JP2007017931A - ピアノのキャプスタン用キャップ部材及びこれを用いたキャプスタン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに取り付けられるキャップ状の部材であって、当該キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、緩やかな曲面に形成されている上面とを備えており、当該キャップ部材上面の曲率は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の曲率と異なっていることを特徴とする、ピアノのキャプスタン用キャップ部材を提供する。
【選択図】図3
Description
このような場合、従来のピアノの調整又は修理方法では消耗した部品を交換することにより対処しているのが実情である。
例えば、ピアノのアクション機構の修理に際して、押鍵時にキャプスタンと接触するウィペンヒールクロスの交換が必要になることもある。即ち、周知のように、ピアノのキャプスタンは、各鍵盤の後部上面に設けられ、載置したアクションを押鍵時に突き上げて駆動することにより、ハンマーを回動させて、打弦を行わせるものである。
更に本発明は、上記キャプスタン近傍のみならず、ピアノにおけるアクション機構の劣化乃至磨耗を簡易な方法で修理することのできる部材および方法を提供するものである。
(1)前記キャップ部材上面の曲率は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の曲率と異なっている。
(2)前記キャップ部材の受容部は、キャップ部材が装着されるキャプスタン上面と同じ曲率で窪んだ底面部を有し、当該キャップ部材は、上面の曲率と、底面部との曲率が相違している。
(3)前記キャップ部材の上面の直径は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の直径と異なっている。
(4)前記キャップ部材における上面(曲面)の向きは、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面(曲面)の向きと異なっている。
(5)前記キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、緩やかな曲面に形成されている上面と、上面の周縁に沿って周回する周壁部とを備えており、当該周壁部は、その周回方向に沿って高さが異なっている。
(6)前記キャップ部材の上面の布帛(ウィペンヒールクロス等を含む)に対する摩擦抵抗値は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の同じ布帛に対する摩擦抵抗値と異なっている。
上記キャップ部材は、キャプスタン上面に設置して使用されるものであることから、キャップ部材の受容部における曲率を、キャプスタン上面の曲率と一致させることが望ましいが、これに限らず、キャプスタン上面にキャップ部材を設置することができるのであれば、キャップ部材の受容部の曲率は、キャプスタン上面の曲率に一致していなくとも良い。
図1は本実施の形態にかかるキャップ部材50を示す断面斜視図、図2は図1に示したキャップ部材50をキャプスタン12に装着する状態を示す縦方向断面図、図3及び図4は本実施の形態にかかるキャップ部材50の作用効果を示す略図である。
図5は本実施の形態にかかるキャップ部材50をキャプスタン12に装着する状態を示す縦方向断面図、図6は本実施の形態にかかるキャップ部材50の作用効果を示す略図である。
図7は本実施の形態にかかるキャップ部材50をキャプスタン12に装着する状態を示す縦方向断面図、図8は本実施の形態にかかるキャップ部材50の作用効果を示す略図である。
本実施の形態にかかるキャップ部材50は、キャップ部材50の上面56のウィペンヒールクロス150に対する摩擦抵抗値が、当該キャップ部材50が装着されるキャプスタン上面6aの同じウィペンヒールクロス150に対する摩擦抵抗値と異なっているキャップ部材50であり、ウィペンヒールクロス150との摩擦抵抗値を最適なものとすることにより、押鍵時の感触を最適なものとするものである。
図9は望ましい小片部材70の実施の形態を示しており、これらは図10に示すように、長年の使用によってウィペンヒールクロス150に生じた窪みを補修する為に使用される。図9中、(A)及び(B)は夫々異なる態様の小片部材を示しており、また図10中の(A)はウィペンヒールクロス150に窪みが生じたい状態を、(B)はこの窪みを補正した状態を示している。
図11〜13は、シャンクローラー118に生じた窪みを埋めるように形成された補填部材90を説明するための図面である。
6 キャプスタンのヘッド
6a ヘッドの上面
12 キャプスタン
50 キャップ部材
51 受容部
52 外周壁
52 周壁部
53 底面
54 内周壁
56 上面
70 小片部材
90 補填部材
105 鍵盤
107 バランスピン
115 ウィペン
118 シャンクローラー
150 ウィペンヒールクロス
X 作用点(接点)
Y 支点
Claims (14)
- 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに取り付けられるキャップ状の部材であって、
当該キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、曲面に形成されている上面とを備えており、
当該キャップ部材における上面の曲率は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の曲率と異なっていることを特徴とする、ピアノのキャプスタン用キャップ部材。 - 前記受容部は、前記キャップ部材が装着されるキャプスタン上面と同じ曲率で窪んだ底面部を有し、当該キャップ部材は、上面の曲率と、底面部との曲率が相違している請求項1に記載のピアノのキャプスタン用キャップ部材。
- 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに取り付けられるキャップ状の部材であって、
当該キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、曲面に形成されている上面とを備えており、
当該キャップ部材の上面の直径は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の直径と異なっていることを特徴とする、ピアノのキャプスタン用キャップ部材。 - 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに取り付けられるキャップ状の部材であって、
当該キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、曲面に形成されている上面とを備えており、
当該キャップ部材上面の曲面の向きは、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の曲面の向きと異なっていることを特徴とする、ピアノのキャプスタン用キャップ部材。 - 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに取り付けられるキャップ状の部材であって、
当該キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、曲面に形成されている上面と、上面の周縁に沿って周回する周壁部とを備えており、
当該周壁部は、その周回方向に沿って高さが異なっていることを特徴とする、ピアノのキャプスタン用キャップ部材。 - 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに取り付けられるキャップ状の部材であって、
当該キャップ部材は、キャプスタンの上端側に存在する曲面に被さる受容部と、曲面に形成されている上面とを備えており、
当該キャップ部材の上面の布帛に対する摩擦抵抗値は、当該キャップ部材が装着されるキャプスタン上面の同じ布帛に対する摩擦抵抗値と異なっていることを特徴とする、ピアノのキャプスタン用キャップ部材。 - 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンであって、
鍵盤の奥側に取り付けられるキャプスタン本体と、
このキャプスタン本体の上端側に存在する曲面に被さるキャップ形状のキャップ部材とからなり、
当該キャップ部材が、請求項1から6のいずれか一項に記載のキャップ部材であることを特徴とするピアノのキャプスタン。 - ウィッペンの底面に設けられるウィペンヒールクロスに添設される小片部材であり、
当該小片部材は、押鍵時の動作によってウィペンヒールクロスに生じた窪みの深さとほぼ同じ厚さを有し、且つ当該窪みと略同じか或いは該窪みよりも小さい平面形状に形成される小片部材。 - 前記小片部材はウィッペンの底面に設けられるウィペンヒールクロスとウィペンヒールアンダークロスとの間に挿入され、
当該小片部材におけるウィペンヒールアンダークロスに対向する面は、少なくとも1つ以上の突起が形成されている請求項8に記載の小片部材。 - 押鍵時の動作をハンマーシャンクに伝えるシャンクローラーに設置される補填部材であり、
当該補填部材は、当該シャンクローラーにおけるレペティションレバーとの接触領域に設けられ、且つ押鍵時の動作によって変形したシャンクローラーの薄肉部を補填する大きさ及び形状に形成される補填部材。 - 前記補填部材は、シャンクローラーを構成しているハンマーローラークロスとハンマーローラースキンとの間に挿入され、
当該補填部材におけるハンマーローラークロスに対向する面には、少なくとも1つ以上の突起が形成されている請求項10に記載の補填部材。 - 押鍵動作によってハンマーを回動させるピアノのアクション機構であって、
請求項1〜6の何れか一項に記載のキャプスタン用キャップ部材、請求項8又は9に記載の小片部材、若しくは請求項10又は11に記載の補填部材が使用されているピアノのアクション機構。 - 鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンにおける上面の曲率、大きさ、滑り具合及び向きの少なくともいずれかを変更する、ピアノのキャプスタンの調整方法であって、
当該キャプスタンの上面に対して、キャップ状に形成されたキャップ部材を設置する工程を含むことを特徴とするピアノのキャプスタンの調整方法。 - ピアノのアクション機構の修理又は調整を伴うピアノの補修・調整方法であり、
当該調整方法は、少なくとも以下の(1)〜(3)の何れかの工程を伴うピアノの補修・調整方法。
(1)鍵盤の押鍵に伴ってアクションを駆動するためのピアノのキャプスタンに対して、請求項1〜6の何れか一項に記載のキャプスタン用キャップ部材を設置する工程。
(2)ウィッペンの底面に設けられるウィペンヒールクロスに対して、請求項8又は9に記載の小片部材を添設する工程。
(3)押鍵時の動作をハンマーシャンクに伝えるシャンクローラーに対して、請求項10又は11に記載の補填部材を添設する工程。
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