JP5125484B2 - 締結具、これを備えた長尺体、携帯機器、時計、装身具 - Google Patents

締結具、これを備えた長尺体、携帯機器、時計、装身具 Download PDF

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本発明は、バンド等の被締結部材を締結する締結具に関する。また、この締結具を備えた長尺体や、この長尺体を備えた携帯機器、時計、および装身具などに関する。
従来、時計バンドの開放端同士を締結するタイプの中留として、例えばつく棒(突棒)が突設されバンドに回動自在に設けられるフレームと、ばね力でつく棒を係止するプッシュ中留部材とを備えたものが知られている(特許文献1)。
このような中留のつく棒は、フレームから立ち上がる小径部と、小径部から膨出した大径部とを有する。そして、中留を留める際には、つく棒をバンドの孔に挿通し、バンドの孔から突出したつく棒の大径部をプッシュ中留部材の穴に係合させる。
特開平10−28605号公報
しかしながら、特許文献1のような中留には、次のような課題がある。
(1)腕への着脱の都度、バンドの孔につく棒を抜き挿ししなくてはならず、バンドの孔からつく棒を抜く際に、つく棒の大径部がバンド裏面側でバンド孔の周縁に引っ掛かるので、バンド孔の近傍が傷みやすい。具体的に、バンドで装着された時計の携帯時にはバンドの剛性によって引張力が作用するため、つく棒の軸とバンド孔の中心とがずれてつく棒の小径部がバンド孔の内周面に当接し、バンド孔の周縁に大径部が引っ掛かった状態からつく棒を抜くため、バンド孔の近傍が傷みやすい。
このように、バンド孔の位置でつく棒とプッシュ中留部材とを係合させる構成では、着脱時にバンドの一部分のみに負荷が掛かるため、バンドの耐久性が低い。
(2)つく棒をバンド孔に挿入する際に、つく棒とバンド孔との位置の見当を付けづらいため、装着操作が困難である。すなわち、バンドの開放端同士を締結する場合はバンドとバンドとの位置決めが必要であり、一方のバンドに設けられたつく棒と他方のバンドの孔との位置を合わせなくてはならないが、つく棒がフレームの裏側に隠れて見えづらい。
なお、特許文献1とは反対側の位置につく棒が設けられた構成、例えば腕に当接するプレート部材などにつく棒が突設され、このプレートにバンドを被せるようにしてバンド孔につく棒を挿通させる構成の場合なども、バンドの裏側につく棒が隠れるため、つく棒とバンド孔との位置を合わせづらいという事情は変わらず、装着操作が困難である。
また、バンドには複数の孔が形成されており、腕への着脱の都度、所定の孔につく棒を挿通できるとは限らないため、締結時のバンドの長さが所望の長さとならない場合がある。
そこで、本発明の目的は、締結操作および締結解除の操作が容易で、かつバンド等の被締結部材の耐久品質に優れた締結具、この締結具を備えた長尺体、およびこの長尺体を備えた携帯機器、時計、並びに装身具を提供することにある。
本発明の締結具は、2つの被締結部材にそれぞれ配設される第1部材と第2部材とを備え、前記被締結部材同士が相対的に反対側にスライドされた際に前記第1部材と前記第2部材とが係合することにより結合する締結具であって、前記第1部材は、前記一方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側にそれぞれ設けられた側壁と、これらの側壁を連結する連結部とを有する第1取付部材と、前記被締結部材のスライド方向と交差する方向における前記被締結部材の内側から外側へと付勢されるプッシュボタンを有し、前記第1取付部材との間に前記一方の被締結部材を挟持するボタンユニットと、を備え、前記第2部材は、前記他方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側においてそれぞれ当該被締結部材の所定位置に取り付けられる側壁を有する第2取付部材を備え、前記第1取付部材および前記ボタンユニットは、前記一方の被締結部材の所定位置に取り付けられ、前記ボタンユニットは、前記プッシュボタンと連動しかつ前記被締結部材同士がスライドされた際に前記第2取付部材の側壁に係合する係合凸部を有し、前記第2取付部材の側壁は、当該側壁の内側から前記係合凸部が挿入される係合凹部を有し、前記第1取付部材は、前記側壁が前記連結部の両端部からそれぞれ起立した断面略コ字形状とされ、前記第1取付部材の前記側壁には、第1開口部が形成され、かつ、前記第1開口部と連続するように前記連結部側とは反対側から第2開口部が切欠形成され、前記被締結部材のスライド方向において、前記第2開口部の寸法は、前記第1開口部の寸法よりも小さくされ、前記プッシュボタンが前記第1開口部を貫通することにより、前記第1取付部材と前記ボタンユニットとが一体に組み付けられ、前記プッシュボタンが押されていない状態で当該プッシュボタンの前記第1開口部から突出する部分には、前記第2開口部に挿入可能な括れ部が形成されていることを特徴とする。
以下では、便宜上、被締結部材のことをバンドと称するが、本発明における被締結部材はバンドに限らない。すなわち、本発明の締結具は、被締結部材同士がスライドされた際に第1部材と第2部材とが係合する構造に特徴を有しており、被締結部材の形状等は、スライド可能である限り、任意に構成できる。また、以下では、便宜上、被締結部材のスライド方向をバンドの長さ方向、被締結部材のスライド方向と交差する方向をバンドの幅方向、ということがある。
なお、被締結部材は、部材の部分であってもよい。
本発明において、第1取付部材およびボタンユニットを有する第1部材は、適宜な手段によって一方のバンド(被締結部材)の所定位置に取り付けられている。このような手段としては例えば、これらの第1取付部材およびボタンユニットの一方に、他方との間にバンドを押圧保持する突起やくさびなどであってよい。
また、第2取付部材を有する第2部材は、適宜な手段によって他方のバンド(被締結部材)の所定位置に取り付けられる。例えば、他方のバンドの幅方向(バンドのスライド方向と交差する方向)に沿って設けられた棒状部材の両端部をそれぞれ第2取付部材の側壁に係合させることにより、第2取付部材が他方のバンドの所定位置に取り付けられる。
このように本発明では、各バンドの所定位置に第1部材と第2部材とがそれぞれ取り付けられており、第1部材が取り付けられたバンドと第2部材が取り付けられたバンドとを相対的に反対側にスライドさせて第1部材と第2部材とを近接させることにより、係合凸部と係合凹部とが係合し、締結が終了する。
すなわち、第1部材および第2部材によってバンド同士の締結位置が規定されているので、締結時のバンド同士の位置決めは不要であり、バンドのスライド操作だけで第1部材と第2部材とがスライド方向に沿って近接して互いに係合するので、バンド装着の都度、所望のバンド長さで、バンドの締結操作を簡単に行うことができる。
一方、プッシュボタンを押すことにより、係合凸部がバンド幅方向内側に引っ込んで係合凹部から外れ、バンド同士を離間する方向にスライド可能となるので、バンドの締結を解除する操作も簡単に行うことができる。
加えて、本発明では、バンドをスライドさせるだけで締結、締結解除の操作が可能であり、バンドを着脱する都度、バンドの孔につく棒が挿通される従来例のようにバンドに部分的に負荷が掛からないため、バンドの耐久品質を向上させることができる。
ここで、本発明では、一方のバンドに第1部材を取り付ける際は、第1取付部材とボタンユニットとの間に当該バンドを挟み、プッシュボタンを第1取付部材の側壁の内側(バンドの幅方向内側)に押し込んだ状態でボタンユニットを第1取付部材の側壁間に配置し、側壁の第1開口部から第1取付部材の側壁の外側(バンドの幅方向外側)にプッシュボタンを突出させる。
このような本発明によれば、第1取付部材の側壁に第1開口部を形成することにより、第1取付部材とボタンユニットとを簡易な構成で一体に組み付けることが可能となる。
さらに、発明によれば、第1取付部材およびボタンユニットを一方のバンドに取り付ける際、プッシュボタンを押して括れ部を第2開口部に挿入した状態とし、そのままプッシュボタンを第1開口部側に押すことでプッシュボタンを第1開口部から突出させることができる。
さらにまた、第1取付部材およびボタンユニットをバンドから取り外す際も、プッシュボタンを押して括れ部と第2開口部との位置を合わせ、第2開口部を通じてプッシュボタンを第1取付部材から外すことが可能となる。
すなわち、プッシュボタン全体を側壁の内側に押し込んだ状態としなくても、第1取付部材とボタンユニットとを容易に係合させたり、外したりすることができるので、第1取付部材およびボタンユニットの一方のバンドへの取付を容易化できる。
本発明の締結具は、2つの被締結部材にそれぞれ配設される第1部材と第2部材とを備え、前記被締結部材同士が相対的に反対側にスライドされた際に前記第1部材と前記第2部材とが係合することにより結合する締結具であって、前記第1部材は、前記一方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側にそれぞれ設けられた側壁と、これらの側壁を連結する連結部とを有する第1取付部材と、前記被締結部材のスライド方向と交差する方向における前記被締結部材の内側から外側へと付勢されるプッシュボタンを有し、前記第1取付部材との間に前記一方の被締結部材を挟持するボタンユニットと、を備え、前記第2部材は、前記他方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側においてそれぞれ当該被締結部材の所定位置に取り付けられる側壁を有する第2取付部材を備え、前記第1取付部材および前記ボタンユニットは、前記一方の被締結部材の所定位置に取り付けられ、前記ボタンユニットは、前記プッシュボタンと連動しかつ前記被締結部材同士がスライドされた際に前記第2取付部材の側壁に係合する係合凸部を有し、前記第2取付部材の側壁は、当該側壁の内側から前記係合凸部が挿入される係合凹部を有し、前記第1取付部材と前記ボタンユニットとは、前記被締結部材のスライド方向と交差する方向に沿った軸部を介して相対的に回動可能に連結され、前記ボタンユニットは、前記被締結部材のスライド方向と交差する方向における前記被締結部材の内側から外側へと付勢され前記第1取付部材の前記側壁に係合する回動ロックボタンと、前記プッシュボタン、前記係合凸部、および前記回動ロックボタンを保持するボタンユニット枠とを有し、前記第1取付部材の側壁は、当該側壁の内側から前記回動ロックボタンが挿入される回動ロック凹部を有し、前記回動ロックボタンは、前記プッシュボタンを押す方向において前記プッシュボタンまたは前記係合凸部に隙間を介して対向し、前記係合凸部が前記係合凹部に係脱する際における前記プッシュボタンの前記ボタンユニット枠に対する移動距離をA、前記回動ロックボタンが前記回動ロック凹部に係脱する際における前記プッシュボタンの前記ボタンユニット枠に対する移動距離をBとすると、少なくとも前記隙間の寸法分、AはBよりも小さいことを特徴とする。
本発明では、第1取付部材とボタンユニットとを相対的に回動させて回動ロックボタンと回動ロック凹部とを係合させることにより、第1取付部材とボタンユニットとが一体に組み付けられる。また、係合凸部を係合凹部から外す際のプッシュボタンの押し込み量以上にプッシュボタンを押し込んで回動ロックボタンと回動ロック凹部とを離間させることにより、第1取付部材とボタンユニットとを回動させて第1取付部材とボタンユニットとの間のバンドを長さ方向に移動させることが可能となる。
このような本発明によれば、第1取付部材とボタンユニットとが回動可能に連結されているため、第1取付部材とボタンユニットとが分離することなくバンドの長さを調整することができる。すなわち、バンドの長さ調整時に第1取付部材とボタンユニットとがバラバラにならないので、取扱性が向上する。
また、第1取付部材とボタンユニットとが軸部を介して連結されていることにより、第1取付部材とボタンユニットとの組み付けを回動操作によって容易に行うことができる。以上のような構成により、バンドの長さ調整が容易となる。
ここで、回動ロックボタンは、プッシュボタンまたは係合凸部に対して、距離Aと距離Bとの前記関係を成立させる隙間を介して配置されている。これにより、バンド同士を締結する際に係合凸部が第2部材の側壁の内側に移動しても、回動ロックボタンが回動ロック凹部から外れない。また、バンドの締結を解除する際にプッシュボタンが押され、このプッシュボタンに連動して係合凸部が第2部材の側壁の内側に移動しても、回動ロックボタンが回動ロック凹部から外れない。すなわち、バンドの締結、締結解除の操作時に第1取付部材とボタンユニットとが分解されない。
本発明の締結具では、前記第2取付部材は、当該第2取付部材の側壁間に架設される連結部を有し、前記一方の被締結部材は、前記被締結部材同士がスライドされる際、前記第2取付部材の前記連結部と前記他方の被締結部材との間に挿通されることが好ましい。
この発明によれば、第1取付部材とボタンユニットとの間に介装された一方のバンドの端部を、第2取付部材の連結部と他方のバンドとの間に挿通してスライドさせ、係合凸部と係合凹部とを係合させることが可能となる。ここで、第2取付部材の連結部がガイド部材となって、この連結部をくぐらせた一方のバンドを引っ張ることで係合凸部と係合凹部とが係合するため、片手で簡単にバンドの締結操作を行うことができる。
本発明の締結具では、前記一方の被締結部材は、当該被締結部材の装着対象に装着される際に前記ボタンユニットの前記装着対象側に配置され、前記被締結部材同士は、前記一方の被締結部材の前記ボタンユニット側に前記第2取付部材を載せた状態でスライドされることが好ましい。
この発明によれば、一方のバンドに第2取付部材を載せ、第1取付部材と第2取付部材とを例えば親指と人差し指とでつまんで近付けることにより、バンド同士が反対側にスライドして係合凸部と係合凹部とが係合する。これにより、片手で簡単にバンドの締結操作を行うことができる。
なお、バンドの装着対象は、例えば腕であり、バンドの厚み方向において、装着対象側から、第1取付部材、一方のバンド、ボタンユニットの順に配置される。
本発明の締結具では、前記第1取付部材の連結部、および前記ボタンユニットの一方は、他方に向かって突出する突起を有し、前記突起は、前記一方の被締結部材に形成された孔に挿入されることが好ましい。
この発明によれば、突起がバンドの孔に挿入されることにより、第1取付部材およびボタンユニットに対するバンドの平面位置が決まるので、第1取付部材およびボタンユニットをバンドの所定位置に確実に取り付けることが可能となる。
なお、突起の径は一定とされていてよい。
本発明の締結具では、前記第1取付部材および前記ボタンユニットの互いの近接側への回動方向における前記回動ロックボタンの前記第1取付部材側の端部と、前記回動方向における前記第1取付部材の側壁の前記ボタンユニット側の端部との少なくとも一方は、前記第1取付部材および前記ボタンユニットの回動により前記回動ロックボタンと前記第1取付部材の側壁とが当接した際に前記第1取付部材の側壁の内側に向かって分力が作用する方向に傾斜する斜面とされていることが好ましい。
ここで、前記斜面は、傾斜角度が一定の直線的なテーパ形状とされていてもよいし、傾斜角度が一定でない曲面形状(R形状)とされていてもよい。
この発明によれば、第1取付部材とボタンユニットとの相対回動時に回動ロックボタンが第1取付部材の側壁に当接した際に、前記斜面を介した分力により、回動ロックボタンがバンド幅方向内側に引っ込んだ後、回動ロック凹部に案内される。これにより、第1取付部材とボタンユニットとの組み付け操作を円滑に行うことができる。
本発明の締結具では、前記係合凸部における前記被締結部材のスライド方向で前記第2部材側の端部、および、前記第2取付部材の側壁における前記被締結部材のスライド方向で前記第1部材側の端部の少なくとも一方は、前記被締結部材同士のスライドにより前記係合凸部と前記第2取付部材の側壁とが当接した際に前記第1取付部材の側壁の内側に向かって分力が作用する方向に傾斜する斜面とされていることが好ましい。
ここで、前記斜面は、傾斜角度が一定の直線的なテーパ形状とされていてもよいし、傾斜角度が一定でない曲面形状(R形状)とされていてもよい。
この発明によれば、バンドのスライド時に係合凸部が第2取付部材の側壁に当接した際に、前記斜面を介した分力により、係合凸部がバンド幅方向内側に引っ込んだ後、係合凹部に案内されるので、スライド操作を円滑に行うことができる。
本発明の締結具では、前記第2部材は、筒体に挿入された棒状部材がばねにより出没自在とされたばね棒を有し、前記第2取付部材の側壁は、前記ばね棒によって前記他方の被締結部材に取り付けられていることが好ましい。
この発明によれば、第2取付部材がばね棒によってバンドに着脱自在に取り付けられるので、バンド交換が容易となる。
本発明の締結具では、前記プッシュボタンと前記係合凸部とは、板状の一体の部材の一部としてそれぞれ形成され、前記プッシュボタンと前記係合凸部との間には、前記第1取付部材の側壁の一部と前記第2取付部材の側壁の一部とを収容する切欠が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、板状部材に切欠を形成し、この切欠の両側をプッシュボタンと係合凸部として構成することにより、係合凸部がプッシュボタンに連動し、かつ第1取付部材の開口部にプッシュボタンが挿入された状態で係合凸部が第2取付部材の係合凹部に挿入される構成を簡略に形成できる。
本発明の長尺体は、前述の締結具を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、前述した締結具を備えるため、前述と同様の作用および効果を享受できる。
本発明の携帯機器は、前述の長尺体を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、前述した締結具を有する長尺体を備えるため、前述と同様の作用および効果を享受できる。
ここで、携帯機器としては、情報機器、通信機器、メモリカード、カメラ、計測機器などを例示できる。
本発明の時計は、前述の長尺体を備え、前記長尺体は、時計の外装ケースに連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、前述した締結具を有する長尺体を備えるため、前述と同様の作用および効果を享受できる。
ここで、前記長尺体は、時計バンドであることが好ましい。
なお、時計バンドの材質等は問わず、時計バンドは、革製バンド、布製バンド、樹脂製バンド、金属製バンド等であってよい。
本発明の装身具は、前述の長尺体を備え、この長尺体により装着されることを特徴とする。
この発明によれば、前述した締結具を有する長尺体を備えるため、前述と同様の作用および効果を享受できる。
以上の本発明によれば、簡単な操作で締結および締結解除の操作を行うことができ、かつバンド等の被締結部材に部分的に負荷が掛からないため被締結部材の耐久性を大きく向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。
なお、第2実施形態以降の説明において、以下に説明する第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を説明する。
〔1.全体構成〕
図1は、第1実施形態に係る腕時計1の側面図である。この時計1は、図示しない時計体と、時計体を収納する外装ケース2と、このケース2の6時側と12時側とにそれぞれ連結される革製の時計バンド11,12とを備え、バンド11とバンド12とは、締結具としての中留3によって締結されている。
〔2.中留の構成〕
図2は、中留3の斜視図である。中留3は、締結時のバンド長さ調整用の複数の係合孔111が形成された6時側バンド11に取り付けられる第1部材3Aと、12時側バンド12に取り付けられる第2部材3Bとを備え、これらの第1、第2部材3A,3Bが互いに係合されることにより、バンド11,12が締結されている。図2は、第1部材3Aと第2部材3Bとが係合しバンド11,12が締結された状態を示し、図3は、第1部材3Aと第2部材3Bとの係合が解除された状態を示す。
本実施形態では、6時側バンド11および12時側バンド12のいずれも、帯状の長尺体であるが、本実施形態の中留3で締結可能な時計バンドは、このような帯状体に限らず、適宜な長尺体であってよい。
ここで、長尺体とは、幅寸法よりも長さ寸法が上回っており長さ方向を有する部材をいい、長尺体には、帯状体や板状体などが含まれる。
なお、中留3で締結可能な時計バンドは、長尺体に限らず、例えば、時計の外装ケースに連結されるブロック状の連結部と、この連結部から外装ケースとは反対側に延出する延出部とを備え、延出部に中留の部材が配設されるものなどであってもよい。
また、6時側バンドと12時側バンドとは必ずしも同様の形状に構成されていなくてもよい。すなわち、その一方が長尺体とされ、他方が長尺体でない任意の形状とされていてもよい。
〔3.第1部材の構成〕
図3に示すように、第1部材3Aは、6時側バンド11の幅方向に沿って設けられる第1取付部材20と、この第1取付部材20との間に6時側バンド11を挟み、かつプッシュボタン321を有するボタンユニット30とを備えている。
〔3−1.第1取付部材の構成〕
図4は、第1取付部材20を示す。第1取付部材20は、バンド11(図3)の幅方向両側でバンド11の厚み方向にほぼ沿ってそれぞれ起立する側壁21,21と、これらの側壁21,21を連結する連結部22とを有して断面略コ字状に形成されている。
側壁21,21にはそれぞれ、略矩形状の開口部211が貫通形成されている。
〔3−2.ボタンユニットの構成〕
図5は、ボタンユニット30を示す。また、図6は、ボタンユニット30の内部を示し、図7は、ボタンユニット30の一部断面側面図である。なお、図6では、ボタンユニット30のボタンユニット枠31を破断している。
図5、図6に示すように、ボタンユニット30は、図4の第1取付部材20の側壁21,21間に配置されるボタンユニット枠31と、ボタンユニット枠31の両端の開口からそれぞれ突出するボタン部材32,32と、ボタンユニット枠31の底面に固定されボタンユニット枠31の上面から突出する突起33とを有して構成されている。
ボタンユニット枠31は、図5に示すように、金属薄板を用いた曲げ加工により断面略長方形状に形成され、その薄板端部の突き合わせ部には、突起33を通す孔311が形成されている。
また、図6、図7に示すように、ボタンユニット枠31の底面の一部が切り起こされることにより、各ボタン部材32をそれぞれ係止するストッパ312が形成されている。
各ボタン部材32は、図6に示すように、プッシュボタン321と係合凸部322とを切欠323を挟んで一体に有する板状の部材とされている。これらのボタン部材32,32は、圧縮コイルばね324,324によってボタンユニット枠31の両端の開口の内側から外側に向かって付勢されており、各ボタン部材32にそれぞれ形成された貫通孔325に前記ストッパ312が挿入されることにより、当該ボタン部材32,32はボタンユニット枠31に係止されている。
コイルばね324,324はそれぞれ、ボタンユニット枠31の両側面部側で、ボタン部材32,32のそれぞれに形成された切欠326,326の間に配置されている。
プッシュボタン321は、平面矩形状に形成され、第1取付部材20(図4)の側壁21に形成された開口部211の内側から外側に突出する。このプッシュボタン321は、開口部211の高さよりも若干小さい厚さで、かつ開口部211の幅よりも若干小さい幅で形成されている。
ここで、ストッパ312が挿入される前記貫通孔325の寸法は、両側のプッシュボタン321,321をバンド11(図3)の幅方向内側に押し込んだ際に、側壁21,21の内面間の寸法よりもプッシュボタン321,321の先端間の寸法が小さくなり開口部211から各プッシュボタン321が外れるプッシュボタン321の最大押し込み量を実現する寸法で形成されている。
なお、プッシュボタン321をコイルばね324のばね力に抗して押していない状態では、コイルばね324のばね力により、ストッパ312が貫通孔325の内壁に当接していることが好ましい。これにより、プッシュボタン321の遊びをなくすことができる。
係合凸部322は、第1取付部材20(図4)の側壁21と重ならない位置でコイルばね324による付勢方向に沿って突出している。この係合凸部322におけるボタンユニット枠31の側面側の部分は、バンド11(図3)の長さ方向と幅方向との両方に対して斜めに形成されたR形状の斜面322Aとされている。一方、係合凸部322の切欠323側の立ち上がり部322Bは、バンド11の長さ方向に対して略直角に形成されている。
突起33は、バンド11(図3)の係合孔111の径と略同径の円柱形状とされ、ボタンユニット枠31の底面にかしめ固定されている。なお、かしめ固定に限らず、突起33は、例えばレーザ溶接などによってボタンユニット枠31の底面に固定されていてもよい。この突起33は、ボタンユニット枠31の上面から突出しており、バンド11に形成された複数の係合孔111の1つに挿入されるが、その高さはバンド11の厚みと同じである必要はない。
〔3−3.第1部材のバンドへの取付〕
図8、図9は、第1取付部材20およびボタンユニット30の6時側バンド11への取付態様を示す。このバンド11の表面側には第1取付部材20が配置され、腕に接触する側であるバンド11の裏面側にはボタンユニット30が配置され、これら第1取付部材20とボタンユニット30との間にバンド11が介装される。なお、第1取付部材20とボタンユニット30とは、締結時のバンドの長さに応じて選択された所定の係合孔111の位置でバンド11に取り付けられる。
この第1取付部材20およびボタンユニット30をバンド11に取り付ける際は、図8に示すように所定の係合孔111に突起33を挿入し、両方のプッシュボタン321,321をバンド11の幅方向内側に押し込んだ状態で側壁21,21間にボタンユニット30を配置し、図9のように、側壁21の開口部211からプッシュボタン321を突出させる。
ここで、バンド11は第1取付部材20とボタンユニット30との間に挟まれており、第1取付部材20とボタンユニット30との間で突起33が係合孔111に挿入されているため、突起33は係合孔111から抜け出ず、第1取付部材20およびボタンユニット30に対するバンド11の平面位置が決まる。すなわち、第1取付部材20およびボタンユニット30がバンド11の所定位置に固定されることになる。
なお、第1取付部材20およびボタンユニット30のバンド11への取付位置を調整する際には、プッシュボタン321,321を側壁21,21の内側に押し込んで開口部211から外す。そして、突起33をバンド11に形成された他の係合孔111に挿入してから、プッシュボタン321,321を押し込んで開口部211から突出させればよい。
〔4.第2部材の構成〕
次に、12時側バンド12(図3)に取り付けられる第2部材3Bの構成を説明する。
図10は、第2部材3Bの分解斜視図である。第2部材3Bは、12時側バンド12に取り付けられる断面略コ字状の第2取付部材40と、ばね棒50とを有して構成されている。
ばね棒50は、バンド12の端部の革が巻かれて形成された孔121に挿通される筒体51と、筒体51の両端部にそれぞれ挿入され筒体51内部のばねによって筒体51の端部から出没自在とされた棒状部材52,52とを有している。
第2取付部材40は、バンド12の幅方向両側でバンド12の厚み方向にほぼ沿ってそれぞれ起立する側壁41,41と、これらの側壁41,41間にバンド12の表面側で架設される連結部42とを有して断面略コ字状に形成されている。なお、連結部42の中央部も、第1取付部材80の連結部22と同様に上方に膨らむ凸曲面状に形成されている。
各側壁41には、ばね棒50の棒状部材52が係止される孔411と、前述のボタンユニット30(図9)の係合凸部322が挿入される係合凹部412とが形成されている。
図11は、第2取付部材40をばね棒50によってバンド12に取り付けた状態を示す。第2取付部材40をバンド12に取り付ける際は、バンド12の孔121にばね棒50を通し、棒状部材52,52を筒体51の内部に没入させた状態でばね棒50の両端側に第2取付部材40の側壁41,41を配置し、各棒状部材52をそれぞれ側壁41の孔411に係止させる。
〔5.中留によるバンドの締結操作〕
次に、図12〜図14を参照し、中留3でバンド11,12を締結し、時計1を腕(装着対象)に装着する操作について説明する。
図12は、本実施形態に係る時計1の側面図であり、図13は、6時側バンド11を長さ方向(矢印方向)に沿ってスライドさせる状態を示す。これらの図12、図13に示すように、6時側バンド11の端部を第2取付部材40の連結部42と12時側バンド12との間に挿通し、この6時側バンド11の端部を引っ張ると、6時側バンド11と12時側バンド12とが相対的に長さ方向反対側にスライドされる。この際、第2取付部材40の連結部42がガイドとなり、6時側バンド11が第2取付部材40の側壁41,41間でバンド11の長手方向に沿って案内される。
このように6時側バンド11を12時側バンド12に対してスライドさせていくと、第1部材3Aと第2部材3Bとが近接し、図14に示すように、ボタンユニット30の係合凸部322が第2取付部材40の側壁41の係合凹部412に側壁41の内側から係合し、バンド11,12は締結される。
ここで、6時側バンド11のスライド操作により、係合凸部322の斜面322Aが側壁41に当たりバンド11の長さ方向に作用する力の分力によって、係合凸部322がバンド11の幅方向内側に引っ込むので、当該係合凸部322は側壁41の係合凹部412に円滑に案内される。こうして係合凸部322が側壁41の内側から係合凹部412に挿入されることで、バンド11,12が締結される。
このようにバンド11,12が締結された状態では、プッシュボタン321と係合凸部322との間の切欠323に第1取付部材20の側壁21の一部と、第2取付部材40の側壁41の一部とが収容されている。すなわち、切欠323の幅は、バンド11,12の長さ方向における開口部211の端縁から側壁21の端縁までの寸法と、同じくバンド11,12の長さ方向における係合凹部412の端縁から側壁21の端縁までの寸法との和よりも若干大きくなっている。
また、係合凸部322の立ち上がり部322Bがバンド11の長さ方向に対して略直角とされているので、バンド11,12の長さ方向に引っ張り力が作用しても、係合凸部322が係合凹部412から外れにくい。
バンド11,12の締結を解除する際は、両方のプッシュボタン321,321をバンド11の幅方向内側に向かって押し、バンド11,12を緩む方向にスライドさせる。プッシュボタン321,321の押圧操作に連動して係合凸部322,322がバンド11の幅方向内側にそれぞれ引っ込み、係合凹部412から外れるため、第1部材3Aと第2部材3Bとが離間する側にバンド11,12をスライドさせることが可能となる。なお、バンド11、12の剛性による引張り力が作用するため、プッシュボタン321、321を押すだけでバンド11、12を意図的に大きくスライドさせなくても、バンド11、12を取り外すことができる。
〔6.本実施形態の効果〕
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
(1)時計バンド11,12の中留3は、バンド11,12の所定位置にそれぞれ取り付けられる第1部材3Aと第2部材3Bとを備え、バンド11,12を締める方向にスライドさせるだけで、係合凸部322が係合凹部412に係合してバンド11,12の装着が終了するので、バンド装着の都度、所望のバンド長さで、バンド11,12の締結操作を簡単に行うことができる。
また、プッシュボタン321,321を押してバンド11,12を離間する方向にスライドさせることにより、バンド11,12の締結を解除する操作も簡単に行うことができる。
そのうえ、バンド11,12をスライドさせるだけで、締結および締結解除の操作が可能であり、バンド11,12に部分的に負荷が掛からないため、バンド11,12の耐久品質を向上させることができる。
(2)第1取付部材20とボタンユニット30との間に6時側バンド11が介装され、第1取付部材20とボタンユニット30との間で突起33がバンド11の係合孔111に挿入されることにより、第1取付部材およびボタンユニットをバンドの所定位置に確実に取り付けることが可能となる。
(3)係合凸部322に斜面322Aが形成され、この斜面322Aを介した分力により、係合凸部322が係合凹部412に円滑に挿入されるので、バンド11のスライド操作をより容易に行うことができる。
(4)第2部材3Bは、第2取付部材40とばね棒50とに分解できるので、バンド12を容易に交換することができる。
(5)第2取付部材40は連結部42を有し、この連結部42をくぐらせたバンド11を引っ張ることでバンド11,12が反対側にスライドして締まるので、片手で簡単にバンド11,12の締結操作を行うことができる。
[第1実施形態の変形例]
ここで、上述の第1実施形態の変形例について、図15〜図17を参照して説明する。
図15は、6時側バンド11(図9)に取り付けられる本変形例の第1部材を示し、図9の第1部材3Aを図15の第1部材に置換することが可能である。
本変形例では、図16に示すように、第1取付部材20の側壁21の第1開口部211に連続して第2開口部212が形成されている。この第2開口部212は、側壁21の連結部22側とは反対側から切欠形成されており、バンド11の長さ方向における第2開口部212の寸法は、同じくバンド11の長さ方向における第1開口部211の寸法よりも小さくなっている。
また、本変形例では、図17に示すように、各プッシュボタン351の第1開口部211(図16)からそれぞれ突出する部分において、バンド11の長さ方向両端側に一対の切欠351A,351Aが形成されることにより、括れ部351Bが形成されている。ここで、各切欠351Aの幅(バンド11の幅方向における寸法)は、第1取付部材20の側壁21の厚さより若干大きく、各切欠351Aの深さ(バンド11の長さ方向における寸法)は、バンド11の長さ方向における第1開口部211の寸法と第2開口部212の寸法との差の1/2よりも若干大きくなっている。
本変形例では、第1取付部材20およびボタンユニット30をバンド11に取り付ける際は、切欠351A,351Aと第2開口部212との位置が合うまで各プッシュボタン351を押して括れ部351Bが第2開口部212に挿入された状態とし、そのまま各プッシュボタン351を第1開口部211側に押す。ここで、各プッシュボタン351に対する押込み力を解除することにより、各プッシュボタン351がそれぞれ第1開口部211から突出する。
また、第1取付部材20およびボタンユニット30をバンド11から取り外す際は、各プッシュボタン351を押して切欠351A,351Aと第2開口部212との位置を合わせ、第2開口部212を通じてプッシュボタン351を第1開口部211から外す。
以上の本変形例によれば、プッシュボタン351,351を最大限押し込んでプッシュボタン351,351の全体を側壁21の内側に押し込んだ状態としなくても、第1取付部材20とボタンユニット30とを容易に係合させたり、外したりすることができる。このため、例えば店頭での購入時のバンドのサイズ合わせや購入後のユーザ自身によるバンドのサイズ合わせを容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図18〜図25を参照して説明する。第1実施形態(図2、図3)では、12時側バンド12が下側(腕側)に、6時側バンド11が12時側バンド12の上側にそれぞれ配置された状態でバンド11,12が締結されていたが、本実施形態では、第1実施形態とは逆に、6時側バンド11が下側(腕側)に、12時側バンド12が上側にそれぞれ配置された状態でバンド11,12が締結される。
図18は、本実施形態の中留6を示し、中留6は、第1部材6Aと、第1実施形態と同様の第2部材3Bとを備えている。
図19は、第1部材6Aと第2部材3Bとが外れた状態を示す。また、図20は、第1部材6Aを示す。
第1部材6Aは、6時側バンド11の幅方向に沿って設けられる第1取付部材60と、この第1取付部材60との間に6時側バンド11を挟むボタンユニット70とを有して構成されている。
図21は、第1取付部材60を示す。第1取付部材60は、バンド11の幅方向両側に設けられる側壁21,21と、バンド11の表面側で側壁21,21を連結する連結部22と、バンド11の裏面側で側壁21,21のそれぞれからバンド11の幅方向内側に延びる延出部23,23とを有して断面略長方形状に形成されている。
図22は、ボタンユニット70を示す。ボタンユニット70は、第1実施形態のボタンユニット30(図5)と同様に、ボタンユニット枠31、ボタン部材32、および突起33を有するが、ボタンユニット枠31は、第1実施形態のボタンユニット30とは上下逆向きに、突起33が設けられた底面が上面となるように配置されており、ボタンユニット枠31に設けられた突起33は下側(腕側)に突出している。
図23、図24は、第1取付部材60およびボタンユニット70がバンド11に取り付けられる態様を示す。
図23に示すように、ボタンユニット70の突起33をバンド11の係合孔111の1つに挿入するとともに、プッシュボタン321,321をバンド11の幅方向内側に押し込んだ状態とし、これらのボタンユニット70およびバンド11を第1取付部材60の内部に挿通する。これにより、図24のように、プッシュボタン321が第1取付部材60の開口部211から突出し、第1取付部材60の延出部23,23(図21)とボタンユニット枠31との間にバンド11が介装された状態となる。
図25を参照して、バンド11,12を締結する操作を説明する。本実施形態では、6時側バンド11の表面に第2取付部材40を載せ、例えば第1取付部材60の連結部22に親指を掛け、第2取付部材40の連結部42に人差指を掛けることにより、第1取付部材60と第2取付部材40とを近接させる。これにより、バンド11,12が長さ方向反対側にスライドされ、ボタンユニット70の係合凸部322が第2取付部材40の係合凹部412に挿入されることによってバンド11,12は締結される(図18)。この際、
係合凸部322には斜面322Aが形成されているため、第1実施形態と同様、係合凸部322は側壁41と干渉することなく係合凹部412に円滑に挿入される。
一方、バンド11,12の締結を解除する際には、第1実施形態と同様に、プッシュボタン321,321をバンド11の幅方向内側に押して係合凸部322を係合凹部412から外すことにより、ほとんどスライドさせることなく自重により、バンド11、12を離間させることができる。
本実施形態によれば、第1実施形態で述べた(1)〜(4)の効果に加えて、次の効果を奏する。
(6)第1取付部材60および第2取付部材40はそれぞれ、バンド11,12の幅方向に沿って設けられる連結部22,42を有し、バンド11の表面に第2取付部材40を載せた状態でバンド11,12をスライドさせる構成のため、連結部22,42を引き寄せるスライド操作が可能となる。これにより、片手で簡単にバンド11,12の締結操作を行うことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について図26〜図32を参照して説明する。本実施形態は、バンド長さの調整の容易化を図ったものであり、特に、第1取付部材とボタンユニットとが回動可能に連結された第1部材の構成に特徴を有する。
図26は、本実施形態の中留8の斜視図であり、中留8は、第1部材8Aと、第2部材8Bとを備えている。図27は、第1部材8Aと第2部材8Bとが外れた状態を示す。また、図28は、第1部材8Aおよび第2部材8Bの側面図である。
図28に示すように、第1部材8Aは、第1取付部材80と、ボタンユニット90と、これらの第1取付部材80およびボタンユニット90を回動可能に連結するばね棒901と、第1取付部材80およびボタンユニット90の間に設けられてバンド11を押さえる押さえ部材902とを有している。図28は、ばね棒901を回動軸として、第1取付部材80とボタンユニット90とを互いに離間する側に回動させた状態を示す。
第1取付部材80は、図27に示すように、バンド11の幅方向両側に設けられる側壁81,81と、バンド11の表面側で側壁81,81を連結する連結部22とを有して断面略コ字状に形成されている。なお、連結部22は、その中央部が上方に膨らむ凸曲面状に形成されており、幅方向両端部にステッチが施されたバンドの断面形状に沿う。また、この凸曲面状の連結部22により、第1取付部材80全体が薄型の外観を示す。
側壁81には、図27、図28に示すように、ばね棒901が挿通される軸孔811と、プッシュボタン321を挿通可能な切欠812と、回動ロック凹部としての回動ロック凹部813と、第2部材8B側にバンド11の長さ方向に沿って突出する突出部814とが形成されている。突出部814の下面には、バンドの長さ方向と側壁81の高さ方向との両方に対して斜め方向となる斜面814Aが形成されている。
図29は、第1部材8Aおよび第2部材8Bの水平断面図である。図30は、図29におけるA−A線矢視図である。なお、図29は、第1取付部材80およびボタンユニット90が図27のように一体に取り付けられた状態を示す。
ボタンユニット90は、図28、図29に示すように、第1取付部材80の側壁81,81間に配置されるボタンユニット枠91と、ボタン部材92,92と、プッシュボタン321および係合凸部322の間に配置された回動ロックボタンとしての回動ロックボタン94,94と、ボタンユニット枠91の底面に固定された突起33(図28参照)とを有している。
ボタンユニット枠91は、図27、図28に示すように、金属薄板を用いた曲げ加工により形成され、ばね棒901の周りに巻かれた巻回部911,911と、断面略矩形状のボタン保持部912と、ボタン保持部912のバンド長さ方向に沿った両方の端縁から腕側に段落ちし、バンド長さ方向に沿って延びた案内部913,913(図30参照)とを有している。本実施形態の案内部913の長さは、バンド長さ方向におけるボタンユニット枠91の寸法とほぼ同じとなっている。
ボタン保持部912の上面の端縁部の一部には、図28、図29に示すように底面側に折り曲げられたストッパ912Aが形成され、このストッパ912Aによってボタン部材92および回動ロックボタン94がボタンユニット枠91に係止されている。なお、ボタン部材92および回動ロックボタン94のそれぞれの凹凸の一部がストッパ912Aの裏側に隠れることにより、ストッパ912Aはボタンユニット90の外観に寄与する。
ボタン部材92は、図29に示すように、段付き形状の切欠923の両側にプッシュボタン321と係合凸部322とを一体に有する板状の部材とされている。
回動ロックボタン94は、切欠923の形状に倣った形状の平板状の部材であり、圧縮コイルばね95によってボタンユニット枠91の開口の内側から外側に向かって付勢されている。この回動ロックボタン94は、切欠923内に配置されることにより、ボタンユニット枠91に係止されている。回動ロックボタン94の先端部は第1取付部材80の回動ロック凹部813に係合する。すなわち、第1取付部材80とボタンユニット90とは、回動ロック凹部813に回動ロックボタン94が係合することによって一体に組み付けられている。
回動ロックボタン94の先端部には、図30に示すように、第1取付部材80の側壁81の高さ方向とバンド11(図27)の幅方向との両方に対して斜め方向となる斜面941が形成されている。
ここで、切欠923内において回動ロックボタン94とボタン部材92との間には、バンドの幅方向における所定寸法の隙間Sが形成されている。ここで、隙間Sの寸法は、係合凸部322が第2取付部材100の係合凹部412に係脱する際におけるボタンユニット枠91に対するボタン部材92の移動距離をA、回動ロックボタン94が第1取付部材80の回動ロック凹部813に係脱する際におけるボタンユニット枠91に対するボタン部材92の移動距離をBとすると、少なくとも隙間Sの寸法分、AはBよりも小さくなるように決められている。本実施形態の隙間Sの寸法は、移動距離をAと略同じ寸法に決められている。
なお、ボタン部材92がコイルばね324のばね力に抗して押されていない状態では、コイルばね324のばね力により、係合凸部322はストッパ912Aに当接していることが好ましい。また、回動ロックボタン94がコイルばね95のばね力に抗して押されていない状態では、コイルばね95のばね力により、回動ロックボタン94はストッパ912Aに当接していることが好ましい。これらにより、ボタン部材92および回動ロックボタン94の遊びをなくすことができる。
図31は、第1部材8Aを回動軸側から見た側面図である。押さえ部材902は、バンド11(図27)とボタンユニット90との間に介装される本体902Aと、ボタンユニット枠91の巻回部911,911の間に配置さればね棒901の周りに巻かれた巻回部902Bとを有している。この押さえ部材902におけるバンドの幅方向両側の端部は上方に曲げられており、バンド11を幅方向両側で押さえてバンド11の厚み方向および幅方向への移動を規制する。この押さえ部材902により、第1取付部材80の側壁81,81間の寸法よりも狭い幅のバンドを使用した際に生じやすいガタを防止できる。
バンドの長さ調整に際しての第1部材8Aの操作について説明する。図26のように組み付けた状態の第1取付部材80とボタンユニット90との間からバンド11を取り外す際には、プッシュボタン321(図29)をボタンユニット枠91の内側に押し込んで回動ロック凹部813と回動ロックボタン94との係合を解除する。このとき、プッシュボタン321を隙間Sの寸法を超える押し込み量で押し込むことにより、ボタン部材92と回動ロックボタン94とが当接してプッシュボタン321の押し込み操作に回動ロックボタン94が連動するようになる。回動ロックボタン94と回動ロック凹部813との係合が解除されるまでのプッシュボタン321の押し込み量は、前記各実施形態においてプッシュボタン321を側壁21の内側に完全に押し込んで開口部211(図8等)から外す際のプッシュボタン321の押し込み量よりも小さい。
回動ロックボタン94が回動ロック凹部813から外れたら、図28のように、第1取付部材80とボタンユニット90とを相対的に回動させ、突起33が挿通されるバンド11の係合孔111を変更する。ここで、第1取付部材80とボタンユニット90とはばね棒901により連結されているため、前記各実施形態とは違ってバンド11の取り外しの際に第1取付部材80とボタンユニット90とが分離しない。
バンド11の所望の係合孔111に突起33が挿通されたら、第1取付部材80とボタンユニット90とを互いの近接方向に回動させる。この際、図30に示す回動ロックボタン94の斜面941に第1取付部材80の側壁81の下端815が当たり、この際の分力によって回動ロックボタン94がボタンユニット枠91の内側に一旦移動したのち、コイルばね95(図29)のばね力によって元の位置に復帰し、回動ロックボタン94の先端部が回動ロック凹部813に挿入される。このとき、クリック感が得られ確実にロックできたことを認識できるので、取扱性が良好となる。
次に、本実施形態の第2部材8Bの特徴について説明する。第2部材8Bは、図27〜図29に示すように、第2取付部材100と、ばね棒50と、ばね棒55とを有している。本実施形態の第2部材8Bは、第2取付部材100が有する連結部102の位置と、12時側バンド12を第2取付部材100に取り付けるためのばね棒50とは別のばね棒55を有する点とが前記各実施形態とは相違する。これらの点を除いて、第2部材8Bは前記各実施形態の第2部材3Bと略同様に形成されている。
第2取付部材100は、図28、図29に示すように、バンド12の幅方向両側にそれぞれ設けられる側壁101,101と、これら側壁101,101に架設される連結部102とを有して断面略コ字状に形成されている。
側壁101には、図28に示すように、ばね棒50の端部が係止される孔411と、ばね棒55の端部が係止される孔101Aと、ボタンユニット90の係合凸部322が挿入される係合凹部412と、第1部材8A側からバンドの長さ方向に沿って窪む凹部101Bとが形成されている。凹部101Bの内周の一部には、第1取付部材80の突出部814の斜面814Aと同じ方向の斜面101Cが形成されている。
ばね棒55は、図29に示すように側壁101,101間に配置されたパイプ550に挿通されており、バンド12の幅方向端縁位置においてばね棒50と平行に設けられている。このばね棒55がバンド12の端縁を押さえることにより、第2取付部材100がばね棒50を中心とする任意の回動角度に保持される。このため、バンド締結時に6時側バンド11を連結部102にくぐらせ易い。
第2取付部材100の連結部102の端縁部102Aは、図28に示すように、バンド12の長さ方向でばね棒50の位置に対して第1部材8Aとは反対側に位置している。
なお、本実施形態の端縁部102Aはバンドの幅方向に沿って直線的に形成されており、端縁部102Aの全体がばね棒50の位置に対して第1部材8Aとは反対側に位置しているが、これに限らず、端縁部102Aの一部のみ、例えばバンド幅方向の両端部のみがばね棒50の位置に対して第1部材8Aとは反対側に位置していてもよい。
本実施形態の中留8によるバンド11,12の締結操作は、第1実施形態の中留3による締結操作と略同様である。但し、図32に示すように、6時側バンド11を連結部102にくぐらせてその先端側を12時側バンド12に対して斜め上方側に移動させた際に、6時側バンド11がばね棒50に対して第1部材8A側とは反対側の位置(位置P)で連結部102の端縁部102Aに当接する。この際の分力は図32の反時計回り方向(回転矢印方向)に働くため、連結部102にバンド11をくぐらせ易い。仮に、連結部102の端縁部102Aがばね棒50の位置よりも第1部材8A側の位置Qにあり、位置Qでバンド11が連結部102に当接するとすれば、第2取付部材100が回転矢印方向に回動してバンド11のスライドを妨げてしまう。本実施形態では、連結部102の端縁部102Aにバンド11が引っ掛かることなく、連結部102によりガイドした状態でバンド11を安定的にスライドさせることができる。
また、図32の状態からバンド11,12をさらにスライドさせると、第2取付部材100の凹部101Bの斜面101Cと第1取付部材80の突出部814の斜面814Aとが当接する。この際の分力によって第2取付部材100がボタンユニット90の底面側に向かって押圧され、側壁101の下端がボタンユニット90の案内部913に当接する。このような突出部814および凹部101B、そして案内部913により、第1取付部材80と第2取付部材100とのバンド厚み方向の相対位置が決まるので、係合凸部322と係合凹部412とを確実に係合させることが可能となる。
ここで、係合凸部322が係合凹部412に係合する際、係合凸部322が一旦側壁81の内側に移動するが、前述したようにボタン部材92と回動ロックボタン94との間には隙間S(図29)が設けられているため、回動ロックボタン94が移動しない。このため、第1取付部材80とボタンユニット90とが外れてしまうことはない。
また、バンド11,12の締結解除時にプッシュボタン321を押しても、隙間Sの間隔が詰められるだけで回動ロックボタン94は移動しないので、やはり、第1取付部材80とボタンユニット90とが外れてしまうことはない。
なお、図28に示すように、ボタンユニット枠91におけるプッシュボタン321の下方の位置に案内部913が形成されているため、プッシュボタン321が不用意に押されてバンド11,12の締結が解除されてしまうことを防止できる。
以上の本実施形態によれば、前記各実施形態で述べた効果と同様の効果に加えて、主に、次のような効果が得られる。
(7)第1取付部材80とボタンユニット90とがばね棒901により回動可能に連結されているため、第1取付部材80とボタンユニット90とが分離することなくバンド11の長さを調整することができる。これにより、バンドの長さ調整がより一層容易となる。
また、第1取付部材80とボタンユニット90とがばね棒901により連結されていることにより、第1取付部材80とボタンユニット90との組み付けを回動操作によって容易に行うことができる。
なお、ボタン部材92と回動ロックボタン94との間に隙間Sが形成されていることにより、係合凸部322が第2取付部材100の係合凹部412に係脱する際に回動ロックボタン94が回動ロック凹部から外れず、バンド同士の締結、締結解除の操作時に第1取付部材80とボタンユニット90とのロック状態を維持できる。
(8)バンド11の長さ位置を調整する際のプッシュボタン321の押し込み量が前記各実施形態におけるプッシュボタン321の押し込み量よりも小さくて済むため、この点でも、バンドの長さ調整がより一層容易となる。
(9)回動ロックボタン94に斜面941が形成されているため、第1取付部材80とボタンユニット90との組み付け操作を円滑に行うことができる。
〔第3実施形態の変形例〕
図33は、第3実施形態の変形例に係る第1部材8A´を示す。この第1部材8A´は、第3実施形態における案内部913(図28)よりもバンド長さ方向の寸法が短い案内部103を有している。案内部103は、ボタンユニット枠91において係合凸部322が設けられた側の部分に形成されている。本変形例では、案内部103がプッシュボタン321の下方には形成されていないことにより、第3実施形態に比べてプッシュボタン321を押し易い。
[本発明の変形例]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、各種の改良および変形が可能である。
図34は、第1実施形態の変形例を示す。本変形例では、第1取付部材20の側壁21´および連結部22´がバンド11の長さ方向に沿って第2取付部材40側に突出形成されるとともに、これら側壁21´および連結部22´の突出方向とは逆に、第2取付部材40の側壁41´がバンド12の長さ方向に沿って第1取付部材20側に突出形成されている。これらの点を除いて、本変形例の中留は第1実施形態の中留3(図2)と略同様に形成されている。
本変形例では、締結時にバンド11,12をスライドさせた際に係合凸部322が第2取付部材40の側壁41´に当接するよりも前に、側壁21´が当該側壁41´に当接し、側壁21´の突出部分と側壁41´の突出部分とがバンド11,12の長さ方向に沿って当接することでバンド11,12の厚み方向における第1取付部材20と第2取付部材40との相対位置が決まる。このため、係合凸部322と係合凹部412とを一層容易に係合させることができる。
また、第2実施形態の第1取付部材60(図21)は断面略長方形状に形成されていたが、この第2実施形態における第1取付部材は、側壁41,41と、これらの側壁41,41を腕側(下側)で連結する連結部とを有して断面略コ字状に形成されていてもよい。このように断面略コ字状に形成された第1取付部材には、第1実施形態の変形例(図15)として示した構成を適用することができる。すなわち、第1取付部材の側壁の連結部とは反対側に、第1開口部と連続する第2開口部が切欠形成されるとともに、この第2開口部に挿入可能な括れ部がプッシュボタンに形成されていてもよい。
さらに、前記各実施形態において、バンド11の係合孔111に挿入される突起33はボタンユニットに設けられていたが、これに限らず、第1取付部材の連結部にこのような突起が形成されていてもよい。
本発明において、バンド等の被締結部材に孔が形成されていることと、この孔に挿入される突起を第1取付部材またはボタンユニットが有していることは必須構成ではないが、このように突起が孔に挿入される構成とすることにより、第1取付部材およびボタンユニットを一方の被締結部材に容易にかつ確実に固定することができる。
前記各実施形態では、係合凸部322に斜面322Aが形成されていたが、このような斜面が形成されるのは、第2取付部材の側壁の端部であってもよい。すなわち、バンドをスライドさせる際に係合凸部と対向する側の側壁の端部に、斜面322Aと同様の傾きの斜面が形成されていてもよい。なお、係合凸部と、第2取付部材の側壁との両方に斜面が形成されていてもよい。
また、第3実施形態の回動ロックボタン94の斜面941に関しても、この斜面941と同様の向きの斜面が第1取付部材80の側壁81の上端部に形成されていてもよい。あるいは、回動ロックボタン94と第1取付部材80の側壁81の上端部との両方に斜面が形成されていてもよい。
なお、前記各実施形態では、ボタンユニット枠31の底面から立ち上がるストッパ312や、ボタンユニット枠91の端縁部の一部を曲げたストッパ912Aによってボタン部材をボタンユニット枠に係止していたが、このようなストッパ312やストッパ912Aの代わりに、例えば、ボタンユニット枠からボタン部材の貫通孔に突出するように設けられたねじなどによって、ボタン部材をボタンユニット枠に係止してもよい。
第3実施形態で示したような第1取付部材80とボタンユニット90とが回動可能に連結された構成は、例示を省略するが、第2実施形態のようにボタンユニット70と第1取付部材60の延出部23との間にバンド11が挟持される構成にも適用可能である。
また、第3実施形態では、第1取付部材80とボタンユニット90との回動軸は、第1部材8Aのバンド長さ方向における第2部材8B側とは反対側の位置に設けられていたが、これに限らず、第1部材8Aのバンド長さ方向における第2部材8B側の位置に設けられていてもよい。このような構成の場合、回動軸よりも第2部材8B側の位置に係合凸部を設ければよい。
なお、第1取付部材80とボタンユニット90とを回動可能に連結する軸部としては、ばね棒に限らず、適宜な構成を採用できる。
本発明の締結具は、スライド可能な被締結部材同士を締結する各種用途に利用できる。前記各実施形態のバンド11,12はケース2にそれぞれ設けられた別部材であったが、これに限らず、バンド11,12は繋がった一つの部材であってもよい。
また、前記各実施形態では、時計バンドに適用された締結具としての中留を示したが、本発明の締結具は各種の装身具にも適用できる。
ここで、装身具としては、腰や腕などに巻くベルトやバンド、首に巻くチョーカー、衣服の留め具などが挙げられる。このほか、本発明の締結具は、鞄、袋物、履物などの各種物品にも適用できる。
さらに、本発明の締結具は2つの被締結部材同士を締結するが、複数の締結具を使用することによって3つ以上の被締結部材を締結することが可能となる。例えば、円弧状などの3つ以上の部品でブレスレットタイプの時計バンドが構成される場合などは、隣合う部品と部品とを本発明の締結具で締結することが可能となる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る時計および時計バンドを示す側面図。 前記実施形態における時計バンドの中留を示す斜視図。 前記実施形態の中留が備える第1部材と第2部材とを外した状態を示す図。 前記第1部材が有する第1取付部材の斜視図。 前記第1部材が有するボタンユニットの斜視図。 前記ボタンユニットの内部を示す図。 前記ボタンユニットの一部断面側面図。 第1取付部材およびボタンユニットの6時側バンドへの取付態様を示す図。 第1取付部材およびボタンユニットが6時側バンドに取り付けられた状態を示す図。 前記第2部材の分解斜視図。 前記第2部材を12時側バンドに取り付けた状態を示す図。 前記実施形態の中留におけるバンドの締結操作を示す図。 前記実施形態の中留におけるバンドの締結操作を示す図。 前記実施形態の中留によってバンドが締結された状態を示す図。 前記第1実施形態の変形例に係る第1部材を示す図。 前記第1部材が有する第1取付部材を示す図。 前記第1部材が有するボタンユニットを示す図。 本発明の第2実施形態に係る時計バンドの中留を示す斜視図。 前記実施形態の中留が備える第1部材と第2部材とを外した状態を示す図。 前記第1部材の斜視図。 前記第1部材が有する第1取付部材の斜視図。 前記第1部材が有するボタンユニットの斜視図。 第1取付部材およびボタンユニットの6時側バンドへの取付態様を示す図。 第1取付部材およびボタンユニットが6時側バンドに取り付けられた状態を示す図。 前記実施形態の中留におけるバンドの締結操作を示す図。 本発明の第3実施形態に係る時計バンドの中留を示す斜視図。 前記実施形態の中留が備える第1部材と第2部材とを外した状態を示す図。 前記第1部材および前記第2部材を示す側面図。 前記第1部材および前記第2部材の水平断面図。 図29のA−A線矢視図。 前記第1部材の側面図。 前記実施形態の中留におけるバンドの締結操作を示す図。 前記第3実施形態の変形例に係る第1部材を示す図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
1・・・腕時計、3・・・中留(締結具)、3A・・・第1部材、3B・・・第2部材、6・・・中留(締結具)、6A・・・第1部材、8・・・中留(締結具)、8A,8A´・・・第1部材、8B・・・第2部材、11・・・6時側バンド(一方の被締結部材)、12・・・12時側バンド(他方の被締結部材)、20・・・第1取付部材、21・・・側壁、22・・・連結部、30・・・ボタンユニット、31・・・ボタンユニット枠、32・・・ボタン部材、33・・・突起、40・・・第2取付部材、41・・・側壁、42・・・連結部、50・・・ばね棒、51・・・筒体、52・・・棒状部材、55・・・ばね棒、60・・・第1取付部材、70・・・ボタンユニット、80・・・第1取付部材、81・・・側壁、90・・・ボタンユニット、91・・・ボタンユニット枠、94・・・回動ロックボタン、100・・・第2取付部材、101・・・側壁、102・・・連結部、103・・・案内部、111・・・係合孔、211・・・開口部(第1開口部)、212・・・第2開口部、321・・・プッシュボタン、322・・・係合凸部、322A・・・斜面、323・・・切欠、351・・・プッシュボタン、351B・・・括れ部、412・・・係合凹部、813・・・回動ロック凹部、901・・・ばね棒(軸部)、902・・・押さえ部材、913・・・案内部、923・・・切欠、941・・・斜面、S・・・隙間。

Claims (14)

  1. 2つの被締結部材にそれぞれ配設される第1部材と第2部材とを備え、前記被締結部材同士が相対的に反対側にスライドされた際に前記第1部材と前記第2部材とが係合することにより結合する締結具であって、
    前記第1部材は、
    前記一方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側にそれぞれ設けられた側壁と、これらの側壁を連結する連結部とを有する第1取付部材と、
    前記被締結部材のスライド方向と交差する方向における前記被締結部材の内側から外側へと付勢されるプッシュボタンを有し、前記第1取付部材との間に前記一方の被締結部材を挟持するボタンユニットと、を備え、
    前記第2部材は、
    前記他方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側においてそれぞれ当該被締結部材の所定位置に取り付けられる側壁を有する第2取付部材を備え、
    前記第1取付部材および前記ボタンユニットは、前記一方の被締結部材の所定位置に取り付けられ、
    前記ボタンユニットは、前記プッシュボタンと連動しかつ前記被締結部材同士がスライドされた際に前記第2取付部材の側壁に係合する係合凸部を有し、
    前記第2取付部材の側壁は、当該側壁の内側から前記係合凸部が挿入される係合凹部を有し、
    前記第1取付部材は、前記側壁が前記連結部の両端部からそれぞれ起立した断面略コ字形状とされ、
    前記第1取付部材の前記側壁には、第1開口部が形成され、かつ、前記第1開口部と連続するように前記連結部側とは反対側から第2開口部が切欠形成され、
    前記被締結部材のスライド方向において、前記第2開口部の寸法は、前記第1開口部の寸法よりも小さくされ、
    前記プッシュボタンが前記第1開口部を貫通することにより、前記第1取付部材と前記ボタンユニットとが一体に組み付けられ、
    前記プッシュボタンが押されていない状態で当該プッシュボタンの前記第1開口部から突出する部分には、前記第2開口部に挿入可能な括れ部が形成されてい
    ことを特徴とする締結具。
  2. 2つの被締結部材にそれぞれ配設される第1部材と第2部材とを備え、前記被締結部材同士が相対的に反対側にスライドされた際に前記第1部材と前記第2部材とが係合することにより結合する締結具であって、
    前記第1部材は、
    前記一方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側にそれぞれ設けられた側壁と、これらの側壁を連結する連結部とを有する第1取付部材と、
    前記被締結部材のスライド方向と交差する方向における前記被締結部材の内側から外側へと付勢されるプッシュボタンを有し、前記第1取付部材との間に前記一方の被締結部材を挟持するボタンユニットと、を備え、
    前記第2部材は、
    前記他方の被締結部材における前記スライドされる方向と交差する方向の両側においてそれぞれ当該被締結部材の所定位置に取り付けられる側壁を有する第2取付部材を備え、
    前記第1取付部材および前記ボタンユニットは、前記一方の被締結部材の所定位置に取り付けられ、
    前記ボタンユニットは、前記プッシュボタンと連動しかつ前記被締結部材同士がスライドされた際に前記第2取付部材の側壁に係合する係合凸部を有し、
    前記第2取付部材の側壁は、当該側壁の内側から前記係合凸部が挿入される係合凹部を有し、
    前記第1取付部材と前記ボタンユニットとは、前記被締結部材のスライド方向と交差する方向に沿った軸部を介して相対的に回動可能に連結され、
    前記ボタンユニットは、前記被締結部材のスライド方向と交差する方向における前記被締結部材の内側から外側へと付勢され前記第1取付部材の前記側壁に係合する回動ロックボタンと、前記プッシュボタン、前記係合凸部、および前記回動ロックボタンを保持するボタンユニット枠とを有し、
    前記第1取付部材の側壁は、当該側壁の内側から前記回動ロックボタンが挿入される回動ロック凹部を有し、
    前記回動ロックボタンは、前記プッシュボタンを押す方向において前記プッシュボタンまたは前記係合凸部に隙間を介して対向し、
    前記係合凸部が前記係合凹部に係脱する際における前記プッシュボタンの前記ボタンユニット枠に対する移動距離をA、前記回動ロックボタンが前記回動ロック凹部に係脱する際における前記プッシュボタンの前記ボタンユニット枠に対する移動距離をBとすると、少なくとも前記隙間の寸法分、AはBよりも小さい
    ことを特徴とする締結具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の締結具において、
    前記第2取付部材は、当該第2取付部材の側壁間に架設される連結部を有し、
    前記一方の被締結部材は、前記被締結部材同士がスライドされる際、前記第2取付部材の前記連結部と前記他方の被締結部材との間に挿通される
    ことを特徴とする締結具。
  4. 請求項1または請求項2に記載の締結具において、
    前記一方の被締結部材は、当該被締結部材の装着対象に装着される際に前記ボタンユニットの前記装着対象側に配置され、
    前記被締結部材同士は、前記一方の被締結部材の前記ボタンユニット側に前記第2取付部材を載せた状態でスライドされる
    ことを特徴とする締結具。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の締結具において、
    前記第1取付部材の連結部、および前記ボタンユニットの一方は、他方に向かって突出する突起を有し、
    前記突起は、前記一方の被締結部材に形成された孔に挿入される
    ことを特徴とする締結具。
  6. 請求項に記載の締結具において、
    前記第1取付部材および前記ボタンユニットの互いの近接側への回動方向における前記回動ロックボタンの前記第1取付部材側の端部と、前記回動方向における前記第1取付部材の側壁の前記ボタンユニット側の端部との少なくとも一方は、前記第1取付部材および前記ボタンユニットの回動により前記回動ロックボタンと前記第1取付部材の側壁とが当接した際に前記第1取付部材の側壁の内側に向かって分力が作用する方向に傾斜する斜面とされている
    ことを特徴とする締結具。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の締結具において、
    前記係合凸部における前記被締結部材のスライド方向で前記第2部材側の端部、および、前記第2取付部材の側壁における前記被締結部材のスライド方向で前記第1部材側の端部の少なくとも一方は、前記被締結部材同士のスライドにより前記係合凸部と前記第2取付部材の側壁とが当接した際に前記第1取付部材の側壁の内側に向かって分力が作用する方向に傾斜する斜面とされている
    ことを特徴とする締結具。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の締結具において、
    前記第2部材は、筒体に挿入された棒状部材がばねにより出没自在とされたばね棒を有し、
    前記第2取付部材の側壁は、前記ばね棒によって前記他方の被締結部材に取り付けられている
    ことを特徴とする締結具。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の締結具において、
    前記プッシュボタンと前記係合凸部とは、板状の一体の部材の一部としてそれぞれ形成され、
    前記プッシュボタンと前記係合凸部との間には、前記第1取付部材の側壁の一部と前記第2取付部材の側壁の一部とを収容する切欠が形成されている
    ことを特徴とする締結具。
  10. 請求項1からのいずれかに記載の締結具を備えた
    ことを特徴とする長尺体。
  11. 請求項10に記載の長尺体を備えた
    ことを特徴とする携帯機器。
  12. 請求項10に記載の長尺体を備え、
    前記長尺体は、時計の外装ケースに連結されている
    ことを特徴とする時計。
  13. 請求項12に記載の時計において、
    前記長尺体は、時計バンドである
    ことを特徴とする時計。
  14. 請求項10に記載の長尺体を備え、この長尺体により装着される
    ことを特徴とする装身具。
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