JP4838063B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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Description

本発明は、電子鍵盤楽器に使用する鍵盤装置に関し、特に押鍵タッチ感の向上と押鍵するときに適切な発音をする技術に関する。
従来より、電子鍵盤楽器に使用される鍵盤装置101において、図9に例示するように、左右方向に並んだ多数の鍵103(白鍵103aおよび黒鍵103bを各1つのみ図示)と、これらの鍵103を支持する下シャーシ102aと、この下シャーシ102aの後端部に取り付けられた後シャーシ102bと、各鍵103の押鍵に伴って調整ネジ114を介して回動する多数のハンマー104(1つのみ図示)などを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。図9は、従来の鍵盤装置101において鍵103が復帰されている状態を示す側面図である。また、図10は、鍵盤装置101において鍵103が終了位置まで押鍵されている状態を示す側面図である。なお、以下の説明においては、鍵盤装置101を演奏者から見た場合の手前側(図9の左側)を「前」、奥側(図9の右側)を「後」、上側(図9の上側)を「上」、下側(図9の下側)を「下」とし、さらに多数の鍵103(図9に一部のみ図示)の並び方向を「左右方向」として説明する。次に、下シャーシ102a、鍵103、ハンマー104、調整ネジ114及び後シャーシ102bの順に説明する。
下シャーシ102aの前後方向の中央部には、下シャーシ102aの上方に固定した筬115上にバランスピン112が左右方向に並んで立設されており(1つのみ図示)、各鍵103は、その中央部がバランスピン112に回動可能に支持されている。
鍵103の中央部にはバランスピン孔103eが形成されている。鍵103は、このバランスピン孔103eにバランスピン112を挿入することにより、バランスピン112に回動可能に支持されている。
ハンマー104は、鍵103ごとに設けられ、ハンマー104の後端部には、後方に開放する円弧状の軸穴104cが形成されており、ハンマー104は、この軸穴104cが後述の後シャーシ102bの支点軸部102cに係合することによって、後シャーシ102bに回動可能に支持されている。また、ハンマー104には、その下面の軸穴104c付近の位置に調整ネジ114が進退可能に取り付けられている。
調整ネジ114は、基部と、一端には頭頂部114aと、他端には雄ネジ部114bとを有している。この頭頂部114aには、略球体の一部を有する摺動曲面部114c(図11(a)参照)とその摺動曲面部114cの周縁に連続する縁部114dとが設けられている。また、雄ネジ部114bがハンマー104に設けられている雌ネジ部に螺合し、調整ネジ114がハンマー104に進退可能に取り付けられるのである。そして、調整ネジ114の頭頂部114aがハンマー104に対応する鍵103の上面後端部に設けられた平坦部103fに当接することによって、ハンマー104は、鍵103の上面後端部に載置されている。
鍵103が復帰されている状態(図9参照)から鍵を押下し始める状態(以下、押鍵初期とも称する)においては、図11(a)に示すように、調整ネジ114の軸心が鍵103の平坦部103fの垂直方向に対して略平行に配設され、鍵103の平坦部103fと調整ネジ114の頭頂部114aとがその頭頂部114aの摺動曲面部114cの略中央で摺動している。この摺動している摺動曲面部114cの部位を以下、中央部114fとも称する。また、鍵103が終了位置まで押鍵されている状態(以下、押鍵終期とも称する。図10参照)においては、図11(b)に示すように、調整ネジ114の軸心の下方が鍵103の平坦部103fの垂直方向に対して前方へ傾斜するように構成され、鍵103の平坦部103fと調整ネジ114の頭頂部114aとがその頭頂部114aの縁部114dの後方で摺動している。この摺動している縁部114dの部位を以下、後方縁部114hとも称する。すなわち、鍵103の押鍵動作時に鍵103の平坦部103fと調整ネジ114の頭頂部114aとがその頭頂部114aの摺動曲面部114cの中央部114dと、その頭頂部114aの縁部114dの後方縁部114hとの間において摺動するように構成されている。
後シャーシ102b(シャーシ)は、すべてのハンマー104を支持可能なように左右方向に延びていて、下シャーシ102aに連結されているとともに、ネジ(図示せず)で棚板(図示せず)に固定されている。後シャーシ102bは、上下方向に延びるとともに、その上端から前側上方に斜めに延びる基板取付部102eを有し、この基板取付部102eの先端部には、ハンマー104の上方への回動を規制するためのストッパ109が設けられている。このストッパ109もすべてのハンマー104にわたるように左右方向に延びている。さらに、ハンマー104の上方には、各鍵103の押鍵情報を検出するための鍵スイッチ105が基板取付部102eに取り付けられている。
上述の鍵スイッチ105は、電子ピアノの発音を制御する制御装置(図示せず)に接続されている。また、鍵スイッチ105は、鍵103が所定の第1の深さまで押下された際にオンとなる第1接点と、鍵103が上記第1の深さよりも深い所定の第2の深さまで押下された際にオンとなる第2接点と備える。そして、鍵103が押下された際に、第1接点がオンとなる時刻から第2接点がオンとなる時刻までの時間が計測され、これにより鍵103の押鍵速度に応じたベロシティ(音量)が得られる。
特開2003−5753号公報(第3頁)
しかし、上述したような鍵盤装置101では、次のような理由により生ピアノに近い押鍵タッチ感を得にくいという問題点があった。その理由は、従来の鍵盤装置101においては、ハンマー104の重量によって鍵103の平坦部103fの垂直方向へ付与される荷重が、押鍵初期(図11(a)参照)に大きく、押鍵終期(図11(b)参照)に小さくなるので、押鍵中期において押鍵荷重がピーク値になる生ピアノの押鍵タッチ感と相違するからである。具体的には、従来の鍵盤装置101の押鍵初期(図11(a)参照)においては、調整ネジ114の軸心が鍵103の平坦部103fの垂直方向(以下、単に垂直方向とも称する)に対して略平行に配設されているので、垂直方向へ付与される荷重は、ハンマー104の重量による調整ネジ114の軸心方向への荷重(以下、単に軸心荷重とも称する)とほぼ等しくなる。そして、押鍵終期(図11(b)参照)においては、調整ネジ114の軸心の下方が垂直方向に対して前方へ傾斜するように構成されているので、垂直方向へ付与される荷重は、軸心荷重に対する垂直方向へのベクトル成分となり、軸心荷重より小さくなる。つまり、垂直方向へ付与される荷重は、押鍵初期(図11(a)参照)に大きく、押鍵終期(図11(b)参照)に小さくなる。
また、上述したような鍵盤装置101では、次のような理由により鍵103が終了位置まで押鍵されたときに、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出されることがある。その理由は、従来の鍵盤装置101の押鍵終期(図11(b)参照)においては、鍵103の平坦部103fと調整ネジ114の頭頂部114aとがその頭頂部114aの縁部114dの後方縁部114hで摺動するので、鍵103の回動に対するハンマー104の回動が不安定となる場合が起こり得る。具体的には、鍵103の平坦部103fと調整ネジ114の頭頂部114aとが摺動するその頭頂部114aの摺動曲面部114cの中央部114fの曲率(図11(a)参照)に比べて、頭頂部114aの縁部114dの後方縁部114hの曲率(図11(b)参照)が小さく構成されている。よって、頭頂部114aの縁部114dの後方縁部114hが平坦部103fに対して摺動する場合に頭頂部114aの縁部114dの後方縁部114hが平坦部103fに対して引っ掛かり易いためと推測される。例えば押鍵終期近傍において頭頂部114aの縁部114dの後方縁部114hが平坦部103fに対して引っ掛かり、さらに押鍵終期まで押鍵することによってその引っ掛かりが解けた場合には、ハンマー104が急激に回動するので、引っ掛かりがないときのハンマー104の回動速度に比較してハンマー104の回動速度が鍵スイッチ105によって大きく検出される。すると、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出される場合が起こり得る。特に、スタッカートのような、一音符ずつ切り離して歯切れよく演奏したときに引っ掛かりがある場合には、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)を超えてしまう場合が起こり得る。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、
鍵盤タッチ感の向上と、押鍵終期において適切な発音をする鍵盤装置を提供することである。
上述した問題点を解決するためになされた本発明の鍵盤装置(1:なお、この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において説明した構成要素を括弧内に示すが、この記載によって特許請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、複数の鍵(3)と、複数の鍵のほぼ中央を下方より回動可能に支持するシャーシ(2a,2b)と、複数の鍵それぞれに対応してそれらの後端部の上方に配設され、シャーシの後端部に回動可能に支持され、押鍵された鍵を元の位置へ復帰させる荷重を付与するハンマー(4)と、一端部(14b,214b)がハンマーに取り付けられ、他端部には鍵と摺動するための摺動部(14a,214a)が設けられ、鍵がシャーシに支持される点より後方の鍵の上面部とハンマーがシャーシに支持される点より前方のハンマーの下面部との間に介在し、鍵の押鍵動作時にハンマーが回動するように配設された調整ネジ(14,214)とを備えている。
また、鍵には、調整ネジの摺動部と摺動するための被摺動面を有する被摺動部(3f,23f)が設けられ、調整ネジの摺動部には、略球体の一部を有する摺動曲面部(14c,214c)と摺動曲面部の周縁に連続する縁部(14d,214d)とが設けられている。
そして、鍵の押鍵動作時に摺動部の摺動曲面部と被摺動部とが摺動するとともに摺動部の縁部と被摺動部とが摺動しないように構成されている。
上述のように、本発明の鍵盤装置によれば、鍵の押鍵動作時に調整ネジの摺動部の摺動曲面部と鍵またはハンマーのいずれか他方に設けられた被摺動部とが摺動するとともに調整ネジの摺動部の縁部と鍵またはハンマーのいずれか他方に設けられた被摺動部とが摺動しないので、押鍵終期においても従来の鍵盤装置に比べて鍵の回動に対するハンマーの回動が安定する。その理由は、摺動部の縁部の曲率に比べて、被摺動部と摺動する摺動部の摺動曲面部の曲率が大きいので、摺動部が被摺動部に対して摺動する場合には、摺動部の縁部より摺動曲面部が被摺動部に対して摺動するほうが引っ掛かりにくいためである。したがって、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出される場合が起こりにくいので、押鍵終期において適切な発音をすることができる。
また、本発明の鍵盤装置によると、調整ネジ(14,214)が前記ハンマーに取り付けられ、被摺動部(3f,23f)が前記鍵に設けられている。
このように構成された鍵盤装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、調整ネジが例えば金属製の棒材などの剛性の高い材料からなり、一端部に鍵またはハンマーのいずれか一方に取り付けられるための雄ネジ部を有し、他端部に鍵またはハンマーのいずれか他方と摺動するための摺動部が設けられている場合には、調整ネジの雄ネジ部がハンマーに設けられた雌ネジ部に螺合され、調整ネジの摺動部が摺動する被摺動部が鍵に設けられる。
そして、ハンマーが例えば金属もしくは合成樹脂などの剛性の高い材料からなり、鍵がハンマーに比較すると剛性の低い材料例えば木材からなる場合には、調整ネジの雄ネジ部が螺合するための雌ネジ部が剛性の高いハンマーに設けられる。したがって、調整ネジのネジ部が鍵より剛性の高いハンマーに設けられた雌ネジ部に螺合されるので、ハンマーに比較すると剛性の低い鍵に設けられた雌ネジ部に螺合するよりもネジ部の強度が大きくなる。つまり、調整ネジが鍵に設けられるよりもハンマーに設けられたほうが、鍵の回動によるネジ部への衝撃荷重に対する耐久性が向上する。
また、本発明の鍵盤装置のように、被摺動面は、摺動曲面部よりも曲率の大きい曲面を有する凹状に形成されている。
このように構成された鍵盤装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、摺動部が被摺動部に対して摺動する場合に被摺動面が平坦状より凹状のほうが、摺動部が被摺動部に対して引っ掛かりにくくなる。その理由は、摺動部の摺動曲面部の法線上における摺動曲面部と被摺動面との距離が平坦状より凹状のほうが短くなるためである。したがって、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出される場合が起こりにくい。
次に、請求項2に記載のように、調整ネジ(14)は、鍵が元の位置に復帰している場合に、その軸心の下方が被摺動面の垂直方向に対して後方へ傾斜するように配設され、鍵の押鍵動作により鍵が元の位置から所定位置まで回動する間に、前記軸心が被摺動面の垂直方向に対して平行となった後、前記軸心の下方が被摺動面の垂直方向に対して前方へ傾斜するように構成されているとよい。上述した鍵の「元の位置」とは、押鍵初期における鍵の位置に相当し、鍵の「所定位置」とは、押鍵終期おける鍵の位置に相当する。
このように構成された鍵盤装置によれば、押鍵中期において押鍵荷重がピーク値になる生ピアノの押鍵タッチ感により近い押鍵タッチ感を得られる。すなわち、ハンマーの重量によって鍵の平坦部の垂直方向へ付与される荷重が、次のような理由により、押鍵中期においてピーク値になるからである。具体的には、例えば図4(a)に示すように、押鍵初期においては、調整ネジ(14)の軸心の下方が鍵(3)の平坦部(3f)の垂直方向(以下、単に垂直方向とも称する)に対して後方へ傾斜するように配設されているので、垂直方向へ付与される荷重は、ハンマー(4)の重量による調整ネジ(14)の軸心方向への荷重(以下、単に軸心荷重とも称する)に対する垂直方向へのベクトル成分となり、軸心荷重より小さくなる。そして、例えば図4(b)に示すように、押鍵中期においては、調整ネジ(14)の軸心が垂直方向に対して略平行となるので、垂直方向へ付与される荷重は、軸心荷重とほぼ等しくなる。また、例えば図4(c)に示すように、押鍵終期においては、調整ネジ(14)の軸心の下方が垂直方向に対して前方へ傾斜するので、垂直方向へ付与される荷重は、軸心荷重に対する垂直方向へのベクトル成分となり、軸心荷重より小さくなる。よって、垂直方向へ付与される荷重は、押鍵初期(図4(a)参照)に小さく、押鍵中期(図4(b)参照)に大きく、押鍵終期(図4(c)参照)に小さくなる。つまり、ハンマーの重量によって鍵の平坦部の垂直方向へ付与される荷重が、押鍵中期においてピーク値になる。したがって、押鍵中期において押鍵荷重がピーク値になる生ピアノの押鍵タッチ感により近い押鍵タッチ感を得られる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。
[構成の説明]
図1は、本実施形態の鍵盤装置1において鍵3が復帰されている状態を示す側面図である。なお、以下の説明においては、鍵盤装置1を演奏者から見た場合の手前側(図1の左側)を「前」、奥側(図1の右側)を「後」、上側(図1の上側)を「上」、下側(図1の下側)を「下」とし、さらに多数の鍵3(図1に一部のみ図示)の並び方向を「左右方向」として説明する。
図1に示す本実施形態の鍵盤装置1は、左右方向に並んだ多数の鍵3(白鍵3aおよび黒鍵3bを各1つのみ図示)と、これらの鍵3を支持する下シャーシ2aと、この下シャーシ2aの後端部に取り付けられた後シャーシ2bと、各鍵3の押鍵に伴って調整ネジ14を介して回動する多数のハンマー4(1つのみ図示)を備えている。次に、下シャーシ2a、鍵3、ハンマー4、調整ネジ14及び後シャーシ2bの順に説明する。
下シャーシ2aは、プレスにより打抜き及び折り曲げ加工された金属製の板材からなり、多数の鍵3を支持するように構成されている。下シャーシ2aの前後方向の中央部には、下シャーシ2aの上方に固定した筬15上に多数のバランスピン12が左右方向に並んで立設されており(1つのみ図示)、各鍵3は、その中央部がバランスピン12に回動可能に支持されている。
鍵3は、断面矩形の木製の鍵本体3cと、その上面前部に接着された合成樹脂製の鍵カバー3dで構成されている。鍵本体3cの中央部にはバランスピン孔3eが形成されている。鍵3は、このバランスピン孔3eにバランスピン12を挿入することにより、バランスピン12に回動可能に支持されている。そして、鍵本体3cの上面後端部には、鍵本体3cの上面前部の面より下方へ鍵本体3cの上面前部の面に略平行な段差面3gが形成されている。そして、この段差面3gには、平坦部3fが貼着されている。この平坦部3fは、この段差の上面に貼着される発砲ウレタンと、このウレタンの上面に貼着された摺動しやすいテープとから構成されている。
ハンマー4は、鍵3ごとに設けられ、屈曲した棒状の合成樹脂製のハンマー本体4aと、その両側面の前部に取り付けられたおもり板4b(1つのみ図示)を備えている。ハンマー本体4aの後端部には、後方に開放する円弧状の軸穴4cが形成されており、ハンマー4は、この軸穴4cが後述の後シャーシ2bの支点軸部2cに係合することによって、後シャーシ2bに回動可能に支持されている。また、ハンマー本体4aには、その下面の軸穴4c付近の位置に調整ネジ14が進退可能に取り付けられている。
調整ネジ14は、例えば金属製の棒材などの剛性の高い材料からなり、基部と、一端には頭頂部14aと、他端には雄ネジ部14bとを有している。この頭頂部14aには、略球体の一部を有する摺動曲面部14cとその摺動曲面部14cの周縁に連続する縁部14dとが設けられている。また、雄ネジ部14bは、ハンマー本体4aに設けられている雌ネジ部に螺合し、調整ネジ14がハンマー本体4aに進退可能に取り付けられるのである。そして、調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cがハンマー4に対応する鍵3の上面後端部の平坦部3fに当接することによって、ハンマー4は、鍵3の上面後端部に載置されている。また、調整ネジ14は、鍵3が復帰されている場合に、調整ネジ14の軸心の下方が鍵3の平坦部3fの垂直方向に対して後方へ傾斜するように配設され、調整ネジ14の頭頂部14aにおいてその摺動曲面部14cの前方部14eが鍵3の上面後端部の平坦部3fに当接するように、ハンマー4に取り付けられている。
後シャーシ2b(シャーシ)は、中空のアルミニウムの1つの押出成形品で構成され、すべてのハンマー4を支持可能なように左右方向に延びていて、ネジ13により下シャーシ2aに連結されているとともに、ネジ(図示せず)で棚板(図示せず)に固定されている。また、後シャーシ2bの後部には、補強板10がネジ11によって取り付けられている。後シャーシ2bは、上下方向に延びるとともに、その上端から前側上方に斜めに延びる基板取付部2eを有し、この基板取付部2eの先端部には、ハンマー4の上方への回動を規制するためのストッパ9が設けられている。このストッパ9もすべてのハンマー4にわたるように左右方向に延びている。さらに、ハンマー4の上方には、各鍵3の押鍵情報を検出するための鍵スイッチ5が設けられている。
上述の鍵スイッチ5は、基板6と、基板6に鍵3ごとに取り付けられたスイッチ本体7で構成されている。また、基板6は、後端部を後シャーシ2bの中間部に形成された係合凹部2dに差し込んだ状態で、スペーサ8を介し、第1ネジ8aおよび第2ネジ8bにより基板取付部2eに取り付けられている。
スイッチ本体7は、基板6を介して、電子ピアノの発音を制御する制御装置(図示せず)に接続されている。また、スイッチ本体7は、鍵3が所定の第1の深さまで押下された際にオンとなる第1接点と、鍵3が上記第1の深さよりも深い所定の第2の深さまで押下された際にオンとなる第2接点とを備える。そして、鍵3が押下された際に、第1接点がオンとなる時刻から第2接点がオンとなる時刻までの時間が計測され、これにより鍵3の押鍵速度に応じたベロシティ(音量)が得られる。
次に、鍵3の押鍵動作について説明する。なお、図2は、鍵盤装置1において鍵3が途中位置まで押鍵されている状態(以下、押鍵中期と称する)を示す側面図である。また、図3は、鍵盤装置1において鍵3が終了位置まで押鍵されている状態(以下、押鍵終期とも称する)を示す側面図である。また、また、図4は鍵3の押鍵動作を示す説明図である。
上述のように、鍵3の押鍵初期(図1参照)においては、図4(a)に示すように、調整ネジ14の軸心の下方が鍵3の平坦部3fの垂直方向(以下、単に垂直方向とも称する)に対して後方へ傾斜し、鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方部14eで摺動している。鍵3の押鍵中期(図2参照)においては、図4(b)に示すように、調整ネジ14の軸心が垂直方向に対して略平行となり、鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの中央部14fで摺動している。鍵3の押鍵終期(図3参照)においては、図4(c)に示すように、調整ネジ14の軸心の下方が垂直方向に対して前方へ傾斜し、鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの後方部14gで摺動している。すなわち、鍵3の押鍵動作時に鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方部14eと、その摺動曲面部14cの後方部14gとの間において摺動するように構成されている。そして、鍵3の押鍵動作時に鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの縁部14dとが摺動しないように構成されている。
なお、本実施形態においては、下シャーシ2a及び後シャーシ2bが「シャーシ」に相当し、ネジ部14bが「一端部」に相当し、頭頂部14aが「摺動部」に相当し、平坦部3fが「被摺動部」に相当する。
[作動の説明]
次に、本実施形態の鍵盤装置1の作動を図1〜図4を参照して説明する。
まず、図1に示す鍵盤装置1の鍵3が押鍵される(つまり鍵3の前部が押し下げられる)と、この鍵3は、白鍵3a用フロントピン16または黒鍵3b用フロントピン17により左右方向に振れないように案内されながら、下シャーシ2aに取り付けられている筬15に立設されているバランスピン12を介してその前部が下方に移動する方向へ回動する。
引き続き鍵3が回動すると、鍵3の平坦部3fがハンマー本体4aに取り付けられている調整ネジ14を押し上げ、ハンマー4が、後シャーシ2bに設けられている支点軸部2cによって支持されたハンマー本体4aの後端部に形成された軸穴4cを中心にしてハンマー本体4aに取り付けたおもり板4bが上方へ移動する方向に回動する。この方向へハンマー4が回動する間、おもり板4bの重量は、ハンマー本体4aの回動を抑止するように作用する。なお、鍵3の押鍵初期(図1参照)においては、図4(a)に示すように、調整ネジ14の軸心の下方が垂直方向に対して後方へ傾斜し、鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方部14eで摺動する。
引き続き鍵3が回動し、鍵3の押鍵中期(図2参照)においては、図4(b)に示すように、調整ネジ14の軸心が垂直方向に対して略平行となり、鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの中央部14fで摺動する。
そして、鍵3の回動は、回動する鍵3の下面が下シャーシ2aに取り付けられている白鍵3a用鍵下限ストッパ18または黒鍵3b用鍵下限ストッパ19に当接することによって規制される(図3参照)。
また、ハンマー4の回動は、回動するハンマー4の上面先端部が後シャーシ2bに取り付けられているストッパ9に当接することによって規制される。鍵3の押鍵終期(図3参照)においては、図4(c)に示すように、調整ネジ14の軸心の下方が垂直方向に対して前方へ傾斜し、鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの後方部14gで摺動する。
そして、このハンマー4の回動に伴い、軸穴4cより前方の上面後端部が鍵スイッチ5のスイッチ本体7を押下し、オン動作させることによって、鍵3の押鍵情報が検出され、その検出結果に応じて、制御装置により電子ピアノの発音が制御される。
一方、この状態から鍵3が離鍵されると、おもり板4bの重量によってハンマー本体4aが下方へ移動する方向へ回動する。すると、ハンマー本体4aに取り付けられた調整ネジ14を介して鍵3は、上述の鍵3の押鍵時とは逆の方向へ回動し、押鍵初期の位置へ復帰する。なお、このときの鍵3の回動は、回動する鍵3の下面が下シャーシ2aに取り付けられている鍵上限ストッパ19に当接することによって規制される(図1の状態)。また、ハンマー4の回動は、ハンマー本体4aに取り付けられている調整ネジ14が鍵3の平坦部3fに当接することによって規制される。
[効果の説明]
本実施形態の鍵盤装置によれば、次のような効果を奏する。すなわち、従来の鍵盤装置においては、ハンマーの重量によって鍵の平坦部の垂直方向へ付与される荷重が、押鍵初期に大きく、押鍵終期に小さくなるので、押鍵中期において押鍵荷重がピーク値になる生ピアノの押鍵タッチ感と相違し、生ピアノに近い押鍵タッチ感を得にくいという問題点があった。また、鍵が終了位置まで押鍵されたときに、調整ネジの頭頂部の縁部が鍵の平坦部に対して引っ掛かり、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出されることがあるという問題点があった。
これに対して、本実施形態の鍵盤装置1によれば、押鍵初期においては、調整ネジ14の軸心の下方が鍵3の平坦部3fの垂直方向に対して後方へ傾斜するように配設され、押鍵中期においては、調整ネジ14の軸心が鍵3の平坦部3fの垂直方向に対して略平行となり、押鍵終期においては、調整ネジ14の軸心の下方が鍵3の平坦部3fの垂直方向に対して前方へ傾斜するように構成されているので、鍵3の平坦部3fの垂直方向へ付与される荷重は、押鍵初期に小さく、押鍵中期に大きく、押鍵終期に小さくなる。つまり、ハンマー4の重量によって鍵3の平坦部3fの垂直方向へ付与される荷重が、押鍵中期においてピーク値になる。したがって、押鍵中期において押鍵荷重がピーク値になる生ピアノの押鍵タッチ感により近い押鍵タッチ感を得られる。
また、本実施形態の鍵盤装置1によれば、調整ネジ14は、鍵3が復帰されている場合に、調整ネジ14の頭頂部14aにおいてその摺動曲面部14cの前方部14eが鍵3の上面後端部の平坦部3fに当接するように、ハンマー4に取り付けられている。よって、鍵3の押鍵動作時に鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとが摺動するとともに鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの縁部14dとが摺動しないので、鍵3が終了位置まで押鍵されたときにも、従来の鍵盤装置に比べて、鍵3の回動に対するハンマー4の回動が安定する。したがって、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出される場合が起こりにくいので、押鍵終期において適切な発音をすることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、鍵本体3cの上面後端部に、鍵本体3cの上面前部の面より下方へ鍵本体3cの上面前部の面に略平行な段差面3gが形成されていたが、これには限らない。図5に例示するように、鍵本体23cの上面後端部に、鍵本体23cの上面前部の面に対して後方が前方より下方へ傾斜した傾斜面23gを形成してもよい。
このように構成された実施形態においては、ハンマー24の形状を上記実施形態のハンマー4の形状よりも棒状の単純な形状とすることができるので、合成樹脂の成型品とした場合には、その成形型の製造工数が少なくなり、製造コストも低減する。また、ハンマー24の形状を従来の鍵盤装置101(図9参照)のハンマー104の形状と同じにできるので、ハンマー104が合成樹脂の成型品である場合には、ハンマー104の成形型を使用してハンマー24を成型できる。したがって、ハンマー24を成型するための新たな成形型の製作が不要となることから、製造コストの増加を抑制できる。
(2)上記実施形態では、鍵3の押鍵動作時に鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方部14eと、その摺動曲面部14cの後方部14gとの間において摺動するように構成されていたが、これには限らない。図6に例示するように、調整ネジ214の頭頂部214aにおける摺動曲面部214cの曲面長さを上記実施形態の調整ネジ14の頭頂部14aにおける摺動曲面部14cの曲面長さ(図6では一点鎖線で表示、図4も参照)より大きくして、鍵3の押鍵動作時に被摺動部と調整ネジの頭頂部の摺動曲面部とがその摺動曲面部の中央部と、その摺動曲面部の後方部との間において摺動するようにしてもよい。
このように構成された実施形態においては、ハンマー24の形状を上記実施形態のハンマー4の形状よりも棒状の単純な形状とすることができるので、合成樹脂の成型品とした場合には、その成形型の製造工数が少なくなり、製造コストも低減する。また、ハンマー24の形状を従来の鍵盤装置101(図9参照)のハンマー104の形状と同じにできるので、ハンマー104が合成樹脂の成型品である場合には、ハンマー104の成形型を使用してハンマー24を成型できる。したがって、ハンマー24を成型するための新たな成形型の製作が不要となることから、製造コストの増加を抑制できる。
(3)上記実施形態では、鍵本体3cの上面後端部には、鍵本体3cの上面前部の面より下方へ鍵本体3cの上面前部の面に略平行な段差面3gが形成され、この段差面3gには、平坦部3fが貼着されていたが、これには限らない。図7に例示するように、鍵3の被摺動部は、鍵3の押鍵動作時に調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cがその摺動曲面部14cの前方部14eと、その摺動曲面部14cの後方部14gとの間において摺動するように構成されていればよい。例えば平坦部3fの代わりとして鍵3の上面後端部に調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cの曲率よりも大きな曲率を有する凹形状の凹部3hが設けられてもよいし、凸形状の凸部3iが設けられてもよい。
まず、凹形状の凹部3hが鍵3の上面後端部に設けられている場合について説明する。凹部3hの内面の曲率は、調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cの曲率よりも大きな曲率を有するように構成され、鍵3の押鍵動作時に凹部3hと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方部14eと、その摺動曲面部14cの後方部(図示せず)との間において摺動するように構成されている。
このように構成された実施形態においては、鍵3の被摺動部と調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとが摺動する場合に被摺動部が平坦部3fより凹部3hのほうが、調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cが鍵3の被摺動面に対して引っ掛かりにくい。その理由は、摺動曲面部14cの法線上における摺動曲面部14cと鍵3の被摺動面との距離が平坦部3fより凹部3hのほうが短くなるためである。したがって、押鍵した演奏者が想定している発音のベロシティ(音量)に比較して大きなベロシティ(音量)が検出される場合が起こりにくい。
次に、凸形状の凸部3iが鍵3の上面後端部に設けられている場合について説明する。凸形状の凸部3iの外面は、凸形状をなすように構成され、鍵3の押鍵動作時に凸部3iと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方部14eと、その摺動曲面部14cの後方部(図示せず)との間において摺動するように構成されている。
このように構成された実施形態においては、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(4)上記実施形態では、調整ネジ14がハンマー本体4aの下面の軸穴4c付近の位置に進退可能に取り付けられていたが、図8に例示するように、調整ネジ14が鍵33の上面後端部に進退可能に取り付けられていてもよい。
このように構成された実施形態においては、鍵本体33cに雌ネジ部が設けられるので、調整ネジ14の雄ネジ14bが鍵本体33cの雌ネジ部へ上方から螺合することになり、ハンマーに設けられた雌ネジ部へ下方から螺合する場合よりも、調整ネジ14の取り付けと調整が容易となる。したがって、調整ネジ14がハンマーに設けられる場合と比較すると組み立て工数が少なくなり、製造コストも低減する。
本実施形態の鍵盤装置1において鍵3が復帰されている状態を示す側面図である。 鍵盤装置1において鍵3の押鍵中期を示す側面図である。 鍵盤装置1において鍵3の押鍵終期を示す側面図である。 (a)は図1において鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方で摺動している状態を示す要部側面図であり、(b)は図2において鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの略中央で摺動している状態を示す要部側面図であり、(c)は図3において鍵3の平坦部3fと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの後方で摺動している状態を示す要部側面図である。 他の実施形態の鍵盤装置21において鍵23の押鍵初期を示す側面図である。 (a)は他の実施形態の鍵3の押鍵初期において鍵3の平坦部3fと調整ネジ214の頭頂部214aの摺動曲面部214cとがその摺動曲面部214cの略中央で摺動している状態を示す要部側面図であり、(b)は他の実施形態の鍵の押鍵終期において鍵3の平坦部3fと調整ネジ214の頭頂部214aの摺動曲面部214cとがその摺動曲面部214cの後方で摺動している状態を示す要部側面図である。 (a)は他の実施形態の鍵3の押鍵初期において鍵3に設けられた凹形状の凹部3hと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方で摺動している状態を示す要部側面図であり(b)は他の実施形態の鍵の押鍵初期において鍵3に設けられた、凸形状の凸部3iと調整ネジ14の頭頂部14aの摺動曲面部14cとがその摺動曲面部14cの前方で摺動している状態を示す要部側面図である。 他の実施形態の鍵盤装置31において鍵33の押鍵初期を示す側面図である。 従来の鍵盤装置101において鍵103が復帰されている状態を示す側面図である。 鍵盤装置101において鍵103が終了位置まで押鍵されている状態を示す側面図である。 (a)は図9において鍵103の平坦部103fと調整ネジ114とがその頭頂部114aの摺動曲面部114cの略中央で摺動されている状態を示す要部側面図であり、(b)は図10において鍵103の平坦部103fと調整ネジ114の頭頂部114aとがその頭頂部114aの縁部114dの後方で摺動されている状態を示す要部側面図である。
符号の説明
1,101…鍵盤装置、2a,102a…下シャーシ、2b,102b…後シャーシ、2c,102c…支点軸部、2d,102d…係合凹部、2e,102e…基板取付部、3,23,33,103…鍵、3a,23a,33a,103a…白鍵、3b,23b,33b,103b…黒鍵、3c,23c,33c,103c…鍵本体、3d,23d,33d,103d…鍵カバー、3e,23e,33e,103e…バランスピン穴、3f,23f,103f…平坦部、3g…段差面、23g…傾斜面、3h…凹部、3i…凸部、4,24,34,104…ハンマー、4a,24a,34a,104a…ハンマー本体、4b,24b,34b,104b…おもり板、4c,24c,34c,104c…軸穴、34d…平坦部、5,105…鍵スイッチ、6,106…基板、7,107…スイッチ本体、8,108…スペーサ、8a,108a…第1ネジ、8b,108b…第2ネジ、8c,108c…スペーサ本体、9,109…ストッパ、10,110…補強板、11,111…ネジ、12,112…バランスピン、13,113…ネジ、14,114,214…調整ネジ、14a,114a,214a…頭頂部、14b,114b,214b…ネジ部、14c,114c,214c…摺動曲面部、14d,114d,214d…縁部、14e…前方部、14f,114f,214f…中央部、14g,214g…後方部、114h…後方縁部、15,115…筬、16,116…フロントピン、17,117…フロントピン、18,118…鍵下限ストッパ、19,119…鍵下限ストッパ、20,120…鍵上限ストッパ。

Claims (2)

  1. 複数の鍵と、
    前記複数の鍵のほぼ中央を下方より回動可能に支持するシャーシと、
    前記複数の鍵それぞれに対応してそれらの後端部の上方に配設され、前記シャーシの後端部に回動可能に支持され、押鍵された前記鍵を元の位置へ復帰させる荷重を付与するハンマーと、
    一端部が前記ハンマーに取り付けられ、他端部には前記鍵と摺動するための摺動部が設けられ、前記鍵が前記シャーシに支持される点より後方の前記鍵の上面部と前記ハンマーが前記シャーシに支持される点より前方の前記ハンマーの下面部との間に介在し、前記鍵の押鍵動作時に前記ハンマーが回動するように配設された調整ネジと、
    を備え、
    前記鍵には、前記調整ネジの前記摺動部と摺動するための被摺動面を有する被摺動部が設けられ、
    前記調整ネジの前記摺動部には、略球体の一部を有する摺動曲面部と前記摺動曲面部の周縁に連続する縁部とが設けられ、
    前記鍵の押鍵動作時に前記摺動部の前記摺動曲面部と前記被摺動部とが摺動するとともに前記摺動部の前記縁部と前記被摺動部とが摺動しないように構成され、
    前記被摺動面は、前記摺動曲面部よりも曲率の大きい曲面を有する凹状に形成されていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 請求項1に記載の鍵盤装置において、
    前記調整ネジは、前記鍵が元の位置に復帰している場合に、その軸心の下方が前記被摺動面の垂直方向に対して後方へ傾斜するように配設され、
    前記鍵の押鍵動作により前記鍵が元の位置から所定位置まで回動する間に、前記軸心が前記被摺動面の垂直方向に対して平行となった後、前記軸心の下方が前記被摺動面の垂直方向に対して前方へ傾斜するように構成されていることを特徴とする鍵盤装置。
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