起63及び隔壁62は、一体成形によりベルトローラ6に形成されてもよいし、円柱状のローラ6にリングを圧入することで形成されてもよい。
突起63及び隔壁62のベルトローラ6の周面からの突出量、並びに、搬送ベルト8及び分離ベルト31の厚みは同じである。したがって、突起63の先端、隔壁62の先端、並びに、ベルトローラ6に巻回された搬送ベルト8及び分離ベルト31の外周面は、共に同じ高さにある。
搬送ベルト8及び分離ベルト31は、ベルトローラ6の領域61a及び領域61bにそれぞれ内周面が当接するように、ベルトローラ6に巻回されている。図2に示すように、軸6a方向に関して、隣接する搬送ベルト8同士は、分離ベルト31の幅と2つの隔壁62の幅とを足した距離だけ、離隔している。また、軸6a方向に関して、隣接する分離ベルト31同士は、搬送ベルト8の幅と2つの隔壁62の幅とを足した距離だけ、離隔している。つまり、搬送ベルト8及び分離ベルト31はそれぞれ、突起63と隔壁62、又は、2つの隔壁62によって、隙間なく挟まれている。
搬送ベルト8は、搬送方向に関する長さが互いに異なる用紙P、例えばA4サイズ、B5サイズ、葉書サイズ等の複数種類のサイズの用紙Pを搬送可能である。図1に示すように、搬送方向に関して最も下流側に配置されているヘッド1の下流側端部と分離ローラ30の回転軸30aとの間の距離L1は、搬送ベルト8により搬送可能な用紙Pのうち、搬送方向に沿った辺の長さが最大である用紙Pの当該辺の長さ以上となっている。最大サイズの用紙Pの両辺は、一対の位置決めプレート11eによって、ベルトローラ6の軸6a方向両端に配置された2つの搬送ベルト8上にそれぞれ位置するように、位置決めされる。
排紙トレイ12は、分離ローラ30を挟んでベルトローラ6とは反対側に、即ち分離ローラ30の搬送方向下流側に、配置されている。排紙トレイ12は、矩形板12a、及び、矩形板12aにおける搬送方向下流側端部から上方に突出したストッパ12bを有する。矩形板12aは、搬送方向上流側端部が分離ローラ30上の分離ベルト31に近接して配置されており、搬送方向下流側に向かって、ベルトローラ6,7及び分離ローラ30の接平面、即ち搬送ベルト8及び分離ベルト31上で用紙Pが搬送される面よりも下方へと傾斜している。分離ベルト31の外周面上に支持されつつ搬送されてきた用紙Pは、その先端から順次、矩形板12a上に移動し、矩形板12aの傾斜に沿って降下して、当該先端がストッパ12bに当接した時点で静止する。このようにして、用紙Pは排紙トレイ12に受容される。
搬送ベルト8の下方には、ベルトローラ6からベルトローラ7に向かって、洗浄ユニット23、ブレード24、及びワイピングローラ26が順に配置されている。これらは、紙粉や汚れ等の異物を搬送ベルト8の外周面から除去するクリーニング作業を行うものである。洗浄ユニット23は、4本の搬送ベルト8の外周面に接する洗浄ローラ23aと、洗浄ローラ23aの外周面に接して洗浄ローラ23aの外周面を清掃すると共に洗浄ローラ23aに洗浄液を供給する供給ローラ23bと、洗浄液が貯留された洗浄液タンク23cとを有する。ブレード24は、ゴム等の弾性材料で形成された板部材であり、その先端が4本の搬送ベルト8の外周面に接している。ブレード24は、下側ループにおける搬送ベルト8の走行方向とは反対の方向、即ちベルトローラ7からベルトローラ6に向かって、下方に傾斜している。ブレード24の下方には、廃液タンク25が配置されている。ワイピングローラ26は、吸湿性を有する材料からなり、搬送ベルト8の外周面に接している。
搬送ベルト8の走行に伴って、洗浄ローラ23aが図1中時計回りに回転し、供給ローラ23bが図1中反時計回りに回転する。このとき洗浄液タンク23c内の洗浄液が、供給ローラ23b及び洗浄ローラ23aを介して、搬送ベルト8の外周面に塗布される。そして当該洗浄液は、搬送ベルト8の外周面上に付着した異物と共に、ブレード24によって掻き取られる。ワイパ24に掻き取られた異物を含む洗浄液は、ブレード24の上面を伝って廃液タンク25に流れ落ちる。さらに、ブレード24に対して下側ループにおける搬送ベルト8の走行方向下流側では、ワイピングローラ26が、搬送ベルト8の走行に伴って図1中時計回りに回転しつつ搬送ベルト8の外周面に接触し、当該外周面に残留している、即ちブレード24によって除去しきれずに残っている洗浄液や異物を除去する。このようにして、搬送ベルト8の外周面が清掃される。
以上に述べたように、本実施形態によると、搬送ベルト8の外周面上に支持されつつ搬送されてきた用紙Pが、分離ベルト31の外周面上に移動することで、搬送ベルト8の外周面から確実に分離される。分離ベルト31は、搬送ベルト8から用紙Pを分離するという機能だけでなく、当該用紙Pをさらに排紙トレイ12へと搬送するという機能をも有する。つまり、搬送ベルト8から分離された用紙Pが、ローラ対等ではなく分離ベルト31によって排紙トレイ12へと搬送される。そのため、ローラ対等を設ける必要がなく、ローラ対に起因する問題、即ち、用紙Pの印刷面の傷付きやジャムの問題が回避される。さらに、分離ベルト31の外周面が搬送ベルト8の外周面が持つ吸着力よりも低い吸着力を持つため、分離ベルト31の外周面からの用紙Pの分離が容易である。
例えば分離ローラ30が図1に示す位置よりも下方に配置された場合、ベルトローラ7から分離ローラ30にかけての用紙搬送経路が一直線上でなくなる。この場合、搬送ベルト8から分離ベルト31への移動と共に、用紙Pが湾曲し、用紙Pの後端近傍が搬送ベルト8から浮き上がって、印刷品質が劣化するという問題が生じ得る。また、用紙Pの後端が吐出面2aに接触し、吐出面2aが損傷を受けるという問題も生じ得る。これに対し、本実施形態では、ベルトローラ6,7及び分離ローラ30が共通の接平面を有し、且つ、当該接平面上に沿って一直線上に用紙Pが搬送されることから、上記のような問題が軽減される。
排紙トレイ12の矩形板12aが、搬送方向下流側に向かって、上記接平面よりも下方へと傾斜している。これにより、分離ベルト31によって搬送されてきた用紙Pが確実に排紙トレイ12に受け取られる。
搬送ベルト8が、搬送方向に関する長さが互いに異なる用紙Pを搬送可能であり、且つ、図1に示すように、距離L1は、搬送ベルト8により搬送可能な用紙Pのうち、搬送方向に沿った辺の長さが最大である用紙Pの当該辺の長さ以上となっている。したがって、搬送可能な全てのサイズの用紙Pが、印刷完了まで、即ち、用紙Pの後端が図1中最も左側のヘッド1の下方を通過し終えるまで、搬送ベルト8及び分離ベルト31によって支持される。つまり、印刷中、特に用紙Pの後端近傍への印刷中に、用紙Pの先端が分離ベルト31から排紙トレイ12に移動することがない。これにより、用紙Pの湾曲、搬送ベルト8からの浮き上がり等が防止されるため、印刷品質の劣化、及び、用紙Pの当接による吐出面2aの損傷が抑制される。
図2及び図3に示すように、ベルトローラ6の周面に隔壁62が形成されているため、搬送ベルト8及び分離ベルト31が軸6a方向に位置ずれして互いに干渉するのを防止することができる。
例えば、ベルトローラ6上において搬送ベルト8の外周面よりも分離ベルト31の外周面及び/又は隔壁62の先端が高い位置にある場合、搬送ベルト8の外周面上に支持されつつ搬送されてきた用紙Pの先端が分離ベルト31及び/又は隔壁62に当接する等して、用紙Pのスムーズな搬送が阻害されるという問題が生じ得る。これに対し、本実施形態では、ベルトローラ6上において、搬送ベルト8の外周面、分離ベルト31の外周面、及び隔壁62の先端が同じ高さにあることから、上記問題が軽減され、用紙Pのスムーズな搬送が実現される。
ベルトローラ6上には、軸6a方向に沿って、搬送ベルト8及び分離ベルト31が交互に配置されている。これにより、用紙Pに対して幅方向に均等な搬送力及び分離力が加わることから、用紙Pは斜行することなく搬送方向に沿って安定して搬送される。
ベルトローラ6上における軸6a方向の両端に、搬送ベルト8が配置されている。そして、用紙Pの搬送方向に沿った両辺をそれぞれ搬送ベルト8上に支持させることで、当該両辺近傍の浮き上がりが防止され、良好な印刷が実現される。これに対し、ベルルトローラ6上における軸6a方向の両端に分離ベルト31が配置されている場合、用紙Pの両辺をそれぞれ分離ベルト31上に支持させると、当該両辺近傍の浮き上がりが問題となる。またこの場合に、当該分離ベルト31の内側に隣接する搬送ベルト8上にそれぞれ用紙Pの両辺を支持させることで、上記問題を回避することが考えられるが、これではスペースが無駄に利用されることになり、インクジェットプリンタ101が軸6a方向に関して大型化してしまう。本実施形態では、このような大型化も抑制される。
インクジェットプリンタ101には、用紙Pの搬送方向に沿った両辺がそれぞれ別の搬送ベルト8上に配置されるように用紙Pの位置決めを行う位置決めプレート11eが設けられている。これにより、用紙Pの両辺が搬送ベルト8上に確実に支持され、上述したような両辺近傍の浮き上がりの問題を確実に回避することができる。
2つのベルトローラ6,7のうち搬送方向下流側に配置されたベルトローラ6が駆動ローラであるため、搬送ベルト8の上側ループ、即ち用紙Pが支持される部分に安定した張力がかかり、当該部分の撓みが抑制される。また、当該ローラ6に搬送ベルト8及び分離ベルト31が巻回されているため、単一のモータ9によって搬送ベルト8及び分離ベルト31の両方が同時に駆動される。したがって、搬送ベルト8及び分離ベルト31をそれぞれ別の駆動源で駆動する場合に比べ、構造が簡単になり、インクジェットプリンタ101の小型化及び低コスト化が実現される。さらに、搬送ベルト8及び分離ベルト31の走行速度が同じになるので、搬送ベルト8から分離ベルト31に移動する際にも用紙Pの搬送が良好に行われる。
本実施形態では、搬送ベルト8の外周面に粘着層を形成するという簡単な構成によって、吸着力が実現されている。
インクジェットプリンタ101には、搬送ベルト8の外周面をクリーニングする部材23,24,26が設けられている。これにより、外周面の状態が良好に維持され、粘着層の粘着力の低下が防止されるため、用紙Pの良好な搬送を持続的に行うことができる。
なお、第1実施形態では、搬送ベルト8の外周面の用紙Pに対する吸着力が粘着層により実現されているが、これに限定されず、例えば帯電方式、エア吸引方式等によって吸着力が実現されてよい。
図4に示す変形例では、帯電方式によって吸着力が実現されている。当該変形例において、搬送ベルト208は、ポリカーボネート等の高絶縁抵抗を有する高分子材料からなり、高帯電性を有する。ベルトローラ7の左方には、搬送ベルト208の上側ループにおける内周面と接するように、帯電ローラ21が配置されている。搬送ベルト208が走行すると、搬送ベルト208と帯電ローラ21とが擦れ合い、搬送ベルト208が帯電する。これにより、搬送ベルト208の外周面は静電力によって用紙Pを吸着する。本変形例によると、静電力の大きさに応じて吸着力を調整することができる。ベルトローラ6の右方には、搬送ベルト208の下側ループにおける外周面と対向するように、除電装置22が配置されている。除電装置22は、除電ブロアー等を含むものであり、上述したクリーニング作業時にコントローラ(図示せず)によって駆動され、搬送ベルト208の帯電を解除する。これにより、搬送ベルト208の外周面から静電力が除去され、当該外周面は非吸着力を有するようになる。このように搬送ベルト208の外周面から静電力が除去された状態でクリーニング作業を行うと、当該外周面に付着した異物が容易且つ確実に除去される。
図5に示す変形例では、エア吸引方式によって吸着力が実現されている。当該変形例において、搬送ベルト308には多数の貫通孔308aが形成されている。プラテン315内には、貫通孔308aを介して搬送ベルト308の外周面から内周面に向かう空気流を発生させる吸引装置320が配置されている。吸引装置320がコントローラ(図示せず)によって駆動されると、搬送ベルト308の外周面に吸着力が発現し、当該外周面上に用紙Pが吸着される。本変形例によると、空気流の大きさに応じて吸着力を調整することができる。
次いで、図6を参照しつつ、本発明の画像記録装置の第2実施形態について説明する。本実施形態に係るインクジェットプリンタ501は、分離ユニット517の構成、用紙Pの搬送経路が増加した点、及び、排紙トレイ12がインクジェットプリンタ501の筐体に対して着脱可能である点について、図4に示す変形例と異なっている。上述したものと同じ構成要素については同じ参照番号を付して説明を省略する。
分離ユニット517は、分離ローラ30を移動させるソレノイド50を有する。分離ローラ30は、その回転軸30aがソレノイド50の可動部によって支持されており、コントローラ500の制御による当該可動部の上下方向の移動に伴って、軸6aを中心として円弧状に移動し、図6中点線で示す第1位置と実線で示す第2位置とを選択的に取る。
インクジェットプリンタ501には、図4と同様の第1搬送経路、即ち、給紙ユニット11から排紙トレイ12へと図4の左右方向に沿って一直線上に延びる経路に加えて、第2及び第3搬送経路が設けられている。分離ローラ30が第1位置にあるとき、用紙Pは第1搬送経路に沿って搬送され、分離ローラ30が第2位置にあるとき、用紙Pは第2又は第3搬送経路に沿って搬送される。
本実施形態では、両面印刷か片面印刷か、及び、用紙Pの厚みに応じて、第1、第2、及び第3搬送経路のいずれかが選択される。例えば、所定より大きな厚みを有する用紙Pを片面印刷する場合、第1搬送経路が選択される。所定内の厚みを有する用紙Pを片面印刷する場合、第2搬送経路が選択される。所定内の厚みを有する用紙Pを両面印刷する場合、第3搬送経路が選択される。なお、所定より大きな厚みを有する用紙Pの両面印刷は不可とする。
第2搬送経路は、給紙ユニット11から搬送ユニット13にかけて一直線上に進み、その後分離ユニット17において分離ベルト531に沿って斜め上方に進み、さらに図6中太い黒塗矢印で示すように上方に、インクジェットプリンタ501の上面に形成された排紙部512に向かう経路である。第3搬送経路は、先ず排紙部512近傍に設けられた両送りローラ対52に至るまで第2搬送経路と同様の経路を通り、両送りローラ対52から白抜き矢印に沿って下方へ向かい、搬送ユニット13の下方に設けられた両面搬送ユニット55を通り、再びガイドプレート10間を通って搬送ユニット13に至り、その後第2搬送経路と同様に排紙部512に向かう経路である。
本実施形態の分離ベルト531は、搬送ベルト208と同様、ポリカーボネート等の高絶縁抵抗を有する高分子材料からなり、高帯電性を有する。ベルトローラ6と分離ローラ30との間に、分離ベルト531の上側ループにおける内周面と接するように、帯電ローラ521が配置されている。帯電ローラ521は、分離ベルト531の上側ループにおける内周面と常に接するように、分離ローラ30と共に移動する。分離ローラ30が第1位置にあるときに、ベルトローラ6と分離ローラ30との間において分離ベルト531の下側ループにおける外周面と対向するように、除電装置522が配置されている。
帯電ローラ521及び除電装置522は、分離ローラ30が第1位置にあるときは分離ベルト531の帯電が解除され、分離ローラ30が第2位置にあるときは分離ベルト531が帯電するように、コントローラ500によって制御される。つまり、分離ローラ30が第1位置にあって、第1搬送経路に沿って用紙Pが搬送されるとき、分離ベルト531の外周面は、第1実施形態と同様に、搬送ベルト208の外周面が持つ吸着力よりも低い吸着力、より具体的には、特別な部材を用いなくても用紙Pが容易に分離される程度の吸着力を有する。一方、分離ローラ30が第2位置にあって、第2又は第3搬送経路に沿って用紙Pが搬送されるとき、分離ベルト531の外周面は、静電力によってその用紙Pに対する吸着力が向上され、用紙Pを搬送可能な程度であって、搬送ベルト208の外周面が持つ吸着力よりも低く、特別な部材を用いなくても用紙Pが分離される程度の吸着力を有する。
ここで、コントローラ500による制御について説明する。コントローラ500は、例えばインクジェットプリンタ501に接続されたPC(パーソナル・コンピュータ)等から、用紙Pの厚み及び両面印刷か片面印刷かを指示する信号を受信すると、当該信号に応じてプリンタ各部を制御する。
所定内の厚みを有する用紙Pの片面印刷を指示する信号を受信した場合、コントローラ500は、分離ローラ30が第2位置を取るように、ソレノイド50を制御する。具体的には、分離ローラ30が第1位置にあるときはソレノイド50の可動部を上方に延出させ、分離ローラ30が第2位置にあるときはその状態を維持させる。さらにコントローラ500は、分離ベルト531が帯電するように帯電ローラ521を制御すると共に、用紙Pが第2搬送経路に沿って搬送されつつ印刷されるようにプリンタ各部を制御する。ローラ対51の下方のガイド551,553の分岐部分に切換プレート540が設けられており、このとき切換プレート540は図6中実線で示す位置を取るようコントローラ500により制御される。搬送ベルト208上から分離ベルト531上へと移動した用紙Pは、静電力による吸着力を持つ分離ベルト531の外周面によって支持されつつ搬送され、ガイド551によりガイドされつつさらに斜め上方に移動し、ローラ対51により挟持される。そして、当該ローラ対51の一方のローラの回転によって、ガイド552によりガイドされつつさらに上方に搬送され、両送りローラ対52に挟持されつつ、排紙部512に排出される。
所定内の厚みを有する用紙Pの両面印刷を指示する信号を受信した場合、コントローラ500は、上述の場合と同様に、分離ローラ30が第2位置を取るようにソレノイド50を制御し、且つ、分離ベルト531が帯電するように帯電ローラ521を制御する。そして、用紙Pが第3搬送経路に沿って搬送されつつ印刷されるようにプリンタ各部を制御する。ここで用紙Pは、上述した第2搬送経路と同様にして両送りローラ対52まで搬送される。用紙Pの先端が両送りローラ対52に挟持されるまで、切換プレート540は図6中実線で示す位置を取るようにコントローラ500により制御される。その後コントローラ500の制御により、切換プレート540が図6中点線で示す位置を取り、両送りローラ対52の一方のローラの逆回転によって搬送方向が逆転されると、その先端が両送りローラ対52に挟持された用紙Pは、ガイド552,553,554,555によりガイドされ且つローラ対51,53,54に挟持されつつ、白抜き矢印に沿って下方へと向かう。このとき用紙Pは、切換プレート540によって、白抜き矢印に沿った方向に確実に搬送されるよう、即ち太い黒塗矢印に沿った方向に搬送されないよう、規制される。そして両面搬送ユニット55において斜行補正されつつ搬送された用紙Pは、ガイド556,557によってガイドされ且つローラ対56によって挟持されつつ、再びガイドプレート10間を通って搬送ユニット13へと送られる。このとき用紙Pは表裏が反転された状態、即ち裏面が上方に向いた状態となっており、この状態でヘッド2の下方を通過することで裏面上に印刷が施される。このようにして用紙Pはその表裏の両面に印刷が行われた後、再び分離ユニット517から太い黒塗矢印に沿って上方に送られ、排紙部512に排出される。
所定より大きな厚みを有する用紙Pの片面印刷を指示する信号を受信した場合、コントローラ500は、分離ローラ30が第1位置を取るようにソレノイド50を制御し、且つ、分離ベルト531の帯電が解除されるように除電装置522を制御する。そして、排紙トレイ12(図4参照)の装着指示をユーザに通知し、排紙トレイ12の装着を検知した後、用紙Pが第1搬送経路に沿って搬送されつつ印刷されるようにプリンタ各部を制御する。このときの用紙Pの搬送は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上に述べたように、本実施形態によると、両面印刷か片面印刷か及び用紙Pの厚みに応じて、分離ローラ30がソレノイド50を介して移動され、搬送経路が切り換えられる。第1搬送経路が選択された場合は、第1実施形態と同様に、搬送ベルト208の外周面上に支持されつつ搬送されてきた用紙Pが、分離ベルト531の外周面上に移動することで、搬送ベルト208の外周面から確実に分離される。分離ベルト531は、搬送ベルト208から用紙Pを分離するという機能だけでなく、当該用紙Pをさらに排紙トレイ12(図4参照)へと搬送するという機能をも有する。つまり、搬送ベルト208から分離された用紙Pが、ローラ対等ではなく分離ベルト531によって排紙トレイ12へと搬送される。そのため、ローラ対等を設ける必要がなく、ローラ対に起因する問題、即ち、用紙Pの印刷面の傷付きやジャムの問題が回避される。さらに、分離ベルト531の外周面が搬送ベルト208の外周面が持つ吸着力よりも低い吸着力を持つため、分離ベルト531の外周面からの用紙Pの分離が容易である。
第2又は第3搬送経路が選択された場合、分離ベルト531の外周面における吸着力が静電力によって向上し、用紙Pは当該外周面上に確実に支持されつつ上方へと搬送される。その後用紙Pはローラ対51によって挟持されるが、搬送機能を有する分離ベルト531を搬送ベルト208の搬送方向下流側に設けたことで、用紙Pが印刷完了前に、即ち、用紙Pの後端が図6中最も左側のヘッド1の下方を通過し終える前に、その先端がローラ対51に挟持されるのを防止することができる。これにより、用紙Pの表面及び/又は裏面に施された印刷の品質劣化が抑制される。
写真プリント等、比較的厚みの大きい用紙Pの印刷では、通常の書類印刷等、比較的厚みの小さい用紙Pの印刷に比べて、高い印刷品質が求められる場合が多い。所定より大きな厚みを有する用紙Pの片面印刷において、第2又は第3経路が選択された場合、印刷完了前に用紙Pの先端が上方へと搬送されて当該先端を含む部分が湾曲することで、特に後端を含む部分への印刷が適切に行われないことがある。そこで本実施形態では、所定より大きな厚みを有する用紙Pの片面印刷において、直線状の第1搬送経路を選択することにより、上述のような事象を回避することができ、良好な印刷が実現される。したがって、写真プリント等の高品質な印刷結果が求められるものに好適である。一方、所定内の厚みを有する用紙Pの片面及び両面印刷の場合は、第2及び第3搬送経路をそれぞれ選択する。
第2又は第3搬送経路が選択された場合、分離ローラ30はベルトローラ6の軸6aを中心として円弧状に移動する。したがって、分離ローラ30の動作が複雑化することなく、且つ、分離ローラ30を移動させる移動機構をソレノイド50のような単純な機構により実現することができる。
第2搬送経路に沿って、搬送方向に関して最も下流側に配置されているヘッド1の下流側端部とローラ対51による用紙Pの挟持点との間の距離L2は、距離L1(図1参照)と同様、搬送ベルト8により搬送可能な用紙Pのうち、搬送方向に沿った辺の長さが最大である用紙Pの当該辺の長さ以上となっている。これにより、搬送ベルト208により搬送可能な全てのサイズの用紙Pについて、印刷完了前に用紙Pの先端がローラ対51に挟持されるのが防止されるため、用紙Pの表面及び/又は裏面に施された印刷の品質劣化が抑制される。
しかも第2実施形態では、排紙トレイ12が着脱可能であるため、インクジェットプリンタ501の小型化が実現される。
なお、第2実施形態において、第2又は第3搬送経路が選択された場合、分離ベルト531の外周面における吸着力が向上するが、当該吸着力は、搬送ベルト208の外周面に発現される吸着力よりも低いことが好ましい。搬送ベルト208の外周面は、印刷領域を有するため、吸着力を高めて用紙Pを確実に保持しつつ搬送する必要があるが、分離ベルト531は印刷領域を有さないため、用紙Pを搬送可能である限りは、吸着力をそれほど高める必要がない。そのため、分離ベルト531の搬送方向下流側に分離のための部材を設けなくとも、分離ベルト531上に支持されつつ搬送されてきた用紙Pは分離ベルト531から自然に分離される。しかしながら、確実な分離を実現するため、分離のための部材を分離ベルト531の搬送方向下流側に設けてもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、第1実施形態において、ベルトローラ6,7及び分離ローラ30の半径が互いに異なる場合、各ローラ6,7,30の軸6a,7a,30aの位置を調整して、ローラ6,7,30が共通の接平面を有するようにしてよい。例えば、分離ローラ30の半径がベルトローラ6,7の半径より小さい場合、ローラ6,7,30が共通の接平面を有するように、各ローラ6,7,30の軸6a,7a,30aの位置を調整してよい。この場合、分離ベルト31における分離ローラ30に巻回された部分の曲率が比較的大きいことから、分離ベルト31の外周面が多少の吸着力を有していても、分離ベルト31によって搬送されてきた用紙Pは分離ローラ30近傍で確実に分離ベルト31から分離される。
第1実施形態において、排紙トレイ12の矩形板12aは搬送方向下流側に向かって傾斜しているが、これに限定されず、例えば矩形板12aが傾斜することなく上記接平面よりも下方において水平に延在してもよい。インクジェットプリンタ101の小型化を図るため、排紙トレイ12を省略してよい。
ベルトローラ6上において、搬送ベルト8の外周面が、隔壁62の先端より高い位置にあってよい。また、ベルトローラ6上において、分離ベルト31の外周面が、搬送ベルト8の外周面より低い位置にあってよい。このような場合でも、上述のような問題、即ち、用紙Pのスムーズな搬送が阻害されるという問題が軽減される。
隔壁62及び/又は突起63を省略してよい。
2つのベルトローラ6,7のうち搬送方向上流側に配置されたベルトローラ7が駆動ローラであってもよい。
第2実施形態では、分離ベルト531の外周面の用紙Pに対する吸着力の向上が帯電方式によって実現されるが、これに限定されず、例えばエア吸引方式等によって実現されてよい。また、分離ベルト531の外周面は、搬送経路に応じて吸着力が変化するが、常に搬送ベルト208の外周面が持つ吸着力よりも低い吸着力を有してよい。
第2実施形態において、第2及び第3搬送経路上における分離ベルト531の搬送方向下流側に設けられたローラ対51,52を省略してよい。
第2実施形態において、所定条件とは、所定内の厚みを有する用紙Pの片面印刷を指示する信号を受信すること、及び、所定内の厚みを有する用紙Pの両面印刷を指示する信号を受信することに限定されず、その他様々な条件であってよい。
第2実施形態において、分離ローラ30を移動させる移動機構は、ソレノイド50に限定されず、その他様々なものを適用可能である。また、分離ローラ30はベルトローラ6の軸6aを中心として円弧状に移動することに限定されない。
搬送ベルト8;208;308の数、及び、分離ベルト31;531の数は任意である。ただし、用紙Pの両辺の浮き上がりを防止するという観点からは、搬送ベルト8;208;308により搬送可能な用紙Pのうち最大サイズよりも小さいサイズの用紙Pを搬送する場合に、当該用紙Pの搬送方向に沿った両辺が搬送ベルト8;208;308上に支持されるように、搬送ベルト8;208;308の数を決定し、且つ、位置決めプレート11eで位置決めすることが望ましい。
用紙Pの両辺が、隣接する2本の搬送ベルト8;208;308間に形成された隙間上に配置されてもよい。この場合、縁なし印刷時において、用紙Pの両辺近傍に吐出されたインク滴が搬送ベルト8;208;308上ではなくプラテン15上に落下するため、搬送ベルト8;208;308の外周面がインク滴で汚れるのが防止される。またこの場合、プラテン15に廃インク処理部を設ければよい。
搬送ベルト8;208;308及び分離ベルト31;531は、ベルトローラ6上に軸6a方向に添って交互に配置されることに限定されない。ベルトローラ6上における軸6a方向の両端に、搬送ベルト8;208;308ではなく分離ベルト31;531が配置されてもよい。
本発明に係る画像記録装置は、ライン式のプリンタに限定されず、ヘッドが往復移動するシリアル式のプリンタにも適用可能である。また、インクジェット式に限定されず、レーザー式の装置にも適用可能である。さらに本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの全体的構成を示す概略側面図である。 インクジェットプリンタの平面図である。 インクジェットプリンタの一部品であるベルトローラの平面図である。 一変形例に係るインクジェットプリンタの全体的構成を示す概略側面図である。 別の変形例に係るインクジェットプリンタの平面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタの全体的構成を示す概略側面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド(記録ヘッド)
6 ベルトローラ(第2ローラ)
7 ベルトローラ(第1ローラ)
8;208;308 搬送ベルト
11 給紙ユニット
11e 位置決めプレート(位置決め部)
12 排紙トレイ(排出トレイ)
13 搬送ユニット
17;517 分離ユニット
21 帯電ローラ(帯電装置,第1吸着手段)
22 除電装置
23 洗浄ユニット(クリーニング手段)
24 ブレード(クリーニング手段)
26 ワイピングローラ(クリーニング手段)
30 分離ローラ(第3ローラ)
31;531 分離ベルト
50 ソレノイド(移動機構)
51 ローラ対
55 両面搬送ユニット
62 隔壁
101;501 インクジェットプリンタ
308a 貫通孔
320 吸引装置(空気流発生装置)
500 コントローラ(切換手段,吸着制御手段)
521 帯電ローラ(第2吸着手段)
P 用紙(記録媒体)

Claims (22)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    互いに平行な回転軸を有する第1及び第2ローラと、
    前記第1及び第2ローラに巻回されつつ架け渡されており、その外周面上に前記記録媒体を支持しつつ前記第1ローラから前記第2ローラに向けて搬送する無端の搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの前記外周面における少なくとも前記記録ヘッドに対向する領域に前記記録媒体に対する吸着力を発現させる第1吸着手段と、
    前記第1及び第2ローラの前記回転軸と平行な回転軸を有し、前記第2ローラを挟んで前記第1ローラとは反対側に配置された第3ローラと、
    前記第2及び第3ローラに巻回されつつ架け渡されており、全領域が前記第1吸着手段によって発現される吸着力よりも低い吸着力を持つ外周面を有し、前記搬送ベルトから受け取った前記記録媒体を当該外周面上に支持しつつ前記第2ローラから前記第3ローラに向けて搬送する無端の分離ベルトと、
    を備えていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記第1、第2、及び第3ローラが共通の接平面を有し、前記記録媒体が前記接平面上に沿って搬送されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記第3ローラを挟んで前記第2ローラとは反対側において、前記接平面よりも下方に配置された、前記分離ベルトから前記記録媒体を受け取る排出トレイをさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記搬送ベルトが、前記搬送ベルトによる搬送方向に関する長さが互いに異なる複数の記録媒体を搬送可能であり、
    前記搬送方向に関して最も下流側に配置されている記録ヘッドの下流側端部と前記第3ローラの回転軸との間の距離が、前記記録媒体のうち前記搬送方向に沿った辺の長さが最大である記録媒体の当該辺の長さ以上であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  5. 前記第2ローラに、前記搬送ベルトと前記分離ベルトとを互いに隔てる隔壁が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記第2ローラ上において、前記搬送ベルトの前記外周面が、前記隔壁の先端と同じ又はこれより高い位置にあることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記第2ローラ上において、前記分離ベルトの前記外周面が、前記搬送ベルトの前記外周面と同じ又はこれより低い位置にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記搬送ベルト及び前記分離ベルトの少なくともいずれか一方を複数備えており、
    前記搬送ベルト及び前記分離ベルトが、前記第2ローラ上において、前記第2ローラの軸方向に沿って、交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記搬送ベルトを複数備えており、
    前記第2ローラ上における当該軸方向の両端に前記搬送ベルトが配置されていることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記搬送ベルトを複数備えており、
    矩形の記録媒体における前記搬送ベルトによる搬送方向に沿った両辺がそれぞれ別の前記搬送ベルト上に配置されるように前記記録媒体の位置決めを行う位置決め部をさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  11. 前記第2ローラが駆動ローラであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  12. 前記第1吸着手段が、前記搬送ベルトの前記外周面を形成する粘着層であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  13. 前記第1吸着手段が、前記搬送ベルトに形成された複数の貫通孔と、前記貫通孔を介して前記搬送ベルトの前記外周面から内周面に向かう空気流を発生させる空気流発生装置と、を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  14. 前記第1吸着手段が、前記搬送ベルトを帯電させる帯電装置であり、
    前記搬送ベルトを除電する除電装置をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  15. 前記搬送ベルトの前記外周面をクリーニングするクリーニング手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  16. 前記第3ローラを移動させる移動機構と、
    所定条件が成立した場合に、前記第3ローラを移動させるように前記移動機構を制御することにより、前記記録媒体の搬送経路を切り換える切換手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  17. 前記分離ベルトの前記外周面における吸着力を向上させる第2吸着手段と、
    前記所定条件が成立した場合に、前記分離ベルトの前記外周面における吸着力を向上させるように第2吸着手段を制御する吸着制御手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項16に記載の画像記録装置。
  18. 前記所定条件が、所定内の厚みを有する記録媒体への記録を指示する信号を受信することであることを特徴とする請求項16又は17に記載の画像記録装置。
  19. 前記所定条件が、記録媒体への両面記録を指示する信号を受信することであることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  20. 前記移動機構が、前記第2ローラの前記回転軸を中心として円弧状に前記第3ローラを移動させることを特徴とする請求項16〜19のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  21. 前記搬送経路上における前記第3ローラに対して前記分離ベルトによる搬送方向の下流側に、前記記録媒体を挟持しつつ搬送するローラ対をさらに備え、
    前記搬送経路に沿って、前記搬送ベルトによる搬送方向に関して最も下流側に配置されている記録ヘッドの下流側端部と前記ローラ対による記録媒体の挟持点との間の距離が、前記記録媒体のうち前記搬送方向に沿った辺の長さが最大である記録媒体の当該辺の長さ以上であることを特徴とする請求項16〜20のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  22. 前記分離ベルトが前記記録ヘッドと対向しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の画像記録装置。
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