JP5125421B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシート構造に関する。詳しくは、車両のフロア上に着座部となる第1シート及び第2シートが配設された車両のシート構造に関する。
従来、車両のフロア上に複数列のシートが配設されているシート構造において、前側のシートを後側シートの下部空間内に収容できるようになっているものがある。ここで、下記特許文献1には、前側のシートをフロア上に畳み込んだ姿勢として、スライドによって後側シートの下部空間内に収容できるようになっている技術が開示されている。この後側シートは、着座部となるシートクッションが、内部に収容空間を有した枠体によってフロア上に固定設置された構成となっている。
特開2007−83788号公報
しかし、上記開示の従来技術では、後側シート下に形成された収容空間は、前側シートを収容していない状態時には、有効利用されていなかった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート下部に形成した他のシートを収容するための収容空間を、シート未収容時に有効利用できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両のシート構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両のフロア上に着座部となる第1シート及び第2シートが配設された車両のシート構造である。第2シートには、フロアとの間に、第1シートを折畳んだ姿勢にして収容することのできる収容空間が形成されている。この収容空間の形成部には、収容空間を外部に対して覆い囲む囲い部と、囲い部を開閉式にして第1シートを収容空間内に収容できるようにする開閉蓋とが形成されている。
この第1の発明によれば、収容空間を囲う囲い部は、第1シートの未収容時には、開閉蓋を閉じることにより、外部から見えないように内部に物を収容したり取り出したりできるようになる。このように、第2シートの下部に形成した収容空間を、第1シートの未収容時に収容箱として機能する空間として有効利用することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、囲い部は、上面部に開口を有した有底の箱型形状に形成されていると共に、フロアに対してスライド可能に構成されている。このスライドによって囲い部が収容空間から出外れることにより、囲い部の上面部の開口が外部に露出するようになっている。
この第2の発明によれば、囲い部は、第1シートの未収容時には、スライドによって収容空間から出外れることにより、外部に露出した上面部の開口から物を収容したり取り出したりできるようになる。これにより、囲い部による収容空間の有効利用性を向上させることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、開閉蓋は、収容空間を第2シートの前面側から覆う配置とされていると共に、囲い部に対して開閉操作可能にヒンジ連結されている。開閉蓋をヒンジ連結している連結具は、囲い部における開閉蓋の配設位置を後退させられるように、囲い部に対してスライド可能に組み付けられている。
この第3の発明によれば、開閉蓋の配設位置を後退させられるようにしたことにより、第2シートの着座者の脚部が開閉蓋に当たり難くなる。したがって、着座感を害することなく、収容空間の有効利用性を向上させることができる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、開閉蓋の開閉構造は、開閉蓋を開いた位置で仮保持できるようになっている。
この第4の発明によれば、開閉蓋が開いた位置で仮保持されるようになっていることにより、第1シートやその他の物を収容空間内に収容したり取り出したりする操作を簡単に行えるようになる。これにより、収容空間の有効利用性を更に向上させることができる。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、収容空間は、第2シートのシートクッションの下部に形成されている。囲い部は、上面部に開口を有した形状となっている。第2シートは、シートクッションを起こし上げて、収容空間を外部に露出させられるようになっている。
この第5の発明によれば、第2シートのシートクッションを起こし上げることにより、その下部から収容空間が外部に露出する。したがって、この露出した収容空間の開口から物を収容したり取り出したりできるようになり、収容空間の有効利用性を更に向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両のシート構造について、図1〜図8を用いて説明する。ここで、図1には、本実施例の車両のシート構造が側面視によって概略的に表されている。同図に示されるように、車両のフロアF上には、二列目シートとなるセカンドシート20と三列目シートとなるサードシート30とが車両の前後方向に並んで配設されている。ここで、セカンドシート20が本発明の第1シートに相当し、サードシート30が本発明の第2シートに相当する。なお、図示は省略されているが、セカンドシート20の前列側には、運転席や助手席となるフロントシートが配設されている。
このうち、図示前列側に配設されたセカンドシート20は、この列に座る二人〜三人の着座者を着座させることのできる横長状の幅長を有した構成となっている。そして、その後ろ側の列に配設されたサードシート30も、この列に座る二人〜三人の着座者を着座させることのできる横長状の幅長を有した構成となっている。そして、本実施例では、上記した前列側のセカンドシート20を折畳んでフロアF上に落とし込んだ姿勢に切り換えることにより、セカンドシート20全体を後列側のサードシート30下に形成された収容空間34内にスライドさせて収容できるようになっている。
ここで、サードシート30は、背凭れとなるシートバック31と、着座部となるシートクッション32とを有して構成されている。そして、このサードシート30は、シートクッション32の下部に設けられた枠状の支持体33によって、フロアF上に固定支持されている。
この支持体33は、その上枠部分が、シートクッション32の骨格フレームと一体的に結合されている。そして、この支持体33によって囲まれた空間部分が、車両前後方向に開口した収容空間34として形成されている。この収容空間34は、前述した折畳み姿勢としたセカンドシート20をその内部に収めることのできる大きさに形成されている。そして、この収容空間34内には、本発明の囲い部に相当する箱型の収容箱10が配設されている。
この収容箱10は、図2に示されるように、収容空間34全体を外部に対して覆い隠すように配置形成されている。そして、この収容箱10の前板は、開閉式の開閉蓋15によって形成されている。これにより、収容箱10は、開閉蓋15の開閉操作によって、その内部空間を外部に対して開口させたり閉鎖したりできるようになっている。
上記した収容箱10は、開閉蓋15を開くことにより、その開口から前述した折畳み姿勢としたセカンドシート20を箱内部に収め入れることができる。そして、収容箱10は、セカンドシート20を収容した状態で、開閉蓋15を閉じることにより、セカンドシート20を外部から見えないように覆い隠せるようになっている。そして、収容箱10は、セカンドシート20の未収容時には、同じように開閉蓋15を開閉させることにより、箱の内部に物を収容したり取り出したりする用途としても使用できるようになっている。
また、収容箱10は、その上面部が開口した形状となっており、図6に示されるように、これをスライドにより前方側に引き出すことで、その上面部の開口を外部に露出させられるようになっている。これにより、収容箱10の上側の開口から物を収容したり取り出したりする使用が可能となる。また、図7に示されるように、サードシート30は、シートクッション32を後端を基点に起こし上げて、収容箱10の上側の開口を外部に露出させられるようになっている。これにより、収容箱10の上側の開口から物を収容したり取り出したりする使用が可能となる。
また、図8に示されるように、上述した収容箱10の開閉蓋15は、その配設位置を後方側に退避移動させられるようになっている。これにより、サードシート30の着座者が脚部を後方側に引いても、脚部が開閉蓋15に当たり難くなるため、着座感を害することなく収容箱10を機能させられるようになっている。以下、収容箱10の構成について詳しく説明する。
この収容箱10は、図2に示されるように、底板11と、両側板12,12と、後板13と、天板14と、開閉蓋15と、によって箱型に形成されている。ここで、底板11は、その前方領域が逃がし孔11Aとして幅方向に広く穴の開いた形状に形成されている。そして、底板11の幅方向の各端部寄りの箇所には、逃がし孔11Aから更に後方側に延びる逃がし孔11B,11Bが形成されている。これら逃がし孔11Aや逃がし孔11B,11Bは、セカンドシート20(図1参照)が収容箱10の箱内部に収容される際に、セカンドシート20の構成部材との干渉を回避するために形成されている。
具体的には、逃がし孔11Aは、フロアF上に落とし込まれた姿勢となるシートクッション22の底面部との干渉を回避するように形成されている。また、逃がし孔11B,11Bは、図1において後述するセカンドシート20に連結されたリンクアーム24A,24Bやアッパレール25Aとの干渉を回避するように形成されている。そして、図2に戻って、側板12,12は、上述した底板11の両側縁に沿って立設されている。
これら側板12,12には、その前端寄りの箇所に、収容箱10を前方側に引き出す際の把手となる取っ手12A,12Aが貫通形成されている。そして、各側板12,12の前端寄りの上縁箇所には、この上縁に沿って前後方向に延びる長孔12H,12Hが貫通形成されている。そして、後板13は、上述した底板11の後縁に沿って立設されている。この後板13は、底板11と両側板12,12とに一体的に形成されている。
次いで、天板14は、側板12,12の上縁同士を繋ぐ格好で配設されている。この天板14は、上述した側板12,12に形成された長孔12H,12Hの形成領域を上側から覆うように配置形成されている。これにより、収容箱10は、その上面部の前側領域の一部が天板14によって覆われており、残りの後側の領域部分が開口した形状となっている。そして、この天板14の配置によって、上述した逃がし孔11Aや長孔12H,12Hや、開閉蓋15の配置によって低下した収容箱10の前部構造が補強されている。
次いで、開閉蓋15は、その上端側の両側部に設けられたピン15P,15Pが、前述した各側板12,12に貫通形成された長孔12H,12H内に嵌め込まれることによって、両側板12,12に対して回動可能に軸支連結されている。ここで、ピン15P,15Pが本発明の連結具に相当する。これにより、開閉蓋15は、上記した各ピン15P,15Pの連結点を中心とした回転運動に伴って、収容箱10の内部空間を開口させたり閉鎖したりする開閉操作が行えるようになっている。ここで、開閉蓋15の中央下端部には、開閉蓋15を開閉操作する際の把手となる取っ手15Aが凹み形成されている。
そして、開閉蓋15の左右両端側の下端部には、その表裏両面に金属板15B・・が一体的に貼着されている。これら金属板15B・・は、開閉蓋15が閉じられた時に、各側板12,12と底板11との角部に設置されたマグネット16A,16Aとくっつく。これにより、開閉蓋15は、金属板15B・・とマグネット16A,16Aとがくっつく力によって閉じられた状態に保持されるようになっている。この開閉蓋15は、図3に示されるように、上記した金属板15B・・とマグネット16A,16Aとがくっつく力に抗して開き起こされることにより、収容箱10の内部空間を開口させた状態となる。
ここで、長孔12H,12Hは、その前後側の各端部が、下方側に少し垂れ下がった形状に形成されている。これにより、ピン15P,15Pを長孔12H,12Hの前端部位置において、後方側にスライドさせてしまうことなく、開閉蓋15の開閉操作が行えるようになっている。そして、図4に示されるように、開閉蓋15は、上述した開き起こされた位置からピン15P,15Pを少し引き上げるかたちで後方側に押し動かすことにより、長孔12H,12Hの形状に案内されながら後方側に移送される。
そして、この状態で、開閉蓋15の表面に貼着された金属板15B・・を、収容箱10の天板14の裏面に設置されたマグネット16B,16Bにくっつけることにより、開閉蓋15は天板14の裏面に重ね合わされた姿勢状態に保持される。これにより、収容箱10は、開閉蓋15が開けられた、内部空間が開口した状態に保持される。したがって、この状態から、開閉蓋15から手を放した状態で、収容箱10の箱内に、セカンドシート20(図1参照)や物を収容したり取り出したりすることができる。
そして、図5に示されるように、開閉蓋15は、上述した天板14の裏面側に保持された位置から、更に後方側にスライドさせてピン15P,15Pを長孔12H,12Hの後端に位置させると共に、ピン15P,15Pを中心に下方に閉じ下ろすことにより、その裏面に貼着された金属板15B・・が、前述したマグネット16A,16Aよりも後退した位置に設置されたマグネット16C,16Cとくっついた状態となる。これにより、開閉蓋15は、図3において前述したマグネット16A,16Aにくっつけられる時の閉鎖位置よりも後退した位置で、同じように保持されるようになっている。
詳しくは、開閉蓋15は、逃がし孔11Aから外れた後方側の底板11上の位置でマグネット16C,16Cにくっつけられて保持される。これにより、収容箱10は、底板11によって形成された座面のある領域内に収容物を囲い込める状態となる。そして、図8に示されるように、開閉蓋15の配設位置が後退することで、サードシート30の着座者が脚部を後方側に引いても、脚部が開閉蓋15に当たり難くなる。
ここで、図2に戻って、収容箱10の底部の左右両側箇所には、それぞれ八個ずつのローラーR・・が設けられている。これにより、収容箱10は、図6に示されるように、操作者が各側板12,12の取っ手12A,12Aにそれぞれ手をかけて引き出すことで、各ローラーR・・の転動に伴って前方側に滑らかに引き出されるようになっている。このとき、同図に示されるように、セカンドシート20を折畳み姿勢として前方側に跳ね上げておくことにより、収容箱10をより前方側に引き出す操作が可能となり好適である。
そして、このように収容箱10が引き出されることにより、収容箱10は収容空間34から出外れた状態となり、その上面部の開口が外部に露出した状態となる。これにより、この収容箱10の上面部の開口から物を収容したり取り出したりすることが可能となる。また、図7で前述したように、サードシート30のシートクッション32を起こし上げることにより、収容箱10の上側の開口を外部に露出させることができる。このとき、収容箱10を少し前に引き出すことにより、収容箱10の上側の開口をより広く外部に露出させることができる。
次に、セカンドシート20の構成について詳しく説明する。このセカンドシート20は、図1に示されるように、背凭れとなるシートバック21と、着座部となるシートクッション22とを有して構成されている。ここで、シートバック21は、その両サイドの下端部が、リクライニング装置23を介してシートクッション22の後端部とそれぞれ連結されている。これにより、シートバック21は、リクライニング装置23の作動状態を切り換えることで、シートクッション22に対して起立した姿勢位置に固定されたり、この固定状態が解除されてシートクッション22の上面部に前倒しされたりするようになっている。
なお、リクライニング装置23の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの詳細な説明は省略することとする。このリクライニング装置23は、常時はシートバック21の背凭れ角度を固定したロック状態に附勢によって保持されている。そして、このリクライニング装置23のロック状態は、シートバック21の左肩口に設けられた操作レバー21Aを図示手前側に引き下げる操作によって、解除されるようになっている。
ここで、図示は省略されているが、シートバック21とシートクッション22との間には、シートバック21を常時前倒し方向に附勢するばね部材が掛着されている。これにより、シートバック21は、操作レバー21Aの解除操作によってリクライニング装置23のロック状態が解除されることにより、附勢によってシートクッション22の上面部に前倒しされるようになっている。
ところで、シートクッション22は、その前後の二箇所の部位が、左右一対の構成をもつリンクアーム24A,24Bによって、フロアF上に配設された左右一対のスライダ装置25とそれぞれリンク連結されている。ここで、スライダ装置25は、フロアF内に固定設置されたレール形状のロアレール25Bと、ロアレール25Bに対してレールの延びる方向にスライド可能に嵌め込まれたレール形状のアッパレール25Aと、を有する。
これらロアレール25Bやアッパレール25Aは、それぞれ、車両の前後方向にレール形状が真っ直ぐ延びるように配置形成されている。詳しくは、ロアレール25Bは、図2に示されるように、サードシート30の下部に形成された収容空間34の内部位置まで延びて配置形成されている。このスライダ装置25は、図示は省略されているが、アッパレール25A上に設置されたロック爪が、両レールに形成された貫通孔に跨って入り込むことにより、アッパレール25Aのロアレール25Bに対するスライドを規制する構成となっている。
このロック爪は、常時は図示しないばね部材の附勢力によって、貫通孔内に入り込む作動方向に附勢されている。そして、ロック爪は、図1に示されるように、セカンドシート20がリンクアーム24A,24Bのリンク運動に伴ってフロアF上に落とし込まれる動きに連動して、上記の附勢に抗して貫通孔から抜き外されるようになっている。
したがって、セカンドシート20がフロアF上に落とし込まれることによって、アッパレール25Aがスライド可能な状態に切り換えられる。よって、フロアF上に落とし込まれた姿勢のセカンドシート20をそのまま車両後方側にスライドさせることにより、セカンドシート20をサードシート30下の収容空間34内に収容することができる。
ところで、上述した左右一対のリンクアーム24A,24Bは、その下端部が、各アッパレール25Aの上面部に固定設置されたL字板状のブラケットLの側板部に回動可能に軸支連結されている。そして、各リンクアーム24A,24Bの上端部は、シートクッション22の骨格フレームの側部に回動可能に軸支連結されている。これらリンクアーム24A,24Bは、そのリンク運動に伴う起倒回動によって、シートクッション22を通常の着座使用位置と、フロアF上に落とし込んだ倒伏位置と、の間で昇降移動させる。
そして、これらリンクアーム24A,24Bの起倒回動は、前側のリンクアーム24Aの上端連結部に設けられた図示しない回転留め装置によってロックされるようになっている。ここで、回転留め装置の基本的構成は、前述したリクライニング装置23と実質的に同じ構成となっており、常時は附勢によって回転留めしたロック状態に保持されている。そして、このロック状態は、前述したシートバック21の左肩口に設けられた操作レバー21Aの引き下げ操作によって解除されるようになっている。
したがって、操作レバー21Aの解除操作を行うことにより、シートバック21がシートクッション22の上面部に倒し込まれると共に、セカンドシート20全体がフロアF上に落とし込まれた姿勢状態となる。そして、これにより、スライダ装置25のスライドロック状態が解除されるため、この折畳み姿勢とされたセカンドシート20を、そのまま後方側にスライドさせてサードシート30下の収容空間34内に収容することができる。
このように、本実施例の車両のシート構造によれば、収容空間34を囲う収容箱10は、セカンドシート20の未収容時には、開閉蓋15を閉じることにより、外部から見えないように内部に物を収容したり取り出したりできるようになる。そして、図6で示したように、この収容箱10は、セカンドシート20の未収容時には、スライドによって収容空間34から出外れることにより、外部に上面部の開口が露出して、そこから物を収容したり取り出したりできるようになる。
そして、図8で示したように、開閉蓋15の配設位置を後退させられるようにしたことで、サードシート30の着座者の脚部が開閉蓋15に当たり難くなる。したがって、着座感を害することなく、収容空間34の有効利用性を向上させることができる。更に、図4で示したように、開閉蓋15が開いた位置で仮保持されるようになっていることにより、セカンドシート20やその他の物を収容空間34内に収容したり取り出したりする操作を簡単に行うことができる。
更に、図7で示したように、サードシート30のシートクッション32を起こし上げることにより、その下部に露出した収容箱10の開口(収容空間34)から物を収容したり取り出したりすることができる。このように、サードシート30の下部に形成した収容空間34を、セカンドシート20の未収容時に収容箱10として機能する空間として有効利用することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、収容空間内に配設される囲い部(収容箱)は、支持体やサードシートに一体的に固定されていてもよい。但しこの場合には、収容箱を引き出す移動が行えなくなることに留意が必要である。
また、開閉蓋は、横開きや下開きの構成となっていてもよい。但し下開きとする場合には、開閉蓋がセカンドシートの収容移動を阻害しないように別途工夫が必要となる。
また、セカンドシートやサードシートは、それぞれ、各一人ずつの着座者を着座させる大きさ形状に別個に分かれて形成されていてもよい。この場合には、収容箱(囲い部)の大きさも、それぞれの収容空間に合わせた大きさに形成されることとなる。
また、セカンドシートをサードシートの収容空間内に収容移動させるための機構としてスライダ装置を示したが、リンク機構等の他の機構の運動を利用してセカンドシートの収容移動を行うようにしても良い。また、セカンドシートをフロアから取り外して単純にフロア上を滑らせるようにして収容空間内に収容するようにしてもよい。
また、車両の前側に配設されたシートがその後側のシートの下部空間に収容される構成を示したが、シート間の配置関係は特に限定されない。したがって、例えば、前側のシートに収容空間を形成し、後側のシートを前側のシートの下部空間に収容するようにしてもよい。また、他の位置に配設されたシートを収容するようにしてもよい。そして、これらの場合には、開閉蓋を、収容するシートの配設方向側に向けて設定すると、収容や取り出しが容易となるため好ましい。
また、開閉蓋を開閉させた各姿勢位置に保持する手段としてマグネットを示したが、他の公知の貼着手段を用いることもできる。また、貼着構造に代えて、公知の引掛け構造や嵌め込み構造を採用してもよい。
実施例1の車両のシート構造の概略を表した側面図である。 サードシートの構成を表した斜視図である。 蓋部材の開閉操作構造を表した模式図である。 蓋部材のスライド操作構造を表した模式図である。 蓋部材の後退位置での開閉操作構造を表した模式図である。 収容箱をスライドにより前方側に引き出した状態を表した側面図である。 サードシートのシートクッションを起こし上げた状態を表した側面図である。 収納箱の蓋部材を後退移動させた状態を表した側面図である。
符号の説明
10 収容箱(囲い部)
11 底板
11A 逃がし孔
11B 逃がし孔
12 側板
12A 取っ手
12H 長孔
13 後板
14 天板
15 開閉蓋
15A 取っ手
15B 金属板
15P ピン(連結具)
16A〜16C マグネット
20 セカンドシート(第1シート)
21 シートバック
21A 操作レバー
22 シートクッション
23 リクライニング装置
24A,24B リンクアーム
25 スライダ装置
25A アッパレール
25B ロアレール
L ブラケット
30 サードシート(第2シート)
31 シートバック
32 シートクッション
33 支持体
34 収容空間
F フロア
R ローラー

Claims (4)

  1. 車両のフロア上に着座部となる第1シート及び第2シートが配設された車両のシート構造であって、
    前記第2シートには、前記フロアとの間に前記第1シートを折畳んだ姿勢にして収容することのできる収容空間が形成されており、
    該収容空間の形成部には、該収容空間を外部に対して覆い囲む囲い部と、該囲い部を開閉式にして前記第1シートを前記収容空間内に収容できるようにする開閉蓋とが形成されており、
    前記開閉蓋は、前記収容空間を前記第2シートの前面側から覆う配置とされていると共に、前記囲い部に対して開閉操作可能にヒンジ連結されており、該開閉蓋をヒンジ連結している連結具は、前記囲い部における開閉蓋の配設位置を後退させられるように該囲い部に対してスライド可能に組み付けられていることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 請求項1に記載の車両のシート構造であって、
    前記囲い部は、上面部に開口を有した有底の箱型形状に形成されていると共に、前記フロアに対してスライド可能に構成されており、
    該スライドによって前記囲い部が前記収容空間からることにより該囲い部の上面部の開口が外部に露出するようになっていることを特徴とする車両のシート構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両のシート構造であって、
    前記開閉蓋の開閉構造は、該開閉蓋を開いた位置で仮保持できるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両のシート構造であって、
    前記収容空間は、前記第2シートのシートクッションの下部に形成されており、
    前記囲い部は、上面部に開口を有した形状となっており、
    前記第2シートは、前記シートクッションを起こし上げて前記収容空間を外部に露出させられるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。
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