JP2015102658A - 反力発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作子の操作解除時に、大きなクリック感による違和感を操作者に感じさせないようにする。
【解決手段】 反力発生部材21w,21bは、ドーム状に弾性体で構成されたドーム部21w1,21b1を有し、ベース部21w3,21b3を介して支持部31d上に固定されている。ドーム部21w1,21b1は、軸心方向の押圧により弾性変形し、弾性変形量の増加に従って、初期から反力を徐々に増加させ、反力がピークに達した後に座屈変形して反力を急激に減少させる。ドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面における軸心Yw,Ybからずれた位置に突起部21w5,21b5が設けられており、座屈後の復帰時には、ドーム部21w1,21b1が全周に渡って均等に復帰しないようにして、復帰時のクリック感を小さくする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、操作子の操作に対して弾性変形による反力を発生するドーム部を有する反力発生部材を支持部材上に固定した反力発生装置に関する。
従来から、電子オルガン、電子ピアノ等の鍵盤楽器には、押鍵操作に対して反力を付与するためのラバードームからなる反力発生部材を設けることがある。例えば、下記特許文献1には、鍵を上方にて揺動可能に支持する鍵フレーム(棚板)上に、反力発生部材(レットオフ素子)を設けた鍵盤装置が示されている。この反力発生部材は、押鍵時に鍵によって押されることにより、弾性変形して反力を発生する。特に、この反力発生部材は、図6に示すように、押鍵時に鍵の揺動角の増加に従って増加するとともに、ピークに達した後に座屈変形によって急激に減少する特性の反力を発生する。この座屈変形によるクリック感により、ピアノのレットオフによる鍵タッチと似たタッチ感が得られるようにしている。しかし、鍵の離鍵状態への復帰と、反力発生部材の原形復帰とが連動していると、座屈変形が復帰する際には、図6の破線で示すようなクリック感を違和感として感じてしまう。そこで、下記特許文献1に示された鍵盤装置においては、細い空気孔を介して外部の空気を反力発生部材内に侵入させることにより、鍵の戻り速度よりも、反力発生部材の原形復帰速度が遅くなるようにして、図6の実線で示すように、離鍵時にはクリック感を感じないようにしている。
実公平7−49512号公報
しかしながら、鍵は常に早く戻されるわけではなく、鍵がゆっくり離鍵状態に戻される場合もある。このような場合には、前述した従来の鍵盤装置では、反力発生部材によって付与される鍵への反力は離鍵状態においても大きく、演奏者は離鍵操作において前記クリック感を違和感として感じることになる。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、その目的は、操作子の操作時にドーム部の座屈変形によってクリック感を操作者に与える反力発生部材を備えた反力発生装置において、操作子の操作解除時に大きなクリック感による違和感を操作者に感じさせないようにした反力発生装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明の特徴は、軸心(Yw,Yb)と交差する内面を有する軸心方向の一端部から軸心方向の他端部に向かって径方向長さを徐々に増加させ、かつ軸心方向の他端部を開口させてドーム状に弾性体で形成されていて、軸心方向の押圧により弾性変形して、弾性変形量の増加に従って、初期から反力を徐々に増加させ、反力がピークに達した後に座屈変形して反力を急激に減少させるドーム部(21w1,21b1)を有する反力発生部材(21w,21b)を備え、ドーム部の軸心方向の他端側にて反力発生部材を支持部材(31d)に固定して、操作子(11w,11b)の操作に対して反力を発生する反力発生装置において、ドーム部の内面におけるドーム部の軸心からずれた位置、及びドーム部の内面に対向した支持部材の対向面におけるドーム部の軸心からずれた位置のうちの少なくとも一方の位置に突起(21w5,21b5,31d1)を設けたことにある。
この場合、ドーム部が座屈変形した後に、ドーム部の内面に設けた突起が支持部材の対向面に当接し、又は支持部材の対向面に設けた突起がドーム部の内面に当接するようにするとよい。
上記のように構成した本発明においては、操作子の操作によりドーム部が軸心方向に押圧されて弾性変形する状態では、ドーム部は、全周に渡ってほぼ均等に変形していき、全周に渡って同時又はほぼ同時に座屈する。したがって、操作子の操作時には、大きなクリック感が感じられて、操作子の操作感覚が良好になる。そして、この座屈後には、ドーム部の内面に設けた突起が支持部材の対向面に当接するか、支持部材の対向面に設けた突起がドーム部の内面に当接する。この場合、いずれの突起もドーム部の軸心からずれた位置に設けられているので、ドーム部は全周に渡って均等に変形することなく、ドーム部の変形量は周方向位置に応じて異なったものとなる。そして、操作子の操作解除時には、ドーム部はその弾性力により原形に復帰しようとするが、前記突起による変形量の周方向における違いにより、ドーム部はその変形を全周に渡って均等に復帰させない。したがって、座屈変形から復帰するタイミングはドーム部の周方向位置に応じて異なるので、座屈の復帰による顕著なクリック感はなくなり、操作者は、操作子の操作解除時にはクリック感による違和感を感じなくなる。したがって、操作者は、良好なタッチ感で操作子を操作し、かつ操作解除することができる。
本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の概略側面図である。 図1の鍵盤装置の概略平面図である。 (A)は押鍵開始前の反力発生部材の拡大断面図であり、(B)は押鍵時において突起の当接により変形している状態を示す反力発生部材の拡大断面図である。 (A)は押鍵開始から押鍵終了までの反力発生部材の変形状態を示す図であり、(B)は押鍵開始から押鍵終了までの鍵ストロークに対する反力発生部材による反力の変化特性を示す特性図である。 (A)は押鍵開始前の変形例に係る反力発生部材の拡大断面図であり、(B)は押鍵時において突起の当接により変形している状態を示す変形例に係る反力発生部材の拡大断面図である。 従来装置における鍵ストロークに対する反力発生部材による反力の変化特性を示す特性図である。
a.実施形態
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は前記実施形態に係る鍵盤装置を右から見た概略側面図であり、図2は前記鍵盤装置の概略平面図である。本明細書及び図面において、鍵盤装置の前後方向を左右方向とし、鍵盤装置の上下方向を上下方向とする。
この鍵盤装置は、演奏者によって押離鍵操作される複数の白鍵11w及び複数の黒鍵11bと、演奏者の押鍵操作に対して反力を付与する複数の反力発生部材21w,21bとを備えている。白鍵11wは、前後方向に長尺状に形成されるとともに下方を開放させた断面コ字状に形成されて、鍵フレーム31の平板状の上板部31a上に配置されている。鍵フレーム31は、上板部31aの前端及び後端から下方に延設された平板上の脚部31b,31cを有し、脚部31b,31cの下端部分にて楽器内に設けたフレームFR上に固定されている。鍵フレーム31の上板部31aの後端部の上面上には、白鍵11wの内側にて対向する一対の板状の鍵支持部32が立設固定されている。鍵支持部32の上部には、互いに対向する位置にてそれぞれ外側に突出した突出部が設けられ、突出部を白鍵11wの両側面後端部に設けた貫通孔に内側から回転可能に侵入させている。これにより、白鍵11wは、鍵支持部32により揺動可能に支持され、前端部を上下方向に変位させる。以下の説明では、この白鍵11wの揺動中心を揺動軸Cwとする。黒鍵11bは、前部上面が高くなっている形状こそ異なるが、他の構成は白鍵11wと同様である。そして、黒鍵11bも、鍵支持部32により揺動軸Cb回りに揺動可能に支持されて、揺動により前端部を上下方向に変位させる。
鍵フレーム31の上板部31aの上面には、白鍵11wの前端部の下方位置にて鍵ガイド33wが立設しており、黒鍵11bの前端部の下方位置にて鍵ガイド33bが立設している。鍵ガイド33w,33bは白鍵11w及び黒鍵11b内にそれぞれ摺動可能に侵入しており、白鍵11w及び黒鍵11bは、それらの上下方向の揺動時に左右方向に変位しないようになっている。
反力発生部材21wは各白鍵11wに対してそれぞれ設けられるとともに、反力発生部材21bは各黒鍵11bに対してそれぞれ設けられている。反力発生部材21w,21bは、白鍵11w及び黒鍵11bの前後方向の中央部の下方にて、鍵フレーム31の上板部31aの上面に固定されている。複数の反力発生部材21w,21bは、一体成形により形成されて、鍵盤の横方向に1列に配置されている。
ここで、反力発生部材21w,21bについて説明しておく。反力発生部材21w,21bは、弾性を有するゴムにより一体形成されており、図3(A),(B)に示すように、ドーム部21w1、21b1、トップ部21w2,21b2及びベース部21w3,21b3を備えている。なお、(A)は反力発生部材21w,21bの非押圧状態を示し、(B)は反力発生部材21w,21bの押圧状態を示している。この場合、反力発生部材21w,21bの形状は若干異なる場合もあるが、形状の相違は僅かであるとともに、本発明の特徴点に関しては同一であるので、以下の説明では、両反力発生部材21w,21bを同一形状であるものとして説明する。
ドーム部21w1,21b1は、軸心Yw,Yb方向と交差する上部21w11,21b11から下方に向かって軸心Yw,Yb回りの径(径方向長さ)を全周に渡って徐々に増加させて、軸心Yw,Yb方向に直交する断面形状が円形になるようにドーム状(お椀状)に形成されており、下端部を円形に開口させている。そして、ドーム部21w1,21b1は、上方からの押圧により変形し易いように薄肉に形成されており、上方からの押圧により圧縮された際には、図3(B)に示したように座屈変形する。これにより、反力発生部材21w,21bは、上方からの押圧力の増加により弾性変形して反力を徐々に増加させるとともに、反力がピークに達した後に座屈変形によって反力を急激に減少させる。トップ部21w2,21b2は、上面が開放された円筒状に形成されていて、下面にてドーム部21w1,21b1の上面に接続されている。また、トップ部21w2,21b2は全周にわたって均一の高さに設定され、その上面は平面である。ベース部21w3,21b3は、ドーム部21w1,21b1の下端部の外周面から外側に突出している。ベース部21w3,21b3の上面及び下面も平面であり、ベース部21w3,21b3の高さは全周に渡って同一である。なお、これらのトップ部21w2,21b2及びベース部21w3,21b3は、上方から押圧されてもほとんど変形しない。このように構成した反力発生部材21w,21bの少なくともドーム部21w1,21b1及びトップ部21w2,21b2は、軸心Yw、Ybに対して全周に渡って点対称形状である。また、トップ部21w2,21b2及びベース部21w3,21b3の上面の法線は、軸心Yw,Ybの方向とそれぞれ平行である。
また、ベース部21w3,21b3の下面には、一対の脚部21w4,21b4が一体的に形成されている。一対の脚部21w4,21b4は、ベース部21w3,21b3の下面から下方に円柱状に突出している。そして、一対の脚部21w4,21b4を鍵フレーム31の上板部31aの支持部31dに設けた一対の貫通孔にそれぞれ圧入することにより、反力発生部材21w、21bが支持部31dに固定されている。この場合、支持部31dは水平である。なお、脚部21w4,21b4をなくして、ベース部21w3,21b3の下面を、鍵フレーム31の上板部31a(支持部31d)上に接着剤などにより固定するようにしてもよい。
さらに、ドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面には、下方に向かって突出した突起部21w5,21b5が一体形成されている。突起部21w5,21b5は円錐形状に形成されており、突起部21w5,21b5の尖端Pw,Pbはドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずれた位置に位置する。すなわち、突起部21w5,21b5は、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずれた位置に設けられている。そして、ドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11における突起部21w5,21b5の外側部分も、変形可能なように薄肉に形成されている。これにより、ドーム部21w1,21b1が座屈変形した後に、突起部21w5,21b5が軸心Yw,Ybとずれた位置にて支持部31dに当接して、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して非対称に変形するようになっている。図3(B)においては、突起部21w5,21b5が支持部31dに当接した際に、白鍵11w及び黒鍵11bの押圧により、トップ部21w2,21b2が力を受ける中心位置と、突起部21w5,21b5が力を受ける中心位置と、それらの方向を矢印により示している。
なお、本実施形態においては、突起部21w5,21b5を尖端Pw,Pbに対して非対称である円錐形状に構成したが、尖端Pw,Pbの位置が軸心Yw,Ybからずれていれば、突起部21w5,21b5を尖端Pw,Pbに対して対称である円錐形状に形成してもよい。また、この突起部21w5,21b5の形状は、角錐形状、半球形状、先端を半球状又は球状に形成した円柱形状又は角柱形状、先端を若干カットした円錐台形状又は角錐台形状など種々の形状であってもよい。また、軸線と直交する方向の長さが短いものであれば、円柱形状又は角柱形状でよく、筒形状でもよい。さらに、突起部21w5,21b5を一つだけではなく、複数設けてもよい。要は、突起部21w5,21b5の支持部31dへの当接時に、突起部21w5,21b5が支持部31dから力を受ける位置が、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずれていれば、突起部21w5,21b5の形状は問わない。
また、白鍵11w及び黒鍵11bの下面であって、反力発生部材21w,21bのトップ部21w2,21b2の上面に対向する位置には、反力発生部材21w,21bを上方から押圧する押圧部11w1,11b1がそれぞれ設けられている。押圧部11w1,11b1は平板状に構成され、その下面は、平面であって、白鍵11w及び黒鍵11bの下面に対して、前側にて高く後側にて低くなるように傾斜している。そして、この押圧部11w1,11b1の傾斜は、反力発生部材21w,21bの反力のピーク時において、押圧部11w1,11b1の下面の法線(下面に垂直な直線)が、反力発生部材21w、21bの軸心Yw,Ybにそれぞれ平行になるように設定されている。なお、この押圧部11w1,11b1の下面は平面でなくても、球面などであってもよい。また、押圧部11w1,11b1を、白鍵11w及び黒鍵11bの内部上面から下方に突出させた十字型、H字型等のリブなどで構成してもよい。
また、この鍵盤装置は、押圧部11w1,11b1と鍵支持部32の中間位置にて、白鍵11w及び黒鍵11bと、鍵フレーム31の上板部31aとの間にそれぞれ組み込まれた白鍵11w用のスプリング34w及び黒鍵11b用のスプリング34bを備えている。スプリング34w,34bは、白鍵11w及び黒鍵11bを上板部31aに対して上方に付勢している。なお、これらのスプリング34w、34bは、コイル状でなくても、白鍵11w及び黒鍵11bを上方に付勢することができれば、板ばねのようなスプリングでもよい。
白鍵11wは、その前端部から下方に延設させた延設部11w2を備え、延設部11w2の下端には前方に突出させた係合部11w3が設けられ、係合部11w3は鍵フレーム31の上板部31aに設けた貫通孔を介して、上板部31aの下方に上方から侵入している。また、鍵フレーム31の上板部31aの前端部下面には上限ストッパ部材35wが設けられている。上限ストッパ部材35wは、フェルトのような緩衝部材により構成されており、白鍵11wの係合部11w3との当接により、白鍵11wの前端部の上方への変位を規制する。また、鍵フレーム31の上板部31aの前端部上面には下限ストッパ部材36wが設けられている。下限ストッパ部材36wも、フェルトのような緩衝部材により構成されており、白鍵11wの前端部下面との当接により、白鍵11wの前端部の下方への変位を規制する。
黒鍵11bは、その前端部から下方に延設させた延設部11b2を備え、延設部11b2の下端には後方に突出させた係合部11b3が設けられ、係合部11b3は鍵フレーム31の上板部31aに設けた貫通孔を介して、上板部31aの下方に上方から侵入している。また、鍵フレーム31の上板部31aの中間部下面には上限ストッパ部材35bが設けられている。上限ストッパ部材35wも、フェルトのような緩衝部材により構成されており、黒鍵11bの係合部11b3との当接により、黒鍵11bの前端部の上方への変位を規制する。また、鍵フレーム31の上板部31aの中間部上面には下限ストッパ部材36bが設けられている。下限ストッパ部材36bも、フェルトのような緩衝部材により構成されており、黒鍵11bの前端部下面との当接により、黒鍵11bの前端部の下方への変位を規制する。
また、鍵フレーム31の上板部31aの下面であって反力発生部材21w,21bの若干後方位置には、電気回路基板37が上板部31aと平行になるように固定されている。電気回路基板37の上面には、白鍵11w及び黒鍵11bのためのドーム状の鍵スイッチ38w,38bがそれぞれ固定されている。鍵スイッチ38w,38bは、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時に、白鍵11w及び黒鍵11bの下面から突出させた突出部で押圧されてオフ状態からオン状態に変化して、白鍵11w及び黒鍵11bの押離鍵操作を検出する。なお、この鍵スイッチ38w,38bによる押離鍵操作の検出は、楽音信号の発生制御に利用される。
次に、前記のように構成した実施形態に係る鍵盤装置の動作について説明する。演奏者が白鍵11w及び黒鍵11bを押し始めると、白鍵11w及び黒鍵11bはスプリング34w,34bの反力に抗して、揺動軸Cw,Cb回りにそれぞれ揺動を開始し、白鍵11w及び黒鍵11bの前端部が下方に変位して係合部11w3,11b3が上限ストッパ部材35w,35bから離れ、その後、押圧部11w1,11b1が反力発生部材21w,21bのトップ部21w2,21b2の上面の後側端部に当接する。そして、白鍵11w及び黒鍵11bがさらに押されると、白鍵11w及び黒鍵11bの前端部がさらに下方に変位して、押圧部11w1,11b1の押圧により反力発生部材21w,21bのドーム部21w1,21b1が全周に渡ってほぼ均等に変形し始める。これにより、演奏者は、スプリング34w,34bによる反力に加えて、反力発生部材21w,21bの徐々に増加する反力を感じ始める。この場合のドーム部21w1,21b1の変形は軸心Yw,Ybに対してほぼ対称である。
ただし、実際には、反力発生部材21w,21bは揺動軸Cw,Cb回りに回動動作する白鍵21w,21bによってそれぞれ押圧され、反力発生部材21w,21bに対する白鍵11w及び黒鍵11bの押圧方向は白鍵11w及び黒鍵11bの回動動作に応じて変化するので、前記ドーム部21w1,21b1の変形は厳密には軸心Yw,Ybに対して対称ではない。しかし、前記押圧方向の変化は僅かであり、かつ反力のピーク時には、押圧部11w1,11b1の下面の法線が軸心Yw,Ybに対して平行である状態で、反力発生部材21w,21bが白鍵11w及び黒鍵11bによってそれぞれ押圧されるので、前記ドーム部21w1,21b1の変形は実質的に軸心Yw,Ybに対して対称であるとみなしてよい。
白鍵11w及び黒鍵11bがさらに押されると、反力発生部材21w,21bの反力がピークに達して、その後に、ドーム部21w1,21b1が座屈変形し始める。この場合のドーム部21w1,21b1の座屈は、全周にわたってほぼ同時に起こる。これにより、演奏者の押鍵に対する反力発生部材21w,21bの反力は急激に減少し、演奏者は明確なクリック感を感じる。なお、鍵スイッチ38w,38bは、この座屈よりも若干遅れて、白鍵11w及び黒鍵11bの下面から突出させた突出部の押圧によりオフ状態からオン状態に変化する。この鍵スイッチ38w,38bのオン状態への変化に応答して、図示しない楽音信号発生回路は楽音信号を発生し始める。
さらに、白鍵11w及び黒鍵11bが押されると、図3(B)に示すように、突起部21w5,21b5が支持部31dの上面に当接し、その後、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して非対称に変形し始める。そして、白鍵11w及び黒鍵11bがさらに押されると、白鍵11w及び黒鍵11bの前端下面が下限ストッパ部材36w,36bに当接して、白鍵11w及び黒鍵11bの揺動は終了する。この状態では、反力発生部材21w,21bの弾性変形も終了する。
そして、白鍵11w及び黒鍵11bが離鍵されると、反力発生部材21w,21b及びスプリング34w,34bの反力により、白鍵11w及び黒鍵11bの前端部は上方に変位する。この白鍵11w及び黒鍵11bの前端部が上方へ変位して戻る過程においては、鍵スイッチ38w,38bはオン状態からオフ状態に変化して、図示しない楽音信号発生回路は楽音信号の発生停止を制御する。また、この白鍵11w及び黒鍵11bの前端部が上方へ戻る過程においては、反力発生部材21w,21bは原形に復帰し始める。この反力発生部材21w,21bの原形への復帰時には、ドーム部21w1,21b1の変形状態は、軸心Yw,Ybに対して対称ではない。したがって、ドーム部21w1,21b1が座屈変形から復帰するタイミングは、ドーム部21w1,21b1の周方向位置に応じて異なり、座屈復帰時における演奏者に対するドーム部21w1,21b1の反力の変化は、押鍵時に比べて小さい。これにより、離鍵時には、演奏者は顕著なクリック感を感じない。
さらに、白鍵11w及び黒鍵11bの前端部が上方へ変位すると、係合部11w3,11b3は上限ストッパ部材35w,35bに当接して、白鍵11w及び黒鍵11bは離鍵状態に戻る。そして、白鍵11w及び黒鍵11bの押離鍵動作が終了する。
このような白鍵11w及び黒鍵11bの押離鍵動作による反力の変化について、図4を用いて詳しく説明する。図4(A)は押鍵開始から押鍵終了までの反力発生部材21w、21bの変形状態を示している。状態ST1は、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時における反力発生部材21w,21bの状態を示している。状態ST2は、白鍵11w及び黒鍵11bが押鍵されて、ドーム部21w1,21b1が座屈変形する直前(反力ピーク時)における反力発生部材21w,21bの状態を示している。状態ST3は、白鍵11w及び黒鍵11bがさらに押鍵されて、ドーム部21w1,21b1が座屈変形した後に、突起部21w5,21b5が支持部31dの上面に当接した際の反力発生部材21w,21bの状態を示している。状態ST4は、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵が終了されて、反力発生部材21w,21bの変形が終了した際の反力発生部材21w,21bの状態を示している。状態ST5は、白鍵11w及び黒鍵11bが離鍵されて、反力発生部材21w,21bの変形が復帰している状態であって、ドーム部21w1,21b1が全周に渡って座屈変形している反力発生部材21w,21bの状態を示している。状態ST6は、白鍵11w及び黒鍵11bの前記離鍵により、反力発生部材21w,21bの変形が復帰している状態であって、ドーム部21w1,21b1が全周の一部において座屈変形を復帰させている反力発生部材21w,21bの状態を示している。そして、図4(B)は、前記図4(A)の各状態ST1〜ST6に対応させて、反力発生部材21w,21bの反力の変化特性を示している。
この場合、状態ST1から状態ST3までは、ドーム部21w1,21b1は全周に渡って軸心Yw,Ybに対して対称に変形する。これにより、図4(B)に示すように、白鍵11w及び黒鍵11bのストロークの増加に従って、反力発生部材21w,21bによる反力は、増加し、ピーク反力後に急激に減少する。この場合、ドーム部21w1,21b1は全周に渡ってほぼ同時に座屈変形するので、反力発生部材21w,21bのピーク反力は大きい。そして、状態ST3から状態ST4までは、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して非対称に変形しながら、反力発生部材21w,21bは、白鍵11w及び黒鍵11bのストロークの増加に従って、反力を増加させる。
一方、状態ST4から状態ST1までは、反力発生部材21w,21bによる反力は、白鍵11w及び黒鍵11bのストロークに対して、押鍵時における状態ST1から状態ST4と同様な変化カーブを維持しながら変化する。ただし、この場合の反力の大きさは、前述した状態ST1から状態ST4の場合よりも若干量だけ小さい。これは、次の理由による。すなわち、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して非対称に変形しており、反力発生部材21w,21bは、白鍵11w及び黒鍵11bのストロークの減少に従って、反力を変化させる。そして、前述のように、ドーム部21w1,21b1が座屈変形から復帰するタイミングは、ドーム部21w1,21b1の周方向位置に応じて異なるからである。その結果、この場合のピーク反力は前記状態ST2の場合よりもかなり小さくなる。
さらに、この点について、突起部21w5,21b5を設けない場合との比較においても説明しておく。突起部21w5,21b5を設けない場合には、ドーム部21w1,21b1は、白鍵11w及び黒鍵11bの押圧により軸心Yw,Ybに対して対称に変形して、座屈変形後にも対称に変形している。したがって、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時には、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して対称に変形しながら元にもどる。その結果、この場合には、ドーム部21w,21bが座屈変形から復帰するタイミングは、ドーム部21w,21bの全周においてほぼ同じとなり、ピーク反力は、本実施形態のように突起部21w5,21b5を設けた場合に比べてかなり大きくなる。
前記説明のように、本実施形態においては、ドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面に、突起部21w5,21b5を軸心Yw,Ybからずらして設け、かつ反力発生部材21w,21bが座屈変形した後に、突起部21w5,21b5が支持部31dの上面に当接するようにした。したがって、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時においては、ドーム部21w1,21b1が座屈変形する直後まで、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して対称に変形して、ドーム部21w1,21b1の座屈変形は全周に渡ってほぼ同時に起こるので、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時における反力発生部材21w,21bの反力はピーク時において大きくかつ急峻に変化する。一方、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時においては、ドーム部21w1,21b1の変形は軸心Yw,Ybに対して非対称に復帰し、ドーム部21w1,21b1の座屈変形は全周に渡って部分ごとに時間をかけて徐々に復帰するので、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時における反力発生部材21w,21bの反力はピーク時において小さくかつ徐々に変化する。その結果、前記実施形態によれば、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時には、大きなクリック感が感じられて、押鍵感覚が良好になる。また、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時には、大きなクリック感を感じることがなくなり、離鍵感覚も良好となる。
b.変形例
上記実施形態においては、突起部21w5,21b5をドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面に軸心Yw,Ybからずらして設けるようにした。しかし、これに代えて、図5に示すように、支持部31dの上面であって、ドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面に対向する対向面に、突起部31d1をドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずらして一体的に設けるようにしてもよい。そして、この場合も、ドーム部21w1,21b1が座屈変形した後に、突起部31d1がドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずれた位置にてドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面に当接するようにする。図5においても、(A)は反力発生部材21w,21bの非押圧状態を示し、(B)は反力発生部材21w,21bの押圧状態を示している。また、図5(B)においては、ドーム部21w1,21b1が突起部31d1に当接した際に、白鍵11w及び黒鍵11bの押圧により、トップ部21w2,21b2が力を受ける中心位置と、突起部31d1によってドーム部21w1,21b1が力を受ける中心位置と、それらの方向を矢印により示している。なお、この場合、突起部31d1を支持部31dに一体的に設けなくても、突起部31d1を支持部31dとは別体に構成して、突起部31d1を支持部31d上に固定するようにしてもよい。他の構成は、上記実施形態と同じである。
このように構成した変形例においても、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時においては、ドーム部21w1,21b1が座屈変形する直後まで、ドーム部21w1,21b1は軸心Yw,Ybに対して対称に変形して、ドーム部21w1,21b1の座屈変形は全周に渡ってほぼ同時に起こるので、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時における反力発生部材21w,21bの反力はピーク時において大きくかつ急峻に変化する。一方、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時においては、ドーム部21w1,21b1の変形は軸心Yw,Ybに対して非対称に復帰し、ドーム部21w1,21b1の座屈変形は全周に渡って部分ごとに時間をかけて徐々に復帰するので、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時における反力発生部材21w,21bの反力はピーク時において小さくかつ徐々に変化する。その結果、この変形例によっても、白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵時には、大きなクリック感が感じられて、押鍵感覚が良好になる。また、白鍵11w及び黒鍵11bの離鍵時には、大きなクリック感を感じることがなくなり、離鍵感覚も良好となる。
なお、図5に示した変形例においては、突起部31d1の形状を半球形状にしたが、突起部31d1の頂点Px(前記先端Pw,Pbに対応)の位置が軸心Yw,Ybからずれていれば、突起部31d1の形状は、円錐形状、角錐形状、先端を半球状又は球状に形成した円柱形状又は角柱形状、先端を若干カットした円錐台形状又は角錐台形状など種々の形状であってもよい。また、軸線と直交する方向の長さが短いものであれば、円柱形状又は角柱形状でよく、筒形状でもよい。さらに、突起部31d1を一つだけではなく、複数設けてもよい。
c.その他の変形例及び適用例
上記実施形態及び変形例においては、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybに直交する断面形状を円形にしたが、この断面形状は円形に限らず、楕円形、長楕円形などでもよい。なお、この場合も、ドーム部21w1,21b1は、周方向の全体に渡り、下方に向かって径方向長さを徐々に増加させた形状である。
また、上記実施形態及び変形例においては、反力発生部材21w,21b及び支持部31dのいずれか一方に突起部21w5,21b5(又は突起部31d1)を設けるようにした。しかし、これに代えて、反力発生部材21w,21b及び支持部31dの両方に突起部21w5,21b5,31d1を設けてもよい。すなわち、突起部21w5,21b5をドーム部21w1,21b1の上部21w11,21b11の内面に設け、かつ突起部31d1を支持部31dの上面に設けてもよい。
また、上記実施形態及び変形例においては、白鍵11w及び黒鍵11bを回転軸を中心に揺動させるようにした例について説明した。しかし、これに限らず、白鍵11w及び黒鍵11bの後端に板状の薄肉部を設け、薄肉部の後端を支持部材に支持させることにより、薄肉部の弾性変形により白鍵11w及び黒鍵11bを揺動させるようにしたヒンジ型の揺動支点を利用するものでもよい。
また、上記実施形態及び変形例においては、鍵スイッチ38w,38bとは独立して反力発生部材21w,21bを設けるようにした。しかし、これに代えて、鍵スイッチ38w,38bを反力発生部材21w,21bと同様に構成して、鍵スイッチ38w,38bを反力発生部材として利用するようにしてもよい。この場合、ドーム部21w1,21b1を内側部分と外側部分との2段構成とし、内側部分と外側部分との間に円筒状の変形量の少ないスイッチ部分を設ける。そして、外側部分の変形により押鍵に対して増加する反力を発生するとともにスイッチ部分で基板に設けた接点を開閉するようにし、かつ内側部分の変形により座屈変形を伴う押鍵に対する反力を発生するようにするとよい。
また、上記第実施形態及び変形例では、反力発生部材21w,21bを支持部31dに固定して、白鍵11w及び黒鍵11bの押圧部11w1,11b1により反力発生部材21w,21bを押圧するようにした。しかし、これに代えて、反力発生部材21w,21bを白鍵11w及び黒鍵11bに固定して、鍵フレーム31の上板部31aにおける反力発生部材21w,21bに対向する位置に押圧部を設け、白鍵11w及び黒鍵11bの揺動により、前記押圧部により反力発生部材21w,21bが押圧されるようにしてもよい。なお、この場合には、反力発生部材21w,21bを別々に成形して、反力発生部材21w,21bを白鍵11w及び黒鍵11bに個別に固定する必要がある。また、この場合には、反力発生部材21w,21bの上下方向は上記実施形態とは逆になる。
また、上記第実施形態及び変形例では、白鍵11w及び黒鍵11bにより反力発生部材21w,21bを直接押圧するようにした。しかし、白鍵11w及び黒鍵11bの揺動により連動して揺動する揺動体が間接的に反力発生部材21w,21bを押圧するようにした鍵盤装置にも、本発明に係る反力発生装置は適用され得る。すなわち、白鍵11w及び黒鍵11bの揺動により連動して揺動する揺動体(例えば、ハンマー)を設け、揺動体に押圧部を設けるとともに、押圧部に対向する位置に反力発生部材21w,21bを設ける。これによっても、白鍵11w及び黒鍵11bの押離鍵操作に対して、上記実施形態のような効果を期待できる。また、反力発生部材21w,21bを揺動体側に設けて、反力発生部材21w,21bに対向する位置に押圧部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態及び変形例においては、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybが上下方向に延設されるように、反力発生部材21w,21bを固定する例について説明した。しかし、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybが上下方向でない方向に延設されるように、反力発生部材21w,21bが固定される場合もある。例えば、白鍵11w及び黒鍵11bの揺動中心Cw,Cbの近傍から白鍵11w及び黒鍵11bの延設方向(すなわち水平方向)と異なる方向(例えば、直角方向)に一体的に延設する延設部材を白鍵11w及び黒鍵11bに設けて、延設部材が白鍵11w及び黒鍵11bの押鍵により延設方向とほぼ直角方向(例えば、略水平方向)に揺動するようにする。この場合、反力発生部材21w,21bを前記延設部材に固定し、又は前記延設部材に対向する位置に固定すると、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybが上下方向以外の方向(例えば、水平方向)となるように、反力発生部材21w、21bは固定されることになる。また、ハンマーなどの揺動体を用いる場合にも、揺動体の揺動方向によっては、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybは上下方向以外の方向になるように、反力発生部材21w、21bは固定されることになる。要するに、本発明においては、ドーム部21w1,21b1の開口側にて反力発生部材21w、21bを支持部材に固定すればよく、軸心Yw,Ybの方向に関しては、上下方向以外の種々の方向が考えられる。したがって、突起部21w5,21b5,31d1の配置に関しては、ドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybと交差する内面におけるドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずれた位置、又はドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybと交差する内面に対向した支持部材の対向面におけるドーム部21w1,21b1の軸心Yw,Ybからずれた位置のうちの少なくとも一方の位置に、突起部21w5,21b5,31d1を設けるようにすればよい。
さらに、本発明に係る反力発生装置は、鍵盤装置の白鍵11w及び黒鍵11b以外の操作子にも適用され得る。すなわち、手、足などにより操作される操作子に対しても、上記実施形態及び変形例のような反力発生部材21w,21bを用いて、操作子の操作に対して反力を与えるようにしてもよい。なお、この場合の操作子は、揺動中心を中心にして揺動するものに限らず、ドーム部の軸心方向に沿って平行移動するような操作子であってもよい。
11w…白鍵、11b…黒鍵、11w1,11b1…押圧部、21w,21b…反力発生部材、21w1,21b1…ドーム部、21w5,21b5…突起部、31…鍵フレーム、31a…上板部、31d…支持部、31d1…突起部、32…鍵支持部、34w,34b…スプリング、Yb,Yw…軸心、Pw,Pb,Px…尖端

Claims (2)

  1. 軸心と交差する内面を有する軸心方向の一端部から軸心方向の他端部に向かって径方向長さを徐々に増加させ、かつ前記軸心方向の他端部を開口させてドーム状に弾性体で形成されていて、軸心方向の押圧により弾性変形して、弾性変形量の増加に従って、初期から反力を徐々に増加させ、反力がピークに達した後に座屈変形して反力を急激に減少させるドーム部を有する反力発生部材を備え、前記ドーム部の軸心方向の他端側にて前記反力発生部材を支持部材に固定して、操作子の操作に対して反力を発生する反力発生装置において、
    前記ドーム部の内面における前記ドーム部の軸心からずれた位置、及び前記ドーム部の内面に対向した前記支持部材の対向面における前記ドーム部の軸心からずれた位置のうちの少なくとも一方の位置に突起を設けたことを特徴とする反力発生装置。
  2. 前記ドーム部が座屈変形した後に、前記ドーム部の内面に設けた前記突起が前記支持部材の対向面に当接し、又は前記支持部材の対向面に設けた前記突起が前記ドーム部の内面に当接するようにした請求項1に記載した反力発生装置。
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