JP2008008973A - 鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押鍵するときに適切な発音とグランドピアノの押鍵タッチ感を得られ、コスト高にならない鍵盤装置を提供する。
【解決手段】鍵スイッチ5は、対向する接点間の距離がそれぞれ異なるスイッチs1、s2を有し、鍵3の押鍵により回動するハンマー4によってスイッチs1、s2が順次接触する構成のみを備える。クリックゴム14は、鍵3の押鍵により回動するハンマー4によって天板部145が凹状に弾性変形して反力が増大し、さらに脚部143が屈曲状に弾性変形して反力が減少する構成のみを備える。そして、スイッチs1がオンした後に、クリックゴム14による反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、スイッチs2がオンするように設定すると、適切な発音とグランドピアノの押鍵タッチ感を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子鍵盤楽器に使用する鍵盤装置に関し、特に押鍵するときに適切な発音とグランドピアノの押鍵タッチ感を得るための技術に関する。
従来より、電子鍵盤楽器に使用される鍵盤装置において、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るために工夫を施した種々の鍵盤装置が知られている。
例えば、複数の鍵と、複数の鍵のほぼ中央を下方より回動可能に支持するシャーシと、
複数の鍵それぞれに対応してそれらの後端部の上方に配設され、シャーシの後端部に回動可能に支持され、鍵の押鍵により回動するとともに押鍵された鍵を元の位置へ復帰させる荷重を付与するハンマーと、複数の鍵それぞれに対応してシャーシの後端部に設けられ、対向する接点間の距離がそれぞれ異なる2組の対向する接点を有し、鍵の押鍵により回動するハンマーによって2組の対向する接点が順次接触する第1スイッチ部と、第1スイッチと同じ構成を有する第2スイッチ部と、を備えている鍵盤装置がある(例えば特許文献1参照)。そして、この鍵盤装置は、鍵の押鍵により回動するハンマーが先に第1スイッチ部に当接し、これに遅れて第2スイッチ部に当接するように構成されている。また、この第1スイッチ部及び第2スイッチ部は、鍵の押鍵により回動するハンマーによって弾性変形し反力が増大し、さらに回動するハンマーによって弾性変形し反力が減少する弾性体によって構成されている。
特開2001−159894号公報(第7,8頁)
しかし、上述したような鍵盤装置では、押鍵した演奏者が想定する発音のベロシティ(以下、音量と称する)に対して、次のような理由によって、その発音の音量にばらつきが起こり得る。すなわち、発音の音量は、検出される押鍵速度に応じて制御される。よって、押鍵速度がばらつくと、発音の音量もばらつくことになる。押鍵速度は、対向する接点間の距離が異なる2組の対向する接点(以下、第1対向接点、第2対向接点とも称する)を有する第1スイッチ部によって検出される。具体的には、第1対向接点がオンとなる時刻から第2対向接点がオンとなる時刻までの時間が計測され、この計測された時間と、第1対向接点がオンとなる押鍵距離と第2対向接点がオンとなる押鍵距離との距離差と、によって押鍵速度が検出される。ここで、押鍵距離とは、例えば鍵が復帰されている状態において鍵の上面前端の鉛直方向の高さを基準として、この基準から押鍵された鍵の上面前端までの鉛直方向の距離を指す。また、上述したように第1スイッチ部及び第2スイッチ部は、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るために、弾性体によって構成されている。そして、その弾性体が、例えばゴムなどの弾性材料からなり射出成形機などの成形機によって成型された場合には、そのゴムの材料や温度などの環境条件によって、スイッチを構成する部位ごとにその厚さや硬度にばらつきが生じる。なお、弾性体が樹脂材料などの他の弾性材料であっても、スイッチを構成する部位ごとにその厚さや硬度にばらつきが生じる。すると、例えば第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするように構成した場合には、第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少するまでの押鍵距離にばらつきが生じ、同じ押鍵速度で押鍵しても第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、ピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするまでの時間にばらつきが生じる。よって、同じ押鍵速度で押鍵しても第1対向接点がオンとなる時刻から第2対向接点がオンとなる時刻までの時間にばらつきが生じ、同じ押鍵速度で押鍵しても検出される押鍵速度にばらつきが生じる。その結果、押鍵した演奏者が想定する発音の音量に対して、その発音の音量にばらつきが起こり得るという問題点があった。
また、上述したような鍵盤装置では、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るために弾性体によって構成されているスイッチが2つ設けられている。そして、この2つのスイッチそれぞれが、上述した押鍵速度を検出するための構成と、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るための構成とを備えている。そして、1つのスイッチでは、グランドピアノの押鍵タッチ感を得ることができないために、2つのスイッチが設けられていると推測する。よって、押鍵速度を検出するための構成としては1つのスイッチでよい場合にも、2つのスイッチが設けられることになる。したがって、押鍵速度を検出するための構成が1つ余分となり、その余分な構成に相当してコスト高になるという問題点があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、押鍵するときに適切な発音とグランドピアノの押鍵タッチ感を得られ、コスト高にならない鍵盤装置を提供することである。
上述した問題点を解決するためになされた本発明の鍵盤装置(1:なお、この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において説明した構成要素を括弧内に示すが、この記載によって特許請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、複数の鍵(3)と、複数の鍵のほぼ中央を下方より回動可能に支持するシャーシ(2a,2b)と、複数の鍵それぞれに対応してそれらの後端部の上方に配設され、シャーシの後端部に回動可能に支持され、鍵の押鍵により回動するとともに押鍵された鍵を元の位置へ復帰させる荷重を付与するハンマー(4)と、複数の鍵それぞれに対応してシャーシの後端部に設けられ、対向する接点間の距離がそれぞれ異なる複数組の対向する接点を有し、前記複数組それぞれの対向する接点のうちの一方が他方へ向けて移動可能に構成され、鍵の押鍵により回動する前記ハンマーによって複数組それぞれの対向する接点のうちの一方が他方へ向けて移動して順次接触するように構成されたスイッチ(5)と、複数の鍵それぞれに対応してシャーシの後端部に設けられ、座部と前記座部に接続する脚部と前記脚部に接続する天板部とを有し、鍵の押鍵により回動するハンマーによって座部と天板部とのうちの一方が他方へ向けて移動すると天板部が凹状に弾性変形して反力が増大し、座部と天板部とのうちの一方が他方へ向けてさらに移動すると脚部が屈曲状に弾性変形して反力が減少するように構成された弾性体(14)とを備える。
そして、スイッチが有する複数組の対向する接点中の2組の対向する接点が順次接触する間に、天板部が凹状に弾性変形して増大した反力がピーク値となった後に脚部が屈曲状に弾性変形して反力がピーク値より減少するように設定されている。
上述のように、本発明の鍵盤装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、スイッチは、対向する接点間の距離がそれぞれ異なる複数組の対向する接点を有し、鍵の押鍵により回動するハンマーによって複数組それぞれの対向する接点のうちの一方が他方へ向けて移動して順次接触する構成のみを備える。つまり、このスイッチは、押鍵速度を検出するための構成のみを備え、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るための構成を備えない。
従来の鍵盤装置のように、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るために、スイッチが例えば第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするような構成を備えた場合には、同じ押鍵速度で押鍵しても第1対向接点がオンとなる時刻から第2対向接点がオンとなる時刻までの時間にばらつきが生じる。これに対して、本発明の鍵盤装置が備えるスイッチは、このようなグランドピアノの押鍵タッチ感を得る構成を備えていないので、例えば第1対向接点がオンとなる時刻から第2対向接点がオンとなる時刻までの時間にばらつきが生じにくい。したがって、押鍵した演奏者が想定する発音の音量に対して、その発音の音量にばらつきが起こりにくい。
一方、弾性体は、座部と前記座部に接続する脚部と前記脚部に接続する天板部とを有し、鍵の押鍵により回動するハンマーによって座部と天板部とのうちの一方が他方へ向けて移動すると天板部が凹状に弾性変形して反力が増大し、座部と天板部とのうちの一方が他方へ向けてさらに移動すると脚部が屈曲状に弾性変形して反力が減少する構成のみを備える。つまり、弾性体は、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るための構成のみを備え、押鍵速度を検出するための構成を備えない。
従来の鍵盤装置のように、弾性体が例えば押鍵速度を検出するための構成を備えた場合には、このような構成を兼ねた設計に束縛されるために、1つの弾性体によって、グランドピアノの押鍵タッチ感を得られないと推測する。これに対して、本発明の鍵盤装置が備える弾性体は、このような押鍵速度を検出するための構成を備えていないので、設計上の自由度が増し、1つの弾性体によって、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るように構成できる。また、このようにすれば、押鍵速度を検出するための構成が1つでよい場合には、1つのスイッチを設ければよい。したがって、2つのスイッチを設けた場合に比べて、押鍵速度を検出するための構成に相当するコストを低減できる。
そして、スイッチが有する複数組の対向する接点中の2組の対向する接点が順次接触する間に、天板部が凹状に弾性変形して増大した反力がピーク値となった後に脚部が屈曲状に弾性変形して反力がピーク値より減少するように設定されている。つまり、例えば複数組の対向する接点中の第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするように設定すると、適切な発音とグランドピアノの押鍵タッチ感を得られる。
また、本発明の鍵盤装置によれば、鍵の押鍵により回動するハンマーによって、スイッチが有する複数組それぞれの対向する接点のうちの一方が他方へ向けて移動して順次接触し、弾性体が有する座部と天板部とのうちの一方が他方へ向けて移動すると天板部が凹状に弾性変形して反力が増大し、座部と天板部とのうちの一方が他方へ向けてさらに移動すると脚部が屈曲状に弾性変形して反力が減少する。すなわち、スイッチと弾性体とが、共にハンマーによって作動される。よって、スイッチまたは弾性体のいずれか一方が鍵によって作動され、他方がハンマーによって作動される場合と比較して、例えば複数組の対向する接点中の第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするような設定が容易となる。
さらに、ハンマーが樹脂成型品で、鍵が切削品の場合には、部品間の寸法のばらつきはハンマーの方が小さいので、鍵によって作動させるよりも、ハンマーによって作動させる方が、例えば複数組の対向する接点中の第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするような設定が容易となる。
なお、請求項2に記載のように、スイッチ及び弾性体については、一方がハンマーにおける支持点よりも先端側に対向するように設けられ、他方がハンマーにおける支持点よりも後端側に対向するように設けられているとよい。
このように構成された鍵盤装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、スイッチ及び弾性体の一方がハンマーにおける支持点よりも先端側に対向するように設けられ、他方がハンマーにおける支持点よりも後端側に対向するように設けられているので、それぞれが鍵盤装置内に配置される位置についての設計上の自由度が増す。したがって、スイッチと、弾性体とを実装する密度が高められ、設計上の実装密度を高めることができる。
また、スイッチ及び弾性体を共に、ハンマーにおける支持点よりも先端側または後端側に対向して設ける収容容積があれば、請求項3に記載のように、スイッチ及び弾性体については、双方が共にハンマーにおける支持点よりも先端側または後端側に対向するように設けられていてもよい。
このように構成された鍵盤装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、スイッチ及び弾性体については、双方が共にハンマーにおける支持点よりも先端側または後端側に対向するように設けられているので、例えば複数組の対向する接点中の第1対向接点がオンした後に、増大した反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、第2対向接点がオンするような設定がより容易となる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。
[構成の説明]
図1は、本実施形態の鍵盤装置1において鍵3が復帰されている状態を示す側面図である。なお、以下の説明においては、鍵盤装置1を演奏者から見た場合の手前側(図1の左側)を「前」、奥側(図1の右側)を「後」、上側(図1の上側)を「上」、下側(図1の下側)を「下」とし、さらに多数の鍵3(図1に一部のみ図示)の並び方向を「左右方向」として説明する。
図1に示す本実施形態の鍵盤装置1は、左右方向に並んだ多数の鍵3(白鍵3aおよび黒鍵3bを各1つのみ図示)と、これらの鍵3を支持する下シャーシ2aと、この下シャーシ2aの後端部に取り付けられた後シャーシ2bと、各鍵3の押鍵に伴って調整ネジ4eを介して回動する多数のハンマー4(1つのみ図示)と、各ハンマー4によって作動される鍵スイッチ5及びクリックゴム14とを備えている。次に、下シャーシ2a、鍵3、ハンマー4、調整ネジ4e、後シャーシ2b、鍵スイッチ5及びクリックゴム14の順に説明する。
下シャーシ2aは、プレスにより打抜き及び折り曲げ加工された金属製の板材からなり、多数の鍵3を支持するように構成されている。下シャーシ2aの前後方向の中央部には、下シャーシ2aの上方に固定した筬15上に多数のバランスピン12が左右方向に並んで立設されており(1つのみ図示)、各鍵3は、その中央部がバランスピン12に回動可能に支持されている。
鍵3は、断面矩形の木製の鍵本体3cと、その上面の前部に接着された合成樹脂製の鍵カバー3dで構成されている。鍵本体3cの中央部にはバランスピン孔3eが形成されている。鍵3は、このバランスピン孔3eにバランスピン12を挿入することにより、バランスピン12に回動可能に支持されている。そして、鍵本体3cの上面の後端部には、鍵本体3cの上面の前部の面より下方へ鍵本体3cの上面の前部の面に略平行な段差面3gが形成されている。そして、この段差面3gには、平坦部3fが貼着されている。この平坦部3fは、この段差の上面に貼着される発砲ウレタンと、このウレタンの上面に貼着された摺動しやすいテープとから構成されている。
ハンマー4は、鍵3ごとに設けられ、棒状の合成樹脂製のハンマー本体4aと、その両側面の前部に取り付けられたおもり板4b(1つのみ図示)を備えている。ハンマー本体4aの後端部には、後方に開放する円弧状の軸穴4cが形成されており、ハンマー4は、この軸穴4cが後述の後シャーシ2bの支点軸部2cに係合することによって、後シャーシ2bに回動可能に支持されている。また、ハンマー本体4aには、その下面の軸穴4c付近の位置に調整ネジ4eが進退可能に取り付けられている。また、ハンマー本体4aには、その軸穴4cより前方の上面にスイッチ当接部4fと、その軸穴4cより後方の下面にクリック当接部4dとが形成されている。
調整ネジ4eは、例えば金属製の棒材などの剛性の高い材料からなり、基部と、一端には頭頂部と、他端には雄ネジ部を有している。この雄ネジ部は、ハンマー本体4aに設けられている雌ネジ部に螺合し、調整ネジ4eがハンマー本体4aに進退可能に取り付けられるのである。そして、調整ネジ4eの頭頂部がハンマー4に対応する鍵3の上面後端部の平坦部3fに当接することによって、ハンマー4は、鍵3の上面後端部に載置されている。
後シャーシ2b(シャーシ)は、中空のアルミニウムの1つの押出成形品で構成され、すべてのハンマー4を支持可能なように左右方向に延びていて、ネジ13により下シャーシ2aに連結されているとともに、ネジ(図示せず)で棚板(図示せず)に固定されている。また、後シャーシ2bの後部には、補強板10がネジ11によって取り付けられている。後シャーシ2bは、上下方向に延びるとともに、その上端から前側上方に斜めに延びる基板取付部2eを有し、この基板取付部2eの先端部には、ハンマー4の上方への回動を規制するためのストッパ9が設けられている。このストッパ9もすべてのハンマー4にわたるように左右方向に延びている。そして、基板取付部2eには、ハンマー4のスイッチ当接部4fに対向するように、各鍵3の押鍵速度を検出するための鍵スイッチ5が設けられている。また、後シャーシ2bには、ハンマー4のクリック当接部4dに対向するように、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るためのクリックゴム14が設けられている。
鍵スイッチ5は、基板6と、基板6に鍵3ごとに取り付けられたスイッチ本体7で構成されている。また、基板6は、後端部を後シャーシ2bの中間部に形成された係合凹部2dに差し込んだ状態で、スペーサ本体8cを介し、第1ネジ8aおよび第2ネジ8bにより基板取付部2eに取り付けられている。以下、基板6と、スイッチ本体7とについて説明する。
図2(a)は基板6に取り付けられたスイッチ本体7の断面図であり、図2(b)は図2(a)のスイッチ本体7の平面図である。
基板6には、図1及び図2(a)に示すように、鍵3の長手方向に沿って順に第1固定接点f1及び第2固定接点f2が形成されている。
スイッチ本体7は、絶縁性の例えばシリコンゴムなどの弾性材料によって構成され、図1及び図2(a)に示すように、前後方向に長い長方形の平面形状を有するとともに、四隅の脚部79と、この脚部79に薄肉湾曲部70を介して連なる可動部71とにより、全体としてほぼドーム状に構成されている。可動部71は、全体として後方上がりのブロック状のものであり、その上面には、2つの凹部72、73が前後方向に並んで形成され、これらの凹部72、73の下縁から、薄肉部74を介して、基板6の第1、第2固定接点f1、f2に対応する第1、第2可動接点m1、m2がそれぞれ設けられている。
また、スイッチ本体7の前端部には、回動支点75が下方に突出するように一体に形成されるとともに、上面には、凹部73の前縁に位置して、帯状の被押圧用突起76が、鍵3の幅方向に延びるように一体に形成されている(図2(b)参照)。
このように構成されたスイッチ本体7は、その脚部79を基板6の対応する取付け孔67に、抜止め状態で差し込むことによって、基板6に取り付けられている。この状態では図1に示すように、スイッチ本体7の被押圧用突起76が、ハンマー4のスイッチ当接部4fに上側から対向するとともに、図2(a)に示すように、回動支点75は、基板6に当接している。また、第1、第2可動接点m1、m2は、基板6に形成された対応する第1、第2の固定接点f1、f2に、それぞれ対向している。この可動接点m1、m2は、基板6の固定接点f1、f2と共にスイッチs1、s2を構成している。この場合、第1可動接点m1と第1固定接点f1との間の間隔は、第2可動接点m2と第2固定接点f2の間の間隔よりも短くなるように設定されている。第1、第2の固定接点f1、f2は、図示しない発音制御装置に接続されている。
次に、上記構成の鍵スイッチ5の動作過程を説明する。鍵3が押鍵されると、スイッチ本体7の被押圧用突起76がハンマー4のスイッチ当接部4fによって押圧されることによって、スイッチ本体7が回動支点75を中心として回動する(図2(a)参照)。この回動に伴い、まず第1可動接点m1が第1固定接点f1に接触することにより、第1スイッチs1がオンされ、その後、薄肉部74を支点として、次第に圧縮変形する。さらに回動が進むと、第2可動接点m2が第2固定接点f2に接触して、第2スイッチs2をオンさせる。
これらのオン信号は、発音制御装置に順次、出力され、発音制御装置は、鍵スイッチ5のオン作動によって鍵3の押鍵の有無およびそのキーナンバーを、2つのスイッチs1、s2のオン時間差から押鍵速度をそれぞれ決定し、これらの決定結果に基づいて、発音を制御する。
そして、以下に、押鍵速度の検出手順について説明する。
図3(a)は2つのスイッチs1、s2がオンとなる鍵3の押鍵距離と、鍵3の押鍵距離に対する押鍵力の特性を示す説明図である。
上述した発音制御装置は、鍵3が押下された際に、第1可動接点m1が第1固定接点f1に接触して第1スイッチs1がオンとなる時刻から第2可動接点m2が第2固定接点f2に接触して第2スイッチs2がオンとなる時刻までの時間を計測する。そして、発音制御装置は、この計測された時間と、第1スイッチs1がオンとなる押鍵距離(図3(a)のS1参照)と第2スイッチs2がオンとなる押鍵距離(図3(a)にS2参照)との距離差とによって押鍵速度を検出する。そして、発音制御装置は、検出された押鍵速度に応じて発音の音量を制御する。
クリックゴム14は、ハンマー4における軸穴4cより後方の部分の下面に対向し、後シャーシ2bに形成された載置部2fに取り付けられている。以下、クリックゴム14について説明する。
図4(a)は載置部2fに取り付けられたクリックゴム14の断面図であり、図4(b)及び図4(c)はクリックゴム14の動作過程を示す説明図である。
クリックゴム14は、例えばシリコンゴムなどの弾性材料によって一体成形されたものであって、図4(a)に示すように、略円環状の座部141と、この座部141の内周から立設された円筒状の脚部143と、この脚部143の上方の円縁から載置部2fに対向するように配設された略円盤状の天板部145と、この天板部145の外縁近傍から立設された円筒状の筒体147とを備えている。
この脚部143における天板部145の近傍の厚みは、座部141の近傍の厚みより薄く形成されている。肉薄になっている天板部145の近傍から脚部143が屈曲状に弾性変形することによって、天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没できるように構成されている(図4(c)参照)。なお、載置部2fに形成された孔(図示せず)に、座部141が有する取付用突起(図示せず)を嵌入し、載置部2fにクリックゴム14が取り付けられている。
次に、このクリックゴム14が発生する反力を、図3(b)に基づいて説明する。
図3(b)は、横軸にクリックゴム14が圧縮される距離を示し、縦軸にクリックゴム14が発生する反力を示している。そして、圧縮時に発生する反力(図3(b)の圧縮時、右向きの矢印参照)と、回復時の発生する反力(図3(b)の回復時、左向きの矢印参照)を示している。
まず、クリックゴム14の筒体147の上端部147aが押圧されて、クリックゴム14が圧縮されると天板部145が撓み(図4(b)参照)、図3(b)のグラフのα’部分に示すように、その圧縮距離に対応して反力が増加する。さらにクリックゴム14が圧縮されると反力はピーク値となる(図3(b)の圧縮距離C1’参照)。このとき、クリックゴム14の円筒状の脚部143が屈曲状に弾性変形し始める。さらにクリックゴム14が圧縮されると、上述したように天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没し(図4(c)参照)、図3(b)のグラフのβ’部分に示すように、その圧縮距離に対応して反力が減少する。そして、さらにクリックゴム14が圧縮され、天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没し終わるまで、図3(b)のグラフのγ’部分に示すように、その圧縮距離に対応して反力が増大する。
以上、圧縮時に発生する反力(図3(b)の圧縮時、右向きの矢印参照)について説明したが、回復時に発生する反力(図3(b)の回復時、左向きの矢印参照)は、圧縮時に発生する反力の特性に近似しているが、圧縮時に発生する反力の値より小さい。
次に、このクリックゴム14が後シャーシ2bに形成された載置部2fに取り付けられた場合の鍵3の押鍵力について、図3(a)に基づいて説明する。
図3(a)は横軸に鍵3の押鍵距離を示し、縦軸に鍵3にかかる押鍵力を示している。そして、押鍵時の鍵3にかかる押鍵力(図3(a)の押鍵時、右向きの矢印参照)と、復鍵時の鍵3にかかる押鍵力(図3(a)の復鍵時、左向きの矢印参照)を示している。
まず、鍵3が押下されると、鍵3の上面後端部に載置されているハンマー4によって、図3(a)のグラフのδ部分に示すように、その押鍵距離に対して略一定の押鍵力が発生する。さらに鍵3が押下されると、クリックゴム14の筒体147の上端部147aがハンマー4のクリック当接部4dによって押圧される(図1参照)。これによって、天板部145が撓んで(図4(b)参照)、クリック当接部4dに対して反力が発生し、図3(a)のグラフのα部分に示すように、その押鍵距離に対応して押鍵力が増加する。さらに鍵3が押下されると、上述したクリックゴム14の反力がピーク値になる圧縮距離C1’に相当する押鍵距離C1になると押鍵力はピーク値となる。さらに鍵3が押下されると、上述したように天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没し(図4(c)参照)、クリック当接部4dに対する反力が減少し、図3(a)のグラフのβ部分に示すように、その押鍵距離に対応して押鍵力が減少する。そして、さらに鍵3が押下されると、上述したように天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没し終わるまで、図3(a)のグラフのγ部分に示すように、その押鍵距離に対応して押鍵力が増大する。なお、クリックゴム14が取り付けられていない場合の鍵3の押鍵力について、図3(a)に一点鎖線で示す。
以上、押鍵時の鍵3にかかる押鍵力(図3(a)の押鍵時、右向きの矢印参照)について説明したが、復鍵時の鍵3にかかる押鍵力(図3(a)の復鍵時、左向きの矢印参照)は、押鍵時の鍵3にかかる押鍵力の特性に近似しているが、押鍵時の鍵3にかかる押鍵力の値より小さい。
次に、スイッチ本体7のスイッチs1,s2がオンとなる鍵3の押鍵距離と、クリックゴム14による反力がピーク値になる押鍵距離との位相について、図3(a)に基づいて説明する。
グランドピアノは、鍵の押下によりジャックが上動し、ジャックはハンマーシャンクローラを押してハンマーを弦の打撃のために回動した後ハンマーシャンクローラから外れる(これを一般にレットオフという)というアクション機構の作動のために、押鍵距離のレットオフ点で押鍵力がピーク値になる押鍵タッチ感を有する。クリックゴム14は、このような押鍵力がピーク値になる押鍵タッチ感を得るためのものである。
しかし、スイッチ本体7のスイッチs1,s2がオンした後に、クリックゴム14による反力がピーク値となるように設定された場合には、鍵3の押下をレットオフ点の手前で一瞬止める位の弱打の演奏では、鍵3を完全に押下しないうちに音を発してしまう不都合を生ずる。
そこで、図3(a)に示すように、スイッチ本体7のスイッチs1がオンした後に(押鍵距離S1参照)、クリックゴム14による反力がピーク値となり(押鍵距離C1参照)、反力がピーク値より減少した後に、スイッチ本体7のスイッチs2がオンするように(押鍵距離S2参照)設定する。
なお、本実施形態においては、下シャーシ2a及び後シャーシ2bが「シャーシ」に相当し、鍵スイッチ5が「スイッチ」に相当し、クリックゴム14が「弾性体」に相当する。
[作動の説明]
次に、本実施形態の鍵盤装置1の作動を図1〜図5を参照して説明する。鍵盤装置1において鍵3の押鍵中期を示す側面図である。
図5(a)は本実施形態の鍵盤装置1において鍵3の押鍵中期を示す要部側面図であり、図5(b)は本実施形態の鍵盤装置1において鍵3の押鍵終期を示す要部側面図である。
まず、図1に示す鍵盤装置1の鍵3が押下される(つまり鍵3の前部が押し下げられる)と、この鍵3は、白鍵3a用フロントピン16または黒鍵3b用フロントピン17により左右方向に振れないように案内されながら、下シャーシ2aに取り付けられている筬15に立設されているバランスピン12を介してその前部が下方に移動する方向へ回動する。このとき、鍵3の平坦部3fがハンマー本体4aに取り付けられている調整ネジ4eを押し上げ、ハンマー4が、後シャーシ2bに設けられている支点軸部2cによって支持されたハンマー本体4aの後端部に形成された軸穴4cを中心にしてハンマー本体4aに取り付けたおもり板4bが上方へ移動する方向に回動する。この方向へハンマー4が回動する間、おもり板4bの重量は、ハンマー本体4aの回動を抑止するように作用する。なお、鍵3の押鍵初期(図1参照)においては、ハンマー4のスイッチ当接部4fとスイッチ本体7の被押圧用突起76(図2(a)参照)とは離間し、ハンマー4のクリック当接部4dとクリックゴム14の上端部147a(図4(a)参照)とは離間している。
さらに鍵3が押下されると、図5(a)に示すように、ハンマー4のスイッチ当接部4fがスイッチ本体7の被押圧用突起76(図2(a)参照)を押圧し、第1スイッチs1の第1可動接点m1が第1固定接点f1に当接することにより第1スイッチs1がオンする(図3(a)の押鍵距離S1参照)。このとき、ハンマー4のクリック当接部4dとクリックゴム14の上端部147a(図4(a)参照)とが当接しようとしている。
さらに鍵3が押下されると、ハンマー4のクリック当接部4dがクリックゴム14の上端部147a(図4(b)参照)を押圧し、クリックゴム14の天板部145が撓んで、クリック当接部4dに対する反力がピーク値となり、押鍵力もピーク値となる(図3(a)の押鍵距離C1参照)。
さらに鍵3が押下されると、上述したように天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没し(図4(c)参照)、クリック当接部4dに対する反力が減少し、押鍵力も減少する(図3(a)のグラフのβ部分参照)。
さらに鍵3が押下されると、第2スイッチs2の第2可動接点m2が第2固定接点f2に当接することにより第2スイッチs2がオンする(図3(a)の押鍵距離S2参照)。
さらに鍵3が押下されると、上述したようにクリックゴム14の天板部145が円筒状の脚部143の内部に埋没し終わるまで、図3(a)のグラフのγ部分に示すように、その押鍵距離に対応して押鍵力が増大する。
さらに鍵3が押下されると、図5(b)に示すように、ハンマー4の回動は、回動するハンマー4の上面先端部が後シャーシ2bに取り付けられているストッパ9に当接することによって規制される。そして、鍵3の回動は、回動する鍵3の下面が下シャーシ2aに取り付けられている白鍵3a用鍵下限ストッパ18または黒鍵3b用鍵下限ストッパ19に当接することによって規制される(図1参照)。
一方、この状態から鍵3が離鍵されると、おもり板4bの重量によってハンマー本体4aが下方へ移動する方向へ回動する。すると、ハンマー本体4aに取り付けられた調整ネジ4eを介して鍵3は、上述の鍵3の押鍵時とは逆の方向へ回動し、押鍵初期の位置へ復帰する。なお、このときの鍵3の回動は、回動する鍵3の下面が下シャーシ2aに取り付けられている鍵上限ストッパ20に当接することによって規制される(図1の状態)。また、ハンマー4の回動は、ハンマー本体4aに取り付けられている調整ネジ4eが鍵3の平坦部3fに当接することによって規制される。
[効果の説明]
本実施形態の鍵盤装置によれば、次のような効果を奏する。すなわち、従来の鍵盤装置においては、押鍵した演奏者が想定する発音の音量に対して、その発音の音量にばらつきが起こり得るという問題点があった。また、押鍵速度を検出するための構成が1つ余分となり、その余分な構成に相当してコスト高になるという問題点があった。
これに対して、本実施形態の鍵盤装置1によれば、鍵スイッチ5は、対向する接点間の距離がそれぞれ異なるスイッチs1、s2を有し、鍵3の押鍵により回動するハンマー4によってスイッチs1、s2が順次接触する構成のみを備える。つまり、この鍵スイッチ5は、押鍵速度を検出するための構成のみを備え、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るための構成を備えないので、第1スイッチs1がオンとなる時刻から第2スイッチs2がオンとなる時刻までの時間にばらつきが生じにくい。したがって、押鍵した演奏者が想定する発音の音量に対して、その発音の音量にばらつきが起こりにくい。
また、本実施形態の鍵盤装置1によれば、クリックゴム14は、座部141とこの座部141に接続する脚部143とこの脚部143に接続する天板部145とを有し、鍵3の押鍵により回動するハンマー4によって天板部145が凹状に弾性変形して反力が増大し、さらに脚部143が屈曲状に弾性変形して反力が減少する構成のみを備える。つまり、クリックゴム14は、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るための構成のみを備え、押鍵速度を検出するための構成を備えないので、設計上の自由度が増し、1つのクリックゴムによって、グランドピアノの押鍵タッチ感を得るように構成できる。また、このようにすれば、押鍵速度を検出するための構成が1つでよい場合には、1つのスイッチを設ければよい。したがって、2つのスイッチを設けた場合に比べて、押鍵速度を検出するための構成に相当するコストを低減できる。
そして、スイッチs1がオンした後に、クリックゴム14による反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、スイッチs2がオンするように設定すると、適切な発音とグランドピアノの押鍵タッチ感を得られる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、鍵スイッチ5がハンマー4の軸穴4cより前方の上面に形成されているスイッチ当接部4fに対向するように後シャーシ2bの基板取付部2eに設けられ、クリックゴム14がハンマー4の軸穴4cより後方の下面に形成されているクリック当接部4dに対向するように後シャーシ2bの載置部2fに設けられているが、これには限らない。クリックゴム14が鍵スイッチ5に隣接して設ける収容容積があれば、ハンマー4の軸穴4cより前方の上面に形成されているスイッチ当接部4fに対向するように後シャーシ2bの基板取付部2eに設けられてもよい。
また、鍵スイッチ5がクリックゴム14に隣接して設ける収容容積があれば、ハンマー4の軸穴4cより後方の下面に形成されているクリック当接部4dに対向するように後シャーシ2bの載置部2fに設けられてもよい。
このように構成された実施形態においては、鍵スイッチ5及びクリックゴム14については、双方が共にハンマー4の軸穴4cより前方の上面に形成されているスイッチ当接部4fに対向するように後シャーシ2bの基板取付部2e、またはハンマー4の軸穴4cより後方の下面に形成されているクリック当接部4dに対向するように後シャーシ2bの載置部2fに設けられているので、スイッチs1がオンした後に、クリックゴム14による反力がピーク値となり、反力がピーク値より減少した後に、スイッチs2がオンするような設定がより容易となる。
本実施形態の鍵盤装置1において鍵3が復帰されている状態を示す側面図である。 (a)は基板6に取り付けられたスイッチ本体7の断面図であり、(b)は(a)のスイッチ本体7の平面図である。 (a)は2つのスイッチs1、s2がオンとなる鍵3の押鍵距離と、鍵3の押鍵距離に対する押鍵力の特性を示す説明図であり、(b)はクリックゴム14が発生する反力の特性を示す説明図である。 (a)は載置部2fに取り付けられたクリックゴム14の断面図であり、(b)及び(c)はクリックゴム14の動作過程を示す説明図である。 (a)は本実施形態の鍵盤装置1において鍵3の押鍵中期を示す要部側面図であり、(b)は本実施形態の鍵盤装置1において鍵3の押鍵終期を示す要部側面図である。
符号の説明
1…鍵盤装置、2a…下シャーシ、2b…後シャーシ、2c…支点軸部、2d…係合凹部、2e…基板取付部、2f…載置部、3…鍵、3a…白鍵、3b…黒鍵、3c…鍵本体、3d…鍵カバー、3e…バランスピン穴、3f…平坦部、3g…段差面、4…ハンマー、4a…ハンマー本体、4b…おもり板、4c…軸穴、4d…クリック当接部、4e…調整ネジ、4f…スイッチ当接部、5…鍵スイッチ、6…基板、7…スイッチ本体、8…スペーサ、8a…第1ネジ、8b…第2ネジ、8c…スペーサ本体、9…ストッパ、10…補強板、11…ネジ、12…バランスピン、13…ネジ、14…クリックゴム、15…筬、16,17…フロントピン、18,19…鍵下限ストッパ、20…鍵上限ストッパ、67…取付け孔、70…薄肉湾曲部、71…可動部、72,73…凹部、74…薄肉部、75…回動支点、76…被押圧用突起、79…脚部、141…座部、143…脚部、145…天板部、147…筒体、147a…上端部。

Claims (3)

  1. 複数の鍵と、
    前記複数の鍵のほぼ中央を下方より回動可能に支持するシャーシと、
    前記複数の鍵それぞれに対応してそれらの後端部の上方に配設され、前記シャーシの後端部に回動可能に支持され、前記鍵の押鍵により回動するとともに押鍵された前記鍵を元の位置へ復帰させる荷重を付与するハンマーと、
    前記複数の鍵それぞれに対応して前記シャーシの後端部に設けられ、対向する接点間の距離がそれぞれ異なる複数組の対向する接点を有し、前記鍵の押鍵により回動する前記ハンマーによって前記複数組それぞれの対向する接点のうちの一方が他方へ向けて移動して順次接触するように構成されたスイッチと、
    前記複数の鍵それぞれに対応して前記シャーシの後端部に設けられ、座部と前記座部に接続する脚部と前記脚部に接続する天板部とを有し、前記鍵の押鍵により回動する前記ハンマーによって前記座部と前記天板部とのうちの一方が他方へ向けて移動すると前記天板部が凹状に弾性変形して反力が増大し、前記座部と前記天板部とのうちの一方が他方へ向けてさらに移動すると前記脚部が屈曲状に弾性変形して反力が減少するように構成された弾性体と、
    を備え、
    前記スイッチが有する前記複数組の対向する接点中の2組の対向する接点が順次接触する間に、前記天板部が凹状に弾性変形して増大した反力がピーク値となった後に前記脚部が屈曲状に弾性変形して反力がピーク値より減少するように設定されていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 請求項1に記載の鍵盤装置において、
    前記スイッチ及び前記弾性体については、一方が前記ハンマーにおける支持点よりも先端側に対向するように設けられ、他方が前記ハンマーにおける支持点よりも後端側に対向するように設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
  3. 請求項1に記載の鍵盤装置において、
    前記スイッチ及び前記弾性体については、双方が共に前記ハンマーにおける支持点よりも先端側または後端側に対向するように設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
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