JP5125627B2 - ペダルユニット - Google Patents
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Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易に組み立てることができるとともに、メンテナンスも容易なペダルユニットを提供することを目的としている。
請求項1記載のペダルユニットにあっては、ユーザの足でその前端部が踏み込み操作される長尺状のペダル(50)と、前記ペダル(50)を挿通させるペダル挿入口(42)を形成した前面板(40b)と、前記ペダル(50)の前端部が回動自在になるように該ペダル(50)の後端部(50a)を支持する背面板(40a)とを有するフレーム(40)と、前記ペダル(50)を上方向に付勢することにより、踏み込み時に反力を発生するとともに、踏み込み解除時に前記ペダル(50)を初期位置に戻す反力発生部(34)と前記ペダル(50)の操作状態を検出するセンサとを有するペダルユニットにおいて、前記背面板(40a)は、前記ペダル(50)の使用状態の姿勢と比較して長手方向を軸として該ペダル(50)を所定角度(7°)回動させた姿勢で該ペダル(50)の後端部(50a)を挿通する挿通孔(48)を形成して成るものであり、前記ペダル(50)および前記背面板(40a)のうち一方に設けられた凸部(48a)と、他方に設けられた受け部(52)とから成る規制手段(52,48a)であって、前記挿通孔(48)に前記ペダル(50)の後端部(50a)を挿通した後、該ペダル(50)を使用状態の姿勢に回動すると、前記凸部(48a)と前記受け部(52)とが嵌合することにより、前記ペダル(50)の前後方向の動きを規制する規制手段(52,48a)を有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のペダルユニットにおいて、前記前面板(40b)に設けられたガイド部(42a)と、前記ペダル(50)に取り付けられ、前記ガイド部(42a)と協働して該ペダル(50)の左右の揺れと、該ペダル(50)の長手方向を軸とする回動とを規制する被ガイド部材(36)とをさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載のペダルユニットにおいて、前記凸部(48a)は、前記背面板(40a)に形成された挿通孔(48)の周縁形状によって形成されたものであり、前記受け部(52)は前記ペダル(50)の一部を打ち抜いて形成されたものであることを特徴とする。
次に、本発明の一実施例のペダルユニットの構成を図2(a)〜(e)を参照し説明する。なお、これらの図においては、一本のペダルに対応する部分の構造を示す。図2(d)において50はペダルであり、図1のペダル30と同様に断面略「コ」字状に形成されており、その略中央部には、ガイドブロック36を固定するためのネジ穴54が形成されている。但し、本実施例のペダル50にあっては、その後端部50a付近の上板において左右方向に沿って長方形状の貫通孔52が形成されている。
次に、本実施例のペダルユニットを組み立てる手順を説明する。先に図1において説明した従来技術のものと同様に、まずコイル・スプリング34をフレーム40の底板40cの所定箇所に固定する。次に、ガイドブロック36をペダル50に取り付けていない状態で、ペダル50の後端部を、前面板40bのペダル挿入口42を介して背面板40aの挿通孔48に挿入する。その際、図2(c)の破線Bに示す位置にペダル50を傾けて挿入するとよい。
ペダルユニットの組立が完了すると、該ペダルユニットは電子楽器本体(図示せず)に固定される。上述したように、組立完了状態では、ペダル50の上板にガイドブロック36が固定されることによってコイル・スプリング34が相当に圧縮されるため、ペダル50は、比較的強い力で上方向に付勢される。このため、通常の使用状態でユーザがペダル50を操作すると(すなわち、ペダル50の前端部を足で踏むと)、凸部48aが貫通孔52に最も深く嵌合した状態(図3(c)の状態)が保持されつつ、この貫通孔52の位置を支点としてペダル50の前端部が上下動する。このペダル50の操作状態は図示せぬセンサによって検出され、演奏情報として音源装置等に出力される。
次に、図4を参照し、挿通孔48の詳細形状を説明する。なお、図4において括弧内の数値は、ミリメートル単位の寸法を示す。凸部48aは五角形状に形成されており、上端部から鉛直に突出する鉛直辺48g,48hと、傾斜辺48e,48fとを有している。傾斜辺48eは、約「7°」の傾斜を有している。ペダル50が挿通孔48に挿通される際には、ペダル50の上板が傾斜辺48eに摺動するため、その際にペダル50は約「7°」に傾斜することになる。傾斜辺48fは約「45°」に傾斜しており、ペダル50の貫通孔52が凸部48aに嵌合する際、貫通孔52の縁部をガイドする。次に、凸部48bは略四角形状に形成され、その上辺48dは、凸部48aの傾斜辺48eと同一の傾きで傾斜している。また、略「H」字状に形成された挿通孔48の左下部分の左辺48jは、下方に向かうほど外側(図上で左側)に広がるように傾斜している。また、挿通孔48の右下部分の左辺48cは、下方に向かうほど内側(図上で右側)に広がるように傾斜している。これにより、図3(a)に示すようにペダル50を傾斜させた際、ペダル50の左右端が挿通するスペースが確保されている。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、ガイドブロック36は、ペダル50の左右の揺れと捻れ(長手方向を軸とする回動)とを規制するものであったが、捻れについては必ずしもガイドブロック36によって規制しなくてもよい。
これは、ペダル50の通常の使用状態では、ペダル後端部50aの位置は図3(c)に示す位置にあり、この位置においてペダル50を捻るように回動させても凸部48aと貫通孔52の嵌合状態は解除されず、ペダル50は外れないからである。上述したように、ペダル前端部を持ち上げることによってペダル後端部50aの位置は図3(b)に示す位置に移動し、さらに図3(a)に示すようにペダル50を捻るように回動させると、ペダル50は挿通孔48から外れる。しかし、このような操作は通常の演奏状態で生じるものではないと考えられる。
但し、図5の構成においては、凸部56、帯状部60,62を形成するために、抜き穴加工のみならず曲げ加工も必要であるから、規制手段を構成するための工数は、図1の構成よりも若干増加する。
Claims (3)
- ユーザの足でその前端部が踏み込み操作される長尺状のペダルと、
前記ペダルを挿通させるペダル挿入口を形成した前面板と、前記ペダルの前端部が回動自在になるように該ペダルの後端部を支持する背面板とを有するフレームと、
前記ペダルを上方向に付勢することにより、踏み込み時に反力を発生するとともに、踏み込み解除時に前記ペダルを初期位置に戻す反力発生部と
前記ペダルの操作状態を検出するセンサと
を有するペダルユニットにおいて、
前記背面板は、前記ペダルの使用状態の姿勢と比較して長手方向を軸として該ペダルを所定角度回動させた姿勢で該ペダルの後端部を挿通する挿通孔を形成して成るものであり、
前記ペダルおよび前記背面板のうち一方に設けられた凸部と、他方に設けられた受け部とから成る規制手段であって、前記挿通孔に前記ペダルの後端部を挿通した後、該ペダルを使用状態の姿勢に回動すると、前記凸部と前記受け部とが嵌合することにより、前記ペダルの前後方向の動きを規制する規制手段を有する
ことを特徴とするペダルユニット。 - 前記前面板に設けられたガイド部と、
前記ペダルに取り付けられ、前記ガイド部と協働して該ペダルの左右の揺れと、該ペダルの長手方向を軸とする回動とを規制する被ガイド部材と
をさらに有することを特徴とする請求項1記載のペダルユニット。 - 前記凸部は、前記背面板に形成された挿通孔の周縁形状によって形成されたものであり、
前記受け部は前記ペダルの一部を打ち抜いて形成されたものである
ことを特徴とする請求項1または2記載のペダルユニット。
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