JP5125627B2 - ペダルユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電子ピアノ等に用いて好適なペダルユニットに関する。
従来より、電子ピアノ等の電子楽器においては、ペダルユニットが設けられている。本出願人によって製造されてきた従来のペダルユニットの構造を図1(a)〜(g)を参照し説明する。図1(a)〜(g)において20はフレームであり、上方に向かって開口するように、金属板を断面略「コ」字状に折り曲げて形成されている。また、図1(b),(e)に示すように、フレーム20の前板上端部および後板上端部は後方に向かって水平に折り曲げられ、フランジ24,26が形成されている。これらフランジ24,26にはネジ穴24a,26aが形成されており、このネジ穴24a,26aを介してフレーム20が電子楽器本体(図示せず)に固定される。
図1(a)においてフレーム20の前板には、「3」箇所に長方形状のペダル挿入口22が形成されている。ここで、図1(e)に示すように、ペダル挿入口22の左右両側からは、後方に向かって長方形板状のガイド板22aが突出している。各ペダル挿入口22には、各々ペダル30が挿入されている。ペダル30は、金属板を下方に開口する略「コ」字状に折り曲げて成るものであり、各ペダル挿入口22に挿入されている。図1(a)に戻り、36は樹脂で形成された「3」個のガイドブロックであり、中空の略直方体状ブロックの上面板および背面板を取り去った形状に構成されている。図1(b)に示すように、ガイドブロック36の底板には、ガイドブロック36とペダル30とを固定するためのネジ穴36aが形成されている。なお、ペダル30においても、ネジ穴36aに対向する箇所には、同径のネジ穴が形成されている(図示せず)。フランジ24においてネジ穴36aに対向する「3」箇所の部分は切り欠かれ、切欠部24bが形成されている。従って、ガイドブロック36をペダル30に固定する際には、ネジ穴36aおよびペダル30のネジ穴にネジを挿通し、切欠部24bからスクリュードライバを挿通して、これらのネジを締め付けるとよい。
図1(a)に示すように、各ガイドブロック36の左右側面からは、各「2」個の(一のガイドブロック36あたり合計「4」個の)略半球状のガイド突起36b,…,36bが突出している。このガイド突起36b,…,36bは、ペダル30が上下動する際にガイド板22aに摺動し、これによってペダル30の左右の揺れや捩れを防止する。次に、図1(d)に示すように、フレーム20の背面板は、「3」箇所において「コ」字状に打ち抜かれ、ペダル30の後端部を挿通する挿通孔28が形成されている。また、図1(b),(g)において30bは係止部であり、ペダル30の後端部付近の上面を「コ」字状に打ち抜き、「コ」字状の内側の部分を上方に向かって折り曲げて形成されている。
ここで、ペダル30の後端部を挿通孔28に挿通してゆくと、図1(g)に示すように係止部30bがフレーム20の背面板に係止され、ペダル30をそれ以上奥に挿通することができなくなる。図1(b),(c),(e)において32はネジであり、各ペダル30の後端部に挿通・螺合されている。このようにネジ32をペダル30に螺合すると、ペダル30を前方に引き抜こうとした際にネジ32がフレーム20の背面板に係止され、ペダル30の引き抜きが防止される。また、図1(e)において34はコイル・スプリングであり、各ペダル30と、フレーム20の底板との間に圧縮された状態で介挿され、各ペダル30を上方向に付勢する。
次に、上記ペダルユニットを組み立てる手順を説明する。まず、コイル・スプリング34をフレーム20の底板の所定箇所に固定する。次に、ガイドブロック36をペダル30に取り付けていない状態で、ペダル30の後端部を、フレーム20の前板のペダル挿入口22を介して背面板の挿通孔28に挿入する。その際、図1(e)の破線Aに示す位置にペダル30を傾けて挿入するとよい。この状態では、コイル・スプリング34がほぼ伸びきった状態になり、ペダル30をごく弱い力で付勢するにとどまるため、コイル・スプリング34による抵抗がほとんどなく、作業性を楽に進めることができる。ペダル30の後端部が挿通孔28に挿入された後、ペダル30の後端部にネジ32を螺合すると、ペダル30が抜けなくなり、この後端部を支点としてペダル30が揺動可能になる。次に、ペダル30の前端部を押し下げてガイドブロック36をペダル30の上方に挿入し、ネジ穴36aを介してガイドブロック36をペダル30に固定すると、ペダルユニットの組み立てが完了する。
また、電子楽器用のペダルユニットには、図1に示したもの以外にも種々のものが知られている。例えば、特許文献1においては、ペダルの後端部を平板状に形成するとともに前後方向に沿って一または複数の切欠を施すことによって後端部を櫛歯状に加工し、フレームに形成された長方形スロット状の挿通孔(図1(d)の挿通孔28に対応する位置に形成された挿通孔)にペダル後端部を挿通した後、櫛歯を構成する一部の歯を折り曲げることによってペダルをフレームに装着する技術が開示されている。
特開平7−219542号公報
しかし、図1に示した技術においては、ペダルユニットの前方からペダル30を挿入した後、ペダルユニットの後ろ側に手を回してペダル30の後端部にネジ32を螺合する必要があったため、組立作業が煩雑になるという問題があった。また、特許文献1に開示された技術においても、ペダル後端部に形成された歯を折り曲げる必要があり、やはり組立作業が煩雑であった。さらに、特許文献1の技術においては、メンテナンス時等にペダルをペダルユニットから取り外す際、一旦折り曲げた歯を元に戻す必要が生じる。かかる作業は、歯の曲げ部分の金属疲労を蓄積させ、歯を破断させる危険性を高める。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易に組み立てることができるとともに、メンテナンスも容易なペダルユニットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のペダルユニットにあっては、ユーザの足でその前端部が踏み込み操作される長尺状のペダル(50)と、前記ペダル(50)を挿通させるペダル挿入口(42)を形成した前面板(40b)と、前記ペダル(50)の前端部が回動自在になるように該ペダル(50)の後端部(50a)を支持する背面板(40a)とを有するフレーム(40)と、前記ペダル(50)を上方向に付勢することにより、踏み込み時に反力を発生するとともに、踏み込み解除時に前記ペダル(50)を初期位置に戻す反力発生部(34)と前記ペダル(50)の操作状態を検出するセンサとを有するペダルユニットにおいて、前記背面板(40a)は、前記ペダル(50)の使用状態の姿勢と比較して長手方向を軸として該ペダル(50)を所定角度(7°)回動させた姿勢で該ペダル(50)の後端部(50a)を挿通する挿通孔(48)を形成して成るものであり、前記ペダル(50)および前記背面板(40a)のうち一方に設けられた凸部(48a)と、他方に設けられた受け部(52)とから成る規制手段(52,48a)であって、前記挿通孔(48)に前記ペダル(50)の後端部(50a)を挿通した後、該ペダル(50)を使用状態の姿勢に回動すると、前記凸部(48a)と前記受け部(52)とが嵌合することにより、前記ペダル(50)の前後方向の動きを規制する規制手段(52,48a)を有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のペダルユニットにおいて、前記前面板(40b)に設けられたガイド部(42a)と、前記ペダル(50)に取り付けられ、前記ガイド部(42a)と協働して該ペダル(50)の左右の揺れと、該ペダル(50)の長手方向を軸とする回動とを規制する被ガイド部材(36)とをさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載のペダルユニットにおいて、前記凸部(48a)は、前記背面板(40a)に形成された挿通孔(48)の周縁形状によって形成されたものであり、前記受け部(52)は前記ペダル(50)の一部を打ち抜いて形成されたものであることを特徴とする。
本発明によれば、ペダルの使用状態の姿勢と比較して、長手方向を軸として該ペダルを所定角度回動させた姿勢で該ペダルの後端部を背面板に形成された挿通孔に挿通し、しかる後に該ペダルを使用状態の姿勢に回動すると、凸部受け部とが嵌合してペダルの前後方向の動きを規制するから、ペダルの後端部に対してネジ止めや折り曲げ等の作業を施す必要がなくなり、ペダルユニットを簡易に組み立てることができる。
さらに、ペダルユニットの前面板にガイド部を設け、ペダルに被ガイド部材を取り付ける構成によれば、該ペダルの長手方向を軸とする回動が規制されるから、ペダルが背面板から外れることを的確に防止できる。
さらに、背面板に形成された挿通孔の周縁形状によって凸部を形成し、ペダルの一部を打ち抜いて受け部を形成する構成によれば、抜き穴加工のみによって規制手段を構成することができ、規制手段を構成するために別途曲げ加工等を施す工程が不要になるから、ペダルユニットを一層簡易に組み立てることができる。
1.実施例のペダルユニットの構成
次に、本発明の一実施例のペダルユニットの構成を図2(a)〜(e)を参照し説明する。なお、これらの図においては、一本のペダルに対応する部分の構造を示す。図2(d)において50はペダルであり、図1のペダル30と同様に断面略「コ」字状に形成されており、その略中央部には、ガイドブロック36を固定するためのネジ穴54が形成されている。但し、本実施例のペダル50にあっては、その後端部50a付近の上板において左右方向に沿って長方形状の貫通孔52が形成されている。
また、図2(c)において40はフレームであり、全体形状は図1のフレーム20と略同様である。すなわち、フレーム40は、上方に向かって開口するように金属板を断面略「コ」字状に折り曲げることにより、背面板40a、前面板40bおよび底板40cが形成されている。また、前面板40bおよび背面板40aの各上端部は後方に向かって水平に折り曲げられ、フランジ24,26(図1)と同様のフランジ44,46が形成されている。また、図2(a)に示すように前面板40bには、図1のペダル挿入口22と同形状のペダル挿入口42が形成され、図2(c)に示すように、該ペダル挿入口42の左右両側からは、後方に向かって長方形板状のガイド板42aが突出している。図2(a)に示すガイドブロック36は、図1において説明した物と同一である。
次に、図2(f)において40aはフレーム40の背面板であり、略「H」字状の挿通孔48が形成されている。但し、「H」字の横軸を成す部分は、背面視において若干右下がりに傾斜している。また、背面板40aのうち「H」字の上側部分に囲まれた範囲によって凸部48aが形成され、「H」字の下側部分に囲まれた範囲によって凸部48bが形成されている。この上側の凸部48aは、ペダル50の貫通孔52(図2(d)参照)に嵌合される。この嵌合状態における背面視を図2(e)に示す。なお、ペダルユニットには、上述した部材の他、ペダル50の操作量を検出するセンサ等の電気回路が設けられるが、この電気回路については図示を省略する。また、挿通孔48の詳細形状については、ペダルユニットの組立手順の後に説明する。
2.ペダルユニットの組立手順
次に、本実施例のペダルユニットを組み立てる手順を説明する。先に図1において説明した従来技術のものと同様に、まずコイル・スプリング34をフレーム40の底板40cの所定箇所に固定する。次に、ガイドブロック36をペダル50に取り付けていない状態で、ペダル50の後端部を、前面板40bのペダル挿入口42を介して背面板40aの挿通孔48に挿入する。その際、図2(c)の破線Bに示す位置にペダル50を傾けて挿入するとよい。
図1の場合と同様に、この状態では、コイル・スプリング34がほぼ伸びきっており、ペダル50をごく弱い力で付勢するにとどまるため、コイル・スプリング34による抵抗がほとんどなく、作業性を楽に進めることができる。但し、上述したように、挿通孔48のうち「H」字の横軸を成す部分は、背面視において若干右下がりに傾斜しているから、正面視においては若干左下がりに傾斜している。従って、ペダル50を挿通孔48に挿通するためには、正面視においてペダル50を左回りに若干捻ったように回動しておく必要がある。
このようにして、ペダル後端部50aを挿通孔48に挿入したときの背面視を図3(a)に示す。ここで、さらにペダル後端部50aを挿通孔48に深く挿通してゆくと、やがてペダル50の上板に形成された貫通孔52と凸部48aとが対向する。この際、ペダル50はコイル・スプリング34によってごく弱い力で上方向に付勢されているため、ペダル後端部50aが上方に移動し、図3(c)に示すように凸部48aと貫通孔52とが嵌合する。次に、ペダル50の前端部を押し下げてガイドブロック36をペダル30の上方に挿入し、ネジ穴36aを介してガイドブロック36をペダル30に固定すると、ペダルユニットの組み立てが完了する。
3.ペダルユニットの使用状態
ペダルユニットの組立が完了すると、該ペダルユニットは電子楽器本体(図示せず)に固定される。上述したように、組立完了状態では、ペダル50の上板にガイドブロック36が固定されることによってコイル・スプリング34が相当に圧縮されるため、ペダル50は、比較的強い力で上方向に付勢される。このため、通常の使用状態でユーザがペダル50を操作すると(すなわち、ペダル50の前端部を足で踏むと)、凸部48aが貫通孔52に最も深く嵌合した状態(図3(c)の状態)が保持されつつ、この貫通孔52の位置を支点としてペダル50の前端部が上下動する。このペダル50の操作状態は図示せぬセンサによって検出され、演奏情報として音源装置等に出力される。
但し、ペダル50は必ずしも上述したような通常の使用状態で操作されるとは限られず、例えばペダル50の先端部に対して、下から上に持ち上げるような力が働く場合がある。かかる場合には、図2(c)においてガイドブロック36を支点として、反時計方向にペダル50が回動し、ペダル後端部50aは若干下方向に移動する。ここで、ペダル後端部50aが最大限下方に移動した状態の背面視を図3(b)に示す。図3(b)において、ペダル後端部50aの左下端50bは、挿通孔48の左下端48kに当接するため、ペダル後端部50aは図示の位置よりも下方向に移動することはない。
また、上述したように、ペダル50にガイドブロック36が装着されることにより、ペダル50は前後方向を軸として回動することは無いため、ペダル50は水平に保たれている。そして、図示の状態では、凸部48aの一部分(図上、右下部分)の貫通孔52への嵌合が引き続き保たれているため、貫通孔52が凸部48aから外れることはない。そして、ペダル50に印加されていた力がリリースされると、ペダル後端部50aの位置は、図3(c)に示す位置に復帰する。
4.挿通孔48の詳細形状
次に、図4を参照し、挿通孔48の詳細形状を説明する。なお、図4において括弧内の数値は、ミリメートル単位の寸法を示す。凸部48aは五角形状に形成されており、上端部から鉛直に突出する鉛直辺48g,48hと、傾斜辺48e,48fとを有している。傾斜辺48eは、約「7°」の傾斜を有している。ペダル50が挿通孔48に挿通される際には、ペダル50の上板が傾斜辺48eに摺動するため、その際にペダル50は約「7°」に傾斜することになる。傾斜辺48fは約「45°」に傾斜しており、ペダル50の貫通孔52が凸部48aに嵌合する際、貫通孔52の縁部をガイドする。次に、凸部48bは略四角形状に形成され、その上辺48dは、凸部48aの傾斜辺48eと同一の傾きで傾斜している。また、略「H」字状に形成された挿通孔48の左下部分の左辺48jは、下方に向かうほど外側(図上で左側)に広がるように傾斜している。また、挿通孔48の右下部分の左辺48cは、下方に向かうほど内側(図上で右側)に広がるように傾斜している。これにより、図3(a)に示すようにペダル50を傾斜させた際、ペダル50の左右端が挿通するスペースが確保されている。
以上のように本実施例によれば、ペダル50の使用状態の姿勢と比較して、長手方向を軸として該ペダル50を所定角度(7°)回動させた姿勢でペダル後端部50aを挿通孔48に挿通し、しかる後にペダル50を使用状態の姿勢に回動すると、背面板40a側の凸部48aとペダル50側の貫通孔52とが嵌合してペダル50の前後方向の動きを規制するから、ペダル後端部50aに対してネジ止めや折り曲げ等の作業を施す必要がなくなり、ペダルユニットを簡易に組み立てることができる。特に、本実施例によれば、挿通孔48の周縁形状によって凸部48aを形成し、ペダル50の上板を打ち抜いて貫通孔52を形成するため、ペダル50の前後方向の動きを規制する手段(52,48a)を抜き穴加工のみによって構成することができ、別途曲げ加工等を施す工程が不要になるから、ペダルユニットを一層簡易に組み立てることができる。
さらに、本実施例によれば、フレーム前面板40bにガイド板42aを設け、ペダル50にガイドブロック36を取り付けることによってペダル50の長手方向を軸とする回動が規制されるから、ペダル50がフレーム背面板40aから外れることを的確に防止できる。
5.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、ガイドブロック36は、ペダル50の左右の揺れと捻れ(長手方向を軸とする回動)とを規制するものであったが、捻れについては必ずしもガイドブロック36によって規制しなくてもよい。
これは、ペダル50の通常の使用状態では、ペダル後端部50aの位置は図3(c)に示す位置にあり、この位置においてペダル50を捻るように回動させても凸部48aと貫通孔52の嵌合状態は解除されず、ペダル50は外れないからである。上述したように、ペダル前端部を持ち上げることによってペダル後端部50aの位置は図3(b)に示す位置に移動し、さらに図3(a)に示すようにペダル50を捻るように回動させると、ペダル50は挿通孔48から外れる。しかし、このような操作は通常の演奏状態で生じるものではないと考えられる。
(2)また、上記実施例においては、フレーム背面板40aに凸部48aを設け、この凸部48aに嵌合する受け部となる貫通孔52をペダル50に形成したが、これとは逆に凸部をペダル50に設け、これに嵌合する受け部をフレーム背面板40aに形成してもよい。その一例を図5に示す。図5においてペダル50のペダル後端部50a付近において、正面視で左下がりの略台形状に形成された凸部56が上方向に突出している。また、フレーム背面板40aには、挿通孔49が形成されている。挿通孔49は、略「コ」字状に形成され、上記実施例における挿通孔48の下半分と同様の形状を有している。挿通孔49の上方には、後方に向かって湾曲した略長方形の帯状部60が形成され、さらにその上方には、前方に向かって湾曲した帯状部62が形成されている。この帯状部62は、図上で右に向かうほど幅広になる台形状に形成されている。
上記構成において、ペダル50を正面視で長手方向を軸として右回りに捻るように回動して挿通孔49に挿通してゆくと、凸部56が帯状部60に当接する。この状態で水平になるようにペダル50を回動させると、凸部56が帯状部62の後方の空間に嵌り、ペダル50の前方向への移動が規制される。
但し、図5の構成においては、凸部56、帯状部60,62を形成するために、抜き穴加工のみならず曲げ加工も必要であるから、規制手段を構成するための工数は、図1の構成よりも若干増加する。
従来のペダルユニットの構成を示す図である。 本発明の一実施例のペダルユニットの構成を示す図である。 一実施例のペダルユニットの動作説明図である。 挿通孔48の詳細構成を示す図である。 上記一実施例の変形例の斜視図である。
符号の説明
20:フレーム、22:ペダル挿入口、22a:ガイド板、24,26:フランジ、24a,26a:ネジ穴、24b:切欠部、28:挿通孔、30:ペダル、30b:係止部、32:ネジ、34:コイル・スプリング(反力発生部)、36:ガイドブロック(被ガイド部材)、36a:ネジ穴、36b,…,36b:ガイド突起、40:フレーム、40a:フレーム背面板、40b:フレーム前面板、40c:底板、42:ペダル挿入口、42a:ガイド板(ガイド部)、44,46:フランジ、48:挿通孔、48a:凸部(規制手段)、49:挿通孔、50:ペダル、50a:ペダル後端部、50a:後端部、50b:左下端、52:貫通孔(受け部,規制手段)、52,48a:(規制手段)、54:ネジ穴、56:凸部、60,62:帯状部。

Claims (3)

  1. ユーザの足でその前端部が踏み込み操作される長尺状のペダルと、
    前記ペダルを挿通させるペダル挿入口を形成した前面板と、前記ペダルの前端部が回動自在になるように該ペダルの後端部を支持する背面板とを有するフレームと、
    前記ペダルを上方向に付勢することにより、踏み込み時に反力を発生するとともに、踏み込み解除時に前記ペダルを初期位置に戻す反力発生部と
    前記ペダルの操作状態を検出するセンサと
    を有するペダルユニットにおいて、
    前記背面板は、前記ペダルの使用状態の姿勢と比較して長手方向を軸として該ペダルを所定角度回動させた姿勢で該ペダルの後端部を挿通する挿通孔を形成して成るものであり、
    前記ペダルおよび前記背面板のうち一方に設けられた凸部と、他方に設けられた受け部とから成る規制手段であって、前記挿通孔に前記ペダルの後端部を挿通した後、該ペダルを使用状態の姿勢に回動すると、前記凸部と前記受け部とが嵌合することにより、前記ペダルの前後方向の動きを規制する規制手段を有する
    ことを特徴とするペダルユニット。
  2. 前記前面板に設けられたガイド部と、
    前記ペダルに取り付けられ、前記ガイド部と協働して該ペダルの左右の揺れと、該ペダルの長手方向を軸とする回動とを規制する被ガイド部材と
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載のペダルユニット。
  3. 前記凸部は、前記背面板に形成された挿通孔の周縁形状によって形成されたものであり、
    前記受け部は前記ペダルの一部を打ち抜いて形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のペダルユニット。
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